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一兆年の夜 第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ(結)

『--校内には御器被型が百八体も居た。幾ら軍者が戦い慣れてても其れだけを相手に
やり合うのは辛い。特に複製完全同位体相手に喰われた生命は更に複製完全同位体の
生産工場と成り、余計に真古天神武国軍を大いに手古摺らせる。一般生命を媒介いや
生産工場にする事で想定以上の戦力を生み出す。戦いに於いて数とは力だ。戦術の面
で御器被型が持つ複製完全同位体の機構は今後の銀河連合のやり方にも取り
入れられる。戦略に組み込まれれば最早数は実数の十の倍以上はあると後の歴史家は
語る程だ。
 さて、後の事は誰にでも語れる。だが、今の事を語る場合は少し異なる。私達の戦いは
余りにも想定しなかった物だった。御器被型が複製を作る事位はわかっていた。だが、
其れにはあくまで生殖能力が限りなく低下した状態だからそう簡単にはいかないと思って
いた。想定しても大気中の空気を肉体に取り込んで無理矢理体を膨らませるしかないと
考えてもいた。勿論、皮膚等の関係で結局は何かを食べて濃度を高めないと其れ等は
膨張及び伸縮は難しいからな。熱膨張だってあくまで器を少し大きくするだけだ。そんな
複製型は既に其れを克服する術を持っていた。其れが一般生命の肉体に取り込んで
食い散らかす事で完全同位体に迄近付ける。後に複製完全同位体御器被型として伝わる
ように想定以上の戦力を獲得させて此方を大いに苦しめた。あの時は誰の心にも望み
絶えた想いが駆け巡る。悲観が制御出来ないままに彼等の心を襲い掛かる状態だ。
やる木なんて出る筈もない。勇敢に成れる筈もない。心で言い聞かせても本能は恐がって
動きそうにもない。悲観はやはり気分の問題だ。対策を採る為に活用出来ても望み絶える
空気が広がれば己自身を雁字搦めにしてしまう。
 そんな空気が支配された中で私は戻って来た。私には当時の心理状況はそうゆう事に
構っていられなかった。何よりも生徒達を、私の教え子達が如何なっているかに意識が
集中した。私は逃げるだけの力が無かった代わりに並み居る銀河連合の大群に真っ直ぐ
向かった。当然、其れには近くに居た同僚達や彼等を守る軍者達は止めに入った。だが、
其の時の私は冷静には限りなく遠かった。完全に掴む力が乗る前に振り切り、向かった
のだ。どんな時に振り返っても如何してそんな風に考えられたのかがわからない程だ。
けれども、私はそんな銀河連合の大群が襲い掛かる中でこうして生き残って此れを執筆
するのだから世の中如何転ぶかわからない話だな。
 如何して生き残れたのか? 其れは私が向かって行く事で軍者達も同僚の教師達も
望み絶えた状況で更には本能が悲観を受け入れた状態に少しだけ楽観が押し寄せた。
私を止める為に彼等は己の意志で本能に命じた。其れが良い作用を働いたのか、其れとも
奇跡と呼ばれる物を生み出したのかは今の私達には推測出来ない。だが、此の御蔭で
生徒達の中で死者は一名も出さないという結末を生んだ。確かに幸運ばかりではない。
「恩師」を含めて軍者や教師達に死者が出たのは事実。だが、此れだけの状況下で
生徒達一名たりとも死なない上に生還後の身体検査で銀河連合が一体も付着
しなかった事を受けても此れは奇跡と呼べないか? そうだ、表現しようがない。
 肝心の私のついて段落を変えて語ろう。私は大群の中で確かに色んな所を齧られ
続けて何時死んでもおかしくなかった。其れでもまだ残る私の生徒達を助ける為に必死
に成った。誰も他の教室の生徒迄助けようという意識は働かない。決して彼等を救う事
が義務だと思った訳でもない。謝罪したかった。あいつらに。其れはあいつらに今迄
自分が「先生」を演じていた事か? 其れとも生徒の一名を傷付けたからか? 其れとも
あの場で自分だけ逃げてしまった事か? そうじゃないんだ。私自身への本能に対して
謝罪したかったのだ。今を謝罪せずして此れからも此の先も謝罪するなんて如何して
明日へと向かえるのだ。過ぎ去った事に謝罪するのではない。其れは終わった事なんだ。
そうじゃないだろう、謝罪とは。過ぎ去った事に何時までも謝罪しても戻らないのが
此の世ではないか。そう思い、必死で私は意識が暗闇に落ちる前に彼等を探して
見付けては自らの肉体の限界も考えずに彼等の命を守る為に奮闘した。例え戦いが
出来なくても私は意識が続く限り己の意志を行使した。楽観を行使したんだ。そして生き
残った。
 私は確かに演じ続けた。其れ故に目覚めてから私は生徒達に、そして学校関係者に
謝罪した。だが、謝罪した私に待ち受けるのは謝罪する意味がわからないという彼等の
怒りの声と私のお陰で多くの生徒達が命を救われた事への感謝の声だった。驚いたな、
私の行動が軍者達に勇気を与えるなんて。私の行動が教師達に勇気と生徒達の為に命を
懸ける事に繋がるなんて。そして私の行動で私は本当の意味で「先生」内村苦楽に成る
なんてな。私は演じる内に私に成ってしまった。
 おっと長く成り過ぎた。其れでも私は演じ続ける事は良くないと思って生徒達、そして
学校関係者に別れを告げようと思った。どれだけ残留の声があっても教師の免許を
持たない私が、其れに「恩師」が死んだ今と成っては最早代わりを務める意義はもうない。
其れでも彼等は私の残留を諦めない。とうとう腰が折れた私は少しだけ残る事にした。
たった一の日だけな。そして別れ際に私の生徒達に次のような言葉を送った--』

 第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ

ICイマジナリーセンチュリー二百六十一年四月八十四日午後五時五十七分四十四秒。 完

 第百十六話 武士道とは死ぬ事と見付けたり に続く……

一兆年の夜 第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ(暗)

『--私には「先生」は理の無い話だった。私には何も出来なかった。だから私は
逃げた。「先生」ではなく、何も生み出さずに何も働きもしない私に戻って逃げた。
私には何も出来る筈がない。元々が真実から掛け離れていたんだ。
 其れは首都から離れた場所迄向かいかねない程の逃げる意気込みだ。逃げる事は
其れだけ簡単な物かと私は思っていた。立ち向かう事よりも逃げる事は反対側にあるの
だから其れは大変に簡単で容易で何よりも誰にだって出来る事だって私は思った。
 だが、逃げる事は立ち向かう事と同様に大変な疲れを生んだ。というのも首都を離れた
のは良かったけど、途中で残った生徒達の事を思ったら其れを堪えて遠くに行くのが
余りにも私には出来そうにない話であった。私が居なくても彼等を教える他の誰かが
担ってくれる。そう思う事が私には出来なかった。僅か八の日という短い間に私は彼等に
感情を移入してしまった。彼等が仮に私の事を如何思っていようとも私以外の「先生」を
彼等は求めそうに無い。故に私は途中で戻る事に成った。此の間に懸った時間は僅か
一の時。
 私は「恩師」の葬儀に参列する為に戻って来たのではない。けれども私は「恩師」の
言う理想の先生像を実現する思いで戻って来たのでも決してない。私には逃げる為に
必要な力が無かった。只、其れだけなのだ。其れだけの為に私は逃げる事を一旦隅に
置いて私の教室に戻ってゆく。私の受け持つ教室に戻ってゆく。決して私は「先生」を
演じ切る為ではない。其れも余りにも私に相応しくない。私は気分で、悲観で戻って
来た。楽観の為、意志の為に戻って来たのではない。其れは後に私の行動を褒め
称える事が無いように私から断りを入れる為でもあるのだ。私には戻って来る理由は
決して勇敢成る心が起こした奇跡だと思われたくない為に。
 其れから私は戻って来た。するとあの御器被型は更に増やして他の教室の生徒にも
襲い掛かった。「恩師」が責任以て全て倒した筈なのに如何して御器被型がまだ存在する
のか。幾ら複製でも複製自身に増殖する機能はない筈なのに。故に私は其れを同僚の
教師に尋ねる。すると「恩師」の肉体に入り込んで銀河連合は体を食い尽くしてゆく。
其れから御器被型の複製品を何と本物に近い状態迄成熟させて更に増加していった
のだ。「恩師」の肉体を媒体にして銀河連合は自分達の生産工場を作るという心の底から
吐き気がしそうな行為は私でなくとも激怒する案件だ。銀河連合とはやはり分かり
合えないと心の底から感じたよ、全く。
 しかし、だ。私達一般生命は其れでも銀河連合をわかり合おうという感情が残る。
こうしてわざわざ銀河連合の説明をしている点こそが心では認めたくなくとも実は私が
銀河連合をわかり合おうとしている証拠かも知れない。心の底で許さない存在なら
わざわざ記すのは墨や紙の浪費に過ぎないのに。全く一般生命には戦いは向かないとも
取れる。
 端に折ってしまった。そろそろ終わりについて記さないとな。「先生」に成った私の
物語の終わりは何処なのかを。其れは--』

一兆年の夜 第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ(明)

『--二回目の授業から私は生徒一名一名を覚え始めた。然も明くる日に持ち越すの
ではなく、今の日の中で全て覚えて於く。此れは生徒との付き合いで最も必要な事。他者
と仲良くなるには名前を覚えないといけない。名前を覚えないと生徒の事を知る事も
気持ちに応えてあげる事も出来ない。名前を覚える事は掴み所を見付ける事にも繋がる。
 とはいえ、二回目からは従来通りではいけないと思った私。だが、「恩師」は従来通り
でやれと助言した。理由は簡単で変に格好を付けた事をすれば相手への礼を失する。
歩く時に足を下にして歩くように逆さにして歩くのは誰にも出来ない。四足歩行種族に
逆さまにして歩かせると見えるように此れは自然的ではない。寧ろ、背骨への重荷と
成る。勿論、翼を持った種族でも同じだ。地上に於いて翼で体を支えるなんて出来る訳
がない。「恩師」のわかりやすい例えのお陰で私は二の日も従来通りの授業を続けた。
勿論、名前を今の日の中で全て覚えて於く事は守った。此れだけは「恩師」ではなく、己
の判断だからな。
 二の日、三の日、そして四の日に五の日……普段と変わらない一の日が何時までも
続くと私達は思った。其れは突如として終わりを迎えるとは思わなかった。本物の
「先生」を喰らった銀河連合には既に子供が居た。いや、正確には其の銀河連合は
子供を作るというよりも自らの複製、そう細胞分裂が引き起こす同位体を生み出す
ように全く同じ形をした銀河連合を作り出す事が出来るように。
 そいつ等は八の日より後に突如として私の教室にやって来て生徒達を食べようと
した。其れを止める気が私にはなかった。其の為、私は生徒達に怪我をさせるばかりか
「恩師」を死なせる事に繋がった。私は何も出来なかった。私には立ち向かう勇猛な心
が無かった。あの銀河連合は御器被型で然も死んでも体内にある卵を散布する事で
自らの複製を散らばらせる事が出来る。そんな光景を見て私は初めて「先生」を演じ
切れなくて、生徒達を放っておいて逃げようとしたんだ。私には御器被型と戦う勇猛な心
は無かった。だから逃げようとした。
 そんな私の背後に「恩師」は立つ。私の事を怒鳴った。生徒達が居る前で逃げるような
奴が誰かどころか自分さえも守れない、と。そして「恩師」は私に理想の先生像
見せる為に空気を蓄えて巨大化をした御器被型の複製計二十三体と戦い、そして
果ててしまった。
 私は力が無かった。もう少し私に「先生」を本気で演じようと思えば逃げ出さないだけ
でなく、「恩師」を死なせずに済んだ。もっと演じようと思わなければ生徒の一名を
傷付ける事もなかった。私は軍者達が駆け付けた頃に其の場を逃げ出して行った。
 私には演じる事にまだ遊びを求めてしまったのかも知れない。現実に耐え切れずに
私は--』

一兆年の夜 第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ(説)

『--「先生」人生一の日目は何としても授業を熟す事にある。元々、顔や超え、喋りが
全く似た人族である私が食われてしまった内村苦楽と同じように授業するのは苦労した。
抑々、台本通りにやる事自体が難しい。何せ、私が教えるのは小学校の生徒ではない。
増してや論文発表会みたいに数多くの頭脳労働者でもない。其処には齢十四から
二十三迄の幅広い雌雄。合計十八名を教えなければいけないのだから苦労が絶えない。
まるで鴨下政治塾のようで非常に心苦しい話だ。タドロギノカモミチは寿命の短い中で
良くぞ教え切った物だ。
 さて、悲しい観方の話は余りにも希望がない。楽しい観方が大事なのはどんな世界
だろうと共通する話。誰かがこう言ったな。「悲観は気分、楽観は意志。一般生命は
如何しても悲観に成りがちである」と。確かに悲観的な考えで今後の対処を考察するのは
正しい。だが、批判的な程、立ち止まる物だ。だったら物事を楽しいと思って進んで
ゆく方がどれだけ生産的なのかはわかるまい。一般生命は何事も楽観的に考えないと
人生を謳歌するなんて出来る筈がない。私はそうゆう話から始めたな。余りにも能力の
如何こうを考えるのは参ってしまうからな。
 次に形だけ教鞭を振るい始めた。最初は軽い授業をするのはどの教師も同じだと聞く。
最後に今日の授業の総括を軽くして乗り切る。最初はまだ良い。まだ授業に勢いを付ける
必要はないと「恩師」は助言してくれた。だが、「恩師」曰く二の日の目、三の日の目
からが正念場。其れ迄に「物にしろ」と勧めた。
 何故「物にしろ」と勧めるのか? 其れは技術を習得する為には技術を持つことが重要
ではない。そんな事では体を動かすように技術を振舞う事は出来ないと「恩師」は語る。
だが、其れに気付かない生命が多い。如何しても技術を好きなだけ習得するのは
構わないが、其れを手足及び尻尾のように振舞う事も出来ないから持っているだけで
終わってしまう。其の点だけ私は恵まれていると「恩師」は語るようだ。
 だが、技術の無い状態で二の日の目以降も生徒の前で教鞭を揮うのも大変難しいと
考える。悲観的な話に成るが、筋肉だけ付けて技術を知らないという事は芸が少ない事
の証左でもある。芸が無ければ客は離れて行く。こんな事は自明の理。故に客が
離れない為にも芸を磨かなくてはいけない。故に技術の習得を鈍るならば子供達は授業
を子守唄を聞く程にだれてしまう。子供達は芸を見る為に出席している一面もあるのだ。
我慢させるようでは「先生」はやっていけない。
 悲観とは物事の対策をする時にこそ、やる物だ。全ては完全とはいかないまでも普段
は一割にも満たない力を一割に届かせる為に必要。悲観とは一般生命を努力させる為に
行われるのである。決して楽観にばかり比重を置けない理由は其処にある。楽観過ぎると
今度は努力する気が起こらない。故に私は努力する為に悲観をした。
 要は楽観も悲観も使い方次第だ。気分が左右されやすい悲観は努力の方面に使えば
己を鍛える体の一部と化す。一方で楽観とは追い詰められた時に笑っていられる余裕を
形成させる為の起爆剤。私は楽観の意思を貫く為に悲観も使い熟して二の日の目以降も
乗り切ろうと考えた。
 ま、私の場合は今迄働かなかったいや努力しなかったから余計に誰よりも努力
しなければ追い付けない部分ではあったな。とはいえ、一の日より前も二の日より前も
決まって成果が得られたとは言えない。努力の道は困難極まりない。まるで一生懸けても
追い付けない道であるかのように途方に暮れたな。
 成果が得られないままに二の日の目に入った。強張った肉体を奮い起こす為に私は楽観
を以て前に進むしかなかった!』

一兆年の夜 第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ(序)

『昔々の話に成るか、今は語られる事のない話に成るかは誰にもわからない。何故なら
此の物語はとある雄が「先生」呼ばわりされたのが事の発端。実は其の雄は「先生」でも
何でもない。偶然、「先生」は銀河連合に食べられてしまった。其れを目撃した彼。何の
職にも就かない彼は必ず死ぬで其の場から逃げる。逃げる時に偶然にも「先生」と同じ
生命に助けられた。そして其の「恩師」は彼が「先生」に瓜二つである事を理由に
「先生」にしてしまった。以来、彼は「先生」として教鞭に立つ事と成った。
 そう、私の事だよ。当時齢三十二にして二の月と五日目に成るアデス人族だった私。
「先生」だった彼は齢三十一にして八の月と四日目に成る六影人族。余りにも出身が
異なる私達。けれども私と「先生」は瓜二つの顔と声、そして話の間隔と他者を魅了する
能力を有していた。私の名前は「先生」だった内村苦楽くらくに近い名前。此れも「先生」と
共通する為に「先生」に代わって教鞭を揮うに相応しかった。
 話を「先生」として教鞭を振るわなければいけなかったのかについてだ。実は私を
助けた「恩師」は性格上は事前に決めた事を万が一でもない限りは変えたりしない融通の
利かない生命だった。余りにも通し融ける事が利かない為に同僚の教諭達の評判は
芳しいと言えない。此の通し融ける事が利かない性格もあって「先生」が死んだという
事実を今更発表する訳にはゆかない。内村苦楽が銀河連合に食べられて死んだなんて
言えない。其処で私が内村苦楽として代わりに生徒達に教鞭を揮う事と成った。昨の日迄
残飯漁りの生活をして来た私がいきなり誰かに成り済まして更には職に就けるように
成った。こんなの如何すれば良いかわからないと思うのは私だけではない筈。
 だが、「恩師」は「先生」が生前に書き残した授業の仕方を真似すれば幾らか通れると
主張する。全く困った話だと思うだろうが、私もそう思う。私は此の季節は春を満喫して
存分に残飯で得た酒の残り粕を平らげて生活すると決めていたのに。気が付けば残飯
漁りに「先生」の死を間近で目撃して「先生」に成って春始めを迎えるのだから全然
笑えない。出勤僅か迄、「先生」の素振りを練習したな。今でも十分と言えない状態から
私の「先生」生活は始まりを迎えた!』

二回目の雑文は……例の削除祭について

 如何も午前中までに二回も雑文を更新したdarkvernuです。
 始まる前に『格付けの旅』が更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<白魔法の章>をクリック。
 ヨウツベの削除祭の発端は5ちゃんのハングル版だったっけ? あれになんJの連中が入り込んで一種のお祭り状態に成ったのが原因らしいな。まあ詳しい事をあんまり把握しないけど、一応やってみるか。

 戦いは必ずしも目の前で起こる物ではない。発端は恐らくとあるブログに依って端を発したある極左暴力集団出身の弁護士二人に対する大量の懲戒請求。此れに反発したとある極左集団……特になんJ軍の大半がハングル板に大量移籍して起こった祭。こうしてヨウツベに於ける所謂保守勢力と反日勢力との戦争が始まる。其れは正に消耗戦に等しい。だが、次々と所謂保守系チャンネルがBANされてゆく。
 此れまでにBANされた中には大手チャンネルの亡国のラッセル、ツネヤスチャンネル、フリーダムボイスフォースデトネイターもある。特に亡国のラッセルとフリーダムボイスはBANされたのは初めてではない。前にも何度かBANされる度に復活したチャンネル。故にどれだけ此の戦いが苛烈なのかも承知の上で臨んでいる。特に亡国のラッセルはBANされる前に事前通告していた。そう、削除される事を想定して弁護士に相談する旨を既に伝えた後。弁護士に相談するという事は後にハングル板……いや其処に背乗りする形で乗っ取ったなんJ民の大量摘発に乗り出す構えと思われる。実行に移されると如何なるか?
 いや、実行に移される前に最大手の三島一八チャンネルが無事で居られるか? 中堅チャンネルである日本国民のガッツチャンネルやぎっくり保守チャンネル等が無事で居られるか? 其れが焦点と成ろう。既にぎっくり保守チャンネルは襲撃に関して亡国のラッセルや三島一八同様に事前の報せをする動画を配信した後。勿論、上記に挙げられる以外のチャンネルも既に事前通告めいた動画を発信した後だろう。彼等とてBANされる可能性を示唆する動画を挙げなければチャンネル登録者を心配させる形に成る。此れも又、戦争に備えての事だろう。
 さて、此の祭りの結末は如何成る事か? ぎっくり氏曰く勝手に消滅する事に成るのか、其れとも三島一八氏曰く転んでもただでは起きない程に大騒動へと発展するのか? さあ、明日はどっちに転がるやら……


 という訳だ。いやあ慣れない事はする物じゃないな。やっぱ二回目の雑文は如何やっても付け焼刃が過ぎる物が多い、というよりも何かネタらしいネタに成らない物が多い。そろそろやめよっかな、二回目の雑文やるのは。正直、雑文は一回で十分のような気がして来たんだよな(情)。
 序に今回の考察については補足らしい補足は多分ないだろうけど、少し蛇足を入れるならやはり疑問かな? 如何してなんJの連中はわざわざハングル板に大挙して来たのかな? 正直、其の経緯が自分も詳しくわからないのだよな。あいつらはスポーツ(特に野球)の話だけでは暇だったのかな? どっちにしろ、如何してこうゆう祭りの為だけにハングル板を占拠したのかが気に成る話だ(どっかの国が扇動した……としても其れは2ちゃんの時代から続く大手掲示板の歴史から考えても有り得ない。だってあいつらが国の政府に命令された位で動くとは考えられない)。まあ何方にしても乗り気で調べる気を自分は起こさないな。
 そうゆう訳で考察のちょっとした解説を終える。

 従来通りに日曜(日曜では難しい場合は他の曜日もやるけど)に一回雑文を出す頻度にしよっかな。だってもう毎週二度目の雑文は……何かキーボードを打ち込む意気込みが感じられないんだよな。だから来週から従来通りに戻すぞ。
 そうゆう訳で二回目の雑文は此処迄。鬼女板だろうとそうだけど、5ちゃんの連中は一握りのエリートが制御出来るような存在じゃあない。其処を知らないと火傷するだろうぜ。

先ず、何故あんな自分達が危機に陥る様な文書を大々的に報道するのかが理解に困る!

