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雑文特別編 ハヤトは死なず 第弐拾窮話 戦後最長を懸けた甥と叔父の新旧世代間抗争勃発! 安倍晋三VS佐藤栄作 後篇

 如何もFC2小説で例の悪党物を執筆中の自分darkvernuであります。
 今年最後はやはり下らない悪ふざけだろう、行ってみましょう!

 TPPは発効され、反対派の主張する日本の国体が壊されるという主張は肝心のアメリカ不在の場合は成立しなくなる。其れが良いか悪いかは歴史が証明される事で我々未来が見えない者達にとっては現実を見つめるので精一杯である。だが、IWC脱退は朗報。鯨を好きなだけ獲れる事は海洋国家である日本にとって朗報中の朗報。欧米の環境破壊論者に振り回される事無く海洋資源の原因でもある鯨を取り、本当の意味で環境立国日本を示す絶好の脱退だと捉えよう。だが、TPPのように朗報か悲報か判別し辛い案件やIWC脱退という朗報よりも深刻なのが民主党最初の総理である鳩山由紀夫の負の歴史に名を刻み込む公文書破棄という事実。此の悪ふざけを企画した作者にとって戦後最悪の総理はやはり最悪である事を決定付ける。総理を降りた後の悪行は最悪の政治屋に益々躍進を掛ける物として捉えても流石に任期中或は任期が終わる直前での公文書破棄は国家反逆罪に相当する愚行だろう。若しも法が奴を生かす事を許すとしたらユーリ・ローウェルに私刑を依頼して欲しいと願うばかりの大罪ぶりである。出来れば南新羅の軍艦が照射すべきは自衛隊機ではなく、鳩山由紀夫にこそ向けるべきだろう。奴を撃っても一向に構わない……何故なら「良くぞ死んでくれた、心より感謝する!」以上の事を奴はして来たのだからな!
 其れでは気を取り直して準決勝第一試合の続きと行きますね。今回の解説席には彼のTPP交渉に於いてとんでもない功績を遺した甘利神拳伝承者甘利明氏と鯨と言えば太地町、太地町と言えば此の国賊……二階俊博氏に御招き致しました!
「別に俺は其処迄凄い事はしておりません。総理の無茶振りに出来る限り応えただけですよ」
「国賊とは失礼な実況だよ。君に私よりも太地町の有権者の期待に応える事が出来るのかね!」
 いや、其れ以前に二階よりもマシな候補者がどの選挙でも居ないから作者は残念がっていると言っておるのですよ。居たら太地町住民の作者でしたら真っ先に其の候補に投じます……でも共産党だから消去法できっと貴方に投じますよ、やってられるか!
「全く此れだから政治もわからん若造に私の事をとやかく言われる筋合いはないんだよ!」
「まあまあ、其れよりも総理と佐藤さんの戦いの続きを御覧に成りましょう」
 そうですね。主審は引き続き安定のガースーこと菅義偉氏に担当して貰います。
「では……試合続行!」
 さあ、前回は太陽が破壊されて安否すらも難しい状況の安倍晋三選手。無論、事象の地平線の外に飛ばされた佐藤栄作選手も無事では済まないでしょうね。そんな二人は……おおっと、此処に来て木星が、土星が、天王星が次々と不可思議な動きを見せるぞ!
「あちゃあ……総理は、空間の取り合いに乗り出したなア」
「佐藤さん、其処迄安倍君の事を!」
「空間の取り合いか……私の任期を越えただけでなく其処迄強く成っていたとは、恐るべし!」
 観客席で麻生太郎、森喜朗、そして小泉純一郎の仲良し三人は安倍選手の政治力の高まりに戦慄を覚える模様。勿論、反対側の観客席にて立ちながら観戦する彼等も同じ気持ちでしょう!
「まさかあ、安倍の小僧はあそこ迄政治屋として成長したのかあ!」
「ウィッシュ……大平さんをも越えて、更には角さんも真っ青な領域に踏み込みましたかあ!」
「アーウー」
「私や大平さん、其れに橋本さんや竹下さんでさえも踏み出せないレベル迄安倍君は成長したのか!」
「生意気な奴め、小泉と共に俺達を潰した小僧がこんなに大きく成って」
「わしにとっては悔しい話やないかあ」
 田中角栄、竹下登、大平正芳、小渕恵三、橋本龍太郎、そして宮澤喜一は安倍晋三の成長に冥府にて悔し涙に近い表情を浮かべる。
「あ、そうか。みんな死んだ方々である事を忘れておったな」
「一方の死にそうな森やんや今も健在中の副総理に更には引退後は好き勝手やっておられる小泉さんはみんな存命ですね」
 誰も使わない入場口にて観戦する二人は次のような事を述べる。
「栄作の奴は何処に居るかお前は気付いているのか、勇人?」
「栄作の奴は……安倍の後ろに居るぜ!」
 池田勇人の言う通り……背後から安倍選手の首を鷲掴みにする佐藤選手!
「何時の間に背後を取った、かあ!」
「だから甘ちゃんなんだよ、晋三。TPPを発効だと……其れでどれだけの農家を潰そうと考えるんだ?」
「ウググ……業は背負います、よ!」
「其の背景で入管法の改正だろ、晋三。農家だけじゃねえ、TPPは将来の日本を食い潰すぞ!」
「死んだ貴方が口出しする案件では……なあああい!」サンダークラッシュで佐藤選手を吹っ飛ばした安倍選手は両手のアイアンクローで佐藤選手の両腕を挟むと口から炎を出して攻撃。「私が一度躓いた事で経験した物は決して日本国民の苦しみを知らずに勧めた物では……ない!」
「零距離メガスマッシャーか……させるかああ、栄作ビイイイイム!」
 零距離であるにも拘らず相殺し、空間崩壊してまるでドラゴンボール超の映画に出て来たブロリーとゴジータのバトルみたいな展開に突入--安倍選手はグレイターキンからガルガウいやバリOGに登場したメカガルガウの武装で佐藤選手の真ゲッター1の各種の武装に対抗する!
「腹に古傷を受けただけで魔改造され過ぎだろ、晋三!」
「あの時は自らの覚悟の足りなさに政権を降り、そして麻生さんに余計な迷惑を掛けてしまった。だが……今なら私は誰にも負けない!」
「いいや、負けろ。二回目のお前は十分に国民の期待に応えた……だが、俺達には届かん。俺を越えても兄貴や岸に勝てん……最悪の場合はお前は全勝宣言すら果たせずに挟み撃ちの末に滅するぞ!」
「当の昔に最初の私は死んだ……此処に居るのは全ての業を背負ったリベラリストの私だあああ!」
「保守ではない、と?」
「世界的に見ても私は……実にリベラルなのですよ!」
「其の意気込み……気に入ったぞ、安倍晋三うウウウ!」
 さあ、今度こそラストスパートに突入。最早ドラゴンボールのように線で追うような戦いで最早何が何だかわからない状態であります。
「栄作サイトを……寸での所で躱しながら懐に、やりやがるぞ!」
「保守ではなく自らリベラルと名乗る訳か……無理して保守を名乗るよりかは実に好意的じゃないか」
 保守ではなくリベラルと発言した……本当の話だよ。此れはネットで過去記事を調べたら安倍選手は本当に発言しているので調べたい方は御自由に。但し、此の発言の意図する所を邪推するのは控える事ですね。
「まあ、私も保守とは程遠いパンダハガーな物ですしな」
「甘利君、君は私を馬鹿にしているのかね?」
 あのう、解説席に座る方は解説をして下さいよ。
「ああ、そうだった。だが……安倍君の健闘ぶりに如何開設すれば良いか困っているんだ」
「いや、甘利君。安倍さんは……掴まれましたよ!」
 オオット、此処で変態機動が止まって佐藤選手の左手が安倍選手の襟首を強く掴んだアア!
「捕まえたあああ……喰らえ、ストナアアアアサアアンシャインン!」
 両掌で三つの心を一つにして放つゲッター最強の必殺技。其れを片手で放つ佐藤選手。だが、安倍選手は此処に来てカウンターを仕掛ける模様。若しや此れが池田選手が安倍選手に送った賄賂なのか!
「如何だ、勇人?」
「いや、俺が送ったのはメカガルガルガウの武装であって……あれは知らん」
 何、あのメカガルガウの武装が池田選手の根回しなのか。じゃあカウンターフォームは一体!
「おっと、止めよう……此処は」何と寸止めして掴んだ左手を離したああ。「栄作トマホオオオク!」
 然もファイナル栄作トマホーク級の攻撃を繰り出す佐藤選手。此れに対して安倍選手が仕掛けたのが、何いイイ--今迄の安倍選手とは思えない……真昇竜拳だとおお!
「あそこで安倍晋三の概念を崩す至高の昇竜拳を繰り出すなんて!」
「我が孫ながら……実に不器用!」
 この一撃を前にして佐藤選手は昏倒……「未だだあああ、ストナアアアアサアアアアンシャイイイイイイイン!」流石は戦後最長を記録する誇りなのか、ストナーサンシャインで駄目押しかああ!
「はあああ……此れが電刃覇動けええええん!」
 そして、相殺!
「勝負あり!
 勝者……安倍晋三!」
 前後編に分かれる事と成った生気の一戦にようやく決着が付いたあああ!
「流石ですね、来年も安倍政権は健在であります」
「流石に私も安倍さんに従う外ない」
 いやあ、実に難しい勝利者を決める戦い。勝ったのは……安倍晋三だああ!
 勝者安倍晋三。試合時間(中断後参考)三日二十三時間五十九分五十七秒。決まり手……真昇竜拳!


 第参拾話『安保が経済か、究極の選択を決める戦いが此処に勃発! 岸信介VS池田勇人』に続く……

 第弐拾窮話に登場した政治屋は安倍晋三、佐藤栄作、甘利明、二階俊博、菅義偉、麻生太郎、森喜朗、小泉純一郎、田中角栄、竹下登、大平正芳、小渕恵三、橋本龍太郎、宮澤喜一、池田勇人、岸信介。
 決め手は……IWC離脱とTPP発効が齎す脳内試算でしょう。こう決めた以上は我々は安倍晋三を信じるだけ……此の先、彼が売国政策で大きく評価を落とそうとも茨の道を我々は突き進んでゆくのみ!
 ってな訳で今回は此処迄。明日はきっと次回の話をやるかも知れない。決勝は三位決定戦の後に行う。其れ迄はしばらく時間が掛かる事を御容赦を! ではさらばだああ!

モップ野郎の定義よりも自分のネトウヨ定義の方が遥かにマシだと思うぞ!

 如何も最近はやる気がなく無くて困っているdarkvernuであります。
 さあやるか、古谷の奴が意味不明なネトウヨの定義をしているから自分が定義付けとは何かを知らしめてやる!

 何でも元ネトウヨ(馬鹿)がネトウヨの定義が何たるかを全国ネットで紹介してくれたそうだ。だが、此れには一見すると頭良さそうに説明しているように見えて実は馬鹿丸出しである事が誰の耳にも目にもわかる。其処で自分darkvernuのゴーストライターを務める市丸代自ら古谷の馬鹿よりも遥かにマシなネトウヨ定義を紹介したいと思います。
 ええ、結論を先に言いますとネトウヨは此の世に居ません。昔も今もそうゆうレッテル貼りの攻撃は議論の妨げに成る事を覚えておいて下さい。では結論は敢えて端っこに置いといてネトウヨ定義と行きましょう。
 最初は支那を憎悪する事がネトウヨ定義……此れ外れ。あのね、支那自体は決して憎悪の対象じゃあありません。所謂ネトウヨとレッテルを貼られた者達が憎悪いや敵対意識を持っているのが支那共産党であります。基本的に支那人民共和国は国の上に共産党があるのが普通。なので古谷のモップが定義する支那を憎悪するのがネトウヨへの道だとすると此れは余りにも的外れな論理だと思っといて下さい。アシタノワダイさんも言ってるように今の支那は共産党に侵略された国だと捉えると国自体を憎んだ場合は共産党にとっては痛くも痒くもない話。寧ろ彼等にとって国とは全世界赤化にとって邪魔以外の何物でもないからですよ。寧ろ国が無くなる方が彼等は望ましい。こんな暴論を所謂ネトウヨとレッテルを貼られた張られていない以前に普通の感覚だったら恐くて仕方ないのが当たり前。此れを許してしまうと日本は無茶苦茶に成って自分達の今日明日だって無く成る。こう考えると支那を憎悪する事がネトウヨの定義……当て嵌まらないんだよな。ネット齧らない人間だろうと共産党が上に位置するような国と仲良く成れる筈がない。仮に九条護憲且つ今の生活を大事にしたい人なら確実に支那を好きに成れる筈がないでしょうね。
 次に南新羅を憎悪する事がネトウヨ定義……いやいや、お前は何か勘違いしていないか? 仮にも元ネトウヨを自称するなら南北新羅を合わせて定義付けするのが普通だろうが。つまり日本人を拉致した上にミサイルを撃って来るようなテロ国家北新羅を憎悪する事はネトウヨに当たらないって言ってるようなもんだぞ。つまり定義を決める前から破綻している。後は南新羅を憎悪するというよりも南新羅を散々ゴリ押しする蛆や日本引き籠り協会を始めとしたマスメディアを嫌う方が適切ではないかと考える。又、国際機関に於いてはサッカーにしろ、フィギュアスケートにしろ南新羅は金を積んで運営に甘やかしを強要。彼等が批判されるのは当然だろう。何しろ、日韓共催がなければ南新羅はあれ程までに全世界のサッカーファンから嫌悪の眼差しを向けられる事もなかった。あの時、浅田真央が公平に評価されていたら彼女は五個以上も金メダルを取ってもおかしくなかった。なのに運営の無茶苦茶な採点のせいで彼女は不遇の天才として引退する事と成った。其れから歴代の南新羅の大統領が告げ口外交何て外交に於いてやってはいけない外交をやったり、国際的な約束に於いて個人同士よりも国同士が優先される事を知らずに顔が変わっただけで反故にする何て事をさんざんやられたら国際的な信頼がガタ落ちに成るのが普通。あれ、此れだと日本以外はほぼみんなネトウヨに成らねえ? 要するにこの定義も当て嵌まらないって訳だよ。
 最後はKY新聞を憎悪するのがネトウヨ……いや、此の一つだけ駄目で変態新聞や頭狂新聞とか如何やねん。同列とは言えんが、とんでもない新聞社は日本中溢れているぞ。そいつ等を一つでも憎悪しないとネトウヨとは呼ばないんだ、凄い定義だな。こっちも出だしの時点で既に定義として破綻している訳だよ。さて、KY新聞は工作員養成所として様々な工作員が日々世に放たれる訳さ。今は亡き若宮と呼ばれる故三宅の爺さんとの対談で「サイボーグを叩くのが社是」成る事を言ってしまう程に中立公正とは掛け離れた事をしている訳だよね。勝一は南京大虐殺の捏造の推進、加藤工作員さんの場合は靖国神社参拝を政治問題化、上村工作員は詐欺師吉田清治の慰安婦強制連行を既成事実化に着手して紅の傭兵の談話とネオ喜一に依る近隣諸国条項の強化に努める働きを見せる訳だ。此れだけ強力な工作活動だけじゃなく、珊瑚礁の破壊に通名報道、富田文書の捏造に吉田証書なる物で無理矢理故吉田所長の尽力を逆撫でする行為、近年ではモリカケ報道……ネットを調べなくともKY新聞の悪行の限りは嫌わない事の方が難しい話でっせ。更には親日家のギルバート・デュランダルに依る慰安婦記事に於けるメタタグ問題に依って世界にKY新聞の悪行は徐々に広まりつつある。然も去年から流行語として活用されたフェイクニュース機関としてKY新聞は世界レベルで認知され出す……一片の良心さえあれば嫌わない方がおかしい。嫌わないとしたら全く知らない人間か或はローラ級のパヨクのみ。うーん、古谷よ……KY新聞は何も知らない人間でも普通に憎悪するぞ、此れは!
 という訳で古谷が考案した三つのネトウヨ定義は……ものの見事に破綻。後、奴の調べでは四十代から七十代で自営業者で……あれ、自分は三十代前半ですなあ。三島一八より一つ年上だから其のグラフだと当て嵌まらんぞ。此奴は如何ゆう統計をしたんだ? 此の時点でもやっぱり破綻してやがる。
 なので自分が古谷のモップ頭に代わってネトウヨの定義をしてやる。先ずは古谷が馬鹿丸出しをやらかした統計からだ。此処は敢えて駄目大人党支持者に絞って当て嵌めよう。二十代から三十代迄が男女共に高い支持率を誇る。一方で不支持者は六十代以降に向かって大きく出ている。こんな人達界隈を見てみると白髪白髪が多いのが良くわかるだろう。此れを念頭にすれば大体、ネトウヨとレッテルを貼られる層は二十代以下或は三十代後半迄に占められる。勿論、四十代五十代も駄目大人党及びサイボーグ政権への支持者は居るだろうけど、彼等は寧ろ拮抗していると思えば逸れ程でもない。職業についてだが、此方はほぼ当て嵌まらない。唯一当て嵌まるとすれば逆算でマスコミ関係はほぼパヨク呼ばわりされる連中で占めると思えばネトウヨが就く職業を割り当てられるってもんだ。勿論駄目大人党イコールネトウヨってのは安直な答えでしかないのも事実だが少なくともモップ野郎の時代遅れな統計よりかは信頼足り得る。
 次にモップ野郎がやって見せた三つの定義づけだが、darkvernuの要請に応えた自分市丸代は更にゴーストライターであるmogitounosensei氏に定義づけを依頼した。するとこんな定義付けが決定されました。
 先ずはネトウヨの条件としてまろゆきを小馬鹿にしつつもまろゆきの意見に同意する者達。まろゆきと言えば「嘘を嘘だと見抜けない人にネットを使うのは難しい」でお馴染みの二ちゃん(現五ちゃん)の元管理人。ジムカスタムとの大手掲示板の主を巡って現在も対立を深めている外国在住の男。悪く言えば頭がパーン教信者でグローバリスト且つ犯罪歴豊富な無法者。だが、其れに眼を瞑ればまろゆきの言う事は得てして妙且つ今も如何して平穏無事で居られるかがわかる。大体ネトウヨはまろゆきの犯罪歴や無法っぷりを馬鹿にしたり批判しつつも本能でまろゆきの支持者であると考えればネトウヨとは何たるかを絞りやすいだろう。
 次に消極的駄目大人党支持者。重要なのが駄目大人党の熱心な支持者ではないという点。此処に着目すると駄目大人党以外に政権を担える政党が居ないと諦めている者達がネトウヨだと思えば絞り込みやすい。此れは先程のまろゆきの意見に同意する者達の定義と同じで駄目大人党に失望しつつも何だかんだ言って駄目大人党の支持者であるという矛盾しているようで矛盾していない理論を以てすればネトウヨとはどの辺りなのかを探りやすい。
 最後は嘗ての小林よしのり支持者達。自分やmogitounosennseiやdarkvernuは今も昔も小林よしのりを嫌悪するので少し違う。但し、自分以外のネトウヨは大体ゴーマニズム宣言戦争論からネトウヨに成ったと思えば絞り込みやすい。後はこち亀やスプリガンといったミリタリー溢れる漫画や様々な小ネタを挟んだ漫画から一気に戦争論に雪崩れ込むか或は戦争論じゃなくとも山野車輪氏執筆の嫌韓流からネトウヨに雪崩れ込むという副次的な流れもある。要するに漫画やアニメ、ゲームをやっている層が政治に興味を示してネトウヨに成った。此の流れを知れば定義付けとしても楽に絞り込む事は可能。
 此れがmogitounosenseiが定義づけたネトウヨの条件。如何だい、古谷よりかは現実的で説得力が増す定義付けだろう。というかさあ……ネトウヨってネットで齧った程度のネット右翼って意味じゃなかったのかよ。何時から新聞テレビしか情報を得ない奴等迄ネトウヨに成ったんだよ……そんなのお前達がお前達の理論が通用しなく成ったからレッテル貼りをして自分達の身を守ろうという浅はかな行為だって気付けえい!
 以上でそんなネトウヨなんて此の世に居ない。其れとも何か、言葉での会話をしている連中にボディランゲージで通してきた世代は「こしこしこしこし(口先共には三つの定義があります)」とか「シリシリシリ(実は僕って昔は口先共だったんです)」って言ってるようなもんだぞ。古谷……ゴチャゴチャ言う前に先ずは自分の幼稚さを治しやがれってんだよ!


 済まないな、最後は暴言だらけで。因みにエラルド・コイルみたいに全員自分だから別人だと思わないように。其れにしても玉川の阿呆も何であんな幼稚な奴と対談したよな。ひょっとして其処迄形振り構わないとか? 誰かが言ってたけど、古谷はノイホイのように見えるって話。あれは多分、真実だろう。実際、ノイホイも右翼だったり左翼だったりと変遷しまくっている経歴の持ち主だからな。まあ、そんなノイホイと比べてマシなのが未だ……犯罪に手を染めていないという所かな? というかチャンネルチェリーを去ってゆく奴等はほぼみんな……こんな人達界隈に成ってない? 如何してあいつらは雇用という物をまともに出来ないんだよ、有り得んだろう(呆)。此れで日本文化って頭文字付いているんだぞ……中身は支那共産党クラスのブラック経営其の物じゃねえか。然も金回りが黒過ぎる上に折角、ローゼン政権の時に更迭されたタモさんを散々担いだ挙句に……しつこいな、もう良いか。でもタモさんを下した事でローゼン政権を批判した意味がほぼ消失し、タモさん論文の批判を正当化する事に成っているって誰も気付いていないのかなあ? ま、しつこいので此処迄にする。
 段落を変えて話を戻すと古谷にしろタモさんにしろ、ちゃんと手綱を付けて更には色々と勉強させておけば今みたいに奴等は迷走する事がなかった。イヌワーキも言ってるように所謂保守界隈の出版社も他の業界同様にレベルが低く成っているせいで教育が行き届いていないというのは正しいかも知れない。そう考えるとやはり自分が最近確信に至る「先ずは基礎を徹底して叩き込む」って思想は選り正当性を帯びて来るよなあ。やはり教育が行き届かないとまともに育たないって当たり前の事だからな。
 そうゆう訳で時事ネタの解説を此処で終える。

 第百三十六話の解説でも行くか。最後の最後にガリバー旅行記をパクった内容に成って申し訳ない。でも、水の惑星の前半の折り返しとして此の話は最後にやって良かったと思う。何しろ、ガリバー旅行記は一般的にはガリバーが小人の国に来て様々な事を体験するってのが通説だが、此れは違う。本当のガリバー旅行記は小人の国から馬の国迄読んでこそスウィフトが伝えたい事が見えて来るんだよ。ところが童話でも良くて巨人の国迄しか紹介しないし、酷い時は小人の国迄しか紹介しない。此れでガリバー旅行記だって……スウィフトの真価とは不健全を極める所にあるだろうが(怒)! 誰かやらないかああ、ハリウッドでも良いから真のガリバー旅行記を。ディズニーもそうだけど、スウィフトの下劣さを避けるように小人の国だけしかやらないしな。だが、本来のガリバー旅行記は水田議員のLGBT発言が健全だと思える位に女性蔑視だとか様々な侮蔑表現を網羅したとんでもない一冊だぞ。特に巨人の国でガリバーは女性の乳首がトラウマに成っているからな。其処にスウィフトの伝えたい女性像が見えているから赤裸々に伝えるべきなんだよ、ガリバー旅行記は。後は第百三十六話でも紹介したように小人の国では細かい事でねちねちと言って来るのが本来の小人共の気質で一方の巨人の国では体の大きさに合わせて器も大きいように描かれる。巨人の国から馬の国の間にも様々な国があるけど其れは流石にパクる事は叶わなかった。さて、最後の馬の国こそがガリバー旅行記の真髄でもあり、人間の本質を赤裸々に紹介した問題話でもあるからな。此れも何故か一般的には伝わってないからな。此れを語らずしてガリバー旅行記を語るなんて有り得ない位に凄まじいエピソードだと今でも思う程だからな。
 とまあガリバー旅行記について熱く語ったつもりではある。兎に角、幻想的に辻褄の合わない部分を補完してからライデンの物語に終わりを告げた。但し、ライデンが死んでも水の惑星の歴史は終わった訳じゃない。ライデン達の意思は次の主役を務めるレットに受け継がれる。まあ其れを紹介して第百三十六話は終わりを告げた。まあそうゆう事だ。
 以上で第百三十六話の解説を終える。

 一応予定表だけ紹介する。
は同時に俺が話の途中で其の場から逃げ出して気が付けば海に飛び込んでいた程さ。俺を見た馬族のある青年が泳いで俺を止める迄、きっと溺死していたかも知れない。そんな彼は俺の為に筏を作ってくれた。若しも泳ぎたいなら其の筏を使って海を渡れば良い……若しも馬島の生命が言うような)

   予定日不明    第百三十七話 新天地のレット 其れは未だ見ぬ島国          作成日間
            第百三十八話 新天地のレット 恋は突然やって来る          作成日間
            第百三十九話 新天地のレット 新たな最強の銀河連合降臨       作成日間
            第百四十話  新天地のレット 初孫を見て老いを知る         作成日間

 さて、連載再開までやるのが

 覇者の大地

 ともう一つ

 勇者の印

 だ。此れを最低でも二年は懸けるぞ。明日から『覇者の大地』始まる。勿論、FC2ブログじゃなくFC2小説の方だからな。どっちも全四巻で一巻当たり三百ページ相当で限界二千文字だから宜しくな!
 そろそろトライタワーミッチー編の締め切りだ。間に合うかなあ? 以上で今年最後の雑文は此処迄だ。ハヤトは死なずは今月十に最低でも二本はやるぞ!

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(十)

 未明。
 だが、ライデンの肉体は既に其の話をさせまいと悲鳴を上げ始める。其処から先は話すまいと運命が彼の精神と肉体を切り離しに掛かる。
「クソウ、如何して夢宇宙は俺に対してこんな運命を強いるんだ。未だ、未だ話し足りない事が……あるというのに!」
「又なのか、又僕はたった一名だけ無事で……ああ、又生命の肉体が溶けて行く!」
 ほ、本当だ……右手の指先か、ら、内、側に--ライデンは自分の役目が唐突に終わる事を望まない。
「何で何時も僕だけが一名に成ってライデンを含めた生命はみんな先を行くんだ。僕は未だ話し足りないというのか、こんな神様だらけの世界に残されて!」
「ハアハア……何となく、お前の存在が、わかって、来た。此処には、無念を、未練を、残して来た、生命が、想念の、海に旅立つ、には余り、にも、力無き、故に、更には……ハアハア、そろそろ限界が来た」
「此れで良いのか、ライデンさん。此れで貴方の未練が果たせたと言えるのですか!」
「馬族の生命が言ってた事を、ハアハア……思い、出して来、た。そう言え、ば、あいつらは、俺に、銀河連合を、銀河連合を、倒す事、其の意味、答え、全てを、ハアハア……実は--」
 ライデンさん……実は何なんだああ--謎の人族の青年が叫ぶ時、ライデンは風に吹かれるように何もかも残さずに消えて行く!

