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一兆年の夜 第百八話 時間旅行 数学者トーヨル・ターニヤの苦悩(五)

『--苦しい時とは己の意識が無い時とやはり己のなな中以外の銀河連合が来る時だ。
最初は厳しかった。工具が入って喜んでいた矢先にあいつは湖の中より現れた。然も奴は
何と百獣型。正直、遺書を執筆出来るのが不思議な程に百獣型の襲来は僕達にとって
死と隣り合わせだろう。そんな時、僕は危機の中で機会を見付ける。椰子の実を頭上に
落とせば流石の百獣型もタダでは済まない。死ぬとは限らないが、動きを封じる事に
繋がると考えた。だが、此の戦法で重要なのが銀河連合が僕達の狙いに気付かない事。
銀河連合を決して侮らない。正面以外では必ず銀河連合は巧妙。故に僕達は互いに
目配せしながら作戦を立てた。然も落とす側は僕に決まる。若しも体内の銀河連合が
目覚めたら如何するとかそうゆう考えは一切なかった。余計な考えは却って生存率を
低下させるしな。
そして、囮はガン流豆先生が務めて何とか付かず離れずの際どい辺りを
見極めて飛行したな。そして百獣型が一瞬でも速度を付けて椰子の実の真下に入ったら
一斉に落とす。一つずつではない。ガン流豆先生曰く戦いは一気阿世が最も簡素にして
効果的な方法だと教えてくれた。僕は其れを実践したまでだ。ガン流豆先生の言う通り、
百獣型は信じられない反応速度で五つの内、最初の四つを捻りを駆使して回避した。
五つ目は頭とはいかないまでも胴体に直撃。然も其れが肝臓と呼ばれる重要器官に直撃
したのだから百獣型の動きは頭部と行かないまでも大いに鈍り始める。其の隙を衝いて
僕達は椰子の実を次々と奴の頭部目掛けて落とし続けた。回避する姿勢までは挫けず
とも此れもガン流豆先生曰く全部当てなくても構わないから一つでも当てる事が出来れば
勝ちだという戦いの基本通りに百獣型の肉体の内の何処かにぶつけ続けて最後に後頭部
に叩き落として戦闘終了。一応、百獣型を完全に息の根を止めたな。後頭部と言えども
足掻きとして何か仕掛ける可能性も考えられるからな。当然、止めは僕がやった。既に
体内で銀河連合を飼っている以上は如何しようもない。誤った算出なのは事後処理の後
だった
 又、僕は意識が無くなる。銀河連合の乗っ取りは加速し始める。百獣型の襲来は僕の
体内にある銀河連合を呼び覚ます為の前段階だった。其のせいでガン流豆先生の右翼は
完全に失った。意識を取り戻して初めてガン流豆さんが死に掛けている事に気付いて僕は
湖の水を使ってでも止血を始めたな。何とか一命を取り留めた物の、ガン流豆先生は一の
週も眠ったな。時間旅行機どころではないし、一転して僕はガン流豆先生を危機に晒して
しまった。
 そうして僕は遺書を執筆する為に製紙し始める。椰子の木で何処まで出来るかは僕でも
わからなかった。湖には仙人掌さぼてんが生えてもある。其の針を使って補強もした。そうして
君達に読まれる訳だ。そんな仙人掌の針入りの遺書が。
 其の間も僕の中に蠢く銀河連合は度々暴れ出したな。其の頃には意識の制御が徐々に
可能と成って来た。常に意識をする事は即ち、相手にとっても僕が眠る眠りに入る頃合を
図らない事には難しい程に。眠りに入れば僕は拙い。其処でガン流豆先生が仰った
一日一食生活に入った。其れは正直、一の月までは空腹感に襲われて厳しかった。
けれども睡眠時間の短縮と食糧備蓄率の増加は一日一食生活の利点として機能した。
但し、問題なのは食を大事にする心掛けは良い。しかし、だが、味に拘るというとんでも
ない問題が発生した。食べる事が出来れば僕としては如何とでも良い事も一日一食生活
は極めて鋭敏に僕を苦しめた。やはり僕にはまだ悟りは早いと知ったな。だから一の月で
直ぐに諦めた。やはり一日三食が楽しめる上に時間を正確に測る上でも重要だと考えた
からな。其れに睡眠時間中に意識を乗っ取られるなら其れはガン流豆先生に任せる事を
僕が決定付けた。
 とまあそんな感じでガン流豆先生が眠りに就くまでは僕も何とか頑張って見せた。
そうして彼は目覚める。すると何かに取り憑かれるように時間旅行機の開発を始めた。
後で其の理由を尋ねると--』

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darkvernu

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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