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試作品 迷探偵市子ちゃんの反抗期 需要ないのに続編とか有り得るかよ、試作品(2/5)

 如何も色々ないけど夕方以降の投稿に成ってしまったdarkvernuです。
 さあ早速迷推理を披露していきましょう。

 ケース6 FLASH黄金事件

 午前十時二十八分……金田一国道沿いにある大手百貨店『流石兄弟』二階玩具売り場にて事件が発生。チャンピオンを立ち読みしていた市子ちゃんと人気WEB漫画『ファーストレディ』の第五巻を探していた山田君はカスタネットの音に反応して玩具売り場まで駆け付ける。
「何かあったのですか!」
「大変よ。カスタネット男が約五秒掛けてぱちぱちした後に逃走したの!」
「それは大事件ね!」
「これ事件にする意味あるの?」
 と山田君が奇怪な事件に呆れる中で燃える市子ちゃんは店員に犯行時刻を聞き出す。そうしてアリバイのない六人を割り出した。
 何で俺が疑われる、常識的に考えて--休憩中に何故か玩具売り場で徘徊していた携帯売り場のドカマレジ担当の三十代後半の社員屋良屋良内男(やら やらないお)さん。
 お前もカスタネット男に違いない……だっておおおおお--と商品であるジョニーマン人形を三度以上叩いて後で呼び出しを喰らう事に成る常連で無職の二十代後半の遣遣夫(やる やるお)さん。
 こんな時に休憩を潰されるとは……致し方ない--大した業績でもないのに何故か百貨店の救世主的存在として崇められる一階食品売り場のおでんコーナー担当の四十代前半の社員鋼旧清守(こう ふるきよもり)さん。
 ぶーん--それしか言葉が出ないのに社員を務める食品売り場生鮮コーナー担当の五十代後半の内藤千兵船(ないとう ほらいぞん)さん。
 ズズッズ--内藤同様に何故社員なのかわからない寝てばかりの三階衣服売り場のレジ担当の四十代前半の荒巻須加流茅野腐(あらまき すくるかの)さん。
 全くノマノマイエー出来ないじゃないの--六人の中で社員を偽って現場近くに徘徊するのはえいべっくそで務めるカスタネット担当の三十代後半の野間猫(のま びょう)さん。
「これは一発で犯人わかるね、市子ちゃん」
「ええ、犯人は……荒巻スカルチノフ、貴方よ!」
 犯人以外が転んだのは説明するまでもない。それでも市子ちゃんの迷推理は止まらない。
「この万年寝太郎は寝ながらあのパチモン猫にカスタネットを命じて今回の威力業務j妨害事件を引き起こしたのよ。全く寝ながらよくもまあ悪知恵を働かせるわね!」
「ぶーん」
「え、荒巻さんは内藤さん以外と会話しないって……市子ちゃん、推理間違ってるよ」
「あ、れ?」
 市子ちゃんの推理は間違えたが、真犯人の野間さんは自供を始めた。今回の事件を起こした背景にはやはり過去のえいべっくそノマネコ事件で自身が風評被害に遭うという過去を持つ。しかも風評被害を受けたのがよりにも依ってこの玩具売り場。そこで彼は復讐の為に自宅で十年以上もカスタネット男の研究をし、今年に入って実行に移した。何とも優柔不断にして下らない犯行なのか。そもそも威力業務妨害に当たるか如何かについての結論も紹介しよう。
 たまたま来ていた社長の茂名御前(もな おんまえ)さんはこの事件の詳細を聞いて「面白いのでこれからも店に来店して欲しい」と異例の恩赦をした為に罪に問われる事はなかった。
「この会社は一体!」
「でも事件解決して良かったね、山田君!」
「そもそも事件にすら成ってないし!」
 こうして事件にすら成らない事件は幕を閉じた……


