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格付けの旅 デ・ヴァレラとコリンズは何故喧嘩するのか? 主役不在の死闘

 主役不在……其れは物語の途中で主役を務める者が死亡しても続いてゆく事を意味する。従来は其れを『主役交代』と呼ぶ物だが、全然意味合いは違う。主役不在は主役が死んでも主役の遺志を継ぐ者が決着を付ける事を意味する。つまり幕引きを任された者達が畳んでゆく事である。
 主役交代……其れは前の主役が次の主役にバトンを渡す事を意味する。主役不在との違いは前の主役が死んでも次の主役が引き継いで物語を続ける事を意味する。なので主役不在とは違って物語に幕を下ろす気はない。
 アルッパーとキスパールは撃ち合いを始める。最初は放射能熱線による遠距離戦を一年五ヶ月二十八日も続け、次に放射能拡散光線に依る波状攻撃を冥王星軌道十九週半も続ける。何方もアルッパーが一方的に止めた。何故なのか?
「俺の攻撃を全て見切りやがって……唇の分際が俺の真似をするんじゃねえぞ!」
 --クジラノワリニハイケメンダネ。ステキダワ、デモタンキナノハタマニキズ--
 俺の気が短いのは全部二本足に受けた怒りを忘れない為だあああ--とやはり長年に亘って人間に食されて来た経験から恨みはどれだけ経とうとも癒えない!
 アルッパーはまるで並行世界を経験したかのように何とキスパールに向かってホワイトホエールとブラックホエールを掛け合わせた必殺技を敢行。此れにはキスパールも思わず真の姿を少し晒してから防いだ!
「貴様……一瞬だけ唇以外の姿に成ったぞ!」
 --ワタシノスガタヲサラシタノハオマエデサンタイメダ--
「三体目……一体はあの二本足だとして後一体は何処のどいつだああ!」
 --もう一体は交渉者……ネイキッズだあああああ!--
 キスパールは真の姿を晒す。其の姿……まるで無数の真珠が重なり合って形成される太陽系を模す!
「此れは……何処にてめえの本体が……グワアアアア!」
 --おっと真の私は常時攻撃しているわよ。その攻撃をしつつも私は意識ある攻撃も意識ある防御も可能とするわよ……受けなさい、パールブラスター!--
 グワアアアア--アルッパーは下半身を消し炭にされた!
 普通の生物なら此れで死は免れない。けれどもアルッパーは癌細胞を克服した怪獣王の子孫でもある以上、其の癌細胞の扱い方にも長ける--結果、僅かコンマ零十九桁と二の内に下半身を再生して見せた!
「俺の放射能熱線を……グワアアア!」
 --その技は見切った。私に怪獣王の一撃が通じるか……パールボンバー!--
 文字通り放射能熱線を模倣したキスパールの光線型一斉斉射。無数の真珠を反射と発射を同時に活用して受け流しも困難なばらつきある威力の連続攻撃。
「此の野郎、だったらホワイト--」
 --其れも見切った……パールダイレクトショット!--
 体当たりの原理を応用した無数の真珠による突撃攻撃--だが、この攻撃からアルッパーは反撃の隙を見付ける!
「見付けたぞ……貴様の本体をオオオオウ!」アルッパーは放射能熱線を放つ。「そしてお前の反射攻撃を全身に浴びて癌細胞を……活性化させるウウウ!」
 --そんな虚仮脅しで私が……何、血……血が出た!--
 キスパールは久方振りに血を出す事に動揺を見せる。動揺は一瞬の隙を作る。その僅かなスキをアルッパーは逃がさずに癌細胞に蓄えた放射能熱線を次々と繰り出しては微妙にアレンジを加えてオリジナル技を編み出す。こうする事でキスパールの持つ一度見た技術は二度も通用しない特性の裏を掻く--流石のキスパールも次々と微妙なアレンジを加えて繰り出す癌細胞蓄積放射能熱線という全く新しいアルッパーの先祖がやった拡散光線を前にすると何度も行進を繰り返すしかない……其処がデュエルシーとの違いでもある。
 --細々と微妙なアレンジを加えて繰り出しちゃって……ならば取り込む前に私のオリジナルを浴びせて反捕鯨団体のゴミ共の毎日の食材に仕上げてやるわ!--
 キスパールも又、反捕鯨団体が嫌いな様子。そんな無駄話は兎も角としてキスパールが繰り出すのは世にも恐ろしい全身の真珠を次々と唇化してアルッパーにぶつけてくるという生理的に吐き気を催すインフィニティキスに依る必殺技。其の技は見切るのは簡単だが、躱す事が困難。見切るのは簡単であり、真っ直ぐ向かって来る以上は単純……けれども躱す事は難しい。何故ならキスは舌を絡めさせる独特の方法の他に吸い付くという方法もある。
 其の為、躱そうと試みると先ずは宇宙の端まで伸びる舌が逃がさない。次に掴んだ舌は絡め作業にて捉えた相手を唇前まで転がす。そして最後は見るも恐ろしい吸着がアルッパーの全身に無数の蚊に刺された穴を齎してゆく!
「ウギャああああああ、カイイイイイイイイ!」
 --痒みはまだ私の技の序の口……真に恐ろしいのは其の血液全てを空にするまで終わらない!--
 一度受ければ後はドミノ倒しの如くアルッパーに繰り出されてゆく。流石に癌細胞の塊であるアルッパーも血液を一度に失えば無事では済まない!
 其処でアルッパーは何と白い方の話題ではあるが、残り液体量が少ない状態で肉の塊である自らを液体状態にしたまま光速を突破--其の勢いでキスパールの本体と思われる真珠石に向かって空間突破してからの『液状速法』に依る物理攻撃でキスパールの胴体に風穴を開けた!
 --馬鹿な……私がデュアン以外にも敗れる……か!--
 キスパールを構成する真珠が全て崩壊してゆき、霧散霧消する。
「ハアハア、どうだ……俺だって、ハアハア」
 アルッパーは察していた。自分達の目指す道が破滅で更には何れ自分の命運は水分一つなく成り、肉も失うのだと!
「悔しいが、俺は、俺は--」
 アルッパーは消滅してゆく……

































