FC2ブログ

一兆年の夜 第十六話 語り継がれる物語(四)

 樹林さんは二杯目のお茶を飲むん為に自分の茶碗にお茶を注いでゆくん。
注いだ後に続きを語り始めた。
「メイ地は氾濫がどのようにいー行われたのかはわからないーい。
 穴を掘って穴を埋めルー作業なのか? 石橋を叩いいーて流れを急激にする
のか?
 いずれにしろこれだけははっきリリーとわかったのう!
『ど、どうしいーたの! な、何をみ--』
『メイ耶ちゃん! う、う、後ろにギギギギ、が、れれ、ゴウ!』
 メイ耶は言われレーるがままに後ろを見た--そして恐怖心を呼び覚ましてしもう
たわいいーのう!
『あ、有り得ええ、え、なな!』
 あれは確か熊? いやいや土竜だったような? 何かしっくリーん来ないのう?
 そうだ! 思い出しいーたのう! あれは熊と土竜の両方の形をしいーた穢れ
深き姿であった!
『銀河連合! まさかビー音君が言ってエエーたのはこのことなのかアーア!
 氾濫を引き引きオココ--』
『メイ地! 怒りいーで身を守るのよ!』
 メイ耶の言葉は分かってはいるものの、メイ地は何一つ怒りいーの理由を見出せ
なかったかの!
『ま、また銀河連合! こ、こ、今度はメイ地の後ろに来るルーなんて!』
『ウワ! 鳩と熊のどっちの身体なんンーだ? なんだアー!』
 銀河連合は見境無しいーじゃのう! 子孫を増やす為なら種族関係無しいーに
交尾するルルーものじゃからわしらの想像を超えておるわいーい!
『め、め、メイ耶ちゃん! あわわ、あわ、ど、ど、ど、ぅえばいいー!』
 メイ地はもはや呂律が回らないーい程にいー落ち着キーんがなかったがのう。
 だけど、怒りで我を戻しいーておるメイ耶でエエーもこの状況の打開は難いーい
ものじゃった!
『私の前方、後方、側方……水で囲まれてる。メイ地だって同じこと!
 かつて軍といいーうものを天同零といーいう御方が作ったわ。それについーいて
ほんのちょっとだけ調べたことあるの。それは--』
『な、な、なぃ、ぉんぃーぃねえけでえウド!』
 メイ地の言葉に耳を傾けずにメイ耶は話しいーたかの! 今思えばそれが後の
ことわざにいー繋がったのかの?
 当時の二名にとってはどうでも良いいー事じゃが。
『これは背水の陣よ! 私達に逃げ場はないいーの!
 だか--』
 最後まで話をする暇を与えないーいよウウーに二体の銀河連合は襲いいーい
かかった--メイ耶は左に飛んで攻撃を免れ、メイ地はおでこの綿毛を毟りいー
取られただけで済んだ! 運の良いいー雄じゃな!
『はヒイイイ! ハヒイイイええ!』
 メイぢは逃げようにも周りいーが水で囲まれーれているーる故に内側に逃げるる
るーばかりいーじゃった!
 二名が避難した場所は次第に水の浸食が進むムムーばかりイイー!
 追い打ちをかけるようウウーに二体の銀河連合が応援に駆けつけたかのう。
確か燕型と亀型じゃったのか? こりゃ万事休すといいーう言葉通りいーじゃ!
『万事休す……なの? わ、わまま、しがし、し、し、ぬの?』
 とうとうメイ耶は我を彷徨わわーわせてしもうた!
 動いたら食われーえる! だけど動かなくても食わレーる!
 それはメイ地も同じことよのう!
『……』
 メイ地は喋る事も出来なくなってしいーもうた!
 恐怖心の行き着く所といいーうのは銀河連合と同じいーように言葉を出さないー
い慈悲無きーい領域じゃな。
『あ、な、た、たちは、は、ど、どこまでわたたたしいー、たち食う!
 おなかははは、じゅ、じ、う、う、み、み、し、ぇ、ぅ、ぅ--』
 あれはワシの推測だが、メイ耶は--私達をこれだけ食べ続けてもまだ満足し
いーないの--と言うたかのう? いずれにしいいーろこの時はもはや二名は食べ
られるルルー運命だと思ったのう。
 その時じゃった!
『!
 銀河連合が!』
 四隊の銀河連合は二名から離れていいーったのじゃ!
 見逃しいーてくれたんだ--二名はそう思ったのう!
 だが、それは外れーエじゃった!
『わ、わ、わ、水ガアア!』
『ま、まだ蹄先の……え?』
 折角二名が正常にいー話せるようになった所をヲヲー氾濫した河川は情を与え
ないイーように身体全体を包み込んでしもモーうた!」
 また気になる所でお茶を飲んだわ! どこまで焦らすんのよ!
「物の語りで重要なのは聴いーく者を焦らすことなのじゃ!
 ちょうどこのお茶を味わううーようにのう」
 それじゃあ銀河連合と変わらなくなるわ! ってそれを思い出すんと恐怖が湧く
くんわ--
「いや、恐怖は湧いいーて当然じゃ! 物の語りいーとは常に恐怖と隣り合わせ。
 お嬢ちゃんは覚悟を決めたのならララーあ恐怖と向き合うのじゃ!」
 そ、そうんだったわ! あたしは! あたしは!
「あたしは真実が真実でありたいというん覚悟の為に物の語りを聞きに来ました!
 今更恐怖で自らを迷走させるんなんて聴く者の資格はありません!
 キュプロ族の長たる雌が恐怖で挫けるんわけには参りません!
 最後まであなたの話を聞くん覚悟はお有りです!」
「そうだ! その眼だ! そおオーれで良いーい!
 では続きを語ろうぞ!
 ただしお茶を一口飲んだ後でのう」

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR