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一兆年の夜 第百十一話 時間旅行 証明者アントルー・ワームドの証明(序)

『--全ては此処から始まる。僕は齢五の頃に自然数の最終定理に出会った。両親も
含めて誰もが其れは証明が出来ない難題だと口々に言った。勿論、とある空想物語でも
例え銀河連合が現れたとしても自然数の最終定理衝き突き出せば瞬く間に死んで
しまう程の難解さを秘める。
 おっと、其の前に自己紹介しよう。僕の名前はアントルー・ワームド。ラテス蟻族で
数学者としては其処迄名の知れた頭脳労働者ではない。兎に角、僕にとって自然数の
最終定理
とは其処まで思い入れのある公式さ。特に人生を懸けて解き明かしたいと思わ
しめる原動力を自然数の最終定理は秘める。
 では自然数の最終定理とは何なのかを説明しよう。武内人族の老婆であるフェルミナが
残した多くの難題の内の一つ。他の難題は既に解かれた後だが、だが、此れだけは未だ
に解かれた事が無い。抑々彼女は問題を出すのは良いけど、意地が宜しくない為に結論
を何時も先延ばしする癖がある。特に厳しいのが自然数の最終定理の後書きに次の
ような事を記した。
「此の問題の最も正しい解答法を私は知っている。でも、余白残ってないから御免為さい
ね」
 だが、肝心の答えが記された紙は一つも残されていない。其のせいで四百の年以上も
掛けて我々数学者を苦しめた難題として立ちはだかる事に成ろうとは。彼女の性格の
螺旋曲がりを誰か矯正していればこんな事態には成らなかったと思うだろう。其れだけに
フェルミナのやった事は許される事ではない。勿論、数学界にとっては誉め言葉に値する
から困るが。
 さて、僕はそんな自然数の最終定理という難題に出会った事で何を思ったのか?
その前に
とは「ある三以上のの自然数種について甲の種乗足す乙の種乗は丙の種乗と
なる零でない自然数の組は存在するのか」という物。結論から言わせると記しておくと
そんな物は一つもないのが正解。其れだと解いたも同然だって? 其れは安直だ。数学者
とは完璧を生業とする。物理学者とは異なる。少しでも穴があれば其の場凌ぎで穴埋め
して良い話ではない。少しでも穴があれば最初から組み直すのが数学者。故に少しでも
あると証明されてしまえば一からやり直すしかない。故に此の難題はずっと解かれずに
聳え立って来た。
 そんな難攻不落さに僕は子供心に憧れた。何時か大きく成ったら絶対に解き明かして
やる、とな。だが、時々解かれたという話を聞かされる度に僕は大きく心が揺れた。名を
広めるだとかそんな物ではない。数学の問題が解いた所で世の中に貢献しないと言われ
続けるように何時しか僕は恋していた、自然数の最終定理に。
 そして僕が齢三十三の時にある男との出会いが其れを完全証明させる道へと追い
込んでゆく。実は僕、既に彼と出会う去る年に自然数の最終定理を解いたのさ。様々な
助け舟を借りて漸くな。
 だが--』

試作品 お金様 最後に書くだけ書く試作品(5/5)

 如何も昔は為に成る事を言ってたグルメ哲学者も今ではパヨパヨチーンの一員か……知的で冷静な見方が出来ると思ったのにある書籍でモリカケに関してパヨパヨチーンみたいな事を言ってて「あ、完全に取り込まれたな」と思ったdarkvernuです。
 民主主義の危険性は大いに賛同するけど、だからってエゴに振り回されたら本末転倒だろうぜ……グルメ哲学者さんよお。と別段如何でも良い失望を語った所で少しだけお金様を進めるかあ。

 と其の前に制限時間は三百分で一題当たり最大百分。開始時刻は午後零時。
 最初の議題は何か? 其れは某世界的大手動画サイト日本支局の局長がパネルを出して紹介してくれた。ま、知っている話ではある。だが、こいつに関して如何やって意見を出せば良いのかを俺は知らない。
「では最初は『お金様は此の世に存在しない事を証明せよ』と」出たよ、悪魔の証明。「ところで此れを本気で議論するのですか?」
「そ、そうですわ。サイボーグが家計簿学園の獣医学部--」
「Rさん、意見を出すなら挙手して所属と名前をお願いします!」当然のように注意をするφ。
 だが、悪魔の証明に対して如何やって意見を出せば良いのだ? 余りにも卑怯な議題に他成らない。大体、無い事の証明なんて絶対にやってはいけない事は数学界だけじゃなく世の中の常識だろうが。俺達が此れに手を出せずに一本を取るのがビットマスタークラウンの狙いなのか? だとすればもう一つの方も厄介極まるなあ。さて、誰が挙手を……したな。
「では所属と名前をお願いします」
「ビットマスタークラウンの√だ。お金様が存在しない事は即ち、此の世に神は存在しないとアダム・スミスに突き付ける暴論よ。即ち、俺が言いたいのはお金様の存在は確定する。依ってお金様と資本主義及び競争原理は密接に関係する!」
 無茶苦茶な暴論で攻めて来たぞ。然も暴論を議題に出しておきながら暴論で暴論を論破するのは余りにも卑怯極まりない。こんなの如何やって……あ、挙手する人間がもう一人出たな。
「反論を申しますなあ」
「では所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズのSSだ。お金様とはスミスが誕生する前よりも前に起きた産業革命に依って明確化された資本主義より前から支那にある商王朝にて初めて興ったとみるのが歴史的に正しい筈ですな」
「老いたな、SS。お金様と資本主義は違うと主張したいのか!」
「違いますなあ。お金様とは物々交換から貨幣を通じた交換に切り替わる迄はお金様不在の時代でしょうな。貨幣が無いという事はマルクスが主張する資本論のような状態が続き、物の価値を感覚だけで判断する非競争経済が続いていた事を意味する。だからってお金様が居たとしても当時は共産主義に近い専制主義の時代ですな。競争原理と密接に繋がる関係は認められない」
 所々に穴はありそうだが、其れに集中出来ない程に外野が五月蠅い。どっかの生主を激怒させたお笑いコンビみたいな奴等でも混じっているのではないかって思っても仕方ない状態に成りつつある。無論、俺がな。そんな俺達を気遣って司会進行のφは外野を注意した。
「では他に何か意見はありますか……如何ぞ、所属と名前をお願いします」
「俺の意見としては--」
「Gさん、所属と名前をお願いします」強行するGを制止するφ。
「はあ、最初に名乗っただろうが。何でわざわざ--」
「ルールですので厳守するように」其れでも我の強いGはルールに従おうとしないだろう。
 俺の予想は当たり、Gは強行しようとする。其処でφは懐よりある札をGの机に突き刺す……「何だと!」『イエローカード』を!
「Gさん、此れはルールなのです。イエローカード即ち……二枚集まると退場して貰いますよ」レッドカードはサッカー同様一発退場。
 然も補足すると只のイエローカードではない。一枚突き刺す毎に半時間は黙秘する義務を迫られる。其れを破ると即退場。
「タイマーが鳴る迄発言を控えて貰おう……おっと所属と名前をお願いします」
「ビットマスタークラウンのOです。其のイエローカードの基準と--」
「最初の議題は『お金様は此の世に存在しない事を証明せよ』です……無関係な話は控えるように」φは厳しい--故に容赦をしない!
「えっとでは……お金様は存在しないと証明出来ない」
「其の理由を述べて下さい」
「そ、其れは、えっと、其の、あのなあ、存在しないのだよ。君はわかるだろう」
「自分は司会進行です。なので其れについて答える事は致しませんので御了承を!」
「そ、其れは……えっと」
「マネーバスターズのC´だ。助け舟を出してやろうか、O」C´が挙手した!
「ではお答え下さい!」
「其れはなあ、此の丸く太ったおっさんの存在こそがお金様が未だに日本社会を支配している証拠!」だから如何した……と言われてもおかしくない意見だな。
「何だと。貴様、私を何だと思っている。話を聞く所に依ると貴様はニートだったじゃないか!」
「五月蠅いぞ、俺の弟であるCはお前に殺されたような物じゃないか!」
「勝手に死んだCを--」
「二人共、イエローカードだ!」こうやって発言権を封じる訳か--痛いな、余り喧嘩は出来ないな。
「オホン……残り六十分」
 現在発言が許されるのは俺も含めてマネーバスターズ側五人。ビットマスタークラウン側四人。だが、悪魔の証明染みた議題に対して俺達は暴論で意見を述べるしかない。誰が……居たのか、挙手する側が。
「では所属と名前をお願いします」
「ビットマスタークラウンのlogだ。抑々、悪魔の証明じゃないか?」言うな、其れを!
「ですが、一度決まった事は変えられないのです。では何処が悪魔の証明なのか教えてくれませんか?」司会進行もわかっていて尋ねるしかない辛い役職なのだ。
「そんなの決まった話だ。ない物を証明しようだなんて幾ら何でも無理も良い所だろう」
「そうですか。では他に何かありますか」此れ以上無茶振りを頼まれても困るのだが。
「いや、他に何かあるかと問われれば……そうだな。お金様って本当に居るのか?」
「いや、自分に尋ねられても困りますよ。ではどなたかlogさんに……如何ぞ、所属と名前をお願いします」
 挙手したのは「ビットマスタークラウンのRですわ。お金様は存在しますわ」只の一般人であるR。
「其の存在意義を問うているのです」
「其れはですね。憲法九条が日本の素晴らしい宝であるようにお金様も素晴らしい宝としてアジア各国に愛されていますわ!」
「いや、憲法九条云々の話は余計ではないでしょうか」
「何ですと。憲法九条の理念を無視するのですか!」
「申し訳ありませんが、此れ以上憲法九条で話を脱線するのでしたら……イエローカードを差しますよ」脅しで黙らせるφ。
「ウググ」
「マネーバスターズのJです。お金様は勿論存在します!」Jは恐らく、根拠なくそう主張するのだろう。
「其の存在理由は?」
「はい、お金様は正義の味方に必ず宿るのです!」
「だから存在する根拠を尋ねているのです」
「存在すると言ったら存在するのです。根拠も糞もありません!」力技で断定する気か--無茶を言うな、J!
「あ、そうですか」話が長く成ると感じて他の意見に話を進めるφだった。「ふう、では他に意見がある方……はい、所属と名前をお願いします!」
「ビットマスタークラウンのNです。自分の意見としましては悪魔の証明を議題に出した事を此処にお詫びします」まさか√を差し置いて詫びるなんて!
「いえいえ、今更詫びられても困りますよ」
「いえ、詫びの序に如何して其の議題を出したのかを此処に告白しますと……本件は『お金様』についてです。何故概念其の物のお金様について誰もが口にするのか? 此れには全国ネット及びネット生放送でも御覧の様に『お金様』について各々がコメントを出しております」
「成程、確かにそうですね。視聴者の皆様方から『お金様』について多大な意見が寄せられている事は事実であります。まさかですが、尋ねますよ。Nさん、貴方が所属するビットマスタークラウンが此の議題を出した狙いとは此の疑問を視聴者に問い合わせる為なのですね!」
「勿論です。悪魔の証明はいわばおまけなのです。本当の狙いは全国ネット及び世界各国に『お金様』の真の姿とは何なのかを皆様で意見を出し合う為なのです。其の膨大なるコメントの海こそ我々ビットマスタークラウンの狙い通りと成ります!」
「成程。其れで……ですか。自分は私見を述べたりしません。ですが、悪魔の証明とは其の様な狙いが込められているのですね……お、そろそろ残り時間が十分を切りました。他に誰か意見を述べる者は居ないのでしょうか?」やられたなあ--其れでない事の証明を議題に出したか……『お金様』という概念について問う為に!
 未だに俺は確固たる意見がない。一体如何すれば……って挙手--然も意外な人物が!
「では所属と名前をお願いします……残り時間は後八分ですよ!」
「ま、ま、ま、マネー、の、の、えっと……何だったっけ?」前までのような少人数じゃないからLさんが固まっている!
「マネーバスターズですよ、Lさん」
「あ、はい。ま、マネーバスターズのL、L、L、と、と、もう、申します!」何時ものLで辛い俺達。「そ、そうですね。えっと、お、『お金様』、は、みんな、の味方、です」
「残酷ですが、何故味方なのか説明して戴けないでしょうか?」
「えっとですね……そうだ。真面目に働く人に福が宿る、の、ですよ!」
「どのように服が宿るのですか……残り時間は後四分です」時間を教えないでくれ、φよ!
「はい、そ、そうですね。悪い人はお金を大切にしない傾向にあります。例えば競馬などのギャンブルに手を染めて。ですが、真面目に働く人にはお金は宿るのです。例え少量でも汗水働いた成果として降って来るのです。そ、其の為に--」
「申し訳ありませんが、時間切れです。次の議題に移りたいと思います」
 哀れ、L。其れでも最初の方は完全にNのファインプレーもあってビットマスタークラウン側に有利だ。拙いなあ、『イエローカード』に依る強制黙秘はもうとっくに過ぎた。だが、C´、G、Oはもう一枚下されれば退場するしか無くなる。今回のルールは前みたいに甘くない。口喧嘩が始まれば内容次第ではレッドカードに依る一発退場も想定される。
 果たして俺達に勝機はあるのか?


 という訳で『お金様』を進めて行きました。最終決戦に於ける追加ルールを事前に説明しなくて申し訳ない。けれども、レッドカードに相当される物でわかりやすい例を挙げれば暴力行為だからな。此れは流石に駄目だろう。つまり、乱闘事態に成ったら退場処分と成る。野球だろうとサッカーだろうと暴力で訴えないように。
 其れじゃあ試作品は此処迄だ。そろそろ一兆年の夜を始めるぞ!

試作品 お金様 最後に書くだけ書く試作品(4/5)

 如何も少しだけ第六話のあらすじ部分を記そうと思うdarkvernuです。
 取り合えず最低でも二記事分執筆してから一兆年の夜に取り掛かりたいと思う。

 えっとダイジェストでお届けするとBの物語では色々あった御様子。Bさんはチームタスクフォース内である秘策を以って交渉に臨もうと決めにビットマスタークラウンY市支部に赴く。其処の嫌味なQを何とか打倒して本部への切符を手にして早々にトラブルが発生。急遽俺AとC´、其れからJがB、E、K、其れにπを救出するべく奴等の本社に乗り込んだ訳だ。だが、マスゴミに守られるビットマスタークラウンだけあって此の事件を盾に俺達へのバッシングに誘導した。然もGの野郎が澄ました顔で会見に臨むのだから此れ程腹立たしい物はない。だが、別の面から説明するとπのやらかした不祥事は公にされずに済んだ。ビットマスタークラウンもきっと、後が無いと考えるのが妥当かと思われる。
 さて、段落を変えてBの物語についてラストスパートと行こうか。後に、O本社にてチームタスクフォースとビットマスタークラウンは交渉に望む。交渉の内容はビットマスタークラウンが俺達マネーバスターズと公開討論に臨むという物。当然、電波オークションを兼ねた形で全国ネットにて中継される。正直、俺個人としてはテレビに出たくない気持ちも強いのだよな--同時に目立ちたいという意気込みもあるが。
 更に段落を変えて本社内に於ける交渉事について短く紹介しよう。互いに六人で討論される。だが、気を付けて欲しいのはビットマスタークラウン側。ネットサヨク出身のRという痛いおばちゃんが参加している事だろう。何でも√曰く素人枠の確保が理由。素人なのか、其のおばちゃんは? そんな交渉戦の中で√の威圧に押されてKが退場。後に釣られるようにRも退場。五対五の論戦に成る。中々耳を傾けない奴等に対してチームタスクフォースは三つの内の二つを奴等に決める事で話を終息させようと勝負を決める。此れに応じたビットマスタークラウン。だが、監禁事件を起こした奴等は此れだけで大人しくしなかった。
 何と外で待っていたKを人質にしてチームタスクフォースの懐柔を図った。そして明かされるHの真実は随分と業が重く、Bの家族だけじゃなくEの家族の離散の原因でもあった--随分と強引な伏線回収だな……おい!
 だが、そんなHの全てを許す覚悟でBは立ち向かう。そして、錯乱したHを助ける為にBは一緒に窓から落ちた。勿論、事前にマスコットキャラを外に配置したのが功を奏して助かった。其の結末が予想外なのか、√は只で復縁の約束を取り交わして無事に交渉成立。
 そしてスーパーデー一階にある始まりの部屋では騒々しくもあった。
「始まるのだな」
「何たって女子高生も参加するのだってな!」
「女子高生かあ、将来は連続テレビ小説に出たりしてな」
「オイオイ、何を言ってるのだよ。電波オークションで日本引き籠り協会は解体一歩手前なんだぜ」
「其れよりも注目なのがとある大企業の元会長SSと元社員√の一騎打ちだってな!」
「此処の御令嬢であるDも討論に参加するそうだ」
「現代のエド・ウッドがビットマスタークラウンの幹部だそうだ」
「きっと大手制作会社に就職する為に幹部に成ったのだろう」
「お、そろそろやって来るぞ!」
 何時ものこんな人達界隈のマスメディアの馬鹿共や大手ネットチャンネル出身の有名記者やアサヒるの語源を生み出したある評論家も居る。いや、他にも居るな。俺が見た所に依ると冴島の門ニュースでお馴染みのカオリンや週刊MOTOBEの編集長に穏座船のクロワーダも居るぞ。あ、子羊のミワサンも居る。チャンネルチェリーの柔道体型の社長は大嫌いだが、ミワサンみたいなマスコットキャラのおっさんは意外に好き……じゃなくてそんな話で字数を割くのは如何かと思う。
 そうだ、そろそろケリを付けないとな!
「よお、A? 四方や逃げ出しているのかと思ったぜえ」
「相変わらず嫌味な野郎だな、G」
「フ、フン……私がこんな小娘に負けたりはしないのだからね。サイボーグ政治を許さない!」
「いや、総理大臣の事で議論しに来たのではありませんよ」
「よお、Oのおっさん。仇は取らせて貰うぞ!」
「お前に殴られた傷がまだ疼くぞ!」
「Nさん」
「何も言うな。俺が選んだ道をL君が一々気に病む事はない」
「其れで何時に成ったら最新作が完成するのさあ?」
「まだオファーは来ないぞ!」
「此処で貴様に引導を渡す。俺の別名を『第一の羅将』にした罪を償って貰う」
「では君は私の別名は何が相応しいか知っているのかね?」
「そろそろ私語を謹んで」φは準備完了。「撮影準備出来ましたか……では此れより討論を始めたいと思います!」
 始まったな、俺達マネーバスターズ最後の戦いが……


 と軽い運動は此処迄にして『お金様』を五月第一週までに終わらせますか。
 という訳で一旦此処迄。まだまだ一兆年の夜は始まらないぜ。

二回目の雑文は……Jニーズで容疑者とはメンバーと呼ぶらしいが、其れ止めようぜ!

 如何もdarkvernuです。
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 何時も思うけど、メンバー呼ばわりすんの止めよーぜ……と思い、こんな呼び方なら良いんじゃないかって思えるショートショート議論を開始。

 容疑者メンバー呼ばわり小論争を此処に始める司会は私近藤剛。パンダ外交大好きな無知無知アイドル近藤まちゃひこと堂本兄弟次男堂本金田一一剛を足して二で割った名前だが、関係ないぜ。
 其れじゃあ今回の三人の論客を御紹介しましょう。
「裸で何が悪い……」変態紳士大学シンゴーシンゴー学部裸で何が悪い学科所属の二回生で在らせられる稲垣メンバー五郎君四十八歳。
「何で何時もJニーズはメンバーなんや……」ごっつええ感じ大学130R学部蔵野学科所属の二回生板尾淫行創路二十八歳。
「止めてよね、本気で報道すればJニーズが他の人と同列に扱えないじゃないの……」ストライクフリーダム大学ナイトジャスティス学部淫行サークル学科所属の一回生和田スーパーフリー真一郎三十二歳。
 如何考えても議論するべき面子ではない面子で今回の小議論をして貰う。
「此処はメンバーではなく、イケメン呼ばわりで報道すれば良いんじゃない? 例えば草薙メンバーなら草薙イケメンで、稲垣メンバーなら稲垣イケメンで」
「全国のブサメンと俺を敵に回す気?」
「だよね。僕には如何してみんなそんなに簡単に決められるかわからないよ」
「じゃ、じゃあ此処は犯罪歴のある萩原健一に因んでショーケン呼ばわりは?」
「全国の萩原さん及びショーケンファンが怒るやろ!」
「証券取引所の風評被害に繋がるよ」
「じゃあ此れか……犯罪者はクリミナルと呼ばれるように此処はクリームで良いんじゃね?」
「人をクリームスープ呼ばわりするとファンから猛反発が予想されるよ」
「クリームとか逆に甘いって意味で通じるんとちゃうの?」
「甘いマスクという意味で誤魔化せるじゃないか。わざわざわかりにくいメンバー呼ばわりするよりもいいんじゃないかな?」
「よっしゃあ、其れで決まりや!」
「いや、駄目だよ。其れじゃあ誰かが容疑者に成る度に山下クリームは○○とか木村クリームは○○したとか或は中居クリームは○○容疑でとか……子供達が見たら『そんなアイスあるの?』や『ねえねえ、欲しいよお!』とお母さん方に尋ねられたら如何するんだよ!」
「チイ、其れもあるんやな」
「仕切り直しか……じゃあ、プリズンは収容所という意味も兼ねて此処はプリズ呼びは如何だ?」
「ほうほう、其れは行けるんちゃう? 此れならわかりにくいメンバー呼びで視聴者からの質問攻めにあわずに済むんやし!」
「た、確かに通せるかもしれない。何となく希望が見えたよ!」
 如何やら一つの結論に辿り着きましたね。其れでは以上で小議論を終了させたいと思います。如何も有難う御座いました。


 短くて済まん。だが、仕方ないんだ。たった三人で然も雑文中に議論を終わらせないといけないからな。という訳で……何が言いたいかって? いい加減、Jニーズに忖度するの止めろ! 何がメンバーだよ……其の呼称だとまるでそいつは団体名の様に誤解されるだろうが。抑々日本語としてもおかしい事に気付け(怒)! だからってJニーズの権力が恐いかって……だったら小議論で決まった『プリズ』呼ばわりで良いんじゃない? 其の方が従来の容疑者呼ばわりと兼ねている上に多少は洒落の利く呼称だしな。だって容疑者じゃん、牢獄に放り込まれていた訳だしな。保釈しようとも結局は容疑者扱いな訳だし、まだ檻の中の囚人に相応しい訳だしな。
 という訳で二回目の雑文は此処迄。

 Jニーズといい、Bニングは本当に日本の癌だな。こいつらを纏めて焼却処分すればどれだけ日本の芸能界が浄化されるかわかった物じゃないぞ。という訳で今回は此処迄。ミスターとモナ男を裏切り物とか……如何であれ、あいつらは仕事しようとしてるんだ。フルアーマー革マル野郎は批判するんじゃねえ……つーか仕事もしないで批判するとは何事だよ!