 液状速法……其れは白い方の話題でも取り上げる可能性はあるが、言わばゴキブリダッシュと総称される速度を高める方法。とあるグラップラーが提唱した方法であり、使用すれば筋肉も骨も使わずに体内の水分のみでゴキブリのような速度を可能とする。事実、此れを用いてメイドと掃除屋と激戦を繰り広げたゴキブリは存在する。そいつは更に液状速法のみならず、無性生殖ミサイルや卵状マイクロミサイル等々……下手すればゴキブリに見られる命を粗末にした戦法を更に特化し続けていると言える。まあ、液状速法を使わなくとも奴は超光速を実現出来るからな。あくまで液状速法とは光に届かない者達が少しでも亜光速に近付く為に用いる技術の一つに過ぎない。
 って其処に居たかあああああ……二本足いいいいい--アルッパーは解説するデュアンロールを特定すると光を超える速さで全身を再生させる!
 --ああ、確かにデュアンロールに俺の意識を移し終えた所だ。だが、お前の意識も取り込んでやるぞ。何故ならもう直ぐ此の世界は元の因果に戻り始める--
「其の前に積年の恨みを晴らすのが先だああ!」
 アルッパーのホワイトホエールがデュアンロールに向かって放たれる……が、空を切ってアルッパーを呑み込んでしまった!
「ぎゃあああ、俺がああ!」
 --全くお前は初めて会った時から単純で子供でも引っ掛からない手に引っ掛かりおって……其れだからお前は主役に成れないんだよ!--
「五月蠅い、誰だって主役を欲しているんだよおおお!」
 --其割に神才の一体として普通じゃあ絶対に勝てないと言わしめる能力者だから洒落に成らん……さっさと黙ってろや!--
「グギャアアアアア--」
 アルッパーを飲み込んだデュアンロールは時空に穴を開けて何処へと--




























 この世は押しなべて事もなし……其れは物事には変わった事等一つもないという事柄。因果律が正常に働く内は因果を崩壊しかねない事が起こり得る筈など有り得ない。何、わかりにくいって? 要するにタイムトラベルをやったとしても子供が親を殺す事なんて不可能。結局、子供が存在しない以上は親が殺される未来もない。結果、因果は保たれる……ま、そうゆう事だ。
 時はデュアンに『ウルトラバースデイ』の持つ『因果交換』をデュアンに繰り出す瞬間に戻る!
「知らんな。とっとと『ウルトラバースデイ』が得意とする『因果交換』を受けて消滅するが良い!」
 ワイズマンの右手から先程のグレー色の何かがデュアン目掛けて飛来!
 其の時、デュアンロールが『因果交換』を受け止めて其の侭、ワイズマンに向けて叩き込まれた!
「ウグウウオオオオオオオ……此れは、そうか!」ワイズマンは既に『因果交換』の効力が消えている事を感じた。「チイ、仕方ない」
「フ、如何やら俺の保険が間に合ったみたいだな!」
「知るか……ホワイトホエール!」
「ギャアアアアアア!」
 アルッパーのホワイトホエールが炸裂し、ブラングリスパが消滅した!
「撤退するぞ、キスパール」
 --ワイズマン……ナゼカシラ?--
「破壊の宴の復活は阻止された。最早俺達が此れ以上、<アンデルセン大宇宙>に留まる理由が見当たらない!」
 --ワカッタワ、ワイズマンガソウイウナラ--
 理解の早いキスパールはワイズマンと共に空間に穴を開けて去って行く--デュアンもアルッパーも珍しく彼等を追わない……理由はキスパールの能力を警戒しての事か?
「感じたか、二本足?」
「ああ……『因果交換』の影響で今度はとんでもない奴が現れやがった!」
 其のとんでもない存在とは果たして何なのか……次回に続く!



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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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