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一兆年の夜 第十五話 物々交換から貨幣へ(四)

 陸は獅子型。海は馬蛙型。そして地中は土竜型。つまり--
「空はがら空き。けれどもここは洞窟。うかつに空を飛ぼうなんてシ文には無理」
「俺の両眼を全力で活用しているい! ただい、少し暗いから飛び回れないい!」
「だろうなっぞ。俺くらいの種族じゃなきゃこんなところは脱出できっが!」
「鰐族だからって調子良いこというんな!」
「声が大きい! みつ--もう見つかっぶぞ!」
 馬蛙型は蛙族の泳法をした後、陸に上がると今度は馬族の足運びで私達に襲い
かかる!
「俺に噛もうとするかっづ!
 だが甘いぞん!」
 ゲデルミキさんは背中を噛まれた--彼は馬蛙型ごとそのまま水中に潜り、直径
成人体型四は満たない渦が発生! 恐らく彼は鰐族の特性を活かしてる!
「サク花ちゃんい! ゲデルミキに構ってる余裕はないい!
 獅子型が壁にぶつかってるぞい!」
「危ない! つららだ!
 つららを落として僕達を死なせようんとしてるん!」
 つららを避けるので精一杯! お腹の虫はもう私に力を与えてくれない。
 意識が遠のく感じがする。このま--ワッ!
「危ないサク花ちゃんい!」
「間、一発。私はもう少しで土竜型乃お腹の中にいた」
 土竜型は私の捕食を外すと、今度はつららを避けている二名を狙う!
「僕の方に、ウワ!
 僕が弱そうんだからって!」
 つららを避ける時に体勢を崩したマルコ君は土竜型の口のそのまま食われた!
「と思ったがい、あの子供めい! 土竜型の剥き出した頬筋肉にしがみついて……
って土竜型はそのまま地面に潜ったい! だ、大丈夫かい、マルコはい!」
 地中は土の世界! 光が当たらない分、土竜型が有利!
「ワッ! つららがまだ--」
「当たり前だぶ! この洞窟には別名があぶ!
 それは--って獅子型が突撃してきぶぞ!」
 獅子型はブラグロの前左足に前左足の爪を深く突き刺す!
 た、大変! このままじゃ--
「肉を切らせど骨を断つ一族ぶ! クロレットの雄をなめるぶ!」
 ブラグロは前右足で獅子型の左方を蹴った--獅子型は口から赤い液体を出し
ながら仰け反るも直ぐに突き刺した左前足を左に大きく振り回してブラグロを地下水
に叩き落とす!
「がぼ、ぼぼ、あが、豚だから、だぶぶ!」
「ブラグロは泳ぎが上手じゃないい! このままじゃ溺れ死ぬい!」
「む、無理! あなたの力じゃブラグロを運べない!」
「だからってこのままじゃ--」
「あぶぶ、俺のこ、ぶぶ、はいい! ぶがべぶぶ、さっさと、がぼばべば、におげ、
ろ!」
 ブラグロはそのまま水の中に入ってゆく! わ、私達はもう二名だけに--
「獅子型が壁を蹴りながらこちらに向かってくるい!」
 シ文は逃げて逃げて逃げていった--獅子型は距離を詰めていく!
 そして--
「がああい!」
 私はシ文に投げ出されたと同時にシ文は獅子型に捕まった!
「し、シ文!」
「逃げろサク花ちゃんい! 俺達の分まで生きるんだアアい!」
 私が投げ出された場所は地下水! 私は蜘蛛族故、このままでは死ぬ!
 でも私は三名に助けられた!
 だから私は生きないといけない! 三名の命と私の命!
 釣り合わせてでも私は生きなければ代償にならない!
 そ、う、し、ああぁあぁぁぁ……




 目を覚ました時、私は目の前の光景よりも腹の虫に餌を与える事を優先。
「この島の食べ物は?」

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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