 という訳でフラッシュ黄金時代に於いて伊集院光のラジオネタに嵌った自分はこんな事件を考案したまでだ。
 それじゃあどんどん行ってみよう。

 ケース7 ツイッター自爆事件

 午後一時十八分……ツブヤイターにとある全裸写真が投稿され、あるアルバイトが罷免寸前に追い込まれる。そんな時に市子ちゃんと山田君は遅い昼飯休憩の為にその店にやって来て、空気の読まない市子ちゃんはその職場に入ってゆく。
「わあ、何だ君は!」
「どんなに取り繕っても一度中を見れば会社って警察みたいな取り調べもするのねえ」
「馬鹿な、鍵を掛けたのに如何やって入れた!」
「鍵なんて飾りだよ、駆能のお祖父さんの経営する工場が作ってるこれに比べたらね」
「ピッキングで開けたのね、えっと君小学生?」
「残念、中学生でした」
「ああ、ここに居たんだね。勝手に入っちゃ駄目だよ!」
「事件の臭いがしたので来たのよ!」
「事件だって。帰った帰った。これはうちの問題なのだ。君みたいな--」
「ああ、もう録音も録画もしたから……これツブヤイターで拡散するけど!」
 市子ちゃんに付け入る隙を与えては成らない。山田君は改めて市子ちゃんの恐ろしさを再認識する瞬間だった。勿論、担当の店長もこれには参り、事情を説明せざる負えなかった。
 それでは今回の事件の登場人物を一部紹介しよう。問題のアルバイターに退職届提出を説得するのは食品チェーン店で経営する店長の太山忠義(ふとやま ただよし)さん、四十五歳独身。問題のアルバイターの名前は葛城慶四郎(かつらぎ けいしろう)さん、二十八歳独身。
 事実上解雇通知のきっかけと成ったのはツブヤイターに投稿されたある画像。そこには店の冷蔵庫内で全裸のまま入る葛城さんが映る。背中越しで顔までは判明しないものの、其処に浮かぶのは右尻に浮かぶ大きな黒子と左肩に浮かぶ桜のような痣、そして金髪刈り上げ。葛城さん本人も金髪刈り上げをしており、この事から太山さんは彼を呼び出し、解雇を呼び掛けるが--
「だから僕じゃないって。僕はこんな事してないって!」
「ビ-ル飲んで酔った勢いでやった可能性があるじゃないか!」
「だから昨日はビール飲んでないって!」
「ちょっと御免」
「わああああ、な、何をするんですか!」
 市子ちゃんは気付かれぬようにベルトを外してチャック全開にした状態からボクサーパンツごと葛城さんのズボンを脱がす。当然、彼は一瞬で成りだけを隠しながら急いで着衣し直す。
「市子ちゃん、下手すると犯罪だよ!」
「大丈夫、尻だけ見たから!」
「そうゆう問題じゃないよ」
「幾ら女の子だからって訴えたら君の人生が終わるよ」
「その代わり、おじさんの冤罪は晴れるよ」
「おじさんじゃなくてお兄さん……って、えっ!」
「君、葛城君が犯人じゃないと言いたいのか!」
「うん、だってこのおじさんの尻にでかい黒子なかったもん」
「そ、そうなの?」
「それに痣だって……やっぱり」
「だから本人の許可なく勝手に脱がそうとしないでよ」
「店長さん、このおじさんは無実だよ。犯人である可能性零に近いよ」
「そ、そうなのか」
「こうゆう場合の市子ちゃんは真面目だからね」
「コラ、山田君!」
 逆切れする市子ちゃんは菩薩掌を仕掛け、危うく脳震盪を起こす所だった山田君。
「ウウウ、目が眩むよ」
「うーん、やっぱり現実に菩薩章は無理ね。レーサーと同姓同名の癖して決め技がファンタジーなのだからねえ」
「そ、そんなの知らないよ」
 気を取り直して山田君は店長の太山さんに昨日の夜十一時から今日の零時までの登校時間内にアリバイのない人物は誰なのかを尋ねた。すると店長はそこで三人だけアリバイがない事に気付き、今日非番の一人を含めて二時五十分までにこの場に呼び出した。
 何でわざわざここに呼ばれなきゃいけないんだよ--茶髪で右肩に桜の痣がある三十四歳彼女持ちアルバイターの竹崎行平(たけざき ゆきひら)さん。
 ゆっきーをここに呼び出すとか……ってこの部外者達は何--竹崎さんの彼女である二十六歳アルバイターの末木芳美(すえき よしみ)さん。
 如何よ、この金髪は--年齢不詳の自称金髪君はアルバイター。
「うーん、難しいねえ」
「何処が難しいの、山田君? 犯人わかったわ!」
「え……また早とちりじゃないだろうねえ?」
「お、教えてくれよ。僕を嵌めた奴について!」
「誰なのかね、葛城君以外の犯人は?」
「その犯人……それはぽっと出の金髪君、お前よ!」
「え、俺が? 何かやったの?」
「しらばっくれないでよ、何時もツブヤイターで自爆する自称ネットジャーナリストの金髪豚!」
「あんな在日言われたくらいで表情変える奴と。そ、それに如何して俺だと思うんだよ!」
「それはお尻にでかい黒子がある事よ!」
 でかい黒子……それ何か知ってる、ゆっきー--と恋人に尋ねる末木さん。
 んな事言われても俺みたいに特徴的な黒子をこいつが持ってるのか--と自身の黒子は特徴あると答える竹崎さん。
「何イイい、よもやこの俺のダイスケ似顔絵の黒子を見せ側に知られてしまうなんてえええええ!」