 如何ももう少しミステリーが上手く成れたら良いなあと考えるdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が土曜日に更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<白魔法の章>をクリック。
 さて、今回は……コナンや金田一を少し齧った読者ならお馴染みのアリバイについて簡単に紹介した時事ネタを披露しとこう。

 家計簿殺人事件……去年から続く家計簿学園の獣医学部新設を巡る殺人事件。サイボーグ晋三と家計簿学園の理事長家計簿が友人という理由で何らかの働きがあったのではないかと疑われる殺人事件。だが、サイボーグ晋三が殺人事件に関与したという証拠が何処にもない。何故なら去年に証言者の一人として挙げられるカトちゃんが重要な証言する事で殺人事件のクロは限りなくタマキードとゲルショッカー、そして獣医師会の重鎮の可能性が浮上した。いや、獣医学部新設を巡る殺人事件の真犯人は彼等以外に居なくて、サイボーグ晋三が真犯人である証拠は限りなく零に近い事もわかった。何よりも岩盤規制が砕かれたのは宇宙人鳩からである事も。
 ところが最近に成って愛媛県側より殺人事件の新たな新展開が発覚。何と新文書が発見された。其れに依ると三年前のある日程の昼から夕方に掛けてサイボーグ晋三と家計簿理事長が密会していたという重大な証拠が見付かった。此れには真犯人と思われた獣医師会、タマキード、ゲルショッカーは大喜びした……筈だった。
「如何考えても密会出来ないだろうが!」
「ええ、如何して?」
「当時のサイボーグ晋三の動静を見て見ろよ!」
「あんなの嘘に決まっているだろう。何処にも家計簿理事長と密会していないと誰が言えるか!」
「いや、其れはサイボーグ晋三陣営が発表したアリバイじゃないからな!」
「え?」
 動静はあくまで官邸側ではなく、捜査する側が発表するアリバイ情報である。其処には次のような事柄が簡潔に記されていた。

『 サイボーグ晋三の動静
PM
 7:48~ 公邸発。同49分、豪邸着。
 7:50~同8:13、加藤清澄官房副長官と面談。
 8:52~ 豪邸発。同53分、現場着。同55分、衆院第1委員室へ。同9時、衆院予算委員会開会。
AM
 0:02~ 衆院予算委休憩。同3分、同室を出て、同5分、国会発。同6分、豪邸着。
 0:54~ 豪邸発。同55分、現場着。同57分、衆院第1委員室へ。同1時、衆院予算委再開。
 2:00~ 衆院予算委を途中退席し、同3分、国会発。同3分、豪邸着。
 2:33~同52 米シンクタンク外交問題評議会のギルガメッシュ会長。
 3:00~同33分 変態新聞のインタビュー。
 4:09~同43分 日銀砲自民党幹事長。
 5:30~同6:24 戦後70年談話に関する有識者会議。同27分、豪邸発。同28分、公邸着。各府省庁の副大臣と会食。ガースーら同席。
 8:01~ 公邸発。
 8:18~ 東京・富ケ谷の自宅着。
 26日PM0:00現在、自宅。来客なし。(2015/02/26-00:05)』※

「そんなのクレオパトラみたいにやれば幾らでもアリバイは崩せる!」
「獣医学部新設の為だけにクレオパトラのような手法を使うのか?」
「ウウ……だが、何処かに必ず密会は行われてるんだ!」
「だが、たったの十五分と言ったな? 其処でサイボーグは予算委員会に出席する動画が出回っている。証言者の中にはタマキードもブタ崎岳志も居る。一体如何やって抜け出す隙があるというのだ?」
「何……あ、本当だ。き、きっと、きっと……駄目だ。密会に繋がる決定的な場面が一つもない。証言に答える中にサイボーグ晋三も混じっている。刑事コロンボのそっくりさんマスクを被っているという証拠なんて意味がない!」
「無理があるんだよ、新文書は。フォントの問題にしてもそうだし、仮にフォント抜きにしても捜査員がわざわざ複数の大手新聞社に監視させているというのに如何して抜け出す隙が見付かると思えるのだ。サイボーグ晋三が分身殺法やらスタンドD4Cが使えるとかいう実証が為されないと密会に繋がる証拠に成らないだろう」
「第一、D4C何て同じ場所に複数の同一人物が存在しようとすれば待ち受けるのは対消滅だからな……ってじゃああの文書は何なんだよ!」
 家計簿学園の獣医学部新設を巡る殺人事件は益々瞑想するようなのか……いや、既に真犯人はわかり切った事だった。なのにわざわざ疑惑が深まるような下手なやり方が本当に正しいのか? 事件を解決する気なのか其れとも事件を拗らせるのが目的なのか?
 何れにせよ、此れは悪魔の証明染みていてやり方としてアンフェア過ぎる……


 ※ 出典 正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現 記事「愛媛県新文書は偽造!役所のメモに違うフォントは異常・H27年2月25日に加計理事長と面談なし」より
 Hatena::Diary 首相動静watcher(2015/2/25) 時事通信より

 全くだ。愛媛県知事のムーランは知事を辞職しないと責任を取れないだろう……何が「フォントが違うのは些細」みたいな事ほざいているんだよ! そんなの大学の論文で出してみろ……フォントの違いだけで弾かれるに決まっている。そんな事も知らんのか、ダボが……いかんいかん。
 取り合えず自分が偶に訪れる正しい首相批判(特定野党とマスゴミの批判は正しくない以前に単なる足の引っ張りだからな)をしてくれる所の一つでありブログ主が運営するブログのとある記事の一部を抜粋。更には出展の更なる出展も載せた。如何しても手書きで記すのが面倒だったのでコピペして少し此処風にアレンジして紹介した。此れを見てもな……如何考えたって無理だぞ。地獄の傀儡子でもきっと「いや、無理でしょう。こんな分刻みのアリバイの中で十五分の密会をするなんて」と答えるだろう。黒羽快斗でも「何で獣医学部新設の為だけにそんな面倒な事しなくちゃいけないんだ?」と答えると思う。どんな犯人だろうと首相動静を掻い潜っての犯行は不可能。何しろ、一人がくっついて張り込んでいる訳じゃないからな。六名以上が張り込んでいる態勢で一体如何すれば奴等の目線を潜って十五分もの密会が出来るというんだよ(驚)! 古代ローマでもザル警備はせんぞ。クレオパトラの手法ってのは正に贈り物という珍しい手と更にはクレオパトラ自身の忍耐力と度胸と大胆な発想が無ければ実現出来なかった奇策だからな。其れに今は古代ローマとは比較に成らないセキュリティの時代だ。そんな網目の中で家計簿理事長がクレオパトラを超える諸々でもない限りは絶対に……無理! 二十年近く前にピノピー男マン主演の土曜夜九時ドラマでやってた透明人間でも今の電子スキャナーに依る網を潜るのは無理だと自分は考えるね。
 段落を変えて話の続きだ。仮に文書に記された時間帯でも密会は不可能。だって総理大臣……ちゃんと動画に映っているじゃん! 刑事コロンボで紹介された影武者だと主張したいのか? いやいや、予算委員会という大事な場面で影武者を使う事自体、既に問題視されて然るべきだろうが! つーか特定野党の有力な議員共はちゃんと証言者に成ってるだろうが。つまり質問した相手を本物と信じて質問したんだろう? 其れを覆すのは議員として如何やねん!
 とまあ長々と語った。以上で時事ネタの解説を終える。

 第百十四話の解説を簡単に紹介しよう。今回は長い間やらなかった水中種族を主役にした話をやった。然も主人公が語るというやり方でな。だから一パート辺りちと短い内容と成る。まああれだ。初めてのお使いで命懸けの経験をするというお話さ。烏賊族の少年は此の経験経て大人に成って行くってもんさ。
 そうゆう訳で第百十四話の解説を終える。

 短いなあ、全く。さあ、予定表と行こうか。

 五月二十八日~六月二日  第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ                作成日間
 六月四日~九日      第百十六話 武士道とは死ぬ事と見付けたり             作成日間
  十一日~十六日     第百十七話 君死にたまふことなかれ                作成日間
  十八日~二十三日    第百十八話 七度生命として生まれ変わり、連合を倒して希望に報いん 作成日間

 第百十八話は正に楠木正成の名言を少し改変した題名だね。まあ、大体は題名通りの話が展開されるしね。
 そんじゃあ今回は此処迄。其れにしても会見に出て来たあの婆は何者だよ! あんな江戸っ子が居てたまるかよ!

試作品 全部あいつが悪い

 如何も……自分のパソコンは偶にバグるから困る。此れでまだ七ヶ月目なんだぜ……絶対マイオスの仕業だ、と考えるdarkvernuです。
 今回はマイオスの仕業……要するに何でも陰謀論に逃げる事がどれ程滑稽なのかを紹介しよう。

 とある町で事件が発生した。事件の内容は町一番のスーパーで突然強盗が入り、、現金三百万が盗まれたという物。犯人は逃走から僅か一時間余りで敢え無く御用。
「犯人はスーパーの元アルバイターだぜ」
「先輩アルバイターに恨みを持っていて更にはギャンブル好きで金が無かったせいでこんな犯行に及んだか」
「全くだ。犯人が此れじゃあモリカケ問題を起こしたサイボーグの腐敗政治が浮かばれないよな」
 尚、此の事件から二日後に小学校で五年女子が第一校舎の三階から飛び降り自殺。原因は虐め。勿論、担任教師は見て見ぬ振り。
「酷い事件ね。何でも筆箱を山羊に食べさせたんだって」
「まあ、然も三人組での虐めだって」
「酷いわね。然も担任女性教師だって。然も三人組に注意したけど、其の理由は虐めじゃなくて化粧が間に合わないらしいって」
「教師どころか人間としても失格ね。まるで日報問題で何時辞任してもおかしくないのに居座り続けるサイボーグみたい」
 此の事件から五日後にとある民家で日本刀で同士討ちした神社関係者二人の遺体を通行人が発見。神社関係者は神社の継承者を巡っていざこざを起こした模様。
「どっちも酷かったけど、前の住職が事の発端よね」
「え、どの話?」
「ほら、事件を起こしたのは前の住職が現住職を殺す為に日本島を隠し持って襲い掛かって来たんだって」
「まあ怖いわ。そして現住職は棒きれで応戦したんだっけ?」
「そんなの返り討ちなのはわかり切っているわね」
「でも前住職は何で死んだの?」
「持っていた刀を腹に突き刺したんだって」
「まあ、痛いわね……で済まないわね」
「そうね。真宮寺是清に関する文書書き換えを巡って何時までも辞任しない財務大臣のようで恐いわね」
 ……三件とも紹介したが、何処かおかしいと思わないかい? 近所会話は別におかしな点は何処にもない筈。何しろ、奥様方は隠し事を知らない為に我が我がと話を盛り上げようとする傾向にある。故に奥様会話に不自然な点は何処にもない筈……あるだって?
 あ、最後の所だろう? 何を言うか。全部サイボーグの仕業だろうが。ラグビー部の選手がタックルしたのも全てサイボーグの仕業に決まっている!


 成程、だとしたら今回判明した家計簿学園の新文書はサイボーグと家計簿理事長が密会した動かぬ証拠ではないか。何て奴だ……まさか古代ローマのシーザーの元に辿り着く為にクレオパオラが用意した外交戦術を奴等がやるなんて思ってもみなかった。そしてサイボーグの最も恐ろしい点は……ボーマン教官を遥かに超えるドッペルゲンガー使いである事。御身苗優がたくさん切られてやっと見切ったというドッペルゲンガーなのにサイボーグは其れをいとも容易くどころか何と愛媛県にある家計簿学園迄飛ばして見せるなんて……ボーマン教官を遥かに超えるドッペルゲンガー使いだ!
 ……んな訳あるかあああ! 全くパヨパヨチーン共は一体何を言ってるんだ? そんな試作品。奴等の呟きやおかしな発言の全ては此の試作品を読めばわかるだろう。何の脈絡もなく如何にか批判したい対象迄持って来るという所に狂った一面が浮かび上がる。今回の家計簿新文書だってそうだ。愛媛県知事と関係者諸君は辞表届の提出と手錠を掛けられる準備をした方が良いんじゃないか? 完全な公文書偽造じゃねえか!
 まあ後で発覚した事を述べるのは誰でも出来るけど、其れ聞いた時は「又かよ、何時までそんな問題やるんだ」と思ったね。もっと深く突っ込むべき事はたくさんあるのに何時までもモリカケモリカケって……ハア(疲)。
 そうゆう訳で試作品の解説は此処迄。さて、明日も早いし……寝るとしようか。

一兆年の夜 第百十四話 初めてのお使い(五)

 こわかったらしい。僕はこわかったらしい。だから僕は必ず死ぬと思ってもぜったいに生き残ってやるらしい!
 けれどもぎんがれんごうは僕をはなさないらしい。おじさんみたいに僕の吸ばん一つ一つにつかませることで僕を決してはなしたりしないらしい。ここに来て僕の吸ばんがかえって僕の命をきょうふ、いや何て言うんだろうらしい。どっち道僕は死ぬ寸前まで追い詰められるらしい。いくら烏賊族の生命である僕でもおじさんみたいなあんこう族が住み良いとされる深海ではまともに息が出来ないらしい。それにお母さんによるとエラ呼吸でもさんそのうどのこい場所じゃないと意味がないらしい。特に深海はさんそのうどのこい場所が極端に限られているらしい。そのために深海種族はみんなあんな姿だったりするらしい。それは低さんそおよび深海のあの急速なあつ力にせり上がることを何とかたえる為にそうなっているらしい。みんなお母さんから聞いた話だとらしい。ぎんがれんごうは二つの理由で僕を引きずりこんでゆくらしい。そして、はなさないらしい!
 それでも僕はあきらめないらしい。初めてのお使いでこんなに命をかけるとは思ってもみなかったらしい。それでも僕はおじさんやくまぞくのおにいちゃんが僕を助けたみたいに僕じしんの力をいっぱい使って助かるんだらしい。でもぎんがれんごうは僕の吸ばん一つ一つをあんこう型のなめらかな皮ふを使ってしがみつくんだらしい。それでも僕はその吸ばんを信じて逆にそのがんじょうあるいはやわらかしいのを傷つけようと考えるらしい。でも、でも……傷一つつかないらしい。そして僕の足の一つにかみ付いていきおいよく僕の中に何かを……いやだよらしい。僕がこんな所で死んでしまうのはいやだよらしい!
 そして僕の中に何かがしんとうしようと……した時、だれかが真上より僕を引き上げてくれたらしい。そのものは足がどこか分あついような気がしたんだらしい。後は僕の中に入って来た何かをあの生命は取り込んでいった気がしたんだらしい。おかげで僕の中にあった気持ちの良くないモノが全て晴れやかになったらしい。でも、でもそのものを僕は知っているらしい。くまぞくのおにいちゃんが僕のために探し出して、わざわざ得意とは言えない海の中まで入って来たらしい。僕のために……僕のためにらしい。そしておにいちゃんはぎんがれんごうとうんめいを、うんめいを……ウワアアアアらしい!
 それが僕がけいけんして学んだ初めてのお使いらしい。僕は一しょう二名のことを忘れませんらしい。僕は二名のおかげで生きることも死ぬこともどんな物かわかったらしい。僕は永遠に忘れないかららしい……

 ICイマジナリーセンチュリー二百六十一年三月百十七日午前十時二分三十一秒。

 第百十四話 初めてのお使い 完

 第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ に続く……

一兆年の夜 第百十四話 初めてのお使い(四)

 それからもう少しで帰れそうな時にぎんがれんごうがやって来たんだらしい。きるもおじさんは僕を守るために海の戦いにたけた何とかのさめがたに挑んだらしい。あのさめがたとの戦いでおじさんはたくさん体を食べられていったらしい。なのにおじさんは僕のために自らのみを考えなかったらしい。勝てないとわかっているのにおじさんがさめがたに挑んだりゆうは何なのからしい? それは「勝てないとわかっていてもだれかを守るためにいどむ戦いははかり無きを気のいさましさへと変える」って言葉が僕の中で響いたんだらしい。
 そして、おじさんは勝てない戦いを勝てる戦いへと持ち込んだらしい。自らの命をかけて深海へと叩き込んでらしい。どうやってやったのか今でも僕は考えるらしい。でも考えることが出来ないらしい。だって涙で見えないらしい。いや、海の中だから涙流した位で見えなくならないらしい。お母さんが後で言ってたからかく実らしい。でも、でも……僕は見えなかったらしい。おじさんがどうやってさめがたを倒したのからしい。
 それから僕はおじさんが死んでしまったことをいつまでも悲しんでいたらしい。月が出ているころまでずっと泣いていたらしい。僕は信じることが出来なかったらしい。おじさんはきっと生きていると信じていたらしい。あの深い海から必ず顔を出してくれると信じていたらしい。それで僕はずっとおじさんがさめがたをさそった深い深い海の底を見つめたらしい。ぜったいにおじさんは帰って来るらしい。おじさんがぎんがれんごうなんかに命を落とすなんてありえないらしい。僕はそう信じていたらしい。
 そして僕のお願いはかなったらしい。おじさんが深い海の向こうから帰って来たらしい。僕はおじさんを見て涙があふれんばかりだったらしい。だから僕は八本足を動かしておじさんの所まで泳いだらしい。僕のおじさんが帰って来たらしい。おじさんはそう簡単に死なないと信じていたらしい。深海に強いあんこう族だからぜったいに助かると信じていたらしい。僕は我も無くす中で泳いで近付いたらしい。だが……近づけば近づくほどおじさんはあまりにもむき出した姿をさらし、僕を……食べに来たんだらしい。僕を、僕をらしい?
 おじさんじゃないらしい。おじさんは僕を大事にしてくれたらしい。じゃあこれは……ぎんがれんごう。僕はここでおじさんが今も生きていることはもうないと思うようになったらしい。おじさんを信じていた僕はそこで現実が心を突き刺してゆくように感じたらしい。それから僕は現実をいたいほど思い知る生命になってゆくんだらしい。おじさんが死んだということを初めて知ることで僕は……にげるしかなかったらしい。こわい時は逃げるのが一番だと教えてくれたのはおじさんだから僕は……にげるらしい。
 だが、ぎんがれんごうは……はなさないらしい!

一兆年の夜 第百十四話 初めてのお使い(三)

 だけど、今日の応神海はあれにあれたらしい。海の神様は僕に楽しい買い物をさせる気なんてまったくないらしい。だからこんな風に帰ろうとする僕をさまたげにかかるんだらしい。僕は流されに流されていったらしい。気が付いたら僕はどこにもわからない所に流されていたらしい。
 えっと僕はねむっていたのかならしい? こうゆう場合は何て言ったのか僕は知らないらしい。そうだ、神かくしって言うんだらしい。後でそうゆう言葉じゃないとお母さんに教えてもらったけどらしい。とにかく、僕は流されたんだらしい。どこにも知らない場所に流されたらしい。そこで僕はある人族の生命と出会ったんだらしい。齢二十二にして八の月と一日目に成る藤原鮟鱇あんこう族の生命である藤原アン奇琉藻きるもだってらしい。え、むずかしい名前や種族名をどうやって記せたってらしい? お母さんが記してくれたんだよらしい。そんなきるもおじさんが居てくれるお陰で僕は一名だけにならずにすんだらしい。でも当時はおじさんになぐさめられても泣いたならしい。家から遠くなったからすっごく泣いたならしい。買い物ぶくろもあながあいてせっかく買って来た物がみんな流されて泣いたならしい。お母さんにいっぱいしかられると思って泣いたならしい。
 それからおじさんになぐさめられた僕らしい。僕はきるもおじさんといっしょに家にもどるためのたびがはじまったんだらしい。おじさんとはたったの二の時もの付き合いだったらしい。おじさんが命をかけて僕を家じまで戻してくれたことは忘れないらしい。だっておじさんは、おじさんは……あんなに中のぐちゃぐちゃが出ても僕の為にぎんがれんごうと戦ったんだらしい。あのぎんがれんごうはくま族のおにいちゃんが戦ったのと同じさめがたなんだらしい。でもくま族のおにいちゃんと異なり、きるもおじさんは戦いがあんまり上手くなかったんだらしい。なのにおじさんはそれでも僕のために、こんな僕のために命をかけてしまったんだらしい。
 その話は後にしようらしい。おじさんはいっぱい教えてくれたんだらしい。お使いを一名で出来ると生命は誰かにたよることよりも先におのれで何とかしようと考えるようになるらしい。誰かにたよる意味を知ることができるらしい。おじさんは少し気のむずかしい生命だったらしい。どうも僕には良くわからない話をすることがたくさんあったらしい。さっきしょうかいしたことも僕には今でもわからない。そうゆう時おじさんは次のように言ったらしい。「今からわかろうとするほど、小ぞうはとしをとったのか?」そんなことをおじさんは言ったらしい。何か全しんの吸盤が大きくひらきそうなくらいに僕はあばれたらしい。
 たくさん話したらしい。中には「お父さんやお母さんはぜったい大切にしなさい」とか、「大人という言葉で出来ない事を言いわけするな」とか、「ぜったいに逃げ出さないとかくしんするな、逃げたい時に逃げるんだ。本当のゆう気は逃げない心とは限らない」とか僕もかん心、えっとこれで合ってるかららしい? とにかく、僕もかん心する言葉も言ったんだらしい。全部僕からすれば当たり前にしか聞こえないらしい。大人って当たり前のことが当たり前に出来ないのかならしい? 今でも良くわからないらしい。
 きるもおじさんは僕にいっぱい教えてくれたんだらしい。なのに……なのに何でおじさんはらしい!