ダブルスタンダードを平気でする奴に正義はない

 如何もdarkvernuです。
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 此れは昔から自分にとって最も反吐が出る話だ。Aはタバコ吸ってはいけないのにBはタバコ吸って良いなんていう話をする奴程、正義を愚弄する物はない。別に行き過ぎた正義を主張する訳ではないが、正義について少し考えるショートストーリーでも少し始めようか。

 昔々ある所に淳一君と喜平君と達也君と明博君が居ました。四人は決して同じ立場ではありません。ですが、淳一君と喜平君は昔は所属こそ違えども同じ官僚でした。共に天下りを目指して私腹を肥やすライバル同士でした。一方で達也君はみんなのアイドルでイケメン、そして自作農のプロ。もう一方の明博君は村の代表の一人として活躍するのです。そんな四人は全員セクハラ問題を抱えております。淳一君はある瓦版にてセクハラ発言をして事務次官を辞職する羽目に、喜平君はビーチで貧困調査と言う名の売春買春をして辞職に、達也君は未成年に手を出した罪で活動自粛に、明博君は飛脚内で女性と一緒に居る所を褌から何を出そうとして女性に逃げれただけじゃなく訴えられて僅か半年だけの活動休止処分を受けました。
 四人共内容こそ違えどセクハラで訴えられた身……なのに喜平君は貧困調査という名目でマスコミ関係者及び明博君の所属する組合から支持を受けて御咎めなしの状態に。其れから明博君は僅か半年の処分だけでほぼ御咎めなし。達也君に至っては容疑者……ではなく、達也『一員』という謎の扱いでほぼ御咎めなしの状態。同じアイドル組織所属の特にリーダーからは猛烈な批判を浴びせられたにも関わらず。だが、淳一君だけはみんなから叩かれる始末。同じセクハラの内容なのに三人との決定的な差は一体?
 其れだけじゃない。淳一君の場合は明らかにセクハラ発言にも拘らず仕込みの疑いが日を追う毎に強まる。にも拘らず、淳一君及び彼の実質的な上司である太郎大臣は一方的に攻められて遂には明博君所属の組織を始めとした関係各社は『私も』運動を起こされて猛烈な批判を受ける有様。おかしいと思わないか、此れを?
 果たして此れは本当に正義なのか? 三人はほぼ御咎めなしなのに淳一君だけこんなに責め立てられるのは? 此れを二重基準と呼ばずして何と呼ぶのか? 努々考えさせられる問題だと思わないか?


 そうなんだよな……マジで意味不明だろう。別にあの事務次官を擁護する気はない。けれども複数の識者が言うように一方的に責め立てては不公平で事の真相を見え辛くするだけだからな。其れに何故ビーチとトキヲの山口、其れにミョンバクがあの程度なのにあのおっさんだけ一方的に責め立てられるんだ……おかしいだろう、幾ら何でも。此れは幾ら何でも不公平極まりない。特にテロ朝……ではなく、サーヴァ・ブーメラン党よ……あの事務次官を始めとした関係者を批判する前にてめえの所のハイハイとかミョンバクを議員辞職勧告しとけよ、何が『ME TOO』だよ……二重基準にも程があるぞ、てめえ等!
 ま、奴等がスナイパー御曹司の辞職をするまでサボるんだったら別に構わない。駄目大人党、頭がパーン党、其れに攘夷党だけで実質国会が正常に運営出来ているという代え難い事実が浮き彫りに成ってるからな……なのに奴等は其れにもいちゃもん付けて審議の妨害をしてやがる。自分はなあ、中学時代から仕事しない癖に偉そうに人の仕事ぶりを批判する馬鹿野郎を許せない。其れだけじゃない。批判するべき奴等を批判せずに一方的に一生懸命謳っている奴だけを批判する奴も許せない……筋が通らないだろうが、そんなの(怒)。そうゆう奴等こそが日本を、世の中を悪くしているのだと今なら断言出来るな。本当にそうだぞ……仕事しない奴が仕事する奴を批判する権利はない。勿論、仕事を果たしていても仕事をしている奴だけを批判する奴もだ……筋の通らない事をするのは臆病者のやる事と変わらん。つまりだ……サーヴァ・ブーメラン党、後の本場ブーメラン党、マルクス党、エンゲルス党、そしてフリーダム党はとっとと解党して議員全員宗主国に強制帰還すれば良い(願)!
 其れとショートストーリーでは記していないが、ダルシム文科相のヨガ教室通いについては公用車で行くのは如何かという批判だけにしろ。其れにヨガで健康的に成るのは禿添えの職権乱用よりも余程可愛い物だぞ。別にダブルスタンダードではない、ダルシムが批判されても仕方ないのは公用車を使った事にある……だからって一方的に攻めるにはもう少し筋を通そうぜ、自分は其れを言いたいのだよ!
 まあハニトラは複数で明白だからな。其れに進優子(別名を使わん……こんな名前からして工作員臭いクソ女に関しては!)だっけ? あいつ単独じゃないだろう、あいつの上司であるババア(か如何かは知らんが)も一枚噛んでるだろう。だとすれば部下の罪は結果として上司の罪に成る……よってテロ朝がやるべき妥当な案は進と其の女上司を懲戒免職処分にして二人を雇う事に成った関係者全員を二階級以上の降格をさせる位の覚悟で臨んで貰わないとなあ。だって新潮に情報漏洩だぞ、其れに仮にハニトラじゃなくとも女上司はとんでもないパワハラ上司だぞ。え、伊沢の友人である佐川の責任はスナイパー御曹司の責任とか日頃から言ってるんじゃないの? ま、筋を通さないのがマスゴミ関係者だしな……通していれば変態新聞の変態記事報道で日本国民認定の敵であるライアン・コネルや当時の関係者共が甘い処分或は昇進なんて有り得んもんな。マジであれが十年以上も世界中に配信して来た罪は万死どころか分子レベルまで消し飛ばす罪に等しい!
 という訳で時事ネタの解説を終える。

 では第百十話の解説と行こう。尺だの何だのは何時もの事だ……しかし、此れでは南部陽一郎に捧げる物としては余りにも格好が悪くて申し訳ない。タイトル負けをまたしてしまったのが辛い……再発防止に幾ら望んでも此れだから如何すれば良いのか。
 因みに悪い事ばかり言っても仕方ないので細かい解説をすると蒼天電光はカミオカンデで中性微子はニュートリノの日本語訳、ヒッスス粒子は名前からしてヒッグス粒子ね。つまりだ、今回南部さんのモデルの主人公と長編の主人公ガン流豆の他に出て来た紺柴ファウ俊は現在も存命中でノーベル賞を受賞した小柴昌俊其の人だよ。実は先に亡くなった南部さんよりも年上だから驚きだよ(総理大臣経験者で現在もしぶとく生きるヤスバーロもそうだけど、かつては芸能界の生きるレジェンドだった故森繁久彌含めて中々にしぶといからな)。そうゆう設定を踏まえてヒツ市よりも年上で更には腰痛に悩まされるという老いぼれには避けて通れない事情も加えてキャラメイクしたからな(の割には無茶苦茶動いていたとツッコまないでくれ!)。
 という訳で第百十話の解説を終える。

 ではでは予定表だい。

 四月三十日~五月五日   第百十一話 時間旅行 証明者アントルー・ワームドの証明      作成日間
 五月七日~十二日     第百十二話 時間旅行 生物学者シーン・マウンテインの見た遺伝学  作成日間
  十四日~十九日     第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着        作成日間
  二十一日~二十六日   第百十四話 初めてのお使い                    作成日間

 次の話は愈々、第四十五話から続くあの問題の証明に入るお話……だが、ガチの数学者には悪いが難しい事は書かない。雰囲気だけで何となくワイルズがモデルの主人公の話を作り上げるので其処を宜しく。
 其れじゃあ今回は此処迄。ザンキゼロのマスコットのあいつは絶対チャー研だろ? 然もそいつの声をバイキンマンにする時点で狙っているとしか思えない事に!

試作品 消費してばかりの馬鹿共のオタク会話 PART3

 如何も……一応ケンガンアシュラのファンであるdarkvernuです。
 というか、侮っていたよ……ヤバ子の空手家贔屓を! ってな訳で無駄な議論と行きましょうか、因みにネタバレはしないように色ペンで一見すると読めないように表示するぜ!

 ケンガンアシュラとは誰もが認める下手糞な絵を描く事で有名な原作者が帰国子女で英語堪能な原画家であるだろめおんに描かす事で迫力ある絵に仕上がった格闘漫画。兎に角、企業同士の戦いを企業が雇う闘技者同士の戦いで決着を付けるという全く新しい格闘漫画。そんなケンガンアシュラも絶命トーナメントに入った。トーナメント表を見て六人の論客が予想をしてゆく。但し、決勝戦の結果は此れを執筆した時点でまだその時期じゃないのでお気を付けを。
「こんなの読む位なら喧嘩稼業で議論させろよ……」と開始早々失礼な事を口にするのは批判厨大学池沢春人学部所属の准教授陳博之。
「そうは如何だろう。作者は喧嘩稼業どころか喧嘩商売も知らん、我慢しろ……」一応失礼な事を口にするのは八代大学田崎学部所属の教授立川きよし。
「話は其処じゃない。原作者はWEB漫画である求道の拳を不定期連載中だ。其方の展開も念頭に入れて予想をするように……」と予想のハードルを下げるのは金田一推理大学犯人たちの事件簿学部所属の講師都築英治。
「其れだけじゃあ厳しい。一応、サンドロビッチヤバ子は空手家贔屓の糞漫画家だ。第一に一番の空手家、第二に主人公と来て、第三に初見、第四に天才キャラという順に依怙贔屓するから其れも視野に入れるように……」更にハードルを下げるのはコナン推理大学犯沢さん学部所属の准教授津川成美。
「出場するのはAブロックから行くと暮石を師匠に持つブラジリアン柔術家で天才キャラ今井コスモにブルファイターを父に持ち、更にはホッケー選手だったアダム・ダッドリーにヒマラヤ出身だが今はニートな河野春男、警察官ではあるが殺人鬼の正義ファイター阿古屋清秋、呉最強にして凶悪な男呉雷庵、バリツ使いで日本人を先祖に持つ茂吉・ロビンソン、主人公にして二虎流使いの十鬼蛇王馬、髪の毛長いが小柄な暗殺者の因幡良までがA。体重200キロ近いが身長193のミスタチオン体型で元六真会館出身で300勝も挙げている古参闘技者の若槻武士、元ネタが室伏広治な室淵剛三、バレエダンサーにして理人のライバルである沢田慶三郎、ドーピング筋肉魔人なのに超インテリの禿ユリウス・ラインホルト、戦いをマンハントと称する傭兵にしてエロシーン製造機で盲目のムテバ・ギゼンガ、生まれ付きシリアルキラーで柔道で人を殺しまくった泣き男目黒正樹、古代相撲の使い手にして実質横綱以上の実力者である鬼王山尊、師匠がプロレスの神様蔵地な上に場合に依ってはマーヴェラス関を召喚するプロレスラー関林ジュンまでがB……」と前情報を知らせてくれたのが本部以蔵解説大学雷電学部所属の教授テリー山田。
「右ブロックだと頑丈な骨の持ち主にしてラウェイ使いでガオランをライバル視する絶叫男鎧塚サーパインにシーシェパードのワトソンを捕えた漁師の中の漁師である柔軟さとバランス感覚を両立させる賀露吉成、元暴走族族長にして毘沙門の絶対王者である身長220以上の根津マサミ、最速にして暗殺者の家系を持つ上に雇用主が暗示使いな御雷零、ピンチ力で物を切れる上に怪力な男理人、琉球空手の使い手にして魔槍と呼ばれる指だけで物を穿つ能力者黒木玄斎、日式中国拳法(darkvernu的にはこの表現を使いたくないが)の達人にして武神を倒して闘技者枠を奪った男二階堂連、主人公のライバルにして孤影流という攻撃技が何でも捻じるというチート技を持つ桐生刹那まででC。初見流合気道と初見流忍術の使い手であり、絶好調だと文句なしの初見泉、物真似使いの千葉貴之、隠し武器を体内に内蔵し、更には指圧使いの医者兼始末屋の英はじめ、軟体体質にして二メートルの大男である上に死刑囚の坂東洋平、ムエタイの達人でボクシング世界王者のガオラン・ウォンサワット、強力な過去を持つジークンドーの氷室涼に対して先読みと紅人流で辛勝したという一般人並みの体力を持つ金田末吉、表最大の格闘技団体の絶対王者にして総合格闘技のスペシャリストな大久保直也、拳願試合の帝王にして滅堂の牙である試合中に進化するのが特徴な加納アギト迄がD。以上だな……」更に前情報を紹介したのが只の一般人である鰓意打郎。
 以上の六人でネタバレ前の情報を元にトーナメント予想をする。
「二回戦進出は絶対にアダム、春男、雷庵、王馬、若槻、ユリウス、ムテバ、関林、賀露、御雷、理人、桐生、初見、坂東、ガオラン、アギトだろう。三回戦進出は春男、王馬、若槻、ムテバ、御雷、桐生、初見、アギトで準決勝進出が王馬、若槻、桐生、アギトで決勝進出が王馬と桐生だろうが!」
「いいや、此処は前情報を踏まえてみよう。やはり二回戦進出はコスモ、阿古屋、雷庵、王馬、若槻、ユリウス、ムテバ、関林、賀露、御雷、理人、桐生、初見、坂東、金田、アギトで三回戦は阿古屋、王馬、ユリウス、ムテバ、御雷、桐生、初見、アギトで準決勝は王馬、ユリウス、桐生、アギトで決勝進出は王馬とアギトだ。ユリウスは天下の東電様だろうが……二回戦敗退は有り得ん!」
「でも気を付けた方が良い。意外と作者は強い奴を勝ち上がらせる。だから二回戦はコスモ、阿古屋、雷庵、王馬、若槻、ユリウス、ムテバ、関林、サーパイン、御雷、黒木、桐生、初見、英、ガオラン、アギト。三回戦はコスモ、王馬、若槻、関林、御雷、黒木、初見、アギト。準決勝は王馬、若槻、御雷、アギト、決勝は王馬とアギトと成る。重要なのは天才キャラコスモと師匠蔵地が三回戦進出歴を持つ関林だろう。其れに空手家贔屓を考えれば黒木が桐生に勝つ可能性は有り得る。だろう?」
「厭々いや、其れは甘過ぎだって。良いか、二回戦棄権の年下のおじさんである初見を踏まえて二回戦進出はコスモ、阿古屋、雷庵、王馬、若槻、ユリウス、ムテバ、関林、サーパイン、御雷、黒木、桐生、初見、坂東、金田、アギト。三回戦進出はコスモ、王馬、若槻、ムテバ、御雷、黒木、坂東、アギト。準決勝進出は王馬、若槻、黒木、アギト。決勝進出は王馬とアギト。此れで間違いない」
「そうすると二回戦確定なのがコスモ、阿古屋、雷庵、王馬、若槻、ユリウス、ムテバ、関林、御雷、桐生、初見、坂東、アギトか。Cブロック第一試合と第三試合、Dブロック第三試合が意見の上で分かれているなあ」
「俺からすれば此処はサーパインにして置こう。次は理人で良いだろう、指対決で理人がポット出の髭親父に負けるかよ。そして此処であんなクールなガオランを負かすなんて考えられない!」
 こうして各々の予想は決定された。では時間を一回戦終了まで遡ろう。

「何だと、雷庵、王馬、若槻、ユリウス、ムテバ、関林、御雷、桐生、初見、坂東、ガオラン、アギトは合っていたのにアダムも春男も賀露も理人も負けただって!
「俺なんか賀露と理人と金田が負けたぞ
「僕は英以外全員当てました!
畜生……こっちは金田を外してしまった!
賀露と理人の敗北が大きいですね」
黒木の快進撃は思った以上に予想を外してくれましたな。あそこまで実力差を見せ付けるなんて思わなかった
 気を取り直してもう一度三回戦進出予想を皆さんにして貰う事に。
「こんなの此れだ。三回戦は阿古屋、王馬、若槻、ムテバ、御雷、桐生、初見、アギトで準決勝は王馬、若槻、桐生、アギト、決勝進出は王馬と桐生に決定だ!
「確かにな。まあ俺は三回戦進出は阿古屋、王馬、ユリウス、ムテバ、御雷、桐生、初見、アギト。準決勝は王馬、ユリウス、桐生、アギト、決勝は王馬とアギトだ……東電様の闘技者が二回戦敗退なんて有り得ない!
「まあ待て。此処は三回戦はコスモ、王馬、若槻、関林、御雷、黒木、初見、アギトだろう。準決勝は王馬、若槻、御雷、アギトで決勝は王馬とアギトで決まりだ!」
「馬鹿な予想だ。此処は三回戦進出はコスモ、王馬、若槻、ムテバ、御雷、黒木、坂東、アギトだろ? 準決勝は王馬、若槻、黒木、アギトで決勝は王馬とアギトで決まりだ!」
「三回戦だと王馬、若槻、ムテバ、御雷、初見、アギトが確定していてAブロック第一試合、Cブロック第二試合の予想が分断されているなあ
「Aブロック第一試合は法則を踏まえてコスモにしましょう。Cブロック第二試合は流石に準決勝までライバルを勝たせるでしょう……だから桐生にしましょうね」
 こうして再び予想が為され、時間を二回戦終了後まで針を進める。

王馬、若槻、ムテバ、御雷、初見、アギトは合っていたのに阿古屋、桐生は外したぞ!」
俺もだ。阿古屋、ユリウス、桐生が負けるなんて正直予想外だ!」
関林だけ外した
僕の場合は初見ですね
桐生が負けるなんて思わなかった!」
黒木が此処迄強いなんて……今からライバルを倒したのか、恐るべし、サンドロビッチヤバ子!
 今回もあるキャラのせいで大きく予想を外す事態に。そんな訳で決勝進出までの予想を三度行って貰う事に。
「こんなの準決勝進出は王馬、若槻、黒木、アギトで決勝進出は王馬、アギトで確定だろう!」
「俺も其れで良いや!」
「いや、待て。此処は王馬、若槻、御雷、アギトで決勝進出は王馬、アギトだろうて」
「其処はシビアに王馬、若槻、黒木、アギトで決勝は王馬、アギトだろうに!」
「準決勝は王馬、若槻、黒木、アギト、決勝は王馬とアギトだね」
「まあそうゆう流れっしょ。流石に此れで空気が読めないなんて有り得ないな」
 だが、彼等は準決勝終了後に思い知らされる……ヤバ子の贔屓は今迄のどの主人公補正、ライバル補正、ラスボス補正をも超越する事を!

「ま、マジかよ!」
「嘘だろ……普通そんな展開にするかあ!」
「俺は確かに準決勝の予想は外した……しかし!」
「何故決勝進出がお前なんだよ!」
「厭々厭々、嘘だと言ってくれよ!」
「何でお前が負けているんだよ!」
 詳細はググレカス!


