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一兆年の夜 第八十二話 こうして大塩は英雄として祀り立てられた(二)

 午前六時零分十一秒。
 純友洞窟西側出入り口前にて。
 高さ成人体型凡そ一の台に藤原レオ田蔵は四本足で十四名を確認する。
「ええええと、先ずは齢三十一にしいて一日目の藤原鷲族の藤原ワシ兵衛だなだな」
「ええそうだけどわざわざ月日まで言わなくても良いと俺は思うけど、そこまで細かいと--」
「鷲鷲訛りの面倒臭さはこちらが遮らないと何時までも続くという所だからなな」と鷲訛りの弱い点に溜息吐きながらも独特の点呼を続けるレオ田蔵。「次は次は齢二十一にしいて十八日目にい成るエウクこうのとり族のコウノル・リリアスも居るなな」
「あいようっとり、まっとり何で毎の日毎の日これやるっとり? 怠いんだけどっとり」
「聞こえて聞こえてるぞ、コウノリよよ。ではでは齢二十三にしいて八の月と七日目にい成るアリスト蝶族のアゲラ・メリメは……あ、居た居た!」
「訂正してる下さいる、レオ田蔵さん。あたしは齢二十三まで合ってまするけど九の月で更に九日目でするよ」
「ああ、済まない済まない--」
 二回も言わないるで下さいる--とたかが獅子訛りなのに神経質に反応する今時雌のアゲラ。
「……ではでは次にい齢三十五にして三の月と……えっと六日目にい成る仁徳犬族の犬塚ワン打よよ」
「はいはーい、でも年月はそれで合ってたーかな?」
「……次は次は齢十九にい成ったばかりの応神鴨族のダドロギノカモミチってって」
「僕ね、こう見えて最年少ね」
「ではでは六名目は齢二十五にしいて五の月と二十九日目にい成る藤原燕族の藤原カエ浩三こうぞうかか」
「そうであられよう、俺はカエ浩三であろうぞ」
「そしてそして妻の齢二十六にしいて二の月と二十七日目にい成る藤原燕族の藤原シュルーナであるある」
「獅子族は最初と最後、それからい行は必ず変な癖があろうから困られようの、私がさあ」
「仕方ない仕方ない、鉛は種族の誇りなのだからら。続いて続いては齢二十九にしいて七の月と二十一日目にい成る武内犬族のワンビートナかか」
「うちの彼ー氏を呼んでーから大分待ーったわよ。いい加減にーして、坊や?」
「同い同い年だぞ、ワンビートナよよ。ではでは九名目は齢二十八にしいて十一日目にい成る雄略蝶族のチョウメイ十九世かか」
「は、そうるでありまする」
「良い良い発声だだ。それそれじゃあ後五名だなだな。えっとえっと齢三十二にしいて四の月と十三日目……十三かか。まあまあそれでもこれだけは言わないとな……ルケラオス獅子族のシシー・ミリエムかか」
「相変わらず相変わらず君は吉じゃない数字に怯える訳ねね」
「仕方仕方ないだろ、学者を夢見る訳だからささ。残りい残りい四名……齢三十にしいて三十日目にい成るキュプロ鸛族の日吉ひよしコウノひろでで」
「あたいっとり、マジマジやばくないっとり?」
「もうもう三十だろ、いい加減歳を考えて喋りい方を変えろよ……全くく。ではでは残りい三名、齢二十二にしいて五の月と八日目にい成る藤原金糸雀族の藤原カナよよ」
「カッ、全く点呼はだれる、って」
「金糸雀族金糸雀族は相変わらず苛立たせてくれる訛りだなな。次は次は生後四の月と二日目の藤原金糸雀族の藤原カナ道君だねだね」
「ウッ、ウエエエエエン、って!」
「訛り訛りだけは産まれた時から変わらないんだなだな。ってって今更かか。最後は--」
「わしは居るぞオオ。だから点呼は必要なイイ!」
「そうそうもいかないい。これこれも通例だからなな」
「全く融通の利かない坊主だなアア。じゃあやってくれエエ」
「ああ、齢四十にしいて二日目--」
 まだ一日しか経っとらんゾゾ--と注意するイノ三十五郎。
「ああ、御免御免。訛りで訛りいで繰り返して済まないいけどど。それそれじゃあゲネス猪族の近藤イノ三十五郎さんさん」
「はいよウウ」
「そしてそして齢二十九にしいて六の月と二日目にい成る藤原獅子族の藤原レオ田蔵だだ。早速早速早くに起こした事をここに謝罪するる!
 だがが、其れにいは訳があるる。実々はこれからここを離れ、良い住処目指して銀河連合のある拠点を責めに向かうう!」
 それを聞いたワシ兵衛やイノ三十五郎以外は十二様の反応を見せる!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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