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試作品 続賭博抹殺法

 如何も……また新たな試作品、という訳にはゆかないdarkvernuだ。
 まだFC2小説版の方がほとんど終わってないからな。という訳で楽したい事もあってこいつをやってみよう。

 昨日の出来事は僕に大きな衝撃を与えた。まさか殺人事件が近辺で起こるなんて思わないよな。まあ其れは大ニュースに成ると思ってテレビを付ける。すると信じられない事を目にする。
『--昨日の昼一時頃……○○通りにあるコンビニエンスストアで謎のガス爆発が起こりました。近隣住民は避難を完了し、けが人は一人も居ないとの事です。尚、現場に駆け付けた警官に依ると中で縦に真っ二つにされた高校生の制服を着た五十代男性のコスプレイヤーを--』
 嘘だろ……あれ、如何見たってガス爆発じゃないから。一体如何成っているんだ。僕はちゃんと見たぞ。あれは如何見ても殺人事件物だろ。そ、そうだ……新聞だ新聞。僕は試しに新聞紙面の全てを確認。だが、どの頁を捲っても更には欄外の様々な個所を覗いても一つも例の殺人事件を取り上げた記事は一つもない。一体如何成っている?
 不信感を抱いたまま僕は朝の支度を全て済ませてから用心深く鍵を閉めて朝の七時に出勤。因みに出勤する時は徒歩で電車に乗って会社近くの駅に降りるって物だ。電車は相変わらず人が混んでいて困る。
 其れから何時も通りの残業をした後に会社には夜の八時十五分に退勤。少々、長時間労働だが、真っ直ぐ帰路へと向かう。其の電車の中で僕は再び凄惨な現場を見た。
「な、何なんだよお前等は!」
「貴様は野球賭博したな……死刑だ」
「チェーンソーはマナー違反だ!」
「五月蠅い、死刑だ!」
 目を逸らしても聞こえるリアリティでは示しの付かない肉の切れる音、骨が砕ける音、そして臓器が切れたり、飛び散ったりする音、痛みに悶えて引っ掻く音……そして沈黙の後、作業は完了。犯人は二人で何れも十字頭巾を被る男達。男で間違いない……何故なら下半身に僕達男なら有り得るあれがあって更に立派な上腕二頭筋を晒すのだからな。
「次は誰を狩る?」
「パチンコパチスロやってそうな人間はこの電車内にどれだけ居る?」
「全員のリストが作成される迄時間掛かるなあ。適当に切り刻むか?」
「止めろ、俺達は法律に従って賭博厨共を狩っていく」
「何ならヨウツバーの柴田勝家や半染めフラッシュやるか?」
「良いねえ、公開処刑は動画配信者共に思い知らせる絶好の機会だしな」
 恐るべき会話をして向かい側の車両に足を運ぶ。そして僕は再び凄惨な現場を見てしまい、口から嘔吐物を吐く始末……あんなの人間のする事じゃない!
 気分を少々害しながら自宅に就く……「だ、大丈夫か?」玄関前に島ちゃんが口から血の液体と左脇腹に刺し傷を受けて血を流して背凭れしていた。
「ど、如何したんだ……島ちゃん!」
「や、奴等は本気だ……あの法律は、本気で、本気で、俺達を殺す気だ!」
「法律が僕達を殺すなんて……きっとあんなのは警察に通報してるよ」
「無理だ……サツもグルと成って俺達を殺しに掛かってる!」
「そ、そんな……と、兎に角だ。中に入って手当をしよう」
 助かる様な傷だったから自宅内で救急箱を取り出して包帯をきつく巻いた。一応、夕食用の弁当を少し分け与えながら島ちゃんから話を聞く僕。すると次々と衝撃の事実が発覚してゆく。
「ええ、『賭博撲滅十字団』だって!」
「ああ、警察庁は法案成立前に外人部隊出身者の身で構成された殺人集団を結成していたんだ」
「ああ、道理で人を真っ二つにしたり屈強な筋肉をしていたのか」
「あいつらは人を殺す為の度胸が自衛官よりも備わっていて危険だ。真正面から向かっても絶対に勝てない……瞬く間に俺達賭場者は殺されちまう!」
「で、でもカルト集団だろ? 政治屋に訴えれば--」
「訴えて済めば今頃は法執行後に果たせるだろう……だが、俺のスマホの画面に法案の全文を表示するからちゃんと良く見ろよ!」
 法案の全文を僕達は見た。細かい事は相変わらずわからないけど……けれども、ちゃんと記されている。
『--(略)本法案では賭博行為を実行する者達に対して如何なる武力行使も可能とする。禁止事項として法案成立前に賭博した者、法案成立前に賭博を宣伝した者、法案成立前に賭博を支援した者、法案成立前に賭博を勧めた者、法案成立後に無理矢理賭博させられた者、法案成立後に賭博者を分解した場合(略)其れ等禁止事項を行った者は罪に問う。尚--』
 『禁止事項に(略)賭博者を分解した場合』って……分解しなければ武力行使しても良いという事?
「如何だ、殺人が許容されるだろう?」
「いや、人を真っ二つにする事は分解に当たらないのか?」
「其れについて面白い動画が挙がっている。予算委員会の映像を見てくれ!」
 其の動画を見て僕は諦観した。
『--与謝野彰浩君!
「法務大臣……何処から何処までが分解なのですか!」
 --須渡隆文法務大臣!
「賭博者の死亡が確認された後に余計な真似をした場合迄ですね」』
 という事だ。つまり人を真っ二つにして殺した後に余計な一撃を加える迄は分解に当たらないらしい。
「つまりだ……人殺しをする際の人体分解は許容されるのだよ!」
 何と言う暗黒時代の到来なんだ。此れは悪夢だ……だが、僕達は此れでもまだ安心し切っていた。此の後に待ち受ける地獄に比べればまだ此れは地獄の入り口ですらない事に……


 という訳で『賭博抹殺法(仮)』を再び御紹介しました。一応、此れは『進行順調法』と呼ばれるお金様の後で商業用として出す予定の作品におまけとして載る予定の奴だ。本編が一応、創作者にとって暗黒時代の到来ながらもまだ笑える範囲ならこっちは全く笑えない内容と成る……つーか目の前で殺人が行われるのだぞ、洒落に成らない(恐)。元ネタが筒井の御大の小説である最後の喫煙者で……あれも禁煙社会の為なら殺人も躊躇わない結果、喫煙者は主人公だけに成ったというとんでもないお話。ディストピア小説ってのは本当に恐ろしい上に作者自身が凄まじいエネルギーを籠めて執筆するから読んでいて内側から何かが込み上がるような思いを受ける。

 まあそうゆう感じで今回は此処迄。やっぱ日本語の特異性から考えても日本人に諸外国みたいな憲法は合わんな。やっぱ十七条の憲法みたいに単純だが理に適った憲法の方が日本人に合うと自分は思うよな。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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