一兆年の夜 第百十四話 初めてのお使い(二)

 地上に出るのはつらいよらしい。だって苦しいらしい。地上の生命は一体どうやって地上でこきゅう出来るんだらしい。本当に不思議だらしい。それに地上の生命はみんな普通にしゃべっているらしい。一体どうやってしゃべっているのか無茶苦茶気になるらしい。でも買い物する時に店員のおじさんがやさしくて良かったらしい。だって僕が水中種族だとわかってわざわざ四本足と一つの尻ぽと一つの舌しかないのに複数足会話で僕に応えてくれたんだよらしい。うれしくてうれしくて僕は地上が水中とかっ手が異なる事も知らずに同じように複数足会話をしようとして却って大変な目にあったらしい。それは僕も話すことないけどね、じゃなくてそっから先は話す事全くないけどねらしい。
 次に僕は慣れない地上から水中に戻る為に八本足を使って進もうとするらしい。でもいくら吸ばんがあってもつらいかったらしい。いたいし、たまに小石に引っかかって吸ばんの一つがさけてこまったなあらしい。でもお母さんもお父さんもそれは初めてのお使いをする上でこえなければいけないことだって言ってたらしい。吸ばんは良いけど、僕達はたこ族と同じように頭が大きいんだよらしい。重たい頭がどうしてもするからいたくていたくて仕方ないんだよらしい。何とか地上の生命でとら族だったかくま族だったか知らないけど、そのおにいちゃんが運んでくれたおかげで僕は水中に戻ることが出来たんだよらしい。出来れば放り投げるように水中に戻して欲しくなかったならしい。おかげで、じゃなくてそのせいで水面にたたき付けられていたかったらしい。
 水中に戻った僕は八本足を動かして……あ、途中で買い物した袋を取りわすれて来ちゃったらしい。たまたま、さっき僕を放り投げたおにいちゃんがわざわざ水中にもぐってまで運んで来てくれたおかげで助かったらしい。またあのつらい地上を進むのは何とか、えっと、あ……そうだらしい。こたえるらしい。
 でもそれだけじゃないらしい。おにいちゃん、そう……思い出したらしい。齢十四にして八の月と二十九日目に成るテレスくまぞくの生命らしい。名前は確かベアクル・真鍋だってらしい。そんなおにいちゃんがいたおかげで僕は後少しでぎんがれんごうに食べられる所だったんだらしい。助かったよ、ベアクルのおにいちゃんらしい。
 ベアクルのお兄ちゃんに助けられた僕は感しゃの気持ちを伝えて別れのあいさつをしたんだらしい。これで僕は安心して家に帰ることが出来るらしい。そう思っていたんだらしい。でも……ねらしい。

一兆年の夜 第百十四話 初めてのお使い(一)

 どうも僕の名前はタダナガラノイラルベキ……にんとく烏賊いか族の生命らしい。今日はお母さんからお使いを頼まれましたらしい。何でもえっと……忘れたらしい。そうだ、僕は烏賊族だから烏賊族だかららしい。
 うーん、忘れっぽい僕について少し紹介しておこうらしい。たこ族の生命と同じく僕は何でもらしい。じゃなかったらしい。えっとふくすう足会話という方法で水中内会話をらしい。じゃなくて水中内での意思そ通がはかれるそうだらしい。じゃなくて水中内では言葉が出ないらしい。じゃなくてえっと、その……そうだらしい。水中内では言葉を発しても上手く伝わらないらしい。だから僕は、いや僕達水中種族はみんな特定の意思そ通法をもって会話してるらしい。
 ちなみに僕は齢十にして十一日目に成るらしい。そこをよろしくお願いしますらしい。ついでだけど、言葉の最後に『らしい』が付くのは僕達烏賊族のなまりらしい。あ、言葉の最後ってごびって呼ぶのかならしい? 良くわからないらしい。
 そうゆう訳で僕はお使いに行くんだらしい。これ、初めてのお使いらしい。初めてだから上手く行くかわからないらしい。僕は初めてに何とかの、えっと……そうだらしい。これをかずまっちゃの安心出来ない何とかって言うらしい。お使い終わるまでずっと僕は『一抹』をかずまっちゃと呼んでいたらしい。本当の読み方はお母さんに教わったんだらしい。
 えっと僕が何を買うのかだけどらしい。それはルケラオスさんのゆ入若布と石板けずりと石紙三枚だってらしい。この通り、千マンドロンを渡されてお使いしてるらしい。ちなみにお使いかばんは複数足種族用の物を使っているらしい。
 そうして僕は向かったんだらしい。えっとにんとく島北側にりんせつするおかの上にあるお店にねらしい。ゆ入品はおかの上でしか売っていないらしい。出来るかな、僕にらしい?

二回目の雑文は……スポーツと武道は如何して交わらないのか!

 如何もスポーツは嫌いだが、武道は好きなdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』の白魔法の章05の二ページ目が終わり、三ページ目に入りました。読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<白魔法の章>をクリック。
 バレンティン問題もそうだったけど、スポーツやってる奴は如何してあそこまで性根の腐った奴が跋扈するのだ? スポーツマンの芸能人化が原因か……いや、少しだけ考察してみよう。

 スポーツは如何して腐敗を生むのか? 其れは武道も同じではないのか? 否、剣道はスポーツではない。ガッツポーズは公式では認められない。ボクシングはスポーツではないのか? 否、あの一家の問題を除けばボクシングは減量と戦う武道。じゃあ八百長が跋扈するプロレスはスポーツではないのか? 否、あのレジェンド高山があの状態だ。幾らルールブックが認められても受けを間違えれば三沢のように死ぬ事だって有り得る。プロレスも立派な武道である。じゃあ其の理屈が正しければ柔道はれっきとした武道ではないか……否、既に柔道はスポーツへと堕落した。ガッツポーズは武の道に相応しくない。そして相撲もスポーツに堕落しようとしている。横綱日馬富士の暴行事件に依ってモンゴル互助会と相撲協会の腐敗が如実に示されてしまった為に。
 と此れではまるでスポーツが堕落した肉体競技のように移るではないか。そうではないだろう、アンチジャーナリストの鈴木広治。イチローや室伏のように道を極める者達も見て来ただろう。決してスポーツは腐敗を齎す肉体競技ではない。そうだ、スポーツだって汗を掻けば気持ち良い物ではないのか?
 だが実際は如何だ? 勝ち負けに拘るのは良いが、スポーツには決して武道のような精神は宿らない。健全な肉体のように健全な精神が宿るというユウェナリスの精神は何処に行ったのか? 常に問題に成るのは勝つ為に薬に手を出す事、勝つ為に反則を仕掛ける事、勝つ為に勝てるルールに改編しようとする事……此れは本当のスポーツマンシップなのか? デスポーターはスポーツと成って現在の我々は気軽に使う歴史を持つ。憂さ晴らしの為に存在するスポーツ。なのに今のスポーツ界に蔓延する権力主義や金銭主義は何だ!
 此れはデスポーターではない。此れはスポーツに成りえない。其の結果、スポーツは堕落してしまった。勝つ為に必要なのは健全な肉体と同様の健全な精神だろう。なのに腐敗した精神で健全な肉体を酷使する事が果たしてスポーツと言えるのか? スポーツマンシップは何時から腐敗した精神が入り込む余地を作り出した?
 とするなら最早スポーツ界は一度滅びを迎え、武道に取って代わる時代が訪れるのではないか? だとすれば待ち受けるのは戦争……武道が不敗を迎えるには戦争が訪れ、人の死を忌避する事が当たり前に成らないとスポーツは復活しないのではないか? 何故武道の方がスポーツよりも尊いと感じるのか? 如何してイチローのようなスポーツマンは真の武道家と同じように健全な精神を宿すのか? そうだ……彼等に共通するのは求道。そう、名誉も拍手喝さいも二、三の次……スポーツを復活させる鍵は全てのスポーツマンが求道家に成らないと駄目だ。でないと本当の意味でスポーツは滅び、武道の時代が訪れる時……戦争は唐突に始まる。戦争で得る利益は此の際無視しても人が沢山死を迎える戦争を諸手を挙げて歓迎するのは余りにも無礼極まりない。起こってしまえばルトワックの著書通りに戦争に身を投じる以外に戦争を終わらせる道はない。けれどもスポーツの腐敗はやがて武道の始まりを齎し、戦争は唐突に起こる。如何してそう成るかを述べようにも字数が足りない。兎に角、平和の祭典とは戦争の時代が傍にあって初めて意味を見出す。だが、紛争が傍にあるだけでは平和とは陳腐な祭典と化す。そうすると平和の中で渦巻く暴虐の精神は平和の祭典で暴れ、そしてスポーツを腐敗へと導く。
 おっと詩的な事を述べるのは此処までにしよう。結局、スポーツと武道が交わらないのは何故なのかを明確に証明する事は難しかった。機会があればまた話そう……


 そうゆう訳だな。はっきり言おう……スポーツ何て滅べば良い、と(断)!
 いや、説明するとスポーツがあるから国が悪く成るのだ。何がスポーツマンシップだ……其の結果が清原だろう、其の結果がオザーリンに唆された谷亮子だろう、其の結果が体育の授業で心を腐敗に腐敗させられた子供達だろうが! 自分は昔から体育の授業が大嫌いでだ嫌いで仕方なかった。何故なのかはもう何回も説明したのでもう語るまい。兎に角、アスリートに育成するような授業内容と覚えたくもないスポーツ用語を覚えないとテストで点数取れなかったり……とそんな物は遊びで十分だ、学校の授業で習う意味なんて……ない(断)!
 何故ないか……会社でタックルとか活かせたか? 会社内でドリブルやロングシュートは活かせたのか? 会社内でサーブは活かせたのか? 行かせたと答える奴が居たら聞きたい……そんな会社あったら是非共教えて欲しいよ、ドリブルやブロッキングやオフサイドが活かせる会社を! でも現実にはタックルしたら暴行及び傷害罪物だし、ドリブル何て会社用具の破損に繋がるし、サーブ何て下手すれば労災物だ。活かせる場面なんて一つもないのが現実だ。何……チームワークだって? そんな物は全体朝礼とか道徳の授業とかで教わるだろう。文化祭とか体育祭は何だ……あれで個人と個人の繋がりを教えるのではないのか? 兎に角だ……スポーツがあるから子供達は暗く成るだろうが。一度もスポーツで繋がりを持てた気がしない……先生が悪い? 違う、無用な物を教える文科省が悪い。特にスポーツ庁なんてあってないような物だろうが(怒)!
 ああ、又書き殴ってしまったな。取り合えず今回の題はスポーツと武道はこうも違うのかって話だ。武道を知るとスポーツがどれ程陳腐な物かが浮かんで本当にこんな物習わされる子供達が可哀そうと思ってしまう。今は楽しんでいるけど、社会に出たら体育の授業で役立つ事は……一つもないという現実を知ったらどれ程辛いか。だってどれも生きて行く上で不要な技術ばかりだしな。其れなら剣道、柔道、水泳、跳び箱、鉄棒、縄跳び、ランニング、マラソン、そして相撲を習わせた方が遥かに社会の為に成るからな。本当に文科省もスポーツ庁も子供達をアスリートにさせたいのか……だったらスポーツ学校の身にアスリート向けの競技を必修科目にするべきだろう。兎に角、必要ないからな……スポーツを体育で習わす意味はな。
 では武道はスポーツと如何違うのか? まあ武術は相手を壊したりする殺しの術だからな。活人拳もあるけど基本は殺しの術を人を活かす術に変えたからな……と言っても其れはあくまで戦争という生きるか死ぬかの瀬戸際だった時代の話。其れが傍にある時は武術は急激に活人拳に切り替えないといけないからな。
 如何も話が脱線するなあ。要は武道とは武の道の事を指す。そうすると見えて来るのが道としての武であって自分の為の武ではない。自分の為だと結局は武道は健康体操化を生む。健康体操化した武道は一瞬にしてええ格好しいと成って似非に落ちぶれる。柔道が陥った健康体操化とは正にそうかも知れない。だからこそ本来の武道とは道としての武であり、道の先の武ではない。道の先に武はない……こんなの当たり前じゃないか。其の為に『藤岡弘、』は『藤岡弘、』だよ。何故なら道としての武を彼は知っているからそうゆう名称を付けたのだよ、わかったか……サッカーの本田にテニスの錦織よ、あ! 錦織は嫁がとんでもない疫病神であって本人は至って真面目だったな。
 故に武道を知れば如何に今のスポーツが陳腐か見えて来るだろう。あれには道の意味なんて一つも知らない者達ばかりがスポーツを振り回しているに過ぎない……其れじゃあユウェナリスが言った健全な肉体のように健全な精神が宿るという理想とは程遠いね。つーか全てのスポーツマンはユウェナリスの言ったように健全な肉体同様に健全な精神目指して自己鍛錬に励めって事さ!
 ん……とすると最終的には武道もスポーツも同じじゃね? そうゆう訳で考察の解説を終える。

 白魔法の章05の二ページ目の解説を始める。今回は一気に雄一少年、不良少年、殺人ボクサー、研の偽者、銀行ギャングのおかしなとこ取りをして見せたぞ。最初の不良少年はチャージマン研最強の敵だけあってデュアンが手も足も出せずに倒された。今回のデュアンの出番は其処で終わったな。幾ら変身前とは言え、あそこ迄研を痛め付けたのは後にも先にもあいつ位だしな。
 次に殺人ボクサー。おかしな実況の語呂の良さは健在でやっぱり普通ならボクシング界追放物のタイガー・Mポジションのキャラ。勿論、アルッパーは挑むけど、横槍が入って惨敗。間髪入れずに雄一少年ネタを入れる。然も銀行ギャングに於ける無慈悲な警官の一言迄捻じ込むようにシナリオ編成する。なので最後の二つと最初の一つは何の為に出したのかわからないレベルで今回の話を大いに盛り下げたぞ……研の偽者のエピソード入れる意味あるの? ああ、元ネタであるチャージマン研では無駄な設定が山程あるから気にするな(魔王風に言ってみる)。そうして愈々、チャー研史上最大の問題回を元ネタにした話をやるぞ!
 という訳で白魔法05の二ページ目の解説は此処で終わる。

 ギリシャの哲人達はどいつもこいつも名言を残すよな……名言だけ残すけど、まるで活かされた試しがない支那みたいに。言葉の意味を実際に活用したのは後にも先にも日本とか其の他の国々しかないと自分は思うけどな。古代ローマは一応活かしたけど、キリスト教の進行を堰き止め切れずに其の侭二つに分かれ……両方共滅んじまったけどな。んで今のローマだったイタリアを始めとするヨーロッパ諸国は最早口だけだし、ギリシャ何てエラ野郎面が浸食してあの世で哲人達が泣いているレベルだよ。全く、昔は良かった国々程現在の状況が情けない所はないぞ。
 そうゆう訳で今回は此処迄。日大のあのクソジジイは精神の隅々まで腐敗しているな。選手を何だと思っている……お前が好きなように扱って良い駒じゃねえぞ!

格付けの旅 チャージマンデュアン 頭の中にエクスプロージョン

 燃える毒キノコの家……其れはとある回りくどい侵略者の気の長い人類白痴計画の事を指す。主に小学生位の子供達を休み時間或は下校時間内に怪しげなバスに乗せて誰も知らない山奥まで運んでゆくという物。其処で怪しげに生える様々な色の茸を食べさせて子供達に勉強出来ない怠け者にするのが奴等の目的。だがな……お前等は其の前にもっとやるべき事が在るだろうが。如何してそうゆう気の長い計画にだけ全力を注ぐのかがわからん!~
(此処は何処だ? 俺は何処で……って餓鬼共の声がする。という事は近くで何か催しがあるみたいだ)
 デュアンは既に放しておいたデュアンロールを使って既に不良少年、『謎の美少年』、其れからアルッパーを横槍籠めて倒したマッタクツヨシも倒した後なんだ。打ち切り漫画みたいな展開だが、何時の間にか倒さないといけないんだ。~
 謎の美少年……其れはとある正義のヒーローが変身前にアメフトの授業で対戦した対戦チーム所属の選手なんだ。何でも『エ”エーイ』や『ウェイ』で見られるように活舌が悪い。そんな彼ではあるが、チームの中ではシングルプレイだけで全得点を挙げるというハイスペックの持ち主。美少年という事もあり、ヒーローの妹がピンクの声援を挙げる程。そんな彼は対戦相手だった正義のヒーローに向かって専用のバイクに乗って工事現場で変身シーンを見せろと迫る。其処でも活舌の悪さは炸裂。普通は頼みたい事という所を『たまびたい事があるんだ』と言ったり、チャージングGOと言うべき所を『チャージング棒』というだけでは飽き足らずにねえ良いだろうと言うべき所を『ネネ、良いだろう?』と誤解を生むような台詞回しに成って正義のヒーローのナニを狙うようにしか見えないシーンと成った。まあそうゆうホモが喜びそうな話を置いておいても正義のヒーローは美少年に頼まれても本当に変身したりしない。人前で見せるのは良くないと変身ヒーローの常識を披露して……あれ、まあ良いか。其れから正義のヒーローは徒歩で帰ろうとした時に美少年は正体を現す。正体はやっぱりあの侵略者。変身を解いた上にタイマンという条件の中でも中々の強敵だった辺りは回りくどい侵略者軍団の中で五本の指に入る実力者だと思われる。
 そしてデュアンは子供達がお菓子の家を食べようとする寸前で固有魔法『ローリングストーン』を掛けたデュアンロールを叩き付けて自ら姿を現すだけじゃなく、お菓子の家の正体を突き付けたんだ。
「ウワアアア、何だあれはあ!」
「も、『モチよ』!」
 モチ代……其れは正式名称が知られているが、毒キノコの話以外でも担当声優こそ違いはある物の、度々登場する眼鏡を掛けた小学生の女の子。『キノコデブ』と共にとあるユーザーの間では知られる小学生だ。
 キノコデブ……其れは毒キノコ回にて名を馳せたメタボ小学生の男の子。其の回ではダミ声と薬物中毒者みたいな眼光も手伝って危うげさを演出。更には同じく毒キノコを食べようとする子供達と一緒に侵略者が用意したバスに乗る際に殆どの子供達が相席の中で此のデブだけはたった一人という辺りきっと『可哀そうな子供達』と同じだと思われる。尚、洗脳が解かれて無事に悪事を企む侵略者達を倒した後はまるで憑き物が取れたみたいに眼光が光輝くように成る。不自然だとツッコむのは野暮だ。
 デュアンは現れるなり、人間に変装したジュラルミン星人を挑発したんだ。するとジュラルミン星人達は正体を現して……「毒キノコを食べて勉強の出来ない怠け者にしようと思ったのに!」と余りにも回りくどい上に地道過ぎる作戦内容を説明してデュアンに襲い掛かったんだ--でも戦いは僅か半分足らずで終わったんだ!
「有難う、デュアンさん。如何やら僕達はジュラルミン星人に騙されていたんだね」
「モチよ」
「まあまあ、ところでお前ら」
「何ですか、デュアンさん?」
「全長百メートルもある此の」デュアンはアルッパーの似顔絵を記して尋ねたんだ。「此の野郎を見掛けなかったか?」~
「見掛けたよ。何でも僕達の学校近くのファッションショーでお披露目されていたよ」
「わかった。有難う」
 デュアンはそうして向かって行ったんだ。だが、デュアンの背後に何やら空手道着を着た誰かが居たんだ。
「此の魔槍、まだ仕事を果たしていない」
 デュアンを倒した魔槍。そしてイナカッペジェネラルの姿もあったんだ。
「そうですね。Zランク戦士として僕も行きましょう」~
「忝い」
 忘れていただろうけど、まだZランク戦士は殆ど倒されていないんだ。