 とある方法を知らないユーザーには証拠隠滅にしか見えないだろうが、一応空白にクリックしながらスライドすると文字が見える仕組みだよ。にしてもあれには驚かされた……まさか其処まで贔屓にするなんて思わなかった!
 ネタバレなので詳しくは紹介しないけど、ドラゴンボールの魔人ブウ篇でラスボスがダーブラに成るという展開。ワンピースのアラバスタ篇だとミスターワンがラスボスを務め、ブリーチだと銀城よりも目立った月島さんが銀城ぶっ倒してラスボス務めたり、タフだとアイアン木場がガルシアに勝利する所か鬼龍さんに勝利する展開だったり、ラッキーマンだとさっちゃんではなく越谷太郎がラスボス務めたり、デスノートではライトは南空ナオミに敗北したり、コナンでは最近発覚した烏丸蓮夜(字は間違うが仕方ない)ではなくジンが黒幕に成ったり……とやや下手糞な表現で済まないが其れ位衝撃展開だった。まさかあいつが其処まで強いなんて思わなかった。ヤバ子が其処まで空手家を贔屓にするとは思わなかった。片原滅堂という最強属性の雇用主が擁する全身タイツが髪の毛と髭が一体化したポット出の琉球空手の達人に完全敗北するなんて!←はネタバレなので敢えて隠した。申し訳ない。
 という訳で試作品の解説は此処迄だ。いやあ、あれは格闘漫画の歴史に名を刻む一戦だったな。本当によお、其処までフラグクラッシャーだと逆に倒し方を知りたく成るぞ! そうゆう訳で今回は此処迄。

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(終)

 午後十一時三十七分四十八秒。
 指揮官型を取り囲むように三名は恐怖する--囲んだ側が恐怖の表情をする理由は……囲む相手が最強の銀河連合と称される指揮官型にある。
(指揮官型を相手にーイ私達が勝てる筈がない。普通ならそう思わなければアアー意味がない。此の先も此れエエーからも……と恐怖心を如何にかして誤魔化そうと試みる私が居るーウ。だが、誤魔化し続けても指揮官型の前では頭脳労働者は恐怖しイーか思いつかなイー!)
「オマエラ、今は恐がっている場合ジャナイ!」ガン流豆は当たり前の事を檄として飛ばす。「タタカエ……其れしか俺達に可能性はナイ!」
 ああうん、そうだともうむ……あるぞうむ--ファウ俊は言葉に表せなくとも自らに檄を飛ばそうと必死に成る。
「ああ、あああああああアアー!」ヒツ市は叫びつつも用意した自作製電磁望遠砲を構える。「先足必勝で行くぞおおおおおおおオオーイ!」
 だが、指揮官型の速度は一瞬にして望遠砲の間合いに--引き金を引く間もなく、人達の斬撃を受けて血飛沫あげながらファウ俊は左横に倒れた!
「ファウトシのジジイが……死んだノカ!」一瞬にしてガン流豆に接近する指揮官型に言葉が追い付かない。「ッテイツノマニ!」
 何とか指揮官型の超近距離迄飛び込んで腰を抑えてから斬撃の初動を潰したガン流豆--だが、ファウ俊が切られた事もあって機会である筈の此の状態に対して咄嗟の行動が採れないヒツ市が居た!
「……そ、そうだ--」
 ウグワアア……遅過ぎるぞ、ヒツ市のジジイイイイ--機会とは待っては訪れない……故にガン流豆はヒツ市の方角に蹴り飛ばされて射線軸に入ってしまった!
(拙いーイ……もう引き金を、う、わあああああ!)
 発射された--其れはヒツ市にとって同胞を倒す行為に他成らない……罪を背負うのか、背負えるのか!
 ところが、放たれた一撃はガン流豆を通過して指揮官型の胴体を貫通……指揮官型は確実な死を迎えた。いや、有り得ない。誰もがこんな事は有り得ないと思える程の結果に--ヒツ市もガン流豆も如何してそんな結果に成るのかを考える程に次の行動が採れない!
(一体何が起こったアアー? 確かに右前足を伸ばせば届く所まで彼の体は近くにあったアー……方向転換する余裕もないーイ。例え熟練者でも方向転換しても自作製電磁望遠砲の威力の前では掠り傷も致命的だアアー。なのに、太間ガン流豆の肉体を通過するかのようにイー放たれ、絶対に勝てない筈と思っていた指揮官型を一撃で……って仰向けに倒れる指揮官型、そそうだアアー!)
「ナ、ナンダ!」ヒツ市だけじゃなく、ガン流豆も其れに気付いた。「シキカンガタから液状の何かがファウ俊に向かって接近スルゾオオ!」
「拙イーぞ、其れだけは」我に返り、肉体の機能も取り戻したヒツ市は先に狼煙を上げてからファウ俊の所まで向かった。「ファウ俊をやらせんぞオーお!」
 だが、走っても間に合わない距離にファウ俊が倒れる。最早此れまでなのか……其の時、液体型に向かって何かが飛んで来た--瞬く間に液状型は煙を放ち始めて苦しむようにファウ俊の周囲でもがき始めた!
「あれエエーは……固形炭酸!」ヒツ市は固形炭酸と呼ばれる水に入れると煙を放つ物を投げた方角を見て確認する。「お前は……現場監督ーウ!」
たいらマモルス……唯今惨状ぜおう!」正式名称平マモルススルスだけじゃなく、工事関係者の老者達が一斉に集まってファウ俊の周囲に集まる。「如何だあ、此のジジイは死んじまったぜおう?」
「残念ながら息をしておりまちゅ!」
「あれだけ長く切り付けられている乃似傷が浅い……妥斗!」
「まだまだ長生きされようぞ、此のオヤジとは!」
 ファウ俊の恐るべき強運にガン流豆は勿論の事、付き合いの長いヒツ市も驚きを隠せない!
(何て奴だアアー……普通なら死んでいる傷なのに生きているなんてーエ!
 此れも又、理論通りにはゆかないーイという自発的対称性の破れが齎す物なのか!)
 喜びと笑いが込み上がる深夜の密林……だが、其れも僅か二十四の秒の後に驚きへと変わる--気体にした液状型は何と時間旅行機に向かって馴れない体を動かしているではないか!
 サセルカアアア--誰よりも時間旅行機に思いを馳せるガン流豆は片翼のみで急加速飛行を行う!
 辿り着く頃には銀河連合の狙い通りにガン流豆を乗っ取り始める--だが、ガン流豆は其れも覚悟の上で自らの意思を以って……時間旅行機を起動させた!
『--其れは一歩間違えれば生き残った筈の私達を巻き込む強烈な光だった。私は私達
は死んだと思った。天王子を使用した時間旅行機が発動しては最早生き残る可能性は
ない。誰もがそう思った。
 しかし、私達は生き残った。そして彼の姿は此れを機に二度と私達の前に姿を現さなく
成った。此れが事件の顛末だ。生前の私の晩年に於ける物語は此処で終結。
 と其の前にある者達が私の前に姿を現したな。丁度ファウ俊が元気に成って直ぐ
だったな。彼等とのやり取りについても少し紹介しておこう。確か--』

 十二月五十八日午後二時十八分四十八秒。
 場所は不明。
「--以上が時間旅行に関する私と彼の逸話だーア」
 --成程、では彼は昨日の時代に戻る筈だったのですね。其の根拠は貴方が提示したようにヒッスス粒子が諸要因ですね?
「ヒッスス粒子はあくまできっかけに過ぎないーイ。だが、やっぱり当たらなかった理由が今でもわからないーイ。確実に当たった筈の望遠砲の一撃……だが、貫通したアアー。ひょっとすると彼はファウ俊も言うようにーイ中性微子のような存在でもあると思われるな」
 --とすると時間旅行した太間ガン流豆の実態は限りなく中性微子或はヒッスス粒子に近い、と仰る訳ですか?
「あくまで可能性に過ぎないーイ。其れに最早私に残された時間はないーイ。果たして私は一の週も或は明くる日には眠るように想念の海に旅立つかも知れないなアアー」
 彼の言葉は予言だった……だが、其の予言は大きく外れて約十一の月と二十八日も生き続ける南野ヒツ市。彼は敢えてそう言う事で時間旅行は実現出来ると自発的対称性の破れの応用法を以って彼等を泳がせたのである--次の取材先と思われるとある数学者の所まで!
(約二名……恐らく、太間ガン流豆が私と出会う前の彼だろうーウ。既に戻り始めているとしーイたらきっと私とは異なる完璧を追い求めてやまない彼のもとに向かっているのかも知れない。だが……彼には申しイー訳ないが、完璧は此の世に存在しないーイ。何故なら一般生命と銀河連合という全くぶつかり合う存在が居るーウのに如何して完璧と唱えるのか? 私達は一見すると立っている理論に心酔する余り、本当は倒れている理論に振り回されているのではないかアアー?
 其の事を良く肝に銘じてくれよーオ!)

 ICイマジナリーセンチュリー二百六十年十二月五十八日午後三時零分三秒。

 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き 完

 第百十一話 時間旅行 証明者アントルー・ワームドの証明 に続く……

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(倒)

 午後八時五十二分十八秒。
 場所は標高成人体型百六十七中央密林地帯。
 かつては何かが建てられた跡があった。だが、六十以上の年より前に何者かが既に建物ごと焼いた為に今では何も残らない。御丁寧に火では燃えない部分は何かの工事器具で粉砕されており、何も残らない。
 ガン流豆は其処で時間旅行機を使用して今度こそ元の時代に戻るべく試し始める……「待て、銀河連合が要因だと主張するなら奴等が来るまで待つのも科学者の務めじゃないーイか!」前にヒツ市がそう声を掛ける。
 実は此処へ来る迄に三名は銀河連合との戦いに備えて準備をしていた。時には狼煙を上げて仲間達に知らせる為の準備も。だが、用意出来たのは自作製電磁望遠砲二つと修理器具一式に医療用具一式のみ--心許ない状態の上に大軍が押し寄せれば瞬く間に鎮圧される装備である。
(此れだけで乗り切ろうと考える私達も如何かとは思うーウ。だが、時間旅行機には天王子が主動力としイーて備わる以上は何かしら、此処ら一帯を吹き飛ばす一撃は期待出来る。最も私達は無事では済まないーイからな……私達みたイーな何時死んでも構わない生命で良かった。え、ファウ俊がってエーイ? 彼が建築を進めるあれは別に生きーイている内に完成しないと既に諦めているしな。要するにファウ俊が死んだ後は現場監督の好きーイなように建築して良いという遺言書を工事開始前からやっていたそうだ。
 今はまあ、時間旅行機の稼働よりも先に済ませたーイ言葉がある。まだまだ未練たらしいのが老いぼれという物だアアー)
 三名は最後の討論を始める。議題はやはり時間旅行について。三者三様に主張を変えないが、少し異なる。其れはガン流豆は銀河連合と対なる一般生命にも秘めたる動力を持つのではないかという意見。此れは銀河連合を動力源に出来るなら対に成る自分達一般生命にも其れが果たせるのではないかという話だ。だが、同時に其れは一般生命を依り銀河連合の色に近付けかねない暴れた論理である。其の事を自覚しつつも敢えて勇んでゆくガン流豆だった。
 一方でファウ俊は中性微子の存在を主張するが、其の中で中性微子は当初としては死粒子と名付けられる程の見えない粒子だった。其の死粒子は更にお日様の放出現象……即ち、波動にも関連するそうであった。其の為に時間旅行の足助けとして近年では中性微子と呼ばれた粒子が関係しているのではないかと意見を述べる。
 最後にヒツ市は次のように主張する。此れは思考の中で説明する。
(確か私の主張する自発的対称性の破れは其の後に彼の質量を齎す粒子を発見しーイた……思い出したけど、名前は確かロディコチーター族で此処にイー最近登山予定のチータン・ヒッススで彼の名前から其れはヒッスス粒子と呼ばれるそうだ。まあだから何って聞かれたら此の様に言うねえーイ……其の質量を与えるヒッスス粒子の存在が寄り時間旅行に必要な波動を齎すとすれバばー、答えは自ずと見えて来る。まああくまでヒッスス粒子は補助機関に過ぎないーイ。嘗て信じられたえっと……忘れたけど、あれも元は電波と同じく補助機関に過ぎないーイ。だが、ヒッスス粒子は本来質量を持たない筈の我々に重みを齎してくれたアアー。時間旅行に重みを齎す可能性は如何して出来ないと主張出来るかアアー!)
 三名の討論は時間を忘れる程に迄激しく成る。逆に其れは物音に気付くまで恐るべき存在を気取れないのと同じだった--見上げたヒツ市が其れを見て……大声で叫ぶまで回避出来たかどうかさえわからない程に!
 回避した三名は恐怖する--其れは指揮官型……装備が如何とかそうゆう段階を超えた先に居る銀河連合!

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(休)

 十二月二十八日午後三時十三分十八秒。
 場所は紺柴ファウ俊研究所一階研究室予定。
 予定と称されるのは場合に依っては改築される可能性があると踏まえて。但し、建築過程で追加発注される事は有っても当初の予定通りに建築されてゆく。何故なら工事の様子を此の部屋から眺めるヒツ市は次のように思考する。
(付け焼刃とは文字通り針で止めたみたいーイな全く意味を『為さない』刃の事。『成さない』ではないー。其れはあらゆる分野で応用が利く大変有難い用法でもあるうー。設計図が当初の予定を外して追加発注するといーイう出来事もあるだろうが、此処で設計図を一からやり直さずに敢行しーイようとすれば歪が訪れる。結果、紆余曲折の末に完成した建物は耐震強度上を踏まえても余りーイにも住み心地の良くない物と化す。そうゆう悲劇は建築業界の中で飛び交うーウ。だが、一からやり直せば出費が嵩むーウ。だが、追加発注を断れば今後の付き合いにも支障をきたしーてしまう。商いの世界でも通用する話だが、そう簡単じゃなイーのだ!)
 ヒツ市がそう考えている中で唯一名は此の部屋を使って僅か一の週も経ずにある物を完成させる……「ヨシ、デキタ!」雁族の訛りを口に出す為にヒツ市は声のする方に体を向ける。
「とうとう、行くーウのか?」
「イヤ、其の前にファウ俊を呼んでクレナイカ?」
 あーア、わかった--そう応じたヒツ市は居間で工事関係者である齢四十七にして十一の月と一日目に成るエウク象族の老年とファウ俊が激しい議論の中へと入ってゆく。
「全く困った生命だぞう!」
「改築話だと言ってるだろうがうん、わしの寿命を縮める気かうん!」
 まあまあ、どっちみち後少しーイしか生きられないんだからお互いに気の高まりを鎮める為に休憩を摂ろうじゃなイーか--と年長者らしい肉の皮を籠めて二名の仲介に入るヒツ市。
「ウググ……全く早く想念の海に旅立つのはわしかも知れんぞう!」
「だったら弔いを山を下りてから首都に赴いて盛大に国葬にしてやるからなうん!」
 互いに褒め倒しをして双方共に離れる。片方は現場の様子を見回る為に、もう片方はヒツ市に呼び出されて研究室予定へと向かう。
 ハゲシイ言い争いだったぞ、お互い此処迄響いたのはツイサッキダ--と言いつつも待つのが短い事を受けて拍子が抜けるガン流豆である。
「全く最近の若い者は--」
 オレハワカクネエ--三十半ばのガン流豆は全力で賛同しない!
 そんな三名が集まるのは唯一つ……さっき完成した時間旅行機が研究所予定にある。ガン流豆は今迄の経験を活かして更に改良に改良を重ねて遂に銀河連合を動力代わりにする必要もない天王子を使用する事に成功。但し、軌道を少しでも読み誤ると其れは大惨事を引き起こす程の威力を齎す。幾ら矛盾山で暮らす生命が四十代を満たない者が一名も居ないという中(ガン流豆は除く)で大事は却って真古天神武に矛盾山が安全じゃないと知らしめ、完全に銀河連合の住処に戻すきっかけを作ってしまう。其れだけは避けたい……が、ガン流豆の考えは其の謀り無きを遂行してでも元の時代に戻る事に執心気味--故に議論に於いてガン流豆の時間旅行機の使用を躊躇う発言は控えるしかない。
 では肝心の議論だが、時間旅行機よりも先に時間旅行の条件に付いて三者三様に意見が分かれた。ガン流豆は時間旅行の条件として銀河連合に依る所が大きいと主張。其の根拠として最初の時間旅行はかつて居た自分の住処で行われた。其処こそが矛盾山の中……矛盾山は銀河連合に依って齎された山である為に時間旅行の条件として十分な役割を果たすとガン流豆は主張。
 一方でファウ俊は中性微子の存在が時間旅行を確実にすると主張。何故なら彼がかつて研究所として使用していた蒼天電光を用いて中性微子を発見。其の中性微子は特殊な条件で宇宙を漂い、蒼天電光に依って観測される迄理論上の粒子でしかなかった。そして其の粒子は時として光の速度を超えるのではないかとも噂される低質量の代物(勿論、後の時代で一時期は光を超える粒子として話題に成ったが)。時間旅行の条件として十分ではないかとファウ俊は主張する。
 そしてヒツ市は次のように主張する。其れは日記にて紹介する。
『--私の主張は即ち、完全なる矛と盾は実の所は机の上に建てた鉛筆の如く倒れる
という物。立っているようで実は寝ている状態を私は自発的対称性の破れと呼んだ。
まあ私が最初の発見者であるかという証明は余りにも驕りが過ぎるので誰かに譲ろうと
したのだがね。ところが、
 時間旅行の話だったね。時間旅行は一見すると実現出来ないように思えて実は理論は
寝かした状態で其れでやっと時間旅行は発動する。決して無い事を証明しようだなんて
銀河連合のような話ではない。スチューブが唱えた矛と盾も寝かした状態であると別の
側面が見えて来る。前に粒子の重さを調べてゆく内に質量が光と同じか或は其れ以下の
大惨事に陥るという事態にあったね。まあ、其の理論を敢えて寝かした状態にしたら
やっと質量を持つ事が判明した。だが、今度は質量を持たせる粒子がある筈だと誰かが
声高に主張し始めた物だね。まあ其処までは追わない。今は時間旅行の話が先だ。
という訳で私は時間旅行を可能にしたのは一見矛と盾で守られていても寝かせば瞬く間
に時間旅行が可能な条件に結び付く。私はそう主張する。
 そして私達三名は互いの主張が正しいか如何かを確認する為にある場所に赴いてゆく。
其の場所とは--』

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(激)

 午後八時三十二分十八秒。
 今日完成した新たな研究所の装甲板……其れは四の年掛けて三回も付け直したり、付け焼刃で作ったりと試行錯誤を繰り返した物。やっと付け焼刃ではない物を完成したにも拘らず、其れは僅か三の時程で銀河連合の突進で破壊された。
「あちゃあうん、また衝撃の内に死ぬ生命が出てきてしまうなあうん」だが、最も思い深い筈のファウ俊は呑気に迎撃準備を始める。「まあうん、又作り直せば良い……そんでおむ、二名共準備は良いなあうん?」
 アンタハ此れを現場監督を叱りつけながら作ったんだろう……なのに如何してそんな前向きナンダヨ--ガン流豆はそんなファウ俊の精神力に呆れつつも酒樽を転ばせるべく其の上に乗っかる。
「そうゆう雄だよーオ、ファウ俊という男はアーア。経験値が高いーイ故に失敗の一つや二つをまるで道の一つだと考えてしまう程に歳を摂り過ぎたんだよーオ!」
「ダガ、相手は象族ダ。ソレニ経験値を物ともしない銀河連合ダ。アンタタチは歳を摂り過ぎて奴にカナワナイダロウ!」
「かも知れないがうん、だから如何したうん?」
 私達は若造に勝てる要素があるーウ……其れが太々しーイく生きるという前向きさだアーア--ヒツ市は此の前に自らを助けたファウ俊の持っていた自作製四足歩行用電磁望遠砲を背中に担いでから線に繋がった引き金に蹄を通す。
「オマエタチハ既に死んでも構わないと思っても子供達はそうはオモワナイゾ!」
「まだまだ歳を摂っていーイないな、太間ガン流豆よ。本当に歳を摂るって言うのは見返りも後先も考えないで悲観も楽観もしない生き方が正しーイのだよ!」
「そうゆう事だうん。歳寄りは甘やかされるよりも図々しく若造達の立ちはだかる壁でなくてはいけないんだよおむ……そろそろ会話は終わりだうん。行くぞおむ、老いたる足枷共よおおおむ!」
 オレマデ……まあ年齢的にそうだけどさあ、ソウダケドサア--ガン流豆は自らも老いぼれの一員であると何時かは認識しなくてはいけないと思いつつもまだ心の中では若造だという思いが強い模様。
 だが、ガン流豆の言葉通りに象型相手に簡単には行かない。ヒツ市は試しに望遠砲を放とうとしても象の技の原点たる長い鼻の最大射程は思った以上に脅威--つまり放つ前に両前足を浮かされて奪われまいと下がりつつも回収する羽目に!
(あんなにイーい届く物か、象の鼻は。もっとゾウ真さんから間合いについて尋ねるべきだったアーア!)
 そう言いつつも既にヒツ市もファウ俊も実は銀河連合との戦いを熟知しており、お陰でガン流豆に依る酒樽倒しは成功し、転ばされるのを避ける為に動いた筈の象型……其処にファウ俊の射撃が繰り出されて前右足に一発当たる--象は望遠弾を足に一発撃たれても問題なく動かせる程に尋常じゃない皮膚と筋繊維、そして骨を持つ……だが、其れはあくまで従来の望遠砲で受けた時のみ!
「ゾウガタが右前足を崩しただと……今がショウキ!」ガン流豆は敢えて自ら囮と成って惹き付ける。「オレハ此処で死なん……だが、此処で出なくて時間旅行が果たせるとオモウナヨ!」
 象型はガン流豆を相手にしている場合ではないとわかっていた。狙うべきは砲台と成って狙撃し続ける四十代後半の二名……だが、ガン流豆の狙う場所が一般生命及び銀河連合にとって生命線の一つである眼--視力に頼るのはどんな存在でも同じ故に反射的にガン流豆に向けて鼻を伸ばしてしまう!
 結果、ヒツ市の一撃をガン流豆が狙うのとは対照的な左眼に受けて怯んだ--其の隙に牽制だったもう一つの方を突進の嘴攻撃で少し尖った部分を丸くしつつも潰したガン流豆!
「いやあうん、止めはわしですかうん」そして粛々と左眼に向けて撃ち込むファウ俊。「まあ脳天迄届くかは別ですがなうん」
 脚に一発当てるだけで膝を崩す程の威力を持つ自作製電磁望遠砲。意外と頑丈な眼球を潰すだけじゃなく、其の眼球事脳天に押し込むなど朝飯を食べるよりも早く可能とは此れを指す--そして象型は俯せに倒れて……果てた!
 ウグ……イデデデ--釣られるように激しく地面に打ち付けるガン流豆。
「だ、大丈夫かアーあ!」
「除去作業は後にして誰か医に心得のある者を呼びに……ウググ、又腰がうん!」
 ダ、大丈夫だ……俺は受け身の取り方を、シッテイル--打撲だけで済んだガン流豆。
「まさか此れも--」
「アア、ソウダ。オレは時間旅行に戻ると大分昨日の時代では証明されているらしい……最も俺は過信しないケド」
 ガン流豆は必ず生きる……其の事についてヒツ市は何か考える。
(時間旅行とて一体何が起こるかわからないーイ。特に時間旅行しいーた生命が死ぬような事に成ればあらゆる因果は元に戻そうと機能する……此れも又、世界観補正の為せるウーう話。だが、同時に様々な矛と盾も発生するうー。其れを解消するべく、私達学者は日夜無用な事に首を突っ込んでゆくーウ。特にスチューブの言ってたように親死なせの矛と盾がある限りは時間旅行は実現しないーイ。光が最速だと証明されたように実現しない物は実現しないーイ……が例外として必ずしも確実ではないという完全じゃない状態なのが今の世界。矛盾山の存在も太間ガン流豆の存在もそうであるようにイー!)

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(立)

 午後六時十二分一秒。
 場所は標高成人体型百九十九中央側。
 其処にはファウ俊の研究所がある。但し、ファウ俊を始めとした老者達が移住を始めたのが四の年よりも前。依って研究所としてはまだ完成途上にある。此れについて、到着早々にヒツ市は次のように記す。
『--恐らく、何かの状況に陥らなければ早くて後二十の年より後に完成するだろう。
そう、算出するのは工事の状況を見て判断したまでだ。ファウ俊は此れが完成する前に
此の世を去る事に別段思い残す事が在れども悔いはないだろう。何しろ、矛盾山なの
だからな。矛と盾がぶつかり合うような山では一体何時世界観補正が引っ繰り返るか
わからない。銀河連合は未だ出没して舞の年に年毎に此処に移住する一般生命は命を
落とす。だが、仕方がない。四十以上で心身共に老いて行く身を如何して若い者達に足を
引っ張って貰う必要があるのか。
 さて、悲しい観方は此処迄にしてファウ俊が此れを建造しようと考えるのはたった
二つだ。一つは蒼天電光を作りたかった。老後迄自分の趣味に精力を尽くすのは
正しい事だからな。余り悲しい死に方をせずに済む。好きな事をして果てるのが老後の
生活の理想郷だ。もう一つは矛盾山の謎の解明だな。此れは重要な事であり、現在も
矛盾山が安全か如何かを探る上で必要な事。其の為に老後の生活で心身を動かさない
私達四十代以上の生命を動かす事にも繋がる。
 とまあこんな感じか。今は--』

 午後八時二十八分三十二秒。
 場所は紺柴ファウ俊研究所一階居間。
 ヒツ市とガン流豆、そして研究所の主であるファウ俊は会話を交わす。
「成程、つまり太間ガン流豆さんは……明日の時代からやって来たという訳じゃなうん」
「ヒツイチの言う通り確かにそうかもシレナイ。ソノ証拠に俺は明日の時代で出会った筈の数多の生命の事が全然思いダセナイ」
「時間旅行をする代わりいーでしょうな。確かに時間旅行をした生命は一般生命史では複数存在しーイた。だが、どれも明日に跳ぶだけで昨日に跳ぶ訳じゃないー。そうゆう訳で昨日に跳ぶ彼は世界観補正も相まって明日にーイも昨日にーイも跳ぶ事が可能に成った。代わりに明日の世界で出会った数多の生命の名前も種族もあらゆる時間にーイ影響する事柄を其の時代に合わせて封じるように」
 ホッホッホうん、困った補正じゃうん--呑気に酒樽の蓋を開けるファウ俊。
「マテ……又酔うのは勘弁してクレ!」
「私もだーア。流石に何度も二日酔いすると死んだかみさんに叱られてしーイまう!」
「まだまだ若いのおむ、ヒツ市君はうん」
 オレカラ言わせればみんな年寄りダロウ--少なくとも此処にはガン流豆を除けば若い生命は一名も居ない。
 彼等は矛盾山が安全である事を立証する為に隠居を決め、自らの生命を燃やし尽くす事で其処に潜む銀河連合と戦いを繰り広げる。
 そして……酒樽から酒を注ごうとする時--矛盾山に潜む銀河連合の意思は安全を求めない!
(物音に気付いてみたら……折角作った装甲板を叩きーイ壊す象型ですか!)

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(再)

 午後八時二十三分十八秒。
 ヒツ市と彼を助けたファウ俊は埋葬と食事を挟みながらずっと会話を楽しんだ。
「……だよなうん。大体、最近の若い者はヒック……光を絶対視するうん!」
「そうだそうだ……既に光は中性微子に追いーイ越されたんだ。そんな事は私が……ヒックーい」確かにヒツ市の予言通り、遥か先の時代に於いて一時は光の最速説が揺らいだのも事実。「私が予言するんだーイ。光が絶対的な速度は近い明日に崩れる事と成るーウ!」
「そうだそうだう……ン?」
 ノボセヤガッテ……ん、何だあの縞馬族のジイサンハ--ガン流豆は全身を土塗れの状態で帰還した。
「おーウ、ヒック……酒飲むかあ?」
「アア、呑んでやるサア!」ガン流豆は嘗ての自宅が跡形もない事を受けて心に大きな傷を受ける。「コンナコトに成るならいっそ時間旅行なんかしなければヨカッタンダアアア!」
 オオ、まだまだあるからジャンジャンと行こうじゃんかうん--と五十手前とは思えない怪力で立方成人体型一もある酒樽を運ぶファウ俊だった!
 三名は明くる日の零時十八分まで酒を飲み干して大いに科学談義をしたのであった。
『--ええ、其れが昨の日の始まり迄やらかして二日酔いを起こした原因。私達が
こうして必要分の古酒を全て空っぽにしたのは後に成って見れば子孫達に申し訳ない
気持ちで一杯に成る。酒の恐ろしさとは即ち、酔いが醒めた後に始まる。二日酔いで
恐ろしいまでの悔いの念として襲い来る事だ。酒は少量呑めば薬と昔から言われ続けても
多量に呑むと生命の感覚を狂わせる。何でも酒は脳細胞に良くないそうだ。
 あ、先に序に補足すると脳細胞はある年齢を超えると少しずつ細胞は想念の海に
旅立つ。決して、細胞分裂する事はない。いや細胞分裂は勿論する。けれども脳細胞の
細胞分裂の速度では想念の海に旅立つ細胞を埋め合わせる事は絶対に有り得ない。
 こうして私も日記を記すのは私も既に脳の細胞が工夫では如何しようもない状態に
あるからだ。歳を取ると肉体だけでなく、脳まで衰えが激しい。酒に溺れるのは妻の死が
徐々に忘れると同時に浮かび上がる強烈な孤独感が私にそうさせてしまう。何と言う事
だろう。益々私は才能ある者達との差が広がるばかりじゃないか。其れで--』

 十二月二十日午前八時四分十一秒。
 日記を記すヒツ市にガン流豆は声を掛ける。
「チョット俺は時間旅行機を組み立てにファウ俊という変わった祖父さんの所にユク」
「まさか……蒼天電光の中で時間旅行機とやらを組みーイ立てる気か?」
 イケナイカ--ガン流豆は其処までして元の時代に戻りたい模様。
「そんな事をしても意味がないーイ。抑々、貴方は時間旅行機が如何して時間旅行を果たせたのかをまだ詳しく知らないーイのだろう?」
「イヤ、大体はワカル」
「じゃあ聞こうか、どんな仕組みなのかをーウ」
 挑戦的な生命と嘗て会った事が在るだけにガン流豆は少し意地に成る。其の為、ガン流豆の説明は三の時と十八の分も掛けた。
「……という訳で俺は--」
 待てーイ、昼食の時間だぞ--余りの長さにお日様の位置は既に頂上まで上っていた。
「コウシテイル間にも俺の時間だけが進むばかりだ……俺は、オレハ!」
「まあ、完璧を求めるのが科学者の務めじゃなイー……そうゆうのは数学者に任せるのだ、太間ガン流豆」
 科学者は誤差修正だけで十分……ヒツ市は其れを強く主張する。
「ダナ……じゃあ昼食でも摂ってからあの爺さんの所までイコウカ」
 そうソーウ、其れで良い--ヒツ市は二日酔いが醒めて嬉しいのか、今日は陽気な模様。
(そうそう、私が発見した自発的対称性の破れとは科学の原点に立つと別に美しーイさの必要がない……そうゆう所から由来する。若しくは美しイーさの余りに心理から目を背けない為に編み出された物かも知れない。まあ何れにしたって……あ、そう言えば時間旅行機の仕組みについて少し気に成る点があったなーア。昼食の後に尋ねてみよう)
 昼食の準備の一の時、食事は半の時も掛ける二名。決して此れは歳を摂る事で食べる速度にも影響したという話ではない。どの道、食事は焦らずに食べる方が健康に良い為に行われる。其れからヒツ市は気に成った事を尋ねる。其れは一般生命にわかりやすい事ばかりではない。時には説明しても難しい事である。なので此処は敢えて省く事にしておこう。
 重要なのは其の後にガン流豆自身が語った時間旅行の条件について。此れについてヒツ市は何かを閃く。
(時間旅行に於ける素材と銀河連合……だが、何方も今迄の拙が正しいーイなら必要だっただろう。でも、何か完璧すぎる気がするーウ。私は其処に新たな課題を投入する必要があると思うーウ。其れもーウ……ンン?)
 ドウシタ、ヒツイチ--ガン流豆はヒツイチが閃くのを察知した。
「ところで太間ガン流豆よ」
「ナ、ナンダ?」
「時間旅行するーう前はどなたの所に居た?」
「ソレハ……ウググ」其れを言おうとして突然、頭を痛めるガン流豆。「ナ、ナンダ……今迄こんな事が無かったノニ!」
 やはりそうか--ヒツ市はある仮説に納得してゆく。
「ド、ドウシタンダ?」
「道理で何か貴方と会って違和を感じーイた」
「ソンナのわかり切った事だろうさ、俺が--」
「そうじゃなくて、貴方は明日から此の時代に時間旅行しーイたのでしょう!」
 アス……そんな馬か鹿な事がアリウルカ--ガン流豆は信じない模様。
 だが、ヒツ市は信じ得る理由として……「では今迄で時間旅行した中で其の度に初めて出会った生命の名を出しイーて欲しいーイ」
「そんなの決まっている……ウグ、えっとハイゼ・ベルルグ、ショーイ・ノーマグ、シュレイ・ディングァ、ゲロルギー・ガーモス、トーヨル・ターニヤ、スチューブ……其れと、ナアア!」ガン流豆は実に三度も頭痛を起こす。「サンメイだけ思いダセナイ!」
 やっぱりーイそうだったか……此れで証明出来た--ヒツ市は此のガン流豆がある明日の時代に時間旅行し、其処で此の時代まで巻き戻されたのだと確定した!

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(発)

 午前十一時十二分三十四秒。
 ヒツ市は睡眠を摂った後、改めてガン流豆と会話をする。其れに依ると太間ガン流豆の研究所が矛盾山の高度成人体型百六十七密林地点にあるとの事。だが--
「ナニ、既に跡形もない……ダッテ!」
「あーア、そうだ。最早君が残した物は何処にもないいー」
 ソンナ馬か鹿な事があるカア--思わず、飛び出すガン流豆!
「待て……って私が追っても間に合わないーイな。まあ、本当だったとはなーイ」と言ってゆっくり勉強机に凭れるように椅子に座るヒツ市。「だが、若しーイもあの男が例の太間ガン流豆だとしたら……いや、今は私にとって日記を執筆する方が先だ」
 ヒツ市は次のように日記を記してゆく。
『--太間ガン流豆と私と太間ガン流豆との出会いは矛盾山を巡る新たな世界観補正を
生み出す発見するに至る出来事。かつて矛盾山が出現顔を出した時と同じく私達は
銀河連合との戦いに巻き込まれてゆく。然も戦うのはガン流豆を除けば全員が若造共に
後れを取る生命ばかり。鬼族が居れば良かったが、其の鬼族が一名も居ない。私達は
鬼族抜きで年齢や銀河連合と格闘しなくてはいけないか。
 おっとまだ始まらん。私は始まりそうな予感がすると思って執筆した。だから此れは
鵜呑みにしては成らない。私は丁度ガン流豆が自分が住んでいた嘗ての自宅を確認する
為に飛び出した後だったので追うのも疲れが溜まりそうだったので日記を記しただけだ。
とは言ってもまさか矛盾山にあったとされる焼け跡。正確には何かが燃やされ、其の侭に
雑草が隠そうと木の根と共に隠した銀河連合の仕業だと思われていた。やっぱろ全く
考古学は当てに成らんな。ね。勝手な推測でさも大発見したと糠喜びするような学問何て
結局は意味がないね。まあ仕方ないさ、無から調べるなんて銀河連合を証明するのと
同じ位に難しいからね。有から証拠を集めるのは簡単だが、異なる事なるな、段落を
変えないと。
 数学と科学は常に密接な一つの真理がある。其れが少しでも崩れると一旦考え直しが
入るという事。後者はまだ微調整で済む話だ、だが前者は初めからやり直しする羽目に。
だからこそ私は後者の道を進む。前者は余りにも余裕がないにも程があるからな。確か、
自然数の最終定理というとんでもない難題があったね。あれは長い間、銀河連合も裸足で
逃げる難題だとされた。だが、其れが解かれようとしてあの難題には困った性質があって
何処まで答えがないのかを証明しろという話が厄介だね。まるで無い事の証拠集めを
しろと我々に問うて何が出来るか。銀河連合を証明しろと唱える程に其の数学の難題は
私にとっては君が良く成るとは思えなかったな。だから私は数学の分野は求めない。
求めない。
 其の前に証明は有から証拠を集める事から始まるのが大原則。無から証拠を集める
のは無を証明しろと呼ぶに相応しい荒唐無稽。荒唐無稽の前では最早銀河連合に
食べられたって文句はない。
 其れから--』
 ヒツ市は筆を止める。開きっ放しの玄関より内側に入ろうとする何かが眼鏡の枠に映った為--其れは剥き出したモノだった!
「銀河連合も……いや、銀河連合だと証明しーイなければ私も恐怖で机より動かないという選択肢を優先する事もないーのだけどね」
 そう言っても銀河連合鼠型は俊敏な動きを止めない--僅か二秒でヒツ市の額に噛みつこうと跳躍してみせる!
 そして……鈍い音を放って死は訪れる--亡骸には後頭部に丸い物を抉り込まれた状態で赤い水溜りを形成する。
「フウウ……如何やら紙には付着しーイないという事が起こったね」
 何呑気に言ってますかうん、南野すわん--齢四十九にして十の月と十日目に成るプトレ縞馬族の老年が自作製の望遠砲で鼠型を仕留めた模様。
「又貴方に助けられましたなアアー、ファウ俊さん!」
「ウゲ、又腰がうん!」紺柴ファウ俊も又、老後の為に矛盾山で生活していた。「自作製でもおむ、所詮は老骨に鞭を与える物ですなあうん」
 因みにファウ俊は中性微子を観測した史上初めての物理学者であるとの事。彼が観測の為に用いた観測機の事を歴代仙者である蒼天電光と呼ぶ。後に更に遥時代に於いて更なる中性微子の発見に建てられた観測機の事を蒼天電光に因んだ超蒼天電光と呼ばれるが、其れはまだまだ先の話という事で。

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(初)

 ICイマジナリーセンチュリー二百六十年十二月十八日午前二時三十二分十八秒。

 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方矛盾山標高成人体型二百四十中央。
 かつて、銀河連合の世界観補正が支配された山。そして銀河連合其の物と評された山。現在は一般生命を加護する世界観補正が通り、既に複数の出家者が余生を過ごす為に登る。だが、其れでもかつての事もあって登るのを躊躇う生命が居るのも事実。其の為に政府は万が一に備えて齢四十に満たない生命への登山を禁じるという異例の措置を取る事に。故に此の山に登る生命及び暮らす生命は全て四十代から珍しくて五十代前半が占める。勿論、其処には大王は居ない。法王だって存在しない。何故なら此処は隠居する場所に相応しい神々しい空気ではない。故に登山地点としては少々楽しめないとも取れる--元は銀河連合の住処だった山である故其処まで贅沢が出来ないともとれる。
 そんな中で齢四十八にして八の月と十八日目に成る六影羊族の老年は轟音に気付いて転がり落ちるように寝台から床に落っこちた。
 イタタタ……全く騒がしいーイ--彼は一の分掛けて立ち上がると枕付近にある羊族用の眼鏡を取ると其れを自らの鼻に引っ掛けるように掛ける。
(妻はもう亡くなりーイ、息子達と協議した結果……私は已む無く息子達の足伝イーもあってこんな安心感に少し自信が持てない山での生活を始めた。なのに、此れなんだってダーア!)
 意外と怒りが沸点に上がりやすい羊族の老年は木扉を強く開けて音の発生地点まで駆け付ける。すると其処にな粉々に砕かれた何かと煙の中央に千鳥足で静かに様子を探る何かが居る。何度も眼鏡を擦りながら老年は近付く。煙は時として眼鏡を曇らせる。だが、眼鏡を取れば瞳に直接煙を浴びる。そうすると余計に視力は下方修正する事に成る。故に顔をやや斜め下に向けながら眼鏡を擦る事で煙の侵入を少しでも緩和させる老年。
 そうして見えるのは齢三十四にして一日目に成るサッカス雁族の中年。彼は煙の奥で老年を見付けると次のように声を掛ける。
「ウググ……此処は何処ダ?」
「突然やって来て……何事ジャアーア!」
「ジコショウカイが先だったよな……俺は太間ガン流豆ダ」
「あのなあーイ、私は……って太間ガン流豆だと!」老年は其の名前は記憶する。「トーヨル・ターニヤの遺書に記された名前……同姓同名の他者じゃないーイか?」
「トーヨル……あいつの事は既にーイ周知か!」
「わ、私の自己紹介を済ませなイーと礼を失するなあ……私は六影羊族の南野ヒツ市です。此処矛盾山にーイて隠居生活をする生命の一名です」
 ムジュンヤマ……確かにそうイッタナ--煙が晴れたのか、ガン流豆は両膝を立てて周囲を確認する!
(若しや……矛盾山で雑草と根が生い茂るあの場所の事に気付イーいたのか? いや考え過ぎーイかな?)
 ヒツ市は勘が鋭い、即ち……

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(序)

『--此れを皆様が読まれる時、私は此の世に居ない事を頭に入れて下さい。私の名前は
南野ヒツいちと申します。種族は羊族で出身は六影府。言うなれば六影羊族ですね。現在で
御年四十八歳という身。何時死んでもおかしくない身なのです。まるで私が発案し、
其れから結晶に至ったある理論の様に一見すると直立姿勢をしているようで少し倒せば
直ぐに倒れてしまう鉛筆の如し。其れと同じように私も生存という直立をしているように
思えて実は幾らでも死んでしまう可能性のある生命なのだ。もう随分と長い気長生きも
した。此れだけ長く生きていれば十分でしょうな。
 其れでは私についての簡単な説明を終わらせて少し端話から入って行きましょう。私が
彼と出会う前は時間旅行について余り乗り気ではありませんでした。というのも専門外
且興味のない話が所謂時間旅行という物ですね。私が知りたいのは素粒子がどのように
動き、本当に完璧に行動出来ているか如何かでしょうね。完璧を私は好きじゃないの
です。完璧ってほら、面白みがないでしょう。隙に成れないでしょう。
大体、私を評価
しようと企む行為が私自身の行動を遮る他にない。私は好きなようにやりたい。其の為
に他者に譲る訳ですよ。好きな事を好きな時間だけやらずして趣味とは呼べんね。私は
其の為ならば喜んで

 ああ、そうそう。私が発見したという数々の物。其の中には素粒子を構成するえっと
牛族の名前だったそれとも豚族だったっけ忘れてしまったよ忘れてしまうとはいけない
なあ
何とかがあってね。其れを私は少し繋がりがあるかないかって思ってね。でも私は
とてもじゃないけど、思い付くだけの能力が無くて困ったよ。私がもっと優秀ならば今頃
は紐じい生活だって送ったね。紐じいと思い付いて私は素粒子同士は一種の紐関係だと
考えたね。でも練りが甘くて結局、学界から認められなかった。なのに私は如何も著名な
学者連中から過大評価を受ける。余り好きじゃないのだよ、其のせいで生命が集まって
質問攻めされるのがね。
でも自信があるのが一つ。其れが先程紹介した完璧に見えて実
はそうじゃないという自発的対称性の破れって奴さ。此れだけしか取り柄が無いのが私
だ。
 そんな風に老後の生活を送っているとある生命が玄関前で騒ぎを起こして困ったね。
折角妻の遺影を飾って余生を送っている時にとんでもない客者が飛び込んで来た物
だからね。其の客こそが私に時間旅行という今更な年齢もした私に興味を抱かせた
張本者だからね。
 では紹介しよう--』

二回目の雑文は……大人気ないシリーズVOL.2 文学部門の連中に物申す!

 如何も……多分、内容は文学者連中ではなくてある教科に対する悪口で溢れると結論付けるdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<白魔法の章>にクリック。
 そんじゃあやるか、何故文学者の連中にパヨパヨチーンの傾向が濃厚なのかを確かめる為に!

