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試作品 ブラックレイピア アイン(後篇)

 如何も……三つ子の赤字神め、人目に隠れてDVなんてやりやがって! 南新羅経済のレポートして行く内に向こうのお家芸であるDV癖が感染したな。本当に奴には幻滅したと日曜日に思ったdarkvernuです。
 其れじゃあ先週の試作品の続きと行きましょうか。但し、前に書いた奴のコピペなので今回も目新しい事はないかと。

 1896年--大英帝国初のタブロイド紙『デイリー・メール』創刊。
 其の記念すべき創刊号の見出しは『帝国を揺るがす隕石落下!』--歴史は変わった!
 其れは大英帝国にあるバーミンガムの熱圏で巨大隕石が破裂!
 欠片は南アイルランドの一部を除き、数百カ所にも及び国土に被害を齎す--5月2日~3日まで続いた。
 この光景を見たデイリー・メール創業者アルフレッド・ハームズワースは次のような言葉を残す--歴史通りではないのか?

 デイリー・メール創刊から一週間後……ここノーザンバーランドの辺境……『ベリック・アポン・ツイード』--と呼ばれる筈だった町『バーウィック』。
 人口は少なく、この町で成人に成った若者はより高い報酬を求めて外に移住してゆく。
 そんな町で唯一の見所はツイード川とその近くに建てられた三階建てにも成る豪邸。
 豪邸主の名前はロイド・レッドバーグ。ジョージ・レッドバーグの子である。彼は今新しく家族に成る者を手配していた。
 ロイドは寝室でバーウィックのスラム地に住むプロイセン系移民マーク・バレラーの手紙を読んで、思考に耽っていた。
 彼の手紙に依ると息子であるマイヤーはジョーと同年齢。マークの子なら彼も心ゆくまで育てる。マークは彼の命の恩人。マークが居ないなら現在のロイドもジョーも居ない。ロイドはマイヤーをジョーの良き理解者にしようと決める。
「あれは十四年前だったな。私と亡き妻が使用人が使役する馬車に乗って帰る頃……」
 ジョージは回想してゆく。

 1883年四月四日午後十一時二分。
 其れはバーウィックにある豪邸に帰宅する時間帯。妻と当時二ヶ月にも成るジョーを連れて帰る頃。如何してここまで時間が遅れたのか? 其処には理由があった。
「わざわざ迎えに来なくてもよかった筈だが、マリー」
「いえ、貴方。心配で駆け付けました。若しも貴方の身に何か起こったら……此の子が辛い目に遭う可能性が……あ、良い子でいちぇね」
「済まないな、毎日心配を掛けさせて。だけど僕は--」
「わかってますわ。バーグより受け継がれた真正保守としての使命を果たす為でしょ?」
「ああ、予言もある。手を抜いていれば先祖代々に申し訳が立たない!」
「ロイドの御父上であるジョージの意向ですね」
「ああ、其の為にも……な、何だ!」
「ああ、ジョーが……ジョーは必ず私が--」
 一家を襲った山崩れ。其れは--





「旦那様?」
「ううう、マリー……マリー」
「旦那様!」
「は……ついつい眠ってしまったな」
 ロイドは我に返り、手紙の続きを読み上げる。其処では次のように記されていた。一部抜粋して紹介する。
『--やあ、親愛なるレッドバーグ卿。俺だよ、マークだよ。いやあ、この手紙が届いた頃にはもう既に俺は死んでらあ。(省略)
 だがなあ、俺には心残りがある。一人息子であるマイヤーだけは何としてもあんたの元で育てて貰いたい。何せ俺が才能を見込んだ程の人類総人口にして一人の天才児だ。いや、誇張じゃねえ。マイヤーの奴は生まれて間もなく、俺達の前で直立して見せる所から始まり、更には一歳を迎える前に人間様の言葉を覚えてらあ。後は見ただけで物事を瞬時に理解する恐るべきセンスの数々。俺とマーサーの息子かって思える程に何でも出来るから嫉妬するぜ。保証してやるよ。あんたの所で英才教育を受ければ更に伸びる。だからこいつをあんたの所に送ってやるからしっかりと厳しく育てるのだぞ。但し、若しもこいつに何か懸念する所があるなら隙を見付けては殺したって構わねえ。(省略)』
 但し、附に落ちない点があった。『隙を見付けては殺したって構わねえ』である。散々一人息子であるマイヤーを褒め称えながら最後の文に懸念材料でもあるような事を記したのか?
「いけないいけない。私とした事が亡き祖父の怨念に囚われる所だった。あんなの祖父の寝言に決まっている!
 ロイドは今は亡き祖父のジャックの遺言を余り快く思わない。故に他人を疑った自分を反省する--家に悪魔のような者が必ずやって来るという予言を信じ切れずにいた!
 なおロイドはマークが初め書きにこんな事を記していた。『やあ、親愛なるレッドバーグ卿。俺だよ、マークだよ。いやあ、この手紙が届いた頃にはもう既に俺は死んでらあ』という部分を改めて見る。ただし、その先の内容を繰り返し見る事はなかった--最愛の息子ジョーの帰りをロイドは心配したせいで……

 レッドバーグ邸に通じる道の真ん中で紳士服を着た13歳の少年は家路に向かう途中、小太りと口の尖った二人組の少年が少女から林檎入りの籠を盗むのを目撃!
「女の子を苛める奴は僕が許さない!」
 紳士服の少年は少女を助けるべく、籠を保った小太りの少年に体当たり--籠は地面に落ちた反動で林檎二つが外に出る。
「お前はレッドバーグのボンボン!」「よくも俺達の林檎をお!」小太りとトンガリ口の少年は紳士服の少年に暴行を加える!
 彼の顔面は腫れ上がり、鼻血は止まらない様子であった。そんな状態でも彼は少年二人に拳を振るうが、全て空振り。それとは対称的に少年二人の拳や足は紳士服の少年の背中、肩、腰、腹などに当てる。
 やめて、ねえやめて--籠を取り戻せた少女は必死に止めようと叫ぶしかなかった!
「レッドバーグのボンボンが……俺達に挑んだ事を後悔させてやんの!」
「一人で二人に勝てるかってーの!」
 小太り体型とトンガリ口の少年はレッドバーグと思われる少年が身動き出来ない状態になっても攻撃を止めようとはしなかった。其れどころか攻撃は激しくなる一方。
「止めてエエエ、渡しますから如何か止めて!」少年を守る為に少女は林檎入りの籠を渡そうとする--
「渡しちゃなら、ない!」
 少年は己の誇りを見せてそれを止める--彼女の体を守るように右手で遮りながら!
 其の右手をトンガリ口の少年は掴む。其れから掴まれた少年に向かって小太りの少年は右前蹴りを顔面に浴びせた。此れで紳士服を着た少年は気絶する。
「は、格好悪いなあ」「取り合えず気分すっきりしたので帰るぜ!」二人の少年は飛び跳ねながら去ってゆく。
 其の数分後に少年は意識を取り戻すも悔しさで一杯であった。
「あ、の有り難う御座い……」「礼は良いよ……ウグ!」
 少年は背を向ける。
「君を守る為にあいつらに挑んで……こんな様だ。こんなのが父さんの言ってた真正保守を背負う人間である物か!」
 少女に涙を見せまいと背中越しに語る。
「ウググ、もう帰れ!」
 少女は少年の気持ちを察して無言で一瞥しながら別れを告げる……
 残った少年はレッドバーグ邸へと足を踏み出す。蹌踉けながらも帰りを待つ者達の為に。彼は家路へと向いながら目から溢れんばかりの涙を流す。喧嘩に負けたのが悔しいのではない。無様な姿を助けた少女に示したのが悔しかった!
 己の将来に不安を抱きながらレッドバーグ邸に辿り着く……
 彼の名前はジョー・レッドバーグ--この物語の主人公。

