FC2ブログ

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(七)

 十月六十六日午後五時十一分三十二秒。
 場所はルケラオス県中央地区ルケラオス会館。その中にある端山パオ乃研究所にて。
 躯伝とギガントルはパオ乃と共に早い夕食を摂り、ルケラオス山に関する噂が正しいか正しくないかを議論し合う。
「夕食撮って直ぐに頭が働く訳じゃないぜおう。これは食事をした後に運動しても身に付かないのと同じ考えだぞう」
「だ斗して模頭於少しずつ動かす似端やはり世間話科羅入って行かない斗いけない。パオ乃模それ於カモミチ先生科羅教わったんじゃない乃科?」
 ああぜおう、食後の軽い徒歩だぞう--とパオ乃も御存知だった。
「じゃあやはり中央地区で何時も挨拶する高橋コウノやま夫妻についてだな。遂に十から十八名目までの出産をするらしいぞ。昼に卵を見たからな」
「斗する斗コウノ山さん乃妻出あるコウノばやしさん牙温める為似家乃中似居る時間牙長く成る那」
「楽しみだぞう。前はうっかりして二つほど卵に罅が入ったぞう。それでなくなく三名産まれる筈が一名しか産まれなかった事を知ると涙が……ううぜおう」
「泣く那、ここ似涙拭き於用意していない牙」
「鮭族もそうだが、産卵に適した種族は如何しても大量の生命を産む物の……その反面、まともに大人に成る生命はその内の半分かな? ひょっとすると一名だけという可能性もあるな」
「面倒を見るのが難しいぞう。僕達みたいな生命は事前に子宮内で射精した精子と産卵した卵子が衝突を繰り返してようやく穴の開いた卵子に運良く精子が入り込み、化学反応を起こして……やがて形を成していくぞう」
「それ出気付いた乃妥牙、星乃形成似関してある学者端こんな事於口似した那」
「僕は知ってるけぞう、言ってくれぜおう」
「『星形成はまーるで生命ー誕生のそーれに近い』……斗。因み似新天神武第三十四代最高官出ある真鍋ベア権乃時代だったな。ひょっとする斗生命誕生乃鍵端星乃形成牙関係する科模知れない」
「だが、星を形成する過程を借りに見れる大勢だったとしても俺達はそれまで生きちゃいない。生命の知識じゃあ観測出来る範囲に限界が訪れるだろうが。そうゆう話はそろそろ」とここで躯伝は話を噂の方に切り替える。「ルケラオス山についてようやく俺達も二議会も本腰を入れ始めた」
「ええぞう、只の噂話じゃなかったぜおう?」
「躯伝様端何時まで模国会出乃仕事牙ない代わり似二議会出大い似働きました科羅那。其れ似端俺模同行し、ちゃん斗予定科羅何摩出記す乃出」
「二議会の中で噂に関する事を調べていたある議員とある議員に話し合い、彼らとの情報交換も済ませた後さ。まあこれは聞いただけでは信憑たり得ないので三の日より前から俺とギガントルが山に登って調査して来たしな。まあその途中で何度も銀河連合を追っかけるも途中で警戒に当たる軍者がこれを倒す物だから何とも言えん状態だな」
「でも噂を裏付ける証拠は……そうだぞう」学者故に今更その話をする理由を察した。「裏付ける証拠が見つかったから僕の所に来たのだなぜおう」
「ああ、俺乃情報牙正しけれ芭お前端ルケラオス山斗液状型発生要因似ついて密か似調べている斗さっき乃夫妻科羅聞いて那」
 パオ乃は議員過少論だけを論じない。実はルケラオス山について調べていた。その動機は何か? 実は鴨下政治塾でパオ乃はある生徒と親友の間柄である。ルケラオス羊族で名前をシープ・ミールズである。彼もギガントルより二つ年下の後輩。そんなシープは三の年より前に両親を液状型一体に依って纏めて死んだ為にその真相を突き止める為に単身ルケラオス山に登り、そして行方を晦ました。パオ乃は何度も捜索願を出す物の結局シープは見つからず。其れでパオ乃は密かにシープが研究していた噂話の真相を突き止めるべく、山に登って関係性を調査し始めるのだった。シープの無念を晴らす為に。その行動もあってルケラオス及びエピクロ議会に手其れに興味を持つ地方議員が地元の軍者関係者に呼び掛け、ルケラオス山の警戒に当たらせた。そう、実は警戒に当たる軍者達は噂話の真相を突き止める為に真夜中に活動していたのである。
「シープ斗端確か物静か出滅多那事出端怒らない温和那奴だ那。それ牙行動於起こす乃だから余程酷い死なれ方於されたんだろう」
「そんな奴の身に何かあるとしたら恐らくはルケラオス山の中に隠し拠点があるとみて間違いない」
「ああ、その為に--」
 ここに居たんだ、父さん--そこへ烈正がメランコリーナと一緒に何かを報せにやって来た。
「とうとう始まったか、エピクロルケラオス合同作戦が!」
「は、話牙見えません。躯伝様端何処摩出知っておられる乃です科?」
「それは僕が話すぞう」
 パオ乃に依るとルケラオス山の南側登山口付近にて隠し拠点に繋がる道を発見する。それは何と銀河連合拠点型そのモノだった。彼らは其処から出入りし、噂話の通りにルケラオス県とエピクロ県の住民に襲い掛かり、多数の死者を出し続けた。それが昨の日に付着していた蝙蝠型の掛けた羽にあった蠢く黒い根っこの正体。あれは出入りする際に慌てて根っこの部分を引き抜いた事が原因。とすると時間を掛けずに山が複雑化した真の理由とは拠点型であったが為。正に山そのモノへと変わろうとしていたのかも知れない。
「まさに山型銀河連合か。俺が出るしか勢力の少ない合同軍が生き残る道はない……お前も気合入れて行こうか」
「ええ、出端そろそろ行って--」
 待ってくれぜおう、僕も連れていけぞう--とパオ乃も同行してゆく事に。
(そう科、パオ乃端辛い現実斗向き合いたい乃妥那。学者斗して乃役目だけじゃなく、親友乃末路於……例え僅か那希望出模縋り付きたい乃科。だよ那。俺だってカモミチ先生牙少し出模生きて欲しい斗実家似頼んでも見た事科……誰だってそうするさ!)
 運命の日まで後二の日……

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR