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一兆年の夜 第八十話 丸橋忠弥の誤算は起こるべくして起こった(二)

 十月三十七日午後十一時十一分十三秒。
 場所はサッカ市第三西地区。
 その中で五番目に大きい建物の三階食堂にて昨日と同じ五名が集まる。狭い食堂の為にダツ比呂とキリリンは首を曲げて入る羽目に。
「無理するなざよん、ダツ比呂のん小僧にりキリリン氏」
「……」
 何かー言って下さい、キリリンさんーってな--とダツ比呂は寡黙なキリリンに反応する。
「最近の献立欄はどれも菅原麺ばかりで味に飽きて来たッケロ」
「今度こそ決起するのでっすね、先生!」
 有無、近年のん情報はざ出典やざ情報源とんいった類がざないのんはざ何ともいかんぞん--俯せに倒れ、思わず机を倒す所だったダツ比呂。
「まだー決起しないのですか、先生。もうこのー会議を始めて一の月が経とうとしてるのですよーってな!」
「そうだそうだッケロ。近頃の若い者は菅原麺ばかり食べて健康を疎かにしがちッケロ」
「出展くらい問題なっいでしょう。困った時のバルケミン家の書物を使えば事足っりるのじゃないか?」
「バルケミンを頼る者、知識偏り起こすー」
「そうだぞん、ウッキ戸。バルケミンだけがざ書物だとはざ限らない。書物とはざ自分のん足やざ翼をん使って築き上げる物だざ。書物ばかり読んでいてはざ頭でっかちにり成りがちだざ」
「仰る通りーですね。最近はー手軽に情報を集められる時代に成りました。そのー結果、少々臆したー病に掛かる生命が増えましてな。これはー大変危惧すべき事態ですね。だからこそー俺達は--」
「石の上にも三の年ー」
「えー、何をー仰るのですか? 今はー俺の話が先で--」
 いやざ、キリリン氏のん言う通り--如何ゆう訳か納得するザクロス。
「如何してだッケロ? 菅原麺の何に納得したのッケロ?」
「そうか、石の上にも三の年……即っち、ここに集まった五名はザクロス先生が見込っんで集まって一の年、次に--」
 お前らはざ黙っておけ、気がざ散る--とケロッチャの関係性のない話とウキ戸の屁が出る理屈に頭に来たザクロスだった。
「そろそろー気が大変な事に成りましたな。ここでーお開きで、良いですかーってな?」
 ダツ比呂が視線を向ける相手はキリリン。そのキリリンは次のような事を口走る。
「石の上にも三の……待てよ、ここは二の年ー」
「何、それはざ本当かざ!」
「何のー話をしてるのですか、先生にーキリリンさんーってな」
「そうそう知識をん溜め込む作業をん以て一のん年、これはざ度々近道でに阻まれる事がざ多い。何しろん、遠目のん益より目先のん益とん言うだろうが。だがこれを経て必要な知識は獲得し、次のん一のん年でに備えがざ始まる。こうしてに石のん上にりもん二のん年……元はざ石のん上にり三のん年がざ正しい用法でにはざあるがなざ」
「そうーかあ、勉強にー成りましたーってな!」
「ところで菅原麺の感想は--」
 ええいり、菅原麺はざ他所でに話して居ろん--空気を破ったケロッチャに怒鳴るザクロスだった。
 こうして今回の秘密会議は幕を閉じた。だが、腑に落ちないダツ比呂。
(今回もあのー計画を話し合われる事はなかったな。何時に成ったら話し合うのだ。その計画のー素晴らしさの為に会議に参加し続けるのに如何して先生は何も話してくれないのだ。あの計画がー実行されれば今の新天神武の体制は大きく変容して挙国一致が叶う。なのにー如何して先生はこんな夜中に集まって何時も関係のない話ばかり為さるのか。まさかこのー会議の真の意味は……いや考え過ぎかーってな)
 さて、腑に落ちないのはダツ比呂だけじゃない。ケロッチャも同じである。突然、ダツ比呂に話し掛ける。
「なあッケロ、ダツ比呂ちゃんッケロ」
「何ーだよ、朝ー早いんだぞ。足短にー済ませてくれないかーってな」
「菅原麺ばかりじゃあ飽きて来るだろッケロ?」
「仕方ないーじゃないか。向こうのー土地は広いし、豊穣でーあるし、しかもーここみたいに直ぐ怠けてしまう土壌とは異なるのだぞーってな」
 納得いかんッケロ--とテオディダクトス大陸の栄養の周りにくい土に翻弄されるケロッチャだった。
(まあーこいつが何故か参加するのも理由の一つかも知れないーってな)
 それから次の日を迎える事と成った……

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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