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一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(八)

 午後九時二十七分四十三秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型南南東側。其処にある小屋。
 救援が来るまで二名は離れる事が出来ない。何故なら仮埋葬したダマッ躯の亡骸を引き取る事、更にはガン流豆がスチューブを置いて勝手に離れる事は出来ない。其れだけに二名は此処で救援が来るまで待つ。
「オソイナア」
「そう簡単じゃないでちゅ。狼煙を上げて位置を知らせていちゅけど、問題は其の間に銀河連合に場所を知られる事でちゅ」
 タシカニ懸念すべき材料ダヨナ--ガン流豆は其の間に小屋の修復序に何かを組み立てる。
「ところで太間ガン流豆よ、時間旅行機の要因に並行世界の理論を組み込んでいちゅのか?」
「キヅカレタか、其のトオリダ。ヘイコウセカイは知らないけど、俺は明日の世界が如何成っているのかや全生命体が時間旅行が出来るか確かめる為にツクッタ。ケッカハ悔いても喰い切れない程の多くの出会いと別れを経験してシマッタ」
「其れでも時間旅行機を作る事を諦めないのは……あの著作が貴方の命と使命を繋ぎとめている事に関係すちゅ」
「ナニガイイタイ?」
「此れは僕の勝手な説でしかないが、聞ちゅか?」
「アア、聞いてヤル!」
「では語ろちゅ。時間旅行と因果律は共に密接な関係性を秘めちゅ。時間旅行をして跳んだ時代で何かしらの行動は必ず全体に波及すちゅ。然も気を付けなければいけないのは椅子を倒ちゅか倒さないか……たった其れだけで明日は変わちゅ。其の時代に跳んで来たアラウンはイーブンを生かす為に採った行動の全てが椅子を倒ちゅか倒さないか……たったそれだけで再びイーブンが死ぬ光景を目の当たりにすちゅ。若しも倒さなかったらイーブンは死なぢゅに済んだ事柄……倒してしまった為に再び悲しみに陥るアラウン。其れが時間旅行と因果律の関係であり、椅子の矛と盾であちゅ」
「ナラバ若しもイーブンが最初から死ぬ運命だったら椅子は死なせる為に振舞うノカ?」
「其の通りでちゅ。従来のイーブンの死は銀河連合に食べられちゅ事。其の銀河連合からイーブンを救う為にアラウンは時間旅行機を開発しちゅ。そいつを使って銀河連合からイーブンを救う事に成功したアラウンだったが……イーブンは倒れていた椅子の直撃を受けて息を引き取っちゅ……此れが第二のイーブンの死である。其処でアラウンは椅子の件を解決してイーブンを助けちゅ。だが、イーブンは其の後に階段から転げ落ちて死ぬ。第三の死を防ぐ為にアラウンは一緒に階段を降りちゅ。無事に会談の死を突破したイーブンだったが、直後に綺麗な床に滑って木の幹に頭を打って第四の死を迎えちゅ。今度は滑らないように玄関先まで付きっ切りに成ちゅアラウン。だが、玄関を出て直ぐに別の銀河連合がイーブンを食べてしまっちゅ。第五の……と幾らイーブンの死を乗り越えようとも立ちはだかちゅ数多の死の運命。さて、何処で運命は決まっちゅ?」
「コタエハ簡単……イーブンが死んだ後に時間旅行機を開発した、ダロ?」
「其の通り……イーブンが死なない明日に時間旅行機は必要なちゅ。アラウンが時間旅行機を開発したのはイーブンの死がきっかけだった……故に何度イーブンの死を突破しようともイーブン橋の運命から逃れえなちゅ!」
 ダッタラ俺は……生きて元の時代に帰る因果ナノカ--とガン流豆は僅かに元に戻る希望が湧く。
(あくまで其れは並行世界から来たという理論を除いての話でちゅ。若しも並行世界の生命なら死ぬ運命も同時に覚悟しないといけなちゅ。わかっているのでちゅか、太間ガン流豆よ!)
 スチューブはあらゆる可能性を想定する為に楽観論者とはいかない。常に悲しい観方をするような論者であり、何事も前向きに考える事が出来ない。時間旅行は実現出来ないと断言する理由も黒穴の存在が相対性理論に照らせば通用しない事も全ては彼が悲観論者であった為。
 特に黒穴に相対性理論が成立しない理由は次のように--

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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