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一兆年の夜 第九十五話 十五少年少女漂流日誌(一)

 ICイマジナリーセンチュリー二百三十二年三月七日午前九時四十七分五十一秒。

 場所は真古天神武西物部大陸応神海付近新仁徳島西仁徳港。
 其処では南雄略大陸に向けて出航する冒険気質な船があった。
(其れでは冒険が始まります)
 齢十五にして四の月と二日目に成る仁徳蜘蛛族の少年糸井サヨどうは心躍らせる。
「何を喜んでる、サヨ道君?」齢十四にして十一の月と二日目に成るエウク蜘蛛族の少女である小糸ユミしろは話し掛ける。「長い旅を前にして困難と危険を楽しむ?」
「其れが正しい雄の子。僕は其の為に父さんに頼んで便の取り付けに成功した。気掛かりなのは僕の後ろに引っ付く蜘蛛です」
「お兄ちゃんばっかりずるいです」齢十にして一日目に成る仁徳蜘蛛族の少年にしてサヨ道の弟のサヨつぎも同行する。「だから俺は誕生日の贈呈品にお母さんに券を頼んだ」
「既に一の月より前から決まっていた。其れよりも早くに止めていたら僕はサヨ次を同行させる事はしなかった」
「まあまあ良いです。次君らしいです」
「其れでも僕は認めない」
「俺は其処まで足を引っ張るのです?」
「引っ張るとは思わないが、もう少し経験を積んでから長旅をするべきです!」
「だからお兄ちゃんは堅物だって言われます!」
「言いまし--」
 二名とも大人げ有りませんです--と雌友達のユミ代は注意する。
 船に乗り込む少年少女はサヨ道達だけではない。齢十六にして二の月と七日目に成るアリスト鳩族の鳩島マシリと彼の子分二名である。子分二名は次の通り。齢十五にして九の月と二日目に成るアリスト烏族の少年烏丸カカロと齢十五にして七の月と二十八日目に成るアリスト雁族の少年桂ガンかず。子分二名は将来、有名な絵師に成ると息巻く。一方の親分であるマシリ斗は敏翼の編集長に成ると語り合う程。
 他には齢十五にして二の月と八日目に成るルケラオス鼠族の少年チュンレイ・カテリウォット、齢十四にして六の月と八日目に成るルケラオス袋鼠族の少年フクマル・ネズッテ、齢十三にして二日目に成るエピクロ兎族の少年ウサリップ・ウザッサ、齢十二にして三の月と十日目に成るエピクロスカンク族の少年須加クンクりょう、齢十にして六の月と六日目に成るエピクロ土豚族の少女日高ツチ姫流ひめりゅう。五名共上下関係こそ存在しない物の年の差を感じない程に仲が良い。
 更に付け加えると船で仕事をする者達の中にも少年少女は存在する。此の中で最年長なのは齢十七にして十一の月と九日目に成る菅原牛族の少年菅原ウシそん、齢十六にして一の月と九日目に成るサッカス闘牛族の少女バファルマ・ベラーマ、最年少である齢九にして五の月と十八日目に成る藤原熊族の少年藤原クマ尊宅たけや
 最後はユミ代の付き者として働く齢十五にして五の月と五日目に成るテネス鬼族の少年ギガンマルド・ダッジャール。
「ユミ代、そろそろ行く曽」
「だから少しは警護を使ったら如何です?」
「俺似出来ない事於やらせる那」
 全くこの鬼ったら……幾ら躾ても此れです--尚、満足しない事を言いつつもユミ代はギガンマルドを信頼する。
 こうして最低限の主要な生命を簡単に紹介した所で船は出航。最初の一の日こそは順調に旅者達を満喫させる事が出来た。ところが……

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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