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試作品 強化人間 後篇

 如何も……マジで海賊のMCであるやあってやるぜぇ……死んじまえよ、あいつ! そう思ったdarkvernuです。
 では今回は昨日紹介した試作品の後篇に入りましょう。

 一階の玄関より出てみると其処で目にしたのはアメリカ神合衆国のCCIA所属のコードネームジャン・ポーラーだ。眉毛はなく、肌色をした頭髪で更には口髭が金髪という異色のフェイス。だが、身長は日本人女性の平均に等しい。因みに此の時代の日本人男女の平均身長は次の通り。成人男性は173センチ、成人女性は156センチと成る。其の身長で良くぞ引っ掛からなかったと思う位だ。公務員特に警察官や消防官は規定身長が165センチ以上ないと試験に合格出来ないからなきっと。きっとシークレットブーツ込みで試験を受けたのだろう……と安易な想像をしてみる。
 そんな彼を一階の居間に案内。上質な椅子に座らせて寛がせる。勿論、お茶を淹れる。のだが、彼は諜報機関所属故に外に出るまで一切手を付けなかったそうだ。お陰で冷めたお茶を僕が飲む羽目に成った。其れじゃあ会話だけを紹介してどんな話をしたのかを皆さんにお伝えしよう。
「軍事利用だなんて考えないで欲しい!」
「だが、我々の国益の為にも如何か博士が遺伝子操作で開発した其れを提供してくれないか?」
「敵対国に亘るのを恐れるのはわかるが、あれはどの国にも手に負える怪物ではない。あれは試験管の外に出しただけで災いを齎し兼ねない諸刃の剣だ!」
「アグネアの矢を恐れて研究が出来ますか!」
「科学者の意見も述べているのですよ、ジャン・ポーラーさん」
「じゃあ何故開発したのですか?」
「其の反論はなしです。其れを言ったら大昔に原子爆弾のアイデアを提供したアインシュタインに物申すような行為ですよ!」
「流石はインテリジェンスだ」
「褒めるのは止めにしてそろそろ商業話に入りませんか?」
「ひょっとして例のアレの細胞を提供するのか?」
「ええ、あれは確かに僕でも手に負えない代物ですが其の細胞でしたら貴方方に提供しても損はしませんよ」
「そうかい。では--」
「待った。地下二階の研究室に立ち入るのはなしだ」
「何故だ?」
「案内しますので如何か此の目で見て下さい」
 僕も又、お金に目の眩んだ俗物だ。故に『強化人間』を開発するだけじゃ飽き足らず、其の細胞の量産に成功。ダミーの研究室迄ジャン・ポールを案内してゆく。然もエレベーターを使わずにテレポーテーションユニットを使って一般的には上は一階から三階まで、下は一階から地下一階まで向かう事が可能。但し、ダミー研究室のある地下二階はパスを打たないと行けない仕組みに成る。地下三階に至っては非常用階段の隠し扉の奥にあるエレベーターを使わないといけない仕組みなのだからどれ程、僕は疑心暗鬼の塊なのかも紹介出来るだろう。
 そんな説明を皆様に紹介していると到着しました。ダミーの研究室は二列も並ぶクローンサターンとクローンプレステ。ジャン・ポールからすればクローンのゲーム機が立ち並ぶ光景は異様に映るだろう。だが、左右に並ぶゲーム機の間を真っすぐ進んだ先にあるのが商業用に大量生産した冷凍段ボールに詰め込まれた大量の『強化人間細胞』。一箱当たり数万もの細胞が培養液に漬けられて保管してある。
「冷凍段ボールを開発したコードネームロバートソン島谷・ひとみはクーリングストーンとカーボンペーパーを組み合わせるというアイデアを浮かべ、十年掛けて実現させた。大量生産は其の更に五年後まで待たされる事と成ったがな」
「諜報機関所属なのに科学者御木本一・チャンこと通名朴正日のコードネームを出して宜しいのでしょうか?」
「気にするな……しかし、大丈夫なのか?」
「冷凍段ボールの事ですか? 近付いて見て下さい」
「近付けって……ウオ、冷てええ!」
「冷凍段ボールは貴方の懸念した通り冷蔵機無しでは僅かマイナス一度までしか冷凍保存出来ませんね。更には湿気の多い地域ではプラス五度まで上昇し、保冷剤なしでは下回るのが難しいのも事実。だからこうして区間冷凍保存を試みたのですよ」
「電力は?」
「熱核融合炉を使っております」
「N次元は使わないのか?」
「あれは問題点を解決しても大量の熱が空気中に放射されて温暖化を促進させてしまいますからね。太陽原子力の組み合わせでも稼働年数は大きく下回りますから使い処に困りますな」
「物は使いよう……か。にしても此れだけの細胞を生産したのか。だとしたら……グレイトだ!」