 其の頃、アルッパーは農業コンビナートの地下に閉じ込められていたんだ。~
「此処は何処なんだ……ンン、上の方から足音が聞こえる。という事は此処は--」
 『びゃあああああああ』--突如木霊する悲鳴!
「こんな事していられっかああ、うおおおおお!」
 悲鳴を聞いて建物を破壊。悲鳴先迄駆け付ける全長百メートルのアルッパー。すると血だらけに成って倒れる『松本さん』が居たんだ。
「き、君が、鯨の、アルッパーか。に、逃げるんだ、ぁ……」
 お前何しに登場したんだあああ--独特の悲鳴と名前と少し台詞言っただけで死んだ『松本さん』に大きなツッコミを入れながらジュラルミン星人の操縦する特殊ヘリを自分の先祖が出ていた『X星人』が操る隕石に向けて放つファイナルブレスで大気圏外に待機する『魔王』が操縦する宇宙船ごと叩き込んで滅ぼしたんだ!~
 松本さん……其れは犬の墓よりも簡素に埋葬された農業コンビナートで働く従業員。未来の農業の忙しさと侵略者に依ってコンビナートが悲惨な状況に成っている事を説明する為に殺された可哀そうなキャラクター。独特の悲鳴と共に一部界隈から人気が高い人物。
 びゃあああああああ……其れは松本さんの放つ特徴過ぎる悲鳴。一部界隈から人気が高いという恐るべき悲鳴。
 X星人……其れは主に悪役顔過ぎる事で有名な俳優北村一輝に良く似た異星人を表す事が多い。最初のハリウッド版ゴジラを『マグロ喰ってる奴』と言ってくれた英雄。だが、其の実態は地球と友好関係を結ぶと言う名の侵略を良しとしないタカ派。アルッパーの先祖にやられる度に出川哲郎顔負けのリアクションを取るネタキャラ兼黒幕である。最終的には松岡メンバーに良く似た主人公に格闘戦で倒される事に。
 あんなの俺の先祖であってたまるかあああ--如何やらアルッパーも『ハリウッド版ゴジラ』に怒りを燃やす同志であった。
 ハリウッド版ゴジラ……其れは『マグロ喰ってる奴』。卵を産んではジュラシックパークに出て来るヴェロキラプトル顔負けの演出をする等、アルッパーの先祖を大いに愚弄したパチモノ。最終的にはミサイル数発で沈んだ模様。すばしっこくて中々に凶悪だが、所詮はヴェロキラプトルから進化した紛い物。本物のアルッパーの先祖の前ではカウンターの尻尾攻撃の追撃放射能熱線で焼かれる事に。此れには海外のファンも大いに絶賛したとかしなかったとか? どっち道、神が抜けた以上は怪獣王に届かないパチモノでしかない。尚、ハリウッド版は先程説明した物の他にもう一つあるが、此方はちゃんとアルッパーの先祖に相応しい存在と成る。やはり怪獣王ってのは圧倒的存在感と重厚感が無ければ駄目だろう。
 マグロ喰ってる奴……は駄目だろう、次!
~そんな怒りのツッコミを燃やすアルッパーの前に紫の髪をした少女が降り立ったんだ。アルッパーは此れでも紳士らしく、正々堂々と声を掛けて確かめるんだ。いきなり襲い掛かる様な真似をしないんだ。
「お前誰だよ、怪しい行動したら俺が食べてやるからな!」
「あたし、『ヒトミ』だよ」そう言って『ヒトミ』と呼ばれる少女は走っていく。「こっちに来て、鯨さん」
 光よりも速く動ける空気の読めないアルッパーは先回りして『ヒトミ』の前に立ちはだかるんだ--と思ったら何処からともなく、横槍がアルッパーを縦に突き刺して空気の読めない奴をノックダウンしたそうだ。~
「ウググ、貴様、は?」
 フフフ……ハハハハハ、掛ったなアルッパー--其の正体は宇宙船に乗っている筈の『魔王』だった!
 ヒトミ……其れはとある正義のヒーローを誘惑する謎の少女。誰もが此れもとある侵略者の変身だろうと読む。ところが、罠に掛けた後に発覚した正体は何と其の親玉だから驚きだ。普段は部下に任せる所を足長で奇怪な格好とスタイリッシュなセンスを持つ『魔王』自ら美少女に変身して見せるなんて誰が予想出来る物か。そうゆう訳で一部界隈からの人気は意外と高い様子。
 魔王……其れは回りくどい侵略者達の親玉的存在。理想の上司でもあり、部下を先に脱出を促す等其れなりに悪くはない。但し、うっかりさんらしく部下が例の正義のヒーローに言及したのに対して「『気にするな』、奴等も必死な証拠だ」とまるで今迄の敗北を忘れるかのような返答をする。いや、気に出来ない程ボコボコにされているだろうが!
 魔王はアルッパーを一網打尽にすると此処で止めを刺せば良いのに何とわざわざ横槍を抜いて背後にスタンバイするイナカッペジェネラルに頼んだんだ。
「ウググ、何をする?」
「アルッパーよ。お前の相手はZランク戦士のイナカッペジェネラルだ。既に『アルティメット』の状態でお前と戦おうと準備しているぞ!」
「あいつを倒したら次はお前だ、ジュラルミン魔王!」
 来い、アルッパー……今迄の僕ではないぞ--『スーパーサイヤ人3』よりも強いとされる潜在能力開放型の形態『アルティメット』を以てアルッパーに向かうイナカッペジェネラルであるんだ!~
 アルティメット……其れはとあるスーパーサイヤ人にして駄目親父の長男が可能とされるスーパーサイヤ人の形態。元で『スーパーサイヤ人3』を凌駕する能力を持ち、善良な魔人デブを吸収した悪の魔人デブを圧倒する力を持つ。だが、流石にフュージョンしたサイヤ人戦士を吸収した魔人デブには敵わなかった。其れでも当時はポタラ合体サイヤ人が出る迄は最強の形態として名を連ねた。強いには強いが、如何しても此の形態は色々と不遇な側面が強い。特にテレビの新シリーズでは自分の宇宙の破壊神に修業を怠ったと言えどもボコられるし、更には本人が更に修業を怠ったせいで復活のばいきんマン登場時には此の形態に成る事すら忘れる最弱状態に迄陥る羽目に。漸くあの頃の形態に戻ったのが宇宙サバイバル篇だ。そう、ナメック星人であるオリビエ・ポプランにアドバイス或は修業を付けて貰う迄は本人も此の形態を出し渋る位だからな。まあこいつを復活させた段階では既に親父は其れよりも凌駕する『スーパーサイヤ人神の性質を持ったスーパーサイヤ人』に其処へ二十倍『界王拳』を乗せた状態に成った後だった為にやはり不遇からの脱却は果たせなかった模様。いっそ此処はアルティメットの性質を持ったスーパーサイヤ人という新形態を開発して貰わないとな……でもあいつは兄弟揃って修業サボるからな。其れでいて目的の為の強さしか持たないから如何するんだろうなあ?
 さあ、アルッパーとイナカッペジェネラルとの戦闘……果たして勝利は何方に微笑むんだろうか? 一分、二分の膠着の後……双方共に動くんだ--亜光速なんだ。~
 互いに火花を散らして僅か一秒とコンマ二と九で決着--勝利したのはイナカッペジェネラルなんだ!
~「ウガアあ、横槍めええ!」アルッパーは又してもメアリー・スーやろうとして横槍に刺さったんだ。「お前さえいなければあんな『悟り飯』如きに……ガクっ!」
「横槍は納得いきません。ですが、あれさえなければ……最後まで立っていたのはきっとアルッパーだと思います」
「良くやったぞ、イナカッペジェネラル。アルティメットイナカッペジェネラルの異名に偽り無しのようだな、フフフフ」
 いえいえ、此方こそ--白魔法の章の性質上、無暗に力の差を示す事は難しい……なのでイナカッペジェネラルが格下でもアルッパーとデュアンは勝利以上の戦いが望めないのは無理もないんだ。
「ったく、大した事ないのう……宇宙鯨も」
 アルッパーに辛勝したアルティメットイナカッペジェネラルの前に『ネオ喜一』が現れたんだ。
「な、何奴だ!」
「わしか? わしは『ネオ喜一』や。覚えて於けよ、ジュラルミンの魔王」
「お前は……まさか鬼龍さんの差し金か!」
 ネオ喜一……其れは闇堕ちしたとあるマネキンモブを大量に抱える格闘(ギャグ)漫画の元主人公。実の親父の一派も取り込んで新たな門派を築いたにも拘らず、続編では鬼龍さんの息子を弟子に引き取ってからヘリにもジャーマンスープレックスをかますプロレスラーの養子と鬼龍さんの策略に嵌って敢え無く其の鬼龍さんを殺して闇堕ちしてしまった。其れからはかつての極悪な鬼龍さんと同じく極悪非道に手を染め上げ続けるという元主人公の面影を悉く破壊する悪行に手を染めて行く。尚、ネオ喜一というのは他称ではない。自分からそう名付けた。然もトレードマークだったやや坊主頭を捨ててビジュアル系バンドに出て来そうなロングヘアーで華麗に再登場してしまった。其れにしても新シリーズにも拘らず、此方はつまらなくなる一方のあの格闘ギャグ漫画と比べても其れなりに面白いから困るな。まあ、グダグダなのは相変わらずだが。
 そして始まるネオ喜一とアルティメットイナカッペジェネラルとの戦いが!

 其の頃、デュアンは出会い頭に魔槍と再会。結果は後少しで魔槍を倒す寸前だった。ところが此処に来て超展開は訪れる。
 貴方が『牙』を倒した魔槍ですね--戦いの途中で突然やって来る怪しい白コートの三人組。~
「待て、俺達の戦いはまだ……グワッ!」
 会いたかったよ、デュアン・マイッダー--何の脈絡もなく、『フラッグファイター』が急襲し、魔槍を連行する三人組を逃がしてしまうデュアンだった。
「誰だよ、お前!」
「早乙女ジョシュア……『君の存在に心を奪われた者だ』!」
 牙……其れはとある格闘漫画に登場する最強の闘技者。最強の企業が捧する三羽烏最強の護衛者であり、戦闘中に進化を果たす恐るべき存在。圧倒的な武力と下品もとい狂気の笑みを浮かべる時は危険信号の合図。初期の狂気の笑みを浮かべた時に訪れる驚異的な戦闘力の上昇は総合格闘技の雄である丸坊主をあっさり倒すほどのインパクトを読者に見せ付ける。だが、二回戦の相手であるボクシング世界王者且つムエタイの達人に其の笑みのまま、無様な姿を見せた事で読者から愛想を尽きられる羽目に。勝ったには勝ったが、その時に精神的な弱さを示す事に。其れを思ってか先代の牙が代表闘技者選出を兼ねた特訓を課して狂気の面を抑えつつも反応速度を驚異的に上昇させるスタンダードスタイルにさせて見事に楽して勝とうとする浮雲に圧勝してラスボス感を醸し出した。だが、流石のラスボス感を醸し出した牙も空手最強の髭の前に敗れてしまった。まさか空手家優遇がラスボス補正を相手にしても遺憾なく発揮するとは思わなかった。寸勁が決まっていれば勝敗は逆だったと今では思えるけど。
 フラッグファイター……其れは何時の間にかガンダム愛が本当にガンダムに乗る迄に昇華したとあるエースパイロット。初期の登場ではスーツ姿だったのが一度パイロットスーツを着てガンダムに挑んだ時の独り言が此の後の彼の方向性を決定付けた。只のガンダム馬鹿ではなく、ガンダムが非人道的な行いをする時には怒りを燃やして単独出撃して性能差著しい機体のままで何と一矢報いるというファインプレーを見せた。此れに依って一時期、例のフラッグの売り上げが爆上げしたとの事。そして久方振りなのか初の量産機でMG化を実現するという快挙を達成。ガンダムの世界でそんな困難を実現するとは畏れ入ったぞ。
 君の存在に心奪われた者だ……其れは只の腐女子寄せ集めライバルキャラからネタキャラへと確信させたあるフラッグファイターの名言。彼は話に出る度に狂言懸った台詞を呟く癖がある。此れは別に恥ずべき事ではない。戦いでは何時死ぬかわからない。なので己を鼓舞する為に敢えて自らに言い聞かせる為の独り言は良くある話だ。だが、其の独り言が回線開いてない状態で退治した相手との会話とマッチングしているというおかしな現象を当のフラッグファイターはやってのけた。狂言が会話を成立させるという一例を奴は作ったのだな。
 そんな相手にデュアンは魔槍が誘拐される迄の時間稼ぎを演じてしまったんだ!

 駆け付けた頃には既に魔槍も白コートの怪しい三人組も居なかったんだ。
(フラッグファイターは適当にあしらったが、魔槍がまさか『ボルガ博士』ポジションだったなんて思わなかった。あんな強い奴が博士のポジションだったら今頃はジュラルミン星人も全滅しているのではないか……ンン?)
 デュアンはあるモニターが目に飛び込む。其れは魔槍と黒『若布』が決勝戦で試合をしている場面だったんだ。デュアンは其れを見て不審に思った。
(おかしいな。魔槍はしっかりと全身に大怪我をさせてやったぞ。なのに怪我した部分は目立つだけで右手の全ての指の骨折しかわからない。若しや--)
 デュアンはあの魔槍が偽者ではないかと考え、魔槍が居なくなった地点からトレースを始めたんだ。すると魔槍は何ととあるレセプションの会議で空手の舞を披露していたんだ。其れをデュアンは関係者以外立ち入り禁止なのに何故か立ち入って……「其処に居る魔槍は真っ赤な偽者だ」と主張し始めて、現場に居た警備員が取り押さえに懸ったんだ--勿論、デュアンの魔法でダウンしたんだ。
「コラ、格付師。あんまり周囲を揶揄うべきではない」
 そうだ。帰ってジュラルミン星人を倒して来なさい--デュアンに近寄る『生足博士』は正論を主張したんだ。~
 生足博士……其れは作画の問題でズボンを履いているように見えない準レギュラーの博士。とある回ではある異星人に正義のヒーローの弱点を問われて困惑する場面がある等、どんな博士なのかイマイチわからない。結局、正義のヒーローの肝心な弱点は算数だったらしい……タイトルが意味を為していない!
 そんな中で魔槍が偽者か如何かを探り続ける。だが、肝心の鏡には魔槍が映る。更には強さはあれだけの怪我にも拘らず、虚を突いて防御する意識が入る前に強烈な一撃を与えるという高度な戦い方が出来るんだ。其の為にデュアンは強さ迄偽者だと証明する事が出来なかったんだ。だが--
(針の音が聞こえる。虚を突いた八連撃の後に正拳六連撃を浴びて漸く其れが聞こえるように成った。全く、そうゆう事か……頭の中に爆弾が仕込んであったとはな!)

~では場所を変えてネオ喜一とイナカッペジェネラルの戦いは……如何やら主人公補正或はラスボス補正が掛かるネオ喜一のカウンター幻突が炸裂してアルティメットイナカッペジェネラルはノックダウン。
「如何や、武術って凄いやろ」
「やるな、ネオ喜一。こう成れば……ンン、あれは!」
 突如、空から降って来た魔槍……『魔槍、お許しください!』と言わんばかりに投下され、其れがジュラルミン星人の魔王の頭上に落下してネオ喜一を巻き込んで大爆発したんだ!
 ウオオオオオオオオオ--ジュラルミンの魔王は其れを回避する事が出来ずに爆風の中に消えて行ったんだ!
 ○○、お許し下さい……其れは人間爆弾と化したとある博士の体内に入った爆弾を取り除く事をせずに敵の宇宙船に向けて投下する前の正義のヒーローのヒーローに有るまじき台詞。旧ドラえもんの声をしていたあるロボットのメインパイロットでさえも爆弾を取り除こうと一生懸命努力したのに連行して無慈悲な事実を一方的に告げた後に行ったのが爆弾化した本人をボッシュートさせて墜落死の恐怖を与えたまま敵の宇宙船に叩き落として爆破させるなんて正義のヒーローのする事ではない。此のネタを基にあるクラシックアニメは有名に成ったと言っても過言ではない。

 さて、馴れーしょんを止めて普通のナレーションに戻る。デュアンとアルッパーは唯一残っていたジュラルミン星人の宇宙船を乗っ取ると其の中で生足博士、ネオ喜一、そしてイナカッペジェネラルを交えて会話を始める。
「可哀そうな魔槍、のクローン」
「あれは最強キャラの代行計画で開発された魔槍のクローン三十体の内の生き残りや。だから強さも今、決勝戦で戦う本物とほぼ遜色ないんや」
 どんな伏線回収だよ--アルッパーはツッコミを入れる以外にない。
「だが、こうして改めて魔槍はデュアンやアルッパーに負ける訳がないと人々に知らしめる事が出来たんだよ」
「ええ、是非共手合わせしたかったです」
「其れは如何かな。最強キャラの代行計画は牙を倒した魔槍だけやないで。地上最強の生物のクローンだって無敵超人のクローンだって更には格ゲー史上最強のラスボスでお馴染みの尖兵のクローンだってあるんや。例に出したそいつらを含めて真に最強のクローンの戦いもおうてもう居ないんちゃうか?」
「という事はお父さんのクローンも出てくる可能性がありますね」
「そうや、『身勝手の極意・極』や『スーパーサイヤ人4』のクローンだって……ンン?」
 突然、宇宙船に届けられる通信。生足博士がスイッチを入れる。すると其処に映るのは何と死んだ筈の鬼龍さんだった。
『--よお、久しぶりだな……ネオ喜一』
「何や、まだお前みたいな悪魔の遺産があるんかいな」
「既に死んでいたのか、鬼龍さんは」
「ってか連絡って何だ!」
『--如何やら名越太陽系第三惑星地球の<神室町>でお前等が話し合っていた最強キャラの代行計画の一つが始まったぜ。複数の尾張の竜が集結するぜ』
 何だって--デュアンとアルッパーが次に向かうのはヤクザが跋扈する名越太陽系だった!


 白魔法05 チャージマンデュアン END

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余命ブログは知らんから敢えてツッコまないけど、候補者均等法だっけ? 後出しだけど、ツネヤスの後に続いて少し問題視してみよう

 如何もdarkvernuです。余命ブログについてはあの名称は確か阪神淡路大震災の年に当時の支那共産党の首相だった李鵬だっけ? あいつが「後二十年で日本は地上から消えて無く成る」と宣言していた事からそうゆう名称としてやっていた……と思っていたが今日調べてみたら初代のブログ主が余命三年の宣告を受けてそう名付けた事がわかった。うーん、何事も思い込むのは良くないな(但し、三島一八の言う通りブログとして読み辛いというのは賛同する。実際にタグ編集されていないから記事を検索するのが大変だと感じた)。
 さて、余命ブログの問題についてはあんましはっきりとわかっていないのでわかる事だけを時事ネタにやるぞ。そう、ツネヤスが駄目大人党の失政の一つにブチ切れていた事に後追いする形だけど……宜しく。

 如何もアンチジャーナリストの土岐永智宏と申します。趣味は荒ぶる鷹のポーズ。僕の趣味は未だに活かされていないと言わないで欲しい。
 さて、今回は蒟蒻総務大臣の個人的な感情で何時の間にか成立した男女候補者均等法(正式名称は此れである自信はないが)という法案が成立した事を受けて立ち上がりました。一応、ブログ主も後追い及び後出しじゃんけんで批判する形と成ります。でも此れは非常に問題ある法案であります。
 例を挙げれば例えばとある四つの町には政党が三つありました。三つの政党は其々、一町当たり一候補者しか出せません。然も其処に男女候補者均等法を滑り込ませると、如何ゆう事が起こるかシミュレートしましょう。
 先ずは四つの町其々に名称と簡単な設定でも作ってみよう。北の町はオカマが七割、オナベが二割のダークホライズン町。東の町は男色家が五割、宝塚女が四割を占めるメタルジェノサイダー町、西の町は野郎が九割、マッチョが一割を占めるデュエルシー町、南の町は白ギャルが八割、童貞が二割を占めるオメガソロモン町。
 次に三つの政党の名称と簡単な設定を作ろう。最初は党員百人を占めるただもの党。メタルジェノサイダー町では圧倒的に強い党。二つ目は党員五十人を占めるおかもと党。デュエルシー町では比較的強いがオメガソロモン町だと何時も惨敗しやすい。三つ目は党員二十五人の一般市民党。ダークホライズン町のみ勝ち続けるが、其れ以外だと何時も惨敗気味。
 では此処で均等法を設けない場合の三つの党其々の四つの町の戦略を見て行こう。党員の数も多い上に選挙では戦略的な勝利を約束されるただもの党。弱点は女性議員の少なさ。そんなただもの党は戦術面で勝ち続けるメタルジェノサイダー町だけに女性候補者を擁立する。其れ以外だと男性候補者を出す。オカマの多いダークホライズン町は女性票の獲得が難しい故に最も力を入れて必ず男性候補者を擁立。デュエルシー町では野郎票獲得の為に敢えて男性且つ男らしい候補者を擁立。最後のオメガソロモン町では白ギャル人気獲得の為にチャラ男を擁立して勝利を収めに係る。此れがただもの党の選挙方針。
 おかもと党の場合は必ず勝てる所と必ず負ける所を見極める。其処でデュエルシー町では野郎票獲得の為に大人のお姉さんを擁立して少数のマッチョ票を物にしようと図る。一方のオメガソロモン町では必ず負けるが二番手に花を持たせる為に敢えて白ギャル票が獲得出来るホストみたいな候補者を擁立する。仮に勝てれば儲け物。負ければ損だが、大政党であるただもの党のオメガソロモン町に於ける票数の削減に繋がる。残り二つの場合は先ず、ダークホライズン町では少数であるオナベ票獲得の為に美しくて友好的な女性候補者をぶつけて勝ちに掛かる。メタルジェノサイダー町では男色家票集めの為に男臭い候補者を擁立する。此れがおかもと党の選挙戦略。
 最後の一般市民党はダークホライズン町を死守しないと党員を送れない可能性が高いので重点的に戦術を組む。そう、オカマに人気の男性候補者を立てて安泰を図る。其れ以外だとメタルジェノサイダー町では男色家票獲得の為に男色家を候補者に立てる。デュエルシー町なら野郎票の為に女性候補者を立てて、オメガソロモン町ならおかもと党と連携して童貞票獲得の為に童貞候補者を立てて序ながらギャル票を奪うという戦術。此れが一般市民党の選挙戦略。
 ところがこの三つの党の戦略に影響するかのように均等法が成立した場合は如何なるか? 敢えて努力目標ではなく、強制されるなら次のような事が起こる。圧倒的多数のただもの党は男が三人も擁立する。其の為、比較的女性候補者に票が入りやすいオメガソロモン町だけ女性候補者に切り替えるだけで済む。だが、おかもと党と一般市民党は深刻。おかもと党は男性候補者三つのどれも困る。特に選挙協力の序に苦手とされるオメガソロモン町を女性候補者に切り替えるのは余りにも悪手。だが、此処以外に切り替えないと他の二つで且つ可能性が少なく成る。もっと深刻なのが一つ以外ほぼ勝ちが見えない一般市民党。ダークホライズン町を今更女性候補者にして強気の姿勢で攻めるのは自殺行為に等しい。そしてオメガソロモン町だけおかもと党が協力している状況下で彼等が女性候補者擁立の為に妥協を強いて来ると益々男性しか立てられなく成る。ならばマッチョ票に期待してマッチョな女性候補者を立てるしか道はないと見える。
 此のように均等法一つ成立するだけで此れだけの甚大な票割れが予想される。然も、彼等にだって戦略はある。なのに戦略を無理矢理変える均等法は余りにも選挙戦の在り方を愚弄した物と成ろう。此れは小選挙区及び比例代表制を入れた時と同じように国を脅かしかねない。
 今はまだ努力目標でも年を追う毎に日本を壊しかねない毒と成る。其の事を日本の政治屋共は自覚して貰わないといけない。そう、努力目標なら問題ない……では済まない。小選挙区制度のせいで一票の格差が叫ばれ続けるというのに男女候補者均等法の場合だと女性の数が少ないというだけで叫ばれる。裁判沙汰を増やして何が政治と言えるのか……何が三権分立と言えるのか!
 以上だ。では此れにて……


 此の事例は企業戦略にも当て嵌まるのだよな。本当にリカードの功績はでかいよな……二百年以上前にこんな事を発見してみせるのだからな(最もデフレ不況に於いてリカードの理論は邪魔でしかないが)。最も選挙戦略で邪魔に成るから法案を廃止……というのは余りにも努力を放棄していると言えるしな。そうゆうのに文句を付けるのではない。文句があるとすれば……候補者出すのに一々女の権利だの何だの言ってんじゃねえよ(怒)ってな!
 後出しじゃんけん気味なのは申し訳ないけど、自分は男女平等何て美辞麗句は国を破壊する猛毒でしかない……と昔から主張する身だ。つーか女なんて直ぐヒステリックを起こしやすい性別なのだぞ。偏見交じりではあるが、実際に女共を見て来たからわかるのだよ。知性あって奥ゆかしい女性は確かに存在するけど、幾ら知性を付けようとも女ってのは母を経ない限りは御託を並べるような厄介な性別だって事を知らなきゃいけない(まあ母親経験しても女を捨て切れないのは偶に居るし、母親に成ろうとも子離れも出来ないモンペ気味なのも存在するから母親を経るというのはあくまでヒステリックを抑える為の通過儀礼に過ぎないがな)。然もそうゆう女程、雇って貰った組織への悪口が大好きで金に五月蠅い上に其の癖して細かい所を指摘するのが大好きと来てる物だからな……本当に嫌に成るぞ。
 つまり何が言いたいか……正直女性専用者だの男女雇用機会均等法だのは女性をよりヒステリックにさせる物でしかない。実際、其のせいでよりヒステリックな女性が増えたと自分は思っている。正直、GHQは女性にも参政権寄越すのは失敗だったと思う。確かに銀魂さんみたいな素晴らしい女性議員も居るよ。けれども大概が大杉栄を本気で殺そうとした神近や北の工作員だった土井みたいな連中ばっかりだぞ。現代じゃあバイブババアとミズポ、其れに此の男女候補者均等法を出した蒟蒻クソババアや二重国籍のレン4やガソリーヌ改めパコリーヌばっかりの女性が大半を占める。本当にねえ、考えようぜ。其のせいでよりヒステリックな女性が増えたら責任取れるのかって。モンペだって結局はヒステリーから抜け出せない連中の集まりだと自分は思っている限りだ。つーかモンペはいっそ刑務所に放り込んでおくべきではないか? 先生が気楽に授業内容考える邪魔でしかないからな(まあ先生自身の問題もあるが、其れは別だ)。
 という訳で時事ネタの解説を終える。

 第百十三話の解説と行きましょう。いやあ、長いと色々粗が出るのは知っていたよ。でも初めての長編は大変だった。こうして終わらせた以上は悲観的な解説を述べるよりも楽観的な解説を述べる方が良いと考える。
 最後の話でガン流豆が跳んでゆく時代は全て時間旅行をした時代と重なる。ほぼ日にち差酷い時はかなり年数物の差を起こす奴だが、ガン流豆はそうして未来に跳ぶ自分と過去に跳ぶ自分を入れ替えて行ったというからくりだ。だが、其の過程で謎の人族であるサチカとの出会いを果たした。彼女が如何して三つの性格(人格ではない、性格だから気を付けるように)を有するかを説明するとあれこそが別の宇宙に於ける時代の生命の在り方を示す。正直言って恐い話だけど、自分の中では時間の問題はある時を境に趣味に昂じる人格と仕事を果たす人格と緊急避難の為の人格を有するという三つ以上を内包した人達ばかりの時代が訪れるのではないかって思う。確かに其れだと残業しようとも其の人格は仕事をする為だけに有するから働く事を煩わしく感じないかも知れない……が恐いのだよな、そうゆう未来が訪れるのって(其れを思い付く自分も十分、狂気染みるが)。まああくまで一兆年の夜限定の話だと銀河連合との戦いは其処までやらないと勝ち目がないとも捉えられる……けど、サチカの時代だと既に銀河連合との戦いに最早意味を見出せなくなり、先祖返りするように対話が優勢を占める状況に成る訳だ。此れも仕方ない話ではあるぞ。元々、一兆年の夜はそうゆう構想だったからな。厭戦気分が蔓延する時代があってもおかしくないのは自分達の時代だって変わらない(だからって九条教徒みたいななんちゃって平和主義者共と一緒にされるのは腹立たしいが)。
 と文が長過ぎるので段落を変える。取り合えず古代SFの二大巨頭の一角にして稀代の極左であるHGウェルズの有名な短編集に収録されたタイムマシンに近い内容に成ったな。あれもタイムトラベラーはタイムトラベル先で小人の女性とイチャ付いたけど途中で死に別れたという話はやや類似しているしな。但し、ラストだけは元の時代に返したけどな。其処は出だしと矛盾しないようにな。そうゆう訳でガン流豆の奇妙な時間旅行のお話は此れにて幕を閉じる訳だ。明日からは短い話だけでしめて行くぜ!
 という訳で第百十三話の解説を終える。

 ではでは予定表を如何ぞ。

 五月二十一日~二十六日  第百十四話 初めてのお使い                    作成日間
 二十八日~六月二日    第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ                作成日間
 六月四日~九日      第百十六話 武士道とは死ぬ事と見付けたり             作成日間
  十一日~十六日     第百十七話 君死にたまふことなかれ                作成日間

 第百十七話のタイトルは御存知今は亡き駄目大人党出身だった晩節汚しの馨の御先祖様の有名な詩。でも馨の爺ちゃんは今は亡きモノ作り大学の村上と一緒に外国人参政権の危険性を訴えた論文(だったっけ?)を発表してくれたからな。亀の爺さんと一緒で若しも居なかったら間違いなく2009年及び2010年に外国人参政権が成立して李鵬の予言通りに三年前の時点で日本は地上から消えて無く成っていただろうな。そう、財務省寄りと人権擁護法案賛成にしてブーメラン党に移るという晩節を汚さなければ、の話だが(惜)。
 という訳で今回は此処迄。其れにしても日大アメフト部の元監督だったっけ……あいつは辞表届では済まない。日本のスポーツ界の為にも腹を切って謝罪して貰いたいな。奴のせいでブラック社員に成った連中がどれほど居るのか……此れだからスポーツ馬鹿は救い難い!

雑文特別編 ハヤトは死なず 第補話 森喜朗と戦うのはどの政治屋か? 三木武夫VS伊東正義 後篇

 如何もdarkvernuです。取り合えず少しマイナーな漫画の感想で述べよう。ルートエンド(アルファベット書くの面倒)のエンドさんの正体は自分の思った通りかあ。まあ、襲われた時に少し怪しかったしな……何で死んでないのかって思ったらやっぱり(誰がエンドかは敢えて記さない……後でどんでん返し喰らうの恐いし)。只気を付けるべきは此の手の漫画は初読には何が何だかわからない場合があるから何度も繰り返し読む事で事件の背景をある程度掴める……と思うけどな(こうゆう手の奴は一回読んだだけでは全体像を掴むのが難しいのだよな、三つ子だの何だのっていう話とかで更にややこしくさせているからな)。

 野党は審議に復帰した。だが、復帰して早々に幼稚園児でもやらない駄々を捏ねる始末。そんな駄々を捏ねた後に訪れる野党の審議とは……壊れたテープの如くモリカケ連呼。そして与党(特に自民党)に少しでも気に入らない所があると直ぐに文句を付ける始末。いっそ誰かはこう言ってるだろう……代わりに幼稚園児の皆さんが国会に出る方が余程、審議が進むのではないかと。
 さて、そろそろ補欠戦も済ませないと二回戦が始まりますまい。前回の紹介をしよう。前回は森喜朗と対戦する補欠戦で敢えて臨時総理経験者を起用。更には戦後総理という括りと一度も実際の総理大臣に成った事が無いという条件付きで二名の選手に絞った。此の二人が試合をした結果、勝ったのは大平政権下で臨時総理を務めた伊東正義。彼がエリスから帰還するであろう三木武夫と試合をする事に成る。えっと、敗者は補欠戦に参加しないのか? 今の所は其処まで予定が組まれていないので期待しないで貰おうか。
 では今回の解説を紹介しよう。一応与党公明党の代表である山口那津男氏に御招き致しました。
「如何もトキオの山口メンバーではありません山口です」
 ……さて、そろそろ始めようか。と、裏永田町の空より三木武夫が帰還--右拳を地面に付けての着地で発生したエネルギーはほぼ日本列島を呑み込み、更にはお隣韓国、北朝鮮、そして台湾どころか支那迄呑み込まんとするエネルギーだ!
「見事帰還したぞ、愚民共め」
 キャラは十神白夜(かませ)だが、使用するのは山本稔なのかハサドなのか、其れとも右拳を地面に叩き付ける所からテリー・ボガードなのか? さあ、そんな三木武夫に挑むのはトンガリヘアーを決める伊東正義。補欠選第一試合で実力で勝る青木幹雄を泥臭く倒した其の根性……果たして総理経験者の三木武夫に通じるのか?
「三木さん、お手柔らかに頼むぜ」
「フン、精々欠伸が出ないようにしろ」
 尚、補欠戦の主審は林芳正が引き続き務めます。其処を如何か宜しくお願いします。
「ナマステー、では開始線に就いたね」
「俺を誰だと思っている、林。此の三木武夫が其の程度のルールを知らないと思うなよ」
「俺は何時でもいけるぜ」
「では……始めー!」
 さあ……おおっと、三木選手は先制。砂漠掌の動きから一気に首里手に切り替えての目にも止まらぬ十八連打が炸裂した!
「フン、臨時を務めただけの奴に負けると……何、グアアアア!」
 おっと三木選手は伊東選手のヘッドバットを鼻に受けて仰け反る。此れは痛いですね!
「ハアハア、政治力も相まって脳が大きく揺らされて……今にも寝たいぜ、でも」
「少なくとも初撃に顎を当てた後に眉間、人中、米神、乳様突起……あらゆる急所を休みなく突いたのだぞ。なのに何故、倒れぬ!」
「俺にはまだやるべき事が在るのだ」
「下らん。此の三木武夫を臨時でしか努めない貴様等に後れを取らない事を証明してやる!」
 伊東選手の右ストレートが炸裂……せず。三木選手の驚異的な速度で繰り出す連撃を前に空を切るだけ。回し蹴り、鳩尾に肘、其れから右掌底で顎を強打かと思ったら左手で相手の腰を掴みながらの受け身が間に合わない後頭部から落ちる危険な投げも炸裂した!
「正しく山口メンバーと女子高生が気軽に連絡出来るようにしたスタッフの不注意であるかのようですね」
 ……さて、そんな政治力を籠めた連撃。其れに加えて啄木鳥以上に脳への衝撃が走る連撃を貰う伊東選手の脳。最早パンチドランカーの方がマシな位だ。流石は田中角栄を逮捕するように強権を発動させた三木武夫の容赦の知らない善意であるか。
「でも三木さんは人格者ですよ」
 其れが総理大臣としての資質に結び付かなければ傍迷惑と変わらないと思って下さい、山口氏。さて、総理大臣の器の話は他所でやるとしても此れだけの攻撃は流石の伊東選手も立ち上がる力は残っていないでしょうね。そろそろ主審の林も右手を挙げようと……何!
「バ、馬鹿な!」
 何と伊東選手は立ち上がった。まるでムテバに加減しているとは言えども心臓抜きを受けても立ち上がる関林みたいに。だが、後頭部への一撃は強烈の一言。流石の伊東選手でも……おっと歩き出す。朦朧としながらもまだ戦意は残っているというのか!
「良いだろう、きっちり止めを刺してやるから其のまま死ね!」
 両方共既に死んだ身……とはツッコまないように。さあ、三木選手は右手を手刀の形にしながら砂漠掌の動きで間合いに接近。そして首里手の速度で伊東選手の喉目掛けて繰り出す……筈が何と喉を突き刺した状態から左手でしっかり掴む伊東選手!
「ク、放せ……貴様、既に供給が断たれた筈なのに!」
 そして伊東選手が繰り出すのは……顔面目掛けての右ストレート--だが、膝も笑っていた為に幸いにも三木選手の顎にヒット!
「ナ、ナンダ、と、お……」
 三木選手、先に膝を付いてから俯せに倒れたああああ!
「勝負あり!
 勝者……伊東正義、ヨガー!」
 どんでん返しとは此の事なのか。伊東選手は根性だけで総理経験者の三木選手を打ち破りましたああ!
「ハアハア、少し寝て来る……よ」
 あれだけの猛攻を受けてもまだ、観客席迄歩ける根性。幾らインストール先があの最強コンビの一角とは言えども喉がやられておきながらまだ声が出せるのですから驚きが止まらない!
「せめて山口メンバーにも伊東正義みたいな根性があればこんな事に成らなかったのに」
 ……さあ、此れで森喜朗と対戦するのは伊東正義に決定しました。此れには森選手は次のように答えております。
「対戦する迄にわしのキャラを如何するか決めて戴きたいな」
 ……はい。
 勝者伊東正義。試合時間五分四十八秒。決まり手……右ストレート。


 第補話後篇に登場した政治屋は伊東正義、三木武夫、林芳正、山口那津男、森喜朗。
 第拾漆話『拉致事件の根源、明かされる陰謀とは! 小泉純一郎VS田中角栄』に続く……

 伊東正義は伊藤真司、三木武夫は十神白夜(黒)とハサド、林芳正はダルシム、山口那津男と森喜朗は……不明。
 正直此の結果に成ったのは……三木は如何やっても勝利する絵柄が浮かび上がらなかった、其れだけだ。

 という事で今回は此処迄。御免、今秋までに完成するとか大言壮語したな……あれ嘘だ!

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(十)

 不明。
 場所は真古天神武藤原大陸大中臣地方迷宮の洞窟。
 シーンと走り込みをする時にガン流豆は三位一体型の襲撃を受けた。間一髪で時間旅行が発生し、難を逃れた。そしてガン流豆は最初に訪れた時代へと転移した。
 其処は暗闇で一の時も目を慣らす為にガン流豆は身動き取らずに様子を確認する。銀河連合は付近に居ない。其れと同様に一般生命も付近に居ない。けれども、安全を確認する為に暫くは動かなかった。
(シーンハ多分、退場ダロウ。ジカンリョコウの齎す影響はどれ程かは俺でもわからない事がオオイ。ダガ、俺が時間旅行出来たのは俺の開発した時間旅行機の力だけデハナイ。モシカスルト銀河連合の他にも俺が影響を及ぼしているのかもシレナイ。
 リロンガ成立しないようで成立するように俺が跳ぶ際にもう一名の俺がやって来る時に限って時間旅行が成立するのかもシレナイ。
 コウモ何度も時間旅行した各時代に再度も跳んで来るのは偶然ではスマサレナイ。ソシテ始まりの時間旅行の地だろう、ココハ!)
 ガン流豆は目を慣らす内に先程迄の悲観的な姿勢は鳴りを潜めていた。覚悟を決めたのか、其れとも悟ったのか? 其れ等二つの何方かはガン流豆の思う事では判断の付けようがない。だが、あるとすれば齢十七にして八の月にして九日目に成るとある人族の少年が九の年ぶりに再会を果たした事だろう。
「あんたは……太間ガン流豆さんだったな?」
「ソウユウお前は……レット・テンタウ君カ?」
 其れからおよそ一の年もの月日が流れる……


 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月二十日午後七時十一分四秒。

 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方矛盾山標高成人体型百六十七密林地帯太間ガン流豆研究所一階居間室。
 一度、ガン流豆は倒れて二の時も居間室にある長方形の椅子掛けに背凭れする。既に肉体は限界に近付きつつある。其れでもガン流豆は最後の力を振り絞って時間旅行の結末を語り始める。
 --無理は為さらないで下さい、太間ガン流豆さん。
「ソレハデキナイナ。ワシノ死ぬときはわしがキメル」
 --其れでも私達は其処までして貴方に真実の冒険を聞き出したい訳ではありません。
「アアソウカ……ソウダヨナア。ヨワイ二十七にして八の月と八日目に成る六影人族のヴェルースト・ボルティーニサン?」
「名前を出したという事は即ち私が如何ゆう関係でガン流豆さんに取材をしたのかを察したのですよね?」
「シュザイヲ依頼したのは……サチカダロ?」
「サチカ・テッタリート……そう名乗る雌からお願いされましたね」
「テッタリート……やはり彼女は天同家に通じる一族ダッタノカ!」
「サチカ・テッタリートは少し異なるかも知れない……けれどもそうゆう話は後にしよう」
「ソウダナ。わしの命が尽きようとしている時ダカラナ。ソロソロ終わりの話にハイル。ソレハ予言の日が訪れた時ダナ。アレハ思い出したくもないコウケイダ。ジカンリョコウで最も悔いてしまうコウケイ。アレが此の世の終わりだと思い出す度にあんな夢はもう御免だって思うように成ったな……きっと其れがわしの命が尽きようとする真実かもシレナイナ。ソノ人族の少年と再会してから一の年以上もわしは言葉遣いと共に真古天神武菅原地方に於ける重要頭脳労働者としてハタライタナ。イマデハ彼だけでなく、親友の……名前はもう思い出せないが、彼からも頼られる存在とナッタ。
 ダガ、アルトキ。アイツハアラワレタ。ソウ--」


 不明。
 場所は真古天神武藤原大陸大中臣地方。迷宮基地地上部。
 既にかつての頭脳労働者である天同躯央くおうの提示した一つである迷宮の洞窟を中心とした前線基地化は既に完了した後。其れを加速させたのが齢三十九にして三の月と十一日目に成る太間ガン流豆。彼の時間旅行機の開発経験は前線基地化を齎す事に。
(ダガわしだけの功績デハナイ。ライデンがわしにあそこ迄頼み込まなければ僅か一の年程度であんなに出来上がらない物ダ。マア正確には既に周りの前線基地化は済んだも同然の様に舗装サレテイタ。ワシハ其れに乗っかって富んだ発想を提示したに過ぎないガネ)
 そう謙遜するガン流豆の元に齢十九にして一の月と十五日目に成るレットはやって来る。彼は左腰に神武包丁に良く似た包丁を引っ提げて何時でも戦う準備をしていた。其れを尋ねるガン流豆。
「ああ、俺様は何時如何なる時でも戦いを忘れない為だ。だってそうだろ、ガン流豆?」
「ナニガダ?」
「お前も時間旅行機とやらを既に作っているのだろう?」
「イヤ、もうわしはああゆうのはオコトワリダ」
 そうか--残念そうなレットだった。
(レットの気持ちも少しワカル。ダガ、わしはもう時間旅行で元の時代に戻る事をアキラメタ。ソウスレバサチカのような事態にも成らないし、ガン菜のような悲劇も味わう事はナイ。ソウスレバ……ソウスレバ?
 ナンダ、空が……何処を見渡しても、一面黒くオオッテイル。キョウハ……今日はまだゴゼンジュウジゴジュウナナフン!
 マサカ……予言の日はもう既に訪れているというノカ!)
「空が黒い……参ったな、此れは」レットは呑気なようで意外と大事な事を口にする。「直ぐに地下へ潜るぞ、ガン流豆!」
 アア、其れしか道は……ナイ--天同躯央が提示した地下基地化とは即ち、予言の日が訪れようとも収まる迄基地の中で忍び過ごせば……何時か必ず穢れた大地を蘇られせる為にあった。
 其れからガン流豆とレットは迷宮基地地下を目指してゆく。其れは長い道中。終わりのない地下への道。既に何千名も入った後。光のない世界が続きかねない地下世界は薄暗い。だが、其れを選んだのは二名と同じく耐えれば何れは穢れた大地を浄化するべく地上に出て塩を撒いてゆく。そうして真古式神武跡に残った生命は生き残って来た。
 そんな二名の前に……三位一体型は立ちはだかる。其れは決して見る事のない銀河連合。最後の最後にガン流豆は下半身が緩んでしまい、尿どころかある物を噴き出す事態に!
(ホンノウが恐怖スル。ワシハ、わしは絶対に此奴を恐怖せずにイラレナイ!
 ドウシテ基地地下に此奴がイルンダ。イクラ何でもわしは、ワシハ!)
「其のままで良い、ガン流豆。今から俺様は」既に両眼を赤く輝かせて鞘から包丁を抜くレット。「此の不思議な銀河連合を倒す!」
「ナニヲイウンダ」ガン流豆は三位一体型の危険性を訴える。「アレハ此の時代の銀河連合ではない……死んでしまうぞ、レット!」
 俺様が死ぬ……いいや、俺様は死なん--其れは一瞬の出来事……レットが三位一体型の間合いに入る程!
 だが、三位一体型が読めない訳ではない。前足を動かす振りをして腹部にある獅子型の右前足でレットの両拳を抉るように振舞う。其れは一瞬。余りにも目では追えない速度で繰り出された一瞬--反応速度では追い付けない段階の話!
 だが勝ったのは……「言った筈だ、俺様は死なん!」首を刎ねたレット--既に目では追えない速度に気付き、僅か迄引き付けてから包丁を振るった--既にレットの武力は先の先を読み取る段階に到達していた!
(アノ三位一体型が一瞬にして首を刎ねられるナンテ!
 レットは其処まで強かったのか……此の年にして既に理論上でしか成立しない話を現実の物にするナンテ!
 ソレニクラベテワシハ。ワシハ理論が空論だと思って結局、時間旅行を諦めてしまったのか……何と情けない--)
 だが、思考は其処で止まる。空を覆う銀河連合の厚みは……やはり理論を越えて基地地下迄押し潰さんと喰い込んでゆく!
「な……銀河連合が、ガン流豆ウウウ!」
「エ、ギンガレンゴウ」ガン流豆がレットの声に反応して後ろを振り返ると其れは逃れられないかのように瓦礫ごとガン流豆を襲う。「ウ、ウワアアアアアア!」
 そして--

































 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月十一日午後十一時四十七分五十三秒。

 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方矛盾山標高成人体型百六十七密林地帯太間ガン流豆研究所地下一階実験室。
 ガン流豆は良くない夢から目覚めるように片目を開いた--其れは御飯が炊くよりも短い夢の中の出来事のようにガン流豆を元の時代に戻していた!
(ユメダト。ソンナハズハナイ。コウシテ左の視野が無くなっている上に右翼は御覧の通り、感覚が全くナイ!
 アレハ……いや、モウイイ。ジュウブン時間旅行をシタノダ。ソウカ……そう思ったら何時からわしは時間旅行を目指すようにナッタ? オサナイコロにサチカと出会わなければわしは……はあ、モウジュウブンダ。
 ソロソロ片付けないとイケナイナ!)
 ガン流豆が時間旅行を始めたのは齢二十九の時。其れからたった一炊にも満たない中で十の年も年を摂った。大事な物を複数無くしながら彼は元の時代へと戻って来た。其れだけではない。
(ナニモカモガ疲れたよ……ガンナ。ワシハもう此れから生きようという気もオキナイ。イッソ、わしが死んだら研究所ごと肉体を火葬しよう……ソウスレバ。ソウスレバ銀河連合に時間旅行を使われる事も、ナイダロウ!)
 そして一の週より後にサチカ・テッタリートの要請でやって来たヴェルーストが来る迄、ガン流豆は火葬の準備を着々と進めて行く……

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月二十日午後十時零分一秒。

 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着 完

 第百十四話 初めてのお使い に続く……

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(九)

 午前二時三分四十九秒。
 三位一体型の意外に長く成る首が真っ直ぐガン流豆に向かう。最早此れまでなのか……そう思った時、噛まれたのは--サチカだった!
 彼女は龍道と呼ばれる謎の技術を使うべき左腕を出して迄ガン流豆を庇った。其れだけではない。右手で龍道と同じく謎の技術を用いて風を起こした--サチカは龍道以外にも水の惑星では出来ない技術を有していた!
 ガン流豆は吹っ飛ばされる。其の風はガン流豆の翼では如何にも受け流しが難しい作為的な風。片翼だから風を受け流せないのではない。水の惑星に存在しない作為的な風故にガン流豆が特別受け流せない風ではない。
「ウググ、生きて……太間さん。三位一体型は、あれは、あれは……水の惑星の時代では絶対に勝てない銀河連合。私達の時代では戦いは古い形式でもまだ此の宇宙での時代は必要な戦い。戦いをあれこれ言うのは簡単だけど……だけどなあ、そうゆうのは趣味じゃないんだよ!」
 サチカは己の時代に即したやり方を以って三位一体型と対峙。そして--







 十二月六十七日午前三時四分一秒。
 場所は不明。
(ココハ……俺は、何をシテイタ?)
 気付くと良く知る天井が見える。右眼だけの光景は決して幻を見ているのではない。ガン流豆はこの光景を知っていた。決して記憶が無くしたから其の空白に覚えがあった訳ではない。
 起き上がって直ぐに周囲を見渡す。すると右翼側に齢四十二にして九の月と五日目に成る物部雁族の老婆が皺を寄せながらガン流豆を見つめて居た。
「オヒサシブリで御座いますわ、ガンルズサン」
「ガンナ……其処まで老けて、オレヲ」
 エエ、もう会えないと思った時に神様は不思議な再会を用意してクレマシタネ--其れはサチカが齎した再会なのか或は時間旅行が生んだ奇跡なのか?


 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月二十日午後四時三十四分十八秒。

 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方矛盾山標高成人体型百六十七密林地点太間ガン流豆研究所一階居間室。
 --え、一旦話を止めるのですか?
「アア、ソウダ。ジツハガン菜との再会と彼女が死ぬ迄の間は暫くわしは其処で生活をシタ」
 --如何してですか?
「スデニわしの子供は軍者と成り、全員死んでシマッタ」
 --まさか銀河連合との戦いで、ですか?
「アア、彼女の心の裂けようはわしの比デハナイ。ダガ、ガン菜はわしとの再会の為に精神を保ちツヅケタ。サラニハ理が無いにも拘らず其れを強いて迄わしとの最後の生活を続けようとシタ」
 --其の生活は何処まで続いたのですか?
「ソノセイカツは一の年もツヅイタ。ダガ、彼女が満足な状態でわしとの余生を過ごせたのは僅か一の週ノミ。ソノアトハ理無きが祟って老いの病を患ってシマッタ。ソレカラ最後の三の日迄はずっと介護の舞の日サ。ナガイキする事の全ては何も良い事ばかりデハナイ。ナンド楽にしてやりたいとオモッタカ」
 --でも其れはしなかったのでしょう、何時か必ず良く成ると信じて?
「イウナ……何度わしは死のうとカンガエタカ。ナンドわしは銀河連合みたいな精神の様に成ってしまったと思ってトーヨルみたいに首を括り、マルコみたいに舌を噛み千切ろうとオモッタカ!」
 --でもガン菜さんが逆に励ましたのでしょう?
「ダカライウナッテ。マッタクダ、わしをこんな精神状態にした張本者がまさかわしの生き甲斐にしてくれようトハナ。ソシテ神様は最後の三の日という素晴らしい物を与えてクレタ。たった三の日だけガン菜を蘇らせた……そして三の日を使い果たすと彼女は想念の海に旅立つように静かな眠りにツイタサ!」
 --成程、其れから話は再開するのですね。
「アア、其れからわしは時間旅行機の開発をサイカイ。オヨソ二の月も掛からない内に完成サセタ。ソシテ--」

 ICイマジナリーセンチュリー二百六十一年三月百三日午後十時四十四分五十一秒。

 場所は不明。
 齢三十八にして十の月と八日目に成るガン流豆はアントルー・ワームドと出会った時代に転移。
(コンドハ……ドコダ? マエイタ時代は恐らく、南野ヒツ市と出会った時間軸だと俺はオモウ。トスルト俺は……って此処は前にサチカに紹介された立ち入りも畏れ多い地ではナイカ!)
 ガン流豆は其処で此処が六虎府工業都市中央地区の何処かに存在する森林生い茂るあの地だと気付いた。ならば此処に二十の年以上前に住処として使っていた痕跡が残っている筈。無ければ既に当代の天同家の仙者が通っている可能性も浮かぶ。そう思い、ガン流豆は者眼を気にしつつも時間旅行機がないか確認する。
 其れから日替わりの時間帯に其の痕跡と思われる場所に辿り着く。だが、喜びも準備する余裕もなく……三位一体型は背後よりガン流豆を締め付けるのだった!
(ナ、ナンデ此奴が……まさかサチカは死んでしまったというノカ!
 ウグ……首筋に噛んで、ど、毒が、毒が俺を、オレヲ!)
 ガン流豆の意識が遠退く時、再び彼を時間旅行の海へと投げ込んでゆく--そう、シーン・マウンテインと再会する為の旅行へと!

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(八)

 午前八時十一分四十四秒。
 場所は標高成人体型四十八東北側太間家木造自宅内。
 ガン流豆は漸く重い口を開き、妻ガン菜に事情を話した。本来ならば一の日以上は掛かるのではないかと想定されたガン流豆の心配は要らぬ物と成った。既にガン菜はガン流豆の思う事を節々から感じ取っていた。だが、彼女がガン流豆がどんな時代の生命であっても夫の行く先を阻む事はしないつもりで告白を受け入れた後。既に永遠の別れも覚悟していた。
「オレハイクゾ。ソシタラもう二度と此処に戻って来ないノダゾ!」
「ダイジョウブデス。ガンルズサンと結ばれたのはずっと居て欲しいと決めたからではアリマセン。アナタガどんな道を進もうとも妻は幾らでも帰る場所を作る為デス。タトエどんな姿にナッテモ!」
 ソウカ……スマナイ--ガン菜の包容に気付かない己に頭を下げるガン流豆。
 其れからガン流豆は敢えて……「デハイッテキマス」と出発の言葉で別れを告げて尻尾を見せて出立する。
「イッテラッシャイ、私達は何時でも貴方の帰りをお待ちシマス」

 午前十一時二十四分十九秒。
 場所は標高成人体型三東側。
 其処にサチカはある物を完成させていた。
「コレハ、ジカンリョコウキ!」
「はい、作業工程をあたしに覚えさせて僕が作業を行い、私があたしと話し合って完成させました」
 マッタクどんな時代に成ったのだ、サチカのジダイハ--何を話しているのかわからなく成りそうだったガン流豆。
 だが、どれだけ模倣しても模倣者は模倣する側の個迄は模倣が出来ない。ガン流豆は直ぐに穴を見付けて一から作業し直し始める。
「模倣したけど、やっぱり太間さんの側からすれば何か穴があったのですね」
「アタリマエダ。ミタマンマで作る事が例え出来ても芯迄は理解デキナイ。タトエどれだけ優れた才能を持とうとも、ナ!」
「手伝おうか?」
 イヤ、ほんの少し羽を加えるダケダ--解き分けて五の分と三十八の秒、作り直して十八の分と五十一の秒の後に完成する時間旅行機。
(サア、起動をハジメヨウ。ソシテ今度こそ俺は、元の時代にモドルンダ!)
 ガン流豆は起動。其処に銀河連合も居なければ余計な関係者も居ない。だが、前者は時間旅行に関係する要素の一つ。居なければ無事に起動出来ないのではないか? 今迄の仮説が正しければ?
 だが、何事もなく時間旅行機を中心に光が広がり--

 ICイマジナリーセンチュリー二百六十年十二月六十五日午前二時一分十三秒。

 場所は矛盾山頂上。
 ガン流豆とサチカは其処へ落下する。幸い、サチカがガン流豆の下に落下する事で彼女が特殊な着地方法を用いての頑丈な地面の上でも強打を避けた。
(リョウアシで着地ナンテ。コウドセイジンタイケイは既に十以上あったのに……普通だったら粉砕骨折もサケラレナイゾ!)
 驚きつつもガン流豆はサチカの上から降りる。そして平然とはしていられない筈のサチカは何事もなく、屈伸したり歩いたりしてみせる。其処には僅かにマルコに取って見せたアマテラス文字とは異なる数字が浮き出ているようにも見える。
「ああ、龍道についてですか?」
「リュウドウ?」
「其れは別に私達の時代ではない貴方達の遠い明日にて可能と成る技術デス」
 ソウゾウガツカナイ--明日の時代は一体どれだけの技術体系なのか考え付かないのも理がない訳ではないガン流豆だった。
 だが、二名が滞在するのも束の間だった。火口より銀河連合が顔を出した!
「ナ、ナンダ」振り向くとガン流豆は其れを見てこう呟く。「コ、コンゴウガタ?」
「いや……あれって、サーチ兄さんを!」だが、サチカは其れを混合型と呼ばない。「まさか……三位一体型なの!」
 三位一体型と呼ばれる見た目は獅子型だが、手足は羊型、尻尾は蛇型を併せ持つ継ぎ接ぎの銀河連合。其れは手足を動かさずに首だけを蛇型の様に長く動かした!
「オ、オレの方に……ウワアアアア--」

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(七)

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十六年六月十日午前六時十一分二十四秒。

 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方旧タレス山標高成人体型四十八東北側。
 其処で齢三十六にして二の月と十八日目に成るガン流豆は其処で家庭を持っていた。最初の内は時間旅行機への開発に熱意を持っていた。だが、必要以上に外に出ずに内側で部品集めに邁進する内にある出会いを果たした。齢二十四にして八の月と八日目に成る物部雁族の女性にして旧姓物部ガン菜と一緒に暮らす事と成った。二名共山暮らしを熱望する余り、外に出る事を諦める。そしてガン流豆の方は齢一にして十日目に成る第一子ガン郎とガン菜の卵から孵化予定の三名の赤子を抱える一家の大黒柱と成った。
(オレハ時間旅行をアキラメナイ。ケレドモ此れは良いノカ? オレハ時間旅行する内にガン菜と出会い、そして平凡な暮らしを求めてシマッタ。トーヨルにマルコと続いて死んだのが原因か、其れともあの時に俺自身の中に銀河連合が入り込んで……一度死んだ身として此の幻とは思えない幻を掴むノカ?)
 ガン流豆は自分でも良くわからない状況に遭う。其の整理に二の年掛ける。だが、時の流れに身を任せても其の結論に結び付かない。そうしてガン流豆は時間旅行機の開発を考え始める。しかし、其の事を妻であるガン菜に話すべきか悩む。其の結果、今日も明くる日も、そして一の月も二の月も後回ししてゆく。
 事態が好転するのは其れから半の年より後……そう、彼女が姿を現す時に!

 七月七十日午前五時一分四十四秒。
 早朝にしてまだ寝付く時間帯。静かに暮らす彼等の元に齢六十三に成ったばかりのサチカが齢三十六にして八の月と十四日目に成るガン流豆の元を尋ねる。
「アンタハ……何のヨウダ?」
「太間ガン流豆さんですね?」
「アア、ソウダ。ダガもう--」
 いいえ、話があります……付いて来て下さい--ガン流豆の左翼を引っ張ってニャ朗とチュウ兵衛が眺めたというあの展望迄連れて行くサチカ。

 午前五時二十八分五十三秒。
 場所は標高成人体型五十付近東北側展望。
 其処は僅かに矛盾山は見えるかも知れない。だが、此処から矛盾山へ向かうには余りにも遠回りに成る。ニャ朗が鬼ヶ島へと進路を向ける為の方角。矛盾山への陸路には向かない。そんな場所で二名は此れまでの敬意を説明する。
 サチカは時間旅行した際にある者と共闘し、本来存在しない銀河連合五体と交戦。サチカにとっては思い出したくない思い出の一つとして数えられる事と成る。其の後、件の者からガン流豆に関する情報を知って昨の日が終わる寸前の時間帯より山を登り此処迄辿り着いた。
「ソレで如何するのだ、サチカ?」
「此の場所は何か知っている?」
「イヤ如何するかをキイテイル。バショガ如何なのかは聞いてイナイゾ!」
「御免、僕達は如何しても此の場所が不思議と血が騒ぐのよ」
「メガ輝く……ではないノカ?」
 統合者の眼は……あくまで私達を結ぶだけであって血の流れを早める物ではない--とサチカは答える。
(ソウイエバ後に田中チュウ兵衛が述懐シテイタナ。アノデキゴトノ中で信じられない力を解放したある何かにタスケラレタッテ。モシカシタラ其れもサチカの一族と関係する生命かもシレナイナ。
 ダガ何でも其れで解決して良いノカ? ナンカ……あ、イケナイ!)
 そう考えている時にガン流豆は家の者に何か言うのを思い出し、声も掛けずに急いで左翼をはためかせて急行する。其の様子を見て……「家族を持つ事は時間旅行に於いては影響しないのは如何してでしょう?」と呟きつつも後を追うサチカだった。

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(六)

 午後三時五十四分四十一秒。
 ガン流豆とサチカはマルコに思い留まるよう説得を試みる。歴史を変えたいからそうするのではない。困った生命を運命だからと切り捨てるのは銀河連合の行いと何ら変わらない。其の為に二名はトーヨルの亡骸を下ろそうと試みる。だが、マルコの意思は固かった。其れだけではない。
「太間さん、其のターニヤさんの亡骸には僅かに銀河連合の気配を感じます!」
「ナニ、そんな事はアリエ--」
 あ、いけますまいか--ガン流豆を庇うようにトーヨルの亡骸に潜んでいた何かに口から入れてしまうマルコだった!
「ウグッ……危うく角に、ッテ!」ガン流豆は角にぶつける事よりもトーヨルが命を懸けて倒した筈の銀河連合に愕然とする。「ドウシテダヨ!」
「ウウウ、あああああ、私は、私は、誰か、私を、私を……私は自分で、息の根を、止められ、なかろう、わ!」
「銀河連合……其の形状は、まさか、何で、何でサーチ兄さんの肉体を乗っ取った種類が此処に!」
 ドウユウイミダ--机に頭をぶつけないように立ち上がったガン流豆はサチカの言った何かを尋ねる。
「いえ、其れは答えられない……けれども、マルコさんを、助ける方法なら此の」サチカは左手からアマテラス文字には見られない数字を取り出して其れをマルコの首下の付け根に叩き込む。「方法で、やるしかないだろう!」
 ウグ、ぐぐぐ……あぐ、サチカさん、そ、其れは……いけましょ、うか--マルコは体内に数字のような物が注ぎ込まれてもまるで悟ったかのように両手羽先でサチカの左手を少しずつ後ろに退け始める。
 其れに気付くも既に遅かった。既に左手は彼女の首下付近の付け根から人族の成者雄である人差し指程距離を離していた--其れは即ち、もう一度体内に何かを流すには遅過ぎる距離と成る。
 だが、決して乗っ取られるのが遅い訳ではない。既にマルコは自らの意思で命を想念の海に運んだ後だった……サチカの方法で助けるにはマルコの自決を止めるには命の運びは許さなかった模様。
「マルコさん……自らの歯で、如何して助ける事が!」歴史通りだとしても助けたいサチカ。「御免為さい、私達には運命通りは理の無い話です」
「トーヨル……如何やらお前の跡を追ってマルコは旅立ってシマッタ」ガン流豆は涙を見せまいと後首を見せるように体の向きを変える。「ウンメイって変わらないように出来ているのか、一兆年の神々……いやユメウチュウ!」
 夢宇宙……如何して其の言葉が出たのですか、太間さん--其れが不思議と感じたサチカ。
「イワレテミレバ……如何してだ、オレハ?」己でもわからないガン流豆は適当にある理由を述べる。「キット悲しいからダロウ!」
「マルコさん……此の侭--」
「マテ、サチカ。サキニ俺達はマルコさんをスワラセヨウ!」
「わかったわ、座らせるのはあたし達がやる。太間さんは……何かを探して下さい!」
 アア、若しもあの話が本当ならば遺書があるハズダ--例え此の時代が前に来た時と事実が異なる可能性があってもガン流豆は引き出しから遺書を探す。
 だが、其の前に他の銀河連合に中を見られないようにガン流豆は先に玄関を閉める。其れだけではなく、ガン流豆は当時の状況を聞いて中から何かを塗り付けるように先に引き出しで見付けた接着液を塗り付ける。最後に再度引き出しの中を調べ、やがては燃え物の中で唯一無事であった三点の内の一点を見付ける。其れが遺書。其れに封を切ろうと椅子に凭れながら机の上に置いた時、マルコの体内に居た銀河連合は突然ガン流豆を襲った--其れはガン流豆にとって予想だにしない事態を招き……やがて!
「た、太間さんが--」
 其の場に居た時代にそぐわない者達を追い出すように彼等を霧のように消してゆく!














 十二月五十日午後九時三十二分三十八秒。
 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方旧タレス山標高成人体型五十付近東北側展望。
 ガン流豆の意識が明白に成ると次のような考えが浮かぶ。
(ココハ……此処はシッテイル。カツテ、えっと……アレダ。ダイタイ八百の年より前にとある鼠族の少年と猫族の老年に入り立てが混合型の一種である百足人型に遭遇して難を逃れたという逸話がアッタナ。ムジュンヤマで暮らしていると周辺の言い伝えやらを知ってしまう身だ。マッタク--)
 其処でガン流豆は気付く--此の場にサチカが居ない事に!
(サチカ……さっきまでイタノニ!)
 だが、考えるのを止めたガン流豆は時間旅行機で元の時代に戻る為に原点回帰--いや、ガン流豆は其処である部分が抜けた状態に成る。そして、其れから二の年もガン流豆は此処を拠点に時間旅行機の開発を進める……

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(五)

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十五年一月九十六日午後十時五十七分四十一秒。

 場所は不明。
 其れは工業都市中央地区にある森林生い茂る場所にてガン流豆とサチカは時間旅行機の部品を集め、製作し、完成させた。
 だが、問題なのは其の場所。禁止区域に指定されていない。だが、暗黙の了解で入る事は許されないとされた場所。だが、サチカは時間旅行を起こすきっかけに誰かに認識させられる事も視野に入れる。故に其処へ入るようにガン流豆を説得させた。ガン流豆は其の場所を恐れ多く感じながらも自らが時間旅行者であるという自覚……以上にサチカならば入っても罪に成らないと想定して其れに応じた--薄々サチカがある系譜に通じる生命であると察していたのかも知れない。
(サチカが若しも父系を通じて天同家に繋がるとしたらこんな畏れ多い場所に堂々と乗り込むとはイワナイ。オカゲデ天同家の者が入る迄は此の穢れ無き場所で静かに時間旅行機の開発に専念デキタ。オマケニ此の場所は俺達が品種改良しなくても豊富な水と果物資源に恵まれてイル。
 ダガ、長居はイケナイ。ソウソウニ此の場所から立ち去らないとイケナイ。ヨクナイコトが起こる訳ではナイ。オレタチ生命は畏れ多い場所に立ち入る際は感謝の気持ちを忘れずに扱わないといけない……感謝の気持ちが薄れて楽をしてしまっては神様方に礼を失するというヤツダ)
 焦る気持ちもわかるが、僕達が許可したから快く作業して--サチカはまるで神々と交信するかのように青き眼を輝かせてガン流豆を宥める。
「キヅカイハ感謝する、が俺は其れでも感謝の気持ちをワスレタクナイ。ダカラ早急をシイルサ!」
「そうね。王、大王、法王の言葉でもいけないの?」
「ソコマデ凝られたら流石に膝を崩すデショウ」
 全く……私達の周りは何時も此れね--サチカは昔から此の様子の模様。
 其れから五十一の分より後、完成。日が変わる頃合に起動。其の波動は高熱を発して危うげな様子ながらも起動から一の分と二十四の秒の後に--
(コノヒカリ--)
























 ICイマジナリーセンチュリー二百五十五年十一月百十四日午後二時三十二分十四秒。

 場所は真古天神武プロタゴラス大陸フィスト砂漠名無しの水湧き湖。
 仙人掌が生い茂る水湧き湖。其の真ん中に湖とやや北側に小屋が建つ。決して仙人掌だけで隠せるような小屋ではない。遠目からでもわかる程の小屋が1軒。
 そんな小屋に齢十九にして八の月と一日目に成るエウク燕族の少女が焼け焦げて最大一の週は経つ小屋の玄関を開ける。すると中でプトレ燕族の青年が天井の梁に縛り付けた縄を首に括って宙を浮くのを見える。彼女は悟った。青年は死を選んだ事を。少女は青年の死を知るなり、何かを探し始める。そんな矢先に小屋の周辺で轟音が鳴り響く!
「な、何であろうさあ!」
 少女が翼をはためかせて狭い玄関口を一飛びで通過。すると其処に四散した時間旅行機が見える。後に続くようにあれだけの爆発にも拘らず、軽い軽傷で済む二名の生命が飛び出した。内一名は右翼と左眼が全くない状態。少女は大いに驚きながら最寄りの雁族の中年に声を掛ける。
「一体、な、何事だろうか!」
「コ、ココハ」中年は時代に合わせるように光景を思い出す。「マサカ……そうか、トーヨルと過ごしたあの場所ジャナイカ!」
「トーヨルさんを……貴方はトーヨルさんを知っておられるのですか!」
「アア、君が……彼の言うマルコ・ターニヤさんダナ」
 はい、そうであろうと--流暢な燕訛りで応える少女マルコだった。
(ソシテ彼女の命は……いや、運命はノコリスクナイ)
 雁族の中年である太間ガン流豆はマルコの死を既に知っていた--けれどもその運命を変えるべきなのか如何かを……少し迷っていた!

