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一兆年の夜 第八十一話 源内は玄白に嵌められたのか(回)

「其処まで俺に真実を話っす気か、ハイラ白。ならば後悔すっるなよ。俺が話っす真実は決しって全生命体の希望を齎っさない。寧ろ絶えっる望っみを与えってしまう。それでも話を聞っきたいのなら止っめはしっない。だが、お前のその必死な瞳を見っると説得は無理だと諦めっる。
 えっと最初は俺が話しったように穿山甲族は俺の代で最後に成っる話から両親が全員死っぬまでの事を簡潔に話しったな。その続っきだ。俺は穿山甲一族という明日もない一族に生まれっる以上は巨大な偉業を達成しよっうと何度も興味あっる話に食らっい付いってゆっく。その過程で電動機を開発しった。回せっば電気が流れっる奴だ……ま、それが本当に出来ったのが二の年より前だけどな。まあ物作っりの分野を目指っす前は歴代最強の仙者と噂されっる天同生子の遺しった才気溢れっる詩に驚嘆しって五つの頃に詩者を志しったな。最初はこんな詩を残しったかな。
 拠点型との戦いの舞台であっる鳳凰堂山後に降っり立っって俺は五つながらに誉れっる詩を綴っった。そう『激しきは愛しきなり。ここ制圧するに流れた血は現在の生命の数の凡そ一分にも届くだろう。故に我々生命はその血に感謝の意を、その血に激しい涙を、その血に喜びを背に受けて今も統治を。ああ、その血よ。ああ、数多の命は想念の海にて今も漂う。ならば漂うその日までに今を、明日を築こうではないか』……今思えっば余りにも恥ずかしっい詩を綴っったな。覚えていっる俺も大概だが。
 次が六つの時に編っみ出しった最高傑作。確か首都ボルティーニを初めて訪れった時の衝撃を綴っったな。それは『七が三国分領宣言をした地。そして始まる新天神武。天同が興し、天同に託された我々が作り上げ、そして現在の壮大を築く。その実、七より更なる前の新国家神武初代の参花が今は絶えた家系ボルティーニの教えに従い、ボルティーニの血を永遠に残す為にここに名付ける。それはボルティーニ亡き今もこうして語り継がれるように首都としてエリオットは生き続ける。そう、それは己を表すかのように』……今思えっばどうしてこれが最高傑作なのか不思議なくらいな出来が、まあ子供心の思っい出といっうのは斯くも恐ろっしい話だろうな。
 最後がやはり七つの頃に編っみ出しった詩だろう。これは真古式神武最後の象徴だった天同優央の弟君に当たっる名無しが行方を晦まっすきっかけに成っった迷宮の洞窟。そこで俺は綴っったのさ。それは『バッ戸は死んでいった四名の命に報いる筈が赤子とは思えない名無しの天同の身体の不思議に見取られ、明日の世界を旅する。それは今でも議論が交わされる明日。それでも昨日と続くと信じ、今を生きる全生命。例外なくバッ戸は今を、名無しの赤子は明日を、昨日に取り残された仲間達、三つが繋がる事でバッ戸は前に進む』……時々思っうけど、詩にも起承転結序破急があっる物だと俺は思っうんだ。だが、俺の詩にはそれがなっい。、ま、もう良いだろう……もうやらなっく成っったし。飽きったたのかそれとも別の興味に移っったのかわからなっいが、これを最後に詩を詠っうのを辞めって絵本作家に成っったさ。
 それが確か七にして三の月と一日目だっったかな? ここで一旦、喉を休めっる」
「確かそれは僕が産まれて僕に興味を持たせようと兄さんが紙を集めては黒一色しかない墨を使って絵本を書いただよな。しかも空白が少ない所を何とか小さな字で記そうとして何度も滲み過ぎて台無しにしたのを母から聞かされて覚えてるよ」

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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