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一兆年の夜 第百一話 時間旅行 時間研究者太間ガン流豆の証言(一)

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月十八日午前九時一分二秒。

 場所は不明。
 --其れでは自己紹介をお願いします。
「ワシハ齢三十九にして三の月と十八日目に成るサッカス雁族の太間おおまガン流豆るずとモウス。ゴランの通り、見て下サイ」
 --右翼が既に持っていかれて尚且つ左眼が既に空洞で出来ておりますね。何か被せる物を付けなくて大丈夫ですか?
「シンパイ無用ジャ。ワシハもう長生き出来ないカラナ」
 --しかし一の週より前に旅立ち、六の日より前に戻って来た時には十の年も摂って更には五体に影響を及ぼす程の怪我をして帰って来るなんて。此れが先生の仰る時間旅行ですか?
「ジカンリョコウなのは確かジャ。ダガ、只の時間旅行ではナイ。ワシハ目撃してシマッタ!」
 --若しやICイマジナリーセンチュリー三百十年から三百十二年頃に起こるという真古天神武の空を覆う流れ星ですか?
「イヤ、其処ではナイ。ワシガ見た絶える望みと言うノハ!」
 --では其の前……一体どんな絶える望みが貴方を襲ったと言うのですか!
「イマから話ソウ。ソウ、其れは一の週より前にわしが発明した時間旅行機ジャ。セイホウは死に際に自らの命と共に隠蔽した禾野コケッ区同様に死んでも公表はシナイ。デハそろそろ始マルゾ」

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月十一日午後十一時四十七分十八秒。

 場所は不明。取材を受けた場所と同じ地点にて太間ガン流豆は時間旅行機を完成させた。
「フッフッフ、ハッハッハ」ガン流豆は喜びで両翼の羽を一枚一枚飛ばす程、高揚する。「コレデ全生命体は時間を克服したノダアア!」
 時間旅行機を作ったガン流豆は齢二十九にして五の月と三日目に成る青年。彼は禾野コケッ区同様に早熟の才能を持つ。故に時間旅行機を開発する頃には齢二十三、其れから約六の年掛けただけで完成に至った。其れだけ、才気活発な青年である。
「サテ、向かうべきは予言の年である……ウーン」ガン流豆は未だに現在のICイマジナリーセンチュリーが正しく表されているかを疑問視する。「ココハICイマジナリーセンチュリー三百一年に設定シヨウ。マダキシェール家も正確な数値を割り出していないカラナ」
 設定はICイマジナリーセンチュリー三百年。だが、月や日、其れに時、分、秒、コンマという細かい数字を入れるだけの正確性を時間旅行機は備わっていない。
「デハ……全生命体の代表と勝手に名乗って出発ダアア!」
 だが、ガン流豆の時間旅行機は調整困難--故にガン流豆に電流が走るだけじゃあ収まらずに建物全体に強大な電流を流し続ける……一時間も!
 そしてガン流豆を含めた彼が暮らす建物は電流を浴びる事で時を加速させてゆく--

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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