FC2ブログ

一兆年の夜 第九十話 一週間地底旅行(ニ)

 十一月七日午後五時七分三十一秒。
 場所は高向山真下成人体型十五。巨勢火山行きの地下空洞にて。
 モグラムス、ミミズル、ムカッスの三名は遅起きをする。其れは彼ら地下種族が夜行性であるが為に。
(ラ理由は夜目を通しやすいようにわしらは夜に起きて日光がきつく成る前に眠る習慣をするからじゃモグ。ラでないと土の中で土を後ろにのけてまで暮らす事なんぞで気もしないがなモグ。
 ラあ、其れと地下種族はみんな毛を生やさないモグ。ラいや、ある意味では毛深いのじゃがそれは全て細かい毛モグ。ラ地中生活では地上で生活する生命と同じでは水分過多でに陥るモグ。ラその為にわしら地中種族は全員薄毛で暮らすのじゃモグ!)
 とまあ地中生活についての説明はここまでにしよう。本題は如何してこの高度で昼を過ごしたのか? 其れは次の会話で赤ッされる。
「夜御飯は火山根っこの土ふりかけにするレラ」
「本当にイイにこの土はアアは食べられるのか?」
「大丈夫レラ、ちゃんと持参した瓶の中に詰められた土と比較したのだからねレラ」
 ラ流石はわしの息子じゃなモグ--尚、モグラムスは一度も結婚しなかった身とは呼ばれども親馬か鹿である事に相違はない。
「ハアハア、この高度でしか地上にイイにまで届く空気が流れないなんてなあ。探すのオオのに苦労したなあ」
「ええレラ、中には吸ってはいけない空気穴があって其処から鼻を潰しかねない臭いが漏出したからねレラ。思わず嗅いで一足早く想念の海に旅立つ所でしたレラ」
 ラそうして昼の零時に差し掛かる前にこの高さで新鮮な空気をわしらは見付ける事が出来て四の時ほどの睡眠を摂る事に成功したのじゃモグ--とモグラムス達は空気の確保に依ってこの高さで昼を過ごす結果に成ったと説明会話をした。
 地中で活動するからと言えども空気穴一つで生命線が分かつ。彼らも酸素を取り込んで二酸化炭素を吐く以上は酸素の薄い場所で過ごすのは健康上宜しくない。そうゆう点では全生命共通である。共通だからこそこの高度はモグラムスにとっては焦りを産む程に高過ぎるのである。
(ラ空気穴の確保も又、道筋を作るのに必要な作業モグ。ラ水脈にぶつかり、地盤沈下を起こすのと同じだけ活動に影響を及ぼす問題モグ。ラ出来ればわしらの足で掘った空気道依りも自然が生み出した空気道の方が何かとありがたいのじゃがなモグ。ラ只、其の場合は雨を如何するかでもあるからのうモグ。
 ラ自然の空気道は如何しても水路の元でもあるからのうモグ。ラ何とも言えんモグ)
 最小限の夜食を済ませた三名は昨の日の内に見つけた水路で歯を良く洗う。彼らも他の生命と同じく歯がが生命線。但し、違うのは磨いた後に砂で歯を包み込む作業が待つ。何故なら地中種族は余り水塗れに成るのは健康にとって良くないとの事。
 ではそろそろモグラムスの夢を説明しよう。其れは火の秘境に辿り着く事。モグラムスが九歳の頃に足を取った秘境の在処を記す代物だった。当時は創作用に作った創作物として集落の関係者は切り捨ててきたその地図。
 だが、モグラムスがそれが創作物の為の地図ではない事を証明したのが今から十五の年より前。其れよりも三の年より前に集落を訪れた蘇我フク兵衛の末裔を名乗る梟族の生命はその地図を手羽先に取った時に電撃が走る。彼は滞在期間である一の月を存分に使って地図を精査。地図に関する資料を酋長に預ける形で集落を去る。それから三の年もの間にモグラムスは信じて何度も酋長に道を作る許可を求めた。その酋長達はモグラムスの思いと集落の習慣との板挟みに苦しみながらもなんとかモグラムスを納得させる言い訳を続け……そして再びあの梟がやって来た。結果は地図は正真正銘創作物の可能性は潰される事と成った。
 だが、其れでも地図が道筋を示す証拠には成らない。その事も梟族の生命はモグラムス達に説明。モグラムスは梟族の生命の証明を前提に自ら地図の整合性を調査する為に度重なる短い期間での外出許可を基にして調査を開始。十の年より前に地図が九割九分を超えて本物である事を証明。五の年より前に集落の支援を受けてモグラムスは本格的な調査を始め、今に至った。
(ラ長かったなモグ。ラ数学の証明と同じように地質学も真の証明には様々なお墨付きを貰わねば難しいモグ。ラそのお墨付きを基にわしら三名だけで火の秘境を目指すのじゃモグ!)
 現在、地底旅行二の日の目……

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR