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一兆年の夜 第百七話 時間旅行 量子学者望月ゾウ真の探求(三)

 午後十一時一分零秒。
 突如、木造建築の天井が崩れる--崩れた木造の上に犀型が降り立つ。
「うわああああぞう、一瞬で目が覚めたぜおう!」
 イッタイ何が……ってギンガレンゴウ--物音に反応し、振り向いて何かに気付いたガン流豆が玄関から中に入る!
「此れは厄介な事に成ったぞう。ガン流豆先生とは銀河連合を跨いで離れている上に相手は犀型ぜおう。とてもじゃないが勝てるとは思えないぞう」
 そんな風に分析した理由は次の考えから導き出される。
(犀型には角があるぞう。一撃で大穴を空けられる其の角は例え象族の僕でも足の一本に突き刺さるだけで膝を付くぞう。だが、避ける暇がないぜおう)
 ゾウ真の考える通り、犀型はゾウ真目掛けて走る。然も其の速度はゾウ真が回避及び迎撃行動する間もない。意外に脚力が高く、足の速い。巨体から河馬型と同じくらいの速度だと思い込むだろうが全然異なる。犀型の最高速度は狐型に匹敵。故にゾウ真は犀の速度ならば象族の足の骨を折る事位は可能だと計算。故にゾウ真は対策として両後ろ脚だけを立てて反対に両前足を突き出して更には顔を屈んでは長い鼻で顔から足まで覆いかねん程にまで巻き付けて態勢を取る--其れから犀型の突進と角に依る強力な一撃に悶えながらも骨折を免れる!
「ウググ……力の戦いで象が虎に勝てる理由はなあぜおう!」其れから巻き付けておいた鼻を伸ばして犀型の両耳を括り付けて下方向に力を入れる。「待ち戦法もあるからだぞう!」
 そして犀型の顎を床に叩き付けた後、ゾウ真は両前足を伸ばしながら両後ろ足だけで上体を起こす。そして隙だらけの犀型の頭部に向かって両前足で勢い良く踏み付ける--幾ら床の木材が何本も折られても折られた程度でその衝撃が緩和される事はなく……犀型は頭蓋が大きく凹んで痙攣を起こしながら死へと誘われる。
「ケ、怪我はないか……ゾウマ!」戦いが終わると救急箱を探し、見付けてからゾウ真の所に駆け付ける。「イクラ頭脳労働者でもやはり恵まれた身体能力は己を大きく助ける物ダゾ!」
「で、でも……恐かったぞう!」
 コワクテ当たり前だ……其れが戦いナンダ--そう言えるだけにガン流豆は戦いを良く知る。
「助かった……が冷静に成れば銀河連合を弔う所がないぞう!」
「アクルヒからは作らないとな……だが、同時に其れは命懸けを一つ作る事にも繋がるカラナ」
 ああ、あの話ですぜおう--ゾウ真は既にゲロルギーとの生活の事をガン流豆から聞いた後だった。
(生活環境を変えようとも銀河連合との遭遇は逃れえないぞう。何と言う困った話ぜおう。折角、一名だけで罪を清算する筈が空から降って来た銀河連合が来る事で結局は其れが叶わない夢であると知ってしまうなんてぜおう)
 其れから一の時掛けて必要最小限の仮弔いを果たすと二名は夜が遅い事を理由に就寝してゆく。

『--正直、三の時も眠れなかった。其れ位に仮弔いをしたギンガレンゴウが気掛かり
ったあいつが体内にある液状型若しも液状型があるとしたら埋められている中で
蠢いて静かに気付かれないように僕達の体内に入って肉体を乗っ取るかわからない。僕
は其れが気掛かりで夜も眠れなかった。勿論僕だけじゃない。ガン流豆先生も眠れ
なかった。勿論僕達二名で入念に身体検査を行った。内部に入った形跡はないかを
行った。ガン流豆先生は巨大な僕の体の隅々まで身体検査を行った。勿論、同性愛に
目覚めた訳ではない決してない。
 銀河連合は戦闘に関する面では我々一般生命よりも先を行く。此れは一般生命にない
正面からの戦いよりも一般生命の意も介さない箇所から攻める事に優れる。所謂奇襲だ。
奇襲は確かに一般生命も行う。銀河連合の奇襲で最も警戒すべきなのは細菌と成って
襲い掛かる事。此れだけはどのような種族でも対処出来ない。獅子型とて万能でもないし、
戦いに優れた鬼族とて内部から責め立てられたら驚きを出すまでの間だ。
 そんな訳で僕達は奇襲を恐れて戦いと仮埋葬で精神力を消費したのに睡眠一つも
採れずに夜を過ごす事と成った。まるでシュレイ先生が齎した箱の如く結果が出るまで
安心出来ないかのようだ。
 全く--』

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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