 夜のスラム街……人気の少ない墓地で銀色の眼をした少年が『マーク・バレラー』と記された墓を左足で踏みつける。
「全く俺の天辺に上って今まで飼い主面してくれたな……まあ、学ぶべきことは学んだし、何だ。少し思い出してやろうか」
 少年は上から目線で墓に眠る者の最後を思い出してゆく。

 二日前の夜八時三十一分二十五秒。
 雨が侵入し、更には風通しが良い藁小屋にて件の少年は椅子に座ってカードをシャッフルしていた。すると藁の毛布に包まって咳き込みながら寝ていたとある五十代後半の男は少年を呼んだ。
「何だい、父さん?」
「近う寄れ、近う寄れ」
「其処まで近付けないと聞こえない程、喉をやられたのか?」
「相変わらずはっきり言う男だ……ゲホゲホ。ハアハア、も、もうすぐ、俺は、死ぬ。そ、其の前にこ、此れを!」
「何々……ああ、バーウィックの北端にあるあの有名な豪邸かい?」
「そ、そうだ。わしは悪事をして初めて其のお人好しから金を貰ったんだ。いやあ、中々良い物だったな」
「ああ、そんな話……てっきり何時もの父さんの作り話だと思っていたさ。まさかノンフィクションだったなんて……崩落させて馬車を巻き込んで使役する人間一人と赤ん坊抱えた女を下敷きにしたのに何故か女の主人になけなしの金を貰ったというあの話だね」
「まあな。其の時のお前はまだお腹の中に居たんだったな。まあ其れは如何でも良くて俺は……ゲホゲホ、愛人を連れて死人から金品を奪おうと企んだ。ところが其の主人が生きてやがったんだ。嫁さんの奴が主人と抱えている赤ん坊を助ける為に身を投げ出したせいで……ゲホゲホ、ウグウウ!」
「まだ喋るんだ。父さんはこんな所で死んだらドラマティックに終われないだろう?」
「全くとんでもない息子を育てて、しまったな……何時の間に、漢方を学んだ、ンだ?」
「死ぬ予定の父さんが言う事ではない。僕が聞きたいのは其の後だよ。さっさと続きを吐け!」
「わ、わかった。だ、だから左手、をのけ、ろ?」
「僕に命令するな、屑の分際が」
「い、言いたい事を……あぐやああ!」
「済まないな、てっきり右肺のつもりが左肺を痛め付けてしまった」
「ハアハア……其の主人は頭に血を流した程度で、助かった。俺達はこ、殺そうかと思った。だけど、あの野郎……俺達の事を命の恩人だと思い込んでなあ。なけなしの金を俺の手元に授けたん、だ!」
「酷い目に遭いながらも……随分と甘い奴だな」
「ハアハア、意見が一致したな。まあ、お陰、で、俺は釈放、も、出来た。奴の居所を知るこいつも入手、した。そ、れからお前に、養子として、預ける、よう、手紙に、も書いて、やったぞ」
「手紙か……昨日何故父さんの布団の近くに万年筆があったのか気に成っていた。成程、俺の本性も既に其処に記したな?」
「ほ、本性……って、グギ--」
「もう我慢してペットを演じる時間は終わった。永遠に眠れ、ゴミが!」
 少年は父親と思われる男の心臓を止めた……

