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試作品 お金様 最後に書くだけ書く試作品(3/5)

 如何もdarkvernuです。
 では始めますか、お金様後篇の試作品の前半部分まで。

 最後の議題は現状の俺達は此の侭、手を組むべきか否か?
「では問います。ビットマスタークラウンの存在をこのまま放置するべきか否か?」
 其の内、自滅して空中分解するだろう。そんな風に考える事がどれ程愚かなのかを俺は知っている。なので右手を大きく挙げる。
「如何ぞ、所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズのAだ。他力本願を信じて奴等を放置したら俺の望んだお金に依る支配の脱却は益々遠退く。だから俺達は奴等の野望を阻止する為に行動に移すしかない!」
「では尋ねます。ビットマスタークラウンが無視出来ないのでしたら一体どんな対策をお持ちですか?」
「そ、其れは……何も考えていない」卑怯だぜ、根拠を尋ねるなんて。
「成程、口は容易くも行動は伴わないのですね。では……はい、所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズの、は、は、えっとですね!」意外な代弁者が挙手した。
「さっきまで落ち着いて名乗り出ていたのに急に震えるのですか?」
「ご、後免為さい。えっとマネーバスターズの、Lでで、す!」
「ではLさん。お答え下さい」
「は、はい。た、対抗するのでしたらビットマスタークラウ、ウンの買収する企業に先回りしてき、き、危険性を訴える、の、のです!」
「危険性……一体どんな事ですか?」
「そ、其れは、其れは、あ、後で、かん、考えます!」
 予算委員会みたいに野党に追及されるかのようだ、無理もない。俺でさえもまともな答えが出ない。Lさんは頑張った方だ。一体どんな……あ、俺とLさんの代弁をするかのように仲間の一人が挙手した。
「では所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズのC´だ。危険性……其れはズバリ、ビットコインを共通通貨にして其のユーロみたいにヨーロッパ中の加盟国を借金塗れどころか財政再建病に陥らせると訴えるんだよ!」
「成程、シンプルにして十分な理由ですね。ですが、大企業ならまだ余裕があります。中小企業はそう簡単に行きませんよ。其れに付いて何か対案があるのですか?」
「対案かよ……どっかのコメンテイターみたいに対案が無いなんて恥ずかしいからな。で、でも、た、対案なんて!」
 御免、俺も其れに関する対案が無い。そうなのだよな、大企業はまだ余裕があっても中小零細企業は食う為に藁にしがみ付く思いをするからな。ビットコインの危険性を知らせても絶対に応じてくれそうにないのが現状だから……って又仲間内から一人、挙手したぞ!
「では所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズのJです。対案でしたらあります。其れは……他の企業と結び付いて連帯をするのです!」
「其れが対案ですか。下手をすると独占禁止法に抵触する案件ですね」
「え、独占禁止法?」
「はい、寡占企業に依る独自市場を阻止する為に法律で定められた事柄です。市場の寡占化は即ち、不当な値の釣り上げにも繋がります」
「え、そうなの?」
「前の議論で活動内容に関する話で出ましたよ。知らなかったでは済みません」
「ううう、独占なんて頭になかったよ」
 Jをフォローするように彼女は手を挙げた。
「所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズのDよ。Jの対案の問題点は他にもあるわ。其れは企業の談合にも繋がる案件ね」
「成程、確かに企業同士の連携は時として談合に繋がる案件ですね」
「まあ、問題点は此の位にして私からも対案を出すわ。毒には毒を、ビットコインにはビットコインで対抗すれば……ビットマスタークラウンの野望を阻止出来るわ」
「成程、そう来ましたか……ですが、そうすると貴方方も日本銀行券を脅かして先に出された議論を無意味にしますよ」
「大丈夫。あくまで不妊虫の役割以上はないわ。要するにクラウンよりも優秀なビットコインにユーザーを飛びつかせて更には日本銀行券をサポートする言わば電子日本銀行券を政府に働き掛けるって対案よ」
「何と大掛かりな事を考えますね」φじゃなくとも俺達も驚かざる負えない対案だよ!
