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一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(五)

 午前十時十一分二十二秒。
 銀河連合が眠る場所に一般生命が立ち寄れば瞬く間に戦いが始まるのは火を見るよりも確実成る真理。其の為、事前に望遠砲及び翼持砲の用意は済ませる物の……両方合わせて僅か三発しかない。一方で潜伏する銀河連合の数は少なく見積もっても三体。二名にとっては余裕がない状況--特に頭脳を働かせる方に労力を費やす以上は戦闘に於ける差は歴然と離される。
「カンガエテモ仕方がナイ。キョリを詰めてより確実に当てられるように……ウオワアア!」
 無茶言わないでくれう--懐に飛び込む事は例え肉体労働者でも難しい事……高度な技術は頭脳労働者には早いという事をゲロルギーは一言で示す。
「ダヨナ。ダガ、距離が近くないと銀河連合を倒す事なんて可能に程トオイ」
「物陰に隠れてから時間を掛けまっせうか、ガン流豆さん」
「ギンガレンゴウの亡骸を盾にしろ、ト!」
「確かに其れは……出来ない事ですう」
 此処には物陰のような地形は一つもない。あるのは銀河連合の亡骸の山だけ。然も焼却し、一部を骨壺と呼ばれる骨を収納する壺だらけでしかない。何よりも其れは中身が割れないように墓石の下に収められている。そう、此の洞窟は墓石だらけで何よりも一般生命は墓石を壁代わりにする事を好まない。寧ろ、盾にすれば一般生命の道を踏み外す行為に他成らない。死者は丁重に扱う……其れは遠過ぎる過去では更に尊重される礼節。
(だが、銀河連合の様に墓石を盾にしないと確実に懐に飛び込むう事なんて俺達には出来ない。俺達が出来ない事が在る以上は墓地内では銀河連合は更に脅威と成っらう。其の為、年毎に一般生命が死ぬ事は避けらっなあ。如何すれば良いんだう!)
「オレガ盾に成ってヤル!」
「いけなっらう。歴史が大きく変容してしまう!」
「カマワナイ。ドウセ俺が居る時点で歴史は既に変貌して当然ナンダ!」
「だが、あんたが此の時代で死んだら一体何が起っけうのか承知かう!」
「カマワナイ!」ガン流豆は次のように覚悟を決めていた。「ウヨクと左眼がほぼ如何しようもない時点で俺には時間を旅行した罰はウケタンダ!」
「罰を受けるべきは銀河連合だう!」
「ヤッタノガ奴等でも俺は歴史を変えた罪を償わなければイケナインダ!」
「ガン流豆さん……クソオオウ!」
 ゲロルギーはガン流豆さんが死ぬのを好まない。其処には私的な理由だけじゃない。公的な理由も混じる。
特異点が若しもあるならう、ガン流豆さんの死で時空は如何成っらあか!
 俺はそうゆう情なき点も含めてガン流豆さんを送り出す事を承知しないんだっらう!)
 ナ、お前が前に出たら意味がないダロウ--ゲロルギーも自ら前に出る意味のなさを一言で表すガン流豆。
「頭脳労働者が唯一肉体労働者に勝ってらあとしたら……戦いに赴くこと自体が無茶である事、其の点に関して優っているウ!」
「……ドウナッテモ俺達は責任をトラン!」
 其れで構わないんだよっらう--ゲロルギーは反撃の合図として応じた!
(さあ、命知らずの爆発力を思い知らせっらううう!)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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