(そう、だ。思い出したぞ……最後に、思い出した事全てを、全てを--)








 双子島に到着してから二の年と一の月と二十七の日より後。巨島に到着してから二の年と一の月と十五の日より後。馬島に到着してから一の月より後。
 ライデンは馬島の中央にある最も小さな建物内で立ち続ける齢三十四にして三十日目に成るトジョナ馬族の老年と話をする。
(尚、馬島では生命は三十年も生きるのが難しいらしい。大体が二十代中盤から死に始める。其の為、彼等の青年期は俺達にとって成者の年に成る十五から始まり、二十は中年の時期。二十五から老年の時期と成る。なので表現としては五から十四迄が少年少女の時期、十五から十九迄が青年或は女性の時期、二十から二十四迄が中年或は熟女、二十五以降は老年或は老婆という区別に成る)
「何故に銀河連合と呼ばれた存在が居るかわかるかああああな?」ライデンと会話するフウイヌは問い掛ける。「あのように意味もない行為に全精力を掛ける彼等は如何しいいいいてえい存在する?」
「其れは俺達を食べる為ですよ、フウイヌ殿」
「だが、食べる物なら他にだあああってえいある。なのに何故に生命を食べようと試みるか我々には理解が及ばあああなあい」
「かも知れません。俺達を食べる事が其処迄味に成るのでしょうか?」
「栄養価だの何だのと菅原ライデン君が伝える世界では味覚は五種類ああああるんのだろう? 全ての組み合わあああせいとやらでは数の世界に数えると最早出し尽くしているような気がするがあああな?」
「甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の五種類が舌に感じ取れる基本的な味覚であるのです。更には其処に辛味や渋味、脂味、酷味、冷味と呼ばれる物もあるそうです」
「辛味は痛みと変わらなあああい。渋味は舌の水分を吸い尽くうううすん症状、脂味は舌に脂を乗せる惑いの味覚で冷味は舌を凍らああああせうる。特に酷味は幻を覚える症状に近く、我々の中では最も避けえええたい味覚だ。見ろ、銀河連合とやらの味わい足らなああああいん様子を」
 ああ、奴等はあれだけでは飽き足らない……酷味が齎す飽くなき精神が現状維持を求めないように思えて気味が良くない--ライデンは馬島で見掛ける銀河連合を観察しながら如何に今の自分達に照らし合わせるかを思い知ってゆく。
「此れが味への飽くなき精神が齎す悲しき劇と我々は呼んんんんでえいる。君達外の生命もそんな銀河連合と同じ事をして恥を感じいいいなあいのか?」
「いや、俺達は銀河連合に依って齎される悲劇を少しでも回避する為に力を付けて技術を付けて奴等に立ち向かっているのです。銀河連合みたいに差別すらも知らずに味を求めるような事はしません」
「だが、銀河連合を倒す為に飽くなき味を求める事は我々から見れば君達も同じではあああなあいのか? 銀河連合の脅威に立ち向かう為に力を付け、更には選り旨味を求めて皆への期待を理由に現状では満足しなあああい所は? 菅原ライデン君は如何しいいいてえい其処迄銀河連合を脅威と見做すうううかあ? 脅威と見做せば見做あああすん程、後戻り出来ない状態へと追い詰めらああああれいている事に気付くべきではなかろうか? そう、あの銀河連合みたいに最早何物も満足し得ない心身へと様変わああありいするかのように!」
「そうじゃない、俺達は純粋に誰かを守る為に戦うのだ。そうして上から俺達と銀河連合が同じだと断言しているようですけどねえ……其れは貴方方の所に来る銀河連合が偶々、観察出来る程度の存在だったに過ぎんのです。知恵も其処迄発達--」
「確かに其の通りいいいだあ。我々は君みたいに長く生きいいいらあれもしなければあのような銀河連合たる存在のように脅威と成る智慧も働あああくう事なく平穏に過ごせたのが奇跡とも呼べる。だがな、知恵を付けええいれば今の君達の世界の脅威と成る。そして君達はあの銀河連合同様に我々にとって此処で生存するには危険過ぎいいいうる。未だ、我々を傷付けるうううんような存在ではないかも知れない。其れでも一兆年より先……君達が今の君達である保証はあああなあい。そう成ると我々も無事では済まなあああいんだろうな。我々の島に残る神様がそう告げえええてえいるように!」
 神様が--馬島で暮らす生命の智慧は想像を絶する程に先を行く事に戦慄を覚えたライデン!

(其れは同時に俺が話の途中で其の場から逃げ出して気が付けば海に飛び込んでいた程さ。俺を見た馬族のある青年が泳いで俺を止める迄、きっと溺死していたかも知れない。そんな彼は俺の為に筏を作ってくれた。若しも泳ぎたいなら其の筏を使って海を渡れば良い……若しも馬島の生命が言うような俺達が一兆年の先に銀河連合のような存在に成ってしまうとすればきっと其れは俺達の世界が終わりを告げる事を意味するんじゃないかな?
 だが、其の日は訪れないだろう。何しろ、其の一兆年が俺が死んでから先の話過ぎる為に想像が追い付かないのだからな。今は未だ、終着点の始まりに過ぎない。俺の死も終着点の始まりに過ぎない。
 さて、俺が馬島を去ると突然眠気が襲う。そして今迄の事を忘れて俺は無事救助される。其れから先は語った通りだ。こうして漸く此れからの俺の物語は終わりを告げる。そして俺が死んでも俺達死んでいった者達の意思はレット・テンタウを始めとした次の時代を築く生命に受け継がれる。
 こうして--)

 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる 完


















 未明。
 場所は新天地
 此処は……何処だ--齢十八にして四の月と三日目に成る神武人族の少年は新天地の何処か知らない浜辺に打ち上げられていた。
「あ、そんな所で寝ていたら」其処へ齢十五にして四日目に成るヤマト人族の少女が近付く。「風邪を引きます、其処の雄の生命!」
「誰だ、君は?」
「あ、私ですか? 私は--」
 そしてレット・テンタウの物語は二の年もの間、永い眠りの中で徐々に再開へ向けて始動してゆく……

 ICイマジナリーセンチュリー三百十五年一月一日午前八時二分一秒。

 第百三十七話 新天地のレット 其れは未だ見ぬ島国 に続く……

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(九)

 双子島に到着してから二の年と一の月にして三の日より後、巨島に到着して二の年と二十二の日より後。
 ライデンは小柄ながらにも巨島の生命の為に尽力した。既に此の時は元の世界に戻る事を諦めていたのかも知れない。そう思う位にライデンは巨島の生命の為に尽力した。何故かは此れからライデンが次のように思考する事で納得がゆく。
(此処は巨島でありながらも俺みたいな生命を寛大に受け入れてくれた。そりゃあ双子島の生命にあれだけな扱いを受けた後だと余計に堪える物かも知れない。そんな事も含めて此処には元の世界にはない捨て置いた神々の存在が溢れていたんだ。だからこそ俺は其れを観光するのも楽しみだった。勿論、アリゲランを始めとした生命が俺の功績を高く評価した事もある。俺が小さい故に其れ相応の手当てが出来るという利点も其処にはある。命懸けに見合った生活の充実というのは中々に今の生活を手放したくないって思いが募る物だよ。そうして俺は帰る事を忘れだしていた。
 おっと、どんな物かって? 先ずは巨島の北端にあるのが何とも言えない格好をした人族の体型をした何かが縫い目の模様をした球を右手に持ち、左手に革のような物で作ったような家鴨族の足みたいな手袋で包んだ格好だったな。アマテラス文字で『読売巨人軍のマスコットジャビット』だそうだ。読売巨人成る国があったとはな。其の中で俺も知らない種族が居て、中でも英傑的な存在があのマスコットジャビットだとしたら……そう思ってアリゲランにマスコットジャビットみたいな種族が居るのかを尋ねた。すると彼女から返って来た答えは『マスコットジャビットみたいな人族のように二足歩行をした上にあんな首が支えられそうにない程大きな頭の種族なんて見た事ないっがん』ってもんだ。勿論、アリゲランの両親にも同様の事を尋ねても答えは殆ど変わらない。にしても神様の中にはこんなどうゆう戦い方を想定してあんな右手に縫い目の球を持つのかもわからん。更には如何考えても手を温めるか保護する以外に使途が見えないあんな左手に嵌めた指の可動域を狭める革のような何かで出来た手袋も謎が多過ぎる。却って物を持つ事が難しいと俺は考えるがな。兎に角、読売巨人の軍者にとって右手の球と左手に嵌める革みたいな物で出来た手袋が標準装備なのだろう。其の中でもマスコットジャビットは数多の功績が認められて英傑的な存在として後に神として祭り上げられた。だとすれば神様の定義は益々理解の外にありそうだ。
 次は最南西西にある何とも恐ろしい筋繊維を剥き出しにした巨大な人族の神様だろう。恐ろしい所は巨島の生命よりも更に巨大な姿をしていて尚且つ壁を伝おうとしている様子が伺える。そして筋繊維が剥き出しでありながらも銀河連合ではない其の姿は正に巨島の生命よりも巨大な存在を示唆するような物。俺からすれば只でさえも雲を突き破らん大きさの生命よりも更に巨大な存在が居たとしたら此れ程迄に井の中の蛙族という表現が的確な事例は存在しない。そして名称は『進撃の巨人』らしい。壁に手を付けるだけでは飽き足らずに何と此処から進撃を始めようというのか、此の神様は。だとすると果たして奴が若しも実物で壁を越えたならば今迄の常識が引っ繰り返る衝撃を俺達に与えるかも知れない。
 最後が最東端にある『黒鉄の巨人』と呼ばれる恐ろしい形相をした人族なのか? 背中に零を表すような数字が見える。いや、何故其れを零と断言するのかは俺も理解出来ない時がある。けれども、其の神はまるで全てを怒りで包んでいるかの如く表情に余裕がない。全て我がものだと言わんばかりの自己主張は一歩踏み間違えると銀河連合と大して変わらないような凄味を持つ。恐ろしきか、神というのは。
 そんな神々だけじゃない。俺に興味を示すのは此の生命の飽くなき精神の数々は我々小柄な生命では一生懸けても難しい事をやってのける。大きいが故に手にした数々の技術に更には大胆さの中に俺みたいな生命を必要とする細かい気配りなんかも見え隠れする。其のお陰で俺の為に船までも用意した。何時だって彼等は俺の事を大事な客以上の気配りをしていて戻ろうという気概が徐々にではあるが俺の中で薄れて行く。こんなに滞在したのは其のせいなのかも知れない。
 だが、別れは何とも言えない所で訪れる。其れはアリゲランが俺を足提げ荷物で運んでいる時だったな。海が見たいって五月蠅いので仕方なく其処に入って付いて行った時だった)
 見て見てっがん--齢十一にして七日目に成るアリゲランは興奮してライデンの鼓膜を破けん音量に成っていた。
「少しはあああ静かに言ってくれよ。余りの音に体が思った以上に動けないんだよ!」
「あ、そうだったっざん。ライデンにも見せてあげようと思っているっがん」
「そうか、ならば……あれ?」其の時、急降下して足提げ荷物の紐を掴んだ鷲型が勢いを逃さずに急上昇。「まさか……銀河連合!」
 ライデエエエエンっざん--アリゲランの声は聞こえても其の叫びはライデンの肉体を震わせるには届かない高度迄上昇していた。
(声からしてアリゲランは無事だ。だが、俺が死んでしまえばアリゲランの身が危ない。攀じ登って奴を如何にかして倒すべきか……おおっと!
 クソウ、俺が小さい場合は却って急上昇は地上との気圧差で鼓膜が無事では済まないな。後は空気の濃度が……薄い!)
 巨大な生命にとって丘を越える事は鼓膜にとって大した影響を受けない上に呼吸する上でも窒息に繋がらない。だが、ライデンにとっては其れが余りにも急激故に呼吸するのも大変な状況に。息を止めたって襲い来る急激な冷気と血の巡りの順調程遠い様は、自らの疲れを加速させに行く。
(感覚、が。眼が赤く染まるような……充血しているな。こんな状態では、手が……あ!)
 そして、小柄故に捕まっていた筈が握力が緩んで其の侭急降下--完成制御も出来ない侭にライデンは死を覚悟する!

(其処で俺の人生は終わったかに思えた。だが、不思議かな……意識を取り戻した時には馬族だらけの種族が居る最後の不思議なる島へと辿り着く。其処の名前は馬島と呼ばれ、僅か短い中で俺に全生命の在り方について突き付けて来るもんだ。其の僅かな事というのは此れから話す。短い中ではあるが、其の島では俺にとって生命と銀河連合とは何かを突き付けるみたいに思えて不思議と逃げ出したく成る思いに駆られたな--)

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(八)

 双子島に到着してから四の月と八の日の後。巨島に到着してから三の月と二十六の日より後。
 ライデンは齢五十八にして四の月と十日目に成るジョナサ梟族の老年オウンスとの僅か三の時の謁見を許される。謁見という言葉の意味はオウンスが巨島の実質的な指導者である証明。彼は其処で表島で培った体の表現を行使して声が届かない肉体的な条件を何とかしようと試みる。勿論、オウンスがどれだけの年齢であるかも既に理解しながら尚且つ其れを行使したのはやはり耳の問題もオウンスにはあるとライデンは考えた為である。
「--要するに俺は元の世界に戻る為の術を探しているのです」
「ふおおおおう」オウンスは側用者である齢三十二にして三の月と七日目に成るジョナサ鰐族の中年にしてアリゲランの伯父にあたるアリゲロウに何を語っているのかを尋ねる。「全てを知るには此の菅原ライデンとかいうううううん、生命の動きはあああい遠目で見えなああい!」
「わかりましたっがん。其れはですねっだが--」
「フウウウムフウウウム」十五の分掛けて理解した理解したオウンスは語り始める。「其の肉体の条件故に苦労なさる其処の小柄な生命菅原ライデン君よおおおう。良くぞ努力して見せたあああい」
「はは、はは」ライデンは体だけじゃなく言葉でも敬意を示す。「長老殿の長老殿の寛大なる寛大なる処置を処置を心より心より安堵します安堵します!」
「良く見ええええんわしでも其処迄やられたああああら何を感動するのかわかるわああい。では暫し休んで何……梟族故に喧しいわしの話を何とか堪えて見せええい」
 気遣いを気遣いを、嬉しくも嬉しくも思います事--最後以外は言葉と体で感謝の意を述べるライデン。

(巨島の歴史についてオウンスは語ってくれた。其れに依ると此の島は寸断された世界だそうだ。此処以外に島らしき存在もなく、尚且つ此処で暮らす巨大な生命は大陸という単語は存在しても実際に大陸と呼ばれる概念を見た事がない。寧ろ大陸と島は一緒に浸かっているように感じられる。というか俺は此の島を探索するのに三の月も掛けた。勿論、オウンスの側用者として働くアリゲロウが必死に成って俺の為に尽力を尽くしてくれたって言うのもある。何しろ、俺にとって島や大陸を行き来するのは其処迄苦労しない筈なのに何もかもが巨大な存在に成ると家具や食べ物でさえも俺の身を危険に晒して来るからな。此れは大変な話さ。もっと大変なのがうっかり俺がアリゲランの……いや、何でもない。兎に角、あんな所に偶然入ってしまったのは一体如何すれば出来るんだって思える位だよな。おまけに……用を足している間は何とか其処は開いて行くから良いけど、足し終えると自動的に閉じ始める。そうすると容赦なく挟んできて思わず彼女に同生命死なせを敢行させる所だった。幼少の身でも一度用を終えると此れ以上の流出を避ける為に急激に閉じ行くというのは生物の構造を知る上では勉強に成っただろうな……だが、俺が勉強しても意味がない。お陰で元の世界に戻った後に雌の乳房や乳首同様に暫くは下品な表現を聞くだけでも恐いと感じたな。
 おっと話を戻すとオウンスは巨島で何よりも悩みを持つ事を俺に語った。其れは複数あって二の時と五の分掛けて語った内容で特に注目したのが銀河連合の存在だろう。其れを説明する前に此処で戦った銀河連合についても紹介しよう。其れはやはり驚異だろうな、大きさが。雄の銀河連合ならば玉袋を強く打ち付ければ俺みたいな奴でも間違いなく悶絶の内に倒す事が可能だろう。だが、雌の銀河連合が中でも驚異の一言。銀河連合は下品な表現が大好きなのか攻撃方法の中には下品な方法で俺を巨大な子宮の世界へと歓迎して来る。いや、只下品ならば此処で紹介するのも面倒だろう。只の下品ではないんだよな、奴等の下品は。其処で繰り出すのがわざわざ俺を倒す為に性交を試みる事だよ。子宮内に隠れたのは良いけど、俺の肉体からすると暑過ぎて何度死んで楽に成ろうかって考えたかわからないな。おまけに俺と魅羅が実際にやったあの性交だけど、巨島では小柄同然の俺が直に其れを見ると暗くて見えない中でも僅かに静電気のような物が発生している様子が見れた。若しかすると銀河連合だけの話かも知れないが、お陰で暑苦しい中で生命が生命を産む作業の様子を此の眼で確認する事が出来たな。最も、銀河連合の羊族のような水の中だから溺死が先が火傷に依る死亡が先か、或は射精時に子宮内に飛来する無数の精子型銀河連合に依る追突死が先かって話だろう。何しろ、射精の速度は訓練した軍者でも肉眼で捉えるのが大変だからな。俺が小柄な事もあって其れが途轍もない速度に感じる程だ。何か地質学者である一名として俺の時代で急に宇宙論を語り出した蘇我フク兵衛が星の誕生は雌雄同士の性交同様に怒涛のぶつかり合いから生み出されるって口煩いリリザースに何度も聞かされたな。其れと同様に精子が卵子に入る様子は正に卵子の分厚い膜を精子が何個犠牲にしてでも薄くした後に運良く最後の精子が其処に入る込むような天文学の領域の話のように思った。まあ、最も途中で活動が停止すれば其の卵子は俺を包む液体を吸い尽くして栄養足らずに果てるがな。其れは構わない。俺は其処で機会かと思って脱出を図ったんだが……死ぬ時って急激に萎んでゆく事にも繋がると気付いて結構苦労をしたなあ。
 さて、話をオウンズの語る銀河連合に戻す。奴等は此の巨島では更に巧妙な手段を以って着実に其処で暮らす生命を喰らってゆく。ある時には液状型を食べ物の中に入り込んで知らず知らずの内に銀河連合を宿した生命を次々と生み出しては生命の性質を利用して死なせてゆく。此れにはオウンズも困った様子で打つ翼が無いと仰っていたな。だが、俺のお陰で其の光は見えたって語りもした。
 おっとそんな中でオウンス達の要る謁見場に銀河連合が襲撃して来たからな。何で三の時も謁見が許されておきながら語る内容が其れに満たないのかを考えたら俺の話で残りを占めるなんて話じゃない。銀河連合が烏型に依る一大特攻を仕掛けて強化窓硝子を突き破って現れやがったからな。戦いは僅か八の分足らずで終わったが、俺の仕事は此処から始まる。
 其れが液状型を全て倒す為に精を出すというもんだ。俺が此処で最も長く居たのは巨島の生命が俺の代替的な方法を編み出す迄の時間稼ぎでもあるんだよな。んでこっちも紹介しようかな、残り僅かな俺の命を懸けて!
 えっと先ずは--)

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(七)

 双子島に到着してから一の月と十四の日より後。
 ライデンは目覚めると齢九にして十八日目に成るジョナサ鰐族の女児が巨大な右眼で覗く。
「うわあああ!」
 ギャアアアアッガン--ライデンの叫び声に反応して其の女児がライデンにとって全身を震わせる程の音量で叫び声を上げ、思わず気を失う所だった!
「め、眩暈が。何てでかい声をしているんだよ、って!」ライデンは目の前の鰐族の女児が目でさえも己の肉体を凌駕する事に驚かずにいられない。「ってか何だ此れは!」
「んっつあがん?」女児の声は依然としてライデンを震わせる。「如何したのおっざが?」
「でかいな、何て聞こえるのかわからない」ライデンは女児の声の音量の高さに如何言葉に表しているのかを聞き取れない。「俺の声だけじゃない。間違いなく此の鰐族の生命の声が全然わからない!」
 双子島では感じる事が無かった大きさ故に発生する音の判別の難しさ。ライデンは起き立てて尚且つ喉がはち切れん勢いで自らの自己紹介をする……「俺はああああ、菅原ああああライデエエエエン。君はアアアアア、何と名乗るのかああああ!」
「俺はあっざん、菅原あラインっざが?」だが、此れだけ伸ばし気味で且つ喉もはち切れん大きさで自己紹介しても肝心の女児の耳には正確な言葉は伝わり辛い。「ラインっざん? 其れ、名前っだん?」
「ライデエエエエエエエエエエエンがああああ、俺のおおおおおお下のオオオオ名前えええええだあああああああ!」
「あああああっざん、そうだあああっざん!」
 うがあああああ、何て音量ダアア--ライデンは目の前の女児が女児の年齢である事を声の大きさから判別しつつも破れんばかりの大きさに自らの喉が更に酷く使いつつも軽減して身を守るのが精一杯。
(こんなに大きい上に俺に興味津々なのが更に厄介極まるぞ。女児は決して遊びたくて俺に声を掛けていない。だが、気遣いが上手ではない年齢の時は余計に其れが良い事のように錯視して覚える迷い惑いだからな。そう考えると、双子島で俺が……小さな生命にやって来た声掛けは今考えると相当な音量だったのだろうな!)
 双子島の生命はライデンの為に喉を総動員した事を理解した時、意識は眠りに落ちていた--

(此処から先は余りにも説明の無駄遣いだし、気合の空回りとも取れるので適当に流しておく。彼女の名前はアリゲランで未だ齢十二も満たない女児。そんな女児でも俺の体よりも巨大な眼を持つ。俺の場合はそんな彼女に御気に入られる。けれどもアリゲランの両親は俺の事を銀河連合だと思って目覚めてかたら二の時以上も俺に対して口も利かない。何しろ、声が届かないからな。一方であいつらの声は通常の話でさえも俺の鼓膜が無事では済まない音量だからな。俺の体よりも大予十倍以上もあるのだから声も十倍以上あって当然。一方の俺は声が十に分けた状態だから一々低音を越えた低音。蚊族の音で例えると子供時代から青年時代迄は聞こえていた高い蚊族の飛び回る音も歳を摂る毎に徐々に聞き取り辛く成るそうだ。俺は若い内にこうして死んでしまった為にキッシェルの気持ちもシシドの気持ちも相武様の気持ちも理解する事は永遠に叶わない。其れでも俺の声は彼等にすれば女児位の年齢の若者でないと聞き取り辛い程に周波が高く尚且つ声が低い。低音の生命が少しでも聞き取りやすいように間延びさせないと例え女児の耳でも捉えるのが難しい位だからな。
 そんな俺の努力も実ってアリゲラン以外に一般生命として認められた俺。其れから俺は彼等巨大な生命が暮らす島の事も聞き出し始める。脅威なのが其の島にはあの銀河連合も存在するという訳だ。其れも--)

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(六)

 双子島に到着してから一の月と十日目の日替わり。
 ライデンは表島の北東より泳ぐ事十三の時……漸く大樹型より成人体型十迄接近する事に成功。
(途中、足がとうとう陸に着かない事や度々襲い掛かる小型の銀河連合に苦しめられてなあ。まさか蚊族や蠅族のような一般的な大きさの銀河連合が必死に成って襲い掛かるのを思い知るとどれだけ大きくても体感的に速度が速く感じる小型の奴を相手に実際は速い俺達大柄な連中は探す事や捕捉する事に苦労する。但し、叩いて倒せる分だけ大柄な肉体は大したモノだ。最も更に小型は耗が極めて小さい隙間を利用して俺の叩きから逃れる気がする。衝撃が伝わろうとも大地全体に分散されるように俺達は巨大隕石が落ちた位では全滅しないのと同じようにな。
 だが、叩く攻撃で心苦しいのは……やはり小さな相手をまるで絶対強者とは誰かを思い知らせるようで胸が痛む。さっさと俺達とほぼ変わらない大きさの銀河連合に成って欲しいモノだよ。俺達は絶対強者に君臨したくないんだ。そうゆう銀河連合みたいな心持は俺達に必要ない。さっさと此処から居なく成りたい。彼等は俺の力を頼らずに自分達の大きさと自分達の弱さと向き合いながら一歩踏み出しに来た。其れが一過性であろうとも俺は永遠に前進する事を信じて小型の大樹型を倒し、居なく成ろう!)
 ライデンはほぼ二分の一程しかない大樹型の眼前に立って左右の拳で何度も振り下ろして攻撃。意味する所は横薙ぎの攻撃は衝撃が下迄到達しない。だが、縦からの攻撃は相手の自重も合わさって浸透しやすい。戦闘経験が豊富なライデンらしい小柄な生命ならではの工夫の一環だろう。偶々、自分が巨大な存在であるが故に上からの攻撃が妥当だという結論に至るだけ。
「銀河連合、お前達が普段からやっている高みからの攻撃は辛かろう、悔しかろう。だが、此の攻撃を何度も受け続ける事で如何に自分達がやって来た事が絶対強者である事に溺れているかを今直ぐに……何、足を絡めたな!」
 ライデンは決して地に足を付けている訳ではない。そうゆう意味では未だに小型であっても大樹型の方が高い。何よりも地面に根差して此処迄成長している以上は。ならば植物本来の戦法に従って足下が留守な部分を絡んで溺死に追い込む方が適切だと捉えよう!
(どんなにやられても決して自分達のやり方を変えるつもりはない。時には俺達が普段からやっている弱者の戦法も取り入れて位に入る訳だ。成程、絶対強者に溺れていたのは俺の方だったか……しかし、俺は溺れて死ぬつもりはない!)
 ライデンは溺れる位なら自ら海に沈んで足に絡み付く根っこの塊を革仙者の能力を行使してでも引き千切る。多少水圧で本来の力の流れに乗り辛い中でも革仙者化は水圧で抑え込まれた力を解放する。
(一瞬だ……発動時の一瞬こそが此の能力の爆発力を意味する。後は其の爆発の波動を勢いに乗せて奴の幹に裸締め或は抱き壊しと呼ばれる絶対強者が好む力業を仕掛けるだけだ!)
 そんな考えが過ぎった時、既に……ライデンは大樹型の上半身と下半身を千切り離した後だった!
(前にリリザースさんが言ってたな。良い事を考えたつもりでも其れが考える通りに上手く行かない。何故なら考える事に余分な労力を削いでしまう為に行動に移した時には既に時間切れで後手に回っている事が多々。だからこうして考える前に考えた事が行動に現せる事こそが理想郷さ。まあ、今回は偶然出来たけど次は上手く行きそうにない。
 さて、そんな事よりも大樹型は確かに引き千切った。そろそろ陸に上がって戻らないと!)
 ライデンは顔を出すと何処から泳いで来たのかを月の位置を参考に算出。其処から島に向かって泳ぎ出す。双子島に戻る為に泳ぎ出すのか? 否、双子島の生命が無事に和解しているか如何かを大きな肉体である己でありながらも遠目で確認したい為。
 だが--
(おかしいぞ、泳いでも泳いでも辿り着かねえ!)
 泳いでから十五の時より後……空腹で頭がおかしく成ったのかとライデンは考えた。睡眠が足りない事を受けて頭脳の働きが大きく低下したのが原因だとも考えた。其れは良くある話で決して逃れられる判断力低下の言い訳として十分である。
 けれども、ライデンは再度月の位置を確認する。一の時が過ぎようとする月の位置一つで距離の算出が可能。其処で導き出されたのが……さっきよりも島へと辿り着く迄の時間が千四百時間も掛かる事を算出。
(ンな事があるか。俺の泳ぐ速度が……こんな、こんな--)
 双子島から離れて三十の時を超えたあたりからライデンは意気込みが失われ、急激に意識が遠退いて行く……超巨大な海藻に包まれる事で更に巨大な船のような存在に依って引き上げられるという幸運に出会わなければ此処で命を落としていただろう!

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(五)

 双子島に到着してから一の月と八の日の後。其れは大雨の夕暮れ。
 小柄な生命よりも十倍超えのライデンは雨に打たれやすい。そして、立ち上がると今度は静電気を直に受けて痺れる。雲の位置が少しでも下にあると今度は諸に冷気がライデンの上半身を襲い来る。雲より上は確かに風はないかも知れない。しかし、空気が冷え込むと其の分だけ顔が凍り付く。故に寝るような態勢で雨は過ごさないといけない。更には水に濡れる事で生じる体温差に依る免疫力の低下が齎す風邪や発熱の発生を妨げる為に身を守る為の何かで雨に打たれないようにする心掛けもライデンは強いられる。然も其心掛けは森林の量を大きく減らす物で彼は益々自らが双子島に招く影響に心を痛めて行く。
(早く出て行きたい。けれども、表島の生命は俺が対話して何かを知る度に心を打たれて益々の気遣いをしてしまう。いっそ言葉を話して自らも必要のない生命である事を証明したい。
 だが、未だ其の時期ではない。俺は遂に双子島の成り立ちを知る事が出来る)
 ライデンは一定の段階迄体で会話する事が可能に成った。そんな彼が居るのが表島の酋長が居る建物の付近。雨に打たれながらも彼は齢三十九にして十の月と八日目に成るスウィフ百足族の中年ムカロウと呼ばれる酋長の声を担う雄が計三百六十五本の足を駆使して語り始める。
(雨に濡れるのが気に成り掛けた。だが、世にも珍しい三百本越えの足を持つ百足族の雄が其れ等を駆使して俺に双子島の真実を話す以上はわからない事を最小限に尋ねる以外は集中して聞かないといけない。全てを見てわかるのは余りにも俺は頭脳労働者の仕事を横取ってしまうからな。だから重要な点だけを語る。
 先ずは表島では体で会話するだけでは限界が来ていた。意思を伝えるにも体で表現すると生命の数が増える恐れもあって食糧が尽きる速度が増す。此れが如何してなのかを当時の俺には全然理解するのも難し過ぎる。何しろ、体で表現する事が段階を何回も飛び越えていきなり命口問題に到達するのが何とも過程が飛び過ぎる話だろう。だが、今では其れが何なのか良くわかった。異性を抱いた事がある俺だから究極の対話とは体を交える事だってのを。幾ら身振り手振りで表現しても相手の観方は何辺通りも分かつ。そうするとやるべきなのが体を触れ合う対話しかない。でも同性同士の体の触れ合いは同性愛者と思われないようにするので限界が来る。すると異性同士の触れ合いの方に重点が置かれる。すると同性では出来ない対話が異性では可能だ。何しろ雄も雌も互いに余計な物が在ったり妙に窪んでいる所がある。体の対話をするのに十分過ぎるだろう。そして、其れは子作りの儀式として十分だろう。生物学者の話だとそうゆう合体は精子と呼ばれる百以上のモノが卵子と呼ばれる空間に向かって突入する。丁度、俺達が銀河連合拠点型を攻め込むみたいに数多の精子が其処で死を遂げる。そんな中で唯一の生き残りの精子が卵子という名の拠点を制圧して生命の誕生を齎す訳さ。まあ要するに体での対話は性交と何ら変わらなくなる。此の侭じゃあ生命が多く成り過ぎて情無き決断をするしか道が無くなる。
 其処で次に紹介するのが体で対話する以外で対話の道を模索した。結果、声を対話の方法にする事を当時の表島の生命は決めた。其の齎した物は体の対話をしなくなった。そして、生命の増加を抑える事に成功。だが、声を言葉にした代償として何が何でもあらゆる物を言葉にするように成った。結果、体の対話の重要性を知らない生命が増加。結果、必要だった体の対話のあらゆる技術が時代を経る毎に消失。
 其れを恐れた表島で暮らす先祖達は声の言葉を禁じる。其れに反発したのが裏島で暮らす先祖達。銀河連合とは異なる為に彼等は双子島である事を利用して表島には旧対話法を使用する者達が残り、新対話法を使用する者達は裏島に移り住んでゆく。そうして悠久の時を経て違いと分け隔てる事を貫く為に旧対話法以外を使用しない表島の生命達と新対話法以外を使用しない裏島の生命達。だから俺が体で言葉を表現しようとして裏島の者達は其れに答える事がなかったのか或は答える術がなかったのか……やっとわかったぞ。
 其の分かれ目は後に銀河連合の付け入る隙を与えて裏島にだけ銀河連合共が押し寄せに来るという訳か。其れについては旧対話法を重視する表島の生命は心を痛めるみたいだろう。兄と弟の関係だのそんな物じゃなく、裏島の生命が自らの対話法以外を捨ててしまった事を俺を通じて知ってしまったのを受けて。其のせいで真っ先に銀河連合の襲撃を受け続けている事も。
 そうして俺の話を聞いて理解した表島の生命達は裏島への救出を決定する。そう、其の条件として俺の存在を知らせずに自らの力で銀河連合を打破出来る事を証明する為に俺を双子島から立ち去るように勧告した!)
 ライデンにとって未だ双子島を脱出する術を持たないが故に其の勧告を到底受け入れるには心の準備が足りない。だが……

(何故、勧告を出す事が出来たのかを此の後に知る。其れが表島の生命は大樹の銀河連合の存在を俺に公表した。如何やら表島にはバルケミン家のような才能溢れる生命が居たのだろう。そして、其の大樹型は俺の大きさからすると大したモノに成らない--)

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(四)

 双子島に到着してから七の日より後。
 ライデンは其処で知り合った齢十三にして十三日目に成るスウィフ牛族の少年ウシツギは心身に成ってライデンに体話とは何かを懇切丁寧に伝える--如何わしい想像ではなく、上品な想像から察するに足話や尻尾話を駆使して。
(種族に依って伝え方が大きく異なる場合もあるけど、何となくわかってくるとどんな種族だろうと後は流れ作業の如く間隔を理解してから伝えたい事を体で表現すれば良いだけだしな。にしても小柄とは言えども感心する事が一つあるぞ。ウシツギの話では人族に尻尾がないのが不思議みたいだ。言われてみると裏島で人族らしき生命には尻尾が見えていたな。此れは一体何を意味しているのか? まあ、生物学者の意見の総意として人族は猿族と元々は同じだったと仮定を出しているそうだ。未だに其の過程は結論に至ってなかったっけな?)
 そんなライデンは表島の生活の方が裏島よりも安定しているかと問われたら次のように考える。
(最初は従来からの習慣で言葉を発しようとしたからな。寸での所で何とか向こうが俺の言いたい事を読んでくれたから良かった。他にはウシツギが密かに口から言葉を使う生命である事も俺が居られる理由に成った。其れからウシツギとの口での会話はある場所で行えるように成った。其の場所がウシツギにとって隠れ場所であるパッドリの洞穴さ。現在、俺は其処に向かう。其処で俺は一の分だけ会話を楽しむ。問題は俺の声がどれだけ表島の生命に丸聴こえするのか、だな。叫び声は認められてもこうして言葉に表す声は認められない中で如何やって会話を楽しむのか?)
 そうして自分の顔が僅かに入りそうなパッドリの洞穴の出入り口に瞳を近付けるライデン。すると光の差し具合から見辛い中で確かに己よりも体が十分の一超えて小柄な馬族の少年の素顔が見える。
「お早う」
「お早う、凡そ六十回数えるだけしかないが……良いか?」
「んう?」言葉を話す事が滅多にない為にライデンにとって短文でもウシツギにとって長文に等しい。「およそうんうん、えっと良いか?」
「そうだったな。六十回数えるだけ」ライデンはウシツギに会わせる事を理解する。六十回数えるだけ」
「六十回数えるだけう。六十回数えるだけう?」
「しかないが……しかないが」
「しかないがう、しかないがう?」
「其れで良いか、其れで良いか?」
「ああ、そうゆう事だう。うん、十分だっらう」
「では……あ、そうだ」ライデンは現在で一の分が経過している事を知って体で話をする事に戻す。「時間が過ぎた。此処迄みタイだ、口で会話するのは!」
「そうだね」ウシツギはライデンが目で其れを伝えるとわかると目で伝え返す。「もっと話したかったけど……此れも表島の辛い所だよ」
 俺が此処で自分の住む場所に戻る術を得る迄は未だ未だ会話する機会は得られるさ--ライデンは距離を離してから様々な体の動作でウシツギに知らせる。
「でも、もっと時間が欲しい!」
「今日は此処迄だ。此れ以上そうゆう会話をしたら他の生命に勘付かれてしまう」
「だよね。そうするとライデンはもう此の島にも居られないもん」
「元々、裏島でも何れは離れなくてはいけない時期が来るんだ。此処だって同じだ……其れ迄に何としても此処を出る為の準備を進めないとな」
 ライデンは周囲を見回しながらウシツギと共にパッドリの洞穴から居住区域迄帰ってゆく。其れは見張りの生命の眼が気に成ったからではない。
(銀河連合の気配を感じ取る。小さいながらも奴等は言葉を発しない生命よりも遥かに……言葉を知らない!)
 ライデンが思う言葉を知らないという意味は銀河連合が体での会話すらもしないという意味の知らない。其の理由はライデンだけが知らないという訳ではない。現時点では其処迄銀河連合に関する研究が進んでいない証拠。核心に至る生命が仮に居たとしても誰にでも納得するように説明出来る頭脳労働者は現在のところ一名たりとも居ない。あの蘇我フク兵衛一族を探しても藤原マス太一族を探しても更には万能なる才能を発揮するバルケミンの系譜を探しても。

(今は未だ来たばかりだから如何して表島の生命が言葉を好まないのかを詳しく知らない。勿論、ウシツギはそんな歴史よりも俺が話す言葉を覚える方に興味が湧く。だが、こうゆう事は余りにも熱心に取り組み過ぎると癖であいつは使ってしまうかも知れない。だから俺はそんなあいつに感情移入するように一の週だけしか其れをやらないようにした。いや、そうしないと俺は兎も角としてもあいつは故郷を追われて裏島に暮らさなくてはいけなくなる。其れ位は表島は口での会話を非常に恐れる。
 そして、其の理由がある生命との対話で明かされる。其れは言葉を誰よりも恐れるある生命と俺が対話した時だったな--)

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(三)

 双子島に到着してから六の日より後。
 ライデンは唾で消火した一件に依り、コケハジ以外裏島の誰からも話し掛けられなくなる。然も日に日に扱いの大切さも荒っぽくなる。
 双子島に来て四の日より後では今の日に出される食事が何と午後十の時に成る迄忘れ去られる程に此方から声を掛けないと出されないという有り得ない事態に陥る。五の日より後では三回も声を掛けないと事情を尋ねる事も出来ない程に関係が遠ざかる。そして、今ではコケハジ以外の誰もがライデンに声を掛けられても応対しないように裏島政府は戒厳令を出す程。
「何なんだよ、こうゆうのは。唾を飛ばした位で此処迄される筋合いがあるか!」
「あんたの気持ちは良く理解していっさ。確かに唾は穢れた物でそんな物で消火されては木々も自然も怪我されてしまっさあ。其れ位は此処で生まれた生命として理解出来る事っさ。しかしっさあ」コケハジは初めて自分の小ささをライデンに告白する。「あんたは大切な事を教えてくれたっさ。多分、あんたに感情を移入し過ぎるせいかもしれっぜ。其れでも己の小ささから緊急時にあんたが居てくれなかったらリリパ山の山火事は一体何処迄広がったっさのか。そしたらあんたは唾以外でどんな方法を取ると思っせ?」
「尿で直接消火しようと試みるだろう……そっちの方が余計にあんたらの気分に取っても良くないだろ?」
「かも知れなっぜ。其れにあんたが消火に当たってくれた御蔭で毎の年では必ず出ていた山火事に於ける死者が何と零名で済んだっさ……感謝で一杯だっさ!」
「だが、此処には俺に感謝してくれる生命は一名たりとも居ない。みんな唾でリリパ山が穢れたと思って誰も俺の事を……こんな世界もあったら此れじゃあ銀河連合と如何異なるか」
「ああそうっさ。元々は其の銀河連合が全ていけなっだ。山火事は抑々奴等が好き好んで俺達の所でやって来た事だっさ。なのに助けた方は誰からも感謝の言葉が述べられないってのは心が痛むだっし。だからっせ」コケハジはこんな事を口にする。「表島に亘るっさ」
 何だと、言葉を禁じた表島に--信じられない事を耳にするように目を克っ開くライデン。
「恐らくは言葉だけしか使わない俺達に比べて表現だけで意思表示を示す島ではきっとあんたの主義を受け入れる何かがあるかも知れないっせ。だからこそ希望を持って表島に渡れっさ」
「だが、言葉を口にしただけで相手にされなくなるのでは?」
「大丈夫っさ。言葉さえ口にしなければきっと彼等は親身に成ってくれっせ。其れに此処に留まればあんたは飢えて死んでしまう。そんな事はきっとしないだろうけど、器の小さな俺達は言葉を少し使えるからって余りにも自らが成長しない事を知ら無さ過ぎたんだっさ」
「自らの成長を? 言葉を使う事が全生命体にとって進歩の一つじゃなかったのか?」
「言葉を使う事が進歩っさ? おっと質問に質問で返すのは言葉を持った俺達のやりがちな事だっさ。先に質問に答える方が礼というもんっさ」コケハジはライデンの質問に答える。「あらゆる技術はあくまで生活を楽にするだけであって必ずしも俺達の心を劇的に前進させてはくれないっさ。其れをあんたのお陰で気付く事が出来たっさ」
 そうか、コケハジさん……あんただけだよ、俺の心に応えてくれるのは--たった六の日の付き合い……なのにライデンの目から涙が零れ落ちる。
「泣くなっさよ、又俺達が……おっとそろそろ俺にも家族も居るし、立場もあるからっさ。行くんだ……表島にっせ!」
「でも言葉を使わない生命の集まりだろ!」
「其れでも此処で留まるよりかはあんたが帰るべき場所を指定してくれるかもしれない……行くんっさ、菅原ライデン!」
 此れがライデンとコケハジとの最後の会話と成る。コケハジは既に最後の会話以降も会話をすれば八分の礼に処すと政府から命じられていた。其れだけに今回の会話はコケハジにとって勇敢なる行動の一つでもあった。

(コケハジは裏島では唯一俺が心を許した生命。彼との出会いは其処迄ではなかった。たったの禄の日の付き合いでしかなかった。だが、唾でリリパ山の火事を鎮火した際に誰よりも俺に気を遣ってくれた。勿論、午後十の時迄食事を与えないとか言われるかも知れないだろうな。けれども、其れは待っていれば食事が来ると思っていた俺の至らぬ所だよ。其処は許そうぜ。
 そんなコケハジと別れた俺は裏島と対立する表島と呼ばれる島に僅か一の時も掛けずに到着する。其処では--)

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(二)

 双子島に到着してから三の日より後。
 ライデンは其処で暮らし始める。双子の島以外の島を確認する術もなく、尚且つライデンを乗せる為の船も小さな生命に建造させるには余りにも財政問題と絡む物である。
(其れだけじゃねえ。一応、一の日に一食で抑えているにも拘らず……余りにも食糧事情としては苦し過ぎる。仮に糞尿で返って来るとしても其れを何とか肥料にしたり濾過するのは余りにも此の島の技術では足りない。如何やら此の島には双子島ならではのつまらない問題が起きているみたいだ。
 其のつまらない問題が選りにも依って此れだからな)
 実は此の島は裏島と呼ばれ、表島に比べて言葉で日常を生活する。一方の表島では体で相手と会話する生活を送る。其れ故に表裏に於いて其れが原因で双子島では互いの島での交流は途絶えている。
「あんたが表の生命じゃなくて良かったし」最初に出会った小柄な鶏族の中年の名前はコケハジで裏島の中ではライデンにだけ友好的な生命。「表の生命はどいつも此奴も言葉すら持たずに此方の意見を聞き入れもしないさ」
「仲良くするべきだぞ、銀河連合が相手では何時奴等にその関係を利用されるかわからないんだぞ」
 其れだけはいけないっさ、そうするとライデンさんには出て行って貰うからっそ--其の関係が修復される事は難しい。
(何時の世からか表と裏は友好関係じゃないとされるそうだ。だが、銀河連合の襲来は此方の文献では……大変だったが、何とか読めたな。確か千の年以上より前にやはり流れ星に乗ってやって来たとされる。然も奴等の大きさは……如何やら文献通りならば双子島で暮らす生命と同じく小柄なのか?
 だが、俺のような大きさの生命でそいつ等を倒せるだろうか?)
 ライデンには巨大である事ならではの悩みもある。其れは先程紹介した食糧に於ける問題だけじゃない。此処で生命を喰らおうと襲い掛かる銀河連合を巨大さ故に倒して大丈夫なのか如何か? 其れがライデンにとって気掛かりで成らない。だが……「悩むなよ、そんな小さな事にっし」どの口が其れを出すのかを知らずに鶏族らしくコケハジはライデンの大きい故の悩みを見抜いて一蹴する。
「あのなあ、さっきの双子島に於ける事柄とどっちが大きいか小さいかを比べれば大してこっちを小さな悩みだと言ったら……納得する考えか、俺が?」
「表島の事を指っしな。止めっさよ、そうゆうのを持ち出っさのは。其れを俗に言う後ろめたいって言うんだっさ!」
 もう何も言い返す気も起きないや--ライデンが此処に滞在するのは双子島の問題を解決する為じゃない……海を渡れる術を模索する為に滞在するのである。
(故に此処でのやる事は適当に銀河連合を倒すだけ、だな。ンで……居た、うーん。こうして叩いて倒す事も可能だ。だが、俺の叩きに対抗して奴等は生命の近く迄寄って其れを阻んで来るなあ。そうすると取るべき手段は……コケハジさんに目で報せるだけ)
 だが、ライデンは裏島ならではのやってはいけない事柄に関して未だ未だ知ら無さ過ぎる。目で合図を送る事に対してコケハジは顔を真っ赤にして怒り出す……「何だ、其の言葉で報せずにやっしい行為は!」左右の足で跳ねるように怒るコケハジの姿を見てライデンは自らの犯した事柄に気付く。
「あ、済まない。そう言えば此れも無しだったな……じゃあ報せるぞ。あのリリパ山にて熊族の青年が獅子型や兎型と戦っている!」
「何、そうかっさ。有難う、報せてくれっし!」
 コケハジは部隊長として直ぐに「直ぐにリリパ山に集合するのだっさ、来る返っす。直ぐにリリパ山に集合するのっさ!」と大声で連絡を取るのだった--身振りで報せる事だけはやらずに全て言葉で報せて行くという裏島の掟に従って!
 其の姿を見てライデンは溜息を吐く。
(参ったな、此処まで徹底した掟だったとはな。兎に角、俺はさっさと此処から離れたい。余りにも自由度が少な過ぎるこんな所で時間を潰している暇はない。さっさと相武様の元に、レットの元に戻りたいぜ。其れに銀河連合を手で潰したり、足で踏み潰すのは如何もいただけない……未だやった事ないにしても、そうだ。こんなの銀河連合が普段からやる事だ。其れに如何も俺の存在が逆に銀河連合に対して細かい方法を仕掛けに来ると思うと何だか戴けないな。
 後は……あ、山火事。銀河連合め、リリパ山で山火事を起こしに掛かったな。仕方がない。今は唾を飛ばしても鎮火出来る段階だ。余り良い方法じゃないけど、未だ厠に行きたい気分でもないしな。エエイ、木々が穢れるのは罪に成るだろう……が、居ても立っても居られない!)
 ライデンは唾を飛ばして其れを鎮火--後に其れはライデンと裏島の生命との間で大変な事態を招く事は知る由もない。

(小柄な程に小さい事に拘るというのは何とも嬉しくない話だろうな。唾を飛ばしたのは此れ以上、火が燃え移らない為の取れるだけの行動だった。海水を使えば良いって? 実は俺が居た場所は海よりも成人体型にして五十も離れた場所に居たんだ。そして、リリパ山は成人体型にして十未満の辺りだよ。其処で少しでも海水の所迄駆け付けるにも此れが又難しい。通りに田畑や建物があれば更に難しい。飛び越えて危うく海に落っこちれば水滴が襲い掛かって要らぬ状況を招く事だってあるんだよ。結構大変なのだよ、此の島では此の大きさは。そんな訳で俺は唾を飛ばすしかない。尿を掛ける方法は逆に山を余計に穢れさせる以上は……そして--)

一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(一)

 未明。
 其の場所はライデンが行き着いた謎の神の眠る世界。神の記憶を基にして再現された勇敢なる物語。そして言葉を介する者同士が戦う悲しき物語。だが、其処に罪と思うモノは一つもない。そんな世界に流れ着いたライデンは謎の人族の青年に此処に至る迄の話をし終える。
「其れは良くわかった……けど、わからない事が一つだけある」
「何だい、えっと……まあ良い」
「年齢が今一噛み合わないような……此の矛と盾は如何説明するんだ?」
「あ、そうだったな。確かに俺は初めての時に二十五の歳で死んだと説明していたよな。だが、見ろよ」ライデンは自らの右腕が無事である事も疑問視する。「ニャレーダーという相武様と縁があった謎の猫族の女性に移植手術を受けた覚えもない筈だがな」
「其の矛と盾は如何説明を付けるのだ?」
「其の説明は……ウグッ!」
「ライデンさん、如何したのですか!」
「如何やら……俺の死は漸く始まったのかも知れない。こうして無事だったのが不思議だと思ったんだ」
「待て、未だ話がし足りないぞ。幾ら何でも性急過ぎる!」
「こうして俺が……そうか、あの時からか!」
 ライデンは漸く思い出す。僅か二の年もの間……其の矛と盾が起こった理由を。其れが起こったのはライデンがルドール・バルケミンとキッシェル・キシェールと共に鯨型の体内に入った頃から始まっていた。
(あの時だ……あの時に俺は、二の年もの間--)


 未明。
 其処はライデンが終着した場所とは異なる世界。浮かんだ島以外は辺り一面海。何もない海にて齢二十にして十の月と十五日目に成る菅原ライデンは不思議に感じる。
(水位が……島が遠目でわかる中で俺を沈ませるには水位が足りない? 此処は一体何処なのだ?)
 一瞬だけ神の存在を浮かべたライデン。だが、島へ近付けば近付く程……其の考えは吹っ飛んでゆく。其の島の面積は確かに己の自重でも沈む事はない。だが、森も木も山も全て自分の肉体に比べて矮小で明らかに己だけが大き過ぎる感覚に陥る。
(此れも鯨型の体内が起こした奇跡なのか? いや、銀河連合に奇跡を浮かべるのは余りにも良くない。そんなの有り得ない。俺はそんなのを認めない。其れよりもルドールさんとキッシェルさんは何処に行った?)
 何だっし、此の巨大な人族はっさ--齢三十四にして二十日目に成るスウィフ鶏族の中年が後方に三十五名の軍者のような小柄な種族を引率するようにライデンの周囲を取り囲む。
「『何だ』はこっちの台詞だ。お前達の方こそ何だよ!」
「コラコラっさ、鶏族のおいらに向かって『何だ』とは例の失する巨大な人族めっせ。だが……同じ生命であるのは良くわかったっさ」
「同じ生命……そっちにも銀河連合が襲撃しているのか!」
「銀河連合っせ? 若しや、あの剥き出した恐るべき存在はそう名付けられるのかっそ!」
 其れは真古天神武も知らない水の惑星のもう一つの世界。小さき生命が暮らす双子の島に於ける物語にして此の双子の島への漂着こそライデンの物語を終着点へと導いてゆく。

(実は小さな生命が暮らす島だけではない。俺達よりも遥かに巨大な生命が暮らす島にも俺は漂着した事がある。先ずは先に此の双子の島での出来事から話をしよう--)

雑文特別編 ハヤトは死なず 第弐拾窮話 戦後最長を懸けた甥と叔父の新旧世代間抗争勃発! 安倍晋三VS佐藤栄作 前篇

 如何もdarkvernuで御座います。
 始める前に『格付けの旅』の青魔法の章05の二ページ目が終わり、三ページ目に入りました。読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<青魔法の章>をクリック。
 ンじゃあ早速悪ふざけをやりましょうか!

 ファーウェイ問題とハゲバンクの凋落、更には南新羅の軍艦が日本の軍艦にレーザー照射……素人目でも此れが意味するのは支那の崩壊が間近に迫り、ハゲバンクの栄華の終わりの始まりと南新羅がヘルコリアからデッドコリアへと逆さまに一直線。佐藤栄作が締結した日本と南新羅間で行われた戦後賠償である日韓基本条約によって誕生した日韓議連。だが、其れも今と成っては時勢も読めない利権屋の集団と化した。今更凋落が止まらない国に親書を送って何か得があるのか? 否、最早利用価値すらも転落の傾向にある。彼等が心配するべきなのはそんな国に関わったら如何成るかという法則であろう。事実、南新羅いや新羅に関わった物は悉く不幸に成るという法則が存在する。其の証左に最近ではハゲバンクユーザーが揃って通信障害に依って一苦労しているのがわかる。ハゲバンクはファーウェイと提携している処か基地局迄ファーウェイ製にしようと企む。結果が米支摩擦で生じたカナダ在住のファーウェイ副社長の逮捕や其れに伴う報復措置の一環としての通信障害。其れだけではない。ハゲバンクとヤフー……ヤフーの語源は後で紹介するとしても其の二社(実質一社だけど)が勧めたペイペイに依るクレジットカード被害は契約していないクレジットカードユーザーに甚大なダメージを与える事態へと発展。ハゲバンクとヤフーは正に白洲次郎を犬に見立てて侮辱するコマーシャルとヤフーの語源であるフウイヌムと呼ばれた馬族が見下す粗野な者達のように彼等二社はユーザーを馬鹿にしているとしか思えない。ハゲバンクとヤフーの解体を心より願いながら……始めよう、準決勝!
「え、え、偉い事言ってくれるね。南新羅は立派な友好国である、ぞ!」
 今回の解説は此の二人。Cブロックの主審だった強運の政治屋にして日韓議連の議長を務める額賀福志郎と麻生内閣では官房長官を務めた日韓議連所属の河村建夫を御招きしました。
「如何も河村建夫さ、しょうがないねえ」
 最近ジョジョ視聴しているからって何で暗殺チームのホルマジオがインストールされるかわからねえ。
「わ、私だってインストールしてくださいよ。ラ、ラッキーマンとか」
「オイオイオイ、そりゃあ贅沢過ぎる話だろうが」
 さて、其処は平等に扱うという事で……其れじゃあ選手入場。さあ、我が国の内閣総理大臣安倍晋三が堂々と入場してゆきます。
「総理よ、あんたしか居ない。あんたは日本の希望だぜ」
「有無、だが相手が悪過ぎるぞ」
「如何ゆう事ですか、森さん?」
 其の応援席に福田康夫の姿がないのはリアルでも同じ。そんな応援席では何だかポジティブさが見られないな。
「何、安倍君が負ける……だって!」
「ああ、佐藤さんはそう簡単な相手じゃない。だって考えてみろよ、戦後歴代内閣の中で佐藤栄作に匹敵する実績を持つ総理の数を」
「……俺の爺さんを除いたとしても中々居ないな。でも、総理だって来年では爺さんの任期を越えるぜ」
「其れは予定通り増税しなければ、の話だ。増税すれば先の参院選で……惨敗は免れん」
「何……つまり、安倍君では佐藤さんに勝てないと!」
「ああ、佐藤栄作に勝てる総理大臣は俺の知っている中では師匠である吉田茂と兄である岸信介、そして同門である池田勇人だけ……最も任期では全員に勝っているからな!」
「拙いぞ、私ならば正面から向かわない」
「ああ、俺もだぜ……そうゆう意味では俺達と考えは同じじゃねえか?」
 如何やら敗北ムードが漂われる。そんな中での入場だあ!
「何だろう……今回の相手である栄作大叔父は片山さんの雰囲気でも東久邇宮さんの底知れなさも更には角さんみたいな豪快さも感じない」
 安倍晋三が汗を流す……そんな圧倒的なプレッシャーを放ちながら反対側より佐藤栄作が、何イイ!
「ヒ、ヒ、ヒイイイイイイイイ!」
「しょうがねえなあ、まるで政治力に取り込まれかねない勢いで入場するじゃねえかよお!」
 だが、其れに取り込まれる事無く入場するかああ……佐藤栄作はあああ!
「へっ、怖気付いているかと思ったぜえ!」
 さあ、佐藤の応援席には彼が起用したと言われる歴代総理大臣が並んでいるぞ!
「アーウー」
「何や、佐藤さんは偉いやる気やないか」
「ウィッシュ……流石ですな」
「フン、此の程度で粋がっていたら足下掬われかねないぞ」
「其れはないな、万全の状況だ」
「寧ろ安倍の坊やが可哀想に思える位だ」
「そんな事は百も承知……だなあ、角栄!」
「当たり前よお。此の勝負……勝つのは佐藤さんよお」
 さあ、其処に盟友池田勇人、そして実の兄である岸信介の姿がない。何処なのか……何と誰も使わない特別入場口にて岸信介が早速立っているではないか!
「い、池田、さんが居ない」
「前の試合の傷が治り切っていないかも知れない……しょうがないなあ」
 しょうがないを付ければ良いってもんじゃないですよ、作者あ。さて、今試合の主審は安定のガースーでお馴染みの菅義偉が担当します。流石は安定のガースーと呼ばれるだけあって二選手の気合に押される事無く誘導して行くではないか。
「では準備は良いな、良いな?」
「俺は何時でもツッコめるぜ!」
「私も準備は万端です。何時でも決着を付けられるよう装備を整えた」
 さあ、開始線にて身動き一つ取らずに気だけを放つ両選手。其の政治力……半端な内閣総理大臣は一瞬で場外行きでしょう!
「何だと、此の俺があああ!」
「うおおおおお、わしがああ!」
「ウィッシュ……一足先に退場させて戴きますね」
「何、細かい事は気にするんじゃねえぞ」
「ク、此処迄老い耄れたか……我々は!」
「まさか……安倍君の政治力が此処迄高いとは!」
 さあ、半端な総理は場外に吹っ飛ばされた所で主審の菅義偉の右手は振り下ろされる。其れから始まる準決勝第一試合!
「こ、此の場合。此の場合は総理は、きっと、あれだ」
「俺なら小さく成って油断した所に小さくした車を口に放り込むぜ」
 其のアニオリで発覚する下らないスタンドとは思えないえげつない暗殺方法を提示されても安倍氏が同じような戦法が出来るとは限りませんぞ。其処は安倍氏の得意とする戦法を基にして予想して……って何、いきなり佐藤栄作が得意とする栄作ビームが炸裂だとおお--何とかEフィールドで軽減してから防御に間に合った安倍氏……だが、先手を取られたのは痛い!
「うおおおお、ダブルトマホオオオウク……ブウウメラアアンン!」
 間髪入れずに仕掛ける佐藤栄作。其れに反応する安倍晋三はフォトンビームで二本のトマホークごと佐藤選手を呑み込まんと……あああ、変態機動で回避と同時に背後に回ってからの蹴りを入れたああ!
「ウオオオ、反応が付いて行けない!」
「甘いぞ、晋三。俺は誰が相手だろうと侮らずに全力を以って……ぶっ倒すんだよおお!」
「此の距離……サンダークラッシュ!」
「ダアホオオガアあ、栄作スパアアアークゥウウ!」
 安倍選手の攻撃が全て佐藤選手に悉く弾かれているウウ。何と一方的な試合展開であるか。こんなにも昔と今の総理大臣の力量に差が開くというのかああ!
「いや、違うぞ。あの装備……拙い、栄作の奴は不用意に飛び込み過ぎだ!」
「喰らえ、栄作スパイク--」
「今だ……ネオサンダークラッシュ!」
 単体攻撃用に改良されたサンダークラッシュが炸裂--だが、何と佐藤選手は強引に安倍選手の間合いに入ってダメージを覚悟で斬り裂くではないか……栄作スパイクブレイドで!
「やるじゃねえか、晋三……ゲホゲホッ!」
「ウグッ……あそこを防御せずに攻撃に移すか、大叔父さん!」
「当たり前だ。政治屋が、内閣総理大臣が守りに入って如何するウウウウ!」
「流石は五本の指に入る宰相……簡単な相手じゃない、のかあ!」
「お前の政策はどれも甘い。外交は及第点だが、経済が成っちゃいねえ!」防戦一方の安倍選手に繰り出されるスパイクブレイドの嵐。「移民法で抜け道を封じて可決したとか水道法でコントラストだあ? もう少し大胆に金を使う事を知らないのかあ、晋三!」
「わかるまい、今の状況下で社会主義に陥りやすい財政支出の意味が。其の結果がオバマ政権に依る外交無策の状況下--」
「だからこそ……栄作ビイイイイム!」そして零距離からの政治力濃厚な栄作ビームで太陽の黒点の一部まで吹っ飛ばした佐藤選手はやはり変態機動で一瞬にして安倍選手の間合いに入って殴る蹴るの野蛮な連撃を繰り広げる。「だからこそ移民は止めろって言ってんだよおお!」
 何という一方的な展開が繰り広げられるか。こうも現代の総理大臣は嘗ての名宰相に及ばない程に力の差が開くというのか!
「あ、あ、有り得ない」
「いや、追い詰められているのは佐藤さんではないかあ?」
 おっと解説席の二人は実況と見解が違うようですね。如何ゆう意味でしょう。
「本当に追い詰められているのだったら……あんなに野蛮な戦いをします、すか?」
「寧ろ近距離からのネオサンダークラッシュ……あのダメージが想定以上に佐藤さんに重く圧し掛かっているんじゃねえかあ?」
 成程、では各応援席に座る歴代の総理大臣の意見は如何成るか?
「やはりこう成るのか、森さんの言う通りに成ってしまうのか?」
「アーウー」
「あの太陽は今にも爆発しそうな勢いだな。だからあんな野蛮な攻撃に留めたのか、其れとも?」
 特に中曽根氏の意見は最もな気がするのか、的を射るように佐藤選手はさっきから武器を出さずに徒手に依る攻撃に専念。一方の安倍選手は防御しつつも何かを蓄えているような気配だ。
「成程、栄作の狙いはそうゆう事か」
「何かわかったのですか、岸さん?」
 と此処で池田勇人が岸信介の隣に現れたあ。今迄何処に行ってたのかああ!
「惚けるなよ、坊主。晋三にあれを渡したのは貴様の仕業だろうが?」
「何の話かな? 俺は只、栄作が大嫌いで大嫌いで仕方がないので少し安倍君に入れ知恵をしただけですよ」
 如何やら政治屋らしく汚い政治工作を仕掛けている模様。果たしてどんな事を池田選手は企むのか?
「フウウウ……オイ、何時迄隠し持っているんだ?」
「気付かれましたか、大叔父さんには!」
「ああ、俺の眼は節穴じゃねえ。現に勇人の奴が何食わぬ顔で現れやがった。意味するのは此の太陽をバックにどでかい花火を仕掛ける気だろう?」
「其の通りですよ……だから喰らえ、ネオサンダー--」
「こっちの台詞だああ、栄作ファイナルト、アホオオオオオウクウウウウウ!」
 出ました、コーウェンスティンガー事木星の衛星を一刀両断したと言われる巨大なトマホーク。政治屋同士の戦いだと其れは更に大袈裟と化して何と太陽だけじゃなく他の惑星や衛生、小惑星、矮惑星事真っ二つに斬り落としたあああ!
「無、無、無茶苦茶、だああ!」
「此れがノーベル平和賞を取った総理大臣だとは信じられねえなあ。最早下る下らないの先に居るぜ」
 だが、同時に安倍選手もネオサンダークラッシュ……ではなく、メキボスをゾヴォーク本星に送還する程の破壊力を秘めたディカスティスのメガフラッシャーを炸裂ウウ--佐藤選手を一体何処迄連れて行くのかあああああ!
「甘いぞ、晋三!」諦めの悪い佐藤選手はもうストナーサンシャインを両掌に蓄えて放り投げたああ。「オラアアア……相手が完全に消滅する迄は政治屋ってのは休んじゃいけねえんだよおお!」
「何、ゲホゲホッ!」何と、マイオスから受けた古傷が開いた安倍選手。「こんな時に……だが、瀕死なのは大叔父さんだって同じイイ!」
 そして、安倍選手は強力無比な佐藤選手の放つ最後の一撃--ストナーサンシャイン--を躱すのか、其れとも受け止めるのか。
「あれは躱せんぞ。躱せば総理の身が、保たないぜえ」
「躱せば太陽の崩壊に巻き込まれる。けれども躱さない場合もやはりあの強力無比な一撃が安倍の坊主を焼き尽くす」
「アーウー」
「さあ、如何するんだあ……安倍の坊主はあ」
「受け止める……其れしかないだろう」
 オオット、此処に前試合ではベストバウト的なバトルを魅せながらも惜しくも敗れ去った吉田茂氏が観客席に足を運ぶではないか。何か知っているのか!
「若しも安倍の坊やが日本を背負う覚悟だったら……栄作の一撃だって防ぐ手立てを思い付く筈だ。ある筈だろう、安倍君?」
 さあ、声が届かない宇宙空間内。そんな裏永田町の異空間にて安倍選手が採る行動は……やはり受け止めるように回避行動を捨てに来たあ!
「行きますよ……ウオオオオオオ、フォトンビイイイイム!」
 何とフォトンビームで迎え撃つ……が、所詮はフォトンビーム。ストナーサンシャインの勢いに押し殺されてゆき、安倍選手の間合いに入って起爆したあああ!
 何という凄い対決。事象の地平線どころか宇宙の外に飛ばされた佐藤選手。そしてフォトンビームで迎え撃ちながらも勢いを殺す事が叶わずに直撃を受けた安倍選手。さあ、此処は主審の菅義偉氏の采配に懸る!
「勝負……続行!」
 何という事でしょう……此の勝負、終わらず!
「ど、如何やらわ、我々は此処迄の、此処迄みタイ、ですね」
「しょうがねえなア、前の試合に引き続いて今試合も決着付かずかよ……オイオイ、此の先もっと大変な試合が待ってるぜえ」
 こうして試合は後日再試合する事に成りました。何故なのかは解説で詳しく作者が語ります。
 勝負……延期。試合時間三百二十七日二時間一分三秒。


 第弐拾窮話前篇に登場した政治屋は安倍晋三、佐藤栄作、菅義偉、額賀福志郎、河村建夫、麻生太郎、森喜朗、小泉純一郎、大平正芳、竹下登、宮澤喜一、三木武夫、鈴木善幸、中曽根康弘、福田赳夫、田中角栄、岸信介、池田勇人。
 後篇に続く……

 河村建夫はホルマジオ。はあ、こんだけかあ。
 えっと延期の理由は……どっちに勝たせば良いかわからんかった。意外と思われるかも知れないが、佐藤栄作は流石の第弐時以降の安倍晋三でも太刀打ち出来るかわからないレベルで偉業を成し遂げた宰相だからな。よくSGK38とか日韓基本条約とか非核三原則とかで過小評価されやすい佐藤栄作ではあるけど、だからって今の政治屋共が佐藤栄作みたいな偉業を達成出来るかって言われたら……出来ないんだよな。何しろ、第一次安倍晋三政権が出来る迄はどの総理大臣も明確な国家観も無ければ覚悟さえ甘っちょろい奴等ばっかりだった。おまけに内政に関しては小渕恵三など経済政策に優れた宰相を除けば話に成らないレベルで酷いのばっかだからな。其れ位に佐藤栄作はそう簡単に評価出来る相手じゃない。然も彼に見出された大臣の殆どは後に総理大臣に成る連中ばっかりって位だから人材の育成能力に関しても隙が無いからな。
 とはいえ、安倍晋三も今後如何成るかわからない。何しろ、時々売国政策やってたりしても何処かで其れをプラス材料にする恐るべき実務能力を発揮する事が多々あるからな。なので……次の土曜に決着を描いたのを出す予定だ、うん済まん。

 青魔法の章05の二ページ目の解説を始める。まあ、青魔法の章は三つの章の過去篇のようなもんだからな。だから時々、白魔法染みた話が出たり、黒魔法染みた話を出したりもするんだなあ。という訳で不時着した惑星は何とあっち界隈が大好きなパクリ大好き歴史ドラマがファンタジーのとある国を模した惑星。其処で連行されたデュアンは何と千鳥と博多大吉華丸を足して二で割ったような名前の異星人と出会う。彼等は其々の目的を秘めて惑星を脱出或は自分達に襲い来る火病患者達と対峙してゆく……うーん、まあそうゆう事だよな。因みにモルゲッソヨ像がそう呼ばれる理由は観光ガイドすらも説明に困った事からそう呼ばれるように成った……つーか五輪の場所に卑猥な像を置くな、糞運営め!
 という訳で解説を終える。

 後篇に持ち越しかあ……前の試合に続き、今回もやらかしてしまった。だって贔屓で判定を決める訳に行かないしなあ。難しいんだよ、リアルタイムで褒め称えても後で「やっぱり歴代で酷い内閣だったよ」とかって成ったら結局は自分の評価は節穴だったって思って評価しなければ良かったって思うじゃないか。そうゆうもんだぜ、誰かを評価するってのは。
 という訳で悪ふざけは此処迄。日韓議連は今直ぐ解体を……もう奴等と話をしても無駄です!

格付けの旅 デュアン、格付けの旅は此処から始まる 千鳥大吉の正体

 アンダーモルゲッソヨ……其れはモルゲッソヨの意味が「わかりません」ならばアンダーが付く事でわかりませんを下回る意味不明さを醸し出す全生命体の敵。其の正体と何がしたいのかは多分、最後迄「わかりません」だろう。
「前回の続きだが、脱獄を果たした俺と天の川銀河出身にして太陽系第三惑星地球から来た謎の人間である千鳥大吉の前に立ち塞がるのは……明らかに戦車の砲塔の位置がずれる処か機体との均衡すらも考えずに外付けされた戦車十五台と其れと共にやって来た背中にガトリングガンを抱える<ファーヴォ>が誇る軍隊」
 ああ、確かに……此奴等馬鹿だ、と言われても仕方がない--説明してわかる話だろう、じゃあ何故其れが馬鹿なのかを騙って行くぞ。
「先ずはガトリングガンは背負っていると外す際に重さで体が……ほら、見ろ!」言う前にある一人が背負ったガトリングガンを外す際にバランスを崩して転倒。「ガトリングガンは一挺当たり成人男性の半分以上の重さだぞ」
「後は砲塔が長過ぎるせいで外付けされた奴等が次々と前のめりするかのようにバランスを崩しているじゃないか」
「まあ他にもあるけど……此奴等、本当は別の星から来たんじゃないか?」
 かも知れんな--と大吉が納得する位に奴等は此の星の住人とは思えない位に物を理解していないのがわかる。
 だが、其れだけではない。此奴等は何と戦いの最中でお喋りを始めてやがる。『授業中にお喋りする生徒』かよ!
 授業中お喋りする生徒……其れは誰もが授業がつまらないと思った時に隣或は前後の奴に話し掛けて自分の世界を語りたがる物さ。そんな生徒は決して悪くはない、悪いのはつまらない授業を受けさせる先生だと擁護する輩も確かに居るだろう。だが、考えて欲しい。其れは防犯対策が出来ていないから盗まれる方が悪いと主張するのと同義である事を。此れと同様にどんなにつまらない授業でもお喋りした時点でそいつは一方的な悪である事を自覚しないといけない。何故ならつまらない授業を受けさせる先生が悪いとすれば如何してお喋りする生徒はつまらない先生の授業に出席する? 此の点を踏まえてもつまらない授業を受けさせる先生が悪いという主張は破綻している事を。つまりだ、生徒共は単位が欲しくて其のつまらない授業に出席している。其れで居ながらもお喋りをする……其の時点で自分勝手極まると思わないといけない。そんな奴の対策として『仏の顔も三度迄』を応用した対策を取るのが大切。寝る分にはまあまあ情状酌量が在ろうともお喋りする奴等は其の余地は一切ない。三度やれば生徒手帳成り身分を証明する物を渡させて単位を失効させるような措置を取る事を勧める。つまらない授業をする先生が悪いとするならばお喋りした人間はもっと悪い。そんな連中に自分勝手をした罪とは何たるかを思い知らせる事も大事だぞ!
 仏の顔も三度迄……此れは温和で滅多に怒らない奴も連続して苛付かせるような事をされたら大噴火するという意味。勿論、三度というのはあくまで目安で合って実際は五度も七度も酷い仕打ちをされても怒りで噴火しない奴も居る。俺の場合は仏の顔には程遠いので大体は二度以上で怒りが頂点に達するもんだ。兎に角、そんな目安故に何時も相手を怒らせる事が好きな奴は努々見誤らないように引き際を心掛けよう!
「--という訳で……ディバインドライブ!」早速、阿呆な事をする連中を薙ぎ払う俺。「てめえら其れでも軍人かあああ!」
 そんな訳で阿呆らしい連中を始末した俺は大吉と共に此の最低を極める惑星からの脱出を試みる。然も俺の能力は俺だけが脱出する為にしか使われない事から其れでは余りにも酷だと考えて宇宙ロケットらしき物があるか如何かを惑星内中奴を持ち上げながら行ったり来たりした。
「こりゃあ酷いな、宇宙ロケットと思われる奴等の構造を見ると其れは実に御粗末に仕上がっているぞ」
「という事は一万ハイトルーキンを超える事も出来ない構造なのか」
「ハイトルーキン?」
「いや、何でもない」大吉の惑星に於ける単位は又違う事を俺は改めて認識する必要があると理解してゆく。「其れよりも此の惑星のロケットはそんなに速度が上がらない構造なのか?」
「ああ、内部構造からして設計図通りに出来ていない。途中で制作を止めていやがる。其れとロケットの台の構造を一つ一つ音で確認してみたけど……どれも宇宙に打ち上げる為には圧力に耐えうる構造に成ってない。おまけに真っ直ぐにすりゃあ飛べると勘違いしているのか赤道直下に基地が出来ちゃあいない。というか何もかもが御粗末過ぎて話に成らないね」
 そうかあ、そりゃあ酷いもんだ--此の惑星に暮らす住人共が益々別の惑星から来たんじゃないかって思える仮説が実証されつつあると俺達は実感してゆく。
 そんな中で背後に途轍もない気配を感じる。ワイズマンか、其れともノイズンか? だが、波旬ではない。波旬の気は裂帛するように相手を其れだけで殺害する程の凄味を持つ。さて、振り返ると其処には……「ア、ア、アンダーモルゲッソヨ!」大吉が叫ばないと其れが奴だと気付かない俺!
「……」アンダーとはそうゆう意味だったか、成る程。「……」
「あれがアンダーモルゲッソヨだ。俺の星を壊滅させたあの下半身に何かを詰めた--」
「ちょっと待て、大吉!」
「何だ、あいつは動きそうな気配だぞ。質問を受け付ける余裕ねえぞ!」
「そうじゃなくて、如何ゆう事だよ……お前の星を滅ぼしたって!」
「え、そそ、其れは、其れは--」
「俺はお前の星に連れ帰る為にわざわざ別の星からやって来た連中が統治する星で使えそうなロケットを探していただろうが。なのに……さっきの話と矛盾してないか!」
「そ、其れは……フッフッフ」突然、大吉が笑い出して本性を露にした。「デュアン・マイッダー……此れ以上の謎解きは不要かも知れんな」
 如何ゆう……あれ、例のアンダーモルゲッソヨは--姿を消したと思ったら大吉の隣に並んでいた。
「アンダーモルゲッソヨの意味は確かに此れも正しい。だが、其の正体」突然、例のロケットマン像が融合して白いマントと何かの英雄物みたいな格好をする千鳥大吉。「此れが真のアンダーモルゲッソヨ……アンダーとは下。下の下という意味の下ではない。アンダーとは引っ繰り返って卑猥じゃなくなったモルゲッソヨの事なのだ!」
 わからん--思わずそう口にしてしまう程に馬鹿馬鹿しさを感じる!
「フッフッフ、そして此の千鳥大吉ことアンダーモルゲッソヨは……南新羅一万と二千年の歴史を持つ宇宙最強の武術『テコンドー』にて貴様と対峙する」
「--はいはい、テコンドーだね……させるか、ファントムハザード!」俺は速攻で欠陥だらけなロケットごと奴を屠り始める。「阿呆が、テコンドーとやらをさせると思うなよ……何っ!」
 フッフッフ……アンダーモルゲッソヨ四十八の殺人技、『ウリナラファンタジー』を以ってダメージの起源を主張する--ダメージの起源を主張してファントムハザードの威力を下級魔法程度に留めたな……野郎、足が震えているぞ!
 ウリナラファンタジー……其れはアンダーモルゲッソヨ曰く納豆もハリーポッターもアトムもスサノヲノミコトも全て自分達の起源とした考古学無視の暴論。元々歴史が五年しかないのにさも百年もあるかのように捏造したり、或は地形学上有り得ない文化である茶道を自分達発祥だと主張したり、挙句には大昔に存在しなかったレンジ機やコンロ付き鍋が然も大昔にもあるように主張する等『ウリジナル』はオリジナルの超劣化版である。故に幾ら『ウリジナル』を積み重ねても一つのオリジナルの前では最早砂上の楼閣と同じように一瞬にして崩れるのである。
 ウリジナル……其れは捏造大好きな連中がさも他人の物を自分の物だと主張するオリジナルの事。いや、オリジナルではないな……オリジナルに失礼。
「原理はわからんが、アンダーモルゲッソヨ……お前は此の惑星の主で間違いないのか?」
「正確には此の惑星の人間を皆殺しにして私はウリジナル溢れる住民だけで優越感を浸る生活をしていた。其処に君が訪れたからついつい、君の魔法を捏造しようと画策するもんだ……喰らえ、ファントムハザード!」
「ウオオオ……其れは」受けた時の属性が唯の光系魔法の其れだったので俺はこう叫ぶ。「光系下級魔法の其れだろうが。まともに原理を理解してないだろ!」
「そうなんだよ、此れがウリナラファンタジーの弱点。見映えだけ取って本質取らず……故に君の持つ其の強力な魔法の原理がさっぱり理解出来ないからね」
「--だろうな、だったら此れなら如何だ……アクアハープン!」
「うおおおお、さっきのファントムハザードとは……重さが違うぞ!」当たり前だ、魔力を増幅させた水系下級魔法アクアドラフトの別名だからな。「だったら……アンダーモルゲッソヨ七十二の殺人技の一つである『法則発動』で貴様も道連れだ!」
 さっきと数字が違うぞ、何言ってるんだよ……ン--と俺は大地が揺れ出すのを感じる!
 侮っていた……『法則発動』とは、余にも恐ろしい破壊力を秘める事を!
 其れは地割れ、そして崩壊する惑星<ファーヴォ>……其の破壊力は正にあの国のあの法則と同じように幾らデュアンロールを装備しても点検が不完全だと機能しなくなるように。
「ハッハッハ、此れぞアンダーモルゲッソヨ百八の殺人技の一つ……究極奥義『法則発動』だ!」クソウ、デュアンロールと俺自身の能力を過信してしまった。「未だ未だ未熟だな、デュアン・マイッダー。俺は全生命体の敵の中では弱者に位置する存在……其の俺の下らない究極奥義に足下掬われるようじゃあ此の先襲い掛かる数多の強敵達を相手にしても生き残る事は叶わんのだ!」
 かもな……だが、俺は神を超えた存在として傲慢に……自らの能力を誇示する--零詠唱を解除して心音詠唱を以って固有魔法『プラネットブレイカー』だ!
「何だと、敢えて崩壊のエネルギーを自らの魔力に変換して……ウオオオオオオ!」
「--『法則発動』だって? そんな究極奥義がどれ程凄くても俺には意地がある……プラネットブレイカアアアア!」
 プラネットブレイカー……其れはデュアンロールのような経典魔具があれば若しかすると到達するかも知れない固有魔法の一つ。文字通り惑星破壊に等しい演出で在り、大概は沈む。最も経典以外で此れを使用するのはちと難しい。理由はプラネットブレイカーが経典専用の固有魔法故に其れ以外でやるには似たような魔具がないとまともに発現しないし、演出だって紛い物に成ってしまう。演出は必要だって? そりゃあ少年心を擽らないと駄目だろう、魔法だって!
 其の破壊力を以ってアンダーモルゲッソヨを消滅させる俺。だが、『法則発動』の余波はデュアンロールを支離滅裂に焼き尽くして俺を宇宙の芥へと再び陥らせようとする。如何やら宇宙とは俺が思っている以上に修羅の世界だったか!
 法則発動……其れは全世界共通の絶対的負けフラグの事を指す。絶対的負けフラグとはどんなに勝利の条件が揃っても絶対的負けフラグが其処に在る時点で最後は必ず負ける事が約束される負の『デウス・エクス・マキナ』。実際の所は嘘吐き且つ精神性がヘタレで更にはパクリ癖や誇大妄想癖が強い奴に関わるとどんなにそんな奴と組んだ優秀な存在でも必ず負け犬同然と化す。其の一例は……おっと其処から先は黒い方で詳しく紹介するから待て!
 デウス・エクス・マキナ……其れは機械仕掛けの運命の神。其の神がAを勝たせると言ったらどんなにBが勝利条件を持とうとも最後は必ずAに負ける。其れ位に自己中極まる神である。そんな神の力は如何足掻いても逆らえない……逆らえるとすれば其の神の予測を超えた存在でないと駄目だ。力が強いとか運が良いとかって話で必ずしも逆らえる訳じゃないから気を付けるように。
 再び俺は、俺は--


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誰が最悪なのかを統計的にも判断は難しい。だが、クリキントンとリアルノッチが最近では最も酷いというのは倉山満のアメリカ本読めばわかる話

