FC2ブログ

一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(序)

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十四年一月九十五日午後一時十八分十三秒。

 場所は真古天神武雄略大陸大泊瀬おおはつせ地方幼武わかたけ山。
 最大標高成人体型二百五十五しかない山。火山に属さない物の、若建わかたける山に釣られるように隆起した山。そんな幼武山の標高が中間に位置する百二十八東側にある合計百八にも上る自然に出来た竈蔵かまくらの真ん中にある生命が住み着く。齢二十七にして三十日目に成るタゴラス牛族の青年が暮らす。勿論、彼は自らの理論の完全性を知る為にわざわざ故郷や自宅を売り払って此処へと移住を決めた。其の訳は次の通りである。
(アインズ先生や他の研究者達は宇宙が不変だと考えているみったうだが、結局はそんなの焼けた石に水を掛けるって奴ですう。俺と同じタゴラス牛族のルモウ・トルジュの共同で提唱した高温宇宙論は当時の学会では大いに笑われたう。だが、最終的にはアインズ先生が宇宙定数の導入を諦めてう更にはほぼ多くの学者研究者達が俺とルモウの提唱した高温宇宙論を認めつつあっだう。
 此処迄に……ンンう?)
 --やはり此処に居りましたか。貴方が高温宇宙論を唱えたゲロルギー・ガーモス博士ですね?
「そうだがう、誰だ?」
 --です。
「そう言えば生前のシュレイ・ディングァ先生の元に現れた謎の一族の話を聞かされた事があるなう。何用だっがう」
 --太間ガン流豆さんと会われましたよね?
「太間ガン流豆はかつてシュレイ博士の所に居候していたう、という」
 --其の反応ですとまだお会いに成っていないのですね。
「何だよ、何がしたっだうのだよ!」
 --申し訳ありません。後日、貴方様にお会いします。では此れにて。
(何なんだよう、あいつらはう? 何しにあいつらはやって来たんだう? 生前のシュレイ先生もあいつらについては余り良い印象が無かったからなう。俺も同じだう。唐突に出て来ては用が無いと直ぐに帰ってゆくう。せめて一晩でも幼武山名物の自然が作り上げっとう竈蔵を満喫すれば良いう。全くう)
 其れから午後十時に就寝したゲロルギー。意識に迄到達する眠りに就いた彼は其れから僅か一の時と二十八の分より後の日の変わり目頃に突然の轟音と瞼を閉じても侵入する光に驚いて飛び起きる事に成ろうとは!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR