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一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(四)

 一月九十七日午前十時零分一秒。
 場所は幼武山標高成人体型百九十八南東東側。
 其処には今まで倒して来た銀河連合を埋葬する巨大な自然の竈蔵がある。ゲロルギーとガン流豆は昨の日の夜中に倒した百獣型の亡骸を一旦掘り起こしてから改めて埋葬する為に此の洞窟へとやって来た。其れに付いてガン流豆は尋ねる。
「ナゼわざわざこんな高い所にある自然の竈蔵を銀河連合達の埋葬地に指定スルノダ?」
「いや、此処以外にもあるウ」
「ツマリ其れ以外に最寄りが無かったって訳ダナ」
 そうゆう事だう--と牛族の怪力を以って白き百獣型の亡骸を背負うゲロルギー。
(重たいなう……百獣型って獅子型と大きさは同じじゃないのかう)
 獅子型を基準としながらも百獣型が百獣型と呼ばれる所以。其れは熊型のように四本足が分厚く、蛇型のように柔軟でチーター型のように瞬発力が高い……等々、そんな要望を可能にする為に通常よりも筋繊維が豊富で其れが影響して総鶏量が獅子型と同じ体型でありながらも三割程重い。だから牛族であるゲロルギーが百獣型を背負って重いと感じるのも無理からぬ事である。
(で、でもう……漸く、百獣型をあるべき所に埋葬出来っらっず)
 其の広大な自然の竈蔵の内部では年間凡そ九体も放り込まれる為に放たれる臭いは何かで鼻を塞がないとまともに呼吸も出来ない程であった。故にゲロルギーから事前の説明と其れに合わせて専用の防護物を口元に覆わなければ臭いを嗅いだだけで気を失っていたとガン流豆が呟く程であった。
「そ、そうだなう。何時来ても……其れに二枚以上でも放たっらあ臭いは俺達にとっては死を伴いかねない代物でっさう」
 アア……此れは本当にとんでもナイナ--とガン流豆も述べてしまう位に強烈な様子。
「そ、其れから気を引き締めて下さう」
 アア、此の重たい簡易式翼持砲を背負わすのだから……やはり銀河連合が潜伏する可能性は考えられるナア--実は埋葬する度に潜伏した銀河連合の襲撃に遭って多くの生命が命を落としている事実がある……故に入る際は装備を心掛けるとの事。
(実は俺の兄と弟が埋葬する際に複数の銀河連合の奇襲を受けて亡くなっている……此処ではないある埋葬先っだうね。だからこそ俺は誰よりも埋葬地では気を引き締めているつもりだう)
 ゲロルギーは少し肩に力が入る……「オイ、余り気を引き締め過ぎるのはヨクナイ」ガン流豆に注意される迄は其れに気付かない程。
「ご、ごめっだう。過去の事を思い出してツイツイ--」
 ッテ何かが光った……ウオオオオオ--ゲロルギーの頭部に体をぶつけて彼を倒すガン流豆……するとガン流豆の右翼の義翼が真っ二つに割れた!
「……ガン流豆さんだう!」
「ダ、大丈夫ダ!」
「い、いけないなう。暗闇から来たんだうな」
「アア……数は、ウワア!」二射目は死角から来ると考えたガン流豆の読み通りに何とか敢えて左に躱した。「ハアハア……今の勘で良かったのダナ」
「数は……うおったう!」ゲロルギーは躱しつつも背負っている百獣型と簡易式中距離望遠弾を下ろしてゆく。「此方に準備さっせん余裕も与えないのか」
「ギンガレンゴウの戦い方は俺達生命とはハンタイダ。ダカラこうして暗闇から仕掛けるなんて当たり前ジャナイカ!」
「だよなう……其れに、うおっだう!」何とか望遠弾の弾入れ口の確認を終えつつも次々と仕掛けられる銀河連合の狙撃を躱すゲロルギー。「二発か……其れに数は俺の見立てでは三体かう!」
「オレノホウハたったの一発だけ……外したら後がナイゾ!」
 全て一発で仕留めないと勝てない。更には此処に時間旅行機はない……そんな状態から二名は凡そ三体もの銀河連合と対峙してゆく。
(弱気は起こすなう。例え頭脳労働者でも昨の日の夜の出来事は良っかう経験にも成った……其の熱を有効活用して難局を打破すっべす!)
 そう心に誓うのはゲロルギーだけじゃない。ガン流豆も同様の事を思い、戦いに赴く!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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