 如何も大分追い込まれながらも未だにやる気を出さないdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が土曜日に更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<青魔法の章>をクリック。
 昔の自分もかつてはブッシュ親子(親父の方は今月亡くなったけど)が最悪の大統領だと思っていた……が、それは反米評論家のマイケル・ムーアに依る巧妙なプロパガンダとわかってからは近年ではカーターやクリキントン、其れにリアルノッチの如何にも酷い政策の数々を知ってからは奴等(勿論、アメリカを滅茶苦茶にしたクリキントン達の事だよ)への怒りを益々募らせる今日此の頃である。早速、付け焼刃ではあるがやってみましょう。

 大昔、くららのアメリカ本を読んで感銘を受けた二人と未だに反トランプ反ブッシュ親子の攻勢を強める二人に依る議論が始まる。
「ドナルドが大統領やっていると戦争が起こるぞ……」等と日本のこんな人達界隈みたいな事を口にするのが山田洋次大学吉永小百合学部所属の教授村本エイエスエイ光氏。
「村本教授と同じだっぺ。ムーアも言っているようにドナルドはウォーカージュニア同様にアメリカだけじゃなく世界を壊すぞ……」等とワシントンポストやニューヨークタイムスみたいな事を口にするのは桂南光大学ハイヒール桃子学部所属の第三期生であるトミーズ英夫氏。
「マイケル・ムーアはアメリカ民主党支持者にしてキューバの回し者だ。其れに奴もフェイクニュースの加担者故に信用するのは駄目に決まっているだろう……」と主張するのは津川雅彦大学つるの剛士学部所属の講師立川千豊氏。
「アメリカを真に壊しているのはクリキントンとリアルノッチに決まっているッス……」そう断言するのが超高校級が何なのかわからない乱入者すしざんまい蘭太郎氏。
 此の四人で近年のアメリカ大統領の出来具合を語り合う。要するにネタがないので日本そっちのけでアメリカの大統領の通信簿を勝手に議論してゆく訳だ。
「お前等はリアルノッチを批判するようだけど、あいつが居なかったらウォーカージュニアのリーマンショックやらサブプライムは解決しなかったかも知れんのだぞ」
「そうだそうだ。リアルノッチの公共事業政策をする事でアメリカは豊かに成って行ったんだぞ」
「其れは違うっす。第一ですねトミーズさんに村本さん、リーマンショックの原因はある国がリーマンブラザーズを救済するなんて言い出したのに其れを待っていたら急に『実は助けられませんでした』と成って其れが結果としてリーマンショックへと発展したんっすよ。何処の国かは敢えて出しませんっすけど」
「そうだな、其れにサブプライムは抑々の発端はウォーカージュニアの治世下ではなく、あのクリキントンの治世下で大量にやらされた新自由主義的な政策だ。奴はありとあらゆる金融緩和政策やらトリクルダウン政策を取って貧困層から金を巻き上げる一環として後先考えもせずに始め……其の爆弾がウォーカージュニアの時に起爆しただけだ。此の事実を知らずしてウォーカージュニアを安易に批判するのは馬鹿のする事だ」
「で、でもウォーカージュニアの経済政策やら無用なイラク戦争のせいでアメリカは長期的に苦しんだのだよ」
「そうだそうだ。リアルノッチは無用なイラク戦争を如何するかで四苦八苦して来たんだぞ、其れからウォーカージュニアがやらなかった貧困層対策に全力を挙げてノッチケアしたんだぞ」
「其の経済政策で奴は同時にブレーキを掛けた事を知らんのか?」
「そうっすね、不法移民を放置したって事っすよね。あれじゃあ景気回復の妨げに成るっすよ」
「其れが如何して景気回復の妨げなんだよ。人が多ければ工場は良い物だろう?」
「わかってないっすね。あのね、外国から人を入れるってのは即ち賃金を安く済ませるっす。つまりですね、賃金が安いって事は国内で頑張っている人たちの賃金は相対的に安く成るっすよ。すると如何っすか?」
「あ、物を買うのに渋るじゃないか」
「その通りだ。リアルノッチは不法移民を放ったらかしに状態でノッチケアなんて意味不明な政策を取ったんだ。此れでは不法移民は楽して保険に加入して好き放題するじゃないか。然も奴等の為に今迄保険に入っていた真面目な連中は高い保険料を支払われる羽目に成るんだ……其れと同じように経済成長させるには不法移民を塞がないといけない状況下でやらんといけない。なのに蓋を開けっ放しの状態で財政政策をやらかしたんだ……そうすると全体的な富の上昇は微妙で貧困層の生活の向上に結び付かないだろうが!」
「だ、だがリアルノッチはノーベル平和賞を取る程の偉人だぞ」
「其れは大きく違う。寧ろノーベル平和賞がリアルノッチの外交政策の足を引っ張って支那に依る好き勝手を許してしまっただろうが。後はISISはリアルノッチのせいで出来たんだぞ。更には昔ヨーロッパ各地で発生したISISに依るテロは如何成った? 何でドナルドの時にすっかり聞かなく成ったのかわかっているのか!」
「う、言われてみれば!」
「そう言えばそうっすね。シリアへの五十九発のミサイル攻撃以降は彼等も大人しいっすね。此れは表向きは襟を正しているっすかね? 其れとも……ま、テロが起こって俺が旅出来なくなるのも困るんっすけどね」
「だ、だがドナルドなんて最悪の大統領だぞ。記者を気に入らんからって追い出している事実を知らんと言わせんぞ!」
「ああ、あれか。考えてみろよ、フェイクニュースばっかり発信するような……或は歪んだ状態で発信される気持ちを。ドナルドはそう言った歪んだ情報を糺す為に今後他の記者がやらかさないように締め出したんだぞ」
「そ、其れでは市民の代表として駄目だろう」
「市民の代表とかって……何すか? 世界各国のマスメディアなんて市民の代表と勝手に名乗っているだけで実際は其れ……いい迷惑っすよ」
「其の通りだ。市民の代表という肩書自体が却って市民を見下している事を示唆している事を知らないといけないぞ」
「ウギギギ」
「そ、そうやってマスコミを批判するのは独裁を招く事に成るぞ!」
 近年の所謂保守と呼ばれた者達は理論的で且つ反論の術に長けている一方でリベラルと呼ばれる者達の知的レベルは著しい劣化が起こっている。此れは日本国内のみならない。世界各国でリベラルと呼ばれた者達は既に化けの皮が剥がれ、理論に詰まると人格攻撃を展開して良い反論の術を見付けずにいる。此れは一体如何してなのか? 此れは起こるべくして起こったのか、其れともリベラルは初めから間違っていたのか? 答えが見付かるのは未だ未だ早いかも知れない……


 という訳でアメリカネタをやった。本当にリアルノッチは無能過ぎた。やるべき時にやらずにやっちゃダメな時にやらかし過ぎたからな……でもこうゆう奴でもあの勇次郎のペニスに興奮したババアよりかはマシなんだよなあ。あのババアだったら本当に支那が主導するAIIBに加入していたかも知れないからな。だからこそドナルドで良かったよ……マジで最初は南新羅が如何とかこうとかで成ったら危ないかも知れんなあ、って思っていた頃もあったよ(でもシリアへの攻撃以降は……一気にドナルドで良かったと思える感情が溢れ出したからなあ)。
 だが、リアルノッチとかクリキントンの無能共で学んだ事と言えば「リベラルって所詮は応用の一種で基本ではないんだな」とか「リベラル程、理論に詰まると人格攻撃でしか何も出来ないんだな」とか「平和平和言ってる奴が世界を壊すんだな」とか……正に合成の誤謬其の侭の事だな。社会主義者且つ共産主義者のリアルノッチの経済政策は正しい……が「移民の蓋を開けた状態で経済政策やっても意味ネエヨ」なのだよな。だからこそドナルドはそうゆうリアルノッチの間抜けな所を封鎖して国内需要を満たして支持を急速に集め始めたと言える。クリキントンの場合は既にレーガン或はパパウォーカーの戦争で稼いだ需要を基にしてグローバル化と自由主義政策を推進して経済を回したに過ぎない。だが……下半身が疎かなのか或は後先知らんのか、奴は事ある毎に意味不明な攻撃をしてはイスラム勢力のヘイトを集めた。結果、ウォーカージュニアの政権下で爆発する事と成った……911は全部ビルのふにゃちんのせいなんだけどな(言葉は下品できたねえけど、そうとしか思えん)!
 とまあこんな感じでウォーカージュニアの再評価とドナルドが正しい為政者である事を主張する自分……だが、気を付けて欲しい。あくまで二人はアメリカの為にやるのであって日本の為にやるとは限らない。なので我々日本がアメリカの国益に害するようだったら……奴等が仮に共和党であっても容赦せずに様々な攻撃を仕掛けるかも知れない。其の事を気を付けるように。
 以上でほんの少しの議論話の解説を終える。

 では第百三十五話の解説と行こう……っつっても解説するべき所は殆どないんだけどな。後は次の話でつじつまの合わない部分を出来るだけ解消して愈々ライデンの物語を終わらせに行くんだけどね。まあ言える事としたらライデンの物語の終わりは漸く主人公になるであろうレットの物語への橋渡しに成るよう……作るつもりだ。ま、勢いでやるから何時も通り辻褄が全然合わないかも知れんがね(笑)。
 では第百三十五話の解説を終える。

 そんじゃあ行ってみましょう、予定表。

 十二月二十四日~二十九日  第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる       作成日間
      予定日不明    第百三十七話  新天地のレット 其れは未だ見ぬ島国         作成日間
               第百三十八話 新天地のレット 恋は突然やって来る          作成日間
               第百三十九話 新天地のレット 新たな最強の銀河連合降臨       作成日間

 此処で漸く指揮官型を超える銀河連合が登場する。其れは既に第四十九話(だったかな?)で描写されているので復習がてら読むのを……勧めるだけであって押し付ける気はないな。
 来年はモブ、ケンガン、ワンパンマン二期を楽しみに見ようと考える自分。ジョジョはまあ今年から欠かさず視聴する奴なのであれだけど他に見る奴は見たいと思った時にしか見ないのであれだけど……少しワンパンマンで気掛かりなのがやっぱガロウ編だな。ONEは如何ゆう訳かガロウに感情移入し過ぎて一方的にヒーロー批判をさせるような展開をしているからな……本家では其れが酷過ぎて結果としてガロウ編の質が酷い物に成っているそうだ(と自分は評価する)。ブログを勝手に閉鎖したり掲示板を勝手に閉鎖している理由もきっとそこに関係しているのではないかって自分は睨む。でもな、考えて欲しい……前にも言ったけど、贔屓しているキャラを無理に持ち上げる事が他の奴から見たらどれだけ酷いかを客観的に眺めないと痛い目を見るぞって自分は過去記事で書き殴った筈だぞ。其の結果がTOZ問題に繋がったのを「あれはあれ、俺は俺」で済まない話だぞ。ONEはガロウが可哀想だと思って奴を持ち上げ、活躍する展開を設けているけど……其れなあ、テロリストを持ち上げる事と変わらんぞ。其れに幾らゴチャゴチャと理論を述べても其れでガロウの評価が上がる訳じゃない事をサイタマが論破する迄気付かないのもONEの致命的な弱点にも成る。まあ、ONEは同人上がりで仕事人としての意気込みが三流なのは今の遅筆な状況かを見ても明らかだろう……だが、天才である事は誰の目にも明らか。だからこそもう少し遊びを止めて物書きの仕事に集中して欲しいと願う今日此の頃。まあ自分は自分自身を一流から三流までの評価を安易に下すつもりはないけどな(何せ他人に説教する以上は如何しても自分を最大限に下位評価しようと努力はするけど)。まあ何が言いたいかって? ガロウ編は間違いなくアニメ版でも大荒れが予想される。出来れば大荒れが来る前にONEにはガロウ編以降の本家の執筆を再開するか或は村田やとなヤンジャン編集部に展開を早めるように訴えて急ピッチでの下書きを勧めたりして欲しいもんだ。つーか村パンマンはあんだけやって災害レベル竜のバーゲンセールだけは止めて欲しかったよなあ(つーか猫の相手は誰に成る? プリズナーが相手務まるか怪しいぞ!)。ま、愚痴は此の位にしよう。つまりだ……自分が言いたいのはガロウが今一魅力と思えるような部分が一つも感じないって言ってるんだよ。だってやっている事はテロリストと変わらんじゃん。テロリスト持ち上げるのは二次元だけ許されると思っているのか? 其れだったら純粋に地球を征服する或は強い奴を倒すという明確な思想を持つボロスの方が余程悪として魅力があるぞ(強さは今だって怪人王(笑)やガロウよりも遥かに上だと自分は思っている程だし)。
 そうゆう訳で今回は此処迄。格付けの旅やった後に雑文特別編をやるぞ。流石にサボり過ぎたしな。

一兆年の夜 第百三十五話 終わりの始まり 最後の一名に成っても(終)

 午前零時三十一分零秒。
 戦いは幕を開ける。ライデンとレットは其々正反対に向かって走り始める!
(今度こそ道は分かたれた。レットは生きる道を、俺は……死ぬ道を!
 けれども、此の腕であろうとも俺はハイラ道の遺志を継いで喰われたりはしないぞおおお!)
 最初から革仙者の力を行使して指揮官型が本格的に動く前に決着を付けようと仕掛ける。だが--
(指揮官型と呼ばれるだけあって面倒な作業は全て下部に任せる訳だろうな。通常の銀河連合で何とかしようと思ったら出来る物と踏まえて適当に指揮を執ってやがる。完全に俺は楽な相手だと指揮官型共は思ってやがる。何て奴等だ……だが、事実だ!
 其の事実があるからこそ俺は敢えて全力で応えて貰う!)
 今のライデンに守るべき者はもうない。唯一の宝である天同相武を守る事? 親友でもあり、天同家の血を引くレットを守る事? 何方も最早違う。
 ライデンに取って守るべきモノとは家族である。家族とは父ライゼルだったり、祖父ラディル。だが、何方もライデンは守る事が出来なかった。そんな思いや空っぽを残した侭に五武将土の将と成って真古天神武の王である相武を命懸けで御守りする為に戦い続ける。時には自らの中にある銀河連合に依って我を忘れる事もあった。其れでもライデンが魅羅と結ばれる迄は空白と家族の代わりだけを残した侭戦い続けた。其れは決して強さと直接結び付かない程にライデンは空白期間が長過ぎた。そして五武将全てを受け継いだライデンに訪れるのが愛する者との出会いと結び、そして幸せな家庭。そうして空白は埋められ、家族を取り戻した!
 だが……そんな家族は一瞬の内に失った。最早何の為に戦えば良いのかを彷徨う菅原ライデン。再び開いた空白は最早埋める事が出来ない。けれども空白が時としてライデンに決死の戦いを獲得し、今以上の強さを発揮させてゆく--僅か十四の分の内に錆び付いた雄略包丁と体術だけで三十八体の通常型を血の海に沈めた!
「次はお前等だ、指揮官型」
 だが、指揮官型は動かない。代わりに百獣型、医者型、参謀型が総勢五十八体で押し寄せる。流石のライデンも此の種類と先程よりも多い数の前に一旦、レットとの合流を図ろうと考えを過らせる。
(いや、待て。下がって如何する? 下がっても背中越しにはもう何もない。良く背中に水が押し寄せる陣地内で戦うって言うじゃないか。此処で相手が戦術的にも厄介な連中であっても俺達は既に戦略的な勝利を見込めないからな。勿論、戦術面でも俺達に勝ち目はない。革仙者の能力は此れ以上行使するには体力の消耗が著しい。言わば全速力を継続させるようなモノだろう。そんな直線的な力では攻略するのは早いのが普通だ……寧ろ、今が攻略の時だと俺は踏んでいる。余りにも能力を相手に見せ過ぎたもんでな……此れからは此奴に頼らずに命尽き果てる迄戦おう。
 なので……下がるのは止めだ!)
 革仙者の能力を閉じて自らの力を以って戦う事を決意。其の際には錆び付いた雄略包丁は足下に転がす。最早持っていても使い物に成らない。今迄使えたのが不思議な物だった……革仙者の能力も同じ。そう思ったからこそライデンは頼り過ぎるモノを捨てた。そして自らの力で勝てない戦いに挑む!
「さあ、来い!」

 午前三時零分十八秒。
 右腕を失っただけじゃなく、左腕さえも全く動けない程に血を垂れ流して尚も経つライデンが其処にある。足下には指揮官型一体も含めた計百五十七体の銀河連合の死体が転がる。
「逃げるのかよ、怖気付いたのかよ。如何だい、死ぬ気に成れば生命体だって此れだけの事は出来るんだよ!」声を発する度にライデンの喉から血が噴き出し、音量が下がってゆく。「お前等だって俺みたいにやれるぞ……来いよ、もう一体の指揮官型も!」
 だが、指揮官型の表情は笑っていた。ライデンは其れが何よりも腹立たしく思う。自分が倒れる事がわかり切っていて上から其れを眺めんと見下ろしていると知るから腹立たしく思うライデンではない。
「其の笑いは、未だ……其処迄俺達を心底倒す為にやるつもりか?」徐々に音量は手の届く所迄しか聞こえなく成ろうともライデンは喉を重くしながらも喋る。「此れ以上苦しめる方法が何処にあるんだよ、ええ……銀河連合!」
 其れから背を向ける。辱めに屈するには十分過ぎる意思表示。だが、ライデンは其れに辱めを感じるのではない。既に膝が地面に就く事を心より辱めに屈していると感じる!
(最早立つ事さえも出来ない。おまけに舌を噛んで死ぬ権利さえも俺は行使出来ない。ああして指揮官型は俺の前から去ってゆく。食べる価値無しだと判断するとかそうゆう物じゃない。迷宮の洞窟ごと俺達を喰らう為なら……巻き込まれない範囲に避難して様子を眺めようとするに決まっている。いっそ一思いに俺に死を与えて於けばこんな光景を目の当たりにしなくて済むのに!
 幸いなのは喉を酷く使い続けたせいで首にも力が入らなくなって上を眺める必要がないという点だな。何か巨大な影が俺達を押し潰さんと迫っているのがわかる。そうゆう意味で眺めずに済むなら……此の首の状態は歓迎する!)
 そして目を閉じ、全てが終わるのを受け入れて行くライデン……「いけにゃせん、菅原ライデンさん……思い出して下さい、全てを!」

(そして俺は全てを思い出し、此処迄辿り着いた。此れが最後の戦いに関する短い話の全てだ。其処でわかると思うが、辻褄が合わない事が発生する。其れが俺の右腕の事。其れから俺が死んだ時の年齢……更には如何して俺が此処に居るのか? 其れが最後の話と成る此れからの俺の物語だ。俺は一体如何してしまったんだ?
 どうしてこうも食い違いが発生したんだ? いや、其れは永遠に解明出来ない話だとしても今の俺が如何して此処に至る迄、死んだ時の歳が二の年以上も異なるかについてだろう。其処で俺の終着点は語られる。其処で俺は--)

 ICイマジナリーセンチュリー三百十四年九月百二十二日午前三時〇分五十一秒。

 第百三十五話 終わりの始まり 最後の一名に成っても 完

 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる に続く……

一兆年の夜 第百三十五話 終わりの始まり 最後の一名に成っても(臨)

 九月百二十一日午後九時五分五十一秒。
 ライデンとレットは未だ未だ話し足りない様子。だが、銀河連合は二名を待たせない。既に水中より顔を出して二名に脅しを掛ける。彼等が二名の力量を知らない筈がない。だが、敢えて奇襲を仕掛けないのは二名に圧力を掛ける為にある。
「ライデン、此処は乗るか?」
「足下が筏なのは岩に乗っかると一瞬で食べられてしまうからな」
「質問に答えろよ」
「ああ、そうだったな。レット、此奴等は俺一名だけに任せろ!」そう言って左腰に差し込む鞘から雄略包丁を抜くライデン。「だから奴等の誘いに乗ってやる!」
「其の腕で、然も……もう錆び付いているじゃないか。そんな雄略包丁なんかよりも俺様の--」
 いけない、其れはお前が大切に使え--神武包丁の在り方を考えてライデンはレットの贈り物を断る。
「格好付ける所でいけないのだが……如何やって俺様の道を作る?」
「其れは俺が!」ライデンは水中に飛び込んで厚みを帯びた防衛網に向かって泳ぎ始める。「切り開くから其処で動力を全開迄回していろ!」
「ライデン、済まないが」
「何だ、がぶっ……会話出び、ないっ、ぞ!」
 動力は既に液状型が侵入して使い物に……ウワアア--爆発の余波を防ぐ為に思わず水中に投げ出されるレット!
(レットが……ええい、今は並み居る連中を何とか斬り伏せて此処を突破してやるから待ってな!)
 ライデンはレットの力を信じて突き進んでゆく。人族故に水中戦では分の良くない状況でも瞬間瞬間で革仙者化する事で人族の得意としない水中戦に利を齎してゆく。其れだけじゃない。革仙者化するもう一つの理由として囲まれて掴み掛られた際に振り切ったり包囲網を突破する役割を担う。ライデンは初めから水中にて長期戦を展開しない。陸に上がる迄に水中戦で出来る限り戦いを避ける事を念頭にして己の能力を使用する。つまり何事も過信をせずに更には確実に勝てる場所で戦う為に厚みを帯びた陣形に向かって泳ぎ進むのである--だが、銀河連合には既に読まれている為に突破した先に必ず同数程度の部隊が襲い掛かる……勿論、其れを読めないライデンではない!
(突破した数にこそ俺の狙いはある。正面からの戦いしか出来ない俺達だからこそ銀河連合にとってつまらない戦法も積み重ねて行けば……銀河連合を踏み台にして全力で飛翔する事だって俺達陸の種族だって出来るんだよお!)
 跳び箱の原理の如く、銀河連合も時には高い壁として立ちはだかる……其れを利用したライデンに依る脚力を最大限に使った脱出術--成功し、木の上に着地すると猿族の如く木から木へと移りながら銀河連合の追撃を避けて漸く陸へと辿り着く!
 其れは脱出に成功してから三の時と十八の分より後……

 九月百二十二日午前零時二十五分五十二秒。
 場所は迷宮の洞窟前。大陸藤原の中で陸があるのは現在も此の地域以外にない。
(侵入を許したか、チイ!)
 ライデンが駆け付けた頃には既に洞窟内に銀河連合が大挙。天同相武の安否に自信を持てなく成りつつあった--だが、其れは杞憂である!
「遅いな、ライデン!」入り口付近で銀河連合が次々と吹っ飛ばしてゆく影が一名。「御免、俺様は黙って戻っていた!」
「有難う、寧ろ感謝したいな」ライデンはレットの無事が確認出来た事を喜んで背中を彼の背中に触れながら会話を続ける。「此れで未だ未だ真古天神武の灯は続く!」
「ああ、もう俺様達だけだ。如何やら……見ろ、ライデン!」
「好ましくないな、指揮官型が何と四体も出て来るなんて!」
 其れは二名にとって希望すら見えなくなるような数。指揮官型を四体も投入出来る銀河連合の層の厚みにライデンは次のような考察を始める。
(若しや、指揮官型よりも強い存在が出て来たのか? いや、そんな筈はない。拠点型や大樹型、其れに最近出現するように成った島型というのはあくまで銀河連合の生産工場のようなモノであって単体では戦闘力を発揮しない。其れ等を除いて俺達は総合の上で指揮官型を最強の銀河連合として警戒してきた歴史がある。そして最強は決して不変ではない故に時代を追う毎に銀河連合も戦い方を変化させてゆく。其れも良く理解する話だ。だが、若しも……だ!
 指揮官型よりも強い銀河連合の種類が現れたとしたら……俺達は今後も不変なく戦い方を研究して突破出来るのだろうか?)
「ライデン、余り良くない考えを巡らすのはいけない」
「わかっているよ。だからこそ後十の秒迄にレットに言わないといけない事がある!」
「何だ、ライデン?」
 此れから先に訪れる指揮官型よりも強大な銀河連合が来ようとも……お前なら、絶対に大丈夫だ--其れは事実上、ライデンの遺言でもあった!

(そして、俺自身の最後の戦いが始まる。今度こそだ、今度こそ俺は--)

一兆年の夜 第百三十五話 終わりの始まり 最後の一名に成っても(想)

 午前六時五十七分十一秒。
 場所は水没地域。鳳凰堂山を降りた先に在るのは水没した土地。一の年や二の年だけでは其れ等は解消される事がない。幾ら夏の日が何度訪れようとも雨と成って降り注げば結局水位は変わらず。そんな場所にて浮いた岩の上で休むライデン達生き残りの二十三名。
(水が濁っているぞ。こうゆう時に限って銀河連合は其れを利用して奇襲を掛けに来る。後は一部の鳥族のように光の屈折を抑える瞼を持っていたら話は別だが。だが、昼頃に成ればお日様の光は選り眩しく水面を照らして来る。何で都合良く曇りじゃない日に戦いが続いたのだろう?)
「隊長、水中の銀河連合が僕達を食べる為に泳いでいすよ」
「やっぱりそうか。奴等は余程お腹を空かしているのか」
「ええ、只お腹を空かして居たら僕は志願して食べられに飛び込みまよ」
「そうじゃないからハイラ道は其れを断るのだよな」
 そうですよ……第一に僕は餌にされる位なら舌を噛み切ってやるつもりす--ハイラ道がそう告白いけない理由は未だライデンも知らない。
「同級生を次々と死なせてゆくんだよな、わかるぞ--」
「わかっていまんね、隊長は。僕が銀河連合に食べられる事を其処迄拒む理由は其処じゃありせん!」
「何なんだ、ハイラ道? 是非共聞かせてくれるか?」
「はい、実は--」
 ライデンは目にした--ハイラ道の背後より急激に膨らむ水の存在に!
「危ない、ハイラ道イイ!」
 ライデンはハイラ道を突き飛ばして鮫型の噛み付き攻撃を受ける--結果、爪先から肩迄右腕を喰われた!
「……はあはあああ」叫び声を上げたい激痛に苦しめながらも歯を二、三本折るような形で堪える。「口から、血が、出るぅうう!」
「隊長、何という事に成ってしまいまたか!」
「此の程度は軽い傷だ」顔色で苦しむ事を部下達に知らせてしまう痛みの中のライデン。「命が一つ助かるなら、腕を何本銀河連合に食べさせようとも軽く済むさ!」
「済む訳、ないでよ!」
 ……俺の右腕を無くした代わりの償いは、如何して晴らそうとさせないんだあああ--ライデンが叫ぶのは己とハイラ道以外で起こった出来事を訴えるかのように!
「た、助けって……ぎにゅやうあ!」
「隊長、いだいいだいいだい?」
「俺は、こう見えて豚族の……ぎゃぶんイイン!」
「チイ、一緒に跳ぶぞ……ハイラ道!」
 はい……でええええ--浮かぶ岩は既に銀河連合其のモノで初めからライデン達は誘導されていた!
 岩に乗っかるよりも泳いでいた方が未だ安全だと考えた二名は岩型と鮫型の総勢百八体から泳いで逃げて行く。だが--
(クソウ、俺の右腕から急激に血が流れだすような此の感覚は!)
 ライデンの傷は水中内では出血量を増大させる。其れだけじゃなく陸に上がるには未だ未だ距離があった。其の距離にして実に成人体型五十--其の前に失血死は避けて通れない事態!
「隊長をやらせせん!」ハイラ道は偶然にも見付けた茎の一本を噛み契る。「傷口さえ強、強く縛り付ければ良いしょ!」
 契った茎の長さは成人体型僅か五……だが、縛り付けるには十分な長さであり、尚且つハイラ道は泳ぐのが速い!
「もう着いたの--」
 黙って下い、今から傷口近くを強く縛り付けす--有無も言わせずにハイラ道は水圧に筋肉を浪費しながらも縛り付けて行く……一方で鮫型が下から迫っている事も知らずに!
「良……上手く行--」
「何、何で……目玉が?」
 傷口近くを強く縛り付けた茎のお陰で失血死を免れたライデン。だが、逆にハイラ道はライデンの為に命を散らしてゆく--ライデンの革仙者の能力が自動的に解放され、ハイラ道の思いが網膜を通じて届けられる!
(……両親を目の前で、食べられた? 其れに、食べられた記憶から……お前は、お前は死ぬ迄食べられはしないって誓ったのか!
 なのに、なのに!)
 何やってるんだああああ……菅原ハイラ道イイイイイイ--ライデンは左手の力だけで抜刀して片手だけでありながらも勢いの侭に鮫型の胴体を半分に切断して見せた!
「何、やってるんだよ……ハイラ道。何で死んだんだよ、死ぬんじゃなかったのではないのかあああああああ!」
 ライデンは叫びながらも自らを周回する新たな鮫型の動きを一切逃さない。そして、次のような事を叫びながら鮫型の口から鮫型を二つに分かつ!
「わかったよ、ハイラ道。お前の意地は……俺が死ぬ迄果たしてやるからな!」
 幼少の体験から銀河連合に食べられて果てるのだけは避けたいハイラ道の死生観を受け継ぐライデン!