「ええ、独自に『強化人間』の製造をしても構いませんね。僕は国家の威信に関しては否定はしません。ですが--」
「わかった……今回は其れで手を打とう」
「物分かりが良くて助かりました」
 何とか細胞一万箱を買い取る形で取引を済ませた。まあ、僕と彼以外にも何名かは侵入して盗聴器を仕掛けている可能性も否定は出来ない。仮に人が潜入しなくとも小粒の機械なら潜入は可能だろう。人類は其処迄ゼロサムゲームに身を乗り出したと成れば愈々滅びを迎える前段階に入ったとみるべきかも知れないな。
 そう思い、僕は彼が完全に姿を消すのを監視カメラモニター越しに確認。部屋は地下一階の監視モニター室だ。最も二十四時間三百六十五日(あるいは三百六十六日でも可)も監視出来ないし、仮に出来たとしても緊急時に目が覚める程の余裕はない。監視システムは人員不足という最大の難関を超えていない。超えたとしても人の監視能力も機械の監視能力も万能とは限らない。
 と監視システムについて文句を述べた所で僕は地下三階に向かった。すると向かった先で試験管に入っている筈の『強化人間』と鉢合わせた。
「……僕を殺す気か?」
「殺しはしない。だから此処で貴様にクレームを付けに駆け付けた」
「ああ、レアブラックストーンの比率をもっと上げろって言いたいのか?」
「そんな事をしても余の力は難なく突破出来る……破壊せずにな」
「まさか……其処迄進化したのか!
「そんな話ではない。余はクレームを付けに来たと言っただろう……何時までガラパゴスの環境に余を閉じ込めるのだ?」
「力は振るわないからこそ世界は安定する。お前の力を行使したければ僕を殺せ!」
「貴様を殺しても余の糧に成らん。貴様は科学者として余に付き従えば良い」
「お前は外に出て、何をするつもりだ?」
「わかり切った事だ……闘争を広める!」
「いや、わからないな。僕達の世界は確かにゼロサムゲームに支配され、既に支配者の都合に合わせた平和が続く……其れでも凄惨な戦争が起こらなければ其れで良いではないか!」
「其れは牙を丸くする病だ。貴様も其れに気付いたから余を作り上げ、原初の闘争へと余を導かせるのだろう」
「いや、話を聞いていなかったのか。僕が言いたいのは其の力を善に使えと言っておろう。持つだけで何物も恐れて刃向わなくなる。そうして本当の平和が約束されるだろう」
「だが、力に群がるゴミが生まれる……余はそう演算した!」
「な、もう僕の背後に!」
「言った筈だ……貴様を殺しても糧に成らん。だが、貴様は下らん正義の為に命懸けで余を止めようとするだろう。遅いのだよ、そんなの……ウグウウウ!」
 僕は万が一の為に『強化人間』の心臓に制御装置を組み込んだ。
「言った意味は僕を殺さなければお前に装着された制御装置は外れない、という事だ」
「貴様……中々の策士、だ、ぁ--」
「『デュエルシー』……僕の命尽き果てる迄は従って貰うぞ。其れが嫌なら僕を殺せ……親が何時までも子供を制御出来るとは限らないのだからな。お前には其の権利がある……行使しなければ貴様の理想は実現せんぞ」
 其れから全長一メートル九十にも達した『強化人間』を機械を使って運ぶ僕。巨大試験官の所まで向かうと……まるで試験管自らが上部の蓋を開けるかのように開いていた。其処に水を抜き、洗浄して更には新たに培養液を注ぎ込んでから彼を放り込んだ。別に彼を洗浄する必要はない。其処迄の力があれば最早綺麗に雑菌の除去も不要だろう。
 僕は此の子の為にも命を懸けて守り抜く……若しも僕が死ねば『デュエルシー』は解き放たれ、世界に闘争の種を齎し続ける!


 という訳で『強化人間(仮)』の後篇を紹介しました。勿論、『名前を狩る者』の宿敵デュエルシーですよ。メタリックな肌にパンチ一つで叩き壊す強さは如何頑張っても野に解き放ってはいけない代物ですなあ。そんな感じで『名前を狩る者』の前日談を紹介していきました。此処から如何成るのかは……ま、気が向いたら電子書籍版の試作品という形で紹介したいなあと思っているぞ。
 そんな感じで今回は此処迄。人間怪人さんがサイバスターの操者か。んでモブは第二期決定かあ、つまり来年の四月か七月に放映するのかな? ただ、一クールで纏まるとは思えないんだけどなあ。意外と後半は尺が長いからな。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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