 如何もアンチジャーナリストの百田春樹と申す。一方はネトウヨ界の文学者で他方はネットサヨク界の文学者……両方共通するのはエロジジイである事。一方のツルピカハゲ丸はたかじん最後の妻の色香に惑わされて悪書純愛を執筆するという汚名を被り、他方は毎年ノーベル文学賞受賞候補と謳われながらも要らん発言や作品内容があれなせいもあって悉く逃がす永遠の候補者。まあ、どっちもろくでなしですわ……ま、半分ずつ被るのは気のせいだと思うけどな。
 其れじゃあ今回は文学者に多いサヨク病の謎。彼の生臭坊主にして永遠の母親に成れない女の権化である瀬戸内ジャクソン、かつては学生運動に身を投じて後に保守系に転向したとほざく老害の障子に成りを突き破るクソジジイ、其れから沖縄ノートとノーベル文学賞で有名な健三郎オエー、三毛猫シリーズでお馴染みの赤い彗星の次郎、今年の二月に亡くなったあの頭の悪いフレーズの執筆者でもあるカネゴン……とどいつもこいつもサヨク病を拗らせ、酷い時には本末転倒な理論を掲げて日本人に拭いきれない自虐史観を受け付けた権化と言っても過言ではない。
 だが、同時に文学で思い付くのは国語……此れについてとある識者から問題点が指摘される。そう、日本の教科書の問題は歴史教科書だけではない。国語の教科書も問題だらけである。前に作者が国語の問題点をキャラを通して少し語ったよな? 今回はある識者の意見を付け焼刃に少し踏み込んでみよう。
 其の識者に依ると国語の教科書には一切国を明るくするような題材が一つもないと主張する。此れについては作者も含めて上手く思い出す事も出来ない……けれども作者が高校三年の時に自殺した鬱展開が大好きな在日の鷺沢萠みたいな奴の作品が国語の教科書に載っている事を思い出せば「よくよく思い出せばなんか……おかしいなあ」と納得する事もある。というか子供に暗い話ばかり読ませたり教えたりするとは何たる始末か。
 其れから此の識者に依ると更には国語の教科書で使われる題材は戦争物だったり、反米だったり……歴史教科書問題に詳しい皆さんならお気付きのように国語だけでも反日教育が可能という事も明らかだろう。此れじゃあ芥川賞及び直木賞受賞者が全て反日史観に染まった人間ばかりで構成されてもおかしくない話だ。まあ、又吉が反日的な人間かは知らん。だが、若しも反日的な言動をしそうならこう念じる「お前は一生をお笑いか文学に専念してくれ……政治思想という修羅の世界に身を投じないでくれ!」と。兎に角、国語の教科書も内容からして問題だらけで此れで勉強する事が好きに成れるかな……成れないな。国語の教科書読む位ならジュール・ヴェルヌの小説を読んで冒険心を呼び起こした方が万倍も世の為に成ると考えられるな。
 後は前に紹介した「担当教諭の思想を押し付ける」事だな。如何しても文章題に成ると一方的な意見を記さないと点が取れないという問題が浮上。文章題で重要なのは「此の作者はこの文に籠めている思いはXだ」という一方的な意見をな。だが、どんなジャンルの作品でも後年では違った評価をするように必ずしもそう成ると断言出来ると思うか? 其れと同じように国語の問題は如何しても担当教諭の安易な思想の押し付けが反映されやすい。そう成ると生徒は点数を取る為に担当教諭の顔色を窺って文章を作成するかも知れない……此れで本当に国語の授業が好きに成れるか? 此れで本当に世の為に人の為に成る様な人材が生まれるか? 一つの解に集約させるような教育で果たして良い人材が育つのか? 故に国語教育では此れが最大の問題点と成る。
 まあ此の二点を踏まえると如何しても文学者はサヨク病に成りやすい。いや、サヨク病に成らないと賞を取る事も文壇で伸し上がる事も出来ない。結果、冒頭で紹介した著名なサヨク病患者達が生まれる……団体が如何とか関係ない。サヨク病に成らない為に是非共教科書は明るく、そして国語教諭には断言した結論ばかり教えないちゃんとした教師に、そして入試の問題は自由に、更には採点者も断言するような人物ではなく多角的な意見を受け付ける人間を担当するように。
 以上だ!


 という事だな。「え、障子を突き破る奴を又批判しているのか!」という皆さん……あいつは保守じゃない。益してや幾ら愛国的な実績があろうとも奴は紛れもないサヨク病患者だ。奴を擁護する事は決して日本の為に繋がらん……セル百合子が如何であれ、奴の犯して来た事は日本への冒涜に他成らない。幾ら良純が良い線に育っても兄貴であるノビテルは如何しようもない不肖の息子だし、弟のひろ何とかに至っては……残酷だが、器じゃないと言わざる負えないように育っている。第一、あいつの小説のせいで実際に事件怒っているからな……だから漫画・アニメを批判する資格はあの老害にないんだな、此れが。だが、あいつ以降の都知事はどれも安定しないのも事実だからな。いっそ黒軽部に成ってくれたら苦労しないんだけどなあ。
 さて、話を戻すぞ。国語の教科書はあかん……後で少し調べてわかったけど、あれは歴史教科書問題よりも根が深い。いや、闇が深い。抑々、日本語の中枢を学ぶ教科なのに題材がどれも暗過ぎる上に安易な反戦思想のオンパレード……とこんな物で子供が明るく育つと思うか? 其の結果が今年二月に亡くなったカネゴンだよ……あの爺さんはもっとエネルギー使うところ考えろよ。何が『A政治を許さない!』だ……自分はこんなフレーズの方がしっくり来るね『国民の敵達の反日を許さない!』の方が。
 そんじゃあ文学者一人一人も紹介すると瀬戸内ジャクソンは有名だな。説明する迄もないが、敢えて許さないとしたら……結婚は遊びじゃねえ、一生を付き添う為の儀礼だ。其れをてめえは何、離婚しなさい……だあ? そんなんだから平気で夫と子供を捨てられるんだよ(怒)!
 次は健三郎オエー……海外でのうのうと暮らしてますねえ。そして事ある毎に日本批判を展開する名誉国賊……岩波書店と一緒にゴジラの放射能熱線か或は尻尾攻撃で滅べば良い(願)!
 三人目は赤い彗星の次郎……マジでこいつが会長だったっけ? のペンクラブか何か知らんが、そんな政治思想を押し付けて挙句に特亜に何も批判しないようなクラブ何て滅んでしまえば文学界の正常化が望めるのに(望)!
 四人目は……論評話には載ってないけど、俵だね。いやあ、一昨年のあの流行語大賞にはとても詩人が選んで良いとは思えない下品なセンスが満載ですね。ええ、『日本死ね』って? いやあ、俵さんは自宅にて白装束を身に纏い、介錯人を用意してから何か遺書を残して……と流石に其れはやり過ぎだな。兎に角、選考委員の上に詩人ともあろうおばさんがあんな下品な言葉を選考する神経が知りたい……一から詩人の矜持を思い出していただきたいと訴えたいよ、全く(呆)!
 んで五人目も行くぞ……此れも載ってないけど、DV冲方だね。此奴の描く作品は確かに素晴らしいし、凡人には真似出来ないと評価する。だからって……DVする神経を自分は問いたい。というか此の方、在日説が濃厚だけど本当かなあ?
 最後は……みんな大好き、ハルキスト推奨の村上春樹だね。いやあ……去年は残念だったね。だから自分は代わりに貴方みたいなお笑いのセンスがある方にヴェロノパピノコ賞という素晴らしい賞を進呈しました。ま、実際のヴェロノパピニコ賞四部門に選定されたのは別の方々ですけど。まあ兎に角……今年も文学賞頑張って下さい(馬鹿にした満面の笑顔で)!
 後は担当教諭に左右されやすい部分だけど……あれは前に書いた事だし、二度も書く気はないな。以上で論評話の解説を終える。

 数学教科書、理科教科書……此の辺の問題はやはり「習っても役に立たんじゃん」を如何に「うわあ、習うとこんなに世界広がるんだああ」と思えるように実例を出して教科書に乗せないと駄目だろう。教え方だの何だの、じゃない。「logを学ぶと太陽までの距離も測れるんだよ」とかさあ、「ウランって実はウラヌスが語源なんだよ」とかさあ……へえボタンでも良いから其れ位に子供達に興味注ぐように教科書を作ってくれよ。でなければ子供はまともに覚えんぞ。
 という訳で今回は此処迄。日教組みたいな事言うけど、点数至上主義も結果として教育に宜しくない。やるなら……覚えた事をダイレクトに反映した答案用紙を作らないと、な!

国民の敵の此れまでの仇名を紹介しよう!

 如何も……黙っていれば良い物を国民の敵は余計な事を呟いて度々炎上を起こしてはお笑い芸人が羨む多彩な笑いを提供し続ける。如何もそんな国民の敵を今日も小馬鹿にするdarkvernuです。
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 では始めましょう、国民の敵の此れまでの軌跡を。

 参議院議員のコニシキ……所属政党は国民の敵を量産する工場を持つとあるブーメラン名手だらけのネオ・ブーメラン党。選挙に当選した当時はブーメラン党……そんな彼は国会でとんでもない事を呟いた。一部台詞を大幅改悪して紹介しよう。
「では此処で総理に質問します。武士沢レシーブの最終回について詳しく説明戴けますか?」
「はあ、んなもんは少し単行本読めば直ぐにわかる事だ。ンなもんを国会で質問するな!」
「では此処で総理に質問します。はじめの一歩で一歩とゲバラとの戦いで一体どんな決着をしたかわかりますか?」
「そうゆう話をして私の無知を引き出そうというのは貴方自身の株を下げる事に成りますよ。そうゆう下らない質問は止めて下さい。此処で何を質問すれば良いのか……其れを考えてから質問をして下さい!」
 まるで下ネタを先生に質問する子供みたいですね。論破されているにも関わらず彼は次のような呟きをしました。此れも大幅に改悪してお届けします。
『やったあ、サイボーグの襤褸を出した僕ちゃん最高の参議院先生だっぜえ。全く武士沢レシーブの最終回も一歩とゲバラの結末も知らんなんてサイボーグは総理の器じゃありませんお』
 当然、大炎上。コニシキに付けられた仇名は

 クイズ王

 国会でクイズをするような議員に議員バッジの資格はありませんね、はい。其の後も此のクイズ王は懲りずに国会でクイズばかりに執心し、呆れて物が言えない。其れだけならまだしも奴は飲酒運転を自慢したり、自分を批判したユーザーに対して鬼の首を狩る様な行為をして一時期千田祐樹に批判され、益々自らの株価を下げ続ける。其れだけなら何処にでも居る屑議員で済んだだろう。
 ところが此の男は笑いの才能を持つせいなのか、此処で終わらない。そう、党名がネオ・ブーメラン党に代わった後だったな……三年前は。安保法改正案に於いてとんでもない一芸をかました。そう、四十代半ばのおっさんが七十代の爺さんの真上に笑う鋼拳直伝のディエゴティックボディプレスを掛けるという殺人未遂寸前の暴挙を敢行。其の暴挙は直ぐに駄目大人党のヒゲの集団的自衛拳を以て迎撃完了。此の一連の動画は彼に更なる仇名を付ける……

 ダイブ

 殺人未遂を止めたにも拘らず、此のダイブコニシキは逆恨みするようにヒゲを猛批判。ダイブする方が悪い。ダイブされる方が悪いとすれば何時から虐めっ子の論理が罷り通るように成った? まあ何を言っても無駄ですね。此の時に今回のお題が示すような伏線染みた呟きを連発するように成る。さて、其れは後にしよう。
 此の男は笑いの神が宿るのか、ダイブするだけでは終わらない。何とテロ等準備罪法案に於いてとんでもない呟きを流した。其れが次の通り。此れも改悪してお届けします。
『共謀罪成立したら俺ちゃんは亡命すっぞ、良いのか?』
 当然、こんな呟きは当時ネオ・ブーメラン党の幹事長を務める上島竜平(仮)を怒らせる呟きだった。なのか、奴は此の後に次のような言い訳染みた呟きを吐いた。此れも改悪ね。
『共謀罪なんか如何せあいつら出来っこない。臆病だし、サイボーグにはそんな勇気ねえし!』
 まあ如何でも良い話だね。だが、どんな呟きをしようとも一度亡命宣言した以上はやって貰わないと気が済まない。そして去年に成ってテロ等準備罪が成立。晴れてソマリア、イラン、南スーダン、コンゴのどれかに亡命してしまった……さよなら、コニシキ。

 亡命

 だが、亡命したにも拘らず奴は日本に不法滞在して
「え、コニシキ……てめえ、亡命したんじゃないの?」
「厭々亡命してでも国民の為に戦うんですよ」
「え、じゃあ来日なの?」
「厭々、日本国民の為に戦っているんですよ」
 と攘夷党のあだちミツルに突っ込まれる程。笑いの神が降り立ったコニシキさんは未だに芸風に陰りを見せない。其れから彼は自衛隊に対して様々な侮辱に等しい呟きをし続けた。其のせいなのか、彼は不図歩いている時にランニング中の名無しの自衛官三佐と鉢合わせした。言い争いの部分を大いに改悪して紹介しよう。
「お前がコニシキクイーズだな?」
「何だ、君は?」
「黙れ、そして聞けええい!
 我が名はゼンガ-・ゾンボルト……国民の敵を断つ剣成り!」
「だ、黙れって!」
「コニシキクイーズ……貴様は国民の敵だ。獅子身中の虫と左程変わらん蛆虫の様に穢れた汚物め、我が斬艦刀の露と消えるが良い!」
「オイ、我が友ゼンガーよ!」
「待て、ゼンガー……早まるな!」
 コニシキは一連の出来事を予算委員会で答弁し、当然答弁前に自衛隊の陸軍幕僚長も公式に謝罪し、三佐の発言撤回まで対応した。まあ、其の後に奴が要らん事をしたのか知らないがあの自衛隊のいち三佐が其処まで言うと成ればこう呼ぶしかないだろう

 国民の敵

 散々、駄目大人党の主要議員に同様の事を言い続けたコニシキでした。だが、まさか自分にそっくりそのまま帰って来ようとは予想もしなかっただろう。此れも又、お笑いの神其の物であるコニシキの体を張ったギャグだと思えばわかりやすいだろう。彼が笑われない為の対策とは……落選するか議員辞職して亡命四ヶ国のどれかに亡命するしか道はないでしょうね。


 というかさっさと亡命しやがれ、コニシキ!
 そんな訳で時事ネタの解説をたった二行で終わらせる。

 第百九話の解説と行こう。ホーキング博士らしく、アクションシーン一つも出来ない初めての主人公に成った。いや、実際に生前のホーキング博士の病気はかなり深刻で表情一つ動かす事もまま成らないからな。お喋りだってあの病気も関連して上手くない。まあ、病とは別の側面としてホーキングはバツ二で更には色んな科学者に意地悪気味に思考実験の問題を出して来るからな。そんな性格の悪さが嫁さんとの関係を続けられないという……其れも踏まえて今回の主人公を描いた。まあ流石に一兆年の夜の世界観では結婚離婚再婚何て物騒な流れは描かないから何とかグレーゾーンとして別居にしたな。
 ンで今回で時間旅行の要因には銀河連合だけでは機能しない事も判明。一体どんな答えが待ち受けるのか……まあ、執筆中に思い付いた事が幾つもあるからな。其れはまあ……思い出せたら披露しておくぞ、付け焼刃的にな。
 という訳で第百九話の解説を終える。

 さあ、予定表だあ。

 四月二十三日~二十八日  第百十話  時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き            作成日間
  三十日~五月五日    第百十一話 時間旅行 証明者アントルー・ワームドの証明      作成日間
 五月七日~十二日     第百十二話 時間旅行 生物学者シーン・マウンテインの見た遺伝学  作成日間
   十四日~十九日    第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着        作成日間

 後四週で初の長編シリーズも幕を閉じる……きついのだよな、自分に長編をするのは。星新一みたいに短編或は掌編の方が割に合うからな(最もショートショートだけが星新一ではないがな)。
 今日は日曜なのに色々やらんとあかんな。でも明日までにやらないといけない。明日より五日間は時間との勝負に成るしな。幾ら一兆年の夜の一パート当たりの文字量が少なくても厳しいからこっからが正念場だあ!
 其れじゃあ今回は此処迄。国民の敵の次はどんな笑いを俺達共に提供するんだ、コニシキさん……あ、そうか。あいつ去年に亡命したから最早日本国内に居ないんだよな……だったらコニシキに良く似たあの恥知らずな馬鹿は一体何者なんだ(困)?

試作品 続賭博抹殺法

 如何も……また新たな試作品、という訳にはゆかないdarkvernuだ。
 まだFC2小説版の方がほとんど終わってないからな。という訳で楽したい事もあってこいつをやってみよう。

 昨日の出来事は僕に大きな衝撃を与えた。まさか殺人事件が近辺で起こるなんて思わないよな。まあ其れは大ニュースに成ると思ってテレビを付ける。すると信じられない事を目にする。
『--昨日の昼一時頃……○○通りにあるコンビニエンスストアで謎のガス爆発が起こりました。近隣住民は避難を完了し、けが人は一人も居ないとの事です。尚、現場に駆け付けた警官に依ると中で縦に真っ二つにされた高校生の制服を着た五十代男性のコスプレイヤーを--』
 嘘だろ……あれ、如何見たってガス爆発じゃないから。一体如何成っているんだ。僕はちゃんと見たぞ。あれは如何見ても殺人事件物だろ。そ、そうだ……新聞だ新聞。僕は試しに新聞紙面の全てを確認。だが、どの頁を捲っても更には欄外の様々な個所を覗いても一つも例の殺人事件を取り上げた記事は一つもない。一体如何成っている?
 不信感を抱いたまま僕は朝の支度を全て済ませてから用心深く鍵を閉めて朝の七時に出勤。因みに出勤する時は徒歩で電車に乗って会社近くの駅に降りるって物だ。電車は相変わらず人が混んでいて困る。
 其れから何時も通りの残業をした後に会社には夜の八時十五分に退勤。少々、長時間労働だが、真っ直ぐ帰路へと向かう。其の電車の中で僕は再び凄惨な現場を見た。
「な、何なんだよお前等は!」
「貴様は野球賭博したな……死刑だ」
「チェーンソーはマナー違反だ!」
「五月蠅い、死刑だ!」
 目を逸らしても聞こえるリアリティでは示しの付かない肉の切れる音、骨が砕ける音、そして臓器が切れたり、飛び散ったりする音、痛みに悶えて引っ掻く音……そして沈黙の後、作業は完了。犯人は二人で何れも十字頭巾を被る男達。男で間違いない……何故なら下半身に僕達男なら有り得るあれがあって更に立派な上腕二頭筋を晒すのだからな。
「次は誰を狩る?」
「パチンコパチスロやってそうな人間はこの電車内にどれだけ居る?」
「全員のリストが作成される迄時間掛かるなあ。適当に切り刻むか?」
「止めろ、俺達は法律に従って賭博厨共を狩っていく」
「何ならヨウツバーの柴田勝家や半染めフラッシュやるか?」
「良いねえ、公開処刑は動画配信者共に思い知らせる絶好の機会だしな」
 恐るべき会話をして向かい側の車両に足を運ぶ。そして僕は再び凄惨な現場を見てしまい、口から嘔吐物を吐く始末……あんなの人間のする事じゃない!
 気分を少々害しながら自宅に就く……「だ、大丈夫か?」玄関前に島ちゃんが口から血の液体と左脇腹に刺し傷を受けて血を流して背凭れしていた。
「ど、如何したんだ……島ちゃん!」
「や、奴等は本気だ……あの法律は、本気で、本気で、俺達を殺す気だ!」
「法律が僕達を殺すなんて……きっとあんなのは警察に通報してるよ」
「無理だ……サツもグルと成って俺達を殺しに掛かってる!」
「そ、そんな……と、兎に角だ。中に入って手当をしよう」
 助かる様な傷だったから自宅内で救急箱を取り出して包帯をきつく巻いた。一応、夕食用の弁当を少し分け与えながら島ちゃんから話を聞く僕。すると次々と衝撃の事実が発覚してゆく。
「ええ、『賭博撲滅十字団』だって!」
「ああ、警察庁は法案成立前に外人部隊出身者の身で構成された殺人集団を結成していたんだ」
「ああ、道理で人を真っ二つにしたり屈強な筋肉をしていたのか」
「あいつらは人を殺す為の度胸が自衛官よりも備わっていて危険だ。真正面から向かっても絶対に勝てない……瞬く間に俺達賭場者は殺されちまう!」
「で、でもカルト集団だろ? 政治屋に訴えれば--」
「訴えて済めば今頃は法執行後に果たせるだろう……だが、俺のスマホの画面に法案の全文を表示するからちゃんと良く見ろよ!」
 法案の全文を僕達は見た。細かい事は相変わらずわからないけど……けれども、ちゃんと記されている。
『--(略)本法案では賭博行為を実行する者達に対して如何なる武力行使も可能とする。禁止事項として法案成立前に賭博した者、法案成立前に賭博を宣伝した者、法案成立前に賭博を支援した者、法案成立前に賭博を勧めた者、法案成立後に無理矢理賭博させられた者、法案成立後に賭博者を分解した場合(略)其れ等禁止事項を行った者は罪に問う。尚--』
 『禁止事項に(略)賭博者を分解した場合』って……分解しなければ武力行使しても良いという事?
「如何だ、殺人が許容されるだろう?」
「いや、人を真っ二つにする事は分解に当たらないのか?」
「其れについて面白い動画が挙がっている。予算委員会の映像を見てくれ!」
 其の動画を見て僕は諦観した。
『--与謝野彰浩君!
「法務大臣……何処から何処までが分解なのですか!」
 --須渡隆文法務大臣!
「賭博者の死亡が確認された後に余計な真似をした場合迄ですね」』
 という事だ。つまり人を真っ二つにして殺した後に余計な一撃を加える迄は分解に当たらないらしい。
「つまりだ……人殺しをする際の人体分解は許容されるのだよ!」
 何と言う暗黒時代の到来なんだ。此れは悪夢だ……だが、僕達は此れでもまだ安心し切っていた。此の後に待ち受ける地獄に比べればまだ此れは地獄の入り口ですらない事に……


 という訳で『賭博抹殺法(仮)』を再び御紹介しました。一応、此れは『進行順調法』と呼ばれるお金様の後で商業用として出す予定の作品におまけとして載る予定の奴だ。本編が一応、創作者にとって暗黒時代の到来ながらもまだ笑える範囲ならこっちは全く笑えない内容と成る……つーか目の前で殺人が行われるのだぞ、洒落に成らない(恐)。元ネタが筒井の御大の小説である最後の喫煙者で……あれも禁煙社会の為なら殺人も躊躇わない結果、喫煙者は主人公だけに成ったというとんでもないお話。ディストピア小説ってのは本当に恐ろしい上に作者自身が凄まじいエネルギーを籠めて執筆するから読んでいて内側から何かが込み上がるような思いを受ける。

 まあそうゆう感じで今回は此処迄。やっぱ日本語の特異性から考えても日本人に諸外国みたいな憲法は合わんな。やっぱ十七条の憲法みたいに単純だが理に適った憲法の方が日本人に合うと自分は思うよな。

試作品 謎のスポーツ

 如何も……お金様のFC2小説版が中々第六話まで終わらないのでブログでやる試作品の続きがまだ執筆出来ないで申し訳ないと謝罪する遅筆野郎のdarkvernuであります。此れに加えて附属掌編用を後一本仕上げないといけないのだから辛い……然も十ページ物で一ページ当たり七百五十から八百七十六字以内なのだから十五分で仕上げるのはムズイのだ!
 ああ、序に八百字以内の奴(正確には七百五十以上から八百字までだが)を集中してやれば最短でも十二分で仕上がるぞ。最も見直し書き直しを含まなければの話だがな。
 そうゆう訳で少しズンドコベロンチョ系の試作品をお披露目しようか。

 近未来の日本……其れは今の日本が歩むのかは誰にもわからない。一寸先は闇という悲観論の中で楽観論を基準とした近未来は新東京五輪特需に依り、長期デフレ不況は解消して日本は愈々以って経済覇権国家として世界に示し始めるのである。
 まあそんな楽観論は余りにも夢物語に過ぎない。だが、其の中でも気に成る事が一つ。
「ねえねえ、今度も見る?」
「何をだい、優子?」
「ほら、フィールドよ。フィールドの試合」
「ああ、あれかい。プロレスブーム復興を目指す大手格闘技団体が勝手に作ったという新興スポーツかい……あれ何なの?」
「総合格闘技って売れ込みだけど」
「ブラジリアン柔術だろ、総合格闘技って?」
「良くわからないわ。キックボクシングと如何違うの?」
「俺もわからない。キックボクシングってムエタイだと思ったらケリ蟻の只のボクシングだって聞くし……あ、シュートボクシングってのもあって何がなんだか訳わからんのだよ」
「私も良くわからないわ……でも人気スポーツ格闘技だって」
「優子もドジっ子だねえ」
 今回紹介するのは東京五輪後に興されたスポーツ格闘技の『フィールド』。其れは我々の時代で良く見られる総合格闘技みたいに打撃はキックボクシングなどを取り入れた物でなければ、投げ技は柔道から取り入れた訳でもなく、関節技はブラジリアン柔術を始めとした物から取り入れた訳でもなければ、絞め技はレスリングから取り入れた訳でもない謎のスポーツ。
 『フィールド』のセールスポイントとはズバリ『安全に格闘技を覚える万人向けの武術』を謳う。調べれば調べる程、次のような回答がフィールド出身者から飛び交う。
「ああ、練習は主に一日目は全てランニング。走り込みじゃなくて八時間各種休憩を挟んでもランニング尽くし。二日目から漸く始まるのが自分の間合いを図る身体測定。三日目で漸くかと思ったら今度は両手両足首に十キロの錘を付けたままでの軽い腕立て腹筋背筋全て十回程度した後の柔軟体操だよ。其れから四日目で始まるかと思ったら今度は同様の錘を再び付けた状態からの山登り凡そ八時間。勿論、休憩を幾つか挟んでだよ。そんで五日目でやっと……と思ったら今度は歩き方の練習だよ。何でも四日間見て来たのは余計な力の使い方をしていないかの確認と姿勢の悪い歩き方を見る為の軽い運動だってな。其処で回る度に的確な足運びを日常化する為に八時間もやるんだ……勿論複数の休憩ポイントを挟んでな。んで六日目……エンドレス」
「やっと打撃練習が始まるのは二ヶ月目からだよ。其れ迄は全部、己の基礎体力を調べ上げる為の軽い運動だからな。だが、其の打撃練習は全てジャブの練習……ではなく全部ストレートの練習。何でもジャブは高等技術だから先ずは大ぶりから始めないと意味がないって話だからな。ストレートの練習を終えるとやっとジャブ……かと思ったら今度は逆立ちしながら足でストレートをする練習。勿論、逆立ち出来ない場合は係員が支えてからやらせるそうだ。何でも手だけ先にやるのはバランスが悪いって話だからな。そんで漸くジャブの練習……かと思ったら今度は頭突きの練習。然も耐Gにある程度耐えられるヘルメットを装着した状態で啄木鳥みたいに何度も鉄砲柱に頭突くそうだ……だが、頭突きから脱落するのが多い程にフィールドの練習は過酷に成るらしいよ」
「半年目でやっと技の練習に入る。だが、其の技の練習は身に付ける迄次の技を習わせないという過酷な代物らしい。時には食事しながら技をやらせる程だから頭突きの練習よりも過酷だぜ。そんで選手として出場出来るのが早くて二年目からだ……其れ迄は全て基礎に注ぎ込まれるそうだ。なのに人気が高いのはフィールドの練習は選手独自のスタイルを確立させるのに適切且フィールド出身の選手が破竹の勢いで格闘技大会で好成績を飾る為だからな。正に今の時代に必要とされるスポーツ格闘技なのだ!」
 成程、一見すると遠回りしているメニューも最強を目指すのに十分な近道と成る訳か。『フィールド』とは奥が深い!


 という訳で『謎のスポーツ(仮)』をお届けしました。世の中にはまだ世間には知られていない謎過ぎるスポーツが埋没する。カバディだってそうだ……漫画で紹介される迄何のこっちゃかわからんスポーツだからな。因みにフィールドは既に完結した『赤穂浪士討ち入り劇』に出て来る近代格闘技使いの男が使用する謎の武術……え、忠臣蔵なのに何で近代格闘技使うやつ出て来るのだよって? 気にするな、今は。
 兎に角、フィールドはあくまで自分が考案したオリジナル武術。なので仮に自分の想定したような武術が出て来てもフィールドと名付けられたり、コンセプトが『安全』を謳うかはわからない。あくまで近未来ではこんな武術が出るんだぞって自分が想定した武術でしかないからね。其れでもブラジリアン柔術が全世界に広まったのは武術が強いから広まったのではなく、時代に合ったから広まったというだけでしかない。なのでフィールドのような武術が近未来で流行する事は……多分、あるかも知れない。今はまだ、其の日が来るまで静かにやっているにしか過ぎんだろうよ。

 という訳で今回は此処迄。小藪よお、海賊とか言う酷い番組内で苦労しているなあ。あのやってやるぜは本当に性格悪いを通り越して反吐が出るなあ……本当に小藪居なかったらあの番組は見てられないって誰もが思ってるだろうなあ。

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(十)

 午後十時十分十秒。
 一時凌ぎの時間は幕を閉じ、再び危機は迫る。
(考えちゅのだ、スチューブよ。此の危機を打破する方法を……いや、あるにはあるが僕は其の方法を使えば時間旅行が可能だと認めてしまちゅ。其れだけは如何しても避けちゅいのだ!)
 スチューブは既にアインズやゴーロル等に依って時間旅行が銀河連合と関係している事に気付いていた。だが、認めてしまえば其れは時間旅行の矛と盾に大きな修正--即ち、初めから仮説し直す結果に繋がる……其れだけは何としても避けたいスチューブだった。
「オイ、スチューブ。ワカッテイルと思うが、俺は五回以上も時間旅行を経験シタンダ。ダカラ俺は……銀河連合という存在を使ってでも、今度こそ元の時代にモドルンダアア!」
「待て、若しかすると貴方は思い誤りを起こしていちゅかも知れないぞ!」其れは口から出た出任せに過ぎんとわかっていても止めようとするスチューブ。「其れにまだまだ君とは議論しちゅいのだ!」
「イノチが懸っている時に何と一般生命らしくない事を言ってクレチャッテ」そう言いつつもガン流豆は笑顔に成り、次のような事を口にする。「マア其れも俺達には必要な事だ……頭でっかちは此れ位で良いノダヨ!」
 そう言ってガン流豆は時間旅行機の起動車輪を回した。だが、流石は特異馬型--瞬時にガン流豆に接近すると右前蹴りで攻撃を仕掛ける!
 ワカッテイタアア--ガン流豆は片翼のみで躱し、更には二撃目を想定してわざと右回転で起動速度を速める位置まで移動!
 そして燃え盛る左前足の直撃を受けてガン流豆は腹部を焼かれながらも起動車輪を勢い良く回しながら威力を半減しながら吹っ飛ぶ。そして、光り輝く時間旅行機。其れに乗り遅れまいと片翼を伸ばして何度墜落しようとも時間旅行機の光に飛び込む!
「駄目だ、特異馬型は大きな口を開いちゅ……ウワアアアア!」
 時間旅行機は警告を発するスチューブを呑み込んで周囲半径成人体型五十まで光で覆った--


















(……ンン、僕は、死んだのちゅ? 死んで、其の、例の想念の海とやら、に、いや、今の時代では、もう、夢宇宙に居ちゅのか? いや、認めないちゅ。僕は死の世界は真っ暗闇で一瞬で己自身を止める物だと信じていちゅ。此れはロッジと同じくした事の一つであちゅ。死は生まれ変わりも転生も有り得なちゅ。其れを認めれば努力は意味のない労働に成ちゅ。僕がこうして表情を動かすのも難しい状況も生まれ変われば何でも出来るように成ちゅ……そんなの認める事は僕には出来ない。僕がこうして何一つ動かすのも難しく、誰かの支えに成らなければ日常もまま成らないからこそ僕は頭脳を働かせて何かを残す事に全力と成れちゅ。故に転生も生まれ変わりもこうゆう真理を無視した事だ……故に僕は今を生きる僕が死ねば夢宇宙に導かれずに只消えゆくのみという真理を信じ続けちゅ。努力とはそうゆちゅ物だよ。
 いや、違うな。此れはわかちゅぞ。僕はまだ生きていちゅ。死んでいちゅってこうゆう事じゃないだろう。僕は誰よりも死に近ちゅ、其れでいながらも長生きし続けちゅからわかるのだ。僕はまだ……顔を動かせちゅ。まだ首を動かせちゅ。そして呼吸も出来ちゅ。当然、考えちゅ事だって--)


















 十二月十一日午前十一時二分七秒。
 場所は真古天神武首都六影府第二南地区民間病院。
 其れは病院というよりも空き家を病院の代わりに利用したい元医師の願いもあって成立した真古天神武で五十九番目に出来た民間病院。一階建てで病室こそたったの二部屋しかないが、十分である。其の内の右側の病室の寝台に横たわるのがスチューブ。傍には齢二十九にして二日目に成る武内鼠族の女性であり、スチューブの妻であるチュータリアが居た。
「おや、君が戻って来ちゅなんて……珍しいね、理由を聞きちゅい」
「全く貴方は何時だって理由を求めまちゅ。だから私は我慢成らなかったのでちゅ」
「其れは済まなちゅ……いや、済まないのは彼を--」
 いえ、良いのです……彼は本望だったのでちゅ--チュータリアはダマッ躯の死をそう受け止める。
「そ、其れよりも--」
「確か左眼が空っぽで右翼がない雁族の方でちゅよね……無事ですわ」
「何、会えちゅのか!」スチューブにとって予想外なのはガン流豆が此の時代に留まるという事実。「是非共顔を合わせてちゅれ!」
「其の前に、貴方……暫くは覚悟して下さいでちゅ!」
 ウググ……全くでちゅよ--スチューブはチュータリアと久方振りの生活に戸惑いを見せる様子。

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十九年十二月十一日午後十時三分七秒。

 場所は未明。
 --え、其の後は再会していないのですか?
「ああ、そちゅだ。不思議な事に彼は以降、僕から姿を消してしまっちゅ。何と言う生命なのぢゅ」
 --成程、そして次の生命の所に向かったのですね。
「やっぱり何か知っていちゅのだね、君達は。何者なのか聞きたい……如何して其処まで正確に取材が出来ちゅのかが不思議で成らないねえ」
 --其の話は残念ながら出来ません。我々が望むのは貴方の事です。さて、時間旅行に必要な要素は益々混迷を深めますね。銀河連合も要因の一つだと考えられたのが此処に来て其れでは実現出来ない事が示されましたね。如何思います?
「誘導か……成程、乗りましょちゅ。其の鍵を握ちゅのが謎の巨石を放った生命」
 --確かに気に成りますね。結局、其の正体は何だったのですか?
「いや、後で確認してもあの山に登ったのは確認されちゅだけで僕とダマッ躯、其れに太間ガン流豆だけだった……然も先に登った者達は既に降りているか或は其処で息を引き取った生命かの何方かだ。警備をすちゅどの軍者も覚えがないの一点張りだ!」
 --じゃあ一体何者だったのですか。貴方のお考えは如何思いますか?
「あれか……もう一つ彼に問題を投げちゅべきだったな。若しも時間旅行した際に其の時代に居るもう一名と遭遇すちゅ事が在ったらという話をね」
 --成程……では其方を先に片付けておきますね。遭遇すると如何成りますか?
「同一の存在は自らの存在を大きく揺るがちゅ。遭遇したら……互いが反発し合い、消えて無く成ちゅだろだろう。自らの存在は決して遭遇しては成らない矛と盾だからでちゅ」
 --そうですか。では、其れを解いた時にこそ時間旅行の謎が判明するのですね。
「まああくまで仮説だ……其れに時間旅行と如何関係すちゅのかなんて今の所では僕でもわからないね。という訳で僕からは以上だ」
 太間ガン流豆が時間旅行が可能だった理由、そして彼が元の時代に戻る物語はまだまだ続く……

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十九年十二月十一日午後十時十五分零秒。

 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題 完

 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き に続く……

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(九)

 午後九時五十九分八秒。
 二名は直ぐに熱を感じる--熱が発生する方向に体及び顔を向けると其処にはダマッ躯を死なせた特殊な馬型が炎を纏って更には両後ろ足首が食い千切られた状態で立っていた!
「ああ、そうか……あれは何かわかっちゅ。牛族に近い馬族が多い中で偶に速度重視の馬族が存在すちゅ。あれは……其れを更に発展させちゅ特異馬族ならぬ特異馬型だ」
 ヘンナ名称以前にあれは普通に混合型で良いだろう……良くない状況ダケドサ--とガン流豆は其の特異馬型が来る事を想定していないのか、焦るように時間旅行機を組み立て始める!
(怒りは湧き起こっても其れで僕の体が動く訳じゃなちゅ。悔しいが、僕は所詮口だけの生命で……ダマッ躯の助けが無ければ何も出来なちゅ。恐怖が……冷静に考えても恐怖は頭脳を高めちゅ机の上の理論を立てた位で収まる代物じゃないな。此れが理で屈する事の出来なちゅ感情論なのか。悲しみと怒りは同じじゃない為に同居しやちゅい。故に僕は銀河連合に怒りを覚えちゅ。
 だが、体を動かせる訳じゃない……結局他者に任せる以外にあの特異馬型を止めちゅ方法がわからない)
 スチューブは首から上しか活躍出来ない己を悔い始める。其れも其の筈、彼は仇を討つべき筈なのに其の要件を満たさない事に憤りを感じる。憤りは悔いに繋がり、悔いは自らの生まれにも直結しかねない事態でもある。
 デキタゾ……俺が何とかするからお前は口だけウゴカセエエ--ガン流豆は車輪を付けた時間旅行機を押してスチューブを助けるべく必死に成る!
「ま、間に合わちゅ。既に鬼族の成者平均成人体型並みの腕周りの長さまで接近していちゅ!」
「イイヤ、俺が間にアワセルゾオオオ!」だが、其処は距離が遠い為に叫び声だけが空しく響く。「チクショウめ、何で間にアワナインダアア!」
 そして距離は一般空中種族の子供の羽の大きさまで接近--其の時、特異馬型の左眼に直撃する巨石!
 其の一瞬が、特異馬型を大きく怯ませて思わず視線を巨石が飛んで来た方角へと向ける事に。だが、其の方角は巨木が立ちはだかる。其れでも特異馬型は冷静さを取り戻せずに何と巨石が飛んで来た方角へと体を向けて走り去ってしまった!
 そんな良くわからない状況を見て千鳥足を止めるガン流豆。彼のみならずスチューブも一体何事なのかと考え始める。
(此れは一体如何ゆちゅ意味だ? そんな偶然にしては出来過ぎる事が現実に起こり得ちゅといちゅのか? 一体どんな働きが起こったといちゅのか!
 いけない、余りにも合理的な説明が思い浮かばなちゅ。一体如何してだ……世界観補正は認めちゅぞ!)
 スチューブは現実主義的な生命。故に御都合主義が介在する世界観補正の存在を認めない。其れはガン流豆も同じだった。
「オカシイなあ、スチューブ。オレハ上位存在が俺達を守る為にあらゆる事象を書き換えるという努力をする意味を無くす話を認めない主義なんだよ……だからこうゆう事で一々世界観補正の話をダシタクナイ」
「僕も同じでちゅ。世界観補正は科学を信じられなく成る理論だ……いや、空論ぢゅ。だから僕は世界観補正については絶対に触れないのが趣味だ……若しも、だけど」
 ナンダ--時間旅行機をスチューブの近くまで移動するガン流豆。
「若しも世界観補正が正しいとしたら……僕はお金を出そちゅ」
「カケゴトが好きかよ、困った生命ダ」
「実は僕とほぼ同じ年のとある生命が重みを与える粒子があると主張していちゅんだ」
「ソレデドウシタ?」
 若しも発見されたら金を払うって約束しちゅんだ--恐怖で引き攣ったような顔はすっかり取り払ったスチューブ。
「オモミを与える粒子……誰が主張しているノダ?」
「ロディコチーター族のチータン・ヒッススって生意気な生命でちゅ」
「オマエモ十分生意気ダゾ」
「僕は良いんだ、生意気が認められちゅ選ばれた生命だからな!」
 ナント自信満々且相手の事を考えない台詞である事カ--ガン流豆はスチューブに呆れて溜息を吐いた。
 だが、二名の仄々とした会話は此処で止まる--再び、熱を感じ……振り向くと其処には先程、明後日に向かった筈の銀河連合が煙を放つ涎を垂らしながら見つめるではないか!

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(八)

 午後九時二十七分四十三秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型南南東側。其処にある小屋。
 救援が来るまで二名は離れる事が出来ない。何故なら仮埋葬したダマッ躯の亡骸を引き取る事、更にはガン流豆がスチューブを置いて勝手に離れる事は出来ない。其れだけに二名は此処で救援が来るまで待つ。
「オソイナア」
「そう簡単じゃないでちゅ。狼煙を上げて位置を知らせていちゅけど、問題は其の間に銀河連合に場所を知られる事でちゅ」
 タシカニ懸念すべき材料ダヨナ--ガン流豆は其の間に小屋の修復序に何かを組み立てる。
「ところで太間ガン流豆よ、時間旅行機の要因に並行世界の理論を組み込んでいちゅのか?」
「キヅカレタか、其のトオリダ。ヘイコウセカイは知らないけど、俺は明日の世界が如何成っているのかや全生命体が時間旅行が出来るか確かめる為にツクッタ。ケッカハ悔いても喰い切れない程の多くの出会いと別れを経験してシマッタ」
「其れでも時間旅行機を作る事を諦めないのは……あの著作が貴方の命と使命を繋ぎとめている事に関係すちゅ」
「ナニガイイタイ?」
「此れは僕の勝手な説でしかないが、聞ちゅか?」
「アア、聞いてヤル!」
「では語ろちゅ。時間旅行と因果律は共に密接な関係性を秘めちゅ。時間旅行をして跳んだ時代で何かしらの行動は必ず全体に波及すちゅ。然も気を付けなければいけないのは椅子を倒ちゅか倒さないか……たった其れだけで明日は変わちゅ。其の時代に跳んで来たアラウンはイーブンを生かす為に採った行動の全てが椅子を倒ちゅか倒さないか……たったそれだけで再びイーブンが死ぬ光景を目の当たりにすちゅ。若しも倒さなかったらイーブンは死なぢゅに済んだ事柄……倒してしまった為に再び悲しみに陥るアラウン。其れが時間旅行と因果律の関係であり、椅子の矛と盾であちゅ」
「ナラバ若しもイーブンが最初から死ぬ運命だったら椅子は死なせる為に振舞うノカ?」
「其の通りでちゅ。従来のイーブンの死は銀河連合に食べられちゅ事。其の銀河連合からイーブンを救う為にアラウンは時間旅行機を開発しちゅ。そいつを使って銀河連合からイーブンを救う事に成功したアラウンだったが……イーブンは倒れていた椅子の直撃を受けて息を引き取っちゅ……此れが第二のイーブンの死である。其処でアラウンは椅子の件を解決してイーブンを助けちゅ。だが、イーブンは其の後に階段から転げ落ちて死ぬ。第三の死を防ぐ為にアラウンは一緒に階段を降りちゅ。無事に会談の死を突破したイーブンだったが、直後に綺麗な床に滑って木の幹に頭を打って第四の死を迎えちゅ。今度は滑らないように玄関先まで付きっ切りに成ちゅアラウン。だが、玄関を出て直ぐに別の銀河連合がイーブンを食べてしまっちゅ。第五の……と幾らイーブンの死を乗り越えようとも立ちはだかちゅ数多の死の運命。さて、何処で運命は決まっちゅ?」
「コタエハ簡単……イーブンが死んだ後に時間旅行機を開発した、ダロ?」
「其の通り……イーブンが死なない明日に時間旅行機は必要なちゅ。アラウンが時間旅行機を開発したのはイーブンの死がきっかけだった……故に何度イーブンの死を突破しようともイーブン橋の運命から逃れえなちゅ!」
 ダッタラ俺は……生きて元の時代に帰る因果ナノカ--とガン流豆は僅かに元に戻る希望が湧く。
(あくまで其れは並行世界から来たという理論を除いての話でちゅ。若しも並行世界の生命なら死ぬ運命も同時に覚悟しないといけなちゅ。わかっているのでちゅか、太間ガン流豆よ!)
 スチューブはあらゆる可能性を想定する為に楽観論者とはいかない。常に悲しい観方をするような論者であり、何事も前向きに考える事が出来ない。時間旅行は実現出来ないと断言する理由も黒穴の存在が相対性理論に照らせば通用しない事も全ては彼が悲観論者であった為。
 特に黒穴に相対性理論が成立しない理由は次のように--

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(七)

 午後零時二十八分四十三秒。
 昼食を食べ終えて其れから昼休憩に入る頃合にダマッ躯は気付く……銀河連合が隙を窺う事に--故にスチューブを背中に背負い始めると後ろ脚を蹴って其の場を後にした……両前足に用意した雄略包丁を装着したまま!
「知らなかっちゅ。銀河連合が居ちゅなんて!」
「そりゃあそうでえええす。あいつらあは……何!」何と其の銀河連合は一秒遅く動き始めたにも拘らずもうダマッ躯の尻尾まで後少しの距離まで接近していた。「馬型……然も唯の馬型じゃああない!」
 尻尾を掴まれ、反動でスチューブを放り出してしまったダマッ躯。スチューブは其の後、木陰の下まで一直線に落ちて行く。ダマッ躯は追い掛けようにも謎の馬型に尻尾を掴まれた状態で羽交い絞めにされつつあった。幸い、両前足に装着した雄略包丁に依る斬撃で謎の馬型を下がらせた。
「スチューブさんを……だが、此奴の速度は油を断つなああああんて出来ない!」
 ダマッ躯は抵抗する以外に落ちて行く主を助ける最善の方法を……知らない!