(菅原ハイラ道は死に、俺は生き延びた。あいつが俺を出血多量で死なせておけば鮫型に食べられる事もなかったのに。其れだけじゃない。折角、チョー磨達が命を懸けて切り開いた僅かな道を通った筈の俺以外の全員が死んでしまった。そんな傷心の中で俺は魅羅達が待つ仮設民家を目指して逃げ続けた。其の結果は改めて話す迄もないだろう。そうして真古天神武残存軍で生き残ったのは俺とレットと相武様だけに成った。俺達は最後の戦いへと踏み出す。
 其の前に--)

 五月百二十一日午後九時二分十八秒。
 場所は水没地域。其処はかつてライデンとレットが遊んで暮らしていたあの道真県第八北地区。
 其処に二名が集結する。ライデンと齢十七にして四の月と一日目に成る神武人族の少年レット・テンタウが最後の会話をする。
「如何ゆう事だ、菅原ライデン!」
「お前は新天地にて俺達の無念を晴らすんだ!」
「何を言ってるんだ、ライデン!」レットは胸座掴んでライデンの言葉に真実がないか確かめる。「そうゆう面白半分なのは聞きたくない!」
「俺の姿を見ろよ、レット」
「右腕が如何したって言うんだよ、相武みたいに移植手術を--」
 其れは仮に出来る医者を探せたとしても……今の俺に耐えられる保証は、ない--既に其れが陣痛或は分娩とぶつかり合う程に激痛を伴う事を知るライデンはそう断言した!
「希望は、如何するんだよ!」
「お前が希望を紡げ……俺は全生命体の希望がお前の子孫の先に在ると信じて、託す!」 ライデン……俺様は、俺様は--既に涙を流し始めるレット・テンタウ!

一兆年の夜 第百三十五話 終わりの始まり 最後の一名に成っても(回)

(其の前に少しだけ俺とレットと相武様だけに成った真古天神武軍の様子でも語るか。そうだな、あれは--)

 五月百十六日午後十一時二十七分四十二秒。
 場所は鳳凰堂山標高成人体型百二十南東側。
(残り百名を切った。僅か六の日の内に五千以上居た残存軍が僅か九十八名なんて!)
 ライデンが指揮を執り、各個撃破を続ける物の銀河連合も同様の方法を取って徐々に残存軍の数を減らしてゆく。僅か六の日の内に五千二百十八名居た軍者の数はライデンも含めて九十八名に迄減った。
「レットさん達は何時に成ったら来られまか!」齢十九にして四の月と四日目に成る菅原岩狸族の少年菅原ハイラ道はライデンに尋ねる。「一向に来る気配がありせん!」
「あいつも孤軍奮闘している所がある。其れに……やられたよ、銀河連合の軍勢に!」
「隊長……此の侭では--」
 少し静かにしろ……考える時間が少しでも欲しい--幾ら考えても鳳凰堂山を放棄する以外に道がないと考えてしまうライデン。
「……」ハイラ道も既にライデンと同じ考えに至る物の、其れでも黙っていられる程未だ歳を摂っていない。「やはりもう命が大事す。さっさと山を放棄するべきであます!」
「言うんじゃない、ハイラ道。其れは安易過ぎる結論だ。大体、なあ」ライデンは此処を放棄する事がどれだけの意味を籠めるかを口に出して語る。「放棄する事は容易くても却って迷宮の洞窟に手を伸ばす事だ……そう成ってはもう遅い、何もかもが終わりだ!」
「で、ですが……此れ以上は、此れ以上僕達は……命を落とす意味なて、なて!」
「ああ、命を懸けたって……迷宮の洞窟に伸ばす手が遅く成るだけなのは、わかり切っている!」其れだけじゃなく、銀河連合に亡骸を提供する事の意味を理解してこう口に出す。「奴等が命を賭した連中の肉体を砲弾のように使用する事位は……わかっているから此処を去るのが正しいんだってのは、わかり切っているぞ!」
「だったらもう……此処を放棄しましょう!」
「出来たら苦労は」ライデンは既に包囲されている事を察知する。「しないさ……何処に守りの薄い部分があるんだよ!」
 え、え、真実、じゃなの--ライデンの言う事の意味を目で見ただけで理解する若き副官!
(此の侭では全てが滅する。かと言って何もしないよりも--)
「菅原殿、此処は我々に任せて貰えまするか?」齢三十一にして八の月と二十六日目に成る仁徳蝶族の中年葛西チョー磨は志願する。「貴方に救われたる命はこうして果たす時が訪れましたる!」
「チョー磨さん自ら……だが、チョー磨さんは指揮する或は支援する以外では足止めは難しいだろ。此処は俺達が--」
 いいえ、菅原ライデン殿は生きて……我々の念の無きる事を果たしてる下さい--チョー磨は思わず鱗粉を出す程に覚悟に満ちる!
「隊長、如何しすか?」
「……雄の言った事を此処迄貫かれては仕方ない。だが、出来るのか?」
「出来まするとも。何故なら葛西隊はたったの二十名にも見たしませんるが、私が全力の鱗粉で目を潰したる所を兎族の班と蜻蛉族の班で一気に押しのければ道は……開かれまする!」
「やって見せろ、後十五の秒に奴等は来るぞ!」
 やりますよる、有言実行を其の眼でしかと見届けなさいる--そしてチョー磨はやや南側に展開する分厚い陣形に向かって上下の四枚羽を広げて加速してゆき、鱗粉を撒きながら……銀河連合の総攻撃を一身に浴びてゆく!
「ああ……葛西さんが、葛西さんが!」ハイラ道は葛西チョー磨と彼に続くように次々と銀河連合に倒されてゆく部下達の姿を眼を逸らさずに見届けながらも次のように指令を送る。「今あああ、全速力で其の穴を潜り抜けんだああ!」
 残った七十八名は葛西チョー磨を始めとした二十名が命を懸けて切り開いた道を心臓がはち切れんばかりの勢いで走ったり飛翔して行き……僅か二十三名だけが脱出に成功--其れ以外は全員銀河連合に捕まるか或は次々と迎撃されてゆく!
「隊長、みんなみんな--」
「言うな、ハイラ道。俺達はなあ、俺達さえ生き残ればあいつらの死は何の意味もないモノではなく成るんだ。言うんじゃない、言ってしまったら意味が……意味が結局何だったのかと問いたく成るじゃないか!」
 そして山を下りて、平原に辿り着いた頃には既に日が変わっている時間帯……

(チョー磨の死は避けては通れない。奴が道を切り開かなければ今の俺はない。当然、其処には俺の愛弟子でもある雛同然のハイラ道だって命を懸ける意味がない。だからこそ俺はチョー磨の余計な行動を如何にか糾弾したい気持ちに今だって感じてしまう。奴が志願しなければ俺は魅羅とお腹の子の死を知る事もなかった。奴があの時に鱗粉撒き散らしながら銀河連合共の総攻撃を一身に浴びなければハイラ道があんな事を名乗り出て折角の死に場所を見付けた俺をわざわざ悲しみの縁に立たす事もなかった!
 其れだけ葛西チョー磨の自己犠牲は余りにも勝手過ぎたんだよ!)

一兆年の夜 第百三十五話 終わりの始まり 最後の一名に成っても(序)

(俺の終着点は何処なのか? 其れは未だわからない。何せこうやって五体満足の気分で今迄の話をする時点で如何も生きているのか如何かさえもわからない。
 其れでも話は最後迄終わらせに行くか!)

 ICイマジナリーセンチュリー三百十四年百二十日午前二時一分二秒。

 場所は真古天神武大陸藤原大中臣地方迷宮の洞窟天同相武の地下部屋。薄明りの中で齢七十八にして六の月と三十日目に成る神武人族の老年天同相武は其処で誰かを待つ。
 例え眠気が襲っても決して眠る事はせずに書き物に何かを記してでも腕を動かす。急激な動きは選り眠気を招く。けれども、間隔を開けて僅かに動かす場合は眠気も感覚的にしか襲わない上に其れは穏やかな勢いでしかない。そうして午前零時から襲い掛かる急激な眠気を少しずつ分散させる事で二の時に成っても目を覚まし続ける事に成功。此れは老いで得た相武の細かい技法である。
「遅いぞ、ライデン」
 申し訳ありません、相武様--齢二十三にして九の月と二日目に成る菅原人族の成年菅原ライデンは沈んだ顔で遅れた事に頭を下げる。
「いや、謝罪する必要はない。死んでいった者達……特にライデンの場合は其れが巨大で如何しようもない事位は想像出来る」
「別に其処迄の気遣いは結構であります、相武様」
「幾らライデンが私に出来る限りの敬語で重んじても私は気遣いが何処なのかを知る程、相手と対話するのが得意じゃない。なので言わせて貰う」
「いや、結構です。今は相武様……俺に相武様の過去とは何なのかを教えて欲しいのです!」
「シシドやリリザースから聞かなかったか?」
「いいえ、相武様自身の口から相武様が其処迄強く成れた意味を知りたいのですよ!」
「成程。言いたい事は山程あるが一つだけ尋ねる」
「何でしょう?」
「何故に私の過去話を聞きたい?」
「……俺には戦う理由が靄が掛かったように見えないのですよ」
「そうか、其処迄戦いを忘れるのか。だが、今の日ではいけない。眠気が断続的に襲い来る。少し時間を置いてからで良いか?」
 ええ、其の間は俺達が相武様を命懸けで御守り致します--戦いを忘れたライデンには戦わない理由なんて何処にもない。
 其れから五の時より後……相武の過去話は始まる。

(其の話は語る必要がない。端的に言うと俺の戦う理由を思い出す為だ。付け焼刃でしかないが、此れで俺は戦いを思い出す事が少し位は叶った。其れから最後の戦いに赴く--)

二回目の雑文……戦後最悪の総理大臣ランキングはやりやすいけど、戦後最高の総理大臣ランキングは中々難しい

 如何も間髪入れずに二回目の雑文を……いや、午後九時台に出す事と成った実は途中でサボっていたdarkvernuであります。
 では唐突ながら現総理以外の戦後三十二人の総理大臣ランキングでも如何ぞ。因みにハヤトは死なずを参考にしてないぞ、前にやった歴代最悪ランキングを参考にしているからな。序に戦前は最高の総理大臣トップツーは伊藤博文と桂太郎で最悪の総理大臣ワーストツーは近衛文麿と東条英機。トップスリーとも成れば少し調べて来ないと正確に割り出せないと自分で思っている。

 総理大臣の最悪は簡単で中々如何してか贔屓目無しでも選定しやすい。人間が下ネタを言う位に最悪は何なのかを選ぶのは至極簡単な話。だが、最高の総理大臣を選ぶ場合は中々難しい。此れは最高に面白いギャグを編み出す位に難しい事で贔屓なしに見たりリアルタイムで感じた事や終わってみれば如何かという問題などあらゆる面で総合的に評価を下さないといけない。
 なので最高の総理大臣を選ぶ上で前提条件を設ける事にする。前提条件は全部でどれだけあるかは考えない。あくまでノリでやるのも含めて前提には優先順位がある。では紹介しよう。
 最初は前にやった最悪の総理大臣ランキング一位から二十位を確定済みにする。此れは今回の順位と矛盾が起こらないように敢えてそうゆう前にやった物を固定して現役の総理大臣以外の総理大臣の評価を下す。
 次にマスゴミに褒め称えられた総理大臣は大きくポイントを落とす。此れは法則として存在し、マスゴミに高い支持を得た総理大臣は現実では失政を繰り返す。其の証拠にワーストスリーはどれもマスゴミ評価に反比例して失政の限りを尽くした。勿論、ワーストファイブに入ったカクエー、熊本の御殿様も大きく順位を落とす。但し、既にワースト20が決まった時点でワースト20に入る総理大臣の評価は此れ以降下がる事はない。今回はワーストランキング20圏外だった十二人の宰相に当て嵌める物とする。
 三つ目はdarkvernuの好みが反映される。此ればかりは人間様の評価故に其れを前提に御容赦を。
 四つ目はマスゴミから嫌われると評価が安定する。例えばモリモト、サイボーグ、スナイパー御曹司はマスゴミからの評価が芳しくない。其の結果、相対的な評価を下す事が可能と成る。但し、失政しないか如何かは其処に含まれないのであくまで前提条件として頭に入れよう。
 最後は任期の長さも評価に入れる。始める前に戦前最高の総理大臣トップツーに桂太郎にしたのは其処にある。長い政権程、国民からの高い支持を得る。長く続ける秘訣としてやはり民主主義国家且つ日本という特殊な事情を鑑みても長い事は安定している事を意味する。其処に数多の失政は確かにあっても其の分だけ善政を行っているという証拠其処を忘れないように。
 今の処は此の位にしよう。今回は前回やった最悪の総理大臣ワースト20の結果を固定した状態で最高の総理大臣とは誰なのかを決定する。では其の点を踏まえて現役総理大臣以外の三十二人を紹介しよう。前回と違って別名が変わっている総理も居る事をお忘れなく。
 先ずは任命順に稔彦、シデハラ、シゲル、TETSU、『何、気にする事はない』、イチロー、タンザン、キーシ・ハワード、神隼人、新聞嫌い、カクエー、ミキティー、ガウン、アーウー、ゼンコー、ヤスバーロ、ウィッシュ、UNO、カイフ、灘心影流当主、熊本のお殿様、アレ、マユゲ、ポマード、ブッチホン、森元、轟盲牌、サイボーグ、チンパンジー、スナイパー御曹司、宇宙人ハト、お遍路、上島竜兵(仮)。サイボーグは任期中なので外す。そしてワースト20……つまり32位から13位は以下の通り。

 13 イチロー
 14 上島龍平(仮)
 15 UNO
 16 チンパンジー
 17 カイフ
 18 アレ
 19 ヤスバーロ
 20 ポマード
 21 ガウン
 22 轟盲牌
 23 ゼンコー
 24 TETSU
 25 ウィッシュ
 26 灘真影流当主
 27 ミキティー
 28 カクエー
 29 熊本の御殿様
 30 マユゲ
 31 お遍路
 32 宇宙人鳩


 と成る。故に13位から下は文句無しに称賛されない。特にワースト3は異論なしの順位だと断言しよう。此の三人が居て良く日本は無事だったな……と思える程に。一人一人を改めて評価するのは余裕があればやる。
 では12位から発表しよう。第12位は……

 森元


 当時は誰もが森元イコール最悪の総理大臣だと思ってしまう程にマスゴミからの幼稚なバッシングが多かった。だが、実は総理大臣としては至極普通で寧ろ神の国発言は正しい発言だと後でわかる。潜水艦衝突事件も蓋を開けてみれば森元は何の落ち度もない。ところが当時のマスゴミのフィルターを見破れない我々は森元の本当の実績を相対的に評価出来なかった。
 では評価点を挙げるなら彼のお陰でネット社会は誕生したと言っても過言じゃない。こうしてdarkvernuがブログで彼是出来るのもやはり森元のお陰。此れを忘れてはいけない。但し、次の総理が相対的に壊した数も非常に多い轟盲牌なのは大マイナス。後は……後はほぼない。
 では11位……

 シデハラ


 幣原弱腰外交はあくまで外務大臣時代の話であり、内閣総理大臣時の彼の評価はあくまで内閣総理大臣シデハラの時の評価を下す。マスゴミの評価の悪化は内閣の相対的評価を可能とすることを前提に当時の倒閣運動は正に此れに当たる。当時の内閣は確かにGHQの傀儡政権でマッカーサー草案など様々な悪政が敷かれる事と成った。此れ等はシデハラの評価として大マイナスとする。一方でハイパーインフレへの対応、食糧難打開策等国民生活で重要な法案を次々と制定した事は高く評価される。此れも後は……ほぼない。
 では10位……

 稔彦


 余りにも人気が短い事が大マイナスと成って此の順位に選ばれた。確かに戦後間もない中で鈴木前政権から受け継がれた仕事を熟す等、彼が居なければ実現出来なかった事は山程ある。だが、アカを招くとんでもない要求を呑む事を恐れた内閣は総辞職してGHQに抗議するしかなかった。決して反抗出来る立場ではない状況下で彼なりに何とかしようとした。だが、占領下では其れも叶わずに最終的な評価は此処に落ち着く。近衛文麿もそうだが、元々長い事政務から退いた貴族が政治センスを発揮するには余りにも時間が必要だった。もう少し狡猾であればGHQ相手に何とか出来た物を。
 では第9位の発表……

 「何、気にする必要はない」

 前政権がマスゴミから高い評価を受けた政権故に此の政権も結局高い評価を得られない。だが、可もなく不可もない上に此れと言った実績らしい実績も残さない。けれどもマイナス点を探そうとすると如何しても陳腐化する。結果、此の順位に定める事に。尚、彼の後は戦後ベストスリーに入るあのシゲルなのだから其処だけで評価点を付けるとしよう。10位と9位逆じゃね?
 では第8位……

 アーウー


 外交官時代から盟友カクエーと同じく支那の回し者の印象が強いアーウー。だが、調べるとガウンの超弱腰外交の解消に加えて西側陣営として時には断固とした決断をし、更には核兵器に対する当時の総理大臣としては異例の発言をする等ハト派の一括りでは評価し切れない大きな功績も残す。そして相対的な評価を決定付けるのがガウンとミキタケ、其れにヤスバーロと言ったワーストランカーの元総理大臣共のせいで死んだも同然の過労死……今は亡きハマコーがそう叫んでも仕方ない位にアーウーは過労の中に居た。故に此の順位でも本当は低い限り。だが、相対的な評価は中々下すのは難しい。
 では第7位……

 タンザン


 神隼人の経済学の師匠でもあり、経済政策は正しくても外交政策は余りにも無知の出発点。マイナス点があるとすれば後者に当たる。アイゼンハワーが狼狽する程に外交面では余りにも良い事がない。だが、外交で害が及ぶ前に脳梗塞を患って総辞職。結果として此の順位に落ち着く。但し、是清の盟友として軍事と財政政策が結び付かない事をGHQに説明したのは高く評価するとする。
 では第6位……

 スナイパー御曹司


 マスゴミから嫌われる内閣は相対的な評価を得られるを地で行く不運の政権。任期の短さがマイナスであり、能々考えるとタモさん更迭は別に悪くもない判断。幾ら主張が正しくても内閣は理論を何でも実行するには余りにも現実に即している。だから更迭するしかないのだよ。なのに自称保守側のどっかのチャンネルなんかは批判していたりもする。後は靖国に参拝しない事をマイナスと主張する者も居るだろうが此れはアハマド・ラムディがクリスチャンの教会で礼拝するような物でとてもではないが、彼の信じる宗教に従えば参拝するのは勇気の要る作業だろう。つまりマイナス点として突き付けるのは余りにも稚拙極まりない事である。寧ろ評価点を挙げると右からも左からも集中砲火を受ける中で故酒と共に世界経済の復興に取り掛かり、更には同時に日本経済の復興の為に尽力。女垂らしの奴やゲルショッカーと言った後ろから撃つような奴からの足の引っ張りに苦労しながらも衆議院解散を決定する迄尽力した。そして国民一人当たりの借金というデマを打ち破った最初の総理大臣……故に此の順位が妥当。
 ではベストファイブ発表前に少しだけ前回のワーストランキングの復習がてらこれと此れとあれをピックアップして何がいけないのかなどを紹介しよう。
 先ずはワーストスリーは言わずもがな。マユゲはマユゲ談話で更なる塗炭の苦しみを国民全員に押し付けて消費増税というやっては成らない約束をし、極め付けが阪神淡路大震災に於ける無能極まりない対応は最早話に成らない。お遍路はマユゲ談話を強化するお遍路談話を発表し、漁船衝突事件では船長釈放と一色氏が職を賭して行動に出た映像が無ければ如何に悪意極まりないかを証明出来なかった。極め付けは東日本大震災に於ける非人道的な対応と原発爆発の責任を知らずに反原発運動に利用するいともたやすく行われるえげつない行為……話に成らない処のレベルじゃない。宇宙人鳩に至っては奴が普天間基地移設問題の発端であり、事業仕分けと呼ばれる集団リンチや口蹄疫に於ける牛等の虐殺……僅か約八ヶ月で良くもまあ此処迄やってのけた物だ。今なら総理大臣の肩書をなかった事に出来るんじゃないかって思える位に当時の悪評にリアルタイムな迷惑行為を咥えてやりたい程のインパクトである。
 ワーストスリー以外の駄目な所を紹介しよう。熊本の御殿様とカクエーはマスゴミの高い支持を受けただけで大マイナス評価。前者は謝罪外交の始まり、後者は開いては無からなかった支那の門戸を開いた事が大マイナス。ミキティーは後のガウンの全方位外交の走り書きであり、尚且つカクエー逮捕に踏み切った余りにも無責任極まる対応が大マイナス。灘真影流当主は紅の傭兵談話等々、とても神隼人の弟子とは思えない外交音痴を連発。だが、経済政策に関しては決して間違っていない為に此の評価に落ち着く。ウィッシュはやはり今でも怨恨を残す消費税導入に踏み切った事や折角の門戸を閉じる機会を何と不意にした事から大マイナスの評価が下される。TETSUはやはりマスゴミから高い評価を受けている為に大マイナス評価で且つ様々な社会主義政策は現在も禍根を残す。特に民法改正は大マイナスだろう。ゼンコーは外交音痴から始まり、更にはマスゴミの評価も高い事や尚且つ後の緊縮経済病を招く日本経済破綻論を展開……十分過ぎる大マイナス評価だろう。
 段落を変えて轟盲牌はマスゴミの評価が高い上に道路公団及び郵政民営化、そしてケケ中の増長を招く等々マイナス点だけでも突出したものが非常に多い事から此の順位と成る。ガウンはミキティーの弱腰外交を更に強化した全方位外交で日本をテロ支援国家のレッテルを貼らせた罪は重い。尚且つ、門戸を更に広げる日支平和友好条約は寄生虫又はハニトラ同然の親支派議員を大量生産する悪条約。故に此の評価に落ち着く。ポマードは悪弊激しいマユゲ内閣の負の財産を生産しに奔走した事を評価しつつも増税を強硬して数多の禍根を残した罪は評価出来ない。ヤスバーロは靖国参拝を政治問題化した罪は重い。だが、長期政権を樹立する程の物だから其れなりに相対的な評価を下すと此の順位と成る。アレは短過ぎる事や真っ当な事を主張した法相を更迭したマイナス点はある物の短いのは時として多くのマイナス点の少なさにも繋がる為に此処に落ち着く。
 段落を変えて他の者も紹介する。カイフはオザーリンの言いなりのみならず、アメリカとの約束で四百億もの財政赤字を招いたマイナス評価がある。然も良く調べると女性大臣登用という女性ならではの悪弊を無視しての登用をした罪は重たい。此れも大マイナス評価の一つとする。其れ以外は此れと言って果敢に叩く点や評価する点が少ない。チンパンジーは弱腰外交、支那に屈したかのような聖火リレーの惨状、更には経済無策という事迄やってのけた事等々……だが、見えない国際貢献を踏まえて此の順位とする。UNOは任期の短さやどんなスキャンダルでも毅然とした態度に臨まなければ今後の政権の清廉潔白紛いなパフォーマンスを強いられる事もなかった。故に此の位置に落ち着く。上島竜平(仮)は消費増税の約束や経済無策等々経済政策も外交政策もイマイチ毅然としない。マイナス評価を挙げればそうだが、後にサイボーグ政権に移行した事を高評価とすれば相対的に此処に落ち着くだろう。最後はイチロー。日ソ国交正常化は現在も禍根を残す。だが、駄目大人党結党は高評価なので此処に位置する。
 こんな感じでワースト20を改めて評価を下した。うーん、順位逆じゃねってのが幾つもあるなあ……ま、一度決めてしまったから前提条件通り変えられないんだよなあ。んじゃあベスト5と行きましょう!
 第5位……

 ブッチホン


 増税で招いた経済の停滞を何とかする為に尽力した政権復帰後のポマード政権の後を継いだ総理大臣。其の景気対策は今では高い評価を獲得。確かに外交面ではハト派ゆえにマイナス点が多い。だが、ガイドライン法案の制定は後の安保改正やテロ等準備罪制定にも繋がる法案。更にはマスゴミの評価が低い事や轟盲牌に後ろから撃たれていた事やマキコの「冷えたピザ」発言のような幼稚で浅はかな物を刺されるのも彼を相対的な評価に努める。惜しむらくはそんな心無い連中の攻撃に肉体は耐え切る事が出来ずに病で次の政権にバトンを渡す事に成ろうとは。当時は批判の多かったブッチホン政権も後で評価すると実はいい政権じゃねえかって納得する実例……オザーリンや轟盲牌が足を引っ張らなければこんな事には成らなかったのに。
 其れじゃあ第4位……うーん、うーん、うーん……此れにしよう!

 新聞嫌い


 長期政権は高い評価の元やマスゴミに嫌われる故に相対的な評価を可能とし、更には沖縄返還を実現する等々……非の打ち所がなさそうに感じる安定政権。しかし、非があるとすればミキティーを登用した事に依る非核三原則の制定は大マイナス評価。其れさえなければ現在の日本を苦しめる事もなかった。だが、経済政策に関しては盟友神隼人の天才的な政策の延長線上にあってやはり評価は高い。惜しむらくは相対的な評価を下す上で泣く泣く此の順位にするしかなかった。戦後最長の長期政権なのに此れは非常に残念。
 ではベストスリーの発表。何、前やったワーストランキングの補足と同じだって? 違うんだよな、此方に関しては一度リセットして順位を決めた。なので同じではない。では発表する。
 第3位……此奴だあああ!

