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一兆年の夜 第百八話 時間旅行 数学者トーヨル・ターニヤの苦悩(七)

『--突然、彼等はやって来た。彼等がやって来た時はお日様が寝起きの良くない生命を
叩き起こす最後通告の高さまで上った時間だったな。丁度、ガン流豆先生が買い物の為に
夕方まで姿を見せない。其の間に彼等は僕の元に現れた。何でも太間ガン流豆に関する
事柄について僕に話し掛けるらしい。尋ねる。僕が此れから死ぬ事を彼等は知っている。
だが、彼等も一般生命らしく明日に関係する話は一切僕に尋ねない。
 其れよりも彼等が尋問する事とは何か? 其れは太間ガン流豆に関する者柄と
時間旅行機はどのように開発されたか、そして物語の結末はどのように成るか? 其れに
付いて僕は語れる部分しか話さなかった。特に僕の末路に関してはまだ一の週も余裕が
あった。其の部分でどのように変化するかを僕が知る訳がない。故に一の週より前までは
全て語った。そして僕とゴーロルが共同で発見した行列に関する多角的な事柄について
もだ。其れを聞いて尋問者は思わず明日の事柄についてを口に出しそうに成った。
らせるりそうに成る。如何やら先祖が著した書物には僕とゴーロルの発見した事が
後の大発見に繋がると考えられる。だが、そんな大発見を僕達はやった覚えはない。
僕達は少し疑問に思い、お互いだけで進めずに周りの助言に支えられながら発見するに
至った
した。只其れだけの話。後の大発見に繋がるなら僕達の発見はほんの少し針を
進める程度でしかない。
 と自慢話に浮かれている場合ではない。彼等についても少しだけ考察しよう。不図疑問
に思う事が幾つもある。先程出た彼等が明日の事に関して少し口を滑らせた事柄も
含めた疑問。彼等は何者なのか? 明らかに僕達の時代の生命ではない。かと言って
別の惑星からの住者でもない。そして彼等は種族上、此の宇宙の生命でもない。ひょっと
するとすれば著書を執筆した生命も実は此の宇宙の生命ではない可能性が高い。
太間ガン流豆を追いかけているとすればきっと時間旅行機事態に自体に別宇宙に移動
する方法が秘められているのかも知れない。何れにしても彼等は謎が多過ぎる。幾ら先祖
の悲願として遺伝子段階まで追求をするのならばこうも図るように現れるのは幾ら何でも
自然的ではない。僕は霊能力と呼ばれる類も信じない。だが、霊能力の存在を信じるに
しても其処には自然学では説明のつく話があるのが自然の摂理。故に彼等は此の宇宙の
生命ではない。
 だが、如何してそう考察するのか? 何故なら彼等は一般生命では有り得ない仕種が
見え隠れする。其れと訛りもそうだ。訛りは経験則が関係する自然学的な代物。訛り癖
から時代を把握して解明を試みる考古学者が存在する。ほら、燕族と言えども時代に
依って微妙に話し方は異なる。個別差があれども其の時代の空気には逆らえない。
だから微妙に違いが出る。つまりだ、彼等は同じ宇宙の出身者ならば出ない訛り癖を
尋ねる言葉一つ一つから醸し出す。
 とはいえ、其れだけで別の宇宙からやって来た事を証明するのは難しいがな。偶々同じ
宇宙の中に常識の異なる星があったとも説明が採れる。今後の進展に注目しないと
いけないがな。だが、僕にはもう時間が無い。
 そろそろ終わりに入ろう。遂に時間旅行機は完成する。だが、同時に僕の意識は遂に
日毎に一回から二回、三回と頻発化を始める。肉体もとうとう筋肉を剥き出し始める。
僕の銀河連合化は避けられない。此の侭では僕は銀河連合と成る。其処でガン流豆先生
にお願いした。
 君達が御覧に成ったような焼け切った黒く成った僕の亡骸。あれはガン流豆先生に
お願いしてした事柄。どのように黒く成ったのかを此れから説明する。
 其れは--』

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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