「ほう、自白したのね」
「ああ、見せてやろう」
 金髪君はわざわざズボンを脱ごうとしたが関係各者に止められた。それから市子ちゃんは息を荒くしながら更に畳み掛ける。
「じゃあ何故昨日のツブヤイターでこの支店のアカウントを使ってあんな画像を流したの!」
「はい? そんなの知らんけど」
「コラ、自白したんじゃないの!」
「それは尻にあるダイスケ型黒子の事を自白したのであって身に覚えのない話を自白する意図は更々ない」
 如何やら市子ちゃんは相手の居ないリングでフィニッシュブローを決めていた模様。余りにも恥ずかしい為か、隅に向かって体育座りをする市子ちゃん。
「思わず納得しかけましたが……如何やら違う話ですね」
「何だよ、犯人金髪君じゃないのか!」
「確かに市子ちゃんの推理は見当違いでした。でもお陰で真犯人がわかりました」
「な、何だって。君、それは本当かね!」
「だ、誰なのだよ。僕を貶めた犯人は!」
「真犯人……貴方です」と山田君は指差す。「竹崎さん」
 指差されて表情を引き攣る竹崎さん。
「ええ、ゆっきーが犯人だって!」
「何を言ってるのだ、餓鬼。俺が会社のアカウントであんな画像を送ったと言いたいのか!」
「はい、市子ちゃんの推理中に貴方は『俺みたいに特徴的な黒子をこいつが持ってるのか』と言いましたね」
「そ、其れの何処がおかしいんだ?」
「いやあ、其れおかしいねえ。さっき竹崎ちゃんの呟きで引っ掛かる事あったんだけど……改めて聞くと確かにおかしいぞ、おかしいぞ!」
「黙れ、似顔絵黒子金髪!」
「いやおかしいんですよ。だってあの時の市子ちゃんは金髪君さんを犯人と決めつけて彼に向かって『お尻にでかい黒子がある』と言っただけなのですよ。大きさだけを言っただけですよ」
「あ、言われてみれば何も『奇怪な』だとか『個性的な』とは言ってなかったね!」
「如何ゆう事ですか、竹崎さん!」
「き、きっとゆっきーは普段から黒子気にして呟いてしまっただけよ、き、きっと!」
「そ、そうだぜ。だ、第一に画像見ないと判断、で、出来ないだろうが」
「お願いします」
「わかった。えっと」太山さんは証拠の画像を見せる。「これが問題と成った画像だね」
「うわあ……一体誰がこんな事したのよ!」
「それは竹崎さんでしょう」
「お前じゃねえの、葛城い?」
「何をう、僕は尻に黒子もないしそれから左肩に痣だってないぞ!」
「俺も同じだよ、葛城」上半身裸に成って右肩にしか桜の痣がない事を示す竹崎さん。「だが、画像には左肩に付いてるぜ」
「た、確かに」
 とこのように竹崎さんは皆の疑いを逸らす。一転して危機に立たされる山田君。そんな時、体育座りしている筈の市子ちゃんは竹崎さんの鞄から折り畳み式手鏡を取り出す。
「ってこの餓鬼は何してるんだよ!」
「え、それは探偵特権で鞄の中に何か入ってないか調べてたら……特殊な二面式の折り畳み手鏡を見付けたわ!」
「こ、これは……有難う、市子ちゃん。君はやっぱり名探偵だよ!」
「そんな手鏡の何処に俺を示す証拠があるんだよ!」
「あるんだよ。それを用いれば左右反対に画像を保存出来るからさ。ほら、歯磨きする時に洗面所で鏡を見るでしょう。その時に鏡の中では自分の顔も反転するんだよ……それと同じ方法を用いて--」
「馬鹿野郎が、そんな事する筈がねえ。するくらいだったらスマホの機能を使って鏡に映った画像を……あ!」
「あらあ、バカヤイターみたいに自爆したね」
 こうして事件は解決した。
「嘘でしょ、ゆっきー?」
「如何して僕を嵌めた? 如何してそんな事を!」
「フン、そりゃあなああ……何でお前が出る時は店の売上上って俺が出る時は売り上げが半分も落ちるんだよおおおおう!」
 実力主義の弊害によって起きた悲劇。そして竹崎さんはわざわざ金髪に染めて犯行に及んだ。目の上たん瘤なアルバイターを排除する為に。事件後に竹崎さんは事実上の解雇宣告を受けて幕引きと成った。
「随分と手を込んだ割りには黒子や痣だけは消していかなかったなんて……最後の自爆同様に本当は間抜けだから売り上げに貢献出来なかったんじゃないの?」
「どちらにしても許せないよ。何の罪もない人を巻き込み、更には店に甚大な被害を及ぼすような行為をするなんて!」
 会社で働く皆さんもくれぐれもツブヤイターする時は馬鹿をやらないように。人生を棒に振る所じゃあないよ!


 という訳で『迷探偵市子ちゃんの反抗期』の二エピソードをお届けしました。二つ目が異様に長く成ってしまったな。基本的に市子ちゃんの物語は市子ちゃんが迷推理をし、山田君が何とかまともな推理に修正するというテンプレートが成立するからな。まあ山田君いなくても成立すると言えば嘘ではないが。

 という訳で今回はここまで。今週中に市子ちゃん中学生編終わるかなあ?

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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