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一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(序)

『--此れを皆様が読まれる時、私は此の世に居ない事を頭に入れて下さい。私の名前は
南野ヒツいちと申します。種族は羊族で出身は六影府。言うなれば六影羊族ですね。現在で
御年四十八歳という身。何時死んでもおかしくない身なのです。まるで私が発案し、
其れから結晶に至ったある理論の様に一見すると直立姿勢をしているようで少し倒せば
直ぐに倒れてしまう鉛筆の如し。其れと同じように私も生存という直立をしているように
思えて実は幾らでも死んでしまう可能性のある生命なのだ。もう随分と長い気長生きも
した。此れだけ長く生きていれば十分でしょうな。
 其れでは私についての簡単な説明を終わらせて少し端話から入って行きましょう。私が
彼と出会う前は時間旅行について余り乗り気ではありませんでした。というのも専門外
且興味のない話が所謂時間旅行という物ですね。私が知りたいのは素粒子がどのように
動き、本当に完璧に行動出来ているか如何かでしょうね。完璧を私は好きじゃないの
です。完璧ってほら、面白みがないでしょう。隙に成れないでしょう。
大体、私を評価
しようと企む行為が私自身の行動を遮る他にない。私は好きなようにやりたい。其の為
に他者に譲る訳ですよ。好きな事を好きな時間だけやらずして趣味とは呼べんね。私は
其の為ならば喜んで

 ああ、そうそう。私が発見したという数々の物。其の中には素粒子を構成するえっと
牛族の名前だったそれとも豚族だったっけ忘れてしまったよ忘れてしまうとはいけない
なあ
何とかがあってね。其れを私は少し繋がりがあるかないかって思ってね。でも私は
とてもじゃないけど、思い付くだけの能力が無くて困ったよ。私がもっと優秀ならば今頃
は紐じい生活だって送ったね。紐じいと思い付いて私は素粒子同士は一種の紐関係だと
考えたね。でも練りが甘くて結局、学界から認められなかった。なのに私は如何も著名な
学者連中から過大評価を受ける。余り好きじゃないのだよ、其のせいで生命が集まって
質問攻めされるのがね。
でも自信があるのが一つ。其れが先程紹介した完璧に見えて実
はそうじゃないという自発的対称性の破れって奴さ。此れだけしか取り柄が無いのが私
だ。
 そんな風に老後の生活を送っているとある生命が玄関前で騒ぎを起こして困ったね。
折角妻の遺影を飾って余生を送っている時にとんでもない客者が飛び込んで来た物
だからね。其の客こそが私に時間旅行という今更な年齢もした私に興味を抱かせた
張本者だからね。
 では紹介しよう--』

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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