「でも此の方法は大物政治屋との癒着と現政権への働きかけをしても実現までに二年或は三年掛かる事ね。後は家計簿学園に於ける獣医学部新設があの悪名高いフェビアン党政権初期で実現した事柄だから官僚からの圧力は尋常じゃないわ」
「確かに電子日本銀行券なら日本銀行券の信頼は守られますし、大元の日本銀行としましても其れで利鞘を稼ぐ事が出来るでしょう。しかし、実現可能性が極めて薄いのが弱点ですね」
 Dの対案は確かにクラウンのカウンターに成る。けれども其れはあくまで机上の空論。只でさえ官僚が五月蠅い中で実現するなんて無理な話だろうな。そんな中でDの対案を肉付けせんと挙手する者が一人。
「では所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズのSSだ。あくまで準電子日本銀行券として売り出せば問題はないと私は思いますがね」
「思うだけでは対案に成りません」
「いやいや、そうじゃなくて私が言いたいのはD君の対案の補完として私は従来のビットコインと同じく名称を此れから日本銀行券に昇華する為に準電子日本銀行券として各企業に売り込むのですよ。後に信頼性が確保された後に政府への働きかけをして電子日本銀行券の国有化をして我々は手を引くというのですな。如何です?」
「確かに其れなら良いかも知れませんね。ですがそう簡単に上手くいくのでしょうか?」
 問題は其処だよな。だからこそ俺達はビットマスタークラウンの横暴を許してしまう。すると残された道は……そろそろ相手側からの挙手が入ったな。
「はい、所属と名前をお願いします」
「チームタスクフォースのπです。確かにビットマスタークラウンへの対策として企業同士の結びつきの強化と独自のビットコインで勝負をするのは良いかも知れませんね。ですが、相手は飛ぶ鳥を落とす勢い……何時だって烈火の如き勢いは小手先の技術で止められる話ではありません」
「其れだけでは不十分、と仰るのですね」
「ええ、対案は持っておりませんが批判なら出来ます。仮に売り出しに成功しても相手もそれなりに対策を採りますよ。特に二面作戦に出られたら一方が成功しても片方がクラウンを採用しては話に成りません」
「成程、確かにそうですね。ですが、そんな批判は誰にでも出来るのではないでしょうか?」
 そりゃあ少し頭の回る素人でも其の程度の批判位は簡単だ。俺みたいに学歴は順調でも突出した能力を持たない人間でもそんな事は口に出来る。まだ悪口の領域から離れ……相手側から挙手が来たな。
「はい、所属と名前をお願いします」
「チームタスクフォースのFよ。二面作戦に対抗する為の術を実はあたし達は持つわ。其れがあたし達が手を組む事……其れよ!」遂に来たか、どの道俺達は手を組む以外に奴等に対抗する術は持たない。
「手を組む……つまりお互いの結成精神を曲げる事に成りますが、宜しいのですか?」
「古代支那の呉と越はお互いが生き残る為に蟠りを捨てて手を組んだのよ。つまりビットマスタークラウンというならず者を阻止する為にチームタスクフォースはマネーバスターズと手を組んで何がいけない訳?」
「呉越同舟ですね」
 此れに反論するのが一人、挙手する。
「所属と名前をお願いします」
「チームタスクフォースのお、Kでえす。何でゲロが居るそんなのと手を組むつもりい? 我慢成らないんですけどー」
「私もKさんと手を組むのは嫌です!」
「ですが、手を組まないとしたらお互いにビットマスタークラウンを止める術を思いつくのですか?」
「う、そ、其れは、あ、あ、何でそうやって狡い事、言う、ちゃうの?」反論出来ずに惑うK。
「反論がないなら手を組まない理由に繋がりません、Kさん」
「ちょっとちょっと、少し傍観者気取りだからってそんなの狡くない、ねえ狡くないのお?」
「司会進行でありまして傍観者とは違います」
「どっちも同じじゃない」
「其の反応でしたら他に意見はないのですね。時間の無駄ですのでそろそろ他の意見をお聞きします」
 時間の無駄と注意され、落ち込むK。女子高生はこうゆう事に根を持つのだよな。きっと後で不満を漏らすだろうな。其れよりも残り時間が四十分を切ったな。他に……あ、相手側がまた一人挙手して来たぞ。
「チームタスクフォースのEです。私も手を組む事に反対します」
「理由は何ですか、Eさん?」
「蟠り、ですかね」
「個人的な感情を方針にしては組織は維持出来ませんが」
「いえ、JちゃんとKちゃんが互いにいがみ合うように私とC´は互いに蟠りが消えないのです。そんな状態で手を組んで一致団結してビットマスタークラウンを止められますか?」
「成程、僅かな不満が組織の足枷に繋がるという訳ですね」
「はい、対案が無くて批判しか残りません。けれども残った批判の中で唯一あるとすればやはりお互いに好ましくない感情は却って連帯の邪魔に繋がるのです。そういった意味で私は手を組む事に反対します」
 だろうな。幾ら腹を割ろうとも仲の悪い奴等と一緒にやるのはストレスが溜まりやすい。だが、蟠りを解消するのは簡単じゃない。どんな組織だろうと此の感情が消えない限り、一致団結は限りなく遠い……其の問題の解消法を知るのが一人、チームタスクフォース側から挙手した。
「チームタスクフォースのMだ。成程、個人的な蟠りか……簡単だ。そんなストレスは直接ビットマスタークラウンを打倒する為に使えば良い!」簡単に言ってくれるな、Mは!
「そんな単純な話ですか? 如何やって為せるのですか?」
「根拠か? 其れは……根拠よりも先にやるかやれないか、だろう!」
「何だ、話に成らないぞ!」
 φじゃなくとも根拠なき断言は余りにも無茶苦茶過ぎる。だが、Mが単純化してくれたお陰で自信を得た人間が一人、手を挙げる。
「では所属と名前をお願いします」
「チームタスクフォースのBだ。Mさんと同感です。俺達は忘れていたのかも知れない。組む前から、やる前から理由を求めていたのかも知れない……だが、理由よりも先に何の為に俺達は此処で議論するのかを!」
「そ、其れは一体?」
「実を言うと俺は……ビットマスタークラウンと其の代表√に怒りを覚える一人です」
「怒りを? 敢えて理由を尋ねますが、其れは一体?」
「妻子を天秤にかけて奴等は俺をスカウトしようとしました」
「何だと……其れは何と言う事を!」
「俺は良い夫でも父親でもありません。結局、幸せにするという言い訳で家族を不幸にしました……だが、今は違う。家族を取り戻す為に俺はAが所属するマネーバスターズと争っている場合じゃない!」
 言ってくれたな……だったら俺も立ち上がるしかない!
「マネーバスターズのAだ。そうか……あの筋肉野郎はとんでもない事を仕掛けたのか。だったら俺もこんな事を告白するぞ。実はIさんが正式にマネーバスターズの支援を表明した。理由は俺とBさんの上司であったGのような人間を産まない為に彼は会社を上げて支援を表明したのだ。Iさんが俺達を支援するのだ。此処で俺達が争って意味があるのか!」
 俺達二人の物語は今、交錯する……互いの蟠りが此処に消え、一つの野望を阻止する為に俺達に続くように次々と表明してゆく。
「マネーバスターズのJです。そうですね……別に手を組んだってKさんなんか大嫌いです!」
「チームタスクフォースのKよ。こんなゲロの顔を見るのも嫌だけど、でもでもーあいつらもっと嫌……だからあたし達は仲良くしまーす!」
「チームタスクフォースのMだ。俺達は別にいがみ合ってないぜ!」
「マネーバスターズのLです。実はMさんの其の姿勢の良さに憧れを抱いておりました。是非共力を合わせましょう!」
「マネーバスターズのSSだ。ま、私達は良い歳しておりますので方針には口を出しませんがね」
「チームタスクフォースのπです。協力し合う催眠術を今掛けましたよ」
「チームタスクフォースのFよ。まああたしとDは互いに先輩後輩の関係だから、まあ気分次第ね」
「マネーバスターズのDよ。そうねえ、ビットマスタークラウンが潰れたら元の鞘に戻るわね」
「マネーバスターズのC´だ。正直、あのおっさんは今でも許せない……けれどももっと許せない糞野郎は居る!」
「チームタスクフォースのEです。俺個人としては最早妻子に逃げられて後がない。せめて金の亡者であるOを道連れにして幕引き死体という思いを籠めて彼と手を組もうと考えます!」
『チームタスクフォースのたすく・ふぉーす君だよ。打倒……ビットコイン君!』
『マネーバスターズのまねーば・すたあ様さ。ビットコインなんか地上から消えてしまえ!』
「物騒な事を言うマスコットが占めるのですね。そろそろ時間です。此処までの議論を有難う御座います。では後日呼び出されましたら是非共宿敵との論戦の場に自分を呼び寄せて下さい!」
 こうしてチームタスクフォースとの論戦は一旦幕を下ろした。そう、俺達はついに手を組む事を決意した。其れは日本の為、そして俺達のお金様に対する本当に決着をつける為。果たして短い中でどのような結末を迎えるのか?


 という訳で此処までが『お金様』の試作品で紹介する第五話。まあ付け焼刃だし、説明不足なのは何時もの事だとして勢いだけは残したまま終わりを迎えた。さてさて、第六話ではどのような展開を迎えるのか……楽しみだねえ。
 という訳で今回は此処迄。酔いながら格付けの旅をやるのか……辛いなあ。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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