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格付けの旅 デ・ヴァレラとコリンズは何故喧嘩するのか? スタイリー・デイヴェス

 スタイリー・デイヴェス……其れは百八の頭と百八の顔、百八の耳に百八の……要するに何事も煩悩の数だけあるという偉業の全生命体の敵。全方位型の存在で尚且つ物を巨大化させる能力も秘める。恐ろしいのはあらゆる事柄が百八も存在するのだから何が本体で何がスタイリー・デイヴェスなのかを誰も判然としない。そもそも奴は何者で何の為に現れ、何の為に百八の事柄を有したのか? そもそも名称であるスタイリー・デイヴェスが何なのかを誰もわからない。俺だって知りたい。だが、調べれば調べる程に煩悩の数だけ無心に至ってしまう。確かなのはスタイリー・デイヴェスの戦闘力が俺の知る限りだとを除けば最上位存在に分類するのは間違いない。
「フハハハハハハ、『因果逆転』したな。此の私を呼び寄せたな。その報い……自らの魂に刻み込むのだああ!」
「オイ、最高神アイド・ウエドでもこんなでかさだったか……二本足い!」
「其れがスタイリー・デイヴェスだよ。正直俺が見える範囲でも細胞一つを見るので精一杯だ」
「俺も同感だ。如何やら奴のサイズは既に<アンデルセン大宇宙>ではカバーしきれない程だなああ!」
「お前達は格付師デュアンに宇宙のアルッパーと呼んだか?」
 俺をそう呼ぶなあああ--設定を思い出すが、アルッパーはアルッパーという名称を好まない!
「だが、俺の存在を知っているからにはお前達は頑張っても勝てないという事を痛感した筈だ!」
「頑張る? 俺が……俺は昔も今も頑張らない」デュアンは既に攻撃を始めていた。「格付師は頑張る程、勤勉ではない!」
「俺もだあああ!」アルッパーは既に超巨大放射能熱線を放つ。「俺より図体でかいからって良い気に成るなよ!」
「此れだから神を恐れぬ存在は質が悪い。空気を読むという事を知らない。あのプラスチックもそうだ」
「ウオ……プラモデルの事か!」デュアンはデイヴェスの放つ宇宙の揺れに自ら制御出来ない一歩手前だった。「奴と遣り合ったのか!」
「ああ、軽くあしらったがな」
「誰だよ、其の如何にも柔らかそうな名前の奴は!」
 1/1プラモデル……其れは--バギャイイイン--という擬音と共に降臨する正義の味方。其の風貌は某国民的ロボットアニメのGに良く似るが全くの別物。抑々奴は肉体其の物がプラスチックで出来ているので国民的ロボットアニメに登場するGはG合金……似ても似つかない材質である。だが、其の魂はプラスチックを鋼以上に仕上げる。其の為、プラスチックと思って舐めてかかった相手は頑丈な魂の装甲の前に悲鳴を上げる程。其れだけ『正義の味方』に相応しい鋼の魂を持つ全長18M、重量40tのプラスチックなのだ。だが、奴の本当の使命は其の『正義の味方』とは程遠い俗な物である。だが、俺達と同じように才能が神の領域に達すると本来の使命よりも己自身の決めた事を優先する気来がある。其の為に飼い主は他の連中同様にプラモデルにも手を焼く。
「だな、奴は『マザーシステム』配下の『神才』だ。そんな奴でも俺相手には手も足も出せない。お前達如きが力を合わせてもプラモデルみたいに子供に破壊されたプラスチックの残骸と化すぞ!」
「お前は二つ程勘違いしている」
 ほう--デイヴェスは攻撃の手を休めて聞き入る。
「一つは……プラモデルの魂はお前に何度倒されようとも消える事はない。もう一つは」
 俺達が互いに鰭を取り合うかああああ--アルッパーはホワイトホエールを炸裂し、デイヴェスの体内目指して爆進!
 だが、デイヴェスの細胞しか見えない彼等は途中のデイヴェスの白血球及び赤血球軍団に足止めを食わらされる。
