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一兆年の夜 第九十話 一週間地底旅行(五)

 十一月十日午前九時一分七秒。
 場所は巨勢火山真下成人体型三百九十八。
 三名は敢えて近道を諦めて遠回りを選んだ。その結果が地下湖と呼ばれた場所へと辿り着かせる。
 その場所にて三名は議論を始める。
「空気も新鮮だしレラ、何よりもここなら安心ですねレラ」
「待ってくウウくれ、ミミズル君。其れは通常の銀河連合もオオも安全圏という事ですよ。来て早々にイイに調べもしましたけどだからってここがアアが安全である保証はありません!」
「ラムカッスよ、少しは余裕を持つのじゃモグ!」
 持てませンンよ、既に五度もオオも呼吸困難に陥ったのです--と数えられる程には平常心を維持するのが限界だと主張したいムカッス。
「寧ろ数えられませんってレラ、ムカッスさんみたいにレラ!」
「ラ……ムカッスは様々な地域を旅して来ただけに緊急事態では誰よりも落ち着いていられるモグ。ラそんな彼でもこの有様じゃモグ」そう言いつつお浚いするモグラムス。「ラ地中探検で重要なのは三つモグ。ラ第一に酸素は常に通常時よりも薄いと知れモグ。ラ第二に濡れた土に出くわせば直ぐに引き返せモグ。ラ例えマシな土を掘って強引に進もうとすると却って全体の土が崩れて地盤沈下の原因に成るモグ。ラ最後が地震、家事、雷と言った神々の気紛れじゃモグ。ラ神様は計算では如何しようもない事を齎すからのうモグ。ラ其処を気い付けるのじゃモグ!」
「喋り過ぎですレラ、爺さんレラ」と注意しつつもミミズルは自らの意見を主張する。「でもさっきの道もそうですがレラ、この道を辿っても果たして僕達の絶えられる気温の地下施設に辿り着く保証がありますかレラ!」
「ラ如何ゆう意味じゃ、ミミズル……モグ?」
「だって星の中心部に近い場所ですよレラ。其れが低温である筈がありませんレラ!」
「ラじゃが秘境じゃぞモグ。ラ秘境とは理屈を遥かに越えた領域にある神々が作りし理想郷じゃぞモグ!」
「でもその理想郷をオオを天同家は自ら離れて行きましたよ、モグラムス殿」
「ラ其処までをわしは詳しくないモグ」
「ああレラ、其れでしたら僕が説明してあげますねレラ」ミミズルは秘境から離れた理由を説明する。「何時までも秘境の中で暮らして居たら銀河連合は秘境を襲いレラ、最早其処を維持する事も古き良き秘境であり続ける事もまま成らなかったレラ。其れだけ秘境を守り続ける事には秘境そのものを変質させかねない……と当時の仙者天同生子は危惧したレラ。だからこそ彼女は肉の苦しい策として神武秘境を離れるしかありませんでしたレラ!」
「ラ如何して生命が居るだけで秘境が変質するのじゃモグ?」
「生命は住み続ける内に最新技術を導入してゆくのですレラ。でも同時に少しずつ古き物の体を解く事も強いられ続けるのですレラ。果たして銀河連合の襲来に立ち向かう為に神々の保全は正しいのでしょうかレラ?」
 確かにイイにそうですね……保全すらママ成らない技術の導入をするくらいなアアらばいっその事、秘境を離れる方がまだ秘境の為にイイに成りますね--ムカッスは相槌を打つ。
「ラ我々の先祖達が秘境を離れたある程度の理由は納得いったじゃろうモグ? ラではそろそろ本題に戻るぞモグ!」モグラムスはこのまま遠回りするような道筋を通って良いのかを尋ねる。「ラ今のままで果たして安全に行けるか、じゃなモグ」
「秘境の問題もある上に僕達にとって解決しないといけないのがレラ、高温乾燥の星の中心核レラ」
「余りの高温に汗なンンか出ない乾燥地帯が予想される。今みたいに汗をオオを流せるのはまだ良い……が、これからも熱く成る度に汗をオオを掻ける可能性は少ない。ひょっとしたら口の中さえも一気に乾燥するかアアも知れないですね!」
 ラ全く恐ろしい世界じゃのう、地中というのはモグ--とモグラムスは今更ながらに言う。
「其れにしてもここは最適な場所ですねレラ。まるで誰かが立ち寄った事があるみたいに上手く穴が穿たれて湖に地下水が溜まるよう構造されておりますねレラ」
「ラじゃが長居は禁物じゃモグ。ラ何かの拍子で湖が溢れてわしらを呑み込むかも知れんぞモグ!」
 そう成ると地下で生活する為にイイに作られた私達はみんな一瞬でエエで地下水の藻屑ですね--と冷静に地中種族が水泳できる肉体ではない事を宣告するムカッス。
「後はこの湖に流れ着いた銀河連合を懸念すべきでしょうねレラ」
 ラ其処はあんまり気にしても始まらんぞ、ミミズルモグ--と銀河連合に理屈を問うのは徒労に終わると断言するような言い回しのモグラムスだった。
(ラ銀河連合に関して現時点で気を付けるべきなのはあの新種じゃモグ。ラあ奴は何故、火の川の中に居たモグ? ラその熱は亀族の甲羅でさえも容易に溶かし得る高温じゃモグ。ラならば一体どんな方法で高温に耐えたのじゃモグ。
 ラまあ其れよりも今は予定よりも真下成人体型二百も遅れている現状だろうモグ。ラ急いでも最終日に設定されてある明くる日の後に成ってしまうモグ。ラこの遅れはそう簡単に取り返せないモグ。ラ取り返せると思う生命はきっと『明くる日から本気を出す』と何時も口にする軽すぎる奴じゃろうモグ。ラ今出来ない奴が明くる日に出来る訳がないモグ。ラ此れはどの世界に行こうとも絶対的な心理として語られる事モグ。
 ラと愚痴はこの位にしてそろそろ就寝時間じゃなモグ。ラ一応は最終日よりも後二の日の分まで食糧を持ってきたモグ。ラあくまで万が一を想定しての事じゃモグ!)
 準備は万全。だが、其れだけで安心して居られる程に未知は甘くない!
 現在、地底探検五の日の目……

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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