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(四)

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十五年一月八十九日午後十時十八分二十四秒。

 場所は真古天神武六虎府工業都市中央地区。
 立ち入りが認められない区域にガン流豆とサチカは転移した--然も三体の石に成った鮭型迄運んで!
(ココハ……此処は見覚えがアルゾ。マチガイナイ……此処はアインズの自宅近くの庭ではナイカ!)
「又転移してしまったね……って太間さん、何処へ行かれるのですか?」
「シリアイが此の近くに住んでイル!」
 待って下さい、太間さん--サチカは鮭型の石を抱えながらガン流豆の跡を追う。
 其れは決して一の分も掛ける距離ではない。木々を抜けた先に豪邸は見える。だが、者目の視界に入る寸前でガン流豆は立ち止った。彼は其処で何が催されるのかを知ってしまった!
「ど、如何したんだ?」
「イコウ、サチカ。モハヤ此処は変えるべき場所ではナクナッタ」
 擦れ違うようにサチカはガン流豆が見たモノを確認……「そ、そうですか」其の一言を呟いてガン流豆と同じ方角に体を向けて立ち去るのだった。尚、二名が立ち去る音は聞こえた。だが、誰一名として其れに気を遣わない。何故なら其れが生命との別れを告げる儀礼。別れを悲しむ者達に何かするような存在が居れば後を追うのが筋。だが、其れをしないのであれば二名を追う事は別れを惜しむ生命の魂に礼を失する行為。故に誰もが追う事はない。

 午後十時二十分十三秒。
 ガン流豆とサチカは者目を気にしながら目的地もわからない目的地を向かう。物陰に隠れながら立ち止まり、会話をする事もある。其れが次の会話場面と成る。
「……マサカ其れを元の時代に持って運ぶノカ!」
「はい、私達の時代では旧時代の産物は全て博物館及び研究施設に運ばれてゆきます」
「ギンガレンゴウハ展示物でも研究標本でもナイゾ」
 そうではありません、彼等を調べる事は恒久和平を達成する為の近道なのです--サチカはやはりガン流豆の時代の生命には理解出来ない言葉を口にする。
「ソレガ理解デキナイ」
「やはり恒久和平の実現ですか?」
「アア、銀河連合と最初に戦ったとされるベアール・真鍋の死は如何成るノダ!」
「でも彼は戦いを選んだせいでですね……いえ、其れは止めておきます」
「……マタ説明の出来ない時間旅行が来るかも知れない、とフンダナ」
 はい、まだあたし達はやらなければいけない事が多々ありますので--彼女達は此の時代で何かを探すようす……果たして其れは何なのか?
(ソレヨリモさっさと時間旅行機をツクラナイト。ダガ、果たして時間旅行機の要因で時間旅行が出来るダロウカ?)
 ガン流豆は自らの開発した時間旅行機は時間旅行の要因ではないという安心出来ない思いが過る。其の原因はサチカが力を振舞う或は彼女が何か行動する度に時間旅行をするという事態が二度も起こった所にあった。
「自信を持てば良いじゃないか、太間さん」
「キヅカイは辞めて欲しい、サチカ!」
「気遣いしてくれる生命が一名でも居たら貴方はまだまだ生きられるのよ!」
「ウヨクもなく、左眼もこんな状態のオレガ?」
「何かを置き去りにしながら生命は明日を進むのです。其れに貴方はまだまだ死ぬには程遠い筈です!」
「ドウカナ……ソレニ」ガン流豆はサチカが大分年齢を重ねている事を察する。「アンタの年齢は仙者とそう変わらないダロウ?」
 年齢を聞くなんて何て生命なのかしら--雌らしく、普段は聡明で大らかなサチカも此れには頬を膨らます。
「ダナ。サッサト資材を集めてもう一度、時間旅行機を発明してヤル!」
 其れから一の週より後に二名はとある場所を見つけ、そして時間旅行機を開発してゆく。

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月二十日午後一時四分三十一秒。

 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方矛盾山標高成人体型百六十七密林地点太間ガン流豆研究所一階居間室。
 --話の続きは再開するのですか?
「アア、少し発作がオサマッタ。デハある場所を発見した所で昼食を摂ったヨナ。ソロソロハジメルカ」
 --此の侭、時間旅行をして区切りが入るかと思いましたよ。
「トコロガそうもいかない……何故なら此の話は次の部分と密接につながっているとも言えるカラナ」
 そして話は再開されてゆく……
(ソウダ……俺とサチカが転移する時代は何時も時間旅行が果たせた時代付近ナンダ。サッキノ話の舞台はアインズが居た時代だと考えれば納得がゆく……そして奴が死に、あの時間帯迄通夜が続く事モナ)

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(三)

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十九年四月四十四日午前二時十八分四十三秒。

 場所は真古天神武。
 其処は場所も特定されないとある海。其処へガン流豆とサチカは着水。
(ウワ……こんな所に俺達は、ッテサチカ!)
 あ、御免為さい……私達の時代では重力を物にする技術がありますので--とサチカは口にするが……其れは他の何かも関係すると塩水を拭いながら思うガン流豆だった。
「オレハ……いや、俺達空中種族の中にも水の上を浮かぶ技術は持つ。ダガ、あんたみたいに浮力の問題があって直立ではほぼ理が叶わない生命が立つ方がフシギダ!」
「あら、そう?」しゃがんだ姿勢で海の上を浮かびながらガン流豆の横顔を見つめるサチカ。「古い時代ならではの技術ね」
「アンタタチガどんな方法で浮力と意気投合したのか知らないが、俺達の時代では此のように出来ない事は出来る種族に任せるしか道はナイ。ソレハ特性だけデハナイ」
「わかっているわ、其れ位は。でもあたしが家の事は私が任せられるように私の場合はあたしが、そして公では僕が其々を務めるの」
「ナゼ三つに性格を分ける必要がアル?」ガン流豆にとっては疑問に思う事の一つであった。「カエッテ個の時間が少なく成ると俺は思うノダガ?」
「其れが私達の時代の変えられない生活様式と化しているの」
「……モシカシテ労働時間に割けられる私の時間を確保する為ナノカ?」
「まあ其れ以上の推測は」サチカは突如として青い眼を輝かせる。「此の周辺に接近する銀河連合を何とか対話しない事には始まらないよ!」
 タイワ……ってもう奴等はこんなに接近シタノカ--ガン流豆はある言葉が気に成る……が其れ以上に五体もの鮭型が既に囲む事に集中するしかない!
 其の五体もの鮭型を何とか急所と思われる個所を探るガン流豆。其れに気付いたサチカは……「其れは止めて下さい、太間さん!」と注意する。其の注意をされてガン流豆はこう思った。
(タタカワナケレバ死んでしまうのだぞ……何故、其れをしてはイケナイノダ?)
 ガン流豆にとってはおかしな事である。だが、次のように--ソレガサチカの生きた時代なら其れも仕方ない……ならば彼女のやり方を見せて貰うとシヨウ--思い聞かせる事でガン流豆は己を納得させる。
 其れからサチカの行う一挙手一投足を確認しながら何時でも翼と肉体を動かす準備をするガン流豆。其れはサチカの行動が要らぬ事態を招かないという僅かな可能性も信じているが為に。
(サチカのあの自信に満ちた注意からして其れはアリエナイ。ケレドモ俺達は戦い以外の道を知らない……故に幾らでも動き出す準備だけはワスレナイ。タトエ俺が頭脳労働者ダトシテモ!)
 ガン流豆だけではない。五体の鮭型もサチカが醸し出す空気を感じ取り、彼女に狙いを定める。其れはガン流豆とは異なり、銀河連合としての本能が自分達を倒す事を考えるガン流豆よりも身体能力と得体の知れない存在であるのに倒す気が全くないサチカの方がまだ倒しやすいと判断する為である。其れはガン流豆が読めない事ではない。銀河連合は何時だって倒す気のない方から先に狙う習性がある。或は倒す気のある生命であっても一度付近に縛った生命を使って巧みに自分達の有利な方に運ぶ事を誰もが知らない筈がない。特に頭脳労働者として肉体労働経験が少ないとされる太間ガン流豆であろうとも其の事位は承知の上であった。
 そして、ガン流豆が少し動きに戸惑う瞬間を見逃さない五体の鮭型は一斉に飛び掛かる。其れは奴等がまるで一つの意思を持つかのように五体全てが一斉に飛び掛かる--ガン流豆は自らの動きが危機を招いた事を思い始める!
 其の時、サチカの両眼から青き光が木霊して五体の鮭型を全て石化させた!
(ナンダ今のは……銀河連合の肉体を構成する肉、骨、血管、神経の全てがまるで新たな細胞分裂するかの如く組み替えられて石へと変化させたヨウナ!)
 シーン・マウンテインとの出会いに関する記憶は此の時代では曖昧と成ったガン流豆であっても彼から教わった遺伝の法則からは如何考えても有り得ない現象に驚きを禁じ得ない。銀河連合を生命体と仮定しても其の生命体が一瞬にして石に組み替えられる……其れは事実上は可能ではないと思わないといけなかった!
「ご、御免為さい。私の力を先に説明するべきでした」
「イヤ、俺は今の時代の方法で先程の術を如何にか隅に置く事が……出来ずにイテ!」
「良いのよ。やはりこうゆうのは先に--」
 エ、ナゼ……何だ、コレハ--此の時代には存在しない技術の使用は即ち……追い出す事を意味していた!
 サチカの中で膨れ上がる光は石化させた三体もの鮭型や傍にいたガン流豆迄巻き込んで--

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(二)

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十七年四月二十七日午前二時十八分三十四秒。

 場所は真古天神武西物部大陸応神海付近新仁徳島東地区禁止区域。
 既に銀河連合を掃討した後の禁止区域。だが、其の地下には密かに銀河連合の巣があった。そう、拠点型の機能を備えた大樹型が銀河連合にとって住み良い環境である禁止区域を中心に新仁徳島を喰らおうと虎視眈々と様子を窺っていた。新仁徳島で起こった事件も拠点大樹型に依る今後の為--銀河連合は結局、手を取り合う事が出来ない存在なのか!
 そんな拠点大樹型内部に手足を絡め取られる生命が一名。齢六十二にして十一の月と二十五日目に成る神道人族の少女。彼女は銀河連合に依る恐るべき告白術を以って苦しめられる。
「ウググ、ウグ、グ……話しません。私は、僕は、あたしは、決して、決して……ウワアアアア!」其の方法は雌にとってまだ辱めに届かない痛みの告白術。「ウグ、まさか、銀河連合、貴方達は、貴方達は、やりますの?」
 だが、雌であるなら今度は雌の肉体にある辱めの器官に直接訴える方法を取り始めようとしていた。銀河連合は既に一般生命が痛みに耐えようとも貞操を使用する前に散らす事がどれ程迄に心に堪えるかを。銀河連合は其れをする事に躊躇いはない。でなければ平気で一般生命を喰らったりはしない。己の欲望の為に一般生命を痛め付ける事も辞さない。其れが銀河連合が銀河連合足り得る存在意義。
 だが、其れが実行する前に光が少女の手足を縛った銀河連合の触手を焼いてゆく。其処から齢三十四にして十一日目に成るサッカス雁族の中年が現れた!
(コ、ココハ? イッタイ何処へ俺を連れて来たのだ……俺はイッタイ!)
 ガン流豆は赤き銀河連合の体内を余り知らない。だが、ある者だけは見覚えがあった。だが、直ぐには思い出せないのはやはり其れが二十一の年ぶりに見た存在だった!
「ウウウ、助かったわ。有難うね、君」
「アア、如何致しまして……って何処かでお会いしませんデシタカ?」
 ……君は僕と会ったのか--少女もガン流豆について見覚えがあるようで思い出せない……或は少女の時間間隔がガン流豆とは大きく隔たりを見せて気付くには材料が足りないと見たか?
「……マアイイカ。ソレヨリモ自己紹介しよう、俺はサッカス雁族の太間ガン流豆だ」
「サッカス……まあ良いわ」少女は少しずつ思い出してゆくことを選択した。「私の名前はサチカ・テッタリート……今は人族以外の情報公開を避けるわ」
 ガン流豆はサチカに何か心当たりありつつも今迄の経験からある勘が働く。其れは次の通り。
(サチカ……まるで此の時代の生命ではないような気がスル)
 ガン流豆以外の時間旅行者を知らない。生命の歴史上では明日の時代に跳んでゆくのはガン流豆の故郷の大陸では三名以上も知る。其れでも頻繁且つ昨日の時代に跳んだのは自分が初めてであるという自信を持つガン流豆。そんな彼の中でサチカは自分以外の時間旅行者ではないかと読む。
「如何したのですか、太間さん」
「ガンルズで良い、サチカ!」
「わかったよ、そうするよ!」
 エ、今……性格カワッテナイ--ガン流豆はサチカの変わりぶりに驚きを見せる。
「あ、御免な。あたし達は三名で一名なのさ」
「セイカクの重ね合わせなのか……歴史上ではそんな生命は確かに存在するけど、実在を目の当たりにすると如何反応すれば良いかコマルナア」
「御免為さい、僕達のせいで」
「ドウシテ一つの体に三つの性格を内包する--」
 待って……銀河連合が来たわ--直ぐに主の性格に戻って青き眼差しを周囲に輝かせるサチカ。
(コノ目の輝きは……新仙者カ。カノジョは……若しや仙者ナノカ!)
 だが、ガン流豆が何かを考えようとした時に突如としてサチカを中心に光が収束して--

一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(一)

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月二十日午前十一時二十三分十一秒。

 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方矛盾山標高成人体型百六十七密林地点。
 齢三十九にして三の月と二十日目に成るサッカス雁族の老年である太間ガン流豆は此の研究所一階居間室にてある者達から話を聞かされる。其の者達は物語の終わりにて紹介する。
 --そして貴方の物語に戻るのですね。
「アアソウダ。ワシは数多の時間旅行を経験した為に最早……ゴボオオ!」
 --だ、大丈夫ですか……しゅ、出血量が甚大ではありません!
「キヅカイカンシャスル。ダガ、わしはもう気付いてイル。アクルヒか或は今日にてわしは命を落とす事に成ろう……だから余計な延命は用いないでクレ」
 --ええ……死期の迫った生命を長く生きさせる方法は知れども、我々は此の時代に其れを使用したりはしない。
「ダロウナ。アンタタチとの遭遇がわしを、わしを時間旅行に向かわせたのダロウ」
(ソウ、其れは時間旅行する十の年よりマエ。トウジのわしは、齢十三の誕生日を迎える少しマエダッタ)

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十一年二月八十七日午後十一時三十八分四十三秒。

 場所は真古天神武テオディダクトス大陸サッカス地方サッカス市第二南側禁止区域。
 其処は銀河連合の襲撃に依り、立ち入りが禁止された区域。其処へ齢十二にして十一の月と二十四日目に成るサッカス雁族の少年太間ガン流豆が潜入した。
(イクラ立ち入りを認められないからって逆に入りたくなるのがオレダ。ソシテ痛い目見て初めて生命は立ち入る事の謀り無しをシルンダ。マア……俺にはワカラナイガナ)
 太間ガン流豆は自らの才能に少し溺れていた。故に命が幾つあっても足りない程に危ない橋を渡っては常に叱られる毎の日を送る。今回も禁止区域には何か閃きがあると予め感して少年は入ってゆく。
 其処で少年は閃光に襲われる。思考する間もない程の閃光が少年の視界だけを遥か明日から遥か昨日まで追いやる。遥か明日に待つ変え難い結末は少年の心を燃やすものの、逆に遥か昨日より決められた報われない結末は少年の心に暗い物を残す!
(ヒ、光が収まって行く……今のはナンダ? 先に見せられたあの戦いの中心部に居たのは……天同蒼穹様か紅蓮様の何方かでもナイ。カトイッテ歴代の仙者の中の誰かにもオモエナイ。ダガ、カナリツヨカッタ。アノ中心部に居た生命は紛れもなく歴代最大の存在かもシレナイ!
 ソレと同時にあれは何だ……あんなのが始まりだとしたら、俺にとってはあれ程の悲しい事は他にない。ヒトツの時代が終わる為に誰かが全てを背負うなんて余りにも俺達は……いや、ヤメヨウ。
 ソレヨリモ明日に向かって俺は……ああ、イタ!)
 少年の目の前に立つのは齢六十二にして十一の月と八日目に成る神道人族の少女。
「此処は……ねえ、其処の君」少女は少年に声を掛ける。「此処は確かにICイマジナリーセンチュリー二百四十一年二月八十七日ですか?」
「エ……えっと良くわからないけど、きっとソウダロウ」計りを正確に測定するに至らない時代の出身者である少年の言葉。「モシカシテ--」
 ええ、私達は此の時代の--そして少女は突然、光に呑み込まれて少年の眼の前から消えた!
(キエタ……生命が点滅するように、姿を付けたり消したりナンテ!)
 其れが少年太間ガン流豆が初めて時間旅行を決意した瞬間であった!

二回目の雑文は……日本人に必要な教育とは如何なる物か考察しよう

 如何も小室直樹みたいな題名で申し訳ないdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<白魔法の章>をクリック。
 では早速、一回目同様に考察でもしますか……そう、日本人に必要な教育について。

 俺の名前は藤巻清見(ふじまき きよみ)……日本男児だ。とある私立高校の社会科教諭を務める。俺は毎日PTA共の苦情や猿みたいに騒がしい生徒達に耐え続けながらも仕事を全うする。時にはある組合に所属する教諭からの嫌がらせにも耐えながら何とか職務を全うしてゆく。色々、辛い事もたくさんあるさ。山のようなクレームに対処するのも心に堪えるさ……其れでも俺は昨日今日を乗り越えてきた。明日だって乗り越えるさ。
 そんなある時、公立高校の数学科教諭を務める知人の南出壮太(みなみで そうた)と飲み会をする事に成った。其の話が何とも言えない出来に成った。酔った勢いとはいえ、俺達は今の教育に不満を漏らすとは反省しなきゃな。
 話というのは覚えている限りでは次の通りかも知れない。
「そうそう、壮太。体育の教育では基本的に何を付ければ良いと思う? 俺は筋肉が良いと思っているが」
「確かに筋肉は正しい。だが、僕は骨を丈夫にするのが良いと考えるがね……藤巻」
「如何してだ? まさか数学の君が肉を切らせて骨を断つ……何て言うんだろうねえ?」
「其れは国語科と密接に繋がる社会科の君の台詞だ。だが、近いな。僕は効率を重視する余り、少々筋肉を付ける事に懐疑的なのだ」
「懐疑的、というと?」
「最近の教育者はすっかり先人達の教えを忘れていまいか?」
「三十代後半の壮太が若者批判は良くない」
「あ、御免御免。そうそう、筋肉鍛錬の疑問はやはり筋肉信仰にある」
「とすると?」
「確かに骨の見える位に華奢なのは良くない。やはり力持ちでないと不安だろう? でもなあ、骨は大事なのだぜ」
「骨は大事? でも筋肉が無ければ重い物を持ち運べない上に息切れを起こしやすいのではないか?」
「まあ筋肉の厚みは肺への負担を和らげるとは言った物だ……でも最終的に筋肉何て飾りだと僕は思うのだけど」
「如何してだ? 筋肉が無いと体を動かすのも辛いと思うが?」
「大袈裟に付けないのは問題だけど、付け過ぎると今度は骨がもたない」
「ビルダーを目指す訳じゃないだろう。壮太だって大袈裟じゃないか!」
「まあ話を聞け、藤巻。良いか、筋肉を生かすには頑丈な骨が重要なのだ」
「筋肉を生かす為だって?」
「ああ、すっかり骨を丈夫にさせるという重要な部分を教育はすっかり忘れてしまった」
「言われてみればそうだな。何か気骨という物が昔はあった。だが、今では気骨のある人間がすっかり消えたような……そう思わないか?」
「気骨……表現という意味ではそうかも知れないな。だが、理解しにくいなあ。何が気骨なんだ?」
「そうだな。トイレを我慢する事、冷暖房のない教室で大人しくする事……最近じゃあ全教室に冷暖房が備わるなんて、昔はあったか?」
「良いじゃないか、便利に成る事は悪い事じゃない!」
「悪いに決まっている……特に学生の頃から便利に甘えていたら社会に出た時に不便じゃないか!」
「確かに軟弱者に繋がる……かと言って其れと気骨が如何関係する!」
「するだろう、壮太。冷暖房に耐えるという事は精神を強化する事に繋がる」
「だが、行き過ぎればどっかのヨットスクールのように成る!」
「其処まで生き過ぎを主張する気はない。けれども甘やかされた環境では子供は甘ったれてしまうのは歴史が示す所だろう!」
「文系の細かい指摘だな。つまり如何なのだ?」
「気骨が鍛えるべきだろう、幼い内から……いや、学生の内から冷暖房の無い環境に放り込む事は必要ではないか?」
「今更不便な時代に戻れ、と?」
「体育の授業だけに気骨を鍛えるのは無理がある。気骨は比較的厳しい環境に放り込まれてこそ、だよ!」
「やはり筋肉よりも骨を鍛えるのは心身共に難しいかも知れないな」
 酔っ払いの議論は話として為に成るかはわからない。けれども、俺達は熱く成り過ぎていたのかも知れない……此の時は。教育方針に甘んじない事が却って酔っ払った時に現状不満に繋がろうとは思わなかったな!