 キーシ・ハワード


 タンザン内閣の臨時として病に倒れたタンザンに代わって様々な事に尽力。タンザンの左寄りを緩和したのは間違いなく彼の功績と言っても過言じゃない。徹底した反共と其れに併せてマスゴミからの評価は最悪の一言……此れだけで相対的な評価に値する。更には日本の国防にとって要と成る安保法改正法案の成立の為に激しい反対運動にも屈しない宰相としての毅然とした態度は高評価を得るに十分過ぎる物。経済政策も其れなりに充実していたのはタンザンの弟子である神隼人だけじゃない。彼もタンザンの其の部分に則って減税政策を実行していた事が判明。こうした事からベストスリーに入るには十分過ぎる存在と言っても過言じゃない。惜しむらくは頭がパーン党連立のきっかけである南新羅で最大のカルト集団との蜜月関係を決定付けた事だろう。此れが無ければトップツーに入ってもおかしくなかっただろうに。
 次はトップツーの発表。残る二人の内の何方か……此れには贔屓目で此れを入れるべきか其れとも相対的な評価で此れを入れるべきか? だが……贔屓に屈する事にする。依って
第2位いイイイイイイイイ……申し訳ない!

 シゲル


 シゲルが居なければ間違いなく今の日本はない。サンフランシスコ講和条約の締結に依る主権回復、日米安全保障条約に依る連携への橋掛け、マスゴミからの総攻撃を背景にした相対的な評価を可能とする土壌と隙が無い。惜しむらくは指揮権発動しなくてはならない程に政権末期時は形振り構わない所を衝かれて後の禍根を産む事と成ったイチロー政権への明け渡しがマイナス点だろう。だが、其れ以外だと他の総理大臣と比べても非の打ち所がない。だが、贔屓目が優先して此の順位にしてしまった。
 という訳で第1位……此奴ですよ!

 神隼人


 マスゴミからの集中砲火に依る相対的な評価を可能とするのに加えて長期政権による高評価、そして経済面でも国の根幹を担う財政面でも非の打ち所がない点等々。然も彼の政権下で東京五輪は開催された。其の後に神隼人は病を患って後の新聞嫌いに政権を譲る。此方もほぼ非の打ち所がない内閣故に政権以降は上手く行く。惜しむらくは弟子の灘真影流当主が外交音痴過ぎたのは弟子育成が今一つと評価を下しても仕方ないと言っても過言じゃない。
 兎に角、darkvernuは明白に物を言ってしまう上に数学的センスに光った上に現実主義な彼を贔屓目に1位にしてしまった(所謂保守派の場合だったらキーシが1位だろう、だが世間の評価だとトップツーの何方かでインパクトの重さからシゲルの方に軍配が上がるだろうな)。其れ位に彼は日本の宰相を目指す政治屋が求めるべき要素を全て満たしていると断言して良い。
 では以上でベストランキングを終える……もう九時かよ!


 結局、神隼人を1位にしてしまった。駄目だなあ、贔屓で1位にしたら……因みに現総理を入れたランキングにすると現総理はリアルタイム評価でベスト5に入り、後の評価でもベスト10に入る健闘をすると自分は予想。まあ、そうしないのは今後共に愛国政策と同時並行に行う売国政策に目を光らせる必要があるしな。何せリアルタイムでは何時もネット民の評価は上下していて一向に安定しない故にね。
 そんじゃあ二回目の雑文は此処迄。戦前もやりたいけど……詳しく調べていない現状じゃあ誰が良くて誰が悪いのかを明確に評価出来ないんだよなあ。

賃金についての重要な話……他に当たった方がよりわかりやすく知る事が出来るけどね

 如何もドラゴンボールの最新映画見て楽しんだdarkvernuであります。
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 さて、賃金の簡単な話をして南新羅がやっちまった下手な賃上げの末路と今からフランス革命という野蛮で下劣にして人間を獣たら占めた忌まわしいモノを開発したあのフランスで起こっている事が如何に野蛮かも同時に紹介しようと思う。

 昔々ある所に萌え萌え村がありました。其処では五企業が萌え製品を巡って競い合いましたとさ。最初に紹介する企業はダクネス株式会社でM気と防御一辺倒満載の商品で日本円にして月十億稼いでおります。其の十億の使い道は企業投資に七億、残り三億は三百人の従業員に振り分けられます。単純計算すると月に百万貰うという計算に成ります。企業投資を賃金引き上げに使う分には未だ未だ余裕がある企業と言えるでしょう。
 続きましては五和株式会社で天草式十字凄教を扱った商品と何故か社名の影響なのか上条さんグッズも揃った商品で日本円にして月八千万を稼いでおります。八千万の用途は単純に五千万を企業投資、三千万を五十人の従業員に振り分けられます。単純計算では従業員は月六十万貰うという物。但し、賃上げに耐えられる構図ではない。
 三社目はフブキ株式会社でフブキ組グッズで推し進めるだけで何と月五億稼いでおります。五億の用途は企業投資に何と四億、対する一億は千人の従業員に振り分けられます。つまり月十万だけでとてもではないが会社に居続けるには安過ぎる賃金と言えるでしょう。
 四社目は古見さん株式会社でコミュ隙なのに人気がある古見さんグッズのみで勝負し、何と一億を稼いでおります。但し、企業投資は一千万で残りを九十人の従業員に振り分けられます。つまり月百万を貰う計算でしょう。企業投資への割合が少ないのが若干不安要素ではありますが。
 最後はうるか株式会社で水泳女子のうるかを中心にした僕勉キャラグッズで勝負。だが、売り上げは月五千万と今一つ。企業投資は三千万、残りは従業員百人に振り分けられます。つまり一人当たり月二十万と余り賃金ではないのが残念。
 そんな五企業の前に政府は何と『月百五十万に引き上げ』を要求。然も強制性がある為に大混乱。ダクネス株式会社は四億五千万に従業員へ振り分けられるのでそうゆう意味では未だ十分。だが、五和株式会社の場合は2.5倍も引き上げられるので企業投資を五百万にするか或は従業員を大幅にリストラするしか道がない。フブキ株式会社の場合は通常の十五倍に成るので払い切れない。依って大量リストラは避けられない。古見さんの場合も同じでやはりリストラするしか道はない。うるかの場合も同じく。
 此の様に体力のある企業とない企業では此処迄開きがある。特に従業員に支払う金額が膨大であればある程、企業投資は後回しにされやすい。然も企業投資が不十分だと来月分の生産を減らすという経済学では有り得ない事も考えられる。急な賃上げとはこうゆう事である。なのに其れを知らない政府のトップが居れば如何なるか……据え恐ろしいとは此の事だろう。


 という訳でフランスのポッポがやろうとしている事はムン工作員の失敗を繰り返す事に等しい。つーかわかり難い事ではあるが、如何に無暗な賃上げが失業率を上げるかが良くわかっただろう? 人件費とは其れ位に重く圧し掛かるのだよ。だからこそ前にも雑文か何かで書き殴った筈だが時給千五百円を主張する阿呆共は本当に情けないったらありゃあしない。ダブルオーツネヤスも言ったように労働政策だけじゃあ経済政策とは言えないんだよ。つーか企業投資が不十分だと経済は上手く循環しないんだよ。企業だって慈善事業で雇っているんじゃないからな。企業だってワタミみたいな人間の屑みたいな心を持った奴等ばっかじゃないんだ。此れは自分の経験だけど、結局企業で働く人間は最初から悪に染まっているからああゆう風に非人間性を押し出す訳じゃない。仕方なく、更には板挟みの中で非人間性を出してでも経営を進めるしかないんだよ。自分が若しもどっかの会社の課長か係長であってもきっと仕方なく非人間的に指示を出したり命令するかも知れん……其れ位に人間とは善人を貫くのが難しいのだよ。其れを考えても真の労働政策とは企業の成長以外にない。成長すれば少しずつではあるけど、雇えるし賃金も上昇してゆくんだよ。こうゆう事を理解せずに経済政策をやると南新羅みたいにヘルコリアが加速するんだよ……何だよ、キチガイとしか言いようがないあのクレーマーは(驚)! アカ共が主張するのが其れだぞ……やってられっかって思いたく成るぞ、あんな風に成ったら!
 という訳で時事ネタの解説を終える。

 第百三十四話の解説でも行きましょう。今回は恋愛物語を全面に押し出した。少し急なフラグ伊達なのはよおくわかる。流石に強引過ぎるのも良くわかる。けれども、其れに依って悲劇は深みを増すんだよな。まあ少し強引であり、話についていけないようにしたのは済まないとは思う。兎に角、ライデンは此れにて心が砕かれた状態でHP版第百二十話で相武の過去話を聞く事と成る。まあ其の辺との整合性を合わせて少し相武の年齢を第百三十五話以降は計算し直すので前に比べて「何で若返ってんだよ」というツッコミが来るかも知れない。寧ろ此処は「何で今迄間違った指標を基に話し作ってたんだよ」というのが正しいツッコミです……マジで申し訳ない。何時も自分は間違いを直ぐに犯すんだよ。何回やっても学ばんからなあ、困るよ(笑)。
 さて、次で実質上はライデンの戦いは終わるかな? いや、次の次でも戦いはある筈だから其れはないか。でも、次は短く収まるので少々強引に文字数が増える事をお許しを。
 以上で第百三十四話の解説を終える。

 では予定表だああ!

 十二月十七日~二十二日   第百三十五話 終わりの始まり 最後の一名に成っても         作成日間
  二十四日~二十九日    第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる       作成日間
      予定日不明    第百三十七話  新天地のレット 其れは未だ見ぬ島国         作成日間
               第百三十八話 新天地のレット 恋は突然やって来る          作成日間

 連載再開は新元号で言えば三年初めに成る。其れ迄はFC2小説で二本位作品を執筆するか外伝やハヤトは死なずと言った特別編でもやるぞ。特に外伝は弩忘れしやすい自分の脳を活性化するには重要だしな。
 そんじゃあ今回は此処迄。二回目の雑文をやるぞ。予定にないけど。

一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(終)

 五月百十日午前七時一分一秒。
 ライデンは出発する四分前。其処で彼は齢二十一にして二十八日目に成る今は菅原魅羅と長話をする。
「そう、銀河連合が流れ星に依る攻勢を止んだのは此れが狙いだったの」
「俺達は安心し切っていた。奴等はそう簡単な存在じゃない事を何故頭で理解しても本能で理解し切れないんだよ!」
「何回目なの、そうゆう悔いは?」
「……だよな」
「でもそうして理解を深めている証拠じゃないの?」
「何だよ、お前は俺達と銀河連合が何時か分かり合えると本気で信じているのか!」
「其れは絶対に信じない」魅羅も其れは理解していた。「何故なら私達全生命体と銀河連合は根本からもう既に分かたれるから」
「だったらそうゆう事を言うなよ、お腹の子供の為に成らない」
「こんなに膨らんでいるのに未だ出ないのは如何してかなあ?」魅羅は膨らんだお腹を摩って呼び掛ける。「若しかして私達と同じく恥ずかしがり屋かしらあ?」
「すっかり母親みたいな振る舞いをするように成ったな」
「うん、今迄の貴方に苦労されるような雌じゃないんですから」やはり結婚生活に満足しない魅羅。「全く貴方には何時も苛立ちが募るばかりですよ」
「何だよ、隙があれば直ぐに其れだ!」
「当たり前です、貴方。一体どれだけ私は満足出来ない事が溜まったかわかっていますか。洗濯物を放ったらかしにするのは日常茶飯事。帰って来ては『飯』や『何でこんな献立だよ』とか『何だよ、俺は休みたいんだ』とか何時も自分の事ばっかり!」
「仕方ないだろ、今の此の御時世……最早何処に安息の血があるかわからないんだよ。新天地だって希望があるかどうかさえも見えないんだぞ。お前には見えている世界が狭過ぎる!」
「広い世界の為に家庭を疎かにする事が家族の長の務めですか!」
 其の分だけお前達は帰るべき場所で安穏と暮らしているだろうが--結局喧嘩は始まる……其れでも自らの主張を抑え込む我慢をしたくないライデン!
「全く信じられない。何時もそう、広い世界だの大局を見ろだの……そうゆうのが雌心を余計に弄ぶのを知らないのですか!」
「……止めだ、結局感情の赴く侭に出来てしまった関係ってのは後に成って何時も苛立ちだけが募るんだな」
「二の時も私の体を弄んだ結果がお腹の赤ちゃんです。赤ちゃんの父親として格好付けるのは構いませんが、母親の気持ちも理解して欲しいです!」
「だから止めだ。今からこうして争っても埒が明かない。わかっているだろう、俺が命懸けで戦わないとお腹の子供も魅羅も幸せは享受出来ない事位は。其れは俺達家庭の話だけで完結出来ない。他の家庭だってそうだ……俺達みたいに緊張感のある仲だとは思わない。其れでも俺達に比べれば円満に過ごしていても不思議じゃない。そんな家庭も含めて俺達は銀河連合に立ち向かわないといけない。お前だってわかる筈だ、幾ら満足出来ない事を並べ立てても結局は戦う雄達が戦場に出て生還したり下手したら死んでしまう事に成っても彼等が前線に出るからこそ魅羅は、魅羅のお腹の子供は明日を掴めるんだって!」
「何でよ、いっつも満足出来ない事ばっかりなのに!」普段はライデンに苛立ちを募らせる魅羅も今度こそ帰れないという本当の音を出すかのように震えだし、涙を流し……「何で貴方が、貴方が離れるのがこんなに胸が引き裂かれそうに成るのよ!」そして胸元に飛び込んで思いの丈をぶつける。「いっそ銀河連合の心で在ったら貴方の事を素直に喜んで差し出す事が出来るのに!」
「魅羅、俺もだ。俺もお前と離れたくないという気持ちが強い」抱き締めるライデン……「何でこんなにお前を離したくないというという思いが強いんだよ」其れは思わず加減を間違えそうな位に強く。「離れたくない、ずっとずっとお前が傍に居て欲しい!」
「私もよ、貴方。如何して見付けた光がこんなに離れるのが早いのよ。何時も悔しいのよ、何時も空しいのよ。こんな感情さえなければ私達は安心して貴方を……ううう、うううう!」
「悲しみさえも生み出す全生命体の心は銀河連合に比べれば無くしてやりたい感情…・・・でも、此れが俺達と銀河連合の違いなんだ。此れが俺達の強さだよ。悲しみがあるから前に進める。苦しみに繋がるからこそ強く羽ばたける。強く羽ばたく事は即ち誰よりも優位な事なんだ!」
「其れでも、捨てたい!」
「いや、捨てられない。捨ててしまったら俺達は如何やって銀河連合に勝つんだ。だから……此処迄だ」其れから抱き締めた両腕は魅羅から離す。「続きは全てが終わってからにしよう」
「うん、待ってる。そして苛立ち募る日常に帰りましょう」
「ああ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
 其れが二名の最後の会話と成った--

(そして俺は漸く我に返り、号泣。最早何も取り戻せない。最早何も生み出せない。最早……俺には帰るべき場所はもう何処にもない。其れ位に彼女の死は俺の魂に刻み込まれた。此れが俺と彼女のお話。魅羅との生り初めから別離を大いにいや大袈裟に描いた恋愛物語は此れにて幕を閉じる。そして次回からは俺の最後を描く物語が始まる。其れは短いが、長い。何しろ其処で漸く明日からやって来た謎の猫族と出会うのだから不思議で仕方ない。相武様の話を聞いただけでは其の猫族が如何してやって来るのかを俺は知らないからな。そうゆう意味では短い話の中で彼女との出会いは俺の最後をより彩を与えてくれるだろう。
 とはいえ、疑問に思った事が一つある。今回の話で俺は確かに右腕を失った筈。なのに俺の右腕は何故無事なんだ?)

 ICイマジナリーセンチュリー三百十五年五月百十九日午前一時零分零秒。

 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星 完

 第百三十五話 終わりの始まり 最後の一名に成っても に続く……

一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(情)

 五月百十七日午後十一時二十九分四十九秒。
 場所は真古天神武藤原大陸大中臣地方迷宮の洞窟前。
 齢二十三にして八の月と二十九日目に成るライデンは既に右腕を無くしながらも何かを目指して歩みを止めない。一体何が起こったのか? だが、ライデンの思う事は其れを伝える事はない。
(みんな死んでしまった。みんなみんな死んでしまった。もう俺には相武様、親友のレット、そして魅羅とお腹の中に居る未だ見ぬ子供だけしかない。其れでも俺は戦いを止めない。生きている者達が未だ居るなら俺は未だ未だ戦える。生きている生命が、帰りを待つ生命が居る限り……俺は!)
 ライデンが目指すのは家路。ライデンは帰りを待ち続ける最愛の者の所に向かう。何が起こったのかを詳細に語る事がないライデン。だが、待っているのは崩壊した建物と下敷きに成った生命。
「此れは……オイ、其処の者よ!」齢二十八にして六日目に成る菅原猿族の女性に事情を尋ねる。「如何して俺達の住んでいた建物の下敷きに成っている!」
「ううう、助け、ようっと。助け、ようと……しったら」
「端的に結論だけを言ってくれ」其れは自分にとって重く圧し掛かると知っていながらも敢えて其れを要求する勇敢なるライデン。「貴女の出来る限りの、力で!」
「そ、其れは、却って貴方様を、貴方様を--」
 だから俺の事は構わないからさっさと結論だけを言えって言ってるだろうが--何かを受け止める覚悟を持つ右腕無きライデン!
 そして何かを告げ、猿族の女性は息絶える。ライデンは其れを聞いて心の中であらゆる合理的思考が張り巡らされる。其れは無茶な方法であらゆる真実を全て自分の都合が良いように解釈する。例えば--
(そうだ……俺を安心させる為に魅羅が言ってるんだよ。魅羅がきっと何処かで俺の帰りを待っているんだ……何て考えて如何する!
 クソウ、全然受け止め切れないじゃないか。俺は覚悟を持っていたんじゃないのか、あらゆる悲惨な事実を重く受け止める覚悟を持っていたんじゃないのか。嬉しくない事も悲しい事も怒りに身を任せたい事も全て受け止めるつもりで結論を促したんじゃないのか!
 畜生、結局俺の眼で納得する迄はあいつの……いや、考えるのはもう止めだ!)
 考える位なら直接見に行く。そうするしかないとライデンは思った。器用ではないライデンなりの答えである。其れ故にライデンと共に生き残った齢十七にして三の月と二十七日目に成るレットが声を掛ける……「其の腕じゃあ探すのも面倒だろう、ライデン」ライデンの意地を張った行動を手助けする為に。
「お前は生きているのか?」
「当たり前だ。俺様は絶対に死んだりしない。其れに」ライデンは上半身裸に成って迄ライデンの失った右腕から出続ける血を少しでも和らげる為に縛る。「見付ける前に死んだら本末とやらが転んで倒れるのと同じだ!」
「止めないのか、俺は心を傷付けようとしているのに」
「お前の意地を止める気はない。其れに今は少しでも事実を曲げたいんだろう、心が?」
「つまらん意地を張ってると怒らないのか!」
「怒って堪るか。俺様には愛だの恋だのを未だ知らない……が、そんなお前が初めて家族を築き上げて自ら柱として動き始めたというのに!」
「レット……お前も辛いのか?」
「大丈夫だ、相武様はちゃんと避難した。後で相武様が居る場所を伝える。今は彼女を……菅原魅羅を、助けるぞ!」
 ……わかった--涙を堪えてレットの優しさに感謝の意を表するライデン。
 其の作業は最早一の日が過ぎても行われる。其の間に銀河連合が襲撃し続けても五体無事なレットは右腕の無いライデンを守り通す。時々、百獣型、医者型、参謀型といった強力な銀河連合が立ちはだかってもレットは其れを苦戦する事無く済ます!
(凄いぜ、俺には出来ない事だ。もう完全に追い付けない。あいつがやってくれるお陰で俺は漸く、彼女の所に向かえる。彼女を救出して、して、して……してやるんだ!)
 ライデンは瓦礫を除去した先に見える誰とも思えない肉塊を見ても最早号泣する事さえも忘れて作業に没頭。時には肉片一つ一つを回収する程に迄、精神に異常をきたしていた。其れでもライデンの行動を咎めずに好きなようにやらせるレット。だが、レットもライデンの変調に顔を歪ませて何か言いたそうな表情で見つめる。苦そうな表情ではない。かと言って辛さを表現するような皺の多い表情でもない。其れ位にライデンの変調は周囲を困惑させる。
(全部、揃った。恐らく俺は……クソウ、理解したくなかったんだ。此の様に俺は偏重の侭で居たかった……思い出すじゃないか、魅羅との最後の会話の全てが!)
 ライデンの中で魅羅の全てが急速に思い出してゆく!

一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(愛)

 午後四時二十八分三十二秒。
 場所は迷宮の洞窟前軍者専用仮設民家二階五号室。其処はライデンが日々暮らす部屋。既に菅原家の建物は氷が解けた事で発生した津波に依って流され、更には沈んだ後。以来、ライデンを始めとした者達は迷宮の洞窟近くの仮設民家にて生活するようになった。やがては水没が収まった時に初めて復活した土地にて生活を戻してゆく。
 だが、生活を取り戻さずして死んでゆく生命も中には居る。ライデンが知っている中では藤原サイ団、シシド・ミリエム、リリザース・リッサール、そして山一サンショウ丈。ライデンが知る四名は故郷に戻る事無く一生を終えた。埋葬された場所も首都ボルティーニや或は迷宮の洞窟近く、と彼等は決して其処で骨を埋める気は毛頭ない。だが、故郷に帰る日は未だ未だ先に成る。
 そんな風に仮設民家のある一室で眠る度に考え事をする生命が一名。菅原ライデンはレットが自らの代わりに仕事を引き受けてくれた事を理由に睡眠が足りない部分を補う為に昼寝を継続する。
(にしても意識は眠らない。眠るってのは意識ごと眠る事を意味するだろう? 枕の高さが良くないからか? 其れとも季節に合わせた毛布の数じゃないから寒さに思わず目が覚めてしまうのか? 其れとも……他の可能性を考える度に俺は一つの答えに集約してしまう。戦いに精を見出した為に俺の中で完全な眠りを妨げている……其れしかないだろう。
 だが、今回に限っては少し状況が異なる。日の初め迄俺は魅羅と激しい交わり合いを演じてしまった。其の事が如何も引っ掛かる。俺は其の場を去った事を謝罪しないといけない。だが、睡眠が足りない状態で謝罪する訳にはゆかない。眠気が大分浅く成る迄昼寝をしてから謝罪しに行きたい……って考えていたら誰かの呼び出し鐘が鳴った。誰だろう、例え眠たくても出ないといけないのが日常の好かん所だよ!)
 扉を開けた先に待っていたのは--魅羅!
「来ましたよ、ライデンさん!」
「魅羅か、申し訳ない。俺が君を傷物に--」
 其れはライデンさんらしくありません--ライデンの気持ちとは腹の裏側の如く魅羅は右人差し指で親指に力を溜め込んで彼の額に強力な一撃を加える。
「イデッ……其の様子だと、謝罪は必要ないな」
「はい、恋は愛に変わるのです」魅羅はこう言った。「なので此れからはライデンさんの為に一生を尽くします!」
「魅羅……良いのか、俺の為に?」
「言った筈です、ライデンさん。恋愛の恋は既に通過して今は愛し合う時期に入りました。二度も言わせないで下さい!」
「でも俺は親父みたいに子供の為の親に成れないし、愛情を持つ事だって此れからも持てる自信が--」
「そうゆう時にこそ私達が御互いに支え合うのですよ。銀河連合みたいに恋愛の何たるかを知らない存在ではない限り、私達の愛は消えないのです」
「でも自信がない。俺は良い父親に成れる自信が--」
 だから何度も言わせないで下さい、支え合えば良いのです……複雑な理由よりも単純な理由こそが前向きに愛を育む原動力なのです--愛に精通した雌だからこそ言える単純且つ重たい一言が魅羅の口から告げられる!
「……そうだった。俺とした事が後ろ向きにとか今後如何すれば良いとか考えるからいけないんだ。そうじゃないだろ、恋愛ってのはこう何て言うか……考えるのも面倒臭いモノなんだ!」
「そうです、だからライデンさん……一生を私と一緒に過ごす事を誓って下さい!」
「告白は俺がする物だ……雌は黙って俺の言った告白だけを受け入れろ!」
「じゃあどんな告白ですか、ライデンさん?」
 兎に角……俺から絶対に離れるな、以上--上手い言葉が出ないライデンらしい告白文句である!

