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一兆年の夜 第十四話 銀河連合(三)

 イワレノキミは桃を越えた色の空間に浮かんでいた。
(ここ端あの世? そうか、僕端死んだ乃科。そうだよな、あんな固そう奈物尾顔似
受けたら死ぬよ奈。
 でも何かあの世斗端違うよう奈?)
 イワレノキミは何となくこの空間があの世とは違うのではないかと感じた。
『そうね! あなたの言う通りよ。ここはあの世ではない。
 でもあなたはそれを知らなくても良いわ』
(!
 だ、誰なんだ! 僕乃頭似響く雌らしき声端!)
 イワレノキミは混乱した! その声の主が誰なのかを探し回るように!
『ベレッタ・バルケミンの事わかる?
 わかるなら彼に伝えて。〈約束は果たせなかった〉ってね。
 じゃああなたは元の世界に戻りなさい。想像の海は現実ではないのだから
(ま、待って下さい! あ、なた端もしや--)
 そう思おうとした瞬間、視界は白き光に覆われてゆく!

 四月六十五日午前零時四十分八秒。
 場所は南仁徳町第一地区二番地。コノハナノイワレノキミの家跡。その付近。
「……きろ!」
(ん? あの方端? あの方ってだ--)
「起きろ、イワレノキミ!」
 イワレノキミは耳元近くで大声が発せられた為、右横に三回転しながら起き上が
る!
「アアアア! な、な、な、何するんだ!」
「やっと起きたか、この掻き毟り鬼が!」
「き、君端歴史学者ベレッタ・バルケミン!」
 イワレノキミは齢三十一にして二の月と二十日目になる元プラトー人族の
ベレッタ・バルケミンを見て叫んだ!
「よかったよ! でも鼻血は吹いとけ!
 それよりもお前が住む家に視線を向けろ!」
「家?」
 イワレノキミは言われるがままに家の跡を見た! すると--
「た、た、戦ってる乃科!」
 彼が気絶する間に集まった住民は学者を含め、五十名に上った!
「ゥゥジニン魂はお前なんかに負けないんだああ!」
「センゾリンピョウキューカハ、アナタタチトタイワシタワ!」
「コノハナノ君似端良くないけど、私端戦う斗決めたわ!
 だって子供斗愛する者乃前出戦わない選択肢端良くないわ!」
「僕ちゃんの先祖なりて戦おうよ! そのお陰で僕ちゃん陽孫権は居られようね!
 流通配達業なりてあろうね! だからさあ僕ちゃんは--」
「いってで! 尻尾がやられってしまった! でもどっうってことないぞ!」
「お喋りはやめって! また傷が増えっぞ、孫権!」
 その中にはイワレノキミがよく知る者達も彼等と同じように傷つきながらも
混合人型と戦う!
 しかし、誰一名として混合人型に傷一つ与えられない!
「あの殻は固い! 自分が見たところ海老族が身体全体に覆う殻と類似するか?
 いや、するぞ!」
 ベレッタは右腕を水平に真っ直ぐ伸ばし、握り拳にしながら混合人型の方へ
平行に人差し指を突き出す--その先には包丁研究家山岡リシ務が雄略包丁を
混合人型の鳩尾に突いたが、刃の半分が砕けた!
「幻出模見てるのか、僕端!
 そんな似殻端固いのか!」
 刃が砕けた事に混乱したリシ務は隙を突かれて左拳を右こめかみに受け、吹っ
飛ばされて意識を失う!
「か、勝てるのか! このまま出端僕ら端落ちてきたモノ似食われてゆく!」
 イワレノキミは再び恐怖心に囚われようとしていた!
 だが、ベレッタは彼を見て背中に担いでいた袋状の物を前に降ろした!
「恐怖心に囚われるな、イワレノキミ!
 そうなる前にこの袋から物を取り出せ!」
 ベレッタに威圧されるままにイワレノキミは袋から成人体型一以上ある包帯で巻き
付けた部分から先端まで棘だらけの棍棒を取り出した!
「奈、何なんだ! この棍棒端!」
 驚くイワレノキミにベレッタは説明し始める。
「それは金棒
「金棒? 金色乃棍棒? でも金色似見えない牙」
「そうゆう意味ではない! これは金をも砕く棍棒という意味だ!
 棘があるのはそれを振るう事で棘自身にも重量を乗せる事が出来るのだと今は
亡き自分の親友が言ってたな」
 ベレッタの表情は少し暗くなっていた。
(バルケミン君端十二乃年より前似親友尾落ちてきたモノ似!
 そんな思い出乃ある品尾どうし--)
「どうしてだろ? 自分は約束してるんだ、あの方と!
 別れる時に自分は穢れを背負わずに再会すると!
 これは自分自身の枷なんだ! なので自分はそれを持てない!
 だからこそ--」
「僕似託すんだね、バルケミン君!
 です牙、そう簡単似僕牙受諾する斗思いなの科!」
 真剣な眼差しでベレッタの両眼を見つめるが、彼もまた同じように見つめる!
「思いだ! 自分はあの方のように自信を持って宣言する!」
「……引き受けよう! そして僕端君乃代わり似穢れ尾受けよう!」
 そう言葉を口に出したイワレノキミは棍棒を右手に持って混合人型の方へと足を
踏み出す!
(皆が傷つき、そして倒れてゆく! このまま出端誰か牙死ぬ!
 こ、こ、こわわい! けど--)
 左手で身体を掻き毟りながら恐怖心を押さえつける!
「いでええ! こ、れ出!
 僕端神々乃為似! そして守るべき仲間乃為似棍棒尾振るって見せようぞ!」
「あれまああああ! 僕チャああアンガア!」
 左前足で孫権を数回転させて地面に叩きつけた混合人型はイワレノキミが棍棒を
振るおうとしているのに気付く!
「いいです科! 真上から降ろすよう似振ります!」
 宣言通り真上から降ろすようにしたへと真っ直ぐ振った--だが、混合人型は
頭上に当たる寸前で左に躱すが!
 鶏の卵が数個割れるような鈍い音を出しながら右首もと付近から右第一腹筋辺り
までの殻が破壊された--混合人型自信も棍棒の衝撃に耐えられないのか、両膝
を地面に付けた!
「もう一度振り下ろします!」
 イワレノキミは二度も同じように振った--混合人型の頭はスイカが割れるように
爆ぜ、成人体型一と四に満たない身長を持つイワレノキミの長い角に上から降り
注ぐくらい血を吹き出して一切の行動を停止した!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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