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一兆年の夜 第二話 ボクが最後に見た悪夢(三)

 夜になりました。
 今日の晩ご飯はテレスまいたけをまぜたごはんとストテレスのやまばです。
「いっただきまーす!
 あーあ、ボクってストテレスのやまばもあんまり--」
「子音! 好きじゃない物でもちゃんと食べなさい!
 ストテレス山葉は鉄分が豊富だってオッツール様が言ってたわよ」
「ブー! ところでオッツール様ってだれなのお母さん」
「オッツール様はここより見えるテレス山より反対の方角にあるプラトー山に住む現在では齢四九という高齢になられるプラトー人族の野菜研究者よ」
「へー。でも気になるけど、どうして四九でこうれいなの?」
「えーと、そこはちょっと……」
「そこは僕から話そうか、子音。
 実は僕ら生命体の寿命は長く生きても五十までが限界なんだよ。
 どうしてかは生態系の問題もある。
 けれども、これは神様達が僕らに次の世代へのバトンを渡す為にそのようにお創りになられた為なんだ!」
「でも五十の年って短くないの?」
「短いね。そりゃあ僕らの中には意地でも長生きしたい者もいるさ!
 でも長生きして困るのは一体誰か分かるかい?」
「うーん……」
「それは子音だよ!」
「えっ! どうして?」
「それは私から話すわ。
 もしも子音が三十の年になっていまでも私達がいたら子音は神様に向かって一人前だって言える?」
「うーん、よくわからないけど言えない気がするなあ」
「それが正解よ。だから長生きは良くないわ。
 だって私達が生きてるといつまでも子音に向かってあーだこーだって言っちゃうかも知れないわ。
 それにいまでもわがままな子音が心配でならないもの。」
「ははは、まーそうだろうな! でも別に長生きも全てが良くない物でも違うさ!
 僕らの中には子供も作らず、たった一人で六十近くも長く生きてる者もいるしな」
「へー。だれなの?」
「どこかにあると言われる秘境神武じんむに今もしぶとく生きてるって話だからな。
 さすがにそれ以上はお父さんも分からないよ」
「よくわかったよ。ありがとねお父さんにお母さん」
「例に及ばないわよ、子音」
「そうそう。ところで史乃。」
「何? 智」
「子音が寝てる所で良いんだが……」
「わかったわ、あれね」
 お父さんとお母さんは何だかボクにはさっぱり分からない話をしています。
 でもボクはそんなことどうでもいいよ。だって、テレスまいたけご飯がおいしかったらどうでもいいんだからね。
 とにかくボクは好きじゃないストテレスのやまばもがんばって食べました。
「ごっちそうさまー!」
 晩ご飯を食べたあとはまどからお星様をねむくなるまで見ました。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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