 という訳だ? 何が言いたいか? 此れはまあ、肉を付けるかそれとも骨を丈夫にするか……其れを二人は議論しているのだよ。自分の場合は心身共に後者の方を主張する。けれども骨だけ丈夫にしても意味が無いのだよな。
 何故か……骨の分だけ筋肉が無ければ力は十全に発揮されないからだよ。此れは人間のリミッターと関係する。人体学に於いては人間は百パーセントの力を発揮出来ないように脳がセーブを掛ける。何故かと言えば百パーセントの力を出すと骨を始めとした各器官がズタズタに成るからな。だからこそ力を最大限発揮させる為に筋肉を鍛えるしかない。だが、ビルダーにも見られるように筋肉だけを付けていたら骨はボロボロになりやすい。過搭載された筋肉は骨を始めとした各器官への負担を増加するからな。故にビルダーは日常生活では殆ど役に立たない……見せる為に付けるが故に(悲しい事に!)。
 其れを頭脳面……こと精神に応用すると如何なるか? 其れは知識とは筋肉に成る。じゃあ骨はどれに当たるのか……知恵だよ。知恵とは骨である。幾ら知識を蓄えても知恵つまり骨がスカスカだと何の役にも立たない。此れを宝の持ち腐れと呼ぶ……用法は間違っていないぞ、多分(怯)。だが、知識無き知恵は何の意味もない。悲しいかな、知識無き知恵は屁理屈やら言い訳やらに繋がる。悲しいかな、知恵は知識が無いと十全に発揮されないのだ。
 では戦いに於いては筋肉と骨は何か? 其れは戦術が肉付きなら戦略とは骨組みである。だからこそ骨抜きの状態で幾ら筋肉が優れようとも勝てる訳がない。逆に折角骨組みがしっかりしているのに肝心の筋肉があれだとみすみす勝ちを逃しかねない。
 そうゆう訳で二回目の雑文の解説は此処迄。

 ジャンププラスで有名なエロ漫画の終末のハーレムの正しい読み方はエロ画像を追う……のではなく、ストーリーを追うのが正しい読み方。何故なら主人公は女と抱くよりも事態の解決の為に尽力するからな。一人目のチャラ男は迷いなく女を抱くし、三人目の坊やは流されるが侭に女を抱くというのに……其のせいで二人目に相当する主人公は読者からヘイトを集める……が、果たして女を抱いて妊娠させるのが正しい解決法なのか? 如何も其れだけは裏がありそうな気がするのだよな……男性根絶ウイルスを流してそうな五人目(四人目或は全く関係ないとある女性の可能性も否定出来ないが)の狙いを考えると抱くのが正しい解決策、ではない気がする(でなきゃあワクチン作ろうと考える主人公が哀れに成る様な)。
 とまあ惰性で読む漫画の考察を述べた所で今回は此処迄。四人目はきっと……ホモかな?

えっと今回はネタらしいネタが思い付かないので安易な反権力が如何に己の為に成らないかを紹介しよう

 如何もゲルショッカーの経歴と背後関係を調べ上げたネット民のリサーチ力に改めて感服する自分darkvernuです。
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 今回はネタが思い付かないので少しだけ反権力の愚かさを紹介したいと思う。

 昔から反権力者は此の世を破壊する反社会的な人間と相場が決まってしまう。全てが全てと認めるのは酷ではある。だが、支那を見れば一目瞭然。旧ソ連誕生秘話を見れば一目瞭然。支那は中華人民共和国と名称が付くが、実際は共産党に侵略された国というのが正解であるように首脳部は誰一人として権力側は存在しない。寧ろ権力を握って人民を圧制に強いる恐るべき反権力集団。反権力には反骨心などない。あるのは権力維持の為の権力志向。そして周王朝へと至る独裁への渇望。ニーチェの力への意思の本来の意味から少し遠ざかるが、ニーチェが危惧した権力への意思を最も忠実に実現するのはやはり支那である。人民への信頼なんてない。法律への真摯さは権力を行使する為なら必要以上に無視する。人民監視のシステムとは人民への信頼の為ではなく、人民が反乱を起こさないようにする為のシステム。権力への意思以外の何物でもない。
 其れと同時に不良少年達の反権力思想とも一致する。其処からは不良が如何に社会の御見であるかを説明しよう。不良は喧嘩が強い。喧嘩の強さで頭が決まる。喧嘩番長は弱者には務まらない。そんな不良が喧嘩で決まるとしたら何が起こるか? そう、力への意思が働く。勉学重視の学校に対して反旗を翻し始める。力への渇望の為に学校を去るのなら其れも構わない。だが、卒業まで学校にしがみ付く不良ならば果たして学校の為に成るのか? 答えはノー。力の弱い教師への反抗的な態度を取り、大分前に起こったある高校教師への暴力事件へと発展する。そう、学校にしがみ付くような不良とは寄生虫と変わらない。力以外の術も知らずに学歴を求めて妥協する蛆虫。そんな奴等を抱えて果たして学校は正常に機能するのか? 否、機能しない。学校にしがみ付くのなら不良は辞めて早々に真人間に成るのが人という物。反抗期を避けられないのは仕方がない話。だからと言って何をしても良いというなら堂々と社会的制裁を加えるのも又、人の情という物。不良を貫く位なら学校を去って貰い、ヤクザに身を落として裏社会で伸し上がる事を進める。最もヤクザも又、社会のゴミである以上は其れ相応に幸せを捨てるだけの胆力が求められる。不良上がりだけではヤクザは務まらない。
 段落を変えて話を戻すと反権力は組織を腐らせる毒と成る。そして不良上がりは会社を食い潰す。彼等は極端に力を行使するのが好きな人種。舐められる事を何よりも恐れる臆病者。結果、会社のブラック化を招いてゆく。何故か? 真に弱い者の気持ちを不良上がりの社員が理解出来る訳がない。力を何よりも重視する不良上がりが果たして力以外を理解する能力を持つのか? そして不良の力とは反権力を行使する為の力。当然、学生時代から続いた組織への不満を抱えたまま会社に就職する。そんな奴等が会社を好きに成れる訳がない。結果、会社はブラック化を促す。何故なら会社の悪口を言うだけで会社を良くしようと努めないからである。其れが不良上がりの限界。反権力は会社を支那の様にする恐るべき猛毒。
 だが、何も腕力以外に行使する術の無い奴等ばかりが反権力主義に陥るのではない。点数重視主義者にも見られる事。そう、脳筋だけじゃない。所謂生粋のエリートにも陥りやすい事。幾ら成績が良くても組織を愛する事が出来なければ組織を腐敗させる。此れも又、ブレイントラストに依る力への意思とやらである。頭だろうが体だろうが力に溺れれば結局、権力への意思へと変貌する。
 其の事を忘れないように……


 まあ何……頭は良いに越した事はない。礼節だの道徳だのを理解するには頭が良くないと何が素晴らしいのかを理解出来ないしな。かと言って貧弱だけでは物事をやり遂げる事は出来ない。小説家だろうと漫画家だろうと貧弱な奴は大成しないのは歴史が示す通り。其れが通用するように頭の良さも又、腕っぷしの良さと同じように其れを武器にして伸し上がれば待っているのは反権力……即ち、国家解体に繋がる。後者から先に例示すると暴走族やヤクザが一例だ。前者だとオウムによる無差別テロさ……実行犯の大半が高学歴を考えれば如何に頭脳を力と捉えたら社会を混乱の渦に巻き込むかが示されるだろう?
 つまりだ、頭を鍛えるのも良いけど余りにも鍛え方を誤れば反権力の象徴である共産主義革命と呼ばれるテロに繋がりかねない。逆に腕力だけだとやっぱり不平不満ばかりで碌な人生も送れない訳だよな。つーか反権力は昔から自分は大嫌いなのだよな……嫌韓だの其れ以前からな。
 というのも自分は先生の授業の時は喋らずに聞くのが当然だと思うし、安易に呼び捨てするのははっきり言って「お前は先生を呼び捨てる程偉く成ったのか?」と今では断言出来る位に本能で呼び捨てだの授業中お喋りする事には嫌悪感を示していたのだな。今じゃあ其の理由も納得して来たしな……昔から嫌っていたんだな、そして自分の誤謬性は昔から他人よりも正確である事も(まあ最も影響受けやすいし、何よりも自分が絶対的正義であるとは思いたくはないがな)。そうゆう意味では反戦主義者だった頃から自分は本能ではリベラルが嫌いな人間だったと後は流行に対して安易に乗っかる事に抵抗を覚える人間だったと理解する……第一流行イコール正義だとしたらどれだけ其れ主張する馬鹿の骨はスカスカなのか(筋肉付けりゃあ強いと勘違いしているようだが、筋肉を付けるよりも先に骨を頑丈にするのが先だろうが!)。
 と話が脱線したな。兎に角、人間は安易にリベラルを求める事勿れ。先ずは組織の為に身を骨にする事。其れから組織が嫌なら独立してその組織に負けない組織にするか或は敢えて組織内部で組織を自分色に染め上げるか……良くも悪くも人間は組織の為に尽力しないといけない。そう……聞いているか、十七連休もした野党六党の馬鹿共め(怒)!
 という訳で考察の解説を終える。

 第百十二話の解説を始めるか。竜頭蛇尾とは此の事だ。確かに自分の作風は竜頭蛇尾ばかりなのは認める……しかし、此の話程、竜頭蛇尾という表現が似合う物はない。兎に角、最初は勢いあったけど最後の方は何だ……こんな出来があるか! と執筆した時の自分を後で叱り付ける程にオチが酷過ぎる。まさかファンタジーオチ何てどうかしているよなあ……本当にこんなの在処よ、全く!
 と暗い事ばかりも書いてられない。今回はIPSでお馴染みの山中教授をモデルにした主人公が中心と成って展開されました。虎族なのは山中教授が寅年に因んでの事。序にマラソンが趣味なのも山中教授が大のマラソン好きから来ている。後は性格設定も一応、広義の山中教授に近いように名誉欲を求めない性格にした(まあ実際の本人も悪い事が在れば給料を返納するという程に名誉欲で動く方じゃないからね)。だからこそ今回の話の出来が無茶苦茶過ぎたのは残念で成らない。改めてまだまだだな-……と安心する所もある(如何しても数を熟すとさも其の業界のトップ戦線を張っていると勘違いする場合があるからな……自分も逃れられない)。
 因みに今回で長編の謎が一気に終息へと向かってゆく。どんなオチに成るかは……自分でもわからない。既に長編第一話と矛盾が出始めたしなあ、色々となあ(辛)。
 そうゆう訳で第百十二話の解説を終える。

 そんじゃあ予定表だあ。

 五月十四日~十九日    第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着        作成日間
 二十一日~二十六日    第百十四話 初めてのお使い                    作成日間
 二十八日~六月二日    第百十五話 少年よ、大志を抱くんだ                作成日間
 六月四日~九日      第百十六話 武士道とは死ぬ事と見付けたり             作成日間

 第百十六話のタイトルは新渡戸稲造の著作に因んだお話。まあ要するに日本男児全てが目指すべき武士道の在り方を綴ったお話に成るかと。まあたったの六パートで占めるから説明不足は否めんけどねえ(笑)。
 そんじゃあ今回は此処迄。まあ武士も元々は不良貴族から興った武闘派集団だからな。野郎の女々しさが進むと同時に其れでは各地は腐敗するばかりと考えた清和源氏及び桓武平氏等出身の貧乏貴族共は武器を持つように成った。今の日本にネトウヨとレッテルを貼られた集団が出て来たのも反戦主義と言う名の女々しい思想への反動かも知れないな。

雑文特別編 ハヤトは死なず 第補話 森喜朗と戦うのはどの政治屋か? 三木武夫VS伊東正義 前篇

 如何も現在はお金様の修正作業とおまけ作業の為に奔走するdarkvernuです。
 今回は補欠選をやって行きましょうか。一応、戦後では二人も総理大臣の代理をやっているという事例があるから其れに従って彼等にも戦わせて戴きました!

 テレビ朝日が進優子を仕込んで財務省事務次官に対してハニートラップを仕掛けた一連の騒動。麻生太郎の辞任を要求する為に日本維新の会以外の野党六党は異例の十九日間の審議拒否をするという事態に。彼等は頑なに「ME TOO」を主張するようだが其れは少し筋が通らない話ではないか。勿論、此れは感情的な批判ではない。立憲民主党に二人もセクハラ議員を抱えているのに如何して其の時に代表の枝野幸男は辞任しなかったのか? 然も彼等は疑惑ではなく裏の取れた事実……決して財務省事務次官のような疑惑程度の話ではない。
 だが、其の長期に亘る審議拒否は希望の党の代表を務める玉木雄一郎の父親を含めた獣医師会のOBに迄苦言を呈する事態に発展。結果として野党六党は審議に復帰する事態に。謎の勝利宣言や屁理屈は此の際は紹介しないでおこう。今は羽田孜と野田佳彦の戦いが引き分けに終わった事を受けて補欠戦を始める以外に現在の永田町の下らない余興を逸らす事は難しい。では再開しよう……此の馬鹿騒ぎを。今回の解説は旧希望の党と民進党の合流に反対した七人の内の一人である新希望の党の代表を務める松沢成文氏に御招き頂きました。
「如何も希望の党の代表である……ぎゃあああ!」
 早速、何処からともなくミサイルが松沢代表に直撃しましたね。名前繋がりでまさかデンジャーなDV嫁を持つあの主人公がインストールされるとは……何という不幸ですかね。
「オイ、少しは心配して下さいよ。此れ、本物が訴えたら如何するんですか!」
 まあそんな事は置いといて早速補欠選を始めて行こうか。先ずは戦後に限定して歴代で病床に伏した総理大臣に代わって政権運営を担当したのは三人。内一人はトーナメント参加者の岸信介。なので実質は二人に出場して貰います。尚、ポスト安倍は総理大臣に成るか如何かを踏まえて参加を見送らせる事とします。勿論、歴代の副総理候補も同じであります。
「何なんですか、此れは!」
 松沢さん、彼のギャグマンガの主人公みたいなツッコミは控えますように。
「ツッコミどころが多過ぎてツッコミが追い付かないと私は言ってるのですよ!」
 其れじゃあ選手入場……先ずは大平内閣の臨時総理を務めた官房長官、副総理、そして鈴木善幸内閣の外務大臣を務めあげた此の御方に登場して貰わないと……伊東正義!
「ちょっと待て……伊東さんはそんな髪型して無いだろうがああ!」
 今年の七月にドラマが始まるのを見越してトンガリヘアーで出場しましたね。と成ると中々倒れそうにないでしょう。
「そうゆう問題かよ。苗字の一文字が違うだろうが!」
 まあまあ、では次は小渕内閣で官房長官を務め、彼に代わって政権運営を任された男。やがてマスゴミの力が強過ぎた時代の森内閣では官房長官を留任して同時に沖縄開発庁長官も務めた此の男……青木幹雄!
「何故半裸なんだ!」
 最近は若槻武士に助言する人物として登場した常時半裸が特徴な空手会館の館長がインストールされましたね。決してネタが思いつかなかった訳ではないのです。
「ナマステー……では二人共、準備は良いですね?」
 補欠戦の主審を務めるのはヨガ通いが発覚した林芳正氏。其のせいでダルシムに成りましたが、決してダルシムは性格面でも色物と思わないように。
「如何成っているのだ、裏永田町はああ!」
 では高さ二千メートルまで伸び切った右手は勢い良く地面に叩き付けられる--試合開始!
「行きますよ、そりゃあ!」出ました、本山仁に伝授させた玄武と呼ばれる半裸館長の逆立ち蹴り。「何、避けましたか!」
「此れで俺に勝てると思うな、若造!」
 最強コンビの片割れをインストールしているだけあって初撃からの奇襲を回避してからの右振り下ろし。だが、青木選手は素早く旋回してからの青龍と呼ばれる左回し蹴りが炸裂--伊東選手の右米神に直撃しましたね!
「普通ならあれで終わるだろう……だが、伊東さんだ。あれを喰らっても立っていられるだろう」
 松沢氏の解説通り、片膝付いてもおかしくない伊東選手は何と踏ん張った。いや、踏ん張ったと思ったら青木選手の左足を掴んでやや持ち上げ様に戻した右拳で青木選手の顔面を打ち込んだアア!
「ぐう、何という攻撃を……だが、青龍は布石でしかない!」
 おや、伊東選手が右膝を地面に付けた。此れはまさか……青木選手は攻撃したというのか!
「顎だ。殴られ様に青木さんは伊東さんの顎に無意識の内に右膝蹴りを当てたんだ!」
 此れは流石の伊東選手も難しいでしょう。特に裏永田町の戦いは人知を超えた戦いの数々。一撃一撃が強大化するのも無理からぬ事!
「いや、おかしいだろうが!」
 さて、ツッコミを入れる内に伊東選手が立ち上がって何と鬼気迫る勢いで青木選手に突進して来た。青木選手は伊東選手の右ストレートを躱して白虎と呼ばれる引っ掻き……ではなく、熊手に依る擦り攻撃で出血を広げた!
「あれは引っ掻きではない……とは?」
 解説が実況に説明を求めたら本末転倒ですよ、松沢氏。其れよりもあの攻撃を受けても伊東選手は怯む事なくヘッドバッドをかまして青木選手が仰け反った!
「甘いぞ、若造。お前の小手先の技術で俺が倒れるか!」
「だな。だが、布石は揃って来た……今だ!」
「同じ手が何度も通じると思うなああ!」
 右振り下ろし……を青木選手は何と跳躍して躱した。
「あれは……空中から蹴り下ろし?」
 何と天内悠が見せた無限一アップが炸裂したあ!
「いや、何処まで跳躍するのですか……青木選手は!」
「小癪な……だが、腕を下ろせば直撃を喰らってしまう!」
 此れはバランスの良い山本選手がやられたみたいな状態だ。青木選手の繰り出す朱雀の前では流石に打たれ強さと根性に定評のある伊東選手は為す術なし……か?
「いや、待って下さい。伊東さんの左手が徐々に合わせ始めました。若しかしたら……まだ諦めていないのですね!」
 だが、無限跳躍且つ少しでもガードを下げたら顔面に無慈悲な連続蹴りを浴びる危険性の中でそんな無茶が……何と左手を完全に下げた。此れは青木選手も左蹴り下ろしの機会だああ!
「愚かですね、青木の方程式は此れにて……何!」
 何と伊東選手の右手が青木選手の左足首をしっかり掴んだ。若しや、左手を下げたのは……足を掴む為じゃなく、ある布石なのか!
「掛ったな……オラアあああ!」
 青木選手の股間に旋回気味な左ストレートが炸裂して悶絶!
「勝負あり!
 勝者……伊東正義、ヨガー!」
 何とも恐るべき結果に成りましたね。計算を越えた感情の勝利とは此の事を差しますか、松沢さん?
「青木さんは決して侮ってはいない。けれども、自身の方程式を直さなかったのが敗因でしょう」
 成程、良い解説を如何も有難う。
 勝者伊東正義。試合時間四分二十三秒。決まり手……左ストレート。


 第補話前篇に登場した政治屋は伊東正義、青木幹雄、松沢成文。
 第補話後篇に続く……

 伊東正義は伊藤真司、青木幹雄は青賢二と本山仁、松沢成文は水島いずみ、林芳正はダルシム。
 臨時代理は戦後では僅か三回しか成っていない。然も其の中の三人で岸は後の総理大臣と成るが岸以降は伊東も青木も総理に成ろうと考えなかったのか或は自分には相応しくなかったのか引退する迄総理に成る事はなかったな。前者は勤勉過ぎるが故なのか、其れを拒んだのに対して後者は総理に成るよりも裏方の方が荷が軽いと考えてそう成ってしまう。何方にせよ、自覚していたのだろうな……自分は総理に向かない事を。
 そんじゃあ今回は此処迄。第補話はまだまだ続く。二回戦以降は第補話が終わるまで待て!
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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