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試作品 消費してばかりの馬鹿共のオタク会話 PART2

 如何も……御免、幾らスパロボプレイ中でも昨日までに終わらせなくて本当に申し訳ない。此処にdarkvernuは謝罪します。ではオタク会話でも行きますか……主にスパロボのね。

 彼等六体は集まるや否や勝手にスパロボの話を始めた。
「スーパーロボット大戦とは夢のロボットが集結して好きなロボットを使ってクリアを目指すゲームなのだ……」見た目が如何見てもRX‐78‐2である1/1プラモデルは既にダウンロード限定のスパロボHDリマスターをクリアする程のスパロボマニアである。
「だよな、拙者は其れが好きなんだけど……でもなあ。何で俺がやったスパロボはこんなにバランスが悪かったんだよ……」と時代設定が1999年迄なのでスパロボα以降のスパロボが知らないガイン・マーチンスターは今のスパロボのゲームバランスを体感して大いに困惑する。
「確かにそうなのねエ、でも今のスパロボはぬるぬるよ……」懐古厨且つ反テラーダ体制のスパロボマニアであるコードネームランタノイド。
「何言う訳? ウィンキーを衰退させた元凶である阪田体制のスパロボを支持する訳……」新規厨且つ親テラーダ体制のスパロボマニアであるコードネームアクチノイド。
「そうだそうだああ、テッカマンもアイアンリーガーもヤマトもナディアも参戦出来たんだ。俺の御先祖様参戦の為にも俺は今のスパロボを支持するぞおおお……」と虚淵ゴジラが参戦すると信じる古参シリーズからの信者である鯨外生物で他称アルッパー。
「お前等はどんだけスパロボ好きなんだよ……」格付師デュアンは一応、スパロボも嗜む模様。
 今回神殺し達が一堂に集結して此の様な無駄話に参加するのは何か? 其れは今月末に発売されたスーパーロボット大戦Xを中心に無駄話を展開する模様。
「だが、其れだと大いにロボット大戦なのかそうでないのかに疑問符が付かないか……アルッパーよ」
「お前迄そう呼ぶのかああああ!」
「五月蠅いわね。全く此れだからマザーの加護を断った神才は下品なのよねエ」
「其処じゃないでしょ、アクチ。今はアルッパーが投げて来たスパロボの定義に関する事よ」
「確かにおかしいよな。其の、テッカマンからおかしく成ったのか?」
「ええ……と調べるぞ。確かロボット大戦なのにロボットなのか疑問符が付くロボットの参戦が目立つように成った時期は……あった」
「デュアンちゃんはわかるかしら?」
「あんまりふざけていると消し炭にすんぞ、格付師イ!」
「お前は一体一体は確かに強過ぎるが、俺がやられると思ったか……えっと何々。そうそう、新スパロボから生身のキャラがロボット相手に戦う所からおかしく成ったな」
「オイ、あれは当時のウィンキーの社長がライターやったせいでウィングのシナリオは半端な上に東方不敗が宇宙人にされ、酷い時には今じゃあ考えられないライのホモ疑惑がずっと引っ張られるという酷い扱いだったんだぞ!」
「ああ、思い出したよ。正直、オリジナルのリュウセイがあんまり好きじゃない主人公だったし、初めてHP65000台を超えたスパロボじゃなかったっけ?」
「でもインパクトやアドバンスのオリジナルジェネレーションが出るまでは結局、HP最大65535で通して行ったわねエ。当時の制作者の維持としてα及びα外伝で回復イベント盛りだくさんだったり……とあれエ?」
「あ、いけねえ。新スーパーよりも先にゲームボーイ版第二次スパロボの方が先だった」
「あれね。全くちゃんと調べて来なさいよね、格付師イ」
「あれって確か下手すればゲッターだけで無双出来るスパロボじゃなかったっけ?」
「初めてフル改造で別機体に変わるスパロボよ、ガインちゃん」
「改造とは男のロマンでもある。だから今みたいにレベル以外でパイロットを強化する今のスパロボには正直、魂が宿っているかに疑問符が付く!」
「最近の魂はしょぼく成ったな。三倍ダメージだったのに今じゃあ二とコンマ二倍ダメージに成ってるし」
「そうそう、此れで何が魂なのよ。おまけに奇跡が無くなって愛とか……愛は全ユニット完全回復でしょうが!」
「あ、本当だ。何時から愛は奇跡のプチバージョンに成ったんだよ」
「確か……あった。えっと、スパロボRからだったな」
「Rは簡単スパロボに位置づけされる位に難易度が低いからな……ダメージ計算はα外伝なのに!」
「α外伝はは応えあったわねエ。何気に戦略を考えないとクリア出来ない点でも」
「α外伝の素晴らしい所は三つの難易度に依って取得出来る機体が変わる所なのよ、後はラスボスの違いもね」
「だが、難易度別に取れる機体が違うのは余りにも不都合ではないか。其れにαから追加された熟練度システムがステージクリア限定に成ったのも一マップに付き一つに限定されるように成ったのもα外伝からだ」
「熟練度のアレは面倒なんだけどなあ。だからつい最近買ってプレステ4でやってるスパロボのエキスパートモードは其れ考えなくて済むから有り難いんだよな」
「エキスパートやるとか勇気あるなあ。あれ聞いた話に依るとかなり難しくなるから途中でスタンダードに戻したプレイヤーが居る程だぞ」
「エキスパートが難しい? プレステ版第三次をプレイしてから其れ言ってみなさいよねエ!」
「オイオイ、あんなゲームバランスが不安定なスパロボに難しいも糞もねえだろうが。つーかコンプリートボックス状態の上で更に第三次だって……オカマの片割れの癖に勇気あるなあ!」
「宇宙鯨の奴と意見は一致するわよ、ランタ。Fもそうだけど、旧シリーズのゲームバランスの悪さったらあれ何よお……おまけに攻略本に記されたコメントは辛辣だし!」
「全くだ。其処の二本足の解説並みに辛辣だ!」
「俺と同じ扱いかよ……確かに量産型やら五飛のコメントは悪意があるとしか思えない程に酷い謂れようだな」
「五飛で思い出したけど、64のアレは狙ってやってるのか?」
「あれは今でもスパロボユーザーの中では語り継がれる迷場面だな。詳しくはプレイするかスパロボをプレイするのが面倒な方は64の動画で尚且つ張五飛という検索ワードを付け加えてな」
「話を少し戻すが、PS版第三次が難しいだと? 私から言わせるとスーファミ版第三次の方が遥かに難しいぞ!」
「……そう言えば反撃時の命令は此方で選べなかったな」
「そうそう、第四時に成る迄は命令システムはずっと四択状態だったのよね」
「無くなったのってスパロボ外伝からか?」
「正直、此れに付いて詳しく覚えていないんだよな。俺も詳しくは断言出来ない」
「其れで如何してバランスが不安定なPS版第三次よりも初期の第三次の方が難しいと主張するのよ、プラモちゃん?」
「武器を改造出来ないからだ!」
「言われてみれば武器改造は……って他にも強化パーツないじゃん」
「そういや、第二時にあった強化パーツシステムを第三次では廃止してたんだよな!」
「まあ、第四時で復活した際の強化パーツのシステムこそが今の強化パーツシステムだ。昔は……普通にユニット強化だったよな、プラモデル?」
「ああ、そうだ。此れは初代スパロボから連綿と続いたレベルアップする事で全パラメータが強化されるというRPGチックなシステムともいえる!」
「そう言えば偽善野郎で思い出したけどねえ、昔はHPの数値が他のRPGに近い状態だったのよ。なのに第二次からは最大四桁で味方は三桁が普通。でも第三次からは従来のHPに近しいのよね」
「昔はほら……HP五桁以上だと????って出るじゃないさ。然もゲージが表示されない上にダメージが出ないからどれだけダメージ与えたのかわからない所に緊張感あるじゃないの」
「そう思った時にネオ・グランゾンの鬼みたいな装甲とHPは脅威だったな。何時か桁数見えると思ったけど、回復すると其の少な過ぎる数値に驚いた記憶がある!」
「ネオ・グランゾンで進めるしかないのか、君達は!」
「あのなあ、EXはヌルゲーだけどシュウの章は他の章に比べて難し過ぎるんだよ……何だよ、サフィーネはレベル上げないと終盤的に寝返るとか、後は版権キャラは全て説得で仲間にしないといけないとか何とか!」
「男なら敢えて茨の道を突き進むのも重要ではないか!」
「茨過ぎるよ、偽善野郎ウ。全く此れだから阪田体制のスパロボは嫌なのよ」
「何言うさ、アクチ。テラーダみたいなのに任せたらαみたいなスパロボが量産されて大変なのよ。其れに今みたいに変にスケールのでかいラスボスばかりで旧作みたいな俗物みたいなラスボスが出て来ないなんて信じられるの?」
「ゼゼーナンやヴィンデルみたいな小物は要らん!」
「ヴィンデルは良く知らんけど、ゼゼーナンは確かに小物だよな。最後、部下に見限られるし」
「でもル=コボルみたいなオリジナル主人公同様にプレイヤーのヘイトを一身に集めるラスボスも不要よ」
「あれは其れ以前に小峯のシナリオが悪い。何だよ、ミストみたいなオリキャラは!」
「ああ、ミストやル=コボルだけじゃない。エーアイスパロボの基準に成ったタッグシステムの初期のあの酷さも更にはゲームバランスが全体的に悪過ぎる上にポータブル版Aから採用されたまだ未成熟な連続ターゲット補正とほぼ全てのユニットの宇宙適応Bという現実とバーチャロン以外の版権シナリオの稚拙さ、そして前作Wでやらかした音楽盗作問題……此れだけ取ってもスパロボKは歴代最悪のスパロボとして現在も君臨する」
「だがKが出る前から当時のスパロボは停滞期の真っ只中だと私は思うぞ。何よりもZシリーズ初期がそうだった。幾らスタッフ一同がガンダムSEEDに否定的でもあそこ迄やるのは余りにも感心出来ないな。後は対立構図を描くにしても流石にネットの情報だけで不信感を募らせるのには無理がある。こうゆう空気が安易に制作環境の慢心を産み、ルミナスアーク二作で低評価を受けた小峯氏を招く遠因にも繋がった」
「其の反省もあってL以降のエーアイスパロボや以降のZシリーズは原点回帰のような空気で更にはユーザーに目線を合わせたスパロボが出来たんじゃないのか? まあ、Zシリーズで評判が芳しくない名倉はVで汚名返上した訳だしLから脚本を務めるように成ったルミナスアーク3の脚本家である岸本は新たにプロデューサーとして頭角を表した宇田と二人三脚でやっているじゃないか」
「あのさあ、デュアンちゃん。宇田ちゃんがプロデューサーやるように成ったのはWからだよ」
「ああ、あいつはWの成功に悦に浸ってKで失態を冒したんだな。其れでテラーダに説教されてLが出来たってもんかあ」
「何、人は成長する。例え驕りに支配されようとも其れを叱責する我々ユーザーと二人三脚でスパロボを作り上げて行ってるではないか」
「あ、そう言えばグリリバでお馴染みの……えっと名前なんだったっけ?」
「緑川光だろうがああ。つーか何時まで柴田亜美命名の仇名が使われるんだよ!」
「あの子は完全なスパロボ信者だからね。絶対にマサキとヒイロとジョーはグレートエース且つ撃墜数百超えているわよ!」
「でもランタ。確か生放送か何かでドクターストップ掛けられたって聞くわよ」
「意気込むのは構わない……けれども何事も程々にな!」
 大いに脱線を繰り返すのは神殺しの九十九ならでは。其れでもスパロボユーザーでなければ理解出来ない話の数々は彼等がスパロボをこよなく愛している証拠。さあ、みんなも気楽にスパロボプレイしよう……言っておくが此れは熟練ユーザーにしか向けない言葉である事を此処に謝罪する。


 という訳で『消費してばかりの馬鹿共のオタク会話(仮)』をお送りしました。事実、自分はスパロボユーザー故にスパロボの話に関しては如何しても熱が入りやすい。何しろ、スパロボは好きで好きでたまらないからツイツイ試作品として語ってしまう訳だよ。
 今回は神才六体で尚且つゲーマーと思しき六体を抽出してみた。ガインはまあ坊ちゃんの生まれで尚且つ両親が親日家という事もあってスパロボプレイしている可能性が考えられるからな。デュアンはまあ格付師だから語れなくて如何するか。アルッパーは少々マニアックな鯨なのでスパロボ知らない訳がない。ンでプラモデルは見た目がファーストガンダムなのでスパロボを知らない筈がない。ランタノイドとアクチノイドは今回初めてキャラとして出した。但し、キャラ付けはまだまだ付け焼刃気味。今後の為にも少し無理をしては見たがな。そんな奴等が議論の場にて円滑に会話を進める訳がない。脱線に脱線するのは火を見るより明らか。其れでも自分としてはもう少し語りたかったがな。だが、これ以上語るのは余りにも尺が足りない。雑文か何かの呟きにでも期待してくれ。
 そうゆう訳で今回は此処迄。エキスパートで21話まで進めている。今の所は順調に進んでいるな……言われるほど難しくはないな。後は……茨道である隠しルートの中身が如何成ってるのかも知りたいしな。

一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(六)

 午前十時十九分二秒。
 二名は左右に分かれる。ガン流豆は左側に向かって真っすぐ突き進む。右側に向かうゲロルギーも同様に曲道一つもなく、只最短を突き進むのみ--銀河連合からすればわかりやすい直線的な戦法は時として彼等に怖気付かせて距離を取らせてしまう程!
(良し、俺達一般生命に回りくどい事は似合わないんだう。そして、体が……ありゃあアルマジロ型かう。幾ら一般生命の眼では負えない速度まで達して更には速度に合わっせらう威力が鋭く成ったう望遠砲でも此れはきっと弾かっれだうだな!)
 と頭の中では考えつつも既に肉体は当てる事以外に頭にないゲロルギー。ところがアルマジロ型はそんなゲロルギーの行動を理解出来ずに裏があるのではないかと勘繰躯ってアルマジロ型にあるべき利点の丸まってから射撃をするという行動をとらなかった。其の為、諸にゲロルギーの弾丸を体内に受けて大量の血を流して痙攣を起こし始める。
(残り後一発だう。俺が担当したのが一体だけだ……が、ウ!)
 背中に鋭棒で突き刺されたような強烈な痛みを感じ、前のめりに四本足の膝を地面に付けるゲロルギー。鋭い痛みは体全体に波及し、膝を上げるという考えが辛いと思わせる程。其れでもゲロルギーは思考のみで立ち上がる事を決意。ゆっくり、後ろに体を向けて視線をやや上向けにする。
(ハアハア、何て痛みだ……痛過ぎるう。俺が死ぬのかう? いや、そんな話は如何だっどう良い。其れよりも残り一発を俺を撃った相手に叩き付ける……外れるなんて今更考えっでらう良いわい!)
 焦らずに膝に力を籠めて立ち上がるゲロルギー。出血の状況をゲロルギーは考えない。流れる量はきっと膨大であるしそうではないのかも知れない。だが、一度倒す以外の考えを放棄した。一発で全てを変える思いで銀河連合を倒さないといけない……特に頭脳労働が専門のゲロルギーは肉体労働者よりも戦いに於いては無茶が利点に成るのだから。
(外れた事は後で考っれうば良い。少々頭の宜しくない考えも良うじゃないか。正に大爆発したうような理論だ……理論的でも理屈でもうない。俺は当ったう事じゃない。倒す事以外の全てを此処に放棄してやっからならあ!)
 ゲロルギーは弾の争点を確認すると火を点して剥き出した何かの光を見据えてから……後ろ両足の膝を付けながら真っ直ぐ体を固定した--発射された砲弾とすれ違うように銀河連合のは成った望遠弾のような何かが飛んでゆくのも確認した!
(俺は……全てをう--)














 午後四時五十七分三十八秒。
 場所は幼武山標高成人体型百七十七南側。ゲロルギー研究所一階寝室。
(し、死んだのかう?)
 ゲロルギーは意識を取り戻して早々にそう考えが過る。だが、瞼を開けると其れは覚えのある空間。見下ろすガン流豆の顔が見える。
「メザメタカ」
「此処は想念の海かう?」
「ザンネンナガラ此処は現世ダ」
「そうかう、まだ理屈が支配する世界の真っ只中に俺は生きてういるのだな」
「ゲロルギーまで前に出て俺に戦う勇気を奮わせなければ俺達みたいな理屈倒れは今頃は埋葬地で銀河連合の食料に成っていたダロウ」
「フウ……他の考えを呼び起こして良いかう?」
「イキノコッタのだから後で考える事全てを引き出さずして何処でイダスンダ?」
 だよなう……後回しって何時も死んでも回ってこないという意味だよなう--とゲロルギーは専門外の先延ばしの法則を口にする。
(生き延びるうと結局、出血量はどれだけだったのかう? 何故俺は二発共当たったのにこうして生き延びたうのか? 後は如何して二発問題なく銀河連合を倒すだけの制度を実現するに至ったうのか? 太間ガン流豆が此の時代に居る事と密接に繋がるうのか? 其れとも俺とルモウが共同で唱えた高温宇宙論の中にある並行世界理論にも繋がるのかう?)
 何をそんなにしりあすに考えるかな--ゲロルギーを治療したバンドルノが部屋に入る。
「バンドルノ先生かう。俺の状態は如何成るう?」
「少しぶらっどが流れ過ぎている。暫くはめにー摂ってから静養するのだぞ。決してりさーちは控えるのだぞ」
「……ナンテイッテルンダ?」
 まあ大方はわかるウ……わかったよ、言われた通りすっらう--ゲロルギーはバンドルノに言われた通り二の週まで療養を続けた。
(こうして生きている事こそがまだまだ宇宙に熱が込み上げる証拠じゃないかなう。暫くは俺は冷凍状態に突入してう意欲は縮小するだろう……其れでも此れは更なる膨張を齎す潜熱の始まっだう!)
 ショーイ・ノーマグ同様に今回も太間ガン流豆は時間旅行を行わなかった。だが、ガン流豆は此の出来事から一の月より後に仁徳島へ向かう為に山を下りて行く。彼と入れ替わるようにゲロルギーの前に再び--

 二月三日午後九時四十二分三十六秒。
 場所はゲロルギー研究所一階応接室。
 --其れが今回の話ですか?
「全く其の為にあんた達はわざわざ二度も山を登って来たのかう。余程暇なのだっなう」
 --暇ではありません。我々は真実を知りたいのです。太間ガン流豆の時間旅行がどのような意味が込められているのかを。
「其れが一族を懸けてガン流豆さんを追っているう訳か。其れから少し話が脱線するけど良いかなう?」
 --如何ぞ。
「ガン流豆さんに関する著作は一応目に通したうけど、何処にも俺達の名前を記述した個所はないけどう……如何やって俺達だと推理したんだう?」
 --其れに付きましては……
 ガン流豆の物語を追う一族が其れを可能とした理由……此れについては最終話にて明かされる。今はゲロルギーのお話の幕を締めるのが先決だと言える。
「最後に一言う……若しも宇宙が膨張するうのだったらきっとアインズ先生や後にあんた達が取材を試みるうゾウ真の小僧が基礎理論を確立した量子論のようにきっともっと凄く可能性が爆発的に広まる宇宙の構造化の知れっぜらあ!」

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十四年二月三日午後十一時零分七秒。

 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論 完

 第百七話 時間旅行 量子学者望月ゾウ真の探求 に続く……

一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(五)

 午前十時十一分二十二秒。
 銀河連合が眠る場所に一般生命が立ち寄れば瞬く間に戦いが始まるのは火を見るよりも確実成る真理。其の為、事前に望遠砲及び翼持砲の用意は済ませる物の……両方合わせて僅か三発しかない。一方で潜伏する銀河連合の数は少なく見積もっても三体。二名にとっては余裕がない状況--特に頭脳を働かせる方に労力を費やす以上は戦闘に於ける差は歴然と離される。
「カンガエテモ仕方がナイ。キョリを詰めてより確実に当てられるように……ウオワアア!」
 無茶言わないでくれう--懐に飛び込む事は例え肉体労働者でも難しい事……高度な技術は頭脳労働者には早いという事をゲロルギーは一言で示す。
「ダヨナ。ダガ、距離が近くないと銀河連合を倒す事なんて可能に程トオイ」
「物陰に隠れてから時間を掛けまっせうか、ガン流豆さん」
「ギンガレンゴウの亡骸を盾にしろ、ト!」
「確かに其れは……出来ない事ですう」
 此処には物陰のような地形は一つもない。あるのは銀河連合の亡骸の山だけ。然も焼却し、一部を骨壺と呼ばれる骨を収納する壺だらけでしかない。何よりも其れは中身が割れないように墓石の下に収められている。そう、此の洞窟は墓石だらけで何よりも一般生命は墓石を壁代わりにする事を好まない。寧ろ、盾にすれば一般生命の道を踏み外す行為に他成らない。死者は丁重に扱う……其れは遠過ぎる過去では更に尊重される礼節。
(だが、銀河連合の様に墓石を盾にしないと確実に懐に飛び込むう事なんて俺達には出来ない。俺達が出来ない事が在る以上は墓地内では銀河連合は更に脅威と成っらう。其の為、年毎に一般生命が死ぬ事は避けらっなあ。如何すれば良いんだう!)
「オレガ盾に成ってヤル!」
「いけなっらう。歴史が大きく変容してしまう!」
「カマワナイ。ドウセ俺が居る時点で歴史は既に変貌して当然ナンダ!」
「だが、あんたが此の時代で死んだら一体何が起っけうのか承知かう!」
「カマワナイ!」ガン流豆は次のように覚悟を決めていた。「ウヨクと左眼がほぼ如何しようもない時点で俺には時間を旅行した罰はウケタンダ!」
「罰を受けるべきは銀河連合だう!」
「ヤッタノガ奴等でも俺は歴史を変えた罪を償わなければイケナインダ!」
「ガン流豆さん……クソオオウ!」
 ゲロルギーはガン流豆さんが死ぬのを好まない。其処には私的な理由だけじゃない。公的な理由も混じる。
特異点が若しもあるならう、ガン流豆さんの死で時空は如何成っらあか!
 俺はそうゆう情なき点も含めてガン流豆さんを送り出す事を承知しないんだっらう!)
 ナ、お前が前に出たら意味がないダロウ--ゲロルギーも自ら前に出る意味のなさを一言で表すガン流豆。
「頭脳労働者が唯一肉体労働者に勝ってらあとしたら……戦いに赴くこと自体が無茶である事、其の点に関して優っているウ!」
「……ドウナッテモ俺達は責任をトラン!」
 其れで構わないんだよっらう--ゲロルギーは反撃の合図として応じた!
(さあ、命知らずの爆発力を思い知らせっらううう!)

一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(四)

 一月九十七日午前十時零分一秒。
 場所は幼武山標高成人体型百九十八南東東側。
 其処には今まで倒して来た銀河連合を埋葬する巨大な自然の竈蔵がある。ゲロルギーとガン流豆は昨の日の夜中に倒した百獣型の亡骸を一旦掘り起こしてから改めて埋葬する為に此の洞窟へとやって来た。其れに付いてガン流豆は尋ねる。
「ナゼわざわざこんな高い所にある自然の竈蔵を銀河連合達の埋葬地に指定スルノダ?」
「いや、此処以外にもあるウ」
「ツマリ其れ以外に最寄りが無かったって訳ダナ」
 そうゆう事だう--と牛族の怪力を以って白き百獣型の亡骸を背負うゲロルギー。
(重たいなう……百獣型って獅子型と大きさは同じじゃないのかう)
 獅子型を基準としながらも百獣型が百獣型と呼ばれる所以。其れは熊型のように四本足が分厚く、蛇型のように柔軟でチーター型のように瞬発力が高い……等々、そんな要望を可能にする為に通常よりも筋繊維が豊富で其れが影響して総鶏量が獅子型と同じ体型でありながらも三割程重い。だから牛族であるゲロルギーが百獣型を背負って重いと感じるのも無理からぬ事である。
(で、でもう……漸く、百獣型をあるべき所に埋葬出来っらっず)
 其の広大な自然の竈蔵の内部では年間凡そ九体も放り込まれる為に放たれる臭いは何かで鼻を塞がないとまともに呼吸も出来ない程であった。故にゲロルギーから事前の説明と其れに合わせて専用の防護物を口元に覆わなければ臭いを嗅いだだけで気を失っていたとガン流豆が呟く程であった。
「そ、そうだなう。何時来ても……其れに二枚以上でも放たっらあ臭いは俺達にとっては死を伴いかねない代物でっさう」
 アア……此れは本当にとんでもナイナ--とガン流豆も述べてしまう位に強烈な様子。
「そ、其れから気を引き締めて下さう」
 アア、此の重たい簡易式翼持砲を背負わすのだから……やはり銀河連合が潜伏する可能性は考えられるナア--実は埋葬する度に潜伏した銀河連合の襲撃に遭って多くの生命が命を落としている事実がある……故に入る際は装備を心掛けるとの事。
(実は俺の兄と弟が埋葬する際に複数の銀河連合の奇襲を受けて亡くなっている……此処ではないある埋葬先っだうね。だからこそ俺は誰よりも埋葬地では気を引き締めているつもりだう)
 ゲロルギーは少し肩に力が入る……「オイ、余り気を引き締め過ぎるのはヨクナイ」ガン流豆に注意される迄は其れに気付かない程。
「ご、ごめっだう。過去の事を思い出してツイツイ--」
 ッテ何かが光った……ウオオオオオ--ゲロルギーの頭部に体をぶつけて彼を倒すガン流豆……するとガン流豆の右翼の義翼が真っ二つに割れた!
「……ガン流豆さんだう!」
「ダ、大丈夫ダ!」
「い、いけないなう。暗闇から来たんだうな」
「アア……数は、ウワア!」二射目は死角から来ると考えたガン流豆の読み通りに何とか敢えて左に躱した。「ハアハア……今の勘で良かったのダナ」
「数は……うおったう!」ゲロルギーは躱しつつも背負っている百獣型と簡易式中距離望遠弾を下ろしてゆく。「此方に準備さっせん余裕も与えないのか」
「ギンガレンゴウの戦い方は俺達生命とはハンタイダ。ダカラこうして暗闇から仕掛けるなんて当たり前ジャナイカ!」
「だよなう……其れに、うおっだう!」何とか望遠弾の弾入れ口の確認を終えつつも次々と仕掛けられる銀河連合の狙撃を躱すゲロルギー。「二発か……其れに数は俺の見立てでは三体かう!」
「オレノホウハたったの一発だけ……外したら後がナイゾ!」
 全て一発で仕留めないと勝てない。更には此処に時間旅行機はない……そんな状態から二名は凡そ三体もの銀河連合と対峙してゆく。
(弱気は起こすなう。例え頭脳労働者でも昨の日の夜の出来事は良っかう経験にも成った……其の熱を有効活用して難局を打破すっべす!)
 そう心に誓うのはゲロルギーだけじゃない。ガン流豆も同様の事を思い、戦いに赴く!

一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(三)

 午後八時五十八分五十八秒。
 銀河連合が襲撃する。種類は百獣型。だが、色は景色に合わせて白色の剥き出した姿。何方にしろ、二名にとっては命の危機に立たされている事に変わりがない。
(で、出やがったう。然も百獣型だなってう……無茶苦茶な、恐いとかそうゆう問題じゃないだっろってん!)
 一応、ゲロルギーは百獣型、参謀型、其れから医者型を想定してとある代物を所有する。そして其れに足を伸ばすだけの距離に其の代物はある。だが、実戦慣れしない生命は何時も考えが先行しやすい。理論は正しくても体は思ったように動かないのが現実なのだ。
「オイ、迷っている場合ジャナイゾ!」
「え、あ、あ、ど、如何すれば良いだう?」
 オレガ惹き付けておくからお前は深呼吸して何か対策をトレ--ガン流豆はそう言って片翼のみで白き百獣型に突進する!
 だが、身体能力の差はどれだけ実戦を積もうとも簡単に埋まる代物ではない。ガン流豆は蹄攻撃を仕掛けるが、鷲族ならばまだ長い物の、他の空中種族と大差のない雁族のガン流豆では百獣型に届かない。逆に百獣型の前左足がガン流豆を絡め取って単純な締め上げを始めたではないか!
「ガガガ、ウガガガ!」ガン流豆は苦しみつつも精一杯力を籠めてこう叫ぶ。「ナ、何をしてイル……ガガガ、速く立てナオセエエ!」
 ガン流豆の精一杯の渇を受けてゲロルギーは不図ある事を思い出す。
(立て直せってう……ハッ!
 そうだう……ゾウ真から貰った物をまだ俺は使っていなかっとん!)
 ゾウ真から貰った物は真後ろにあった。ゲロルギーは其れに右足を伸ばして四脚机の脚に自らの背を乗せながら其れを正しい足順で操作する……「い、いけなう」だが、標的の付近にガン流豆が居た--故に実戦慣れした生命でも困難な状況に追い詰められる!
「ウ、ウデエエエ!」
「……そうだう。あいつらが突然やって来たう……若しもガン流豆さんが此の時代に死ぬ生命ならば」運命を信じてゲロルギーは引き金を引く。「白き百獣型がガン流豆さんを死なっせうなんて有っ得なん!」
 打ち込まれ、ガン流豆の頭部を掠めるように進み……百獣型の顔面に大穴を空けた!
(決まったう……どんな存在でも脳味噌をやられたら生命活動はほぼ必ず止まっらあ!)
 ほぼと付けるのはあくまでゲロルギーは理論物理学者として確実を好まない為。此の世に確実など存在しないように量子論の出現は確実だった粒子の状態が曖昧と化した。其れに従い、ゲロルギーは自説である高温宇宙論も確実だと完全には認めない。
(あ、そうだう。確実じゃないのはまだ……銀河連合は死んだと決まっていなっかう!)
 と同時に銀河連合は頭部を壊されようと心臓を潰されようとも体内に潜むであろう液状型が居れば何度でも立ち上がる事は確実だと考える。故にゾウ真から貰った簡易式中距離望遠弾を背負ってガン流豆の元へ向かった。
「だ、大丈夫かう!」
「ああ……何とか、な」
 ガン流豆はゾウ真の所に駆け付ける。其れからゾウ真から教わった引き出しより十二個入り燐棒箱を取り出すと先に百獣型の亡骸を外に放り出す。火事で研究所が焼かれると住処を失う恐れが強いから。其れから山火事を起こさないように亡骸の周りに簡単に出来る竈蔵を作り上げる……が其れでも三十の分も掛かった。最後に亡骸に向かって火を灯した燐棒を二本、或は三本程放り投げて焼く。燃え盛る中でゲロルギーはガン流豆の身体検査を行う。万が一にもガン流豆に取り付いている事を想定して簡易式竈蔵を立てるのと同じ時間も検査を行う。其の頃には外の寒さは燃え盛る炎と度重なる肉体労働で多少は楽に成る。但し、冷え切った個所は余り無茶は出来ない。作業が終わり次第、中で暖を灯して各箇所を温める。凍傷は遠過ぎる過去だろうと深刻な症状。放置すれば患部を死なせるだけでは済まず全体に波及し、自由が利かない状態での生活を余儀されるのだから。
 ある程度暖め終えた二名は焼かれた銀河連合を埋葬する。但し、場所を移しての埋葬は現時刻の時点で危険度が大きい為に諦める事に。其れから一の分も掛けて黙祷し、其れからは研究所の就寝時間まで議論を始める。
「ホントウニ宇宙が膨張していると確信するノカ?」
「其れを証明するには宇宙には熱の反応があったう痕跡を知らないといけない」
「ケッキョクは実践ダナ」
 ああ、そうだう--理論を構築するのは学者でなくても可能……だが、其れを納得させるのは余りにも困難な作業と言える。
(でも若しも貸借対照宇宙論が正っさうとしたら影宇宙は低温状態且つ縮小の一途を辿っているうのではないか?)
「ドウシタ、ゲロルギー?」
「いや、ふと思ったう」
「ナンダイ、イッテミロ?」
「貸借対照宇宙論って確かどんな基本概要なんだう?」
「アア、あれは貸借対照表を基本にしたリロンダ。タシカ誰かの資産は誰かの借金を元にすれば……貸借対照宇宙論は即ち、此の宇宙で起こっている様々な反応は影宇宙では様々な逆の反応を起こす……って感じでオコル」
「だとすればこんな事も言えるんじゃないかう?」と注目させつつ、ゲロルギーは次のような仮説を立てる。「俺達の宇宙が膨張している中で影宇宙は縮小の一途を辿ったう」
 ナルホド--と本気にしないなっ得をするガン流豆だった。

一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(二)

 午後八時四十七分四十三秒。
 場所は幼武山標高成人体型百七十七南東側。
 其処にはゲロルギーの研究所が建てらえる。大きさこそ二階建てで地中深くまで建てられた形跡はない。全て地盤沈下に対応する為に耐震強度に振り分けられた形を取る。だが、面積は十分過ぎる程。特に相対的に面積が狭く成る二階は象族の生命が三十名入ってもまだ広いと口々で噂される程の広さを確保する。そんな研究所の一階までガン流豆を案内させるゲロルギー。
「コンナ山奥に現地の生命から大量に土地を買い取った後に研究所デスカイ」
「何か礼を失しているような言い回しだう」
「ソリャアソウダロウ。ダッテ北雄略は雄略族が好き勝手に使用して良い土地ダゾ。ナノニお前を含めた外からの生命が好き勝手に……ヘイックショオウ!」
 若建山と隣接する上にこんな高度でもまだまだ寒いですよう--と雪が大きく積もる上に氷点下の気温だから風邪が引かないなんて難しいと心配するゲロルギー。
「フイイイイ……そうゆうお前は此処へ滞在して一の月以上も掛けているノカ?」
「そりゃあ薬だって服用している事もあっのでっがう、最大の理由はやはり肉体の適応でっぜう!」
「ナルホドナ。フウウ……慣れる迄は俺も鼻水に苦しまなくちゃいけないワケカ!」
 其の前に此の寒さだと鼻水も凍結すっぞう--雪山では雪が降る以上は鼻水が凍結しない可能性なんて有り得ない……ゲロルギーはそう言った。
 其れからゲロルギーは湯を沸かし、保温庫に仕舞っておいた茶葉と湯呑二つを用意。湯呑は予め沸かした湯の近くに置く事で熱対応を図る。何故なら冷え切った代物に急激な温度変化を与えると物は壊れやすい。其の為、少しでも急激な温度変化を避ける為に付近の熱で徐々に湯呑の冷えた器を温める以外にない。
「なあ、ガン流豆さんう?」
「ナンダ?」
「熱膨張は御存知でっかう?」
「アア、熱を与えると物が膨れ上がる法則ダロ?」
「ああ、公式でも表されたう常識。此の湯飲みは幾ら保温庫に仕舞っていても此の環境では何時だって縮小し続ける定めにあるう」
「タシカこんな話がアッタナ。ヒトツアタリ三の容積の水は水蒸気の状態が最も体積が大きくて氷の状態だと最も退席がチイサイッテ」
「そうそう、其れだう。でも其れはあくまで理論上は水蒸気が最も体積が大きいと言うだけじゃなっかう。実際は水蒸気を拾う技術を俺達は持たないが為に常温の水の方が体積が大きい結果が起こるう」
「ソウ言えば霜は如何ナル?」
「其れは……あ、出来たう」ゲロルギーは湯呑一つ一つに茶葉を容れると静かにそして音を立てないように湯を注ぐ。「フウウウウ、話は茶を味わってからで良いかう?」
 ソウダヨナ……生命は急がず焦らずに結論に辿り着くべきダナ--とアインズとの出会いから学んだ教訓を口にしてゲロルギーに息を合わせた。
(フウ、幾ら熱への対策が採れても物は何時か壊れるう。其れに幾ら膨張が続こうとも何れは物は崩れるう。俺達がどんなに遺伝子を次の世代に運んでゆこうとも巨大化する事は有り得っなう。
 但し、不思議なのは寒い環境下で一般生命の大きさが熱膨張の公式とは反比例するかうのように相対的に大きいのかって話だ。まあ変温しやすい種族は環境への即時適応を目的とすっのうに対して俺達恒温の種族は長期的に環境に対応する事が求められるのかも知れないなう。だから……でも何で体が巨大化するんだろう?)
 ゲロルギーは其れが不思議に思えない。其処で茶を口に放り込みつつもガン流豆に尋ねる。
「オレタチの体積が大きく成るリユウ。ソレハ一重に熱を如何に逃がさないか……其れが意識せずに俺達の肉体は幅広くそして重みをマスンダ」
「やっぱりそうだっとうか」
「ダガ、そうすると熱膨張と反比例するナア。ネツボウチョウは熱が高まると自然に物は巨大化する事を前提としているのに……俺達恒温の種族には当て嵌まらナイナ」
「……こうゆう考えは成り立つんじゃないかう?」ゲロルギーは次のような事を口にする。「外気熱と内気熱は反比例の関係にあってう!」
 ソレナラ……俺の鼻水が止まらん説明に成るノカ--だが、納得させる理由には中々届かないのも事実。
(はあ、理論学は納得させる為にあらゆる数式を用いて証明する学問だっう。だが、其の証明式は一の時で説明出来る程の長さで上手く収集するのかもわからう。時には紙に記して後で読み返す以外にない事も有り得るんじゃないかってう。
 と理論の話は元よりも俺とルモウが提唱した高温宇宙論は当時は『大きな突発論だね、ワハハハハ』と馬か鹿の様に見られたなう。其れは宇宙が不変だと考えていた学者達の信っじう所だったからな。当たり前だと思ったら中々受け入れられないのは何時の世も変わらっなう不変の常識。不変の常識という不変こそが新たな考えを受け入れない土壌と成るう。
 でも--)
 だが、学問話で進行するような物語でもない。研究所の扉を壊して入って来るのは……白い剥き出しの百獣型!

一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(一)

 一月九十六日午前零時十八分三十七秒。
 齢三十一にして八の月に成ったばかりのサッカス雁族の中年太間ガン流豆の出現にゲロルギーはどのように驚いて良いのかを迷う。一応、冷静な判断が可能で転移した際の爆発で吹っ飛ばされたガン流豆を医学に精通した生命が居る竈蔵まで案内はした。だが、其処から先は診断の経緯を見守る以外の行動が採れない。
 オイオイ、ねがてぃぶな反応をしている場合かいな--齢三十七にして六の月と六日目に成る武内バンディクート族の医学に精通した雄はゲロルギーに声を掛ける。
「バンドルノ先生、如何ですかう?」
「のぅぷろぶれぃむ。怪我はくらっしゅした際に小さな竈蔵にぶつかった時の怪我だ。大した事なっしんぐ」
「相変わらず其の訛りは何時聞いても馴れないなう」とバンディクート族の独特なる訛りに毎度困惑しながらもゲロルギーは次のような事を述べる。「にしても良かっとっだう。万が一にも何かあったら今は亡きショーイ博士に申し訳がつっかんどう」
 ウウウ、イデデ--意識を取り戻したガン流豆。
 ゲロルギーは駆け付ける。そして次の言葉を掛ける。
「お、お久し振りですう……ま、まだ痛む所はありますかう?」
「ウウウ」ゲロルギーの顔を見て次のような事を呟くガン流豆。「エット……お前は、タレダ?」
「俺の名前はゲロルギー・ガーモスですう。ほら、ショーイ・ノーマグ博士の自宅でお会いしたじゃないかう!」
「……オモイダシタ。アノトキの牛のボウヤカ!」
「ほら、箱と銀河連合液状型の話で盛り上がったじゃないですかう」
「アア、ソウダナ。ケッキョク、決着はツカナカッタナ」
 何のすとぉりぃをしている--話に入れないと何か満足しないバンドルノ。
「ソウイエバあんたはタレダ?」
「わしのふるねーむはバンドルノ。あすゆぅきゃんすぃー武内バンディクート族にして幼武山竈蔵集落にてどくたぁしている」
「……ナンテ言ってるのか訳してくれないか、ゲロルギー?」
「えっと……『私の名前はバンドルノ』であすゆぅきゃんすぃーはう……まあ良っやう。『見ての通り武内バンディクート族でわかたけやまかまくらしゅうらくにて医者をしている』とう」
「少し言いたいけどまあめいうぃのっとね」
 バンディクート訛りは面倒だっやう--ゲロルギーは訛りが未だに各種族に依って大きく異なる事を嘆くのだった。
「エット幼武山……って北雄略のあの小さな山ダッタカ?」
「ああ、そうだう」
「コンナ自然の竈蔵があるなんて知らナカッタ」
「神々のミラクルはまだまだこんな物じゃないな」
「ミラクルって何う?」
 奇跡もドゥノットノゥかい--やはりバンディクート族の訛りは一覧表が無いと理解するのも大変な代物である模様。
(其れにしたって太間ガン流豆を取材しに来た生命がやって来てうほぼ直ぐの時にガン流豆さんが時間旅行してこんな辺鄙な場所までやってこっられうか!)
 太間ガン流豆の物語の中に自らも入るなんてゲロルギーは思わなかった。故に最初ガン流豆がやって来た時に如何ゆう反応をすれば良いのか困った様子だった。

一兆年の夜 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論(序)

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十四年一月九十五日午後一時十八分十三秒。

 場所は真古天神武雄略大陸大泊瀬おおはつせ地方幼武わかたけ山。
 最大標高成人体型二百五十五しかない山。火山に属さない物の、若建わかたける山に釣られるように隆起した山。そんな幼武山の標高が中間に位置する百二十八東側にある合計百八にも上る自然に出来た竈蔵かまくらの真ん中にある生命が住み着く。齢二十七にして三十日目に成るタゴラス牛族の青年が暮らす。勿論、彼は自らの理論の完全性を知る為にわざわざ故郷や自宅を売り払って此処へと移住を決めた。其の訳は次の通りである。
(アインズ先生や他の研究者達は宇宙が不変だと考えているみったうだが、結局はそんなの焼けた石に水を掛けるって奴ですう。俺と同じタゴラス牛族のルモウ・トルジュの共同で提唱した高温宇宙論は当時の学会では大いに笑われたう。だが、最終的にはアインズ先生が宇宙定数の導入を諦めてう更にはほぼ多くの学者研究者達が俺とルモウの提唱した高温宇宙論を認めつつあっだう。
 此処迄に……ンンう?)
 --やはり此処に居りましたか。貴方が高温宇宙論を唱えたゲロルギー・ガーモス博士ですね?
「そうだがう、誰だ?」
 --です。
「そう言えば生前のシュレイ・ディングァ先生の元に現れた謎の一族の話を聞かされた事があるなう。何用だっがう」
 --太間ガン流豆さんと会われましたよね?
「太間ガン流豆はかつてシュレイ博士の所に居候していたう、という」
 --其の反応ですとまだお会いに成っていないのですね。
「何だよ、何がしたっだうのだよ!」
 --申し訳ありません。後日、貴方様にお会いします。では此れにて。
(何なんだよう、あいつらはう? 何しにあいつらはやって来たんだう? 生前のシュレイ先生もあいつらについては余り良い印象が無かったからなう。俺も同じだう。唐突に出て来ては用が無いと直ぐに帰ってゆくう。せめて一晩でも幼武山名物の自然が作り上げっとう竈蔵を満喫すれば良いう。全くう)
 其れから午後十時に就寝したゲロルギー。意識に迄到達する眠りに就いた彼は其れから僅か一の時と二十八の分より後の日の変わり目頃に突然の轟音と瞼を閉じても侵入する光に驚いて飛び起きる事に成ろうとは!

二回目の雑文のテーマは生コン

 如何もトライタワーの善ルートをほぼ終えて悪ルートに取り掛かるdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<青魔法の章>をクリック。
 何か生コン強制捜査だけで色々な事が炙り出されて既にバイブもゲルショッカーもライフ零寸前まで追い込まれている気がするのは自分だけでしょうか? という訳で始めちゃおっか。

 其の問題はあらゆる事に派生。其の強制捜査……かつての前科者を地獄へと叩き落す引き金。其の家宅捜査……見方を後ろから撃つショッカーの首領みたいな男の息の根を止める切り札。其の事件……何故か大手マスメディアは一斉に隠蔽。其の話題……大阪を本拠とするのに何故か沖縄米軍基地の事にも波及。其の隠蔽情報……何と相撲協会との癒着とも関係。
 其の隠蔽された事件の名前は連帯ユニオン関西生コン支部家宅捜査事件……事の発端は労働組合でありながらもある企業に行ったヤクザ紛いの活動。結果、真っ当に仕事している筈の企業が悪者扱いされ、不当な断罪を受ける。此れに立ち上がったのが新風のヒロユキを始めとした多くの国士達。特にヒロユキは人生を懸けて其の悪徳労働組合を断罪すると試み決めた程の覚悟……老体に其処迄の覚悟を強いる訳は何か? そう、連帯ユニオン関西生コン支部はバイブ清美の支援団体にして北新羅と繋がる極悪組織である事。そして真宮寺是清学園を始めとしたモリカケ問題の発端は全て関西生コン支部が運営する野田中央公園に集約される。こんな凶悪組織の存在を許しては日本は日本国民は更なる苦痛を強いる事に成る。どれだけの血が流れるのか? 特に拉致事件の首謀国たる北新羅と繋がりのあるバイブ清美の悪事を野放しにするなんて誰が出来よう。其れ位に新風のヒロユキが命を懸ける意義は十分にある。此処で進まなければ更なる被害の拡大に繋がる。
 捜査の進展状況は其処迄行かない。事実、警察内部にも北のシンパは多く存在する。だが、真宮寺是清学園文書書き換え問題のツケは生コン家宅捜査へと繋がった。此処で生コン支部に止めを刺さなければ日本の未来は暗い……


 そうゆう訳で今週の時事ネタを紹介しました。まさか生コンの問題で白鵬とか言うパチンカスがやらかした相撲協会問題に迄発展する事に成るとはな。まあ、書く証には程遠いが若しも本当ならば池坊とか言うクソババアを牢屋に叩き込んでやってくれ……あの婆は顔を見ただけで虎王叩き付けたくなる程に苛立たたせるからな(まあ虎王は従来の奴と姫川がやって見せた奴同様に素人には出来んのでやらんが)。にしても思い出したけど、生コン問題はゲルショッカーの進退の問題にも直結してたんだよな。正直、ゲルショッカーだけじゃなく轟盲牌ジュニアも村上ショージ(仮)も大概苛立たせてくれるしな(状況が危うく成ると味方を撃つなんて……てめえらには忠義ってもんがねえのか!)。まあこうゆう時に限って二階建てとか言う名誉国賊は絶対に味方を撃つような真似をしないからな……腹立たしいが!
 という訳で時事ネタの簡単な説明を終える。

 本当によお、状況が危うく成ると裏切る馬鹿共は何とか成らんのか? 奴等は裏切る事に平気で良いのか? 恥がわからんのか……自分はそう思うな。という訳で二回目の雑文は此処迄。相撲協会にまで波及するならきっと浅田真央を潰した極悪組織であるスケート教会にも波及してるんじゃね? だってエラと噂される荒川美穂が所属してるんだぜ。相撲協会だけとは限らないんじゃね?

今回はないがたまにはテンプレ台詞でも確認しとこう

 如何もdarkvernuです。基本は時事ネタ好きなので其れを惜しみもなく出して書き殴るのが日常だが、今回は思い付かなかったので取り合えず徐々にタフシリーズのマネキンモブ化してゆく自分に不図気付いてテンプレ台詞がどれだけあるか確かめようと思う。思い出すだけでも「ハアハア」や「~なんだな」しかない。其れも仕方ない。何故なら台詞を記すってのは文の癖というよりも習慣のような物だからな。なのでブラムヘイム巻の六で収録したグランドマザープロジェクトに沿って遺伝子レベルとやらを思い出してゆく。
 という訳で前置きはこの位にして始めよう。因みにテンプレだと思われる個所は水色で記す。

 俺の名前は島崎渉……この街で最強を自称する男。俺は今、総合格闘技の闇を背負う鷲頭茂という強者に決闘を挑む。そう、此処カイジ公園というプロレスの会場以上に広い無駄な公園で。
「面白そうなゴミじゃないか!」
「黙れ、貴様のような奴を倒して俺は最強を手にするの!」
「やってみろよ、俺はこう見えて機嫌が良いんだ!」
「ああ、やってやるさああ!」
 最初の殴る蹴るの攻防は擬音で表すのは簡単だが、実際の音と相違する為に此処は大きく『マチコマチコ、じゅうべえちゃんじゅうべえちゃん』と記しておく。『ボボボパンパン』でも良いけど、やっぱり実際の音はそんな風に聞こえないでしょ
ハアハアやるな!」
「まさか足技だけで俺の攻撃を全て捌いただって!」
「思わず手が出そうだったぜ
「其れに」
 奴め、髪の毛と髭が一体化したような琉球空手使いみたいに円から出ずに全て捌いてやがる。
「無駄だ。俺には全てが読める。総合格闘技に光あれば闇がある。同様に貴様の動きはテンプレ通り」
「黙れ、こう成ったら組み付いて--」
「甘い!」
 何と……組み付いたと思ったら逆に投げ飛ばされた。腰だけで投げ飛ばしたみたいに俺は円の外に転ばされるのか。
「組み付いたら投げられる。打撃を加えようとしたら叩き落とされる」
「其れが総合格闘技の光と闇だ。俺にお前の攻撃は……何!」
「だったらわざと受けて……骨を断つ!」
ウグオオ……ハアハア。危うく円の外に出る所だった」
グウゥ……ハアハア」
 こうして俺と鷲頭の連載二十年にも亘る戦いは幕を開けた……


 という訳でやってみた。実際にやると意識して癖を抑える習性がある。コペンハーゲン解釈じゃあるまいのによ。まあ、意識せずにやると幾つか使い慣れた台詞が出て来る出て来る。一つ一つを名称だけ紹介しようか。
 最初に発見されたのが『~さ』。本来は此の言い回しって気障なキャラが使うべきなのに気が付けば気障ではないキャラもこのセリフを使っている気がする。
 二つ目が『~じゃないか』。此れも呆気ない事を聞いた際に出る用法なのだが、呆気なくなくとも此の言い回しが多用されている気がする。
 三つ目が『~だ』。断定或は過去形を表す基本的な用法だが、本来は括弧一つに付き一回使うのが普通。多用すると断定性が薄まって安っぽく成りやすい。何だけど、安っぽくなる程使用している気がする。
 四つ目が『~さああ』。リアリティを出す為にさの後に『あ』又は『ああ』を付けているのだけど、傍から読めば過呼吸気味にしか感じない。まあ喋りが下手な奴は何時も呼吸の合わせ方も知らずにこうゆう喋り方に成りやすいとは思うけど……其れにしたって余計なオプションだろう。
 五つ目が『~しょ』。どんなに厳かなキャラクターも此れ一つで軽薄なキャラへと様変わりしてしまう。何だよ、『~しょ』って。何が『~しょ』だよ!
 六つ目が『ハアハア』。彼岸島に影響して出た物じゃない。其れ以外の疲れの表現を自分は知らないから多用されて来た。だが、多用すればする程、疲れというよりも欲望を抑え切れないおっさんにしか感じないという。
 七つ目が『やるな』。此れも多用している気がする。相手を褒める時に使う用法だけど、多用し過ぎると褒め殺しで余り褒められた物じゃなくなる。
 八つ目が『○○、~だって』。此れは軽い驚きを表す用法。ビックリマークを後ろに付けると大きな驚きを表現出来るという基本中の基本。故に陳腐に成りやすい。
 九つ目が『~だったぜ』。ややナルシストなキャラが使う用法。台詞に余裕を持たしたい時或は強がりを持たせたい時に使用される。
 十個目が『○○に◇あれば▽ある』。一つの単語に二つ以上の単語が混じり合っている事を示す際に使用される。だが、多用すると「んなもんわかっているわ!」とツッコミが入る事間違いなし。
 十一個目が『何と~された』。予想外の驚きを表現したい時に使用される物。此れも多用し続けると「予想外じゃなくても使っているんじゃね」って疑われる事間違いなし。
 十二個目が『~は……何』。此れはきっと自分独自の表現法だろうと思う。というのも自分以外に此の台詞回しを使う物書きをまだ知らないから。まあ説明すると現在進行形を表したい時と自信満々だったのに結果は真逆だったという驚きを見せたい時に使用される用法。只まあ……改めて考えると此の用法って言ってる奴が間抜けにしか見えないんだよなあ。何かなあ。
 十三個目が『ウグオオ~』。ハアハアと同じく悲鳴を表現するのに用いられる。でも実際にボディーブローを受けた人間が果たしてそんな悲鳴を上げるのだろうか? 特に他のキャラにも使用し続けると何だか間抜けにしか感じないんだよなあ。
 十四個目が『グウゥ』。此方は我慢も含まれる悲鳴。腹筋に力を入れる時って何時もこんな悲鳴じゃないかな? ま、個人的な意見だけど。
 最後が『こうして~』。一つの話を終えたい時に導入される出だし。正確には『そうこうしている内に○○と××は△△した』だろう。其れが『こうして~』に省略されたと自分は考察する。ま、考察なので正しい経緯は又別だろうな。
 と説明する内に自分が良くやる他のテンプレ台詞が何個か出て来たな。ま、全部紹介するのも面倒なので如何してこんな事をやったのかを踏まえると……一応批評家の一面を自分は持つからな。時に自分の台詞を読んで恥かしく成る事がある。けれども、いざ頭の中で思い出そうとすると中々出ないんだよな。だからショートストーリーを執筆して其処から幾つかのテンプレ台詞を拾ってみた。すると出るわ出るわ……こんなにも単語を知らないとはな。改めて新規の表現を発掘しないと新鮮さが出なくなるしな……でも付け焼刃の表現は却って不自然に感じるからな。だから使い熟すまで暫くは……『ボボボパンパン、でかしたぞ』のようにニンジャスレイヤー的にやるしかないのかなあ(辛)。
 という訳でショートストーリーの解説を終える。

 第百五話の解説と洒落込もうか。今回は日記形式でやったけど、最後にインタビュアーが入って終わりを迎える訳だ。まあなんだ。アインシュタインをモデルとしただけあって彼の過ちが何かなどを表して来た。彼が人生を懸けて取り組んだ宇宙相対性理論の全貌については触れられないし、正確な公式も自分は詳しく説明出来ない。でも相対性理論の常識である宇宙船の中では時間の流れは遅く成るというのを利用してある哲学的な答えを引き出す事は可能。其の結果、ジョジョ第七部ではないが遠回りこそ一番の近道という心理にも辿り着くってもんだ。逆に急げば徐々に時間が流れて行くという真理も其処にはある……うん、説明に成ってないね(悲)。
 説明もまま成らないまま、第百五話の解説を終える。

 さあさあ、予定表だ。

 三月二十六日~三十一日   第百六話  時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論     作成日間
   四月二日~七日     第百七話  時間旅行 量子学者望月ゾウ真の探求            作成日間
     九日~十四日    第百八話  時間旅行 数学者トーヨル・ターニヤの苦悩         作成日間
    十六日~二十一日   第百九話  時間旅行 理論家スチューブからの数々の問題        作成日間

 結局、ホーキング博士がモデルの生命が主人公の話が出ましたか。然も予定では十パートも使ってやるんだから絶対に金曜日に終わる予定かも知れねえぞ。
 全くバキ道から徳川のジジイの老害っぷりが炸裂して本当に範馬刃牙の最終回に癌で死んでいれば醜態晒さずに済んだと思ってしまう位だ。武蔵はさっさと成仏しやがれ……お前の持論ではなく、武蔵に殺された警官達の遺族の気持ちを汲んでやれ。お前の持論は下手するとサカキバラセイト並みに加害者目線の暴論だぞ! そのせいでバキ道は一歩と並んで読者の期待を裏切り続ける漫画の一つとして君臨してしまった……逆に今のタフさんはバキ道の面白く無さに反比例して面白さを発揮しているんだよな。腐ってもバキとタフはシンクロニシティの関係にあるんだな。バキ道が面白くなるには今のタフさんが面白く無くなる展開を待つしかない。
 という訳で今回は此処迄。マネキンモブが使うテンプレ台詞は鯱山語と鬼龍さん語と後はボボボパンパン、うわあああ、ぎゃあああ……だろうな。偶にタフ以外の猿先生の作品から引用される場合もあるがな(ニイィ)。

試作品 強化人間 後篇

 如何も……マジで海賊のMCであるやあってやるぜぇ……死んじまえよ、あいつ! そう思ったdarkvernuです。
 では今回は昨日紹介した試作品の後篇に入りましょう。

 一階の玄関より出てみると其処で目にしたのはアメリカ神合衆国のCCIA所属のコードネームジャン・ポーラーだ。眉毛はなく、肌色をした頭髪で更には口髭が金髪という異色のフェイス。だが、身長は日本人女性の平均に等しい。因みに此の時代の日本人男女の平均身長は次の通り。成人男性は173センチ、成人女性は156センチと成る。其の身長で良くぞ引っ掛からなかったと思う位だ。公務員特に警察官や消防官は規定身長が165センチ以上ないと試験に合格出来ないからなきっと。きっとシークレットブーツ込みで試験を受けたのだろう……と安易な想像をしてみる。
 そんな彼を一階の居間に案内。上質な椅子に座らせて寛がせる。勿論、お茶を淹れる。のだが、彼は諜報機関所属故に外に出るまで一切手を付けなかったそうだ。お陰で冷めたお茶を僕が飲む羽目に成った。其れじゃあ会話だけを紹介してどんな話をしたのかを皆さんにお伝えしよう。
「軍事利用だなんて考えないで欲しい!」
「だが、我々の国益の為にも如何か博士が遺伝子操作で開発した其れを提供してくれないか?」
「敵対国に亘るのを恐れるのはわかるが、あれはどの国にも手に負える怪物ではない。あれは試験管の外に出しただけで災いを齎し兼ねない諸刃の剣だ!」
「アグネアの矢を恐れて研究が出来ますか!」
「科学者の意見も述べているのですよ、ジャン・ポーラーさん」
「じゃあ何故開発したのですか?」
「其の反論はなしです。其れを言ったら大昔に原子爆弾のアイデアを提供したアインシュタインに物申すような行為ですよ!」
「流石はインテリジェンスだ」
「褒めるのは止めにしてそろそろ商業話に入りませんか?」
「ひょっとして例のアレの細胞を提供するのか?」
「ええ、あれは確かに僕でも手に負えない代物ですが其の細胞でしたら貴方方に提供しても損はしませんよ」
「そうかい。では--」
「待った。地下二階の研究室に立ち入るのはなしだ」
「何故だ?」
「案内しますので如何か此の目で見て下さい」
 僕も又、お金に目の眩んだ俗物だ。故に『強化人間』を開発するだけじゃ飽き足らず、其の細胞の量産に成功。ダミーの研究室迄ジャン・ポールを案内してゆく。然もエレベーターを使わずにテレポーテーションユニットを使って一般的には上は一階から三階まで、下は一階から地下一階まで向かう事が可能。但し、ダミー研究室のある地下二階はパスを打たないと行けない仕組みに成る。地下三階に至っては非常用階段の隠し扉の奥にあるエレベーターを使わないといけない仕組みなのだからどれ程、僕は疑心暗鬼の塊なのかも紹介出来るだろう。
 そんな説明を皆様に紹介していると到着しました。ダミーの研究室は二列も並ぶクローンサターンとクローンプレステ。ジャン・ポールからすればクローンのゲーム機が立ち並ぶ光景は異様に映るだろう。だが、左右に並ぶゲーム機の間を真っすぐ進んだ先にあるのが商業用に大量生産した冷凍段ボールに詰め込まれた大量の『強化人間細胞』。一箱当たり数万もの細胞が培養液に漬けられて保管してある。
「冷凍段ボールを開発したコードネームロバートソン島谷・ひとみはクーリングストーンとカーボンペーパーを組み合わせるというアイデアを浮かべ、十年掛けて実現させた。大量生産は其の更に五年後まで待たされる事と成ったがな」
「諜報機関所属なのに科学者御木本一・チャンこと通名朴正日のコードネームを出して宜しいのでしょうか?」
「気にするな……しかし、大丈夫なのか?」
「冷凍段ボールの事ですか? 近付いて見て下さい」
「近付けって……ウオ、冷てええ!」
「冷凍段ボールは貴方の懸念した通り冷蔵機無しでは僅かマイナス一度までしか冷凍保存出来ませんね。更には湿気の多い地域ではプラス五度まで上昇し、保冷剤なしでは下回るのが難しいのも事実。だからこうして区間冷凍保存を試みたのですよ」
「電力は?」
「熱核融合炉を使っております」
「N次元は使わないのか?」
「あれは問題点を解決しても大量の熱が空気中に放射されて温暖化を促進させてしまいますからね。太陽原子力の組み合わせでも稼働年数は大きく下回りますから使い処に困りますな」
「物は使いよう……か。にしても此れだけの細胞を生産したのか。だとしたら……グレイトだ!」
「ええ、独自に『強化人間』の製造をしても構いませんね。僕は国家の威信に関しては否定はしません。ですが--」
「わかった……今回は其れで手を打とう」
「物分かりが良くて助かりました」
 何とか細胞一万箱を買い取る形で取引を済ませた。まあ、僕と彼以外にも何名かは侵入して盗聴器を仕掛けている可能性も否定は出来ない。仮に人が潜入しなくとも小粒の機械なら潜入は可能だろう。人類は其処迄ゼロサムゲームに身を乗り出したと成れば愈々滅びを迎える前段階に入ったとみるべきかも知れないな。
 そう思い、僕は彼が完全に姿を消すのを監視カメラモニター越しに確認。部屋は地下一階の監視モニター室だ。最も二十四時間三百六十五日(あるいは三百六十六日でも可)も監視出来ないし、仮に出来たとしても緊急時に目が覚める程の余裕はない。監視システムは人員不足という最大の難関を超えていない。超えたとしても人の監視能力も機械の監視能力も万能とは限らない。
 と監視システムについて文句を述べた所で僕は地下三階に向かった。すると向かった先で試験管に入っている筈の『強化人間』と鉢合わせた。
「……僕を殺す気か?」
「殺しはしない。だから此処で貴様にクレームを付けに駆け付けた」
「ああ、レアブラックストーンの比率をもっと上げろって言いたいのか?」
「そんな事をしても余の力は難なく突破出来る……破壊せずにな」
「まさか……其処迄進化したのか!
「そんな話ではない。余はクレームを付けに来たと言っただろう……何時までガラパゴスの環境に余を閉じ込めるのだ?」
「力は振るわないからこそ世界は安定する。お前の力を行使したければ僕を殺せ!」
「貴様を殺しても余の糧に成らん。貴様は科学者として余に付き従えば良い」
「お前は外に出て、何をするつもりだ?」
「わかり切った事だ……闘争を広める!」
「いや、わからないな。僕達の世界は確かにゼロサムゲームに支配され、既に支配者の都合に合わせた平和が続く……其れでも凄惨な戦争が起こらなければ其れで良いではないか!」
「其れは牙を丸くする病だ。貴様も其れに気付いたから余を作り上げ、原初の闘争へと余を導かせるのだろう」
「いや、話を聞いていなかったのか。僕が言いたいのは其の力を善に使えと言っておろう。持つだけで何物も恐れて刃向わなくなる。そうして本当の平和が約束されるだろう」
「だが、力に群がるゴミが生まれる……余はそう演算した!」
「な、もう僕の背後に!」
「言った筈だ……貴様を殺しても糧に成らん。だが、貴様は下らん正義の為に命懸けで余を止めようとするだろう。遅いのだよ、そんなの……ウグウウウ!」
 僕は万が一の為に『強化人間』の心臓に制御装置を組み込んだ。
「言った意味は僕を殺さなければお前に装着された制御装置は外れない、という事だ」
「貴様……中々の策士、だ、ぁ--」
「『デュエルシー』……僕の命尽き果てる迄は従って貰うぞ。其れが嫌なら僕を殺せ……親が何時までも子供を制御出来るとは限らないのだからな。お前には其の権利がある……行使しなければ貴様の理想は実現せんぞ」
 其れから全長一メートル九十にも達した『強化人間』を機械を使って運ぶ僕。巨大試験官の所まで向かうと……まるで試験管自らが上部の蓋を開けるかのように開いていた。其処に水を抜き、洗浄して更には新たに培養液を注ぎ込んでから彼を放り込んだ。別に彼を洗浄する必要はない。其処迄の力があれば最早綺麗に雑菌の除去も不要だろう。
 僕は此の子の為にも命を懸けて守り抜く……若しも僕が死ねば『デュエルシー』は解き放たれ、世界に闘争の種を齎し続ける!


 という訳で『強化人間(仮)』の後篇を紹介しました。勿論、『名前を狩る者』の宿敵デュエルシーですよ。メタリックな肌にパンチ一つで叩き壊す強さは如何頑張っても野に解き放ってはいけない代物ですなあ。そんな感じで『名前を狩る者』の前日談を紹介していきました。此処から如何成るのかは……ま、気が向いたら電子書籍版の試作品という形で紹介したいなあと思っているぞ。
 そんな感じで今回は此処迄。人間怪人さんがサイバスターの操者か。んでモブは第二期決定かあ、つまり来年の四月か七月に放映するのかな? ただ、一クールで纏まるとは思えないんだけどなあ。意外と後半は尺が長いからな。

試作品 強化人間 前篇

 如何も漸くツクールmvで作っているクソゲーの三分の一(三ルート予定だから正しい)を漸く終えそうなdarkvernuです。いやあ無限さんは強敵でしたね(ミストさん風に)……暴君は如何頑張っても無理ゲーに成るからそろそろ周回しておかんとな(勿論テストプレイではな)。
 其れじゃあツクールとは関係ない試作品でもやりますか。

 私の名前は皆生徹(かいけ とおる)と申します。今を時めく遺伝子学者と呼ばれていますね。ですが、僕の生物の成績は高校三年間で平均で多分50点だったな……高校自体のレベルはそんなに高くないけど、僕の成績は酷い物だよ。要は僕が遺伝子学者として頭角を表したのは高校を出て大学卒業した後だね。独自にネットなんかで調べて来た情報を基に勉強し直し、更にはネットだけでは難しいから興味ある生物学の本を漁ってバイト先の休み時間を利用して少しずつ読み進めて行く内に徐々に理解を深めたんだ。そして頭角を表して二十五年……寧ろ早い方だよ、四十七歳で時代の寵児として持て囃されるのは。鯉の寿命が最大でも二百年超ならば僕はまだ長寿の鯉の五分の一しか生きていない所で有名に成っていると考えれば幸せさ。
 と僕の簡単な自己紹介は此処までにしましょう。僕は何を発見した事で人々から持て囃されるのか? 其れは癌を治す為の手段を発見した事さ……正確には癌細胞其の物を人類の肉体の為に利用して平均寿命を延ばそうと考えた訳だ。勿論、副作用として僕は既に失った筈の人類の尻尾を生やしてしまうという点だ。癌細胞を薬に変える働きは正に革新にして毒には毒を、癌細胞は癌細胞というように癌細胞を克服する治療法を遺伝子から発見するんだから無茶苦茶な話だよな。
 但し、僕はもう一つ奇妙な発見をした。其れが……『強化人間』なのさ。
 さて、舞台は僕の自宅にある地下三階の秘密研究施設。クローン研究も僕はやる……が、流石に人間のクローンは手錠を掛けられるレベルだ。だからクローンと言えども僕の周りにはクローンファミコンで溢れる。要は3Dプリンタで製造した初期型ファミコンと思えばクローンでも許せるだろう? 後はクローン漫画にクローンアダルトゲーム、後はクローンすーぱーそに子フィギュアにクローンメタルクウラ人形……と中には警察の関係者に見つかったら通報されるクローンもあるぞ。そんなクローンだらけの秘密研究所の最奥にあるのが……如何頑張っても手錠掛けられるだけじゃあ済まないレベルの巨大試験官が見える。
 其れが僕の開発した『強化人間』……Zガンダムに出て来る強化人間ではない。癌細胞の研究を基にして人類の遺伝子を書き換えた人間。然も身体能力は現生人類を大きく超える代物だ。何よりも『強化人間』は既にエレクトリックカーボン製の巨大試験官をパンチ一つで破壊してしまう為に止む無くレアブラックストーン製の希少な試験管に移さざる負えなくなった。正に『強化人間』に相応しい。
 但し、進化した人類とは呼べない。何故なら此の『強化人間』の肌はメタリックカラーであり、とても人類が進化した姿とは呼べない。肌は最低でもアボリジニーやインディアンみたいな赤みを帯びる位の状態が丁度良い。なのにメタリックカラー何て自然発生要因として余りにも不自然。南極で生活し続けても肌はやや白く成るか或は山の麓で生活するから日焼けが激しい為に赤みを帯びるかの何方かだ。だが、『強化人間』の肌はメタリック……所詮人類の作る物では自然が作り上げた代物は出来ないという訳か。
 とまあ『強化人間』については少し紹介した。『強化人間』は此れからゼロサムゲームが跋扈する停滞した世界を駆け巡るだろう。そして僕の意図を超えて彼は人類の味方にも敵にも成るだろう。若しも味方なら人類史に於いてどれだけの貢献が為されるだろうか? だが、敵ならば……誰も『強化人間』に打ち勝つ者は存在しないだろう。其れだけに彼の力は常軌を逸したレベルにある。
 そして『強化人間』の名称は……おや、誰か来たみたいだ。


 と此処で『強化人間(仮)』の前編を終えます。実はある作品の前日談として試し書きしたまでさ。まあ、書く前は構想なんてないけど書き始めると自然に……「あ、此れあれの前日談だな」って思ったからな。パンチ一つでカーボンを破壊する力とメタリックカラーの肌……連想する物はわかる筈だ。答え合わせは後篇にて。
 という訳で前篇の簡単な解説を終える。

 おかしいなあ、テストプレイとはいえ普通にクリアするまでの時間が20時間を超えたぞ。其のつもりで作り始めた訳じゃないのになあ。やっぱ50階も登って更には一階毎にボス戦をやるなんて訳のわからん事やったせいなのかな? 大してイベントシーンも簡素で作り込みしてない筈なんだけど……やっぱ一ルート当たり十六人がプレイヤーキャラとして使えるようにしたのがいけないのかな? 其のせいで余計に会話シーンが膨大に成ったような……いやタラレバの話はもう止めよう。只、来月からはツクールするの止めないといけないからなまあ来週の時点でスパロボがあるから暫くは止まるだろうな。ンで再開は早くて六月か(お金様の後篇はおまけを付けて密林の電子書籍として出版する予定だからな)。進行順調法の方もそろそろやらないといけないから再開は七月に成るかな? でもブラムヘイムを仕上げる月間だからな、七月は。と成ると……善ルートのみ公開する形でやろっかな? でも暴君は裏技で四人全員にチート装飾品三つ付けないと勝てないしなあ(穴熊戦法させるからさ)。
 という訳で今回は此処迄。ま、公開できるかは又別だ……容量問題が立ちはだかる(他には自重しないから其れで運営に何か言われる可能性もあるしな)。

一兆年の夜 第百五話 時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論(七)

『--其の銀河連合はあろう事か指揮官型と来たモノじゃ。人族のように安定しながらも
鬼族のように力強く、蟻族のように幾つもの腕を生やし、御器齧ごきかぶり族のように用意周到で
チーター族のように俊足で象族のように身体能力が高い。前に襲来した象族に比べて
遥かに可能性が無い。万ではない。億でもない恐らくは兆でも桁が足りない。わしらの
考えは一致する程に勝てる可能性が無かった。確実じゃないのはやはりわしらはまだ
死ぬ時ではないと因果律が定めているからだろう。だが、其れはあくまで条件が比較的
まだ大丈夫な時だけ。今度のは無理だ。特にわしの自宅は絶海の孤島故に普段から足
を運ぶ生命は殆ど居ない。前みたいに生意気小僧と謙虚な若造の計三名が足を運ぶと
いう偶然があった。ところが今回はない。何時も手紙を受け取ってわしは予定表を記す。
まあわしは少しだけいい加減な所があるので予定表に記さない場合もある。だが、
ガン流豆さんが居るなら彼が代わりに予定表を記す事だって有り得る。だから今回の件
では一の週以内に来る予定の頭脳労働者が一名も居ない。此れでは如何しようもない。
故に指揮官型との戦いは命懸けと成った。
 さて、では何故こうして無事に執筆出来るかを紹介しよう。其れは太間ガン流豆の
再開発した時間旅行機に命を救われた為である。と同時にわしとガン流豆さんは永遠に
再会する事がなかった。時間旅行機の起動が我々の予想を遥かに超える早さで進んだ。
ガン流豆さんが仕込んだのか或はガン流豆さんでさえも予想しない事態が起こったのか?
其れを知る術は永遠にない。何故なら開発したガン流豆さんが時間旅行してしまったの
だからな。出来ればあの時に因果律の乱れを恐れずに製法の何か種に成る様な話でも
聞き出す事に成功すればわしは自らの到達点である宇宙相対性理論を完成へと導いた
のに。
 悔やんでも仕方がない。わしは言ったじゃないか、遠回りこそ一番の近道であると。
相対性理論が示した質量を波に変換する公式も更には光速こそ絶対であり、此れを
超える代物は一つもないという常識を確立したのもわしだ。仮に光速に近付いても周り
だけが大きく進んでゆくという結果が出ている。逆に光速と一致すれば時間は永遠に
停止する。だが、そんな事は有り得ない。故に光速に近付けるだけで光速其の物にとって
代わる事は出来ない。そして光速を超えると待ち受けるのは時間の逆行。故に近道は
遠回りなのだ。光速に於ける常識がある限り、急ぐのは逆に遠回りと成る。ならば
残された答えは唯一つ。其れが遠回りこそ一番の近道。わしらは急がず焦らず進んで
ゆくしかない。そうして真理に到達してゆくのだ。
 そろそろわしの筆が全然に全然に愈々だな。ではわしは先程から待っておる取材に
応じないといけなく成った。続きは又、今度にしよう。
                       著者 アインズ・シュラインタイル』

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十四年一月八十七日午後六時一分三秒。
 場所は不明。
 --其れが今回の結末ですか?
「貴方方は如何して一族を挙げて今回の話の真実を追うのだね?」
 --何故なら我々の先祖は大昔に太間ガン流豆に取材したのです。でも詳しい真実は彼から知る事が出来なかった。其処で我々は一族を挙げて匿名の生命を見つけ出し、こうして突撃取材を敢行するのです。其れで納得いきますか?
「成程ね、貴方方が其の子孫だったのですね。何故ね、其処迄真っ直ぐ取材を試みようとするね?」
 --遺伝子に記された記憶ですかね。其れは科学的な話ではないでしょう?
「質問に質問で応酬しないでね。全くね、困った一族ね」
 --では最後にアインズさんの最後の著作である宇宙相対性理論は完成されましたか?
「誰から聞いたか知らないけどね、全然ね。君が預かってくれないかね。今から取り出して来るから待っててね!」
 其れから明くる日の午後十時零分一秒……取材中にアインズ・シュラインタイルは齢三十六にして九の月と三十日の人生に幕を閉じた--だが、太間ガン流豆の物語はまだ終わらない!

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十四年一月八十八日午後十時零分一秒。

 第百五話 時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論 完

 第百六話 時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論 に続く……

一兆年の夜 第百五話 時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論(六)

『--前にシュレイ博士の自宅を破壊した時のように破壊するだけ破壊して時間旅行が
果たせないという事が有り得る訳だ。其れでは居候させている此方には有り難い迷い
惑いではないか。ならば時間旅行させずに此の時代で一生を終えてくれた方が
一般常識上は正しい物。あくまで一般生命の感じた想いをわしが述べているだけだ。
 ガン流豆さんが元の時代に帰るのは寂しい思いを抱くのはわからなくはない。だが、
時間旅行機という相対性理論及び時空問題に於ける矛と盾は一体如何して発生するの
かもわしは気に成る。其の答えはやはり量子論の完全性にあると認めてしまえばわしと
しては神々が双六をしないという発言を覆してしまう。其れだけは何としても認める訳
にはゆかない。過ちは三つ以上も発生しては情けなく感じて余生を楽しく過ごせないと
いう物。再現望遠弾計画に助言した事はわしの中で全生命体に禁忌へと踏み込ませる
事に繋がった。あの破壊の波はわしが想像していたよりも遥かに強大だった。そして
宇宙定数の追加もそうだ。結局、宇宙は膨張する事がわかるとわしは取り下げざるしか
なかった。一つ一つの過ちはやはりわし自身の影響力の増加に伴って学者及び
研究者一同に大きな前提を作らせて新しい発想の妨げとして立ち塞がる事と成る。時代
と共に昔の案は徐々に古い物として新たな発想を生み出す事を良しとしなく成るように。
 わしは影響力が強く成り過ぎた。名実が高まると共にわしはかつての
セミジャック・ミーント同様に新時代を切り開く者達の重い枷として立ち塞がるように成る。
其れでもわしは相対性理論と共に歩みを止められない。若い者達の発想がどれだけ
凄まじい事に成ろうともわしは相対性理論を更に発展させないといけない。いや、発展
させる使命がわしにはあるのだ。其れがわしが夢見た宇宙相対性理論と呼ばれる
全生命体の希望に繋がる一つの到達点だ。宇宙の全ての法則が千鳥足に取るように
わかると其れは何と美しいと思わないか。科学という科学は美しくなければいけない。
理論だけじゃない。わしは其れを目指して今日まで相対性理論の肉付けをして来た。
だが、結果は寿命の前には勝てなかった。こうしてこんな著作を執筆するに至る訳
じゃな。
 さて、ガン流豆さんとの別れの話に付いて漸く移りたいと思う。わしは特殊相対性理論
及び一般相対性理論を彼に伝えた。勿論、わしが長年発見して来た様々な公式も彼に
伝えた。相対性理論の上では認められない時間旅行と因果律と呼ばれる概念ではある。
其れでも一般生命が発見した理論にも結局は穴という穴は存在する。抜け道を用いれば
時間旅行は可能かも知れない。事実、わしは量子論に関して認めないという立場を
崩さない。けれども量子論を若しも認めたとすれば別宇宙の存在を用いて此方の宇宙の
ある時間軸に跳ぶ事が可能かも知れない。或はメエガン・メヒスイトが唱えた
貸借対照宇宙論を駆使して影宇宙或は混沌宇宙から表宇宙のある時間軸に跳ぶ事が
可能ならば時間旅行の概念も達成されるかも知れない。だが、貸借対照宇宙論には
ある大穴もある。認めれば必ずわしらは時間旅行が出来ない事にも成る。其れが
わしら自身も影と一心同体であるという事実。誰かの資産は誰かの借金という関係性と
同様に此れを認めれば量子論に於ける矛と盾が如何しても発生してしまう。影が何らかの
状況に陥れば実体にも何らかの状況が鏡合わせに起きないといけない。そうすると
結局は重ね合わせは有り得ないからである。
 有無、貸借対照宇宙論と量子論がぶつかり合うという状況が生まれたな。此の矛と盾
を何とかしない限りは完全な証明が為されない。結局、わしとガン流豆さんは此の矛と盾
を解決する事が出来ずに其の侭時間旅行機の再開発に乗り出す事と成った。特に
ガン流豆さんは矛と盾の解消については余り乗り気ではない。寧ろそうゆう謎が出来て
こそ人生は楽しめると考えているようだった。そうだ、わしはガン流豆さんの前向きさに
初心が何であったかを忘れていたわ。謎は解けない事にこそ意味がある。解ければ
解ける程、人生を楽しむ意味合いを無くしてしまう。寧ろ謎を解く為に前に進む事にこそ
意味がある。解けない謎があるからこそ人生は楽しめる。そうだ、謎を全てとく必要は
ない。ガン流豆さんは其れをわしに伝えたかったのか。お陰でわしは寿命に対して後ろ
向きに思う事は無くなった。そして相対性理論で得られた教訓として遠回りこそ一番の
近道であるという事を思い出す事が出来た。そうだ、焦る必要はない。わしの代で果たせ
なければ次の若い世代に希望を託せば良い。そう、老者達は急ぐ必要はない。緩やかな
速度で進もう。そう決めた。
 そして時間旅行機が完成した。同時にわしの人生の中で最後の銀河連合が襲来した。
其の銀河連合は--』

一兆年の夜 第百五話 時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論(五)

『--わしとの出会いも結局は「一部の物理学者」の一名として流される運命にあるの
かも知れんのう。そうゆう結末に終わる事にわしは納得行かないとは思わない。けれども
わしとて子供の頃は何れは名を馳せてみんなに一杯食わせてやろうと思った程の
英雄願望の持ち主じゃ。当時は其れを認めまいと「如何せわしは一生命として名を残す事
もなく生を終えよう」と思ったな。あの当時もそうだった。
 銀河連合が突然、やって来た。然も流れ星が自宅を直撃するという展開にはわしも今度
こそ死ぬと思ったぞ。然も相手は選りにも依って象型。身体能力の差で足を転ばせないと
勝てない相手。だが、足一本を転ばせるにも鴨族のわしと雁族のガン流豆さんでは余り
にも力が足りない。かと言って上手く転ばせられると仮定しても象にとって最も脅威に
して最大の武である長く太く縦横無尽な鼻の前では絞め潰されるのがオチという奴だ。
事実、頭脳労働者のわしでも象族の長く太い鼻の握力が何処まで優れているのかは良く
わかる。何しろ、屈むのに余計な体力を使う象族が鼻を使った作業にどれ程の筋肉を
発達させて来たか。林檎を拾い上げるのも其れを口に持って行くだけでも器用の一言。
飼葉何て細かい物をあれ一つで大量に掬い上げる技は鼻の力強さを物語っておる。故に
象は虎族の身体能力では太刀打ち出来ないとされる。そんな象族とほぼ同じ条件にして
更には銀河連合専門のある戦法も加わるのだから頭脳労働者二名では万に一つの
可能性もないのが普通だろう。一般生命の頭脳に段階を下げたって同じだろう。わしら
机上の空論が得意な頭脳労働者でさえも尚の事だ。
 だが、幸運もあった。其の要因は三つ。一つは太間ガン流豆が元の時代に戻っている
という点。著作の中にわしの事も記されているなら因果律はわしとガン流豆を生かさない
といけない。因果に若しも異変が起こるなら此処でわしらを死なせるのは余りにも自然的
ではないし、法則が乱れてしまう。数学ならば「壱と壱が足して弐に成る或は弐から壱が
引かれて壱に集約」しないと何でもありが成立してしまう。事実、「壱は弐」という法則
が提示されたがある学者が其の矛と盾に気付く事で壱と弐が別々であるという法則が
改めて為された。故にわしとガン流豆が生きていないとわしが読んだとされる
太間ガン流豆の著作に矛と盾が起こる。
 二つ目が万に一つもない状況下で一名以上の助け舟がやって来た事だろう。其れが
武内鼠族の小生意気な雄であるスチューブとプトレ燕族の眼鏡が特徴的な
トーヨル・ターニヤと同じくプトレ燕族のゴーロル・シムーだ。身体能力上は余りにも
頼りないが有り難い援軍だ。特に小生意気なスチューブはわしらに勝つ方法を提示して
何とわしの自宅を利用して象族を倒す事を提案したな。お陰でわしら五名は生き残る事が
出来た。だが、更にお金が足りない状態へと追いやられたな。
 そして三つ目が幸運。幾ら戦術が良くても向こうも其れを読んで対策を採るのはわかり
切っている。だが、象型を倒す事が出来たのは一重に幸せを読ぶ運の巡り合わせが
あったからだ。そうでなくては勝利に説明が付かない。
 倒す事が出来たのは良いが、ガン流豆さんは其処で右翼の半分を象型の鼻に依って
もぎ取られた。出血量が相当だったからわしを含めて四名は止血するのに精一杯だった
な。幸い、騒ぎで集まる野次った馬族みたいな連中の中にダジャール家の医者も居た
お陰で何とか事なきを得て最近建てられた病院に運ばれていった。わしも付いて
行ったな。わしは一応、彼を住み込ませた責任もあるからな。
 其れでわしとガン流豆さんが如何したかと言えばやはり会話を少しだけやったな。
其処でガン流豆さんは時間旅行機の案を更に浮かべたそうだ。其れはわしが後に
人生最大の過ちの一つと数えられる宇宙定数の導入に繋がった。宇宙が膨張し続けて
いるという事を何としても認めない為に用意された老いぼれの抵抗策がな。
 其れはガン流豆さん自身が時間旅行機を使って銀河連合を倒す事で時間旅行を果たす
という物。だが、其れには余りにも確定されない要素が山積みである。
 其の要素とは--』

一兆年の夜 第百五話 時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論(四)

『--光が最速の主な理由は時間。時間の話をするのも光速についての理解を深める事
にある。光が最速なのと時間が密接な理由を語る前に少しだけ意味のない話でもしよう。
わしは乗りに乗る為に如何しても意味のない話を先に始めないと軌道に乗らないからな。
時間に焦る生命は如何しても予定通りに事を進めようとして結果として体を壊しやすい。
体が壊れれば幾ら予定通りでも遠目で見れば達成しないのと同じだ。結果、更に遅れを
生じてしまう。正に光速に近付けば近づく程に周りの時間は大きく進むのと同じように。
そう考えればゆっくり進むのが最も大きな近道だという理由もわかるだろう。近道を
試みて早歩きして結果として大きく歩みを遅らせるよりかは大分ましだとわしは考える。
 光速も同じである。光速に近付く物体は周りとの時間が大きく隔たりを見せる。逆に
言えば光速を超えれば周りが逆に遅く成る或は周りが昨日に向かって進む。そう
考えると光速を超えた存在があると余りにも自然的ではない。故に光速よりも速い物は
有り得ないという法則が成り立つ。此れがわしの提唱した相対性理論である。光速が最速
であり、高速を超える物が幾つも存在すれば互いに時間の干渉が起こって世界が乱れて
しまう。其れは正しい世界の成り立ちだろうか? わしはそうは思わない。故に光速を
超える物は存在しない。速度とは常に互いと干渉しあう関係でなくてはいけないので
ある。
 そうゆう話をして何とかガン流豆さんに時間旅行機の早期開発と焦りを止めた。時間
の流れが緩やかな事を認める所から生命は前に進む事が出来る。遠回りの本当の意味
を認める事から近道の有り難さを大事にしないといけない。逆に言えば近道ばかりを
試みると却って遠回りしてしまう。最速に近付けば周りは早く進んでしまうように。此れ
が時間の真理なのか? それとも世界は其のように決定されているのか?
 仮に波が宇宙を満たしているとしたら時間旅行の余地は幾らでも有り得る。だが、有り
得ない。何故なら波は宇宙を満たしていない。満たしているなら光は鈍足に成らなければ
説明が付かない。故にセミジャック・ミーントから続く物理学はわしの相対性理論に
とって代わるべくして代わったのだ。其れはわしも同じかも知れない。
 わしは宇宙が膨張しているという事実に目を背けてしまった。背けてしまったが為に
宇宙定数為る宇宙を不変たらしめるという物をわしが考えた公式の一部に加えて
しまった。其の結果、わしは余計な事をして若い者達の発想の妨げをしてしまった。
かつてわしら若造に文句ばかり口にする老者達と同じように。其れと同様にわしの
相対性理論から始まる物理学も何れはとってかわるしかなくなる。古い考えは何時までも
新しい考えの妨げにも成る。
 ならばガン流豆さんは如何成るのか? 彼は自らを昨日の時代の生命と認識して
時間旅行機の開発に焦るのか? 何故に其処迄昨日の時代に戻る事に必死と成った
のか? そうであるなら如何して時間旅行する前に時間旅行機を開発しようと思った
のか?
 其れについては彼の著作が如実に表してある。其処には様々な時代の事についても
書き記されている。生憎、わしを含めて自分が駆け抜けた時代についての関わりある生命
の事は全然記されていない。何故ならガン流豆さんは著作を記す際にきっと関わりある
生命の事は敢えて記さない事で因果律の制御の歯車として振舞おうとしたのだろう。
 ならば--』

一兆年の夜 第百五話 時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論(三)

『--量子論は結果が出る迄、どのような状態なのかわからないそうだ。結果が出る迄
状態が決定されないなんて誰が認める物か。私とシュレイ先生、其の他大勢の学者及び
研究者は此れについて大いに納得行かなかった。ハイゼ博士が決定付けた事でも
こんなのを誰が認める物か。神々が双六を始めるような物。
 其処でシュレイ博士は箱を提唱した。量子論が若しも正しいならば箱の中は開くまで
銀河連合が生きている状態と死んだ状態が重なり合わさる事に繋がる。だが、果たして
それが正しいのならば若しもを科学の中に取り入れる事に成る。数学だって絶対的な
物差しなのに其処に若しもを入れて如何して実験が可能だろうか? 私みたいな
思考実験ばかりを試みる理論学者がこうして書き蹴るのだから他の学者とてシュレイ博士
と同じだと捉えても何ら不思議ではない。
 べ、別に量子論を先行しても良い。生涯の競い相手と成る望月ゾウ真君は其れの
中心的存在として第一線で活躍している。彼は其れを駆使して様々な応用法を唱えたり
もした。近年では再現望遠弾計画の立役者の一名であるショーイ・ノーマグ博士が構想
として唱えた演算機の開発が着々と進み始める。
 演算機は対数及び二進法等あらゆる代物を用いて開発が進む計算機いや作業機とも
呼べる代物。蒸気機関に依り、自動化が進む中でわしらは遂に雷の力を手中に収め
始めた。だが、其れもまだ机上の空論の段階の域でしかない。演算機を動かす為には
雷の力だけでは如何しようもない。熱の問題は如何するか? 熱を逃がす方法は如何成る
のか? そんな課題がまだまだ立ち塞がる。
 其の問題を解決する鍵はある。其れが太間ガン流豆の時間旅行機。時間旅行機はわし
の相対性理論の完成度を高める為に重要な鍵と成る。何故なら相対性理論には
時間旅行は理論上は実現しないとされる。にも拘らず、太間ガン流豆の開発した
時間旅行機は時間旅行を実現した。わしはシュレイ博士に無理を申し出て彼をわしの
自宅に居候させた。其れはわしの理論では実現しない時間旅行が何故可能だったのか
を知る為にね。
 彼とは一の年もの間、世話に成ったな。何時もわしみたいな話が上手ではない生命の
話を纏めさせる翼伝いをさせたり、或はわしが認めない量子論の穴という穴を議論したり
もした。議論すればする程にわしは量子論に対して悔しい思いを募らせてしまうのは納得
がゆかないがね。
 まあ一の年の初め頃を説明するとやはりガン流豆さんは何度も時間旅行機を作っては
起動を繰り返すばかりだった。だが、どんなに頑張っても結局は破壊に次ぐ破壊を齎す
だけ。故にわしは怒り心頭の余り、半の年は時間旅行機の開発を禁じたな。何しろ、破壊
は修理に掛ける資金を放出させる代物じゃったからな。
 他に説明するとすれば時間旅行機の開発に焦るガン流豆に少しでも時間の緩やかな
流れに慣れて欲しいという願いもあったな。時間に急ぐのも大事だが、却って其れは時間
への恐れにも繋がるからな。わしみたいな頭脳労働者が光を最速にした理由も理論上は
光よりも速いと却って様々な事象に矛と盾が結び付くという結果が生まれるからである。
 其の理由とは--』

一兆年の夜 第百五話 時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論(二)

『--太間ガン流豆と初めて会ったのはあのシュレイの箱を提唱した有名な物理学者
でサッカス猫族のシュレイ・ディングァ博士の住む自宅にて。当時のわしは彼の若さから
本当に時間旅行者で遥か昨日の時代から来た生命なのかと疑った。本当に若過ぎる上
に熟したような性格でもなかったからな。
其れからシュレイの方程式を発見した
シュレイ博士の自宅で後輩だったタゴラス牛族のゲロルギー、其れとガン流豆が
買い物中に連れて来たサッカス象族の望月ゾウ真と共に下らない議論を始めたな。
其の議論の内容は主に銀河連合の中身とシュレイ博士が提唱した箱についての議論
ばかりだった。途中から銀河連合の襲来に遭ってわしらは命の危険に晒された。象族の
ゾウ真の種族特有の身体能力を以てしても相手が獅子族と成れば話は別だ。実際に
ゾウ真は足を転ばされるという象族の致命的な所を突かれた訳だ。戦いはわし以外
みんな頑張ったお陰で銀河連合を倒す事に成功した。だが、襲撃するまでの間に死んで
しまった人族の青年には悲しみさえ浮かべる。だがわしにしたら
 おっと話の続きだったか。わしは特殊相対性理論の中である公式を誕生させた。だが、
ガン流豆と出会う前だったか知らないが其の結果として今は亡き仁徳蝸牛族の
ショーイ・ノーマグを始めとした再現望遠弾計画だけは今でもわしの中では過ちの一つ
として数えられる。もう一つは宇宙定数を自身の公式の一つに加えて恥を晒してしまった
事だ。後者については余裕があれば語る。
 では再現望遠弾計画とは何なのかについてわしから少しだけ説明すると其れは稀代
の科学者である禾野コケッ区が開発した電撃望遠弾を再現する為の最高段階に到達する
頭脳労働者を十名近く集めて議論に次ぐ議論を躱して繰り返す事で禾野コケッ区が生前
開発した電撃望遠弾の中身を再現するという物。其の為には思考実験段階から成功に
導かないといけない。其処で議論を交わすのはショーイ博士だけじゃない。
ボルティーニ鴎族の灰間欧兵、ルケラオス蟹族のエリーコル・フェルブニといった面々
も参加していた。特に灰間博士は後にわしと一緒に原子望遠弾推進に反対の立場を取る
ように成った。
 其の理由を段落を変えて説明するとわしは思考実験の段階では気付かなかった強大な
原子望遠弾の波動。だが、わしも二度目の実験に付き合った際に其の威力を目の当たり
にした。発生した強力な突風に吹っ飛ばされたのが原因ではない。成人体型千五百程の
距離から眺めても強力な原子望遠弾の放つ金色且赤き焔を見てわしはとんでもない公式
作ってしまったと悔いてしまった。変に使用してしまったと後悔したな。其れ以来、
わしは原子望遠弾の恐るべき力から離れる為に軍事力よりも物理学へと身を投じて
行った。
 そして一般相対性理論を更に発展させた新たなる相対性理論を作り上げる為にわしは
全人生を懸けて宇宙の謎へと踏み込んでゆく。其の道程は険しい。生涯最大の競争相手
であるあの小僧には此の歳に成ろうとも歯痒い気持ちに成る。其の小僧は現在、量子論
の中心存在として第一線で活躍し続ける。其の小僧を紹介したいが、今は其れ所じゃ
ない。

 其の小僧が専攻する量子論は生涯に懸けてもわしは認めない。あれは神々への挑戦状
を叩き付けているように思えて何とも気持ちの良くない代物だ。何故なら--』

一兆年の夜 第百五話 時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論(一)

『--此れを執筆する時、わしの人生は終わっているかも知れない。はもうこの世に
居ないのかも知れない。其れも其の筈、此れを執筆したのは余命宣告の日程である後一
の週より前であるからな。さて、本題に入る前に少々回る口説くも回り道に入らせて
貰う。其れも何故かはわからにがわからなくて結構なまた書き直しが多い。此の様にわし
は本題に入る時にはいろいろと色々無駄が多くて困っている茶軌道に入らない。だから
こそ文章力に少々多少難点が多くともこうして回り道を鳥ながら繰り返して始めて行く
からな。まだまだ本番までは少し掛かる。少し出すもと多くだからこそ此処は日常話から
始めよう。
自己紹介から始めよう。わしの名前はアインズ・シュラインタイルと申します
。六影鴨族であり、幼い頃から他者と上手く話す力を持たない苦労者であります。
あらゆる事物について興味が湧く生命であります。其の結果、興味ある事には頗る
追究し続けて来たな。逆に其れ以外はてんでですなあれですな。興味を追及する中で
わしはとある公式の発見に至った。其れがわしの開発した質量保存の法則と真っ向
から
ぶつかる理論である。
 そうゆう訳で本題だ。わしが開発した相対性理論。まだ特殊相対性理論の域でしかない
時代ではあるが
状態からわしはとある波の存在が証明されない事を明かした。その波の
名前は
其れは後に何と呼ぶかは後世の歴史家が示してくれるだろう。其れよりも重要
なのは其処じゃない。そんな波が宇宙空間に漂うとしたら必ず光は減速して無ければ
説明が付かない。だが、波は存在しない。宇宙はそんな波に満たされていない事の証左
じゃないか。
 そんなわしの発表した特殊相対性理論は当時は余り支持されなかった。わしの普段
からの喋り方を嘲るかのようだったな。
発見した案は当時は認められなかった理由が
幾つか存在する。一つはセミジャック・ミーント以降の学者が其の範囲内でしかものを
考えなかった事にある。二つ目がわし自身にもあるだろう。わしは此のように説明する
のが余り得意ではない。最後がどの時代も型破りを恐れる傾向にあるのだ。型は破る
のは中々出来ないからな。破るにも勇敢成る心が必要。必要故なのか常にだが、実践
勇敢とは謀り無しと紙一重である。敢えて勇む事は出来る物じゃない。
 では此処から漸く彼との思い出話に入るとしよう。彼はサッカス雁族の太間ガン流豆
だ。此の物語はわしアインズ・シュラインタイルと時間旅行者太間ガン流豆が中心と
成って紡がれる事を忘れずに。
 早速だが--』

二回目の雑文は……電波オークションで変わるテレビ番組についてふざけながら予想してみた!

 如何もdarkvernuです。
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 さあ、ちと予想が当たらないような電波オークション後のテレビの状況でも予想しときますか!

 電波オークション及び放送法第四条の改正に伴う次世代の日本のテレビ環境。其れは偏向報道する局が未だ存在し続けるという一点だけは残念ながら変わらなかった。其の代わり、こんなテレビ局が誕生した。
『--如何も朝から生全生命体の敵……今日は細心の全生命体の敵を発表していきます!』
『--司会の倉さん、今回の全生命体の敵って何ですか?』
『--其れは勿論……ネオビリー・ヘリントンです!』
『--ワオ、パンツレスリング動画でお馴染みの!』
 例題其の一……年中全生命体の敵プロモーション。常に最新の全生命体の敵を紹介し、人々に警戒心を解かせないようにするという放送局。尚、御存知の通り神才に比べて数は限定されていない。更には作者が考案した以外にも過去に他の作者が既に生み出して来た者達も含まれる全生命体の敵……まだまだ宇宙は広いのだ!
『--さあ参りますぞ。今週の革新速報……司会はチャンネルの社長を務めます重信一輝と申します』
『--お相手は何時もテロを画策する公安監視対象の私……永田房子と申します。今日は社長……やはり注目の同志ですね!』
『--ええ、我らがガッデム隊のリカちゃん先生直伝の同志を御紹介して参ります!』
 例題其の二……年中サヨク思考の番組が放送される事。其の赤く染まった内容はわざとやっているのではないかって疑いをかける程に。
『--さあ此の時間が来ましたね!』
『--ええ、毎週月曜に放送される最新ロボットアニメ速報……今週もやはり最新スパロボに関する最新情報を御紹介していきまーす!』
 例題其の三……オタク向けの番組。此の様に電波オークションに依って誕生し続ける最新チャンネル。
 スカイパーフェクトテレビもチャンネルチェリーも……全ては過去の出来事。電波オークション及び放送法第四条の改正によって新規参入が激化した結果、大小様々なチャンネルが跋扈する事に成った。本来はヨウツベよりも早くこうゆう状態が起こってもおかしくない筈だった……だが、微温湯に浸かったせいで結果的にヨウツベニ後追いする形と成った。
 其れでも視聴者にチャンネルを選択出来る事の利点がどれ程便利なのか……先人達はこうゆう未来が訪れる前に幾分かは推測出来る筈だが!


 という訳でショートストーリーをお届けしました。要は電波オークションを早く……アメリカで言うFOXTVを日本にも……チャンネルチェリー? あんなの社長であるあいつの匙加減次第で幾らでも反日放送局に様変わるからな(実際、あの野郎が小林よしのりと高森を見抜けなかった癖に後から入って来て本性わかったので出て行け……って、どんだけあの阿呆は人を見る目ねえんだよ!)。だからって倉山と上念が主宰するあのチャンネルも駄目だぞ……あの二人も節穴な上に見通しが甘い(だからこいつらがチャンネルチェリーを追い出されたのはある意味正解だからな)。只、キョウさんとカオリの二人が主催するチャンネルは何方かというとFOXに近いかと言えば又違うからな……其れに黒軽部がやるチャンネル同様に話が長い上にくどい。だが、虎ノ門ニュースとか小藪がやる奴は少し毛色が違うからな……だからこそ新たなチャンネルの創設が鍵だろう。まあ自分はヨウツベ同様に解説しないけどな……つーかそんなギャンブルに手を出す位なら他の奴に任せるわ。
 後はまあFOXみたいな番組だけじゃあ少し偏り過ぎて慢心が生まれるかも知れんからな。カウンターとしてテコンダー朴みたいな放送局の一つが出来れば思想の均衡が保たれるんだけどな。要は……工作員集め用のチャンネルだよ。其れさえあれば過激でアカで如何しようもない連中の清涼剤として少しは現状に不満を持つ連中の器に成るんじゃないかな……ま、そうゆう受け皿のようなチャンネルはガンダム00に出て来たマスード・ラフマディみたいに後継者を作らずに死ぬと忽ち暴走するという危険性があるから運営面で中々難しい所だろうな(苦)。
 という訳でショートストーリーの解説を終える。

 やっぱアニメの予告表は当てに成らんな。誰だよ、悟空脱落でフリーザ不意打ち勝利とかほざいた奴は……実際見ると全然違うじゃないか!
 そうゆう訳で二回目の雑文は此処迄。オリジナルアニメの常識として予告表は当てに成らんという法則は成り立つな……今更気付いたけど!

真宮寺是清学園の文書書き換えよりも優先すべきは……連帯ユニオン関西生コン支部に関する事だろうが!

 如何も……取り合えず高槻市民のほぼ全て(票を投じていない方々には申し訳ないが、其れも民意だ)はあのクソババアを当選させた罪を痛感した方が良いと何度も何度も思う自分darkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』青魔法の章04の三ページ目が終わり、四ページ目に入りましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<青魔法の章>をクリック。
 さあ、やろうか……去年に続いて今年もあの婆を忖度しやがって! てめえらの血は何色ダアアア(怒)!

 如何もネットサヨクの玉木バタトルジと申しまっすう! ネオブーメラン党前党首と狛枝凪党の現党首を足して二で割った名前ですが関係ないデース。
 さて今回は待ちに待ったモリカケ報道の文書書き換えを認める方針で俺達ネットサヨク界隈は大喜びー! 此れで憎きサイボーグ政権の打倒に舵を切れる。サイボーグの嫁であるアッキーに脅迫状送ったり、轟盲牌ジュニアに後ろから撃たせたりするなど色々やれて最高だあ。ツイッター徹もタカシタチバナもグルメ哲学者も乗ってくれて有り難いぜ。此れを機に財務大臣であるスナイパー御曹司を更迭に追い込んでやるんだからさっヒャホーウ!
 ところがだ……あのべらんめえ口調のあの副総理は報復手段としてネットサヨクの誰もがマドンナと思っているバイブ清美の支援団体に向けて家宅捜査なんかしやがった。然も其れは野田中央公園から端を発する事件だ。真宮寺是清学園問題のきっかけに成ったなどと口が裂けても言えないが、何でも籠の子理事長の嫁である夜長アンジーが神様への信仰を促す序に漏らした証言が理由らしいとか何とか。其の結果、みんな大好きな我らがアイドルであるバイブちゃんが窮地に陥った。其処でバイブちゃんは本部である平和船を使ってマスメディアに報じないよう報じないように忖度を促したんだ。
 なのに松井秀喜(仮)の野郎は其れを漏らしやがった。ツイッター徹は此方の味方をしている筈だぞ。何故子分であるお前が巨人の監督に指名されながらも俺達を後ろから撃つような真似が出来るんだよ。松井秀喜(仮)だけじゃねえ、最近駄目大人党所属の衆議院議員として働いている銀魂のアバズレが国会やツブヤイターだけじゃなく三島一八の生放送に出演してばらしやがったぞ。如何して脅迫犯はもっと頑張らなかったのだあ。オノレ、アバズレめ!
 兎に角、連帯ユニオン関西生コン支部の捜査が此れ以上進展されてはバイブちゃんやミズポ様、其れにしぃ委員長だけじゃない。フリーダム党のゆうこりんや河野さんを犯人に仕立てた元ツインバードストライク所属のお杉にみんな大好きで今は亡命中の身であるコニシキの馬鹿野郎といった面々に迄飛び火してしまう。
 頼むぞおう、マスメディアのみんな……報道しない自由を行使して是非共頑張って偏向報道してくれよ! でないと此の侭じゃあ放送法が書き換えられて電波オークションにかけられ、挙句にはテレビチャンネルが好き勝手に新規参入して御飯食えなくなるって事も有り得るんだあああ!


 という訳だ。そう、最後の段落こそ今年三ヶ月も繰り返し報道された真宮寺是清学園文書書き換え報道加熱の真相。奴等が潰したいのは放送法改正法案……そして電波オークション法。新規参入を許せば蛆テレビやツインバードストライク何か一発で吹っ飛ぶ程の事態に陥るからな。勿論、やや盤石なニッテロやテロ朝だって無事では済まない。下手すると公共放送の名を借りた敵国工作員放送局である日本引き籠り協会だって潰れかねないだろう。そうゆうのを阻止する為に奴等ははっきり言って如何でも良いモリカケ報道をやって来たと言えよう……いや、抑々モリカケ問題自体がテロ等準備罪法案を始めとした安全保障法を邪魔する為に持ち上げた問題だと考えれば……全くものつくり大学問題から全然マスゴミ共は下らん事をするのが大好きだよな。本当にねえ……ゴジラさん、いっそそんな新聞社や放送局に放射能熱線を浴びさせてみんな焼き付きして下さいよ(ま、其れ以外も焼き尽くしかねないから困るだろうけど)!
 マスゴミの汚いやり方はモリカケやものつくり大学だけじゃないからな。従軍慰安婦捏造前の靖国問題に火を点ける報道や南京の度という名の捏造報道だってそうだ。みんな……KY新聞が端を発するからな。本当にねえ……KY新聞は潰れないかな? ま、潰れてもネットで情報拾えばそれで十分だし、立ち読みで……うん、立ち読みって書店にとっては堪らないから本来はやるべきではないけど(辛)。
 ものつくり大学……つまり俗にいうKSD事件は駄目大人党の汚職事件として有名だが、あれも能々考えたらおかしな事件だからな。抑々なんであんなに過熱報道していたんだ? マスゴミの狙いは何だったのか……そう考えると当時の政権は森元政権だったな。去年亡くなったドリアンにサンドバッグに詰められた加藤清澄(仮)がヤマタクと組んで起こした反乱と同調する形だったのかもしれない。ま、詳しく調べるのはまだまだ付け焼刃過ぎるのでこの辺は追々……とな。
 以上で時事ネタの解説を終える。

 第百四話の解説と行きましょう。今回は時間旅行させずに留まる形と成った。
 但し、シュレディンガーの猫は少し一兆年の夜風にアレンジしたな。と言ってもアルファ粒子の代わりにビー玉使ったり、ガイガーカウンターがレールだったり、更にはガスの代わりに弓矢だったりと幾ら何でも物理的過ぎる構造に成った。後は其処に幾つもの要素を加えるというアレンジも兼ねているからな。其れが箱の中には猫ではなく銀河連合という。其の結果、銀河連合が本当に死んだか如何かは箱を開ける迄わからない話が更に混沌とするように成る……ま、早い話が「やっぱり量子論はややこしい」って所だろう。其れをシュレディンガーは指摘する為に猫を用いたんだけど……益々ややこしい話にしてしまったんだよなあ(笑)。
 ま、猫についての詳細はもっと詳しく解説してくれる方々に投げるとして今回はシュレディンガーの猫に合わせて銀河連合の襲撃も時間旅行の原理も重ね合わせが関係するような話に成ったな。時間旅行には時間旅行機と銀河連合の双方の何かが重ね合わさなければ起こり得ないという事実もわかった……だが、其処で更なる謎も判明する訳だ。銀河連合とは果たして何モノなのかっていう謎だ。ま、其れは話を進めて行く内に直ぐに判明する事だから焦る必要はない。
 という訳で第百四話の解説を終える。

 青魔法の章04の三ページ目の解説と行きましょうか。小林多喜二の蟹工船よりも前にカール・マルクスの資本論が経営者と労働者の対立について問題視したように其の前から既にスウィフトはガリバー旅行記で指摘していたのさ。奴等は其れを自分達のオリジナルと主張するようだが……阿呆め、スウィフトさん舐めるなよ。お前等なんかアゴパッカーン系だよ(亀田長男にぼろ負けしたホスト風に言ってみた)。そんな風に天空島内部では島を運営する労働者階級と労働者を使役する経営者階級について紹介したまでだ。但し、デュアンはあくまで此処に長居する訳ではなく見ただけでノウハウを得る為にやって来た事を案内してくれた少年に告げてから去ってゆく事と成った。決してドラマティックに展開される訳ではない。更には決してデュアンは天空島の改革に乗り出す訳でもない。あいつはあいつなりに双方の立場をわかった上で技術を盗んで去ったからな。其処は魔導学園の頃から変わらない。あいつはあくまで格付師としての自分を尊重するのであって決して正義の味方を演じるつもりは一切ないからな。但し、案内してくれた少年には良い大人に成るように言ってやった訳だ。其処は汚い大人達を見続けたデュアン成りの優しさの表れとも言える。
 そんな感じで三ページ目の解説を此処に終える。

 そんじゃあ何時も通り予定表と行きましょう。

 三月十九日~二十四日    第百五話  時間旅行 相対性学者アインズ・シュラインタイルの理論   作成日間
  二十六日~三十一日    第百六話  時間旅行 理論研究者ゲロルギー・ガーモスの突発論     作成日間
  四月二日~七日      第百七話  時間旅行 量子学者望月ゾウ真の探求            作成日間
    九日~十四日     第百八話  時間旅行 数学者トーヨル・ターニヤの苦悩         作成日間

 第百八話のタイトル名の元ネタは勿論谷山豊さ。だからちとフェルマーの最終定理に関する話にも繋がるかも……って其れはちとこじ付けだな(笑)。
 其れじゃあ今回は此処迄。個人参加じゃない状態で主催者発表の1500人か。然も生コン支部も援助しているデモって……凡その推測が出来るねえ(笑)!

格付けの旅 デュアン 旅立ちまで一週間 デュアン、システムと対面

 デート……其れは広義上は二人以上が買い物をしたり遊んで行ったりする行為の事。だが、昨今の恋愛至上主義者共の陰謀に依り、男女同士の愛の深め合いに意味を書き換えられてしまった。全く、クリスマスといいバレンタインデーといい……アベック共は其処迄もてない男達の心を弄びたいか!
 言ってて恥かしくない、デュアン--とデートを持ち出したノイズンは突っ込むそうだが……俺は普通に無視して説明を続ける。
 デート……続きだ。兎に角、本来の意味は別に親子同士で在ろうとも御祖父ちゃんと孫同士で在ろうとも或はショートケーキとロールケーキ同士で在ろうともデートで間違いないのだ。決してカップルの遊びだけがデートではないのだ!
「いや、少しおかしいでしょ。何よ、ショートケーキとロールケーキって?」
「まああれだ、ノイズン。例えの話だからな」
「まあ良いわ。其れで引き受けるの?」
「其の前に聞き--」
 尋ねているのは私なのよ……其れは後にしなさい--『質問に質問で返すのは禁句』という一般常識があったな。
 質問に質問で返すのは禁句……其れは社会人以前からやってはいけない事。何故なのか……其れは最初に尋ねたかった事が失念しやすい事と時間の無駄をしてしまう事。もっと重要なのはやはり会話が成立しない事である。会話が成立しないと会話というのは……と其れは要があれば詳しく話すとして重要なのはやはり質問に質問で返す事がどれ程おかしいかを事例として挙げる事だろう。例えば『お姉ちゃん、俺とデートしない?』に対して『何故デートしたいのですか?』と質問で返すとしよう。次のような会話に変容してしまう……『そりゃあお姉ちゃんの事を気に入ってるからさ』、『ええー如何してえ?』という風に質問する側が逆転するという現象が起こる事。或は次のような返し方をすればこんな事も有り得る……『じゃあ如何して俺のデートを尋ねるの?』、『じゃあ何で私とデートしたいの?』と何時までも質問の応酬が繰り返される……会話が成立すると思うか? そんな訳で質問には質問で返す事はエチケットに反する。だから質問したいと思ったら黙って答えてから改めて質問する事……良いな!
「という訳でお前のデートだったな……引き受けよう」
 最初からそうすれば良かったのに……全く説明する癖は何とか成らないの--質問の主導権を握ったな、ノイズンめ!
「あのなあ、ノイズン。俺は知的好奇心が旺盛なんだぞ。万物の全てを説明したくて俺はこんな風に魔導学園を追い出され、現在は宇宙への進出を懸けて調整を進めているんだぞ!」
「でも貴方みたいな何から名に迄批判するような種族に何かを生み出せるとはとても思えないわ!」
 言ってくれたな……そうゆうのは俺が言うべき案件なのに--此のババアめ、気が向いたら塵にしてやろうか……そう思った俺!
「今さっき……『ババア』って思ったでしょ?」
「いやあ、俺は女性に対してそんな事を言う種なのか?」
 だから質問に質問で返さないで……全く貴方ってそうゆう点でラキさんに良く注意されているでしょ--ラキとの関係を知っていたのかよ、こいつは……こりゃあ一筋縄ではいかないな!
 俺は此の様にノイズンとのたった数回の会話で如何にラキとの付き合いが生暖かい物であったのかを理解した--こいつはラキよりも『恐妻家』の一面を持つ、と!
 恐妻家……其れは愛妻家とは逆に夫を恐怖で縛り付けるとんでもない嫁の事である。結婚仕立ては甘く切ないかのように演じてもいざ結婚生活に成ると豹変する輩が数多く存在する。結婚前は優しかった彼が結婚後に暴力的な一面を隠さなくなったのと同じように結婚前は優しかった彼女が突然夫を縛る恐怖と化すなんて誰が想像するだろうか。そんな訳で結婚したいと思っている紳士諸君は先ずは相手を良く調べる事だ。詮索は良くないとか考えるのは甘ったれた人間のする事だ。結婚する以上は全てを受け止める覚悟で行かないと結婚生活は悲惨な事に成る。結婚は遊びではない……離婚してからじゃあ遅いので結婚前から相手の芯の更に奥深くの芯を確かめるように。でないと貴方……カカアに後悔される事に成るぞ!
「其の説明だと私の事を大層悪く言ってるわね!」
 俺は独り身の方が余程安心出来るんだよ--と返答してみせる!
「ところで私に何か聞こうとしていたでしょ?」
「ああそうだ。お前の狙いは何だ?」
「そうねえ、私は預言者にして少し曖昧な立場なのよ……察しているでしょ?」
「ああ、お前は何方かと言えば全生命体の敵に位置付けするには余りにも辻褄の合わない要素が含んでいる」
「例えば何処かしら?」
「其処かよ……其れを詳しく説明するのは俺の苦手とする所なんだよなあ」
「あら、格付する癖に説明下手って矛盾してない?」
「スピーチの巧い奴等と一緒にするなよ」
「ああ言えばこう言うわね」
「わかったわかった……じゃあ子供らしく思った事を述べるぞ」敢えて子供を付ける所が俺らしいと言えばらしいな。「見た感じお前は悪いお仲間に見えない……以上だ!」
「アバウトね……其れで大人らしい感想は?」
「俺はまだ十代後半だぞ」
「でも大人でしょ、第二の故郷を追われた時点で」
 ウググ--此れで大人扱いされる事に歯痒い気持ちに成る俺だった。
 とは言え、大人の感想とすればノイズンは預言者だ。預言者は予言の実現性を高める為に大自然の意思とリンクしなくては成らない。其のリンクがまま成るか成らないかで真偽は定かに成る。偽者の預言者は目先に囚われて人を不幸にするとしたら本物の預言者は結果として人を不幸にしてしまう。偽者が甘美な罠を嵌めるなら本物は罠も伝える事も辞さない。ノイズンは後者に当たる預言者だ。故にノイズンが全生命体の敵では有り得ない……有り得るなら初めて会った時に俺に伝えた最大の不幸はワイズマンではなく実はあの金髪で銀眼の男しか居ない。若しもワイズマンだったらとっくの昔に後ろから撃つ準備をしてもおかしくない--しなかったのは協力者ではない以前にノイズンが生粋の預言者である証左!
「わかった。お前を信じよう。其れで俺に齎される運命は何か知ってるか?」
「預言者は予言を曖昧に伝える物よ。そうね、推理で表すなら『犯人は魔法使いかも知れない。ひょっとするとそうでない可能性も否定出来ない』というように」
 犯人は魔法使いかも知れない。ひょっとするとそうでない可能性も否定出来ない……其れは俺が生まれる前に名を馳せたある国の元捜査本部所属のエッジ・ダミアンの迷推理。彼曰くはっきりとした推理は却って間違った前提を生む恐れがあるとの事。そうやって大人の対応をしているつもりだろうがどんな素人でもそんな言い訳に騙されると思うなよ。第一此の推理では広範囲に推理して下さいと言ってるような物だろうが。魔法使いだったらまだしも魔法遣わない一般人に迄可能性あるって言うなよ。まあ此れ以外にも『二十代から三十代、或は四十代か五十代以上の可能性も否定出来ない』、『犯人は限りなく男性若しくは女性だろう』等犯人像絞り込む気あるのかって言いたいプロファイリングを良くやる。其の結果、彼は一躍推理の逆神として一部の界隈から祭り上げられる事と成った。
「確かに其の推理はふざけ過ぎるわね」
「お前は己も含めて全ての預言者はそうゆう言い方をするって断言したんだぞ」
「まあ否定は出来ないわ。でもあるが侭に伝えたら却って未来が変わる危険性もあるわ」
「だが予言は絶対だろ? だったら多少の誤差何ぞ大した問題じゃねえだろうが」
 其れでも預言者は多少の誤差を気にして曖昧に伝えるの--真の預言者は余計な気遣いをする物だと俺は思った。
「さて、本題よ。私が貴方とデートするのは貴方には近々宇宙に出て貰う為なのよ」
「其れじゃあ予言者と名乗るよりもトリックスターの方が相応しくないか?」
「そうじゃないわよ。貴方も宇宙に出る為に天空島のノウハウを得て来たのでしょう?」
「利害が一致している訳か」
「だから貴方には惑星ディーから出るのは理に適う事なのよ」
「だが、俺が得て来た物よりも簡単に大気圏離脱出来るアイデアがあるというのか?」
 あるわよ--そう言ってノイズンは姿を消した……違うな、正確には『サイン』だけ残してどっか行きやがった。
 サイン……其れは色紙を持って行って有名人にサインするのとほぼ同じような意味。要するに有名人が記したという証を残す事を世間一般ではサインと呼ぶ。有名人じゃない場合でも手形や足形など自分を証明する何かを残せば其れは立派なサインだ。魔法に於けるサインとは転移先へと導くサインか或は新たな魔法を得る為のサインなのか? まあ他にあるけど、此れ位で良いだろう。
 俺はノイズンのサインから位置情報を得る。其れからデュアンロールに其れを入力--するとあら不思議……ノイズンから得た転移先に移動したではないか!
 但し、安全を期す形で俺は転移する前に粒子化魔法を使用する。勿論、此れは前にレイピア持ちの男から敗れた際に得たノウハウを基にして自らの肉体を粒子に置き換えてデュアンロールの転送を受け入れる。転送し終えたら先ずは壁に埋め込まれていないか等々を確認してから……粒子化魔法を解除--気を付けないといけないのは粒子化魔法は使う前に予め元の粒子情報をデュアンロールに書き込まなければいけない……でないと大変な事に成るからな。
 解除後に実体の粒子情報と誤りがないかをデュアンロールに確認を取る。オールグリーンなら問題なし。ややイエローゾーンなら予め記録させておいた粒子情報を俺の体内に直接入力して粒子の安定化を図る。安全確認は魔法世界でも重要な作業であるからみんなも気を付けるように。
 此処は……とある標高が高い山か。惑星ディーにもこんな辺鄙な山がまだあるとするなら一体魔導学園の連中は何をしているのか? 俺はそう思い--



















 --聞こえましたか、デュアン・マイッダー?
 何だと……此処は何処なんだ!
 --此処は時空零の地点、そして私は『マザーシステム』。
 声が出ない……思考だけで会話をさせに来たのか!
 --無駄ですよ、デュアン・マイッダー。
 フルネームを二度も言うな。俺の事は普通にデュアンと呼べ……其の母親機構。
 --『マザーシステム』と呼びなさい、デュアン。私は貴方方の統括者なのです。
 統括者だと……お前みたいな雑魚が俺を統括するだって……馬鹿にしてるのか?
 --何故私を雑魚と呼びました、デュアン?
 格付師である俺を舐めるな、『マザーシステム』……見た目ばかり囚われる粕共と違って俺は中身を見通す能力は優れるんだよ。だからお前の力がカウンター機能以外に持たない事位はお見通しなのだよ!
 --流石ね、デュアン。格付師としてあらゆる能力の芯を捉える其の精度は間違いなく同志として相応しい。
 だが、俺はお前みたいな上から目線の奴の言う事に従わない。
 --やはりそうでしたか。私が早くに回収しなかった故に貴方みたいに『因子』抹殺を志さないのですね。
 『因子』? 其れだけは尋ねたい。
 --格付師ともあろう男が私に教えを乞うとはね。
 別に無理したってわからない物を尋ねるのは人間だろうと猫だろうとゴキブリだろうと神だろうと悪魔だろうと一般常識だろうが。少し調べればわかる事を尋ねるよりも少しは合理的だと俺は思うがな。
 --成程、自らの力量は弁えているのですね。
 お前よりかはな。
 --但し、皮肉を言わないと気が済まない生意気な性格は頂けませんね。
 五月蠅いな……俺は従うのが苦痛で仕方ないんだよ。
 --確かに従う事に喜びを持つ媚び諂いな者達よりも活き活きしてますわ。あくまで従うのは相手の力量をお手並み拝見という常に相手を見下す準備を始める為の下拵えとも捉えますわ。
 そりゃあとんでもない正論を口にするんだな……訂正する。お前みたいな女も結局は俺達と同類だったって訳か。
 --そうでなくては個は主張出来ない……でしょ、デュアン?
 其れで俺に何を求める?
 --デュアン・マイッダー……貴方は『神才』よ。
 俺が聞いているのは『何を求めるか』……だろ?
 --私の言葉何事にも優先されるのです。デュアン・マイッダー。貴方は『神才』よ。
 はあ、何だよ其れは? 天才や神童ではないのか?
 --天才は天賦の才を持った紙に近付く可能性を秘めた存在。神童は神の子……天才の上位互換の事をそう呼ぶけど、結局は神への道が少し近付くだけよ。でも貴方は違うの。
 俺は天才や神童ではないだと?
 --貴方は産まれ以って神を宿す『九十九』の内の一体よ。
 一体? 人に換算されないのか? でも何故一体だ? 人に換算されないなら一柱とか一匹とか一頭でも良いのではないか?
 --柱は神と同義だとすると明らかにおかしい。匹も頭も人間以下を証明するような物でしょ。ならば体を表すのが貴方に相応しいのよ。
 其れに『九十九』? 俺以外に九十八体も同類が居るのか!
 --ええ、教えてあげますわ、デュアン・マイッダー。現状の貴方達の数をね。


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雑文特別編 ハヤトは死なず 第拾勇話 軍人と凡人の戦い……中曽根康弘VS小渕恵三

 如何もdarkvernuです。
 では早速やって行きましょうか。

 財務省の書き換えを認める方針は元財務省職員にしてとある大学教授を務める高橋洋一の主張した通りに財務省解体の危機に迄陥る事態に。自殺者二名の存在は正に財務省の落日を示すのか或は旧日本軍の落日を再現するのか……何れにせよ、亡くなった方々には改めてご冥福をお祈りしようじゃないか。彼等の鎮魂の為に此のトーナメントを開催した訳ではない。戦後誰が最強の総理大臣なのか……其れを決める為に此の馬鹿騒ぎを始めたのである!
 という訳で一回戦Dブロック第二試合を始めて行きましょう。今回の解説は今や忘れ去られた人……としてはまだ甘利明やDブロックの主審を務める伊吹文明よりもまだまだ名を残す機会に恵まれる此の方にお越しいただきました。
「如何もぅ、こりん星から来た小渕優子りんだよ」
 ええ、本物の小渕優子氏……此の場を借りて謝罪させて頂きます!
「ええ~、ゆうこりんは全然怒っていませんよお」
 此方の方はですよ。若しも本物が此れを目に通していらっしゃるなら其の他の政治屋一同と並んで謝罪と賠償を要求されかねない事態で御座います。其処を如何か宜しくお願い致します。
「ええ~、堅物だよ……君い」
 因みにモデルと成った彼女についてはあくまで作者の記憶とまだ若々しかった頃を何とか想像して付け焼刃ながら口調等を再現させて頂いております……ですので『似ていない』という苦情は受け付けませんよ!
「全然~、ゆうこりんは気にしてないぴょん!」
 ……ええ、では選手入場!
「来たか、風見鶏」
「あいつは何時もわしに突っかかってきおってよお」
「あの馬鹿野郎は今でも嫌いだあ」
「意見が一致したな。ああ其の通りだ。俺はあいつの日和見主義的なスタンスが無性に腹立たしかったのでな!」
 流石は長期政権を築き上げながらも同僚の政治屋からの評判が頗る悪い男がプロレスに転向する前の柔道着を着た木村政彦を再現するかのように何と当時の海軍の制服を着用しての……中曽根康弘の入場だあ!
「わああ、格好良い~!」
 そろそろですよ、解説の小渕さん。久々に御父上との対面ですよ!
「わアーい、パパが入場するのね。ワクワク、ドッキドッキィ!」
 では中曽根康弘とは反対方向より……此れは!
「う、ゆうこりん……パパの凄い気に目の前に何か凄い火山が大噴火してまくり~ん!」
 まさか見せる方の護身を我々に想像させるとは……だが、当の本人は至って普通に入場しました。
「いやあ、如何も。おやおや……皆さん、何を驚いているのですか?」
 何と言う事だ。会場で観戦する総理大臣の皆様方が一斉に何かを呟くではないか。
「大平だけじゃないな。小渕という小僧も中々の傑物だ……なあ、宮澤?」
「今の俺は滅茶苦茶機嫌が悪いんや」
「オイオイオイ、小渕さんは何普通に入場してるんだい」
「中々だ……そうでなくては私のライバルは務まらん!」
「小泉さんよお、あんたは散々後ろから撃って来たくせに何を言ってるんだい?」
「まあまあ麻生さん。今は観戦しましょう」
「中々に仕上がっておるのう、小渕の小僧め」
「兄貴……小渕の野郎だけじゃねえ。あの日和見野郎は動じる気配がしないぜ!」
「おう、そうだったな……すっかり失念していたぞ!」
 此の様に実に盛り上がって来ました。如何です、解説の小渕さん。御父上の仕上がりを見ての感想は?
「パパったら……やっぱり素敵だぴょん!」
 ……では主審の伊吹氏。
「では両者……コオオオオオ、開始戦に就け!」
 両方共普通に開始戦に就きましたね。彼の田中真紀子曰く小渕恵三が総理大臣に成る際の総裁選で梶原静六、彼、そして観戦中の小泉純一郎を指して『軍人、凡人、変人』と称されました。順番は此の際、突っ込むのは野暮ですよ。今回の戦い……片や元軍人、片や凡人総理と揶揄された何処にでも居そうな普通のおじさん。だが、戦いは其の何方にも属さない正に小泉純一郎を指す『変革的な戦い』が予想されます!
「では……コオオオオ、始めええええい!」
 さあ、始まりました……おっと、両者共に普通に握手をしようとゆっくり歩いております!
「だよね~ゆうこりん、暴力反対~!」
 無言で、そして焦らずに両選手は握手を交わした……と思ったら突然、中曽根選手の右大外刈りで小渕選手を地面に叩き付けたあああ!
「キャアアアあ、パパが埋め込まれたーん!」
 何と卑怯な……正に風見鶏の如し。中曽根康弘は握手を好機と捉え、木村政彦張りの大外刈りで決着--
「いや、まだだ!」
「ああ、中曽根が奴の右手首を掴んだ左手が何故か……離れちゃいねえぜ!」
 おおっと、中曽根選手が自ら跳んでまるで木星にあるエウロパ目掛けて旅立つかのように大気圏を突入したああ!
「わああ、単独でお星さまに成ったよ~!」
「やれやれ」
 おおっと、小渕選手がゆっくりと立ち上がった……然も叩き付けられた頭部に一切結婚のような物が見られない。地下百メートルも深く叩き付けられたのですよ!
「でもパパったら、誇り塗れに成ってるう!」
「大丈夫だよ、優子ちゃん。僕は負けません--」
「其れは俺も同じだ……大車輪投げえええ!」
 おおっと、中曽根選手は木村政彦だけじゃなくカイザーナックルのゴンザレス迄インストールして小渕選手を空中に放り投げたと思ったら勢い良く北極星目掛けて遠投したあああ!
「えええええ~、パパが一瞬にしてこりん星に飛んで行っちゃった~!」
 正に光速を超えた戦いだあ!
「あ、見て見て~。パパったら、叩き付けられたこりん星を中曽根元総理に向けて投げて来たよ~!」
 何と此処に来て恒星落としを仕掛けたああ!
「フン、そんなの……えいやああ!」
 おおっと断仇牙では無敵移動技である前受け身で躱すという信じられない躱し方を採ったら北極星という圧倒的な間合いにも拘らず一瞬で小渕を掴み取ってからの竜巻落としで彼を地球圏に無理矢理帰還させたああ!
「全く君は困るよ」
 おおっとお、地面に着地するのと同時に中曽根の両手指数本を何時の間にか骨折して見せたあああ……此れが政治力の合気道なのかあ!
「わああ、パパすごーい!」
「ウグ、だが」
「おやあ、まだ掴めるのですか……参った参った」
 何と計七本折れた状態で小渕選手の衣服を掴むと突然、何度も投げては叩き付けて徐々に片方の手で更には遠心力を大きくする為に相手の手か足かを掴みながら振り回すという秘儀……ドレスを繰り出したああ!
「ウワアアア、本当にドレスだあ~」
 然も政治力で放つドレスですので其の範囲は……ウオ!
「こっちに迄飛んで来るよ~、猛抗議しちゃうぞぉ!」
 如何やら空間を突き破って射程距離を伸ばしてゆく模様。地球圏の枠組みを超えて月の大地だけではない。金星、水星、太陽、火星、木星、途中でハレー彗星が妨害しようともお構いなしに範囲を広げて行く。やがては冥王星、エリス……そして他の銀河にも進出--
「何、ウオオオオアアアア!」
「ほいさあああああよおおおおおおおおおおおい!」
 おおおっとおお、小渕選手が他の銀河に突入する前段階である筈の地球圏で逆に中曽根選手を投げ返し始めたああ!
「スゴーイ、地球を中心にして中曽根元総理を各星座にぶつけて行ってるよぉ!」
「さああ、止めですよおおおお……そういやあああ!」
 そして……中曽根康弘は地球に帰還--運動エネルギーに耐え切れずに地球消滅……やがては金星、水星、太陽を巻き込んで天の川銀河を呑み込んだああああ!
「勝負あり!
 勝者……小渕恵三!」
 だが、其れはあくまで表永田町で戦った場合のみ。此処は裏永田町……どんなに凄い攻撃も耐え切る神の空間なのだ!
「池田さん、ありゃあ無理やで」
「面白いじゃないか、小渕の小僧め!」
 其れを見せ付けられながらも二回戦で対戦予定の池田勇人は凶悪な笑みを浮かべているそうじゃないか……まるで新ゲッターロボで初登場した神隼人のような気が狂ったような笑顔で!
「でもパパなら勝っちゃう、ピョン!」
「何年経とうとも可愛いなあ、優子ちゃん」
 だが、小渕恵三……子の前ではやはり人の親である!
 勝者小渕恵三。試合時間七時間十九分四十三秒。決まり手……大車輪投げ。


 第拾勇話に登場した政治屋は中曽根康弘、小渕恵三、小渕優子、伊吹文明、鳩山一郎、吉田茂、田中角栄、福田赳夫、池田勇人、宮澤喜一、麻生太郎、小泉純一郎、安倍晋三、岸信介、佐藤栄作。
 第拾伍話『義理の親子喧嘩此処に勃発! 麻生太郎VS鈴木善幸』に続く……

 中曽根康弘は範馬勇一郎、木村政彦、カイザーナックルのゴンザレス、小渕恵三は渋川剛毅、小渕優子は若い頃の小倉優子。
 本物の小渕優子氏よ、もう一度此の場を借りて謝罪します。だって……同じ優子だからな。まあ死んだ親父さんなら絶対娘の改変を見て烈火の如く怒り狂いそうなのは想像が付く。だが、やってしまうのは……だってもう既に河野洋平をアリー・アル・サーシェスにしてしまったんだぞ。今更退くに退けないだろうが(悲)!

 では今回は此処迄。まあ小渕優子だけじゃない。あいつの姉御分である野田聖子に何を言われるかわからない改変もしてるからな。さあ、如何成るやら(辛)。

雑文特別編 ハヤトは死なず 第拾参話 主役の出番が回った……運命の師弟対決! 池田勇人VS宮澤喜一

 如何も……車椅子の天才よ、永遠に! ホーキング博士の御冥福をお祈りします……darkvernuです。
 さあ、てと。さあ、やるかあ。

 関西生コン支部に今、メスが入れられた時……去年と同じくマスメディアは巨悪辻元清美に対して忖度をして報道しない自由を発動。其の火はやがて味方を後ろから撃つのが大好きな小泉進次郎、石破茂、そして既に政治屋を引退して顧問弁護士に成り下がった橋下徹といった日和見主義者達にまで及ぶ。チャンネル桜に裏切られ、牢獄送りにされた田母神俊雄も参戦するのだから生コンの問題を追及すべき日和見主義者達が敢えて財務省の文書書き換え問題にのみ言及するのは余りに不自然極まりない。果たして生コンの家宅捜査の結末は如何成るのか? 彼等にとって致命的な情報が含まれるのか……捜査の進展を見守る以外にないでしょう。
 という訳で漸く主役の登場と行きましょうか。待ちに待った一回戦Dブロック第一試合を始めたいと思います。今回の解説はKAZUYACHANNEL、竹田恒泰チャンネル、花田紀凱チャンネルでお馴染みの和田政宗参議院議員に招き致しております。
「今宵の正宗は切れ味が……じゃなくて如何も自民党所属の参議院議員の和田政宗と申します。言っておきますが其方の和田さんとは違いますから注意して下さい。俺は複数のチャンネルに顔を出せる程に暇じゃありません。其処を如何か宜しくお願いします」
 あ、申し訳ありません。先程紹介した和田さんはオンザボートの代表取締役の方の和田さんでしたね。訂正致します。
「絶対わざとでしょ」
 まあまあ、さあ今回は漸く主役である池田勇人の御入場です。来ましたね、第四次スーパーロボット大戦で見せたムービーの如く残像を残した移動をしながらの登場です。
「さあ、て。不肖の弟子を少しながら叩きのめしておこうか」
 不肖の弟子……そうです。反対側より其の不肖の弟子が……何と既に入場を果たしていた。
「まさか宮沢元総理が入場口に残気を残した状態で入場するなんて!」
 本当に野中広務を殺して悪に堕ちてしまったのか。其れとも此れがネオ宮澤喜一だというのか!
「随分と面構えが変わったな。原因はやはり安倍談話か?」
「そうに決まってるやろが……池田さん。あのせいで俺のやって来た事が全て無駄に成ってしもうたで。折角折角なあ、河野君や其の他大勢の為にやって来たあ甲の談話、其れに村山談話をあのアホンダラは自らの談話で俺らの努力を全てパアにしやがったんやでえ……そないな事が許されてたまるかっての!」
 さあ、二人の政治力の波動がぶつかり合って半径一キロ以上に掛けて火花が散っております!
「み、身動きが取れない。こ、此れが……元総理同士がぶつかり合う政治力の波動……やはり裏永田町は何時来ても馴れませんね!」
 ではDブロックの主審を紹介します。最近はすっかり影も形もなく成った思われる現衆議院議員を務めます伊吹文明氏に行わせて頂きます。
「コホオオオウ……では両者開始戦に就くのですぞ」
「伊吹先生はわざわざ息吹を上げてキャラ付けしますか」
 まあ細かい話……和田さんと同じく元ネタが思い付かなかったと思って下さい。
「BASARAの伊達政宗でも良かったのではないですか?」
 いや、作者は戦国BASARAについて無知ですので其処は御容赦を。おっと始める前に何やら外野が何か語り合っております。
「誰が勝つと思うのだあ、佐藤さん」
「勇人に決まっているだろう。あいつが一回戦落ちするような格か?」
「吉田さんは如何思います、此の試合は?」
「一郎よ、まだ一ヶ月あるとはいえわしと語り合う程の余裕があるのか?」
「恐い恐い。さあ、始まりますよ」
「では……コオオオオオオ、始めえええい!」
 さあ……何イイイ、池田選手がいきなり水星まで吹っ飛ばされたあああ!
「……開幕で何も出さない状態からの幻突だって!」
「ほうら、吹っ飛んだでえ……さあ、如何するんや?」
 だが、此れで終わる池田勇人ではない。既に水星を起ち、背後からお馴染みのドリルハリケーンで……オオットおお、灘真影流の弾滑りで躱しつつ 塊貫拳を仕掛ける宮沢選手!
「いえ、池田さんは既に真・マッハスペシャルで回避しましたね!」
 本当だ。其れから池田選手のミラージュドリルが炸裂……何と幽玄真影流もマスターした宮沢選手だけあって何と武山の陽炎の躱し方をした後に口を開けてからのトンデモ技である蛇拳を繰り出しました!
「ウグ……やるな、宮澤!」
「俺は幽玄真影流の当主でもあるんやで……これくらい出来なくて如何するんや!」
「だが……プラズマドリルハリケエエン!」
「ほな止めの弾滑り幻突やで……何!」
「新……ゲッタービジョン」
 おおっとおお、ゲッター2系列の全てを極めた池田選手だけあって攻撃時からの回避が炸裂!
「何……然もシーズン2で見せた東条元総理を倒したと言われる足払いからの立ち上がりを見てからのドリルテンペストだってええ!」
「うグワアアア……ハアハア、俺のカウンター幻突が避けられるなんて!」
「止めだ……何!」
 何と勝負はまだ終わっていなかったああ。今度は尊鷹戦以降全然見掛けないゾーンの境地からのモンスターシュートだあ!
「ウグ、腐っても俺が手塩を掛けて育てた弟子だ。ならば……うぐあああ!」
 おおっと池田選手らしくない宮沢選手の放つ右ストレートに自ら当たりに来るなんて!
「いえ、わざとですね」
 あ、本当だ。火星に吹っ飛ばされた池田選手は其の場所からゾーンの境地を発動。結果、地球で展開する……ウオ、此方にも飛び火してますね!
「互いの気がぶつかり合って更には……見て下さい。本体にも僅かながらに吐血や傷が見られますよ」
 おっと……両者既に本体に戻り始めました。そしてアステロイドベルト付近で互いの技が交錯し合って……決着!
「勝負あり!
 勝者……コオオオオオオ、池田勇人!」
 オオオットおお、宮澤喜一の肉体が国会議事堂に叩き付けられ、一方の池田勇人の肉体は総理官邸にて綺麗に着地。運命の師弟対決は如何やら師匠に軍配が上がった模様で在ります!
「全く裏永田町だから良い物ですが、表の方でしたら一大事ですよ!」
「ハアハア……如何だい、立てるか?」
「忝い……此の勝負、俺の負けやで!」
 おおっと、何と綺麗な師弟関係でしょうか!
「両者讃えておりますね……感動しました!」
 勝者池田勇人。試合時間五時間一分七秒。決まり手……ドリルハリケーン。


 第拾参話に登場した政治屋は池田勇人、宮澤喜一、和田政宗、伊吹文明、田中角栄、佐藤栄作、鳩山一郎、吉田茂。
 第拾勇話『軍人と凡人の戦い……中曽根康弘VS小渕恵三』に続く……

 池田勇人は神隼人とゲッター2関連、宮澤喜一は宮沢熹一、和田政宗と伊吹文明は残念ながら思い付かず。
 主役の戦いなので少々長い戦いに成ってしまったな。やっぱタフは名作だな。ストーリーとかシナリオは破綻しまくっているのにネタにすると笑ってしまうからな。

 今回は此処迄。何度でも言おう……やっぱ鬼龍さんは絶対生きてるっしょ?

一兆年の夜 第百四話 時間旅行 物理学者シュレイ・ディングァの思考実験(六)

 一月七十三日午後十一時七分四秒。
 場所は真古天神武テオディダクトス大陸サッカス地方西サッカス町ショーイ・ノーマグの家。
 屋上にて太間ガン流豆が時間旅行機の修理を完了させた。其の様子を確かめに梯子を使わずに自力で駆け上がるショーイ。
「もう直ぐ行くのにゃ、ガン流豆さん?」
「アア、ソウダ。オレはもう十分に時間旅行を経験シタ。ソレニ此れ以上、昨日の時代の生命が明日の時代に関わるのは余りにも足を引っ張る事案ダ。ソロソロ俺は今度こそ帰還しないといけない時がキタンダ」
「ああ、そうゆう過程で……でもこう考える事は可能じゃにゃいかな?」シュレイは次のような矛と盾を出した。「本来は存在自体が有り得にゃいガン流豆さん……ところがガン流豆さんが時間旅行出来たのは即ち、本体は未だ昨日の世界に留まった状態……そう仮定すれば納得行くのではないにゃ!」
「チョット待て……其れも重ね合わせジャナイカ!」
 あ……しまったにゃ--矛と盾を出したつもりが又しても箱の矛と盾を提示してしまうシュレイ。
「マア量子論の確率的な話は確かに俺も納得がゆかないと考えてしまう事ダラケダ。イッタイゼンタイ何故観測する前と後ではこんなにも違いが現れるノカ? ナゼ観測すると観測物は変化するのか……ナドナド」
「箱はわしが考えた事にゃ。ハイゼ先生の唱えた理論への対処法として出したつもりが結果として頭脳労働者達との間で変な議論を巻き起こしてしまったにゃ」
 ダナ……箱の中が如何成っているかは確認するまでわからないじゃあ、ナア--ガン流豆は呆れながらも既に試運転を終えて既に元の時代に還る準備に入った。
(あ、此処で話を終えたら……少しでもとどまるよう説得しなくてにゃ!)
 まだまだガン流豆に留まって欲しいと願うシュレイ。彼は……「あ、後一の週より後だけ留まってくれないにゃ?」とわかりやすい言葉を述べる--遠回しに説得するよりも明確に伝える方が良い、と。
「ソレハ出来ないソウダンダ」だが、ガン流豆は時計回りに取っ手を回す。「デハそろそろ俺は其の二つに分かれた内の一つに帰還する……短くも長い間だが、世話にナッタ。ジャアナ--」
 時間旅行機は強烈な光を放出してシュレイを半径百メートルまで吹っ飛ばした--幸い、たまたま通り掛かったゾウ真が長い鼻で偶然にも引っ掛けていなければ間違いなく墜落に依る甚大な打撃を避けられなかっただろう。
(ウググ……目にきついにゃ、あの光は。そ、其れよりもガン流豆さんがにゃ!)
「ど、如何したんだぞう?」
 ガン流豆さんが此の日に帰るんだ……帰るんだにゃ--シュレイは伊丹が残る状態でありながらも全身の筋肉を駆使して自宅へと走ってゆく!
 痛みが気に成りながらも尚も走るのを止めないシュレイ。そして、屋上を含めてほぼ全壊した自宅を見て……シュレイはある者を発見する--中央で分解されながらも義翼である右翼の先端を亡くした状態で気を失うガン流豆だった!
「ガン流豆さああんにぃ!」
 シュレイは駆け付ける。後からゾウ真もガン流豆の無事を確認するべく、足音を鳴らせながら近付いていった……

 八十日午前十時二分四十八秒。
 場所は不明。
 --成程、其れが今回の話の結末なのですね。
「ええ、ガン流豆さんの時間旅行機は起動しにゃかった。結果、光だけを放ったまま彼を此の時代に留めてしまったにゃ」
 --ずっと時代を跳び続けた時間旅行機。然も、当の太間ガン流豆は其の分だけ精度を高めて言った筈なのに……今回だけは成功しなかった。其れは如何してなのですか?
「其れは時間旅行にも何か理由があるのにゃろう。例えば銀河連合と関わるかそうでないかにゃ……待てよ」
 --何かわかったのですか?
「銀河連合が死ぬ際に偶に放つという銀色の光について思った事があるんだにゃ」
 --あれは此の時代の結論では歪みや流れ星と関係性が深いとされますが。其れと時間旅行が密接に関係するのですか?
「ひょっとしたら……だにぃ。重ね合わせの状況にゃから詳しい事は正直わしからはわからにゃい。但し、仮定を唱えるのだとしたら……時間旅行には銀河連合の魂と密接に関係するかも知れにゃい。其れが本当ならば銀河連合自体はとんでもない波動を秘めているかも知れにゃい」
 シュレイ・ディングァの物語は此処で終わる……が太間ガン流豆の物語はまだまだ続く。

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十三年一月八十日午前十時五分零秒。

 第百四話 時間旅行 物理学者シュレイ・ディングァの思考実験 完

 第百五話 時間旅行 相対性学者 アインズ・シュラインタイルの理論 に続く……

一兆年の夜 第百四話 時間旅行 物理学者シュレイ・ディングァの思考実験(五)

