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一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(五)

 午後九時二分三秒。
 場所は三階自室。
 昼の銀河連合の件で真古天神武政府より太間ガン流豆の出頭を命じられた。理由は彼が本当に太間ガン流豆であるか如何かを査定する為。此れにはガン流豆自身が拒む姿勢を見せる。だが、幾ら一般生命の為の国である真古天神武と言えども本来此の時代では墓の下に埋まる筈であるガン流豆が居る事自体に違和を感じない方が無理がある。例え一般生命である前提と言えども彼等は銀河連合との長い因縁に終わり止めの符を打つ為に此の時代に居るガン流豆は如何しても必要で欠ける事可からずである。其れでも尊重して一の週の猶予が与えられる。
 其れについてダマッ躯を隣室に配置して二名だけで話し合いを始める頭脳労働者達。
「イッテオクガ俺は出頭にオウジナイ」
「だが、真古天神武にとっては初めて時間旅行を使い熟しちゅ貴方の存在を無視ちゅるなんて出来る筈がない」
「オマエダッテ言ってたじゃないか、時間旅行は実現デキナイッテ!」
「ああ、実現何て有り得ないでちゅ。先程の父、子、孫の事例をとっても実現出来なちゅ。もう一度始めちゅか……今度は子の視点から始めちゅが」
 アア、やってクレ--ガン流豆は再び其の話を聞く事に成る……立場を変えて。
「そうだなあ、うーん、そちゅだあ。今度はある時、今の時代を生きる父が時間旅行機を作っちゅ。彼は時間旅行を始めようとすちゅ時に銀河連合が勝手に乗り込んだ。当然ながら其れを止めようと父は時間旅行機に乗って祖父の時代に跳びましちゅ……言っておくが孫にとっての祖父だから注意な」
「ワカッテル、其の位ハナ」
「んで其の父は祖父を守ろちゅとした。けれども祖父は銀河連合に食べられてしまいまちゅた。さあ、此れは如何成ちゅ?」
「トウゼン、祖父を守ろうとした父は存在しなくナル。ダガ、銀河連合のやった祖父喰らいはアリエナイ」
「如何してだと思ちゅ?」
「ジカンリョコウキを作ったのは父だから……だから作った父の物に乗った銀河連合が祖父を食べる事は実現デキナイ」
「其の根拠は何でちゅ?」
「ソフの子は父だから其の彼が作った時間旅行機に乗り込まないと其の時代の祖父を食べられナイ。ケッカ、祖父が食べられたという事実は有り得ずに昨日の世界に跳んで銀河連合のやった事は実現しなくなる……ソウダロウ?」
「其の通りだちゅな。其れなら父の時代の祖父を食べるしか祖父喰らいは成立しなちゅ成る。此れも矛と盾の一ちゅだね」
「ナラバ明日の時代に時間旅行は成立する事に成るのではナイカ?」
「明日の時代でちゅか……其れでもおかしいのだよな」
「ナニガオカシイ?」
「何故貴方は時間旅行した時代に著書を出版出来たのでちゅか」
 ナニ……如何ゆう事ダ--ガン流豆は初めて己が元の時代に戻って著書を出した事を知る。
「先程の時間旅行の矛と盾の通りに、昨日の世界に跳ぶ事は事実上可能ではなちゅ。何故なら親が子を産ちゅという縦の絶対的な法則があちゅ以上は貴方が昨日の時代に戻ちゅなんて絶対に無理な話……いや、其れ所か如何して太間ガン流豆が此の時代に居ちゅかというのもおかしな話だ!」
「タシカニそう思う……如何して俺は此の時代にイル?」
 一旦会話を止めて無言で考え始めるガン流豆と同じくしてスチューブはある考えを過らせる。
黒穴が所謂別宇宙に繋がちゅとすれば……或は条件付きの時間旅行は可能かも知れない。あくまで条件付きの時間旅行に過ぎなちゅ。だからって其れは安易な並行世界理論を認めるような物でちゅ。僕に其れを認めるような事は後世に残しては成らなちゅ。かと言って現状の太間ガン流豆の謎を解明しない限りは現実には有り得なちゅ時間旅行の解明には繋がらない。だが、僕にあんまり頑張った労働をさせちゅのは好きじゃないな。僕はこう……楽して労働すちゅのが楽しいのだ。
 という訳で明くる日に出も考えよちゅ)
 そうして今回の議論は幕を閉じ、明くる日に……

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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