(野郎、数じゃない。赤血球の種類が半端ないな。煩悩の数だけ赤血球の種類もあるのか。其れは白血球にも言えるだがな)
 デュアンは拡散魔法で何度も様々な種類の赤血球白血球ヘモグロビン軍団と死闘を繰り広げる。だが、百八の百八乗もの長い年月を経てもデイヴェスの中身まで届かない。
(おまけに俺の苦手な魔法無効化を得意とする種類まで出て来やがる。肉弾戦をやっても良いが、ろくにパンチもキックも出来ない俺では奴の回復が間に合っちまう。一応インパクト系の術で肉弾戦もやってのけるが、やっぱり苦手な事はする物じゃない。ラグビーしか出来ない奴がいきなりサッカーやっても上手くゆく訳ないのと同じ物だな)
 尚、デュアンが心の中で思った喩はかつてラグビーはサッカーだった事に由来する。其れと同じように昔は魔法を使わずに原始的な物理攻撃を行って来たマジシャンがいきなり物理戦に戻っても上手くゆかない……其れをデュアンが言う。
「如何したデュアン・マイッダー……貴様の得意とする魔法も其の程度だったか?」
「其の程度じゃないがな。だが、俺に肉弾戦をやらせる気か、デイヴェス!」
「此のスタイリー・デイヴェスに逆らうと如何成るかわかっただろ、身を以て感じただろう? お前達矮小な存在が何でも勝てると思わない事だ!」
「何でも勝てない……と、思わない事?」デュアンはデュアンロールを体内に取り込む。「そりゃあお前に向けた台詞だ、デイヴェス」
「何……デュアンロールを体内に取り込んで」デイヴェスは何をやるかに気付く。「無茶な……先程取り込んだ因果律を今度は俺を消滅させるためにエネルギーとして放出する気だな!」
 其の通りだあああ--デュアンは全身緑色に染まり、其れを右手に籠めて行く!
 そして放出されるエヴォリューダー!
 其の閃光にデイヴェスの一部は百八も鞍替えする事が出来ずに次々と消滅を始める。デュアンの放つエヴォリュダーは対ブラックレイピア用に開発されたオリジナル魔法。ブラックレイピアが持参する自身と同じ名称のレイピアには最大級の防御バリアブラックソードバリア、其れから倒されても即座に復活が可能なバイタルリバイバル、そしてブラックレイピアの邪念が続く限り破壊される事がない其の十割近くもレアブラックストーンで構成された物の他にも恐るべきアドバンテージがあった。其れが自身の体調不良に合わせてレイピアに其れを付加させてから放つ技。主にポイズンストライク、エネルギーセイヴァーとそれぞれ名称が付く物の其の実態は自分に罹った体調不良をそっくり其の侭相手に返す対応技である。且つてデュアンは魔法対決では負ける事がないと驕ってブラックレイピアに挑むも自分の土俵である筈の魔法対決で惨敗を喫した。詠唱速度も魔力も魔法に依る戦法もデュアンの方が上だった。なのにデュアンは惨敗した。命からがらブラックレイピアに敗走したデュアンは惨敗した原因を突き詰める内に奴が初めから手加減した状態でデュアンの癖や更には心の乱れを正確に衝く事に気付いた。デュアンは其れを対応力と分析し、今後ブラックレイピアのような敵と対峙した時に対処出来るように新たな固有魔法の構築に取り掛かり、僅か三日の内にエヴォリュダーを完成させた。だが、実戦で使われたのはデイヴェス戦を含めて僅か三回。然も今回でデュアンはエヴォリュダーを物にした!
「フウ、カップヌードル作るレベルで開発したこいつを使い熟すまで随分時間が掛かった。お前との戦いまでに前に買いはお試しに使っただけだもんな。そうして今回で物にした……長いなあ、手足の一部にするまで!」
「やるな、僅かだが……俺の一部が死んだ!」
 其れでもデイヴェスは倒れず--一部ではなく、全てを一瞬で倒してこそ意味があるのに!
(野郎……余裕が腹立たしい。此処まで差があるか!)
 さあ、デュアンはエヴォリュダーでデイヴェスを倒せるのか!