 午後四時十四分五十六秒。
 五名は獅子型への対処法を考え始める。だが、如何思考しても感情で対処するしかないという結論に至る。
(論理だの何だのは結局の所は様々な躓きを経験して初めて頭のみならず体が教えてくれにゅ物。其れでも出来ない者は出来ない……と成ると最終的には初歩である気合で何とかするという基本へと回帰してゆくにゃ。気合いだ……全く獅子型が相手だと象族のゾウ真君でも普通に勝てる可能性が浮かばにゃい。元々肉体労働者として訓練していれば問題けど……頭脳労働に特化すれば誰だろうと幾ら心身の快方用の訓練と言えどにょ実際の戦いは練習じゃないからにゃ)
 此の様にシュレイのように考えるのは他の四名も同様。其れでも五名の中で先に体が動くのは……ガン流豆だった--時間旅行の度に銀河連合との戦いに巻き込まれる彼は既に肉体が頭脳よりも先に動く傾向へと至った!
「いけないぞう。ガン流豆さんの右翼の先端は義翼じゃないのかぞう!」
「コトワリで幾ら……ウオオオ!」だが、単純な身体能力の差でガン流豆は絡め取られる。「シメツケガ……絞め潰すか、あるいは獅子族と同様に其の鋭い歯で噛み砕くノカア!」
「ハアハア……ウオオオオぜおう!」
 次に動き出したのは……ゾウ真--五名の中で最も肉弾戦に恵まれる……が故に頭脳が肉体に指令を送る形で!
 だが……「ウワアア、足払いされたああぞう!」獅子型はガン流豆を投げつけた際のゾウ真の動きを見切り、左前足に突進して肉体で足払いをして見せる--象族は倒れた時点で継戦が出来ない程に常に巨大な鶏量を四本の太い足で支えている程……自力で立ち上がるのはそう簡単ではない!
「……わしが出ずして何が猫族にゃあ!」
 シュレイはガン流豆とゾウ真を救出する為に獅子型に突進--だが、右眼の下を獅子型の繰り出す左前足の爪で切られて怯んでしまう!
「ウウ……しまったにゃああ!」
 首根っこを締め付けられ、窒息と共に首の骨が軋む音が耳どころか骨を伝ってシュレイに知らせる!
(グ、グルジイイ……後、少し、にぇ、で、ウウウウ--)
 シュレイをやらせるカアア--ガン流豆が駆け付け、獅子型の左眼を嘴で突いた!
 意外と眼球が頑丈だったが為にガン流豆の嘴の先端は少し欠け、ガン流豆は怯みながら両翼でもがいて体勢を立て直してゆく。一方の左眼を受けた獅子型は怯み、シュレイを放す。だが、状況は好転した訳ではない!
「ウオオオッタアアウ!」本来は誰よりも体が動くべき牛族の青年が突進。「よくよく考えたら何故僕が動いてなったああう!」
 獅子型にとって予想だにしなかったのはゲロルギーの存在……ではなく、ゾウ真とガン流豆の存在にばかり意識が集中し過ぎて五名の中で象族に次いで警戒すべき牛族の存在を軽く見過ぎていた--其れが功を奏し、ゲロルギーの決死の突進で獅子型が吹っ飛び、後頭部を机の角に強打して……其の侭、痙攣を起こす!
「や、やったう」
「イヤ、息の根を完全に止めたと思うまで油を断つんジャナイ!」
 ガン流豆は今までの経験を踏まえて自ら前に出て左眼を尽きつつも義翼の鋭い場所を使って獅子型の脳に衝撃を与え……痙攣を止めた!
 獅子型が完全に死んだ事を受けて五名の中で暫く時間が止まる--其れは十の分もの間、止まる。
「そ、そうにゃ。死んでしまった人族の青年の弔いと倒した獅子型の後始末に更にはガン流豆さんの身体検査を始めにゃいと!」
「あ……そうだね」此の中で結局行動の移せなかったアインズは指揮を執り始める。「ま、先ずわね……黙祷は後ね。まだ銀河連合の体内に液状型を含めた伏せた何かのね、可能性がね、あるんだよね!」
「そ、其れよりもだぞう。起こしてぞう」
「オレタチ四名の力では--」
 ああ、無理だにゃ--此の後、シュレイは志願して者集めの為に外出する!
(ゾウ真は何とか成ったにゃ。問題は体内にある銀河連合と止めを刺したガン流豆の身体検査だにゃ。銀河連合に殺されたのはわし等に避難を呼びかけた青年だけじゃなかった。外出すると三名程の軍者と思われる亡骸を目にしたにぇ。其れにわしと入れ替わるように救援に駆け付けてくれた軍者の方々にゃ。わし等が何もしなくても彼等が何とかやってくれた可能性は……其れも又、重ね合わせでしかないにゃ。結局、外に出ないと何もかもわからなかった事実の数々……わしは結局、箱の謎を出しておきながら解明に居たらなんだにゃ!)
 其れから一の週より後……

一兆年の夜 第百四話 時間旅行 物理学者シュレイ・ディングァの思考実験(四)

 午後四時零分零秒。
 議題は既に最初の銀河連合の中身について戻り始める。其処で銀河連合の中身について五名は倒した後に様子を確認するまでわからない。だが、其の前に確認出来ればどれだけ良いかも議論を始める。
「ヒハカイケンサハやはり理が無いノカ?」
「無茶な話だう。やはり此処は放水を浴びせて中を確認すっとうのは?」
「いや、液状型だと却って伝って足下迄忍ばせる戦法をみすみす許してしまうぞう!」
「何という銀河連合ね。わしらをいけ好かない笑い方をして苦しめ続けるね!」
「元々気遣いだの何だのを知らないのが銀河連合にゃ」
「キヅカイしていたらえっと千の年より前ダッタカ? トックノ昔に俺達全生命体は共存していたダロウ!」
 だよにゃ--共存出来ないからこそ戦う道を選ぶしかない……誰だろうとそう結論付ける以外にない。
「フムね、其れよりもね。えっとね、そうだね、ええね、とね……そうだね」
「オレカラ話す……光を当てて調べれば出来るのではナイカ?」
「光にゃ……確かに光を透過させる技術さえあれば若しかしたら可能かも知れにゃい!」
「……レン銅君の作ったあれかう!」
「でも……ね」
 ドウシタ、アインズ--アインズが溜息を吐くような仕種をするのに対してガン流豆は気に成る。
「いやあね、あれもね……結局放物波だろうね?」
「ソレガ如何した……あ、ソウカ!」
「アインズ君はまだ原子望遠弾の事を気にしているのかにゃ!」
 アレハ……俺も間近で其の恐るべき光をシッタナ--其れは命懸けの時間旅行でもあったガン流豆。
(そう言えばガン流豆さんは間近で時間旅行機を使用して……やがて奇跡的な生存者数を出しにゃまま此の時代までやって来たと聞きますにぇ。其れも当時は賭けだっただろうにゃ。光の打ち合いで範囲を狭める事が果たして可能だったのか……いや、そんなの量子論を認めるような物だにゃ!)
 少々、考える事が脱線気味なシュレイ。そんな脱線した状況を持ち直すのはとある少年。
原子望遠弾の話よりも先に銀河連合の体内に液状型の可能性を確かめる方法があるか如何かだぞう」
「そう、そうだったね。ふう、放射波を使えって事ね」
「ン、此の方法では箱を開けずに銀河連合の生死を確かめられるのではないかう!」
「其の話に戻りますにゃ……ま、予想は付きましたがにゃ」
「イヤ、後でレン銅検査の使用は枠組みにソムク!」
「だよね。其れは先に出さないといけないね……ゲロルギー君ね」
 はあ、僕はいけない生命だう--と両肩を落とすゲロルギーだった。
(でも非破壊検査に依る方法もそうにゃけど、良い線は言ってるのかも知れない……が其れはハイゼ先生の唱えた確定可能外の原理に記す所に依ると検査一つとっても其の後に起こる様々な影響に依り中身は大変変質した状態に成ると聞くにゃ!)
 シュレイは非破壊検査で用いられる叩いた際に発する音一つとっても内部でどのように影響するかわかった物ではないと考える。放射波を浴びせて確認する方法も同じく。結果、幾ら其れ等の方法を用いた所で中身が判明した頃には全く異なる結果が披露される……シュレイが仮定する箱のように!
「いや、箱の話同様に浴びせても中を確認する迄液状型の存在を証明する術がにゃい!」
「何でまだ神々が双六をすると思われるのかね!」
「オレニキクナ!」
「こりゃあ困窮しますぜおう」
「そう成るうのは既に--」
 オイ、大変だ……銀ぁ--突然玄関の扉を開いた一般生命が直後に何かに引き裂かれて命を落とす瞬間を直接聞く五名!
「な、何にゃ--」
 ウワアアアね、銀河連合が壁を突き破ってねええ--アインズの叫び通り、獅子型が人族の青年の首を咥えたまま壁を突き破って五名の前に現れた!
「自分達……学者だぞう!」
「其の図体で何強過ぎない事を言ったっとうだ!」
「オレハ幾ら戦いを知っても……相手は獅子型ダ!」
「わしなんか……こんな状況も箱と重ね合わせてしまっているにゃ!」
 五名共……自力で勝てると分析せず!

一兆年の夜 第百四話 時間旅行 物理学者シュレイ・ディングァの思考実験(三)

 午後三時一分四十七秒。
 最初の議題は銀河連合の中に液状型が居るか如何かである。最近の銀河連合の戦法として中に液状型を宿らせて宿主が倒れるのと同時に処理しに近付く生命に乗り移るという方法。此れについてシュレイを含む五名は熱く成る。
「あのね、えっとね。其れよりも如何やってね、あれだね、そうだね……如何やって銀河連合の中に銀河連合が居るとわかるのね?」
「緑細胞族を調べるような物だぞう。自分には難しい話ぜおう」
「又、わしらとしては避けて通りたいハイゼ先生の確定可能外の原理に関する話にゃ。全く銀河連合の中身を知る迄はそんなの分かりっこないんじゃないにゃ!」
「ヒハカイケンサヲすれば中身を確認出来るのではナイカ?」
「そりゃっとそうだっげう、しかし非破壊で波紋を調べる前に飛び出して来たら元も子もないだう!」
「まるで此れは……シュレイ先生の提唱した箱ではないかね?」
「箱を提唱したのは如何にハイゼ先生を始めとした量子論者達にお前達の主張が如何におかしいかを突き付ける為にゃ!」
「デモシュレイ……其の箱を出した事で却って混迷を極める事に成ったと思わナイカ?」
 其れでもわしは出すしかにゃかった--苦渋の決断は何時だって世に発表する前は悩み抜く……シュレイは其れでも覚悟するしか道はないと断言する。
「箱の云々で話すべき事は其方ではないぞう」
「何だいね、小僧ね」
「他には……そうだぞう。銀河連合を入れた箱……つまりシュレイ先生が突き付けた矛と盾についてですぜおう」
 あ、そうだにゃ--其処から銀河連合の中身からシュレイの思考実験へと議題は移り出す。
 五名は気付かない--何かが五名を喰らおうと窺う……まるで入るまでは行動を決定しないように!
(と言えども突き付けたわしでさえも箱に関する答えを持ち合わせていにゃい。あれは鉄玉が転がっているにゃ或は転がっていてもちゃんと望遠刀は弦を引っ張って望遠弾発射するように動いてくれるのにゃ? 仮に発射されても上手く銀河連合の後頭部を貫いて死亡させてくれるのにゃ? 箱の中で幾つもの可能性が重なり合わさって開ける迄わからないように成っていにゅ!)
 話はシュレイが提示した仮定に集約される。シュレイが此の箱の矛と盾を提唱したのはハイゼら量子論支持者に対する牽制である。シュレイだけじゃない。アインズも量子論を認めない主義である。彼は神々が双六をする事を頑なに認めないでいる。観測する迄は粒子の状態がわからないのだとしたら其れは観測の限界を証明する事態に他成らない。全生命体には完全に決まった形を判断する術はもう何処にもない事を証明するような事態を認めてしまえば銀河連合への対処も自然に任せる以外にないと認めかねないのである。
 故にシュレイは箱を突き付けた--量子論の確定不能な概念を打ち破る為に……そして其れは却って余計に量子論を混迷へと追いやってゆく。
「自分としてはですねぞう、箱の強度が気に成りますぜおう」
「ソッチカヨ、あのなあ……そんなのは決まってイル。ハコノ強度は保証されている……ナア!」
「ああ、だから問題にゃい」
「だったら箱の中は鉄玉が転がっているか如何かぜおう。箱を開けた時に転がっている状況と転がっていない状況がわかるぞう」
「だから量子論はいけないね!」
「話はまだ早う。転がった後の所でも分岐点は生まれっぜう!」
「はいぜおう。分岐点はやはり望遠刀の弦ですぞう。弦が最大まで引っ張らないと望遠弾は発射されないぞう。だが、箱を開ける迄最大まで引っ張っている状況と途中で何かに引っ掛かって弦が上手い事伸び切っていない状況、或は引っ掛かりが起こらなくとも鉄玉が転がる力が余り乗っからずに伸び切らない状況……幾らでも状況が重なり合わさるぜおう」
「ナンデそんな仮定を考案したんだよ、シュレイ!」
「わしだって考案したくにゃかった。だが、量子論の如何しようもない理由に納得がいかにゃかった。其の結果、此のようにゃ事態に……じゃなくてまだ話は終わっていにゃい!」
「ああそうだね。其れから此れも重要だからちゃんとね、よおく頭にね、叩き込んでね」
 相変わらずアインズ先生は遠回しに言うなう--とゲロルギーはアインズの喋りに対して呟く。
「あのなあね、わしは余り他者と会話するのが好きじゃないね」
「ワカッタカラ早く言え、アインズ!」
「全くね……えっとね、そうだね。最後はやはりね、仮に望遠弾が発射されたとして其れは確実に銀河連合の後頭部を貫くかね? 其れとも貫かずに偶々皮膚と皮膚の間に止まっていたね。其れとも……開くまでわからないね」
「いや、まだ最後にするのは早いにゃ」
「えね? 他に何かしらね、あるのね?」
 あるよ、発射されて無事に後頭部を貫いた後でもにゃ--とシュレイは開くまでわからない他の問題についてもアインズに伝える。
「アアソウダッタナ。コウトウブを貫かれた銀河連合が果たして無事に死んでいるのダロウカ? ハコヲ開くまで銀河連合は奇跡的にも脳の空洞を通り抜ける奇跡に恵まれるか、或は其の侭死亡するノカ?」
「まだ終わらないのかね」
「いや、まだあるだろう?」
「おや、気付いたにゃ。では何処かにぇ、ガーモフ君?」
「其れは実に簡単だう……最初の議題に出た銀河連合の中に液状型が混じっているか如何かだう!」
「そうだ……箱の中は更に重ね合わせの状況が起こにゅ!」
 箱はまだまだ恐ろしい事実が潜んであった。其れと時を同じくして建物外でとある何かが五名を喰らおうとあらゆる重ね合わせの状況を作り出してゆく……

一兆年の夜 第百四話 時間旅行 物理学者シュレイ・ディングァの思考実験(二)

 一月六十六日午前十一時一分四十八秒。
 場所はシュレイの自宅。一階遊戯室。
 其処では昨の年から年に一度は集まるとされる下らない会談。中身は常に『円は如何して円なのか?』、『一、二、三、四、五、六、七、八、九、零……果たして此れだけで数学は成り立つのか?』、『零があれば無理数と呼ばれる平方根、虚数、円周率、無限といった物は必要ないんじゃないか?』、『「私は正直者ではない」は本当に正しいのか?』、『偶数で全てが割り切れるというのは六の存在のせいで台無しじゃないか!』等々ちょっとした論理上の疑問に無用な時間を割いて一の日中宴を楽しむという催し。
「今日は少にゃい」
「仕方ないね、ほらね……あれね」やや喋りが円滑じゃないのは齢三十二にして九の月と八日目に成る六影鴨族の中年アインズ・シュラインタイル。「そうそうね、みんな忙しくて余裕が持てないね!」
「其れで俺を含めぶ四名かう?」齢二十三にして一日目に成るタゴラス牛族の青年ゲロルギー・ガーモスは要数が少ない事を有難がる。「其の方が円滑でいっけんどうな!」
「タシカニそうだけど、其れじゃあ議論に深みがデナイゾ!」
「あんたみたいな昨日の時代から来た生命にはわからないだろうが、数が多過ぎると折角挙げたい題目も出せないって話が良くあるうぜ。其れなら少なう方が良っに決まっとう!」
「そうゆう事にゃ。ならばさっさと--」
「待つね。えっとね、うーんとね……そうだね。辛汁はまだ残ってるね?」
「昼食かう、全く頭脳労働者というのは如何して理に屈した者達ばかりなんだう」
 其の侭、昼食会と成った。尚、ちょうど火を灯す物が無かったのでガン流豆はシュレイから貰った百マンドロン分を貰い、燐棒を購入しに出掛ける。其の間にシュレイを含めた三名は皿を並べたり、保冷庫に保管された昨の日に買った野菜類と調味料を使って昼食用の料理を作り始める。
 だが、三名の中でも作業が遅いアインズは何事にも二名を困らせる。
(アインズは困った生命にゃ。頭こそとんでもない程で相対性理論も含めてセミジャック・ミーント以来の物理学の常識を一変させる逸材だと耳にすにゅ……が日常生活の上ではとんでもない程に出来が宜しくにゃい。神々は再起活発な者に二物を与えにゃかったか!)
 そうは思ってもシュレイは作業しつつも次のようにも考える。
(だが、其れでもこんな重ね合わせの事実をわしは認めにゃい。箱の中の銀河連合の生死を箱を開ける迄に決めなくて如何すにゅ!)
 箱の中に閉じ込められた銀河連合の矛と盾について思索するシュレイ。彼が昼食が出来上がり、更にはガン流豆が戻って来るまでに次のような事を考えていた。
 若しも望遠刀と望遠弾ではなく、鉄玉が転がると左右から押し潰す装置だったら如何成るか? 其れならば……音が聞こえて銀河連合の悲鳴も耳にしよう。だが、望遠弾に比べて何か噛み合わない……そう、やはり箱の中には望遠刀で後頭部を突き付ける状態で箱を閉じる方が決まりが良いと考えたシュレイ。
 オマタセ……ところで彼も参加させてイイカ--ガン流豆は買い物中に齢十九に成ったばかりのサッカス象族の少年を連れて来た。
「お前はね、来るんじゃないね。と言うかね、狭く成るね!」
「やあ如何もぞう。望月ぼうづきゾウ真と申しますぜおう」
「ゾウ真君にゃ。わしは良いけど、アインズ君は困っているにゃ!」
「シッテイルノカ、此の坊主のコトヲ?」
「知っているうも何もそやつは今じゃあ量子論業界に於ける最先端を行くのではないかと謳われる秀才だう!」
「ソウカ、此の冴えそうに見えない坊やガ?」
「まあ四名だけじゃ少なかったのでにゃ。其れにちょうど象族の腹を満たせる分も辛み汁が残っていたんにゃ。御飯の量はもっとたかないといけないが……足伝ってくれにゃいか?」
「勿論だぞう!」
「いけないね、僕はお前なんかに翼伝わらせるかね!」
 マアマア--ガン流豆はアインズの説得に乗り出すしかなかった。
(結局賛成多数でゾウ真君の参加を認めたにゃ。昼食は……意外と二の時も掛かったにゃ。何しろ、ゾウ真君の分だけ御飯を炊いたのだから食べる時間も相対的に長く成って当然にゃ。にしてもゾウ真君が出会う事はガン流豆さんが返って来るまでわからにゃい……のだから果たしてにゃ!)

一兆年の夜 第百四話 時間旅行 物理学者シュレイ・ディングァの思考実験(一)

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十三年一月六十五日午後二時二分十八秒。

 場所は真古天神武テオディダクトス大陸サッカス地方西サッカス町。
 其処にある真ん中より二番目に小さな建物にて齢三十七にして一の月と二十七日目に成るサッカス猫族の老年は机に置かれた箱に向かって椅子に乗っかりながら見つめる。
(僕が提案しにゃ思考実験。箱にぃは捕えた銀河連合が中に居れてあにゅ。其れだけじゃにゃい。箱の中には鉄玉が置かれてあり、其れが転がって小型望遠弾を銀河連合の後頭部に向けて発射される望遠刀が仕込まれるにゃ。若しも鉄玉が転がれば一定時間の後に銀河連合の後頭部を貫いて奴は死にゅ。だが、其れは--)
 ナンダ、まだ箱を見つめているノカ--其処に齢三十にして六の月と十六日目に成るサッカス雁族の中年が扉を開けて入る。
「ガン流豆さんにゃ。一応は扉を叩いて開けましょうにぃ」
「デモ今は俺も遠い明日とは言えども久方振りに故郷に帰ってキタンダ。スコシダケノ滞在でも羽を伸ばしたって良いダロウ?」
「其れでもわしはもう少し礼を覚えた方が良いと思いますにゃ」
 マッタク……ま、其れが俺が様々な時代を訪れる為に身に付けないといけない事かもシレナイナ--とガン流豆は敢えて意地を張らずに意見を聞いた。
 太間ガン流豆は義翼を使って両翼でとある猫族の老年の所まで飛んで近付くと次のように尋ねる。
「トコロデ箱の中身は如何成ってイルンダ?」
「別に空っぽの中身にゃけど?」
 ソウジャナクテ……其の思考実験の結果を教えてくれないか、シュレイ--と老年シュレイ・ディングァに答えを尋ねるガン流豆。
「結果は……銀河連合が死んでいるかも知れないし、生きて飛び掛かるかも知れにゃい」
「アイマイナノカ、其れはソレハ!」
「ああ、若しも鉄玉が転がれにゃ望遠刀に仕込まれてある望遠弾が発射されて銀河連合の後頭部を貫く訳にゃ。だが、若しも此の箱がやや首を回せるだけ広ければ果たして望遠弾は真っ直ぐ後頭部を貫けるのだろうにゃ?」
「ソモソモ其の銀河連合が寿司の様に詰め込まれた状態で且つ鉄玉と其れを乗せる棒があって更には望遠刀と望遠弾を放てるだけの空間の確保が出来たら後頭部に当たらないという……あ、マテヨ!」
「若しくは箱を突き破って出て来ないとも限らないんだよにゃ」
 ウウム、此れ又凄い矛と盾ダナ--とガン流豆はシュレイの提唱した思考実験の奥深さに驚きを隠せない!
(其れだけじゃないにゃ。此れは昨今謳われる神様或は宇宙が双六をする事に異なる議題を叩き付ける為に用意したわしの思考実験にゃ。こんな事が成立して溜まる物にゃ!)
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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