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試作品 キツツキ病

 如何も……今更だが、啄木鳥の恐るべきGキャンセラーに戦慄を覚える自分darkvernuです。
 早速ですが、そんな試作品を如何ぞ。

 脳震盪……それは我々現代人にとっては避けて通らねば成らない恐るべき症状。格闘漫画等では脳震盪はまるで軽い表現で表されている……だが、違う。幕ノ内一歩がパンチドランカーも含めて引退に追い込まれる事例を踏まえれば決して軽い症状と扱ってはいけない。脳が揺れるという事は即ち、脳を支える線が何本も切除される事を意味する。脳の維持がまま成らないと起こり得るのは脳溢血、脳卒中……決して軽い症状だと舐めて掛からないように。生後間もない新生児も脳を少し揺らされただけで死亡するケースがある位に脳震盪は舐めて掛かってはいけない症状。
 さて、此の物語は突如やって来た恐るべき病気を中心に展開される。始まりは体育の授業で相も変わらずサッカーという将来何の役にも立たないスポーツに熱を燃やす小学六年生達の様子が描かれるぞ。サッカーの悪口は隅に置いてゴールポストを目指す相手チーム側の少年三人、ゴールを阻止せんと猛追する少年四人……ところがそんな七人の少年の前に信じられない光景が目の当たりにする--思わずボールキープを忘れるような事態に!
「オイ、阿賀左の奴!」
「阿賀左君が……啄木鳥みたいに!」
「ゴールポストに何度もキスを繰り返している!」
「馬鹿、キスじゃなくて唇を何度も打ち付けているぜ!」
「オイ、阿賀左ああ!」
 担任の教師が駆け付けてしまう程の阿賀左少年の奇妙な行動……此れは彼だけの症状ではなかった!

 阿賀左少年の奇行から三日後……事件の起こった小学校近くの中学校の体育館にて。
「え、絵里ちゃん!」
「何でバレーネットに何度も!」
「御凸を何度も打つのよ!」
「ねえ、止めてよね!」
「宮林さん、気を確かに!」
 サッカーと同じく社会で何の役にも立たないバレーの授業で突然、宮林絵里子がバレーネットに向かって何度も凸を打ち付ける奇行に走った。何度注意しても少女宮林は止めない。羽交い絞めしても頭だけは何度も啄木鳥のように動かす。此れは偶然なのか?

 少女宮林の奇行から明後日の深夜……事件の起こった小学校と中学校を結ぶ道の丁度間に挟まる路地裏にて酔っ払いはふらついた足で帰っている中だった。
「はええ、やああ、死ねええ……サイボーグウウ!」
 彼は左派系の思想を持つが、それは端に置こう。問題なのは帰路への近道を通ろうと路地裏を通ろうとした時だった!
「何だろう、音が聞こえるなあ……ホエ、あいつ何頭から血を流して迄コンクリの壁に凸打ち続けるんだあ? おーい、死ぬぞお。血だらけだぞお。本当に死ぬぞお、かっかっかあ!」
 最初こそ啄木鳥のように何度も凸を打ち続ける奇行者を笑う酔っ払い。だが、一分もすると笑えなくなる--既に右手にスマホが用意され、今にも119番通報をしようと試みる。
「ま、待て待て待てえ!」酔っ払いは酔いさえ覚ます程の状況に巻き込まれる。「おい、えっと○○××だ!」
 酔っ払いは連絡しつつも何度も打ち続ける奇行者を羽交い絞めした--が、何と物凄い力で反対側に吹っ飛ばされ……後頭部を強く打って間もなく死亡!
 酔っ払いが死んでも救急車が来るまで奇行者は凸を打ち続ける--其れが使命であるかのように!

 此の事件を機に日本全国各地で啄木鳥のように壁に向かって凸を打ち続ける患者が増大。止めようとして逆に吹っ飛ばされて死亡するケースも後が絶たない。事態を重く見た日本政府だった……が!

 死亡事故から一ヶ月後の予算審議会……相も変わらず野党は下らない質問を続ける。続けるのだが?
「えーですから、ですねえ--」
「三浦君……何度も自分の御凸を机に打つのをお止めください!」
「総理……此の『キツツキ病』への、対応、が遅れる、から--」
 緊急の速記止めが行われた。当然である。ブーメルン党所属の衆議院議員の三浦雪之丞が謎の奇行をしながら質問するのは絵面上痛々しい。速記が止められている間に三浦議員は複数の警備員に羽交い絞めされて退席された。決してマナーが悪いから退席したのではない。彼が言う『キツツキ病』患者であるのだから緊急搬送するのは議員以前に人間として当然の行いである。だが--
「委員長も、其れから他の議員も、其れに……何やっているのですかあ!」
 パンデミック--『キツツキ病』は瞬く間に委員会を占拠……速記どころではなかった!

 日本全国に流行した謎の病『キツツキ病』……此の物語はそんな『キツツキ病』の解明に乗り出す一人の大学病院研究者ととあるジャーナリストの物語である。


 という訳で『キツツキ病(仮)』をお送りしました。此れは啄木鳥に関する恐るべき話を聞いてついさっき文章に表した物。決してお笑い要素は皆無。ふざける事はあるかも知れないが、決して笑えないお話。終始、啄木鳥病の恐ろしさを表現した作りにするつもりだ。ま、出れば、の話だけどねえ。
 因みに啄木鳥は嘴で何度も壁を打つ時は常に1200Gも頭に掛かっているからな。にも拘らず、奴等って研究結果に依ると其処迄脳震盪の影響がない或は既に脳震盪状態のままで一生を過ごしているんだぜ……グラハムとゼクスの吐血を嘲笑うかのようだ。あいつらは啄木鳥の凡そ百分の一のGで常に苦しめられるのによお。まあ、其れだけのGに耐えられる理由付けとして啄木鳥の頭部の構造が異様である事が確認される。其れを基に研究者はアメフトに於ける早死にの対策に使いたいそうな……やらなければ良いのにって言うなよ。其れ言ったら相撲、プロレス、ラグビー、其れにボクシングの全否定に繋がるぞ(辛)!
 以上で試作品の解説を終える。

 命を奪うようなスポーツは逆に好感持っているのが自分なんだよな。ほら、ラグビーとか体育でやる事には肯定的だからな。きっと自分がサッカーとかバレーとかバスケに馴染まないのは勝つ為のスポーツに何ら興味が無くて生き残る為の競技には何かしら意味を見出しているかも知れないな。柔道部だったから柔道に共感している訳じゃない。体育でやる柔道に命懸けが無いから意義を見出せないのではなくて本来の命を奪い取る事に意義を見出せるから共感しているのかも知れない。ま、だからって人殺しする時代への回帰には反対だ。人が死ぬのは悲しいというセンチな事ではなく、合理的に試合の度に人が死ぬのは人口減少に拍車をかけるという……非情な意味からだよ。
 まあそんな訳で今回は此処迄。スポーツには武のような弱者にも門戸が開いた一面が無いような気がする。其れで万人に体育の授業が楽しめるのだろうか……と言う疑問はさっき思い付いた事だからな。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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