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一兆年の夜 第百三話 時間旅行 兵器開発者ショーイ・ノーマグの試作品(二)

 午後十一時二十八分四十五秒。
 場所は兵器研究所地下十階。
 其処には地上一階に直接向かう為の滑車が備え付けられている。其れは足動或は翼動ではなく菅原炭を利用して上手く蒸気量を操作して落下速度或は上昇速度を調整して上下移動させる事が可能な代物だった。然も蒸気である以上は課題と成る熱の問題もかつての望遠弾衛星世界旅行の話を基にして三枚重ね或は四枚重ねしつつも重量との問題と戦い、そして築き上げた物。故に熱を逃がす方法は現時点で持てる物で補完が可能--ショーイは其処迄に才能溢れる生命だった。
 そんなショーイがこんな時間帯に地下十階で何をするのか? 彼は次のように考える。
(欧兵の爺さんは僕に理が無さそうな事を突き付けるよね。其れを量産して来い……ってねん。題目が難しいとは此の事だねん)
 そう、彼だけが電撃望遠弾を再現する訳ではない。実はボルティーニ鴎族の灰間欧兵はいまおうへい、菅原蛇族の菅原ボウアー、応神鼬族のタケナカノイタフルミ等々……錚々たる者達で計画される。既に彼等が研究する地で其々の電撃望遠弾の試作品は完成済み。だが肝心のコケッ区が作り上げたという高威力の其れに比べたらまだ程遠かった。其の為にショーイを始めとした所謂再現望遠弾計画の会員達は其々で試作品の見取り図を共有し、其れに近しい物があれば配達支部に頼んで各会員達に見取り図を送って情報の共有化を図ってゆく。
(でも僕は蝸牛族故に手紙を書く気が全く起きないよね。だから何時も会員の一名がやって来て初めて研究成果を知るって何時も文の句を付けられるよね。僕の種族がどれだけ時間と格闘するかわかっていて文の句を付けるかねん? はあ……あよね、ガン流豆さんだねん)
 アイカワラズ蝸牛族の何処にこんな上下させる滑車を作り上げる技術がアルンダヨ--ガン流豆は背中に時間旅行機の設計図を抱えて地下十階まで下りて行く……右翼の先端に義理の翼を引っ付けて!
「あよね、僕が昨の日からずっと言い続けた義翼を付けてくれたんだよね!」
「ニクタイニ何かを取り付けるのは君が良くない感じがしてたんダガ」着地すると背負っていた設計図の紙を左翼の先端まで移動させる。「タメシニ付けてみると……安定しない風当たりの調整が出来てかつてあった頃に近い程の飛行が出来てヨカッタゾ!」
「だろよね。時には自然に克服するのを諦めて物に頼るのも科学者に必要な事だよね、ガン流豆さんねん」
「ソレデモハイゼが言ったように科学は何れ行き詰まるソウダ。ソモソモ如何して此の時代に俺が居るのかが何とも言えない謎をウム」
「其れ言いだしたらキリがないよね。現にシュレイ君は反発しているじゃないかよね」
「ダガ、俺達の観測がどれだけ優れていても光の速さの問題が如何とか--」
「ああよね、再現望遠弾計画の参画者の一名だったアインズ君だねん」
「ン、誰だソイツハ?」
「其れは--」
 アインズを紹介しようとした時、二名の耳元に何かが響き渡る--其の方角に体を向ける二名!
「アレハ……ギンガレンゴウ!」
 僕は機動力に自信がないんだよね……生まれ付きよね--ショーイは銀河連合の出現に対しても冷静な反応を示す。
(銀河連合に喰われるなら僕も此処迄の生命ねん。其れよりも危惧するべきなのは……もう直ぐ電撃望遠弾の再現が出来るという時に銀河連合が来る事よね。そう成ると僕とガン流豆さんが死んだ後に銀河連合に電撃望遠弾の全ての謎が渡りねん、真古天神武に甚大な害を被ったらねん……責任は取れるかなよね?)
 ショーイの考える事は何時も将来の国防についてだ!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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