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一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(六)

 十二月十日午前五時五十七分三十二秒。
 場所は三階自室。
 勢い良く扉を開ける生命が一名……「た、た、大変だああああい!」鎬状ダマッ躯しか居ない。
「ああ、やっぱり出て行っちゅか!」
「わかっていたのでしたらあ何故、自分に知らせてくれえええなかったのですかあ!」
「彼は昨の日に政府からの出頭命令を聞いた時から大人しくしない事は目に見えていちゅ……だからって君に報告した所で頭脳の面で一枚も二枚も上足な彼だ。きっと隙を衝いて飛び立っちゅいたでしょうな」
「万が一の事が在ったらあああ如何しますかあ!」
「其れは有り得ない……何故なら彼が死んだら矛と盾が発生ちゅ、僕達迄の出会いが消えてなくならなちゅと説明が付かない」
 よ、良くわかりまあせんが……スチューブさんが言うなら其の通りでしょううううね--納得する以外の反応が出来ないダマッ躯だった。
 ダマッ躯は其れでも諦めずに朝食を摂ってから十五の分より後に全部屋の窓の鍵等の安全確認をした後にスチューブを牽引しながら建物の外に出て行く--ガン流豆の捜索をする為に!
(全く者好きは困ちゅなあ。まあ色々と聞きたい事もあちゅから見付け出してくれちゅ方が僕としては幾らでも得ちゅるけどね)

 午前十一時五十七分三十二秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型二十四南側。
 ダマッ躯が急いで牽引しても此れだけ登れば十分な標高。其れでもスチューブも生命の子であり、次のように感じる。
(平生体を動かさなちゅ癖に息が荒い。此れはダマッ躯のせいなちゅか? いやいや、彼は気遣って其れでも僕が許ちゅ限り急いでくれたんだ……なのに恐がっていちゅ。他者事で居られなちゅ証拠か、其れとも?)
 情報では片翼の雁族の生命が此の山に入ったあと聞きます……でも一旦は休憩しまあああしょう--気遣い上足なダマッ躯は既に藁紙を用意して昼休憩の準備に入っていた。
 其処へスチューブを頭以外をやや俯せに寝かせるとダマッ躯は直ぐに彼が何かを閃いた時の為に数百枚の用紙を取り出す……「いや、其処までやらなくて、えっと良いでちゅ」だが余計な気遣いを好まないスチューブは百枚から二十五枚までお願いした。其れだけじゃなく、銀河連合が襲撃した際に対応出来るように何時でもスチューブを背負えるようにダマッ躯の背中には縄がぶら下がっている。但し、逃げる為だけではない。反撃用に四本足種族用の雄略包丁を二本備えている。
「銀河連合は既にやり方が巧妙且トーヨル・ターニヤの様に意識を乗っ取る段階まで簡単に出来るように成っちゅからな。若しかしたら付近の木も銀河連合かも知れな--」
 ヒヒイイイン--恐がるダマッ躯は周りにある葉っぱに掛けて少し息を吹いて確認する程、怯える。
「まあ、其処まで準備するのは難しいだろちゅ。何せ此処は政府が立ち入りを許されちゅ山道だからな」
「其れを早く、ヒイイ、言って下さあいよ……全く碌でもない性格をしているかああああら今でも家族が戻って来なあああいのですよ!」
 言うなや、そうゆちゅ事情は--あまり触れたくない様子のスチューブ。
(全く僕の事を何もわかってくれないのが沢山居ちゅ。そんなに僕が責任なしの生命に見えちゅのか? あいつもあいつらも僕の何もかもを見てくれなかっちゅ。だから僕は--)
「スチューブさん、如何しましたあ?」
 あ、ああ、そうでちゅうか--我を取り戻すスチューブ。
「余り気に為さらないで下さああい。どんな事情があっても自分はスチューブさんの元を離れまあああせん」
「有難ちゅ、か、感謝すちゅ」
 そう断言するダマッ躯……実はスチューブの妻である武内鼠族のチュータリアから--戻って来るまで死んでもあの方を守って下さい--とお願いされた。其の為、ダマッ躯は其の御願いを最後までやり遂げる覚悟でいた……勿論、尊敬するスチューブに少しでも支えとなる為という私情も含まれる。
 そんな二名が昼食の準備に入る頃合に……ダマッ躯の背後にある木陰に隠れて見つめる剥き出しのひとみ--そうゆう文字を扱う理由……其れは銀河連合が見つめるという証左!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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