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試作品 お金様 再び書くだけ書く試作品(3/5)

 如何も第七十五話を見直したら大変致命的な矛盾を発見し、お詫びをしなくちゃいけないと考える自分darkvernuです。
 さて、それは後でやるとして今はこれを一つか二つやっておこうと思う。

 最後のテーマは何か?
「最後は双方が何故それを立ち上げたかについてだ!」
 それかあ。正直俺達の方だけじゃなく、Bさん達の方も目的が曖昧だからな。これについてはさっきから挙手しないこの二人に議論して貰う以外にないだろう。なあ、D。
「はい、所属と名前を如何ぞ」
「マネーバスターズの起ち上げ人であるDと申します。私がマネーバスターズを起ち上げたのは結論から先に言うとお金様による支配からの脱却です」
「お金様からの支配?」
「はい、お金様は人間に人間らしい生活を縛り付けてお金の為なら人道を無視するような人間へと変えようとする。お金さえなければ真面目に会社に勤めていた者も居ればお金のせいで身内を自殺された者も居ればお金のせいで不登校に成る者も居ます。お金のせいで祭祀から逃げられた者だってこの場に居ます。お金さえなければ人間らしく、そして人間性を捨てた同僚や上司と関係を持つという苦しみがなくなるでしょう。お金さえなければ愛情さえどぶに捨てる人間も出る事はありません。即ち、お金様こそ日本を長期不況及び少子高齢化へと導いた元凶なのです!」
 そうだ。俺はお金様さえ居なければ金の話ばかりする人間や自分の働いている会社の文句を言うロクデナシ、或は忠義はない癖にイエスマン気質な奴と付き合い、失敗したら鬼の首を取るかのように怒る人間も出る事はなかった。Dの言う通り、お金様なんて居なく成れば良い。
「はい、反論する方は所属と名前をお願いします」
 だが、それに反論する者はチームタスクフォースの中に存在する。
「チームタスクフォースのFと名乗るわ。あたい達チームタスクフォースは日本の不幸のメカニズムについてマネーバスターズと意見を異にするのよ」
「と言いますと?」
「お金様の機能不全こそ、日本の高度経済成長を止めてあの幻想塗れのバブルと二十年以上も続く低成長時代へと転がせた。それは全て日本人がお金様を機能不全へと追いやり、お金への忠義を何もかも忘れてしまった為よ。人間はお金を求める物じゃない。お金は後からついて来る物。つまりお金が人間を求める物。なのに人間は長者番付とか言う茶番でお金への忠義を忘れてしまった。あれもまた人間をお金様の有難みを捨てさせる代物なの。そう、お金が人間を不幸にしたという論理は成立しないね!」
 これは何とも大胆な理論だ。穴があれば言いたい所だが、ここは黙っておこう。
「お金への忠義があれば日本人は人間らしさを取り戻せる……詭弁ね、F」
「まだお金様が人間味を捨てる存在だと主張したいの? 大手スーパーの社長令嬢の割には随分と今の地位を軽んじた発言ね」
「そちらこそ古本屋イーの会長様なのによくもまあお金様への忠義と口に出来るわね」
「二人共、静粛に!」
 司会のΦは言い争いに成ると読み、先手を打った。
「フウ、では次挙手する……君ですか?」
「はい、マネーバスターズのAです。マネーバスターズは確かにDが起ち上げた組織さ。だがなあ、その起ち上げのきっかけを作ったのは他でもなく俺だ!」
「その根拠は?」
「それは俺がお金様を心底憎いからだ。憧れの会社に勤め、そこで未来に希望を抱けずに会社の現状に文句を言ってばかりの人間ばかりを作るお金様の存在をな。俺はなあ、お金を得る為に会社に勤めたのではない。お金なんてのは二の次だ。俺は……みんなが真っ直ぐ進んでくれる為に、働くのが何よりも大好きだからこそ会社に勤めて来たのだ!」
 ま、ここで止める俺。ここは元部下の責務として元上司に席を譲らないとな。
「はい、所属と名前をお願いします」
「チームタスクフォースのBと申します。チームタスクフォースというのはFさんが起ち上げた組織なのは紛れもない事実。当初は俺自身、会社を辞める気は毛頭ありません……ある事件さえなければ」
「ある事件とは?」
「妻の不倫です。相手は別部署でAと年が近い若者の男です。そしてその不倫を招いたのは他でもない俺自身だ。俺は当初お金を稼ぐ事は妻や子供達の為に成ると信じて嫌な上司や厄介な部下達と折り合い付けてまで働いた。血だって何回吐いたか数えられない。だが、そのお金稼ぎへの精神は妻にとって重荷と成った。結果として不倫する所まで追い込まれた。俺が妻を追い込んだ。自分の価値観を押し付けて。それから俺の中で何かが決壊し、元の会社で働く情熱が薄れ始めた。それからFさんが来てその誘いに乗る事で無事に転職を果たしました。その時、俺は気付いた。俺は家族の為にお金を稼ぐのではなく、お金様への忠義に応える為に今まで働いていた事に!」
 全く最初からそう言えば良かったのに……不器用な上司だよ。まあそこが俺自身、Bさんを尊敬する部分ではあるしな。
「成程……おっとそろそろ時間ですね。最後に何か言い残す事はありませんか?」
 そこで俺は挙手した。
「はい、所属と名前を如何ぞ」
「マネーバスターズのAだ。これからも活動する為に今後もこのような議論の場を設けて欲しい……俺からは以上だ!」
「成程、それは面白いですね。ではこれにてセミナーを御開きします。御来場どうも有難う御座いました!」
 ふう、言いたい事は言った。後はどれだけ効果があるか、だな!


 という訳で『お金様』の第三話分のブログ版公開はここまで。次からは第四話に入るぜ。

 それじゃあ今回はここまで。第勇話も引き続き討論者だが……後半から少し大袈裟な展開が来る予定だね。まあわかり易い悪役ってのが居ない以上はやって貰わないとね。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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