 一方のアルッパーはホワイトホエールで倒し続けるものの、デイヴェスの繰り出す百八の串刺しの前で五十八ヶ所も突き刺さる!
「グギャアアアアア!」
「ハハハハハ、此のデイヴェスに白く光った位で突破出来ると勘違いするなよ!」
「てめえ、俺が只光って突撃してると思っているのか!」アルッパーの放熱ビレが青白い光を放ち、拡散……「俺だって先祖が怪獣王と称された鯨族の出身だああ!」正にシン・ゴジラ級の拡散光線で五十八か所を刺した串を叩き折った。「これくらいの芸当だってついさっき思い出したんだああ!」
「フン、最近--」
 デイヴェスが何か良からぬ事を言ったので此の部分は敢え無くカットして戴く!
 其れからアルッパーは決め技である放射能熱線拡散を使った迎撃とフェイントを掛けた後に繰り出した鯨族が元来持つサイコキネシスで次々と難門を突破してゆく。だが、デイヴェスはそんな甘い相手ではない。今度は巨大化した過去の亡霊達を召喚し、アルッパーを追い詰めて行く!
「ハハハハ、俺はなあ。こう見えて時事ネタが大好きなんだ!」
「馬鹿野郎、其れは黒い方のネタだろうが!」
 尚、アルッパーと巨大化した亡霊との戦いは黒い方で後日紹介する。

 一方のデュアンは徐々にエヴォリュダーでデイヴェスを倒してゆく。だが--
「ハアハア、無尽蔵にも程があるだろうが!」
「流石は神才一の魔術師。あの世界の魔術師ならトップクラスで魔法使いなら最早全ての魔法を駆使出来そうな程のマナを保有する……いや、真名を無尽蔵に量産出来るという表現が正しいようだな」
「どっちでも良い。だが、お前一体も倒せないようじゃあ魔術師倒れだ!」
「そうだな。お前は『次元』の違いに改めて認識した。『次元』とは--」
 次元……其れは強さの上下では表せない時に使われる言葉。良く「次元が違う」、「遥か高次元に居る」って言葉を聞いた事があるだろう。物差しでは測れない比較に成ると使われる言葉。次元とはA区域とB区域ではレベルが違うようにA区域という甘ったれた空間に慣れた人間がB区域と言う修羅の世界に入った途端に味わう恐るべき隔たり。まあそうゆう訳だ。其れが次元が違うという言葉。例えば俺とワイズマンとの強さの次元が既に違うのと同じようにワイズマンは喧嘩が強いだけの不良相手に次元の違いを見せる事が可能な程、強い。そう、俺と比べるからワイズマンは弱く見えるだけで実際は力だけ見ればエクスカリバー振るった奴や半神半人の慢心王が勝てるかどうかさえ分からないレベルの強さ。あくまで例えに出すだけで実際に戦わせる気はないのが作者の意向。メタは此の位にして次元が違うとはそうゆう意味だ。今、俺がデイヴェスの強さに最初から現在に至るまで戦慄が抜け切れないのも次元の違いに如何しようもない程感じるからである。
「其の通りだ。お前は確かに全ての魔術師の中では既に幾らか段階を超えた先にある。『雲泥の差』とは此の事を意味する。だが、俺に勝つには余りにも矮小過ぎた」
「かも知れんな。全くそうゆう話題は白い方でやれっつーの。だがな……此処から俺は逆転してゆくのさ!」
 さあ、やってみるが良い--さて、デュアンとデイヴェスとの戦いの続きは別の場所で後日紹介する!


 赤魔法04 デ・ヴァレラとコリンズは何故喧嘩するのか? END

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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