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一兆年の夜 第十二話 天同生子 激動篇(三)

 午後三時零分二秒。
 場所は中央地区国家防衛官邸二階会議室。立方体にして約成人体型千。出入り口は四つ。左右に二つづつで壁際にやや近いところにある。
 机は円卓になり、その真ん中に立つ者は成人体型一とコンマ三に近づく大きさを持つ。早速その者の怒号が建物全体に響く!
「もう二の時が過ぎるぞ! いつまで会議で喋れば気が済む!」
「零お! いええ国防官! 我々え陸、空、補給官んはおよおそ四の年よりり前のお遠征以降次々いと出来上があった官職なんんだ! 意見があそうう簡単に集約出来るるか!」
「オイ真島! てめえは国防副官に昇進したくらいでまだ俺にタメ口かよ!
 んなことはどうでも良いが、俺は急いでるんだよ! またここにおぞましきモノが
アメーバ族に近いサイズで潜んでいたら居ても立ってもいられねえんだぞ!」
「あのーサイズの件ーですか。おらもー正直恐いーです。何せー指揮官ー型みたーいな見たー事もないモノーでも恐いのにー」
「プート陸上偵察大臣の仰る事はわかりまするね。あれをここから果ての武内大陸の方まで情報を送られよう。そしてようやくこの年になろうてほぼ全ての町、村、集落からの情報が集めよう。そしたらどこにも指揮官型と類似する生命は存在しえなかろう!」
 齢二十三にして五の月と三日目になるゼノン燕族のシュルター・ベンデルウム
軍事情報大臣からの報告は皆に新たな脅威を感じさせた!
「お前らはあんまり驚くなよ! このくらい慣れとけよ! それでシュルター!
 他には何か疑問に思う情報はないか?」
「疑問……でありましょう? そうであれば、国防官が四の年より前に指揮官型の首を飛ばされた時に指揮官型の目が銀色に発光されよう件。あれを聞いて興味を持たれようか、海洋藤原鮭族の十一代目を襲名なされた藤原マス太はこんな仮説を出されたね」
「どんな仮説じゃいー?」
 齢三十五にして三日目になるアリスト羊族のモンデ・メエフィン陸上補給官は白い体毛を躍動させながらシュルターの情報に興味を感じる。
「落ち着かれ下さろう。
 いいでしょうか、その仮説とは『指揮官型は我々とは異なる世界からの情報を受け取っている』らしい」
 会議室は一気に静まりかえった。閃きに感じないものには頭の回転は止まるようだ。
「藤原マス太の一族はわけわからんこと言うのが大好きだな! こんなの兄貴でも同じことを言うぞ! ところで兄貴は姉貴の誕生祭に出席してるのか?」
 零は話の線を脱けだして皆の頭の回転を働かせた!
「ええ、とーおらもわーかりまーせん」
「ああね、それについてはさっき来た部下からの報告があったぞね!
 現在も会議で忙しいってね」
 齢三十にして八の月になったばかりのアリスト鴨族の白石カブ朗上空偵察大臣の報告に零は首から上まで伸びた短い黒髪を左手で激しく掻いた。
「あの能なしめ! そんなに会議が大事かよ!」
「話を戻しまする。とにかく自分が報告しうる事は以上で」
「国防官ん! 指揮官型で思いい出したあことあったあけど、マンドロス村はあもうう住民が住めるるくらあい大地は活力をお取りり戻したのかあ?」
「そんなことわかると思うか? それは兄貴である天同読み四国家最高官率いる
中央の連中のすることだ! 現在もあそこは軍事拠点以外の活用の術は見つからないぞ!」
「塩を蒔いてえも回復するるまでのお年月はあ遠いかあ……」
「もう会議を終えようぜ! こんなことで油売りの真似をしては折角の象徴天同生子の祝いが出来なくて後悔する者だって出るぞ! 元々はこんな組織自体穢れているんだし、神々に申しわけつくのか?」
「た、確かだう。自分も生子様を祝いたって! 神様に祈りを込めたうておるよ」
「決まりーだね、じゃあこれーにて会議ーを終えようー!」
「こらら陸上偵察大臣! 勝手にい指揮をするなな! と、とりりあええず強制解散ん!」
 会議はよくわからない理由で終わった。
「さて、と」
「お前の行きい先はわかるるぜ!」
 と言って齢二十二にして二の月と十日目になる真島ベロウ都はそう言って会議室の右上扉から出て行った。
「あいつとは長い付き合いだから感づかれるな。それじゃあ行かないと。大事な妻を一名だけにするわけにもいけないのでな」

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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