(そして明くる日の深夜に俺達の事を気遣った奴等が勝手に結婚式を挙げやがった。まあ良いんだけど、こうゆうのは密かにやりたかった。然も其れはレットが相武様に伝えた事で僅かな時間内に作業が開始され、忙しい合間を縫って盛大に開かれたってもんだ。銀河連合が奇襲したら如何するんだよって何度思った事か……だが、こうゆう時に限って奴等は来ない。如何やら結婚式を俺達だけでやってくれって言う奴等の明確な文言だったのかも知れない。
 銀河連合の話は如何でも良い。こうして俺と魅羅は正式に夫婦と成った。そして俺が二の時以上掛けて交わった事で魅羅の御中には新たなる生命が宿る。其れが雄か雌かは俺が死ぬ迄わからない。まあ其の話は未だ未だ拙速かも知れない。語るべきは俺達の新婚生活の方だろう。其れは兎に角、谷の連続だった。
 俺が生活態度がだらしないと魅羅は何時も怒鳴った。俺の帰宅が遅いと何時も魅羅は「もう別れる!」って五月蠅かった。尚且つ、何度口論に成ったか。何度「もうお前みたいな勝手な雌とはもう付き合わん!」と言ったか。俺の方にも礼儀が足りない部分もある。出すべき塵出しを忘れる事五連続に忘れ物七連続、挙句に夕飯の約束を怒涛の忘れ十二連続……怒らない方が不思議な位だろう。
 其れでも俺達の新婚生活は其れ以上に深い交わりと愛の育みの喜び……そして一緒に居られるという喜びで満ち足りている。好きな事もあれば怒りたく成る事も同居する。其れが本来の愛情なのかも知れない。好きなだけの愛情は愛情と呼ばないように山も谷もない結婚生活を結婚生活とは呼ばないかのように。
 なのに其れは--)

一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(恋)

 午後十一時零分一秒。
 場所は迷宮の洞窟前仮設民家客員用二階二号室。
 私が、私が……私のせいで--窓から抜け出そうとする罪に苛まれる魅羅が其処に居た。
「よお」其処にライデンは通り掛かる。「心配で来てやったぞ」
「そんなの真実じゃありません、ライデンさん。ど、どうせ私の事を責めに、来たので、しょ?」
「未だ誰もお前の事を責めてはいない。正確には相武様がお前を責めないように通達を出したんだ……お前を部屋待機と同時に」
「や、やっぱり責めに行くんですか?」
 そうじゃないって言ってるのがわからんのか、魅羅あ--一っ跳びで二階二号室の窓の枠に乗っかるライデンは魅羅の瞼を逸らさずに本気の眼差しで見つめる。
「ライデン、さん?」
「其れに危ないぞ」ライデンは魅羅の両肩を掴むと勢い良く寝床迄突き飛ばす。「おっと……痛かったか?」
 何で……枕の上に乗るように、突き飛ばしたのですか--魅羅の言う通り、彼女の尻の下にやや柔らかい枕があった。
「どっち道突き飛ばすんだ……痛いだろう、枕は固く出来ているんだから」
「ライデンさん……此れは柔らかくて寝付けませんよ」
「何だよ、如何して客者に対しての扱いを徹底しないんだよ!」
「其れは如何でも良いです。其れよりも如何してライデンさんは、ライデンさんは説教しないのですか?」
「……フウ、済まなかった」
 な、謝る--魅羅にとって其の行動は理解し難い。
「土下座してやりたい、だが……頭を下げるだけで十分お互いのいけない部分を謝罪したと俺は思う」
「何で……まだ謝罪してないでしょ!」
「ああ、そうだったな。だが、俺に対して謝罪するべきじゃない」
「え--」
 正確にはウサールの遺族とハイラ道に対して……だろ--本当はチョー磨や他の生命の名前も出したかったが、其れ以上は責めているのと同じだと考えて敢えて重要な部分だけを抜き出す。
「何で貴方に謝罪の気持ちを、謝罪の気持ちを……じゃなくて!」
「何が?」
「惚けないで下さいよ、ライデンさん。何に謝罪するのですか、何か私に対していけない事があったのですか!」
「そうだな、俺は……手紙を返さなくて御免」其れから続けて罪を謝るライデン。「そして気遣いもせずにお前を連れて来て御免、更には自ら任務に逃げて見ようとしなかった事も御免……俺は、俺は其のせいでハイラ道を危険な目に遭わせてウサールを死なせてしまったんだ!」
 ラ、ライデンさん--そう叫んでしまう程にライデンは魅羅を抱き締める。
「済まない、許してはくれないとは思う。だが、今は……もう、何も考えたくない」
「恥ずかしいです、力が強いです!」
「強いさ、魅羅。何故なら俺は……初めて、異性に対して何をすれば良いか迷い惑うからさ」
「止めて、ライデンさん。此れ、恥ずかしい、恥ずか……ブブ!」
 フウ……俺はもう、君の事しか見れない--そしてライデンは生命本来の重要な儀式を無意識の内に始める。

(流石に其れは恥ずかしくて全てを紹介する事はない。というか紹介するだけでも恥ずかしいというのに……まあ、凄い事をしたな。たった一回だけで俺は参ってしまうんじゃないかって思ったさ。確かシシドが言ってたけど、急激に命が吸い取られるような感じでとてもではないが華奢な生命では長時間も耐え切れないと言ってた。
 然もあるやり過ぎな者の話をシシドは嬉しそうにも語っていたな。えっとシシドに依ると獅子族の筋肉隆々の雄は愛する雌との一の時も激しく交わったそうだ。其の結果、腰骨に罅が入る程に腰痛を起こした上に何と十の年も年を摂ったかのように痩せていたそうな。おまけに次の日には全身の毛が白くなったほど……幸い、其の獅子族の雄は四十八の年も生き抜いたと伝えられる。シシド曰く恐らくは二度と交わりをしないと誓って腰に重荷を掛けない生活や無理をしない生活を徹底して其処迄長く生きたのだろうってさ。そん位にこうゆうのは体力の要るもんさ。
 そんな物を俺は何と明くる日の二の時迄やっていた。時計を見て驚いたよ、時刻を。既に魅羅は疲れ果てて眠っているんだけど……魅羅も魅羅で体力のある雌だ。若さとかそうゆう問題じゃない。感情の昂ぶりが起こす物は時として通常の限界を超えるのだって驚く程に。
 もっと驚いたのは其の現場を見たあいつだ--)

 九十五日午前二時一分一秒。
(あれ……俺は何をしていたんだ? 魅羅がこんな幸せを尽くしたかのような表情で寝ている? つーか全裸? 何してたんだ? 俺は何をしていたんだ?)
 何か凄い悲鳴が聞こえたから登ってみると……ライデンは其の彼女と何しているんだ--そう伝えるのはライデンが良く知る生命。
「レット……お前は俺達の何かを知っているな!」
「いや知らんから尋ねて来たんだろうが。だって悲鳴が聞こえたから神武包丁を抜いて跳んで来たというのに……覗いてみれば其の、俺様にお前の萎んだ何とかかんとかを見せて楽しいか!」
「萎んでいる……何を言う? 俺はお前に勝てる唯一の……って!」ライデンは其処で気付く、自らの何とかかんとかが既に痩せ細っている事に。「ま、まさか……俺は遂に、遂に、一線を越えたというのか!」
「俺様の知らない所でお前は裏でとんでもない切り口を見付けやがって!」
「こ、此れは、き、気が付けば--」
 いや、もう良い……取り敢えずライデンはそっからさっさと逃げ出して自分の部屋に戻って早く寝ろ--レット成りの優しい言葉である。
 レットが去ってからライデンは直ぐに服を着込み始める。何も覚えていないライデンは思い出す事よりも此処で感情の赴く侭に果たしてしまった事を何とかしようと試みる--結果、三の時過ぎてから此の場を去る程に丁寧且つ物音一つ立てずに掃除を済ませ……此の場から急いで立ち去った!

(寝たのは四の時過ぎで睡眠時間は一の時すらない。全然寝足りない状態で朝の点呼を取って各々の激しくも忙しい作業に当たったよ。俺を気遣ってレットは迷宮の洞窟に挑むのを一旦止めて俺の代わりに諸々の作業を担当してくれた。俺は其の間に自分の部屋で睡眠を摂る事にした……すると--)

一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(近)

 午前九時三十二分四十三秒。
 場所は工事現場乙区域二番回廊。ウサールが担当する区域であり、其処には様々な兵器開発の為の部屋が新設される予定だったとウサールは語る。だが--
「何だこりゃ!」
「此れは……獅子型なか?」
「背中に望遠砲……巨大な望遠砲を抱えたる獅子型?」
「気を付けて下さい、あいつは突然何もなっい所から……ウワッ!」説明する暇も与えない勢いでウサール達を攻撃する望遠砲装備の獅子型。「話を続けまっすと、あいつは何もない所から出現しました!」
 会話を寸断するように獅子型は弾丸のようなモノを詰めては五名を狙撃する。一発の威力は通常の連射可能な望遠砲に比べて重く、当たれば五名の周辺に散らばる現場員の肉片の如く飛び散る--其の分、巨大望遠弾並みの連射速度故に隙があるとすれば次弾を発射する迄の時間だけ!
「みんな、俺が惹き付けるから其の間にチョー磨さんとウサールはあれが届かない距離と死角の所迄避難しろ!」戦いに向かない者達には安全に非難するように指示しておき、其れ以外は攻勢に出るように指示を出すライデン。「其れ以外は一気に懐に飛び込んで一撃倒破で行け!」
「わかりまたああ!」
「ええ、そんな事をライデンさんは命じるのですかああ!」
「当たり前だ。今は戦いが先だ……奴を一撃で倒さなければ次は無いと思えい!」
 もう、雌心を弄ぶんですから--未だに怒りが収まらない魅羅!
(未だ怒っているなあ。いい加減に切り替えられないのか……全く雌って言う生命は如何してつまらない事に拘るのだよ!)
 雌心が何たるかが全然わからないライデンは魅羅への理解が遅れる--其れが後に大きな過ちを犯す事を彼は未だ知らない!
 其れが招いたのが魅羅がライデンの指示も聞かずにライデンの所に駆け込んでハイラ道を一名だけにしてしまう。此れに気付いた混合獅子型はライデンからハイラ道の方に砲身を向ける。
「何……な、魅羅!」自分自身が囮役を任される筈が結果的にハイラ道が囮に成ってしまうという事態に気付いたライデン。「だが、ハイラ道迄の距離と今の数だけじゃあ間に合わない!」
「ぼ、僕の方に……う、うあああ--」
 ハイラ道さんはやらせまっせん--避難していた筈のウサールが誰よりも速く駆け付けてハイラ道を突き飛ばした!
 そして、ウサールの体は自らの体格と同等の大きさの砲弾のような何かの直撃を受けて……遺言すら残せない程に肉片と砕けた骨が周辺に散らばった!
「ウサールさああああん!」
「クソウ、何で……うおおおお!」ライデンはウサールの死で襲い来る悲しみを怒りに変えて獅子型の懐に誰よりも速く入っては瞬く間に獅子型の首を天井に突き刺さる程の勢いで刎ね飛ばした。「クソウ……こんな事に成るなんて!」
「ああ、あある」左上羽に飛び散った肉片の重みに気付いて旋回しながら振り返ったチョー磨は其処で嘗ての部下だったウサールが既に無残な姿に成っているのを見て、驚きの余りに其の場に墜落。「ウグ……ううう、うううる」
「あ、チョー磨さん……だ、大丈夫でか!」
「う、痛みは……走るが、だ、大丈夫だる」
「あ、わ、私は、私は」自らの招いた行動で膝に力が入らずに座り込む魅羅。「私って……何でこんな、こんな行動を?」
「己を責めるのは此処じゃない。今は、ウサールの亡骸を丁寧に回収するぞ……同じく丁寧に弔う為に!」
「あ、あな、あれ? あ、えっと--」
 さっさと動け……自らを責めたり悲しむ前に--ライデンは魅羅に喝を入れる……すると魅羅は無言で這いずりながらウサールの亡骸を回収してゆくのだった。

(誰もが此の事態の責任を魅羅に向けるだろう。助けられたハイラ道に至っては魅羅に対して良い印象を持たない程に……だが、俺はそうは思わない。俺は彼女に対して何一つ返事を寄越さずに尚且つ雌心も理解する事もせずに其のような気遣いをしてしまった。俺のせいだ……俺があの時に少しは彼女の心を慰める一言や二言を考えていれば。任務の為だとか何とか言って俺は魅羅の心を大事にしようとしなかった。其の結果がハイラ道を危険な目に遭わせ、彼を庇ったウサールを死なせた。何だって如何してこんな目に……運命とは如何してウサールを死なせるのだ? 如何してチョー磨に過酷な悲しみを背負わせたんだ?
 さて、此の一件から真夜中の事だった。慰めるのは明くる日にするべきだと思っていた俺。だが、俺はある安心出来ない思いが駆け巡って彼女の所へと密かに入っていた。今でも其れが如何してそんな風に行動したのかを俺は知らない。いや、考察すればする程俺には理解出来ない事を考えてしまう。
 理解出来ない事……其れは運命だの、体内に存在する液状型がそう行動させたのだの……だが、今なら其の理由がわかるかも知れない。其れは--)

一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(接)

 午前九時十二分一秒。
 場所は迷宮の洞窟八階相武の間。其処は相武が避難した時から臨時の間として急造され、現在も工事が進められる。其処が相武の間として使用される主な理由は一つ。代々の大王及び法王が隠居して死ぬ為の地であるアリスティッポス大陸は既に無くなり、新たな魂の拠り所として此の迷宮の洞窟が選ばれた。そして躯央の提示した迷宮の洞窟の地下建設を進めるという計画も同時並行に進められる--相武が其処に骨を埋める事でより、作業者達の意欲を高めるという狙いも籠めて。
「来たか、おや?」其処で待つのは齢七十八にして十一の月と十七日目に成る既に髪は白色の烏族でも敵わない程に白髪且つ髭も同様に真っ白な相武が其処で足を組みながら横目で三名を見つめる。「君は……足尾魅羅君だったね」
「覚えてくれて光栄であります、相武様。そして両足の方は、そんな風にして痛みはないのですか?」
「二の年より前に私の足は既に死んだ……六十五の年より前に失った左腕の激しい痛みを相対的に思い出しても大して軽い」
 そう言えば相武様は左腕を移植すると同時に魂も受け継いだという話をリリザースさんが言ってましたね--ライデンは相武の左腕の元の持ち主が地同翔和とわである事を思い出す。
「ああ、移植した頃から自分の物にする迄はずっと其の痛みに苦しめられた。其れに比べれば両足の痛みは耐えられる」
「で、でも無理はいけません。相武様の為にも毛布で--」
 其れでは座る事を止めてしまうだろう--あくまでも座禅に意義を見出す相武である。
(無茶を言うぞ、相武様は。座禅は余計に足の感覚を無理にでも思い出す物だぞ。既に足の筋肉は二の年近い地下生活ですっかり痩せ細ってしまってもう立つ事も出来ないって言うのに……いや、二の年より前に既に下敷きの影響で機能しなくなったという方が正解だな。切除せずに済んだのは正に相武様の中にある翔和様の魂が御守り為さったとしか言いようがない。何処迄相武様を生かすつもりだ……いや、礼儀が成っていない事を承知で俺は考えるけど何処迄翔和様は相武様を生かせる気なのか?)
「と、ところで相武様」
「何かな、レットの事か?」
「あ、レットの事もありますが俺は少し気に成る事を尋ねたいのです」
「何かね?」
「南雄略に居ると思われる後継者は現在も御無事でしょうか?」
「其れか……心配は無用だ。わしが密かに結成させた調査班の報告に依ると南雄略は溶けた氷の影響を受けずに済んだ。其れに流れ星の影響もほぼ少なくて助かった。何よりも嬉しいのがあそこに居る地同の血は既に五名の後継者を産んだとの報告があった。其の内の一名を此処に連れて来るように要請した」
 レット以外の後継者が此処に--其れはレットが益々元の時代に還る口実でもあるとライデンは確信し始める!
「待て、ライデン。あくまで其の一名の保護者が許可を取るか如何かに懸る。若しも取らないとすれば天同家は今後空白状態が続くだろう。今度こそ私の代で滅びを迎えるだけだ」
「何で許可を取らない事を前提に語るのですか」
「南雄略は現在、生命の数が減り過ぎて困っている」
「そっか、少しでも生命が居れば南雄略の伝統文化は存続されるのですね」
「外から生命を連れて来るという選択肢もある……が、其れはあくまで生命の数がもう増えないと仮定してからの話だ」
「だからこそ相武様の要請を断る可能性があるという訳か……うーん」そうするとレットが元の時代に還るのは未だ未だ先に成りそうだとライデンは考える。「そろそろ俺はレットが心配に成って来た」
「済まないな、ライデン。急に呼び出しをして」
「いえ、此方こそ……では、異変が起こった箇所を背後に居るチョウ磨さんに尋ねたいと思います」
 え、気付かれていたのですかる--ライデンの気配察知の高さに驚くのは齢三十三にして十日目に成る葛西チョー磨。
「二の年ぶりですね、葛西さん」
「えっと……誰でしたかる?」
「首都ボルティーニで俺が救出した足尾魅羅だ」
「あ、あの時の少女ですか……二の年も見ない内に雌らしく成長しましたるね」
 ライデンさんはそうゆう所も全然見ていませんから困ります--未だにライデンに対する怒りが収まらない魅羅。
「そ、そうだったのか……じゃなくて」だが、ライデンは話の腰を折る訳にもゆかないのである。「相武様の無事は確認された……其れよりもチョー磨さん、異変は何処で起こったのですか?」
「そうでしたるね。今から案内しますので三名共、逸れないように付いて来て下さいる……ではウサール、案内をる」
 はいっさ--齢二十一にして二十八日目に成る鬼ヶ島兎族の成年にして工事現場乙区域指導官に就任したウサール・ドウワンはチョー磨と共に三名を案内を任される。

(其の現場にはレットの姿はない。だが、楽な案内ではない。此の案内に依って俺は助けられた生命も助からない生命も同時に生み出す。わかってはいても助からない生命を思い出す度に俺は……歯痒い気持ちに成ってしまうもんだよ。如何して割り切れる筈なのに死を見る度に悲しみが去来するのかわからない……怒りや喜びと同じく飽き足らないモノなのか?)

一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(急)

 ICイマジナリーセンチュリー三百十四年三月九十四日午前九時一分一秒。

 場所は真古天神武藤原大陸大中臣地方地下の迷宮の入り口前。
 其処で齢二十二にして十一の月と八日目に成る菅原ライデンは齢十六にして五の月と十日目に成る神武人族の少年レット・テンタウが居ると思って駆け付ける。だが--
「あれ、おかしいなあ。もうどっかに行ったのか? 其れとも相武様の所に向かったのか?」
 此の二の年に何があったのか? 流れ星は一の年より後に終息し、徐々に真古天神武は復興を始める。そんな中で突然訪れるのが迷宮の洞窟にて神隠しが発生。其れを機にレットは洞窟への挑戦を始める--己の中にあった元の時代に戻るという欲求を果たす為に!
(俺は奴が元の時代に戻る事を絶対に止めない。元々奴は此の時代の生命ではない。決して俺達の時代を変える事は奴の治世を以てしても難しかろうとも少しは明るい兆しの見える今日に成れば奴が帰還する事は意味のあるモノへと様変わると信じて。
 だが、レットは如何やっても神隠しに遭わない。其れが依りレットへの意欲を高めて行く。あいつが如何ゆう末路を送るにせよ、一の年より……正確には俺が再適化する為に故郷に戻った直後に迷宮の洞窟に異変が起こった。此の異変の影響で流れ星の数は減少傾向を強めて今に至る訳だ。俺達の夜明けでもあり反撃の狼煙でもある一の年より前の流れ星の終息は逆にレットの挑戦欲を刺激するという副作用を招いた。何時の時代もどんな代物にも万能な部分は……ないな。
 さて、俺は何をしているか? 相武様に罅の報告をしに此処迄やって来たのだ。何せ相武様はずっと迷宮の洞窟に籠ってばかりで出ようとしない。如何した物か!)
 あ、其処に居ましか--齢十八にして七の月と二十一日目に成る菅原ハイラ道はライデン直属の部下として新生五武将の一名に育てる為にライデンが傍に置く。
「何だ、ハイラ道? 相武様の所には俺一名だけで行く……お前は俺の後継者に成り得そうな生命を探せば良いだろう、此の間に」
「其れがでね、お足紙を貰いまて」
 足紙……手紙か、何時も種族に依って体の一部を表す言葉は選ばなくちゃいけないのは如何かしているぞ--一般生命の言葉の使用法に文の句を垂れながらもハイラ道から渡された足紙を右手に持つライデン。
「どれどれ……此の字は、魅羅のだな。未だ俺の事を忘れないのか」
『拝啓菅原ライデン様、足尾魅羅と申します。月一で手紙を送る度に貴方との再会を
心待ちにしております。覚えておりますか、二の年より前に私は貴方様に助けられた事
を。其れを機に私はずっと貴方を一時も忘れた事がありません。其の度に私は故郷の土
を取り戻す活動をする度に胸が締め付けられる思いが過るのです。如何して貴方との
出会い一つだけなのに運命のように大袈裟に感じてしまうの。今迄の雄の生命と会った
時は何も感じなかった。波長だって性格の同一性だって強さだってライデンさんは今迄
話した事のある同族の雄の生命と同じ筈です。なのに貴方を想う度に締め付けるのです。
ライデンさんは同じでしょうか? 如何してずっと手紙を返さないのですか? こんなに
出しているのに、四の日に一回出すのを避けて一の週に一回、最近では月に一回の間隔
で貴方の迷惑に成らないように手紙を送っているというのに。其の度に今度は激しい想い
は怒りに感じます。兎に角、そんな怒りを故郷の土には生育上良くないと感じて私は、
直接ぶつけます。覚悟して下さい!
                                 足尾魅羅より』
 其れを読んだライデンは目の前に齢二十歳にして四の月と壱六日目に成る女性に成長した足尾魅羅を見て思わず尻餅を付く!
「何で手紙が読んだ当日に来てんだよ!」
「其れはずっと手紙を記す時は……じゃなくて覚えておりますね、ゼノン人族の足尾魅羅です!」
「忘れる訳がないだろう、魅羅。だが、何を怒ってるんだ?」
 怒ります、一回位は返事を送るのが礼儀じゃ、ないですか--魅羅はライデンに顔を近付けて熱気を送る!
「済まないな、俺は何を書けば良いのかわからない侭に受け身に成ってしまったんだよ」
「別に何だって良いじゃないですか、ライデンさん。如何して言葉を選ぶんですか?」
 苦手なんだよ……こうゆうのは--体ごと顔を逸らして答える異性への対応が甘いライデン。
「ライデンさん、生命と話す時は面と向かうのですよ!」
「はいはい、わかった」
「其れからはいは一回です」
「だから謝っただろ、もう怒りは収まったんじゃ--」
 其れで収まる程私の募った感情は軽くありませんよ--鼓膜を破りかねない勢いで声で感情を表現する魅羅だった。
(はあ、如何も目も合わせられない。苦手だな、俺はこうゆうの。何で恋愛しなくちゃいけないんだよ。別にしなくたって良いだろう、なのに--)
 突然、我に返る様な轟音が三名の足を震わせる程に発せられる!

(突然の轟音は俺にとっては相武様の身に何かが起こったのか或は親友であるレットが元の時代に還る為の神隠しの合図なのか? 其れだけに俺は両方が大切な存在だと思ったさ。其れで俺は魅羅の恥ずかしい想いが吹っ飛んで自らの使命を思い出すように二名に同行するよう命じていた……魅羅にも同行するのを自然と許し可く。
 其れから俺達は地下の迷宮へと入って行く--)

一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(想)

 九月八十一日午前零時二分二秒。
 ライデンは比較的空気の新鮮な場所に魅羅を降ろす。其処に駆け寄る生命が一名……「隊長、たった一名じゃあ心苦しいでう!」齢十六にして七の月と十四日目に成る菅原狸族の少年菅原ハイラどうである。
「いや、ハイラ道。此処は俺だけで何とかする。お前は相武様の命令に従って自らの使命を果たせ!」
「いえ、此れは相武様直々の命令でありす!」
「本当だろうな?」
 ほ、本当でありす--ハイラ道は眼を逸らさず更には瞬きをせずに答える。
「……わかった。だが、俺の所に来たからには余計な事をしないように俺が命じる。氷はないか?」
「そう指示すると思って持って来また!」仕事の出来るハイラ道である。「他には全身の黒炭を落とす濡れた布もあますが」
 全く未だ未だお前は一名前じゃない……今は命じられる事を熟すようにしろ、命じられる前にやる事は余りするなよ--此方の考える事を先んじるハイラ道を見て笑みを零すライデンだった。
(此奴は……将来は化けるぞ。だが、如何化けるかは俺も知らない。若しかしたら俺の重い事なりに成るかも知れん。けれども、こうゆう若造の存在は俺みたいな未だ未だ若造の身にとっては喜びにも繋がるからな!)
「よ、喜んでおりますね……ライデンさん?」
「余り無理をして喋るな、魅羅」
「いいえ、ライデンさんにお話をしたいのです」
「何のお話だ?」
「えっと其の……何でも良いです。子供は、居りますか?」
 オイ……そうゆう話は好きじゃないんだよ--恋愛話が何よりも避けたいライデンは魅羅の言った其れに顔を逸らす程に赤らめてしまう!
「御免為さい、そ、其の、ライデンさんは、えっと、雌の、雌の生命と、如何、如何思って--」
「いや、其れ以上は言うな」ライデンは恋愛話を避ける為にハイラ道に後の事を依頼。「という訳でハイラ道、後は頼んだ!」
「え、ちょっ隊長ウウ!」

(俺は約二名も同年代頃の雌を知る。彼女達は其々に俺に対する応対は弟を面倒看る姉だったり或は兄を心配する妹だったりとやはり異なる。だが、此れは恋なのか? 恋が齎す物なのか、魅羅は俺を同じ目線で見るような気がした。年齢は生きていたら志乃と殆ど変わらないというのに如何も魅羅は志乃とは大きく異なる雌のようだ。益してや翼でもない。技の質ならば若しかするとあの二名と其処迄変わらないかも知れない。最も翼は生死がわからない生命と成ってしまった。志乃に至ってはICイマジナリーセンチュリーを受け継ぐ筈が果ててしまった。
 そう思うと魅羅も死と隣り合わせかも知れない。そう思い、俺は魅羅との関係を作る事を避ける為に単独で救出者探しに出たんだろうな。五武将の全てを自らの力で証明したいという思いの他に魅羅への期待と将来への安心出来ない想いを避けたかったのだろうな。そして目覚めると--)

 九月八十八日午前六時一分一秒。
 場所は六虎府工業都市第一西地区避難病院。
 其れは一階建て且つ仮設民家同様に組み立てが可能な簡易病院。其の中の三番寝床にてライデンは目覚める。其れから看病していた魅羅と会話を楽しむ。
「--そうか、あのおっさんは未だ生きていたのか!」
「スネッゾル先生と知り合いですか、ライデンさん?」
 おお、目覚めたかエエ--齢三十八にして九の月と十六日目に成る雄略蛇族の中年スネッゾル八代は久方振りにライデンと再会を果たす。
「あんたが……生きていたのか」
「生憎様……ググッエエ!」だが、スネッゾルは逆巻くように何かを堪える。「フウウウウ、今のは気のせいじゃエエ」
「……魅羅、退出してくれないか?」
「え、何でですか?」
「此れは重要だ。今から俺はスネッゾルさんに俺の症状について二、三尋ねないといけないんでね」
「でも--」
 ライデンの言う通りだ、魅羅君は下がってくれエエ--スネッゾルは自らの権限を行使して魅羅を下がらせた。
 魅羅が聞こえない隙間だらけの医務室にてライデンとスネッゾルは話をする。
「そうか、俺の左腕は最低でも三の月は動かしてはいけない……か」
「其れでもお前は昔みたいに無茶をするだろう……アッグ、ゲホゲホエエッ!」蛇族の吐血は膨らみが口元に向かって流れて行き、他の生命と比べて一気に吐き出される。「ハアハア……其れ迄、に俺は、長く、持つ、かエエ?」
「医者の養生が足りんぞ……何でずっと己を大切にしなかったんだよ!」
「あの氷が一斉に流れて行き、其れから全土で津波の被害を受けた生命を……少しでも助けるのに、如何して休んでいられるかエエ!」
 あんたが死んだらもっと助からないんじゃねえか--其れだけに自らを省みずに命を救おうとするスネッゾル八代の行動にライデンは涙を流さずにいられない!
「流すな……医者が減ってくれれば少しは医学という名の権力を揮う医者は少なくて感謝される一方だエエ」
「患者が来る事を心待ちにする医者なんて医者と呼ばんぞ……何て事を言うんだ、そんな風にあんたは自らの使命を捉えていたのか!」
 ああ、ずっとずっと俺は此れについて悩んでいたのだエエ--誰かを助ける故に誰よりも助けた命が死んでゆく様を目撃し続けたからこそ起こるスネッゾルの悩み!
「……其れで医者であるあんたの診療ではあんたの寿命は、どれ位だ?」
「余命と呼ばんかエエ。以てして……一の年生きられるだけでも有難いエエ」
「最近か、全く……だったら医者の活動を休めば寿命を延ばせるんじゃないか?」
 其れだけは己の誇りに懸けて断らせて戴くエエ--わかっていても尋ねたく成るのが生命の性……ライデンの思った通り、スネッゾルは医者として全うする覚悟は出来ていた!

(そして一の年と二十七の日より後の雪が海を積もらせる夕刻にてスネッゾル八代は三十九の人生に幕を閉じた。俺の知る生命が死んでゆく。レットや相武様、其れに魅羅だけしか近しい者が居ない。
 ……魅羅という少女の事が徐々に俺の中で膨らんでゆく。其れはある日の事--)
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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