 午後零時三十八分四十一秒。
 場所は標高成人体型二十一南南西側。
 スチューブは血だらけになりながらも致命傷を受けずに右横に成る。
(全身が動かないのは相変わらぢゅ。今回は少しだけ痛みが走ちゅな……でも思った程痛みは走らないから助かっちゅ。でも何だか水気を感じちゅ。只の水気ではなちゅ、血の気が其処から外に出ちゅような……そんな水気。血が流れちゅのは避けて通れない。かと言って僕が此れで死ぬとしたら此の侭誰も発見されずに放置された場合に限ちゅだろう。全く真古天神武の行き届かない所で銀河連合は潜伏していちゅのだね。
 さて、此の侭お日様はお月様と入れ替わちゅのだろうか?)
 スチューブは生まれ持った病に依り、自力で動かす事が出来ない。其の為、付き者と一緒に行動しないと日常生活すらも送れない。其の生まれ持った物と反対に比例するように様々な発見をして来た。こんな時でもスチューブの好奇心は止まらない。
(そうそう、お日様とお月様で思い出ちゅ事が在る。黒穴で引き裂かれたチューンとチューナの悲しい劇を少し書きかけておこちゅ。実は--)
 オイ……やっぱりスチューブダナ--という声がすると思ってスチューブは器用ではないが、其の方角迄視線を寄せる。
「おや、探されるべき生命に探して貰ちゅなんて」
「ソレハ済まなかったナ。ダガ、俺は訳もなく此の山を訪れた訳デハナイ」
「わかっていちゅ。ダマッ躯が目撃者に詳細を聞かされちゅ……時間旅行機の開発には此の山が打って付けだったのだろちゅ?」
 キヅイテイル癖にお前はそうやって超然とするのは如何かとオモウゾ--スチューブの至らない点を指摘するガン流豆は其の侭、彼の翼当てをすると背負って最寄りの小屋迄焦らずに運んでゆく。
(あれ、小屋……若しや昔は誰かが住んでいちゅのか?)

 午後一時十二分三十八秒。
 場所は標高成人体型二十二南南東側。
 十二の年より前に跳んで来たガン流豆が一時期、住処として建てた小屋。現在は十の年も経てば古びて行く事も無理はなく、彼は修復作業に入っている矢先でスチューブを発見して此処迄運んだ。
「マッタクなあ……ところでダマッ躯とイッタカ。カレハ如何したノダ?」
「其れが--」
 な、何だ……無事、だった、ンですかああい--ダマッ躯は小屋の付近までやって来る……右前足を食い千切られ、全身八か所にも上る血の歯形を付けられた状態で引き摺るように!
「ダマッ躯……ダマッ躯ウウちゅ!」
「ナンテ怪我だ……直ぐに翼当てを--」
 も、もう遅い、ですよお--俯せに倒れ込んだダマッ躯は左前足で翼当てを拒んだ。
「な、何を言ってちゅのだ!」
「ヘヘ、申し、訳、ありまああせ、ん、スチューブ、さん。ど、うやらあ、自分、此処まで、ですなあ」
 スコシ肉体を確認スルゾ--ダマッ躯の背中に背負っていた縄を引っ張ると其の侭、無くなった右足の傷を覆うように巻きながら身体確認も同時にやって見せるガン流豆。
「ハコブゾ!」スチューブをダマッ躯の近くまで運んでから小屋に仕舞っていると思われる医療用具を取りに羽ばたくガン流豆。「シナセテ成る物カアア!」
 ガン流豆が小屋に戻る中で最後の会話が始まる。
「じ、実を、言うううう、と、ですね」
「何だ、如何したんぢゅ!」
「貴方を、スチューブ、さん、を、奥様、からあ、頼ま、れ、ましたあ」
「……わかっていちゅぞ、其の位は!」
「他にも、ありまちゅ」
 他にも……如何ゆう事ぢゅ--スチューブは合理的な生命故に合理以外の事は読み足りない傾向にある。
「自分、自身、の、希望、だったああ、の、です、よ」
「何だ……凄い事を期待しちゅ僕は何て罪深いんだ!」其れから次のようにお願いもした。「良くわかった……だから死ちゅな、ダマッ躯う!」
 ははあ、出来かね、ました、あぁ、ぉ--そしてダマッ躯の瞳から光が消えた!
「スマナイ、遅れて……遅れて、オイオイ。ドウユウコトダヨ!」
「こんな話はしてなかっちゅよな?」スチューブは悲しみの中で淡々と語る。「死んだら想念の海に旅立ちゅという話……僕はそうゆうのを信じていなちゅ主義だ」
「スチューブ……つまり今も変わらない姿勢ナノカ?」
 ああ、ああ、そうだ……其れがあいつの、あいつの希望、だっちゅ--病に掛かろうとも悲しみに耐えかねない時に瞳の奥より出る水滴は溢れんばかりに頬を伝ってゆくのだった!
(お前は……僕の息子の代わりだっちゅ。いや、息子だった……だから悲しみが僕を締め付けんとすちゅ。ならば泣ちゅ以外の選択肢を僕は考えられない!)
 其れから四の時掛けてダマッ躯の仮埋葬を済ませて行くガン流豆であった。埋葬中もずっとダマッ躯に黙祷し続けるスチューブ姿が其処にあった!

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(六)

 十二月十日午前五時五十七分三十二秒。
 場所は三階自室。
 勢い良く扉を開ける生命が一名……「た、た、大変だああああい!」鎬状ダマッ躯しか居ない。
「ああ、やっぱり出て行っちゅか!」
「わかっていたのでしたらあ何故、自分に知らせてくれえええなかったのですかあ!」
「彼は昨の日に政府からの出頭命令を聞いた時から大人しくしない事は目に見えていちゅ……だからって君に報告した所で頭脳の面で一枚も二枚も上足な彼だ。きっと隙を衝いて飛び立っちゅいたでしょうな」
「万が一の事が在ったらあああ如何しますかあ!」
「其れは有り得ない……何故なら彼が死んだら矛と盾が発生ちゅ、僕達迄の出会いが消えてなくならなちゅと説明が付かない」
 よ、良くわかりまあせんが……スチューブさんが言うなら其の通りでしょううううね--納得する以外の反応が出来ないダマッ躯だった。
 ダマッ躯は其れでも諦めずに朝食を摂ってから十五の分より後に全部屋の窓の鍵等の安全確認をした後にスチューブを牽引しながら建物の外に出て行く--ガン流豆の捜索をする為に!
(全く者好きは困ちゅなあ。まあ色々と聞きたい事もあちゅから見付け出してくれちゅ方が僕としては幾らでも得ちゅるけどね)

 午前十一時五十七分三十二秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型二十四南側。
 ダマッ躯が急いで牽引しても此れだけ登れば十分な標高。其れでもスチューブも生命の子であり、次のように感じる。
(平生体を動かさなちゅ癖に息が荒い。此れはダマッ躯のせいなちゅか? いやいや、彼は気遣って其れでも僕が許ちゅ限り急いでくれたんだ……なのに恐がっていちゅ。他者事で居られなちゅ証拠か、其れとも?)
 情報では片翼の雁族の生命が此の山に入ったあと聞きます……でも一旦は休憩しまあああしょう--気遣い上足なダマッ躯は既に藁紙を用意して昼休憩の準備に入っていた。
 其処へスチューブを頭以外をやや俯せに寝かせるとダマッ躯は直ぐに彼が何かを閃いた時の為に数百枚の用紙を取り出す……「いや、其処までやらなくて、えっと良いでちゅ」だが余計な気遣いを好まないスチューブは百枚から二十五枚までお願いした。其れだけじゃなく、銀河連合が襲撃した際に対応出来るように何時でもスチューブを背負えるようにダマッ躯の背中には縄がぶら下がっている。但し、逃げる為だけではない。反撃用に四本足種族用の雄略包丁を二本備えている。
「銀河連合は既にやり方が巧妙且トーヨル・ターニヤの様に意識を乗っ取る段階まで簡単に出来るように成っちゅからな。若しかしたら付近の木も銀河連合かも知れな--」
 ヒヒイイイン--恐がるダマッ躯は周りにある葉っぱに掛けて少し息を吹いて確認する程、怯える。
「まあ、其処まで準備するのは難しいだろちゅ。何せ此処は政府が立ち入りを許されちゅ山道だからな」
「其れを早く、ヒイイ、言って下さあいよ……全く碌でもない性格をしているかああああら今でも家族が戻って来なあああいのですよ!」
 言うなや、そうゆちゅ事情は--あまり触れたくない様子のスチューブ。
(全く僕の事を何もわかってくれないのが沢山居ちゅ。そんなに僕が責任なしの生命に見えちゅのか? あいつもあいつらも僕の何もかもを見てくれなかっちゅ。だから僕は--)
「スチューブさん、如何しましたあ?」
 あ、ああ、そうでちゅうか--我を取り戻すスチューブ。
「余り気に為さらないで下さああい。どんな事情があっても自分はスチューブさんの元を離れまあああせん」
「有難ちゅ、か、感謝すちゅ」
 そう断言するダマッ躯……実はスチューブの妻である武内鼠族のチュータリアから--戻って来るまで死んでもあの方を守って下さい--とお願いされた。其の為、ダマッ躯は其の御願いを最後までやり遂げる覚悟でいた……勿論、尊敬するスチューブに少しでも支えとなる為という私情も含まれる。
 そんな二名が昼食の準備に入る頃合に……ダマッ躯の背後にある木陰に隠れて見つめる剥き出しのひとみ--そうゆう文字を扱う理由……其れは銀河連合が見つめるという証左!

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(五)

 午後九時二分三秒。
 場所は三階自室。
 昼の銀河連合の件で真古天神武政府より太間ガン流豆の出頭を命じられた。理由は彼が本当に太間ガン流豆であるか如何かを査定する為。此れにはガン流豆自身が拒む姿勢を見せる。だが、幾ら一般生命の為の国である真古天神武と言えども本来此の時代では墓の下に埋まる筈であるガン流豆が居る事自体に違和を感じない方が無理がある。例え一般生命である前提と言えども彼等は銀河連合との長い因縁に終わり止めの符を打つ為に此の時代に居るガン流豆は如何しても必要で欠ける事可からずである。其れでも尊重して一の週の猶予が与えられる。
 其れについてダマッ躯を隣室に配置して二名だけで話し合いを始める頭脳労働者達。
「イッテオクガ俺は出頭にオウジナイ」
「だが、真古天神武にとっては初めて時間旅行を使い熟しちゅ貴方の存在を無視ちゅるなんて出来る筈がない」
「オマエダッテ言ってたじゃないか、時間旅行は実現デキナイッテ!」
「ああ、実現何て有り得ないでちゅ。先程の父、子、孫の事例をとっても実現出来なちゅ。もう一度始めちゅか……今度は子の視点から始めちゅが」
 アア、やってクレ--ガン流豆は再び其の話を聞く事に成る……立場を変えて。
「そうだなあ、うーん、そちゅだあ。今度はある時、今の時代を生きる父が時間旅行機を作っちゅ。彼は時間旅行を始めようとすちゅ時に銀河連合が勝手に乗り込んだ。当然ながら其れを止めようと父は時間旅行機に乗って祖父の時代に跳びましちゅ……言っておくが孫にとっての祖父だから注意な」
「ワカッテル、其の位ハナ」
「んで其の父は祖父を守ろちゅとした。けれども祖父は銀河連合に食べられてしまいまちゅた。さあ、此れは如何成ちゅ?」
「トウゼン、祖父を守ろうとした父は存在しなくナル。ダガ、銀河連合のやった祖父喰らいはアリエナイ」
「如何してだと思ちゅ?」
「ジカンリョコウキを作ったのは父だから……だから作った父の物に乗った銀河連合が祖父を食べる事は実現デキナイ」
「其の根拠は何でちゅ?」
「ソフの子は父だから其の彼が作った時間旅行機に乗り込まないと其の時代の祖父を食べられナイ。ケッカ、祖父が食べられたという事実は有り得ずに昨日の世界に跳んで銀河連合のやった事は実現しなくなる……ソウダロウ?」
「其の通りだちゅな。其れなら父の時代の祖父を食べるしか祖父喰らいは成立しなちゅ成る。此れも矛と盾の一ちゅだね」
「ナラバ明日の時代に時間旅行は成立する事に成るのではナイカ?」
「明日の時代でちゅか……其れでもおかしいのだよな」
「ナニガオカシイ?」
「何故貴方は時間旅行した時代に著書を出版出来たのでちゅか」
 ナニ……如何ゆう事ダ--ガン流豆は初めて己が元の時代に戻って著書を出した事を知る。
「先程の時間旅行の矛と盾の通りに、昨日の世界に跳ぶ事は事実上可能ではなちゅ。何故なら親が子を産ちゅという縦の絶対的な法則があちゅ以上は貴方が昨日の時代に戻ちゅなんて絶対に無理な話……いや、其れ所か如何して太間ガン流豆が此の時代に居ちゅかというのもおかしな話だ!」
「タシカニそう思う……如何して俺は此の時代にイル?」
 一旦会話を止めて無言で考え始めるガン流豆と同じくしてスチューブはある考えを過らせる。
黒穴が所謂別宇宙に繋がちゅとすれば……或は条件付きの時間旅行は可能かも知れない。あくまで条件付きの時間旅行に過ぎなちゅ。だからって其れは安易な並行世界理論を認めるような物でちゅ。僕に其れを認めるような事は後世に残しては成らなちゅ。かと言って現状の太間ガン流豆の謎を解明しない限りは現実には有り得なちゅ時間旅行の解明には繋がらない。だが、僕にあんまり頑張った労働をさせちゅのは好きじゃないな。僕はこう……楽して労働すちゅのが楽しいのだ。
 という訳で明くる日に出も考えよちゅ)
 そうして今回の議論は幕を閉じ、明くる日に……

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(四)

 午前十時十二分十一秒。
 スチューブはある問いを出した。其れはある時、鼠族のチューンとチューナの夫婦が居ました。二名は結婚旅行の時に偶々黒穴の付近を通りました。そして、誤って妻のチューナが黒穴に落ちてしまいました。其の時、チューンが見たチューナの姿とチューナが体験した状態は如何なるか。
「タシカ黒穴は光を通さないとイッタナ。ダッタラ光を捉えて物事を見る俺達の性質上……チューナは確認出来ないのではナイノカ?」
「確認出来ないちゅか。確認出来ないとはどんな状態なちゅだ?」
「ホラ、チューナが落ちただけでチューンはチューナの姿を見る事が絶対にデキナイ。クロアナにはそうゆう性質がある以上は……マテヨ」
「如何しちゅ?」
「ダトシタラ相対性理論に於いて何か矛と穴が発生するのではナイカ。タシカ相対性理論では加速付けようともそうでなかろうとも光は必ず最速の数値で弾きダサレル。決して上がったりも下がったりもシナイッテ。ジャア黒穴は一体何ナンダ!」
 其れが、又、此れが大変難しい話なのだちゅ--相対性理論でも通用しない事が黒穴に集約されるのをスチューブは懸念する。
(アインズ博士が生前に黒穴について言及していちゅな。あれの事を考えるとアインズ博士は大変に議論を避け始めちゅなあ。ま、今は結論を急ぐ前に逆の事に答えにちゅいて聞かないとは)
「アア、シッテルヨ。チューナハ穴に落ちて如何ナルカ? ソレハなあ、光を通さない穴ならば落ちた際に……想像を超えた状態のチューナが待ってイルゾ!」
 実はガン流豆だけじゃない。スチューブも問題を出しただけで既に黒穴に落ちたチューナが最早原形を留めない悲しく惨めな状態であると想像して……「まあまあ、誰だって生命の死を楽しむなんて銀河連合みたいな事は求めなちゅ」其れ以上の答えを避けた。
「一体どんな事を想像したあのですかあ?」
「お前は知らちゅで良い」
「アクマデ思考実験のハナシダ。ソモソモ俺達は絶対に黒穴の近くを通る様な結婚旅行を企画なんかしないカラナ!」
 恐い事を考えるのも頭脳労働者の務めえええでしょうか--頭脳を扱う部門の生命の話に付いていけないダマッ躯だった。
(いや、待ちゅよ。光を通さない……ならば相対性理論で認められない波を認める事に成ちゅ。違うなあ、違ちゅんだよな。光を通さないのではなく……光が逃げられなちゅのだとしたら、如何だ?)
「ナニカ閃いたみたいダナ」
「気付かれまちゅたな。実は--」
 昨の夜に続き、再び轟音が建物外で発生。ガン流豆とスチューブを牽引するダマッ躯は直ぐ様、遊戯室から出て音が発生した場所まで駆け付ける。其れは再び同じ庭園内で起こった--そう、今度は犀型が俯せの状態で倒れ……やがて野次者の生命を確認すると涎を垂らしながら立ち上がる。
(やれやれ、時間差で銀河連合が来まちゅたか。僕は別に死んでも構わないまで生き続けたから良いでちゅけど、ダマッ躯には刺激が強過ぎちゅかも知れない)
 スチューブの考える通り……「ウワアアア案、銀河連合だああああい!」叫び声を上げるダマッ躯!
「マッタク俺の行く先々で銀河連合が出て来やがって……然もあいつはゾウ真の所で倒した筈の才型に少し似ているヨウナ」
 ガン流豆の言う事は正しかった……突然、犀型は内部で炎を噴き出して実態よりも凡そ二倍まで巨大化した--炎迄取り込む銀河連合が見せる恐るべき性質にスチューブ以外の二名と偶々近辺を通り掛かった通行者五名を恐怖の眼差しにした。
(いかんなあ、こりゃあ質量上は同じだろちゅ。まさかアインズ博士が齎した質量は波動という公式を銀河連合が取り入れちゅしまったのか? いや、其れは少し異なちゅかなあ。火は生物学に於いても生命誕生及び惑星誕生に繋がる要素でちゅ。其の炎を見てアインズ博士は相対性理論に於ける公式で質量は変換出来る事を表しちゅ。結果として原子望遠弾のきっかけを作ってしまっちゅが、だからって此れが銀河連合が正しく相対性理論を利用して実体を大きくしちゅとは思えないなあ)
 犀型が迫ろうとも呑気に考え事をするスチューブ。彼がそうやって呑気に出来る本当の理由は死んでも悔いはない年齢だからではない。実は彼は助かると信じて考え事を巡らせる。
 事実、此の後に通報を受けて四名の軍者が駆け付けて一斉に炎犀型に水浴びさせた後に持っていた鋭棒で十回以上突き刺す事で犀型は討伐された。そう、例え垣が上るのが億劫な程に銀河連合迄隠しても巨大化した実体は流石に通報しない生命が居ないなんて黙認が許されない。故に此処で死ぬ事なんて有り得ないという考えをスチューブに根拠付けさせるのだった!

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(三)

 十二月九日午前十時二分四十一秒。
 場所は二階娯楽室。
 其の中で長方形の大きさの台に四方及び中央の上下に丸みを帯びた穴が開く。其処に白以外の様々な色をした球を白の球に弾かれた際に穴に入れる事で遊ぶ遊戯があった。
「オレハまだわかるケド」此処でガン流豆はスチューブが此の遊戯が出来ない事を指摘する。「ムカシカラ其の状態のお前には出来ない遊びジャナイカ」
「別に僕がやる訳じゃないちゅ。僕はダマッ躯に打ち込んで貰って其れを鑑賞するのを楽ちゅむ」
「たった一名で遊んんんんんえでも全然自分としましては楽しくも何とおおおおもないのですけど」
「ソレデこいつで何投か打ち合って何方がより多く得点した方が勝ちか教えてクレナイカ?」
「いや、僕は此れを紹介しちゅのは昨の夜の時間旅行の話の続きをしたいのさ」
 ジカンリョコウ、まだやるノカ--ガン流豆にとっては余り嬉しい話とは思っていない様子。
(おや、太間ガン流豆にとっては自分が自分であちゅと証明出来ないのが恐く成っちゅか? ま、人生色々だしな……僕だって妻と息子娘と離れ離れに成っちゅなんて今でも信じられないと思う事が在ちゅからな)
 他者よりも一足先の考えを浮かぶスチューブにとっては其の位の事は読める。だからといって其れが必ずしも家族の事を考える能力に繋がるとは限らないのが悲しい性ではある。其れでもスチューブは真っ直ぐ尋ねるのである。
「ではダマッ躯よ、打って見てちゅれ」
 へいやあ--ダマッ躯が赤と黄を穴に入れるように白を弾き飛ばす……すると赤と黄は其々、真ん中の上の穴と右上の穴に落ちて行った。
「ウマイナア……でも白はノコッタゾ」
「いやあ、白は弾く側であって落ちる側ではありませえええん。落ちたら点数は付きまあああせん」
 ツマリ、此の撞球という遊びは白以外を如何にして落とすかを競うのか……何と情なき遊びナンダ--と撞球に対してそう呟いたガン流豆。
「でも玉突きで星の誕生についてわかる事もあちゅんだ」
「イマハ時間旅行の話ダロウ。マサカ其の前に惑星に関する話をしないといけないノカ?」
 そ、其の通りでちゅ--少々、頭を振り回して表現するスチューブ。
「ガクセツデハ精子と卵子の融合と同じくして惑星は誕生したのダロウ?」
「ああ、其の説で問題なのは隕石が精子で卵子に当たちゅのが一体何なのかって話だよ。只ぶちゅかっているだけじゃあ撞球と同じく六方の穴の内の何処かに落ちて行ちゅだけだからね」
 ナルホド、だから撞球遊びを紹介したノカ--と納得するガン流豆。
「お日様もそうだけど、隕石同士がぶちゅかるだけじゃあ星は作れない。精子同士がぶちゅかり合っても子供が出来ないのと同じように惑星に必要なのは余計な物を受け止める窪部位と或は余計な物を食べちゅ窪部位……雄と雌が互いに激しい結び合いはやがて熱を産み、新たな惑星の誕生に繋がちゅ。ン、待てよ……穴が、いや台全体が卵子だとちゅれば色玉は精子。そして棒は……若ちゅや重力!」
「ア、ダマッ躯よ……もう一度披露してクレナイカ?」
 はいよおう--今度は青と紫を狙うように白球を打つ……すると白は青にぶつかり、紫にぶつかる事で軌道を変えて其々右下と左上の穴に落ちる。
「ナルホド、重力は此の撞球に照らし合わせれば確かに隕石を運ばせる……そうか、卵子とは僅かに留まった重力源のコトカ!」
「其れも正しいかも知れないちゅ。だとしたら益々相対性理論に穴があるように思えて来ちゅぞ」
 マダ本題には入る事が出来ないノカ--ガン流豆は話が進まない事を余り好まない様子。
「最近天文学者達が発見しちゅという黒点だ」
「オヒサマの黒点なら大分前に--」
「そっちではなく、宇宙に点在すちゅという黒点……つまり黒い穴の事だよ」
 ンン、其の話は聞いた事がナイゾ--其れも其の筈、ガン流豆は此の時代の生命ではない以上は黒穴を知る訳がない。
「実はあの黒穴は……光すらも通さないという話が濃厚だそちゅだ」
「ヒカリすら……って光の速度はアインズが主張した相対性理論の通り、最速じゃないノカ?」
「最速ならば必ず通ちゅと言いたいのか?」
「ソウダ。ダガ若しも光を通さないとしたら……矛と盾がブツカラナイカ?」
「其の通りでちゅ。では此処で問題があちゅ」
 モンダイナノカ--スチューブは何事も問いを投げる……其れについて既に疲れる程、相手にされた経験あってかガン流豆は溜息交じりの反応を見せる。

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(二)

 午後十時二十八分三十二秒。
 一階庭園にて何かが砕かれた跡が散らばる。
(中央に一般生命が俯せに倒れていちゅ。あれは……誰だっちゅ?)
 齢三十二にして一日目に成るサッカス雁族の中年に覚えがある物の、直ぐには思い出せないスチューブ。彼は付き者であるダマッ躯に運ばれる形で其の中年の傍まで近付く。
 ウググ、済まない……スマナイ--寝言の様に謝罪の言葉を繰り返す中年。
「何か罪に成ちゅ様な事が在ったのかな?」
 そんな事言ってる場合じゃありませんよおおう、スチューブさん--者が良いダマッ躯は自らの背に中年を乗せると勢い良く一階にある空き寝室迄移動する!

 午後十時五十七分二十三秒。
 場所は一階空き寝室。
 其処は本来、スチューブの自室だった寝室。結婚後に変わり者だったスチューブが改築をする。其の結果、三階分増築された際に今の一階は自動的に空き部屋と成る。更にはスチューブの身勝手さに我慢出来なく成った妻が子供を連れて別の住まいに移って以降は更に空き部屋が加速し、今では寝床以外の全ての置物はない状態が続く。そんな部屋にダマッ躯は其の中年を寝かせ、適切な処置をした。残念な事に既にもうない右翼及び左眼までは治す事は出来ない。医者の経験を持つダマッ躯でも理が無い物は理が無いのである。
「ウウウ、スマナイ。スマナイ……トーヨル!」
「トーヨル……ああ、十二の年より前に死んだ彼の事ちゅか。という事は彼が太間ガン流豆でちゅか!」
 え、わかるんんんんですかああい--やや大袈裟に尋ねるダマッ躯。
「ウググ……此処はドコダ?」
「目覚めたでちゅか。あ、まあ、あ、其の」補足するとスチューブの病は喉の調子にも左右されやすい。「貴方が彼の太間ガン流豆さんでちゅか?」
「アア、ソウダ」ガン流豆は認める。「アンタハ……何処かで見た事アル」
「僕は武内鼠族のスチューブでちゅ。こう言えば貴方が思い出ちゅかは別だが」
「ソノ何とも生意気な話し方……アインズの所で会った生意気鼠カ!」
 御名答でちゅ--其処で笑ったつもりの苦い表情をするスチューブ。
「ソレ……笑っているノカ?」
「えっと其の、何だ、あーあー、そ、そちゅだね。自信満々の表情の積もり、ちゅ」
「申し訳ありまあああえせん、えっと太間ガン流豆さん。スチューブさんは訳あって様々な表現もはあああああっきり話す事も出来ない方なんですよ……其処は了承して下さあああい!」
「シッテルヨ。カレガ上手くない事位ハナ」
 実はガン流豆はほとぼりが済んだ後に若かりしスチューブに対して様々な質問を投げた。其の甲斐もあって此の様な筋肉が極端に萎む病への理解を深めた。同時に彼等と会話する際には出来る限り、確認を取る。そうして目線を合わせて行く--双方共に。
 其れからスチューブの数々の疑問が始まる。先ずはやはり太間ガン流豆と聞いて時間旅行が来る。
「アア、俺は時間旅行して此の時代にキタ」
「だが、やっぱり其れは有り得ないでちゅよ」
「何かよくわからない話が入りまあああした。では席を外ううううします」
 付いて行けないダマッ躯は寝室から出るのだった。
「ドウシテ有り得ないとオモウ? ゲンニ俺がやって見せたジャナイカ」
「矛と盾を知ってさえいれば時間旅行する事は様々な綻びを招ちゅぞ」
 タトエバどんなホコロビダ--ガン流豆は尋ねる。
「そりゃああれちゅ。えっと、まあ、其の、何だ、あー、ウー、そちゅだ。フウウ……登場者が三名居まちゅた。全員、縦の繋がりがあちゅ父、子、孫。そしてだな、そうそうそう、そうでちゅ。父は昨日からの生命、子は今の生命、そして孫は明日からの生命でちゅ。さて、此処で問題でちゅ。孫の生命が祖父と祖母の婚約を止めたら如何なちゅ」
「ソリャア父も自分も存在しない生命にナル」
「其の通りでちゅ。でも其れだと何かおかしくないちゅ?」
「タシカニ存在しない生命が祖父母の結婚を止めるなんて有り得ないダロウ」
「其の有り得ないが発生すると孫の生命は祖父母の結婚を止める行為に依って綻びが生じる事に成ちゅ。まあ、あれだし、其れでちゅ。じゃあ時間旅行した意味は何なのかって話に成りまちゅ」
「アレ、確か昨日の時代に戻った理由迄消え失せ始めた……時間旅行が成立する意味がミダセナイ」
「そう成ちゅ。故に時間旅行は有り得ないでちゅ。なのに、うーん……何故太間ガン流豆は此処に居ちゅ?」
 ガン流豆は再び己が存在する意味を問われるのであった……孫が祖父母の結婚式を台無しにして自分と父が存在しない世界を作り上げたのに存在しない自分では祖父母の結婚式を台無しに出来ない。出来ないなら時間旅行する意味がない。意味がない事は即ち、時間旅行は成立しない--ならば自分は何の為に時間旅行が成立出来たのか……問われるのであった!

一兆年の夜 第百九話 時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題(一)

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十八年十二月八日午後十時二分三十七秒。

 場所は真古天神武首都六影府中央地区。
 其の中で神武聖堂を含めた公の建物を除いて二番目に大きな三階建ての建物の三階寝室で鼠族用の運転椅子に腰かけるとある生命が一名。齢四十にして二日目に成る武内鼠族の老年は鼠族用の視力矯正器を通して独り言を述べて行く。
「見えるという事は果たして意味を齎ちゅか? いや、抑々此れは真っ直ぐ見ていちゅのか? 其れとも本当は僕達は歪んでみていちゅのではないか? あーあ、僕がこうして生まれ以っての身体機能の隔たりも元々はそう決められていちゅのか?」
 彼の名前はスチューブ……ショーイ・ノーマグ、アインズ・シュラインタイルと並ぶ程の突出した才の持ち主。同時に二名同様に大きな変わり者。身体能力は生まれ以って自由が利かず、一生の大半を運転椅子に腰掛けて送るしかない程の病を持つ。顔付きも安定せず、何時も表情が豊かに成れず。だが、其れはあくまで身体能力上の変わった部分で在る。性格面はどんな些細な疑問も突然、投げ掛けて来るとんでもない生命。生前のアインズは若かりしスチューブのそうゆう点を非常に難儀し、回顧録でも『生意気な若造』と評する程。実際にアインズが唱え、セミジャック・ミーントの物理学を終わらせた相対性理論に対しても異議を唱え、早急に穴埋めしないと其れだけでは成り立たなく成ると主張したのはスチューブである。其れ位にスチューブは絶対視を好まない成格である。
「おやおや、また幻聴でちゅか。全くこんな状態なのに今度は幻聴でちゅか……いや、臭いを齎ちゅ幻聴とは珍しい。さて、夜中の僕が自力で幻聴先へ向かちゅべきか如何か? うーん、やっぱ眠れなちゅ成るのは健康に良くないちゅな。言っちゅみよう!」
 独り言が多いのも突出した才の持ち主に見られる光景。スチューブの場合は家族に自分の理論を語ってもまともな議論が成立しない。かと言って親しい生命であるタゴラスカンガルー族のロッジ・ペンロッルの所まで向かうにもわざわざ暑苦しい所で汗を流す事に繋がる。彼は大の夏が苦足で汗をかく事が何よりも好める状況ではない性。故に益々一名で居る事が多くなり、親族以外では話す機会が少なくなる。更には変わり者の性格が家族を遠ざける事多々あり、其のせいで既に付き者以外の生命は自宅内には居ない始末。
 あ、無事でしたああああうか……スチューブさん--齢二十八にして三の月と四日目に成る六影馬族の青年が扉を開けて駆け付ける。
「何ちゅ、君か」
「庭を見て下さあああいよ。誰かが転がっていいいいうるのですよ!」
 スチューブは少し考える。
(庭に転がちゅ生命……音……うううむ、確認してみる価値はあちゅそうだな)
「如何しまあああした、スチューブさん?」
 じゃあ様子を確認しよちゅ、ダマッ躯や--縞状ダマッ躯に牽引される形でスチューブは庭に転がる何かを確認する事に応じた。

二回目の雑文は……大陸拳法では一方の拳法を覚える時は穴埋めの為にもう片方の拳法も同時に覚える。此れを学問に照らせば教育に於いて偏りが生じてはいけないそうだ!

 如何も今月分の附属掌編三つ目も無事に終わらせたdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』の青魔法の章04が終わり、白魔法の章05が始まりました。読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<青魔法の章>或は<白魔法の章>をクリック。
 朝予告した事を早速やりましょうか。

 学校教育を巡る論争は三回に分けられる。だが、今回やるのは其れとは別に組み合わせについて。識者は全部で三名。
「言っておくが俺は何とか刺青を綺麗さっぱり消して更には極道の前歴を払拭する為にわざわざ四年以上も大学通って教員免許取得した身だぞ。だが、科目は社会だ……」一暴力教師で一応国籍上は日本人のノッツ・ヘイスティール。
「クカカカカ、まさか神を超えた教師と此の世の害悪たる吾輩と更には一マスコットが一堂に会してたかが教科書について議論を交わるとはナア……」古き悪しきは……クラシカルと呼ぶ。
「まさか諸事情よりも先に我が登場するとはな。感謝しろ、作者よ。闇の圧力者は今回の議論に参加した暁には何時か天罰を提供する事を此処に約束する……」洒落に成らない事を口にするのは闇の圧力者。
 今回此の三名なのは気紛れ。あくまで雑文用に合わせて短く議論して貰う……学校教育で必ず学ぶ国語、数学、社会、理科、英語、体育について。其れだけでなく、各教科に何がセットで学ぶ必要があるのかも各々作者の意見を反映する形で出し合う。
「先ずは体育だろ。俺は社会科の教諭だが、体育の関してはアスリートを騙る連中が束に成っても皆殺しにする事なら出来るぜ」7
「フハハハハ、体育で必要なのはやはり基礎知識だろう。馬鹿に武器を担がせる事がどれ程害悪かはわかるだろう。そうゆう連中は将来馬鹿を踏み外して我に抹殺されるのだ!」
「実に其の通り。体力だけの馬鹿程、社会にとって害悪はない。そんな連中は挙って清原みたいに成る。だからこそ量産型清原を出さない為にも体育で受ける授業は全てランニング、腕立て、腹筋、背筋、反復横跳び、シャトルラン、柔軟体操、跳び箱、山登りを準備体操にしてから柔道或は剣道、そして相撲に水泳をやるのが一番だ。然も朝からHRまで徹底してなあ」
「成程、警察学校や消防学校式のスパルタ教育を義務教育の段階から学ばせる訳か。然もボール遊びは一切やらせない訳か」
「ああ、体育馬鹿は体育の授業だけは嬉々として受けるからな。クカカカカ、運動音痴にとって体育の授業程苦痛な物はない。特にサッカーやバレー、バスケ、ドッジをやらされる事がどれ程苦痛かを考えれば寧ろ体育曜日で徹底させれば馬鹿の量産化は防げるという奴さ!」
「やるな、クラシカル。褒美に我は体罰教師を社会抹消する力を与えて進ぜよう!」
「クカカカ、量産型体罰教師を一斉に掃除するという訳か」
「はいはい、次は……おお、そうだ。社会の授業か。こいつはあれか……数学の授業と組み合わせれば効果覿面だな」
「いや、社会の授業にも様々な側面がある。地理、歴史、公民と分けられるからな。クカカカ、特に歴史は古事記から学ぶという従来の方法を基にして更には数学という論理を組み合わせる事で矛盾への対応を子供の頃から学ばせる事が出来るという物だな」
「成程、社会と言えども歴史は数学と併用して学ぶ訳か」
「地理は理科と併用すれば--」
「待ってくれ、クラシカル」
「何だ、原子爆弾の作り方を学びたいか?」
「恐い事を子供達に学ばせるな。理科も社会同様に分けられるぞ。化学、物理、地学、生物と」
「成程、考古学的観点では地理は地学で陰謀論における抹殺の歴史を知る事が出来るという訳か!」
「他には化学との組み合わせも効果覿面だぞ。ああゆう形に成ったのは如何してなのかとな……いや、物理か?」
「クカカカカ、成程成程。地理は地学、物理、化学を同時に学ぶ訳だね。成程成程」
「其れでは公民は如何する? 法律に絡む話だぞ」
「国語だろうな。公民を知るには国語的な表現が必要だろう」
「成程、解釈を学ぶ為の補強として国語を習うという訳ですね。フハハハハ、解釈次第では益々作者は闇に葬られる可能性が浮かぶぞ!」
「まあそう成るな。とすると社会は次のように成るな。社会の授業を依り浸透させる為の時間割が求められるけど、担当教諭の都合が左右されやすい。とすると土曜日と体育曜日を除いた四曜日にて重点的な組み合わせを学年担任長だったっか? そいつがちゃんとスケジュールを組み合わせないと浸透した授業が達成されないぜ」
「寧ろ、授業はそうでなければいけない。人間の脳とは言わば簡単ではない。精神的な面で慣らそうにも身体的な面が邪魔をして学習に身が入らない事が多々ある。だが、遺伝子学的な面を刺激するようなカリキュラムを組み込む事で彼等の教育を促進する。だが、そうした環境を整うのに障害となるのがやはり教諭の配置問題という奴だ。其処で教頭は各学年の授業カリキュラムの円滑化を図る為にバランス良く時間割が編成しやすいように組んでゆく努力が求められる。そんな教頭をサポートするように校長及び理事は教員の増員も図ってゆく」
「クカカカカ、だが公立では其れが叶わないのだよ。何故なら其処が日本の学校教育の盲点なのだからな。其の盲点を産んだのが大学の教員免許制度という物だ。スペシャリストに固執し過ぎて穴が出来た教科担当の教諭を過労させるような事をやらかす訳だ。其れならばいっそ木下次郎のような教員免許持たないが説得力のある奴を何人も居れたって問題なかろう、ン?」
「其れじゃあ一般企業と大差ないな……いや、抑々当たり前の事だろうな」
 組み合わせの理論は面白い。けれどもいざ実行に移そうとすれば発生する人員の壁。教師もベクトルを変えたら一般企業の労働者と変わらない。だとすれば教師の大多数が非人道的な者が多い理由も見えて来るだろう。果たして教育の未来は何処に転がるのか……本格的な議論は全三回行われる学校教育論争にて暫し待て!


 結論……どの分野だろうが人手不足の問題に突き当たる。何と言う事だ、何という真理だ。折角良いアイデアを出したと思ってショートストーリーをやったら如何して人手不足問題に突き当たるんだよ、馬鹿野郎め(悔)!
 さて、踏み込んだ議論は短編集収録予定の『学校教育論争』にて行う。まあチャンネルチェリーみたいなガチで長く濃厚な議論にはならないとは思うけど、其れに近い議論に成ってくれたら良いなあと望む自分だ。そんな訳で補足と行きましょう。先ずは英語は不要……大学で習いなさい。次に国語習いたければ公民或は数学と合わせて習うように。でなければ……相手の顔色窺うだけの駄目人間に成るから気を付けるように。数学は歴史と併用するように。理科は駄目だ。何故なら宇宙人鳩とお遍路と呼ばれる数学的なセンスは高いが、其れだけの奴を産み落としかねない。後はアインシュタインも意外に思想面ではあれな場合もあるし、益川さんの例もあるから数学だけだと必ず落とし穴に嵌る。だからこそ歴史との併用は大事だぞ。社会、理科は先程説明した通りだが、理科は少し補足しよう。生物は体育と絡めて初めて真価を発揮する。何故なら生物は人体を習う教科だからな。だとしたらそれと合致するとしたら体育。故に体育の授業をより深める為に生物を習うべきだと自分は考える。というかな……どいつもこいつも本当に教師かよ。全く学問の究極が何なのかよりも先にちゃんと基本を徹底しろよ(怒)!
 と其れは関係ないか。だが、授業のカリキュラムも工程表と思えばわかりやすいなあ。やっぱ一つの分野に留まっていては世界は見えないな。よく工程表で思う事が在るとしたら如何して其処まで稼ごうと考えるかって事だな。二十四時間しかない時間帯で余裕持った時間を設ける事も責任者に必要な事なのにって何時も思う。そして人手が足らんから増員をお願いするのに暴論吐いて無茶を要求する糞野郎はな……てめえ、基本からやり直せって言いたくなる(怒)。そうゆう奴が偶に居るのだよな、折角頑張っている責任者の足を引っ張る粕野郎が。そうゆう奴に限って人の無能をヅケヅケ言うのが趣味に成ってやがるからな。自分はなあ……そうゆう奴は家畜のえさに成りやがれって思う。其れ位に日本を売り渡すような糞野郎だという認識だ。おっといけないいけない、ついつい本音が出てしまったな。兎に角だ……教師も労働者の一人ならば授業カリキュラムを上手く設定するのも大事だぞ。誰が苦労しないか……じゃなくて将来どんな授業体系が子供達にとって大事かってな。先程の組み合わせと併用しても先ず処理しなければ成らないのが体育だろう。あれは一週間に一曜日徹底するという感じで良いと自分は思う。何故ならそうしないと体育馬鹿が身体能力の低い連中を弾圧して結果として闇を残す子供を増やす結果に繋がるからな。体育馬鹿を減らす為にも体育はボール遊びとかいう社会にとって本当に不要な物は全て出さずに社会に必要な事柄だけを学ばせろ。そう、体育曜日の採用こそがいじめ問題の激減に繋がる考えだ。ボール遊びは遊びだけで良い。或はスポーツ学校で習えば良いんだよ。学校教育で習うほど重要な物じゃないからな……つーかボール遊び認めたらブラックジャックやババ抜きだってありだろ?
 という訳でショートストーリーの解説を終える。

 工程表を作成する人達は見てて何時も苦労していると自分は思う。何故なら全員分の出勤時間と退勤時間を先にやり、次に休みの日や残業時間がどれくらいあるのかを計算する。最後に漸く始まる。余裕の取り方を知らない人間が責任者の場合は午前中でも工程表が完成しない事が多々ある。本当だぞ……実際、余裕の取り方を知らない人が責任者の場合は本当に間の取り方がかなり下手で然も無駄な行動をとり続けるからな。本当にそうゆう人は大丈夫かって心配に成る時があるんだよな(汗)。そうゆう責任者の事も考えずに足引っ張る上司ってのが一企業に必ず一人はいる。特に課長クラスは酷い……あいつらは他人事のようにパワハラするからな。そうゆうのに我慢しなくてはいけないのもわかるよ……でも自分が責任者ならそいつをぶん殴るね! 自分の立場よりも先にそいつが徹底して痛い目に合う方が会社の為に成るなら喜んで自分は……病院送りにしてやるからな。ま、やらんけど。
 そうゆう訳で二回目の雑文は此処迄。さて、約束の日だ。酔った状態で何処までやれるか、見物だな。

 追記
 青魔法の章04の解説を忘れていた。えっと解説するとノイズンはあくまでマザーシステムと会わせる為に指定の場所に誘導したのではない。他にはデュアンを外に出す為にハイパーレールガン近隣の島に誘導し、出来ればハイパーレールガンをロケット代わりにしてデュアンを出したかった……が、デュアンは後の事を踏まえてハイパーレールガンのノウハウだけを盗んでから破壊した。そう、後の事を踏まえてな……其れについてはまだ触れないけどな。まあ、其の話はやる時にきっと忘れるだろうから触れないでおくとしてもデュアンは元々自力で大気圏離脱を目指していたからな。何故なら……デュアンは傲慢だからな。傲慢である以上はハイパーレールガンの力を借りる事は何よりも許せる事ではない。其れも相まってハイパーレールガンは破壊される事と成った。そうゆうもんだよ、デュアン・マイッダーという男は。
 そうゆう訳で青魔法の章04の解説を終える。ええ、では今度こそ此処迄。そろそろ一兆年の夜を始めるか。
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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