 そして二日後の現在。
 少年の髪は金色。だが心は黒銅で満たす。血の繋がった親の墓に対して利き足で踏み付ける程に黒く、育てた恩すら仇で返す事がまるで当たり前であるかのように。
 そんな時、少年は気付く--背後に二十代後半の屈強なゴロツキがナイフを手に構えていた。
「よう兄ちゃん」
「君達は誰でしょうか?」
「ケケケ、名乗らせたいなら有り金寄こせってなあ」
「随分と予想通りの笑い方だね」
「お前の立場はわかってんのか?」
「ええ、僕に出会えて良かったね。まあ死ぬ前だったかな?」
「オイオイ、こいつ頭おかしいぜ!」
「ケケケ、身内死んでさぞ錯乱してるんだろ?」
「いえ、死んでくれて感謝してるんだ。ハハハ、こうして僕は世界を物にする第一歩を踏み出せるんだから!」
「な、何だこの餓鬼? こりゃあやばい花食ってるな!」
「ケケ、笑えないなこいつ……始末した方が世の為じゃない?」
 いや、始末されるのは--少年は一気に百九十㎝はある男の懐まで近付く!
「しねや、ジャブガアア!」
 男がナイフを突き立てるよりも速く少年の左ハイキックは首に命中--蹌踉けた男は墓石を後頭部に強打して二度と立ち上がらなくなる。
「ハハハ、目ん玉が飛び出してるね」
「よくも兄貴を!」
 拳銃を取り出す小太りの男に少年は死体から飛び出る目玉を投げつけた!
「ウゲエエ、何なんだおま--」
 避ける時に出来た隙を利用して小太りの男の眉間に飛び左足刀を直撃させる--内部で砕けた骨は脳を大きく傷付け、生命活動を永久に止める。
「自業自得とはこの事。まあ死んで学べただけでも良しとしようか」
 少年は大男の死体からナイフを奪うと其れで小太りの死体から心臓や脳を取り出すと、それを大男の死体の口や目玉に強引に詰める。
「さてと、そろそろレッドバーグ邸に行くとしよう。俺は其処で這い上がり、何れ支配者を気取るヤハウェを引き摺り落としてやらねばな……フフフ、ハハハ!」
 少年の名前はマイヤー・バレラ-。邪悪な瞳で世界を見つめる者。
 ジョーとマイヤーが出会う時、歯車は動き出す……


 という訳で『ブラックレイピア アイン』の試作品の後篇を紹介しました。主人公はジョー・レッドバーグで彼の生涯の宿敵がマイヤー・バレラー。内容からも察するに真正保守としての使命を果たす物語だからな。此れはツヴァイ以降も其れで徹してゆくつもりだがな。只なあ、自分でも気掛かりなのは悪役贔屓が過ぎるんだよな。如何もマイヤーを描くと何故かやる事為す事の凶悪さと普通そんな事はディオだって言わないだろうというような事を言ってのけるマイヤーの凶悪さについつい贔屓してしまう。そんな癖を本格執筆までに如何にかしないといけないと思っても中々如何しようもないんだよな。大好きなんだよな、ガインを描く時と同様にマイヤーを描く事の楽しさが。但し、こう言っちゃあなんだが贔屓する前に読者にも納得できる贔屓の仕方をやらんと理不尽に感じる事だってあるからその匙加減が非常に難しい。主人公を贔屓するのは仕方ないんだよ、だって主人公が死んだら元も子もない以上は贔屓する以外にないのが普通の反応だからな。だが、何処の馬の骨とも知らん奴を贔屓する場合は注意しないといけない。仮に前作主人公であっても駄目だ。自分もそうだけど、他の作者にも見られる光景だからな。気に入る気持ちは理解出来るよ。だからって依怙贔屓に描くと不満を抱くユーザーも居るから出来れば平常心を保って平等に描こう、な?

 という訳で今回は此処まで。はあ、まさか三つ子の赤字神はあの参議院選で娘さん居るのに不倫していたのか。良くないぜ、仮にもハルヒとけいおん好きなあんただぜ。不倫するなら二次元に留めとけよな。其れならいざ知らず、二人目の奥さんにDVかよ……折角あんたの論理的な文章を読みやすいように直してくれた恩人に手を出すなんて。つーかDVしたいのならトレーニングルーム作って其処でサンドバッグと寧々ちゃんのお母さんが作った兎さん人形買って毎晩ストレス発散すれば良いのに。ボクサーの大半が其れで暴力的な衝動を発散してるんだぞ。本当に情けない人間だと知って……幻滅したなア。あんたもやっぱその程度の人間だったとはな。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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