FC2ブログ

一兆年の夜 第百八話 時間旅行 数学者トーヨル・ターニヤの苦悩(三)

『--ガン流豆先生との出会いは学生時代に知り合った彼女との再会にも直結する。
彼女の名前は--』

 十二月二日午後八時十五分四十三秒。
 場所は真古天神武プロタゴラス大陸フィスト砂漠新水湧き湖木造建物内。
 既に二名の亡骸の仮埋葬は済んだ後。ゴーロルと南野ヒツいちは机に凭れて手紙の続きを読んだ。
「やはり此れはマルコさんでろう。マルコさんはトーヨルとの約束を忘れそうもない雌でしょうに」
「何も後を追う事はないーイ筈だろう。何故そんな事を考えたんだ!」
 マルコさんはそうゆう方です……一つの蓮の上で生涯を託すような御方でよう--と理由を諺で断言するゴーロル。
 其れから二名は手紙の続きを読み始める。
『--ゴーロルも知っているように彼女は一度決めたら絶対に振り解く事が出来ない一途
な燕だ。きっと僕を探しに何処までも飛び回るだろう。そんな彼女との再会は同時に彼女
には秘密にしないといけない事まで僕を抱える事と増やす。液状型の存在はガン流豆先生
には伝えてもマルコには最後まで伝える事はなかった。何故なら其れで彼女に死なれて
は本末転倒だと感じたからである。だが、僕が死んだ後では
 マルコの事よりも先にガン流豆先生との出会いだったな。有力な証言者が
ガン流豆先生だった。彼は此の時代に跳ばされては気が付けば周りは雲ばかりで困った
様子だったと。然も片翼が銀河連合との戦いでもがれた後だったし、ない状態での
落下速度の調整なのだから大いに苦労しただろう。幸い、森林が彼を血だらけで
済ませた。生かした。きっとガン流豆先生曰くまだ此処で死ぬような生命ではないと
因果が生かしたのだと告白判断したのだろう、と。
 そんな彼は何故経済都市にやって足を運ぶのか? 其れは時間旅行機に必要な部品
を探す為だってさ。だが、困った事に彼は一つも硬貨が無い。故に僕は資金面で援助する
羽目に。だが、ガン流豆先生にとって幸いなのは僕が明日が無い事。お陰で無理難題も
頼める状態だ。勿論、僕も既に残しておくべき資産もない。マルコという心残りは居ても
彼女はお金で落ちるような雌ではない事位は承知さ。其れで僕は「万が一の事が在れば
僕から全力で逃げて下さい」という約束事をさせてガン流豆先生の時間旅行機開発の
翼伝いをする事にした。一般常識では生命が生命を死なせるのは同時に生命を
死なせた生命も命を断つ位でないといけない。だから僕は彼に生きて欲しいと願って
そうゆう約束にしたのだよ。
 だが、同時に此の約束事を守る為に僕自身が誰かを巻き込ませないようにする事も
重要課題と成る。無論、経済都市なんて以ての外だ。僕が液状型に完全に乗っ取られたら
誰か一名は死んでしまう。其れだけじゃなく、下手に成れば多くの生命が僕の嘴で死んで
ゆく。出来る限り巻き込むのは御免被るという物だ。そうゆう訳で僕とガン流豆先生の
死に場所探しが始まった。
 と其の前にやはりマルコとの再会は重要だ。彼女にはゴーロルに紹介した様々な
数学的な発見の他にも僕自身が見付けた空間理論の更なる発展形を彼女に教えた。
紹介した。だが、其れを聞いて彼女の反応というのは体に身に付けていない者が良くする
反応其の物だったね。お陰で暫くの間、彼女を怒らせてしまった。熱中し過ぎる話題を
他者に押し付ける事が如何に良くないかを其の時に理解した。
 まあ其れ以外は概ね彼女とは仲良く談義し合ったな。買い物中にどの衣服が似合う
のか、どの羽飾りが良いのか? どんな香水が飛行中の燕達の注目の的に成るか
ってな。と。時には喧嘩した。其れは先程紹介した事柄で喧嘩したのではない。僕は
此れからガン流豆先生と共に旅をする事に対してだ。一途な彼女は同行を求める。彼女
を巻き込みたくない僕。喧嘩するのは当然の帰結。何とかガン流豆先生の仲介もあって
和解したが、悲しい別れだった。二度と彼女と再会出来ない事を思うと胸が張り裂けそう
で再び意識を乗っ取られるかも知れないという鬩ぎ合いを案じた演じた。
 彼女と別れ、更には誰かを此れ以上巻き込まん為の旅が始まる。勿論、ゴーロルよ。
君のような躓き知らずで才能が活発な奴もな。君みたいな気持ちの良い生命が居なくなる
のは全生命体にとって大きな風穴を開ける。僕はそうゆうのは好きじゃない。だからこそ
胸が張り裂けそうな思いを知って僕は君共永遠の決別をした。許せ、ゴーロル。
 旅を決めた僕とガン流豆先生。お互いに--』

 手紙の途中でゴーロルは……「才能があられるはお前の方であろう、トーヨル!」と涙を流して叫んだ!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR