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一兆年の夜 第二話 ボクが最後に見た悪夢(四)

 目をつぶってます。つぶってるのになんだかねむれないよ。
 夜はあれだけお星様を見てねむくなったのにごろんとねむるとなんだかねむれないのはなんでだろう?
「なんだかおしっこしたくなってきたよ」
 そうか! きっとおしっこしたくてねむれないんだ。
「夜にかわやに行くとかならずお父さんやお母さんにしかられるよ。
 でも行かずにがまんするとおねしょするかも。そしたら朝にもっとしかられるよ」
 どうしよう。行くのがいいのか? 行かないのがいいのか?
 うーん、どっちもえらべないよ。
「じゃあここは一つ。お星様に聞こう!」
 そう言ってボクはまどを開けてふたたびお星様を見ました。
「もし流れ星が出たらお星様がきょかを出してくれた印だ!
 だけども、もしボクがその前に眠っちゃうなら、それはお星様がきょかを出してくれなかったときめる」
 そんなボクだけにつごうのいい事を言ってると本当に流れ星を見ることができました。
「やったー! ということはお星様はきょかを出してくれたんだね」
 何だかボクって罪深いんだなあ。そうこうかいしながらもかわやに行きました。
「あーあ、すっきりした」
 そう言ってボクは早くねようとかわやを後にするはずだったのに……
「この声はお母さんのはずかしいさけび声だ!」
 お母さんによく聞かされたことがあったよ。何であんなはずかしいことをするのとボクが聞いたらお母さんがこんなことを言ってたよ。
「あれは子供を作る儀式なのよ。
 でも子音にはまだ早いから忘れなさい!」
 わすれたくてもわすれられないよ、お母さん。
 儀式って一体どんなことをしてるんだろう?
「きになるからお父さんとお母さんのねてる部屋に行ってみよう」
 のぞいてみるとなにやらお父さんとお母さんがからだをくっつけあってるよ。
 しかもはずかしいことをさけびながらくっつけあってるよ。
 そんな光景を目にするとまた夜もねむれなくなりました。
 そして、ずっと見てるとそんなはずかしいこともようやく終わりました。
 あれが子供を作るぎしきなんだなあと。お母さんの言うことをすなおに聞くべきだったよ。
 あんなはずかしいことボクにはとても出来ないです。でもいつかすることになるんだなあ、きっと。
「疲れたわ、智」
「疲れて当然さ、史乃」
「これだけやってもまだ子音の弟や妹が出来ないって辛いわ」
「いいや、いつか出来るさ!
 でなきゃあいつは僕に気持ちをいつまでも理解出来ないなんて辛い」
「そこまで子音をお兄ちゃんにしたいのね!」
「当然さ! 出来れば僕と同じように妹の一人でもいたら幸せだろうな」
実兎みうちゃんの事ね!」
「あいつは今頃ゼノン人族の長である飛遊ひゆう家に嫁いでうまくやってるのだろうか?」
「きっとそうに、違いないかなあ……」
「何だ? 史乃まで心配になる必要はないんだぞ!
 あいつの心配は血の繋がってる僕がするべきや--」
「そうじゃないわ、智!
 私が心配してるのは私達はこのままうまく生活出来るのかどうかなのよ!」
「昼のことをまだ気にしてるのか。
 もういいだろ! あんな信じることが未だ出来ないモノを気にするのは止めにしよう」
「でも、あなたが見たって言うアレのせいで一場さんや葉月さんは--」
「だからといってここまで来るとは限らないだろう? 
 だってここには雄一が眠ってるんだ! 
 史乃を愛してくれた雄一が山の神様方といっしょに僕ら家族を守ってるんだ!
 だから今度は僕ら家族は何としても子音と次に生まれてくる子供の為にも頑張らないと駄目だろ!」
「雄一が私を……そうね、分かったわ智!
 今度こそ子音の弟か妹が産まれることを信じるわ!」
「それでいい、史乃!
 明日は早いんだし、さっさと寝よう」
 ボクのおとうと? ボクのいもうと?
 でもなんだか不安だよ。なんだかだれかに見られているきがするんだけど?
 お父さんやお母さんいがいにもだれかいるのかな?
 いないよ、きっと。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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