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試作品 お笑い政党政治

 如何も土曜に入る前に十パート全て力業で終わらせたdarkvernuであります。
 では今回は当てつけの如く一回限りの試作品を書き殴るぜ!

 とある雑魚国会議員は移籍を考えた。遺跡を考える国会議員は全部で三十八人。中でも目立つのが茂名田君、ミスター君、原松君、そして前お尻君の四人。
「何だって。それじゃあ俺は何の為に江ノ島島に移籍する事に成った!」
「落ち着け、茂名田君。セル都知事はもしかすると俺達に機会を与え為さるよ」
「そ、そうだ。俺やミスター君が移籍出来る状態だからって茂名田君や前お尻君が移籍できないと言ってる訳じゃない」
「そうそう、今から安保法改正賛成派に成ればチャンスはある。そうだ、全員安保賛成者として意識を切り替えておけばいいんだ。そ、そうに決まってる。じゃあ早速やってみよう」
 ところが前お尻君が移籍議員達にそれを伝えると皆、必死で聞く耳持たない。何故なら突然、思想を転換すると元の思想に共感した有権者から失望の声が広がり、落選する可能性が浮上する為。だが、思想を変えないと新党に入党出来ない。新党には斉彬君夫妻が居る以上は彼らに納得させる条件を叩き付けない限りは……或は。
「オイオイオイオイ、お前当主の癖に全然役に立たないな」
「折角法律の裏を掻いて政党交付金で神道の援助をする筈だったのに」
「こう成れば無所属(新党入党予定)という肩書で有権者に訴えるしかない」
「そうだ、そうしよう。ミスター、お前頭良いなあ!」
「さて、私は無所属(北と縁を切りました)という肩書で出馬しようかな?」
 この通り彼らに政治理念は一つもない。あるとしたらどこかの国の工作活動に熱心である事だけ。こんな連中に票を投じる事が如何に君が無能国民だと馬鹿にされるか……良く考えるのだ。政治屋への投票は人気投票ではない。良い政治をする物を見極めてからベターな政党又はベターな候補者に票を投じるのが正しい行動。もしも票を投じた人間が悪性を行ったとしても君はその者を批判する前に己を猛省する事だ。もう一度伝える。政治屋への票は人気投票ではない。、民主主義国家の一員として責任を負う為の投票なのだからな……


 という訳で『お笑い政党政治(仮)』をお送りしました。別にこれは一つの作品として本格デビューする気はないよ。今の雇う連中が如何に馬鹿であるかを試作品という名を借りて扱き下ろした限りだ。だが、これだけは冗談ではないぞ。候補者への投票は決して人気投票感覚で行わない事。票を投じるという事は即ち民主主義国家の一国民として全責任を負う物であると覚悟するのだ。
 さて、政治の話は自分の領域……なのだが、時々思う事もある。自分の見る眼は果たして正しいのか……とな。

 という訳で今回はかなり短く終わる。お金様は来週だぞ。今週を期待するなよ。

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(終)

 九月六十八日午後一時十二分七秒。
 場所はエピクロ県第二西地区エピクロ港。鬼ヶ島又は蘇我港と結ぶ国内第三位の港にてギガントルは躯伝親子とメランコリーナに別れを告げようとしていた。
「成程、如何やらお前はこの島で骨を埋めるつもりか」
「はい。二乃年まで似この島出自ら乃名於上げて己乃やりたい事於果たし似参ります」
「といってもいきなり国政は無理だろう。力道党も自由党も俺みたいな奴は例外として他の生命は先ず地方で実績を上げてから国政に参加する物だ。だが、地方は更に国政よりも議員の数が少ないからそう簡単じゃないぞ」
「それ出模俺那羅やれます。何、パオ乃似支援して貰うつもりです」
 適当だなあ、まあ俺も者の事言えないが--と己の劣った部分が似てしまった事を反省する躯伝。
 それ以降は近所話で終始し、建設的な会話をしない二名。ところが最後のやり取りだけは後に躯伝を大きく動かすきっかけと成る。
「成程、今度は全ての卵が孵化したか。それは良かった」
「はい、全て乃卵牙孵化する為似模俺端二乃年より後似代議士辺斗成ります。しか模将来新天神武於旧国家神武乃理念似沿って必ず弥躯伝様於新たな新天神武乃統治者似返り咲かせて見せます。俺端カモミチ先生似依って歴史於学び、今乃時代似必要那乃端不変不撓乃存在斗全生命乃心於理解する力ある指導者、そして俺達力なき者達乃連携しかありません!」
「又俺を持ち上げて……何度も言うが、もう天同は親父の代で終わったんだ。次会う時はそんな事口にしたら殴るぞ!」
 いえ、俺端本気です--真っ直ぐ宣言したギガントルを見て躯伝は諦めた。
 そして共に過ごした二名の雄は二度と相見える事はもうない。

 --これ端俺? まだ俺乃魂余、想念乃海似向かう乃ではない。まだ俺端最後似助けた少女似ついてはっきりしていない。死ぬ日似初めて出会った乃出端ない。それ端--

 午後四時十一分二十七秒。
 場所はエピクロ市中央地区エピクロスの会エピクロ支部表門前。
 エピクロス島を中心に活動を続ける地方政党。勿論、この党から国政に進出する代議士も居る。但し、その場合は除名処分と共に無所属或は政党に紹介する形で国政に進出する。何故なら理念は『エピクロスの大空を羽ばたけ』という言葉を忠実に守る為。
 その意味はエピクロス島から一歩も出る事なく骨を埋めろ。もしも外に出るなら除名するぐらいの勢いで羽ばたけという意味である。尚、この理念を作ったのがエピクロ県で有名なハヤブス・ハルトマンの子孫であるハヤブラス・ハルトマン。偉大な先祖に因んで結党時にこの言葉を送ったとの事……勿論、彼は代議士に成らずに地方軍者としてエピクロス島を飛び回ったと伝わる。
 さて、その地方政党の支部を背にして立ち去るのはギガントル・ダジャール。面倒臭い部分まで躯伝から受け継がれた彼はエピクロ支部にて党員として募集を終えたばかり。後は手続きの試験を受けて合格するだけ。
(意外斗早く、明日乃十乃時まで似行け芭試験会場似間似合う。意外斗暇妥那、エピクロス乃会乃党員模)
 勿論、試験を受ける事は二度とない。其処は重要ではない。最後の回想で重要なのは三番目に小さな建物前で泣く齢六にして一日目に成るエピクロ鬼族の幼女が座る。ギガントルは声を掛ける。
「如何した、君? 怪我於した乃科?」
「ちがうよおう。ううう、おとうさん斗おかあさん牙、おとうさん斗おかあさん牙」
「まさか迷子似成った乃科?」
「ちがうよおおう、ちがうよおおう」
 それから宥めつつも事情を聴くギガントル。すると判明したのがその少女の両親は今日の昼頃に剥き出した何かに両親が襲われ、食べられる所を目撃。幸い、少女は母親の必死の救助もあって助かった。だが、心は大きく傷付く。目の前で両親がその銀河連合に食べられた事を受けてギガントルの心が怒りで満たされた。それからその銀河連合の行方について少女から聞こうとするが……少女はそれ以上の事を話さない。
 そこでギガントルは予約した旅館に少女を連れて行き、お金を払って子供料金も払った。しかも部屋さえも変えて者が入りたがらないルケラオス山が良く見えたあの五号室に部屋を変え、しかも変更料金まで支払う形で。
 それが済むとその部屋で早速少女を脱がして精密検査を始める。そして判明したのが既に--
(……仕方ない。ダジャール家乃宿命似従い、命懸け出少女於助ける曾!)
 少女に「痛い思い於させる」と告げてから口に痛み防止用の食い縛り紙を咥えさせる。それからよく消毒してから手術を始め、見事に少女の体内にある液状型を摘出させる事に成功。素早い方業をした後に少し時間を於いてから少女に謝罪するギガントル。これに対して少女の言葉は意外な物だった。
「え、なんであやまる乃? おじさん端ぜんぜんいたいおもいさせなかった乃似」
 痛くない乃科--不思議な事にギガントルの腕は既に患者に痛みさえ与えない域にまで到達していた。
(おかしい那。普段乃俺端何時模相手於痛がらせて来た……那乃似今回端違った。俺乃身体似何牙起こった?)
 それは末期の病で苦しみ、死ぬ寸前の生命とは違った意味での死の前兆。普段とは思えない神々しい状態にギガントルは驚きを隠せない……己の最後が迫るとも知らずに!
(まあ良い。後は摘出した銀河連合を何処かに埋葬する為に朝早くに少女の再適化をする形で試験に間に合う直前までに液状型を埋葬する場所へと向かう予定を立ててから試験に出る箇所を重点的に復習及び復唱。時間こそ限られるが、既に試験で合格する為の頭脳訓練は十分だった。
(フウ、寝る前乃準備端完了した。これ出俺端……斗その前似)
 今の時刻は午後八時五十八分二十三秒。少女を寝かせる為にギガントルは子守唄を始める。ところが十ノ分経っても少女は眠らない。何故なら少女の興味はギガントルだった。ギガントルについて好奇心旺盛だった。
「仕方ない那。俺牙目指す物於特別似聞かせよう。これ端俺斗君乃共有する秘密だから袮」
「うん。ぜったいないしょ似する余」
 ギガントルは自分が代議士に成るのはある夢を現実にする為だった。それが躯伝に散々伝えた『三つの十の年計画』。最初の十の年は種を蒔く十の年であり、それは嵐に襲われて中々芽吹かない。
 だが、その十の年を堪える事が出来れば蒔かれた種が実り出す十の年が始まる。そこで自分は全てとはいかないまでも望み通りの事が実現出来る。
 その十の年までに自分の育てた弟子達が自分の理想や自分達の望みたい方向に国家を良くさせる十の年が始まる。それを伝えた時、少女は既に眠りに入る。
 少女をあやすのに疲れ切ったギガントル。世の中を変えるだの何だの言いながらも結局は一名の無垢なる少女さえも納得させられない自分を悔しがる。だが、それが生命。生命とは他者を思うがままに出来ない。出来ないからこそ他者と分かり合おうと必死に成る。まだ己が一般生命であると自覚出来たギガントルは少女の寝床よりだいぶ離れた椅子に凭れて少女が安らかに眠る姿を拝めながら静かに瞼を閉じてゆく……

 --そうだ。それ科羅一乃日似俺端液状型似気於取られる内似犬型似襲われ……それ科羅少女牙必死似俺於助ける。意識牙遠退く頃似他乃一般生命牙近付いたっけ、那、ァ……--

 ICイマジナリーセンチュリー二百二十年十月六十九日午前九時四十五分零秒。

 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった 完

 第八十五話 躯伝の空 躯伝、雄略大陸に着く に続く……

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(八)

 十月六十七日午後八時十八分四十三秒。
 場所はルケラオス山拠点型内部。その中で骨の展示場と思われるような悍ましい空間にてギガントルと躯伝は孤軍奮闘の如く戦い続ける。
(これ出予備三本目科。余り似折れ曲がり過ぎる斗逆似金棒斗して使い物似成らない。という科百獣型十二体模倒せた余那!)
 実は己がこんなに強い事に驚くギガントル。だが、十三体目はそうはいかない。これまでに二本ともその十三体目の巧みな力と技で折り曲げられた。つまり最強の百獣型である。
(だが、こいつ端強過ぎる。カゲヤマノ一族なら芭或端余裕だろうが、俺みたい那半端那鬼族出端噛み付き尸科道端ない乃科? 出模皮膚端頑丈そうだ。噛み付きって確か動脈於狙ってやらない斗却って歯於痛める斗聞く。鰐族弥河馬族乃よう那咬筋力似優れた種族なら芭何処辺噛もう斗模問題乃ない牙、俺達端そう端いかない。如何すれ芭--)
「何を迷っている。選択した事が良くない結果だと恐れるな!」躯伝は既に二十七体目の百獣型を両断しながらもギガントルに的確な助言をする。「どんな選択だろうと後悔しない……それが人生を愛する事だあああ!」
「どんな選択出模後悔端しない……科」目前の百獣型が襲い掛かる中でギガントルは次のように絶叫する。「なら芭俺端……貫くうううううう!」
 宣言通り金棒を突き出すギガントル。だが、それは百獣型の巧みな流しと鍛え上げられた四股に依る足刀で先端を正くの字及び逆くの字に折れ曲がる。其れでも突き出す力を止めずにそのまま懐に入り、百獣型の首に向けてしっかりと噛み付いた!
(千切れろ千切れろ千切れろ千切れろおおおおおう!
 歯牙如何成って模良い。俺端俺乃道於後悔しない!
 俺端……ここ出生き残って俺乃道於進む為似イイイイイイここ出百獣型於倒す曾おおおおおう!)
 心の中で思った通りに百獣型の頸動脈を引き千切り、噴き出した血を全身に浴びながらも見下ろすギガントル。最強の百獣型を執念を以って倒した事に全身から力が抜け出すかのようにただ見下ろす。
(何か考え牙思い付かない。そう科、これ牙やり遂げた時乃……何か気持ち牙晴れやかだ。余計那重荷牙外れる際っ照こうゆう物なの科? なあ、俺端何者出何於している乃だろう?)
 それからギガントルは躯伝が声を掛けるまで拠点型の奥に進もうとする。放出した執念の量が大きいと何をしていたのかさえも忘却するかのように!
「ハ……俺端何於?」
「今のが明鏡止水と呼ばれる心の有様だ。だが、お前の場合は百獣型を倒す事ばかりに注力し過ぎて我を忘れる程まで心が澄み渡り過ぎたな。良いか……どんな事があっても我を忘れるなよ、ギガントル」
「そ、そうでした袮。有難う御座います……ところ出お怪我端?」
「ないな。俺はここで死ぬ生命ではない」
「躯伝様模者似言える口出端ありません袮」
 言うなよ、気にするんだから--赤く成った表情を上手く逸らす躯伝。
「無事だったんですねぜおう!」とそこへパオ乃が五名の軍者と共に駆け付ける。「良かったですぜおう」
「パオ乃科。お前模無事科?」
「無事じゃないなら身体を調べて下さいぜおう」
 九名共、液状型に侵入した形跡は見つからず。つまり無事である証拠。
「それなら良い。ではそろそろ皆の者、仕上げに掛かろう!」
「はイイス、既に突入部隊が半数の死者を出しながらも心臓型の居る空間に入った模様でエエス。情報に依ると既に望遠砲を撃ち込み終わった後でエエス!」
「じゃあ早速--」
「危ないぞう!」突然、指揮官型がギガントルに襲い掛かり……「ぶばあああぜおう!」庇ったパオ乃は長い鼻を短く両断された。「フシュウウフシュウウ!」
「パオ乃おお!」
「象族の長い鼻を切断するなんて……あの指揮官型だなアアス!」
「待て、そいつは俺がやる!」躯伝は瞳を青く輝かせる。「象の長い鼻は重量の大きいあいつらにとって大切な腕であり、足であるのだぞ……それを切断した罪は重いぞ!」
 それから風よりも速い指揮官型と瞳を青く輝かせた躯伝の高速戦闘が始まる。それを見てギガントルは驚きを隠せない!
(あの指揮官型相手似速度出対応出来る妥斗!
 やはり躯伝様こそ牙……いや、天同乃生命こそ牙国乃統治者似相応しい。何者模届かず、何者模畏敬乃念於持つ存在こそ牙この国於、俺達全生命体於率いる乃似相応しい!
 やはり新天神武端躯伝様牙統治してこそ本当乃意味出古来余吏続く国家神武似回帰される!)
 ギガントルに最早迷いの念はない。どう足掻いても敵わない存在がそこで指揮官型を圧倒し、そして空中戦の末に四分割にする姿を拝める。四分割された指揮官型と同時に綺麗に着地する躯伝。高度成人体型五から降り立つ彼の肉体への重荷はあの瞳の輝きの影響からか、見た限りは問題に成らない。それを裏付ける為にギガントルは尋ねたりも全身を撫でたりもして確認。その結果は何処にも罅らしき物も筋肉の重荷も内蔵への影響も見られない事が確認された。
「凄いです袮。これ模天同家乃血牙為せる業那乃です科?」
「それは生まれ付きだ。実際は真古式神武が喰われた後はメランコリーナと共に雄略大陸を旅して様々な実戦経験を積んで来たからな。正直俺の地だけじゃあ叶わない存在を幾つも見て来たからな……要するに何事も積み重ねが大事だ!」
「やはり俺乃考え似相違端無かった……計画辺乃実行似最早迷い牙なくなりました!」
「そうか、じゃあ俺から卒業だな!」
 は--と言いつつもギガントル達は崩壊を始めた拠点型から急いで脱出してゆく。
 そんな中でパオ乃を気遣いつつも彼に尋ねる。
「ところ出シーズ端見つかった科?」
「ああぜおう、やっと故郷に帰す事が叶うぞう」
「クウウ、世乃中端如何してこう模都合良くない乃だあああ!」
 既にパオ乃は悲しみを越えて嬉し泣きをする。一方でギガントルは幼少の頃から面倒を見て来た後輩の一名が先に逝った事を知り、走りながら号泣する!

 午後十一時十一分三十二秒。
 場所はルケラオス山南側登山口。
 ルケラオス山は徐々に崩壊し、拠点型の成長と共に高く成った標高は成人体型百を切った。山形に様変わりし、ようやくエピクロス島を喰らう準備を夢見た拠点型を始めとした銀河連合の目論見はICイマジナリーセンチュリーにして僅か五年で潰えた。二つしか存在しない地方議会と総勢僅か二十五名と侮って立てた戦略に穴があった為。議員だけが活動していたのではない。両親を喰われた怒りから活動を始めたシーズの執念がパオ乃に届き、やがて二つの議会とそれと共に歩む住民、軍者関係者に火を点けて拠点型打倒へと結んだ為。銀河連合は侮った。選ばれた者達だけで自分達を滅ぼす物だと……否、銀河連合は知らない。最後に何の力もない筈の存在が皆で手と足と翼……を取り合って真の平和を勝ち取る為に銀河連合の全てを倒す物である事を!
(そして、その日端俺達乃知らない遥か明日似叶う……一体どれくらい先那乃だろう?)
 ギガントルは信じる。最初の十の年は何の成果も得られない。だが、次の十の年からは自分の力も成果を発揮する。それから最後の十の年には自分はもう拘わらずに自分が今まで活動した二十の年までに育った種が次世代に向けて次々と芽吹く時が訪れる……と!
 運命の日まで後一の日……

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(七)

 十月六十六日午後五時十一分三十二秒。
 場所はルケラオス県中央地区ルケラオス会館。その中にある端山パオ乃研究所にて。
 躯伝とギガントルはパオ乃と共に早い夕食を摂り、ルケラオス山に関する噂が正しいか正しくないかを議論し合う。
「夕食撮って直ぐに頭が働く訳じゃないぜおう。これは食事をした後に運動しても身に付かないのと同じ考えだぞう」
「だ斗して模頭於少しずつ動かす似端やはり世間話科羅入って行かない斗いけない。パオ乃模それ於カモミチ先生科羅教わったんじゃない乃科?」
 ああぜおう、食後の軽い徒歩だぞう--とパオ乃も御存知だった。
「じゃあやはり中央地区で何時も挨拶する高橋コウノやま夫妻についてだな。遂に十から十八名目までの出産をするらしいぞ。昼に卵を見たからな」
「斗する斗コウノ山さん乃妻出あるコウノばやしさん牙温める為似家乃中似居る時間牙長く成る那」
「楽しみだぞう。前はうっかりして二つほど卵に罅が入ったぞう。それでなくなく三名産まれる筈が一名しか産まれなかった事を知ると涙が……ううぜおう」
「泣く那、ここ似涙拭き於用意していない牙」
「鮭族もそうだが、産卵に適した種族は如何しても大量の生命を産む物の……その反面、まともに大人に成る生命はその内の半分かな? ひょっとすると一名だけという可能性もあるな」
「面倒を見るのが難しいぞう。僕達みたいな生命は事前に子宮内で射精した精子と産卵した卵子が衝突を繰り返してようやく穴の開いた卵子に運良く精子が入り込み、化学反応を起こして……やがて形を成していくぞう」
「それ出気付いた乃妥牙、星乃形成似関してある学者端こんな事於口似した那」
「僕は知ってるけぞう、言ってくれぜおう」
「『星形成はまーるで生命ー誕生のそーれに近い』……斗。因み似新天神武第三十四代最高官出ある真鍋ベア権乃時代だったな。ひょっとする斗生命誕生乃鍵端星乃形成牙関係する科模知れない」
「だが、星を形成する過程を借りに見れる大勢だったとしても俺達はそれまで生きちゃいない。生命の知識じゃあ観測出来る範囲に限界が訪れるだろうが。そうゆう話はそろそろ」とここで躯伝は話を噂の方に切り替える。「ルケラオス山についてようやく俺達も二議会も本腰を入れ始めた」
「ええぞう、只の噂話じゃなかったぜおう?」
「躯伝様端何時まで模国会出乃仕事牙ない代わり似二議会出大い似働きました科羅那。其れ似端俺模同行し、ちゃん斗予定科羅何摩出記す乃出」
「二議会の中で噂に関する事を調べていたある議員とある議員に話し合い、彼らとの情報交換も済ませた後さ。まあこれは聞いただけでは信憑たり得ないので三の日より前から俺とギガントルが山に登って調査して来たしな。まあその途中で何度も銀河連合を追っかけるも途中で警戒に当たる軍者がこれを倒す物だから何とも言えん状態だな」
「でも噂を裏付ける証拠は……そうだぞう」学者故に今更その話をする理由を察した。「裏付ける証拠が見つかったから僕の所に来たのだなぜおう」
「ああ、俺乃情報牙正しけれ芭お前端ルケラオス山斗液状型発生要因似ついて密か似調べている斗さっき乃夫妻科羅聞いて那」
 パオ乃は議員過少論だけを論じない。実はルケラオス山について調べていた。その動機は何か? 実は鴨下政治塾でパオ乃はある生徒と親友の間柄である。ルケラオス羊族で名前をシープ・ミールズである。彼もギガントルより二つ年下の後輩。そんなシープは三の年より前に両親を液状型一体に依って纏めて死んだ為にその真相を突き止める為に単身ルケラオス山に登り、そして行方を晦ました。パオ乃は何度も捜索願を出す物の結局シープは見つからず。其れでパオ乃は密かにシープが研究していた噂話の真相を突き止めるべく、山に登って関係性を調査し始めるのだった。シープの無念を晴らす為に。その行動もあってルケラオス及びエピクロ議会に手其れに興味を持つ地方議員が地元の軍者関係者に呼び掛け、ルケラオス山の警戒に当たらせた。そう、実は警戒に当たる軍者達は噂話の真相を突き止める為に真夜中に活動していたのである。
「シープ斗端確か物静か出滅多那事出端怒らない温和那奴だ那。それ牙行動於起こす乃だから余程酷い死なれ方於されたんだろう」
「そんな奴の身に何かあるとしたら恐らくはルケラオス山の中に隠し拠点があるとみて間違いない」
「ああ、その為に--」
 ここに居たんだ、父さん--そこへ烈正がメランコリーナと一緒に何かを報せにやって来た。
「とうとう始まったか、エピクロルケラオス合同作戦が!」
「は、話牙見えません。躯伝様端何処摩出知っておられる乃です科?」
「それは僕が話すぞう」
 パオ乃に依るとルケラオス山の南側登山口付近にて隠し拠点に繋がる道を発見する。それは何と銀河連合拠点型そのモノだった。彼らは其処から出入りし、噂話の通りにルケラオス県とエピクロ県の住民に襲い掛かり、多数の死者を出し続けた。それが昨の日に付着していた蝙蝠型の掛けた羽にあった蠢く黒い根っこの正体。あれは出入りする際に慌てて根っこの部分を引き抜いた事が原因。とすると時間を掛けずに山が複雑化した真の理由とは拠点型であったが為。正に山そのモノへと変わろうとしていたのかも知れない。
「まさに山型銀河連合か。俺が出るしか勢力の少ない合同軍が生き残る道はない……お前も気合入れて行こうか」
「ええ、出端そろそろ行って--」
 待ってくれぜおう、僕も連れていけぞう--とパオ乃も同行してゆく事に。
(そう科、パオ乃端辛い現実斗向き合いたい乃妥那。学者斗して乃役目だけじゃなく、親友乃末路於……例え僅か那希望出模縋り付きたい乃科。だよ那。俺だってカモミチ先生牙少し出模生きて欲しい斗実家似頼んでも見た事科……誰だってそうするさ!)
 運命の日まで後二の日……

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(六)

 十月六十五日午後十時十一分十一秒。
 場所はルケラオス山標高成人体型四百一。
 躯伝とギガントルは二の日より前から夜に成るとこの山に入り、銀河連合に関する手掛かりを追う。
(昨乃日出端パオ乃似模協力於促した牙、あいつ端そうゆう乃似興味ない斗言って断った那。如何やら一緒くた似纏められない斗いう個性乃問題端付き者科。これ似ついて躯伝様端如何思われる乃科?)
 何だ、又悩みか--ギガントルの心を読むように躯伝は声を掛ける。
「気付かれました科。はい、二乃日余吏前模同じよう那話於しました袮。情けなく模それ於再び思い出しました」
「えっと……何だった?」
「ほら、確か生命乃性格於決定付ける話似付いてです余」
「ああ、それそれ。全く昨の日だったら議員過少論と労働動員過剰論についての議論ばっかだな。あれは結局は好況時は労働動員過剰論の方が優勢であり、不況時は議員過少論が優勢という結論に至ったな」
「はい、よく模俺達端同じ話題於繰り返します余袮」
「何を言う。繰り返すのは真理の一つだ……例えば一日中の行動に照らし合わせると」とそこで躯伝は話を止めてギガントルの質問内容について答え始める。「いや、その前に先ずはお前の疑問から話そう……前も言ったが性格を直さないからこそ現在の俺達がある!」
「正似躯伝様乃仰る性格斗端因果です袮。実似その通り那乃です牙……それ似ついて二乃日余吏前似こう反論しました。どんな境遇出あろう斗模強い心端左右される事端ない、斗!」
「これが実に面白い話さ。俺とお前の主張する事はどちらか一方を叩き潰すなんて出来ない」
「斗言う斗?」
「不思議な事に粒子が粒なのか波なのかを主張するようにそれから好況時は政府の介入の必要がなく、不況時に政府の介入を喉から手が出るほど欲しいと皆が思うように完全に正しいとする主張が何処にもないさ。俺はその事でずっと悩んで来たのさ。何故一般生命は正しいと思える事に自信を持って主張出来ない論理に嵌まるのか……をな」
「悩んでた乃です袮、です牙」とここで本題に戻すギガントル。「今端生命於決定付ける斗いう難題似ついて話し合いましょう。パオ乃乃話出又蒸し返した話於!」
「そうだな。再びか……お前が確か俺の下で秘書を務めるのも将来は議員に成って自分の理想とする国家を作り上げる為、だったな?」
「はい、カモミチ先生斗乃出会い牙俺於……医学乃道科羅政治乃道辺斗引き摺り込んだよう似!」
「そうだ。だとしたらこの肉体は神様がその道を進むように御与えなさったのかも知れないな」
「神学乃話です科?」
「生物学の話は今の所は止めてな」躯伝は時々、少しずつ移動する。「神学では全ての生命は神が御与えなさった事さ」
「今乃所端ここ模銀河連合乃気配端ありません袮」とギガントルは周囲を確認しながら話を続ける。「えっと神学乃話でした袮。神学出端生物学似見られる環境乃適応牙それぞれ乃種族乃肉体於形作った斗いう話端聞きません」
「持って生まれた物を神様は前向きに捉え、日々に感謝しながら働くよう果せられた。楽をする為には楽が来るまでに神々に恥ずかしい姿を晒さないように働き、それから休日は少しだけ羽目を外す。労働は対価を貰う物だけじゃない。どれだけ境遇があろうとも性格を養う為でもある。マンドロンを持つ事も大事だが、それ以上に誰かに見られる事を覚悟してしっかり己を矯正し、誰に見られても恥ずかしくないようにする為でもあるのさ。まあずっと楽が出来ればそれも良いけど、其れだとみんな困るからな。俺だけが楽をするなんて出来ないのは事実だしな」
「成程、神学斗端労働乃心掛け於学ぶ為乃物でした科!」
「そりゃあそうさ。楽をする為に必要なのはやはり慎み深くする事ってものさ。うーん、だとするとお前の主張を真っ向から潰すぞ」
「いいえ、潰せません袮。俺斗して端労働斗端即ち鍛錬出模ある斗思っている乃です」
「ほお、是非聞きたいな」
「労働斗端形於変えた肉体鍛錬でしょう。肉体鍛錬牙筋肉乃総量於増やし、力於最大限発揮する為乃代物。対して労働斗端汗水垂れ流してお金於稼ぐ。塵模積もればやがて山似成るよう似労働模積み重ねれ芭肉体鍛錬同様似何れ端巨大斗成る。似ているでしょう」
「その通りだ。さてここで話を繰り返される事柄について移ろう」とここで躯伝は置いていた話題に移す。「物事は繰り返される。それは俺達が毎日起きて朝ご飯作って食べて歯を磨き、掃除し、自分の仕事をし、昼に食事を作っては食べて後片付けをし、更に仕事を終えて風呂を入れながら食事を作り、一日目最後の食事をしてそれから風呂に入り、体を拭いて、歯を磨き、それから寝る準備をして、最後に帳簿を付けてから眠りに就く……全く飽きるほど繰り返すよな。それと同じように俺達は同じ話題を繰り返し飽きる程やる物だぞ」
「確か似そうです袮。俺達端……端!」ギガントルは何かが横切るのを確認。「何科見えました!」
「俺も見たぞ。後を追うぞ。きっと噂の裏付けに成る奴だ!」
 それはやはり銀河連合。今度は二名でもわかる蝙蝠型。理由は枝に飛び移る時に逆さまに乗っかったが為。通常の鳥型はぶら下がらない。故に蝙蝠型を始めとした夜行性でないと可能な動きではない。
 だが、今日も銀河連合の拠点と思われる物を発見するには至らず。理由は三度警戒に当たる軍者が倒した為。二名は発見されないようにその場を後にしてゆく。
「今回模成果端なかったです袮」
「いや」躯伝は蝙蝠型の掛けた翼の一部を左親指と人差し指で抓む。「この一部に付く何かを早速ルケラオスに居るあいつに調べさせると……何かわかるかも知れない」
「既似二議会牙ある研究機関似調べさせている気模しますけど袮」
 まあそれも良いかもな--躯伝は細かい事をそこまで気にしない性格だった。
(全く敵わない那。果たして俺端出来る乃科……カモミチ先生乃遺志於受け継いで理想斗する国家乃実現於!)
 運命の日まで後三の日……

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(五)

 十月六十四日午後三時十三分十二秒。
 場所はルケラオス県中央地区ルケラオス会館。数々の神を保管する博物館的な役割とここの生命が狭い場所で研究しやすいように個室が用意されるなど研究機関としての役割もある会館。その為にどっちつかずな部分が一般生命の需要を集めるには十分ではない為に近々閉館する予定。
 さて、そんな閉館予定の建物内に入るのは躯伝とギガントル。それは目当ての生命と議員過少論について話し合う為。その生命は会館一階にある第一準備室にてずっと収集した本を読破するのに忙しい者。部屋に入ると唯でさえその生命の図体のせいで狭いのに元々恵体だった二名に依って更に密度が増す。
「何だぜお、ギガントル先輩ぞう」齢二十一にして五の月と五日目に成るルケラオス象族の青年端山パオ乃。「何やら神々しい人族の生命を連れて来てぜおう」
「紹介しよう。俺牙秘書於務める国会議員乃天同躯伝さ」
 な、な、なああああんだぞうううう--名前を聞いて思わず天井を広くしかねない勢いだったパオ乃。
「驚くなよ。今じゃあ国家観もない只の生命だよ」
「どちらでも良いぜおう、色紙がぞう、色紙がぜおう……ないぞう!」
「その図体で探すのは難しいだろう。俺が探してやるから大人しくしていろよ」
 いえいえいえいえぜおう--と煩わせるのは例に失すると考えてパオ乃は自らの鼻で無地の紙を一枚拾い、躯伝に渡した。
「まあ記したらそろそろ」躯伝は話が進まない事を好まない生命なのか、拙速を促す。「議員過少論についてわからない点を質問したいのだが」
「まさかその為に先輩は躯伝様を連れて来たのですかぜおう」
「ああ、そうだ牙?」
 任せろぜおう、其れなら他の事も一遍に話したっていいぜおう--と張り切るパオ乃。
 パオ乃に依ると議員過少論とは労働動員過剰論と対峙するべく築き上げられた理論であるとの事。先ずは議員過少論が築き上げられる根本的な原因としての労働動員過剰論について紹介しよう。この説を唱えたのは新天神武第三十五代最高官を務める板垣ツル恵介。彼は現在の生命人口が八千億を越え、やがては全ての職業で労働過剰が発生する事を主張した生命。その為に更なる仕事の発見を熱心に訴えた模様。詰まる所はやる事がなくて掃除や穴掘り穴埋めの簡単で何の価値も生み出さない労働者に価値ある仕事をさせる為に更なる新規の産業を主張した為。確かにそれは一読すると理に適う理論。だが、これについてパオ乃は次のように反論。
「つまり如何ゆう事だ?」
「僕達生命って一名一名が異なるじゃないぞう。鼻の長い生命も居たら歯の尖がった生命も居るぜおう。人族みたいに戦闘能力よりも想像力の方に偏った生命も居たら小柄で細かい作業が出来る蝶族や蟻族だって居るぞう。それなのに時の最高官だった板垣ツル恵介はそれらを見ずに単純に数だけで論じたぜおう。数だけ見たのでは労働力の過剰なんて証明出来る訳ないぜおう。出来ない仕事を持つ生命の事を理解せずして労働過剰なんて証明出来ないぜおう。だからこそ僕は議員過少論を主張したぜおう」
「そもそもどうして議員なんだ?」
「それは今から説明するぞう」
 議員過少論とは実はパオ乃の父で現在も元気に地方議員を務める齢四十二にして七の月と七日目に成る端山パオげんの苦労話から着床した理論だった。それに依ると国会議員の数は躯伝を始めとした国会内の仕事すらない議員が居る程過剰な中で地方議員はそれに比べて数が適正な議会がある所もあれば逆に問題が氾濫してそれに対応出来る議員が少ない議会もある。故に地方では総合して議員の数が足りない。だが、それ以上に労働力が足りない状態が続く。ところがパオ乃は提唱する前に国会議員を半数にして半分を足りない地方議会に送れば良いのではないか、と父親に薦めた。返って来た答えは余りにもパオ乃の鼻息を荒くする物だった。というのも半分にしても議員も代議士である以前に一般生命。自分達象族のように図体の大きい生命も居れば蟷螂族のように手が鋭利である為に苦労する生命も居る。故に議員は自らの身体を基に有権者に向かって明確な方向性を示す。その方向でしか有権者に訴えられないので細かい作業、力に大きく依存した作業、更には土の栄養を整える作業という幅広い観点から方向性を示す代議士が居る筈もない。そんな状態で国会議員を半分にすれば忽ちの内に国会は何度も空白状態が生み出される可能性が高い。勧めるべき政策が進まなくなる可能性が高くなる。故に過剰労働の心配よりも各生命の種類を考慮して正しい観点を生み出さないと後々の足枷と化してしまう。それが議員過少論の本質。
「そうか、あの親父さん乃意見於参考似して議員過少論於提唱した訳科」
「そうだぞう。一般生命の特に会社経営者はどうしても下々に考えが行き渡らないぜおう。それも見て来た…・…だが、下々だって何もわかってないぞう。だからこそ国会議員を半分にする事は即ち、極一部の有効な見方が出来る生命すらも地方に流す極めて危険な提案だぞう。考えてみてくれぞう、一企業で喩えてぜおう」
「確かにそうだな。俺も子供の頃に親父に何度も質問した事あったな。どんな質問をしたのかを全部が全部覚えていない。けれどもどの質問も親父は俺を優しくあしらう答えだったな。今思えば親父も俺の為に如何したら傷付けずに納得して貰えるのかで苦労していたのだな」
「優央様牙そこまで苦悩為さっていた斗端」
「そうだぞう。だからこそ安易な削減案は危険だぞう。其れこそ……ムムぜおう!」
 パオ乃だけじゃない。躯伝やギガントルも滅多に生命が来ない会館内で何かが侵入するのを捉えた!
「パオ乃、お前端戦える科?」
「もともと僕も先輩も肉体労働に特化した肉体の構造だぞう……半端な銀河連合位は僕でも倒せるぞう!」
「じゃあ加勢して貰うぞ、端山パオ乃!」
「勿論だぞう」
「やれやれ……俺達牙もし模鳩族、蝶族、兎族だった羅侵入した銀河連合於相手似自ら乃肉体似自信牙持てません那。何しろ、奴ら端元々戦闘牙得手じゃない乃です科羅那」
 ああ、だからこそ持って生まれた力は大切にするのだな--そう言って躯伝は二名に合図を送った。
(躯伝様似依る斗数端七体科……容易い!)
 運命の日まで後四の日……

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(四)

 十月六十三日午後十時二十三分三十二秒。
 場所はルケラオス山標高成人体型三百二十。それは真古式神武が終焉を迎えると共に突然隆起した山。幸い、これに依る通行の妨げは意外と発生しなかった。けれどもこの山を機に銀河連合による襲撃が増加したと住民の誰もがそう噂する程に。
 事実、これまでもルケラオス山の調査は二十の年も欠かさず行われて来た。だが、調査結果は噂の裏付けを証明する物の発見が為されない。故にルケラオス県およびエピクロ県の議会はこれを只の噂と断言して来た。
 そんな山に赴くは躯伝とギガントル。待ち合わせの為なのか……否、噂を信じて銀河連合に関する情報を得る為に予備の包丁三本と金棒二本持参して。
「鬼族は良いよな」
「金棒斗いう乃端余り期待出来ません曾、躯伝様」
「でも切れ味ではなく、打撃力のみで奮うのだから多少折れ曲がったとしても何ら支障はないだろう?」
 確か似それ端そうです牙、けれ弩模--とやはり金棒に何か満足しない物を感じるギガントル。
 さて、彼らは山に登って三の時掛ける。その間に戦闘らしい戦闘に出くわさない。それもその筈、この山では銀河連合に依る襲撃を受けたという報告がない。登山者が少ないせいなのか……否、登山者は寧ろ増加の傾向にある。しかもここ三の月もの間の登山者の割合を紹介しよう。
 どの種族が多いのか、それから平均登山時間の云々はここでは一切紹介しない。紹介するのは登山者の数と山で襲撃にあった数だ。先ず三の月より前なら最大登山者は凡そ二千二百十八名、襲撃を受けた件数は五つ。次に二の月より前は最大登山者数は前月比より一割一分高い凡そ二千四百四十一名、襲撃を受けた件数は四つ。最後に一月より前は最大登山者数は前月比より八分低い二千二百四十五名、襲撃を受けた件数は零という結果に。
(はあ、数値牙示すよう似銀河連合端何故科この山似潜伏する可能性牙低い。故似両議会端この山牙原因出銀河連合乃襲撃牙増えた斗いう話於只乃根拠ない噂斗して断言する訳だ。噂だけ出端何乃意味模ない。但し、躯伝様端その噂於信じてこの山於くまなく調査する斗言っておられる。一応国会議員乃身なの妥牙……一度言い出したら止まらない乃牙躯伝様乃いけない所だ那)
「はああ、この山は面積が広い割には最大標高が全体的に低過ぎる。如何やったって五百もいかない。なのにあちこち回るのに大分時間掛かるな」
「確か似不思議那話です袮。山端火山活動等乃影響出自然発生する物です牙、其れ出模出来立て乃山斗いう乃端簡素那構造牙普通です袮」
 だからこそ俺はこの何処かに銀河連合の住処がある筈だと睨むがな--と躯伝は諦める様子はない。
(この調子だと深夜於回りそうです袮。熱心那乃端良いですけ弩、そのせい出家族於顧みない父親斗見られる乃でしょう袮)
 とギガントルは躯伝の仕事熱心さには周りが見えなくなるほどに盲目だとも捉える。それについては既に誰かの指摘を受けており、躯伝も自身の盲目的な部分を素直に認める。其れでも直さないのは何故なのか? それは次の会話で示される。
「俺は思うんだ、ギガントル」
「何でしょう、躯伝様?」
「もしも言われるがままに尖った部分を丸めていったら……それは魅力あるのだろうか?」
「個性端無くなります袮」
「だろ。だからこそ俺は矯正する事を恐れる。俺自身の悩みとしては矯正すれば正伝を勘当する事もなかったとすればその代わりとしてこんなに必死な俺もなかった。つまり性格とは因果だよ。お前がえっとお前の恩師の名前は何と呼ぶ?」
「ダドロギノカモミチです」
「そうだ。そのカモミチは聞いた話を参考に俺なりに分析するとかなり気負い過ぎる性格の持ち主だ。だが、そう成ったのも若くして様々な死を目の当たりにし、更にはこの環境に適応出来ない己と向き合った結果として残りの人生を掛けてギガントルを始めとした三十八名の早期育成を図った訳だ。結果、彼の生き様を学び、彼の死に様を目の当たりにしたお前は今の性格を形成する訳だ……な、因果だろ?」
「確か似言えます袮。躯伝様乃仰る事於そのまま信じる事牙出来た羅性格斗端因果斗いう図式端成り立ちます袮」
「ン、じゃあどんな反論か言ってみろ」
「俺斗して端性格斗いう乃端本質です袮。どんな境遇出あろう斗模境遇出性格於決定する乃端境遇於受け入れない者乃言い訳です。境遇端所詮境遇。例え幸せ過ぎる境遇だろう斗幸せ科羅程遠過ぎる境遇だろう斗強い心於持たない者端どんな境遇出あろう斗言い訳がましく成るだけです袮。本当似強い者端境遇なんてモノ似左右され端しない乃です」
 その通りだ……それを才能と断じる奴だって居るのも事実だ--とギガントルの主張を認める躯伝。
「とはいえ、もしも正確と才能がほぼ遜色ないのだとしたらな……ギガントル」躯伝は更に続ける。「どんなに良くない性格だろうと努力……つまり教育次第で良くする事だって出来る事も忘れるなよ!」
「はい。俺端カモミチ先生似依ってたくさん乃事於学びました。今度端躯伝様科羅学ばされる番です袮!」
 だから俺から学ぶべき事はもうないって--と通算十八度も同じ事を返す躯伝だった。
 とその時、銀色の光が彼らの死角から視線に映る--銀河連合の悍ましい光だ!
「待て、ギガントル。下手に奴を始末するのは止めろよ」
「周辺似生命牙居た羅奴似喰われてしまいます余!」
「それは緊急時だ。今は尾行して奴らの拠点を見つけ出す事が先だ!」
 わかりました--とギガントルは躯伝を庇うように戦闘を進む。
 その銀河連合は暗闇故に上手く姿を認識出来ない二名。だが、銀色の光だけは追う事が可能。だが、それだけ追うと今度は足元を踏み外す危険もある。故に二名は互いの足を見ながら踏み外さないように銀の光を追う。その際に地形から総合してそれぞれの意見を出し合う。
「ありゃあ猿型の可能性が高い」
「いいえ、通った形跡科羅して猿型似して端大き過ぎます。木登り科羅熊型出端ないでしょう科?」
 熊か……うーん--と二、三言呟く形で議論を済ませる躯伝とギガントル。
 だが、その銀河連合は途中で物部刃を十八本も体に浴びてその場で倒れた。放ったのは警戒に当たる軍者四名。躯伝とギガントルは立場上から彼らに姿を晒す訳にもゆかず、急いで山を下りてゆく……
(尾行牙そう簡単似成功する斗端限らない……科)
 因みに尾行した銀河連合の種類は明くる朝にカメレオン型であると判明。それも珍しい巨体であった。
 さて、運命の日まで後五の日より後……

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(三)

 十月六十二日午前八時二十八分十二秒。
 場所はエピクロ海。
 ギガントルと躯伝は人生で初めて蒸気船に乗る。成人体型は縦百、横四十、高さ三十五にも成る。動力は菅原炭で従来の船よりも速度は速い。だが、稼働年数は僅か一の年。蒸気に耐え得る材質ではない。竜骨自体は如何しようもないが、やはり動力源だろう。使用する度に発せられる高熱に徐々に溶解し、やがては朽ち果てる。最新は古代よりも脆い。
 さて、同乗するのは先程紹介した二名だけじゃない。引き続き、メランコリーナと烈正も乗り込む。特に大人の事情に疎く、純真な烈正は蒸気船の隅から隅まで興奮し、走り回る。其れに足を焼かれるメランコリーナ。その様子を見てギガントルと躯伝は次のような会話が漏れる。
「良い物です袮、子供斗いう乃端」
「そうゆう物かあ。俺としてはその度に……寿命が縮んでゆく」
「やはり親斗して心配なのです袮」
「まあな、何せあいつだけじゃない。俺とソーラとの間に産まれたのは全部で八名。勘当した第一子正伝に第二子で理屈が多い烈希、そして体力が有り余るあの烈正、それから第四子で引っ込み思案の天豪てんごう、第五子で泣き虫の天明てんめい、第六子の豪伝ごうでん、第七子の豪天ごうてん、そして第八子で生後一の月に成る烈天れつあさ。どいつもこいつも少し成長すると直ぐ親を困らせるからな。しかも困らせるのはその邪なき所だけじゃない。一名々々が全く異なるから大変だよ。今ではソーラ一名だけじゃあ全ての面倒を見るには年を摂り過ぎるので何名もの世話係であいつらを育てるのさ。全くお前も世話係に成るか?」
「結構です。子供乃面倒於見るより模今端貴方様科羅たくさん乃事於学んで二乃年より後似立候補して立派那代議士似成る乃牙俺乃夢那乃です。理想斗する国作り乃為似模俺端もっと躯伝様科羅教わらなく照端いけない乃です!」
「いや、もう俺から教える事はない。お前は十分過ぎる程……良い統治者に成れるぜ」
「いえ、俺牙目指す乃端そんな物出端ありません。是非共躯伝様端新天神武乃永遠なる頂点似立って貰わない斗いけません」
「俺に……親父と同じ道を辿れ、と?」それには躯伝もギガントルの方に顔を向けずに海を眺め出す。「止めろよ、終わった話を蒸し返すのは!」
「そうです科。まだ己牙最高乃統治者出ある斗いう自覚牙ない乃です袮」
「真古式神武はもうない。親父の代で偉大なる天同は幕を下ろした」
「いいえ、貴方様牙居れ芭まだまだ天同端続きます」
「フウウウ……その話の続きはパオ乃との話の中で唐突にお願いする」
「わかりました。俺牙理想斗する世乃中似ついて端後程」
 ギガントルの理想とは偉大なる国家神武の再編にあった。彼の目指す国家像は正に天同を頂点として理想とする政治をする事にあった。如何してカモミチを尊敬するギガントルがそんな道を目指すのか? それはギガントルの心の中に答えがある。
(代々乃天同家似端銀河連合似依る都合乃能力於打ち破る秘めた力於持つ。それだけじゃない。代々乃天同家乃生命端全生命於高める何科於秘める。それ牙何か於解明すれ芭する程どつぼ似嵌る乃端確実だ牙、それだけ似神々斗同じく尊い乃だ。俺端この方斗この方乃血族牙統治してこそ新天神武端真乃意味出前似進める斗確信出来る。政治形態上出模民主主義乃機能於高める補完材乃役割於あの方端有しておられる。あの方端父優央様乃事模あってそれ於まだお認め似成らない乃端事実。その事実出あろう斗模……いや、その事実牙あれ芭こそあの方端統治者似相応しい乃です!
 俺乃理想斗する国家乃実現似必要なの端確か似優秀那要員牙巧みな判断於して国民於輝かしい道辺進みやすくする乃模大事だ。だが、それ端あくまで目標斗心乃支え牙あって乃事。誰模牙心乃支え牙ない斗真っ直ぐ進めない。その支えこそ牙躯伝様出あって天同家那乃です。俺端立候補して当選した羅先ず端躯伝様於象徴斗した新天神武似制度於変えていかない斗いけない。最早民主主義だけ出端新天神武端進まない。補完材斗して乃躯伝様牙いてこそ……だ!)
 だが、これもギガントルの全てを紹介しない。ギガントルが目指す道は更に段階がある。
(最初端俺乃当選だ。まあ最初乃内端実績於得る乃模難しいし、有権者似納得乃いく活動内容於示す乃模難しい。まあこれ端まだ十乃年までだ。俺牙三十五歳似成って科羅死ぬまで乃四十五歳まで出俺乃活動端実り於結ぶ。ここ出俺端新天神武於天同家於頂点似した国辺斗変えてゆく。多分、反対意見模多い科斗思う乃端致し方ない。誰だって従来乃制度牙様変わりする乃端納得牙いかない物さ。だからこそ俺端この十乃年出俺乃理想於忠実似遂行してくれる弟子達於集め、育て上げる。それ科羅俺牙死んで十乃年模乃間似弟子達牙各々乃目的牙異なれ、俺乃理想斗する国家乃有様於作ってくれるさ。これ牙三段階。これ於目指して俺端二乃年模乃間まで似躯伝様乃元出たくさん乃事於学ぶ。俺乃……いや、カモミチ先生乃よう似無残那最期於遂げる生命牙現れない為似、那!)
 そう誓い、彼は進む。船はやがてギガントルの後輩にしてカモミチの教え子の一名である端山パオのが暮らすルケラオスに急ぐように……朝の陽射しを十分に浴びて!
「よっしゃあ、そろそろ勉強の時間と行こうかああ!」
「あ、お父さんがはしゃいでる!」
「全く躯伝様モ子供ですね」
「そりゃあそうだ。たかが三十台に成って大人のままで居られるかよ!」
「いや、三十台だからこそ大人出居ない斗良くないでしょう」
 運命の日まで後六の日……

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(二)

 十月六十一日午前四時十一分三十八秒。
 場所は鬼ヶ島西地区港。
 ギガントルと躯伝は深夜までに麁鹿火あらかい海に面した一つである第三麁鹿火港に到着し、一の時掛けて鬼ヶ島に到着する。彼らが鬼ヶ島に向かう理由……それは端山パオ乃と会談する為。その為に二名は寝る間も惜しまずに鬼ヶ島までやって来た。
(そろそろ眠らない斗那。銀河連合乃手口端何事似模--)
「何を気負う、ギガントル?」
「躯伝様、何於?」
「気負うなよ、ギガントル。確かに眠らないといけないと思うのは俺も同じ考えだ。銀河連合の手口を考えたらな。だが、眠っている間に銀河連合に襲われるかも知れない……そんな考えがこびり付くのも無理からぬ事さ。だからこそ俺は事前にこいつを読んで来た訳--」
「はあ、躯伝様ハ者使イガ荒いですね」そこへ齢三十一にして九の月と二十三日目に成るルギアスカンガルー族の熟女であるメランコリーナ・レヴィルビーが齢十に成ったばかりの神武人族の子供である烈正れっせいを負ぶってやって来た。「まさか子守を押し付けられる私ガココマデ遠足させられるとは!」
「あ、お父さんだ」
「まさかこの二名似守られる乃です科?」
「メランは言わずもがな。だが、第三子烈正も捨て難いぞ」
「当り前だ。頭ごなしに言ってくる烈希れっき姉さんと比べても役に立つぜ」
「だが、もう少し勉強しろ。お前くらいの時は父さんもしっかり勉強した訳だしな……それに正伝せいでんもな」
「兄さんには誰も敵わないさ。ありゃあどうかしてるぞ」
「確か似正伝様端才模躯伝様似通ずる所牙あります科羅袮」
 だが、熟していない--と躯伝は第一子正伝は達していないと口にする。
(はあ、全く仲牙あんまり宜しくない親子だ。家族事情端深刻なの科模知れない那)
 二名の仲が良くない理由をギガントルはこう考える。それは正伝自身が己の意志で新傭兵軍団を立ち上げ、僅か十三歳の時に家を出て以来……親子の縁は途絶えたとみて間違いない。其処へ至るまでの確執はやはり国を思う方向がそれぞれで違った為。全生命体の希望を目指すあまり、家を顧みない父親に反発した息子……両者の溝を簡単に埋める物は何処にあるのか?
「オイ、ギガントル。そろそろ寝るぞ」
「あ、はい……です牙、泊まる場所端二番目似大きな建物です余」
 簡略し過ギデスネ、説明ガ--とメランコリーナに呆れられる。

 午後一時二分十五秒。
 場所はアラ太旅館。三階建てで最大五十もある個室。西地区で二番目に大きな建物としては大所帯を泊めさせるには不十分な個室の数と個室当たり豚族換算にして平均四名しか泊まれない居住範囲は。それでも一泊だけが目的の者達にとっては十分。
 特に勉学を教える者や互いの意見を出し合う者達にとっては自らの集合知を整える為の空間としては良質だと言えよう。
「……そうゆう事か。議員の数が増え過ぎても肝心の官僚が少ないと只の唯飯喰らいな訳か」
「ええ、だからこそ議会似要員於送る余裕牙地方似ない乃です。それ牙後輩乃主張する議員過少論です袮」
「だが、官僚だけで物事は進まない。あいつらは仕事出来るが何したいのかを想像する力を持たない。だからこそ俺みたいな代議士が奴らに方向を示していくのだ。大臣職に選挙で選ばれた奴が就くのはその為だ」
「です牙、選挙出選ばれる斗いう事端必ずし模官僚みたい似仕事上手那者達ばかり出端ない乃です余。時似端言葉だけ上手くて中身牙伴わない者牙議員似成って有権者於大い似幻滅させる事だってあります余」
「俺もその内の一名かも知れないのだぞ。だからこそ仕事の無い日は少しでも働かないと鈍って仕方ない」
「そのせい出一番上乃息子様端……家於出ました牙」
 何も言うな--躯伝は痛い所を突かれ、体を逸らす。
(議員過少論端伝えられた情報だけ妥斗簡潔似こう表される。現在乃議員定数端地方全て於集める斗合計千五百九十三名。もし模国会議員乃数於半分似減らしてその分於足りない地方議会或端新た似創設する所似回せば……今度端議員乃催促牙進んでしまう。そうする斗議会乃必要性牙皆無那村似模議員牙来て殆どやる事牙ないまま似肥え太る可能性牙浮上する。ううむ、必要那所似必要那要員於回すなんて神様出模ない限り端無理科。
 まあ詳しく端あいつ似聞くし科ない那)
「躯伝様、一通りの勉強を教エマシタノデソロソロ遅い昼食の時間です」
「やったあ、メシだメシいイイ!」
「コラ、燥ぐ余リ走リ回らないの!」
「相変わらずです那、メランコリーナさん端」
「まああいつはソーラが困る時は子供達の母親代わりでもあったからな」
「それにして模如何して正伝様端メランコリーナさん乃反対於押し切った乃でしょう?」
 もう良いだろう、あいつの事は--とやはり複雑な気持ちに成る躯伝であった。
 運命の日まで後七日……

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(一)

 十月六十日午前十時七分十三秒。
 場所は新天神武首都ボルティーニ中央地区。
 そこにかつての神武聖堂を建設する為の計画が立てられ、現時刻を以って始動。あらゆる生命が工事関係者と成って神武聖堂の建設に取り掛かる。その様子を窺うは複数の国会議員と中央地区選出のほんの僅かな地方議員。尚、国会議員は総数五百名、地方議員の平均総数は僅か十一名。故に仕事に従事する議員は余程の事がない限りは見学出来ない。出来るとしたら空き時間がある議員。特に膨大な量の国会議員は仕事を作らないと次の選挙で落とされる可能性があるので必死だ……躯伝もその内の一名。
「予算委員会にも出席させてくれない。力道党はもういけないな」
「文句於口似しない出下さい、躯伝様」
「実際そうだろう。大体議員の数が多過ぎる。官僚ならばまだしも国会議員が五百名だなんて……まだ地方で足りない所に代議士を回した方が良いだろうが!」
「それ牙です袮、躯伝様。地方斗言え弩模下手似議会於立てた羅今度端足りなくなる斗ルケラオス出身乃ある学者牙主張しております」
「にし照その学者乃名前端?」
「同じ鴨下政治塾乃端山パオ乃斗申します。二つ年下です牙、中々数字似強い象です曾」
「象族かあ。それは面白いな。試しに腕試しして力を図るのも良いかも知れないな」
 また始まった余、躯伝様乃戦闘狂い牙--とギガントルは躯伝の戦い好きに辟易とする。
(まあカモミチ先生乃強さ於彷彿斗させる躯伝様だ。最初会った時似彼乃母譲り乃剣技斗新世代於彷彿斗させるあの青い瞳似惹かれて俺端この方乃下出強く成ろう斗決意した。この方斗共似行け芭カモミチ先生乃理想斗した世牙開かれる斗信じて!)
「ところでギガントル?」
 ええ、銀河連合乃気配ですね--それは躯伝に近付くとある地方議員で齢三十四にして九の月に成ったばかりの六影犬族の間山ワン銅。
「やあーやーあ、これは躯伝ー様か。相変わらーずの外ー遊……もとーい国内視察ーを御苦労--」
「全身を踏ん張らせろ、ワン銅!」
 えー、え--ワン銅が言われた通りにやると躯伝は左腰に掛けてあった包丁を鞘から抜いて一の秒にも満たない速さでワン銅の首に刃を通した!
「……えーっと?」
「喋る那。そのまま出居てくれ!」医者の一族であるギガントルは素早くワン銅を寝かせると用意した医療器具を使い、応急処置を施してゆく。「液状型似体於宿した生命端躯伝様乃神様似愛されし剣技出模時々、大事端避けられない……その為似俺牙ここ似準備する!」
「だからこそお前が秘書で良かった」と感謝の言葉を二度も述べる躯伝。「お前が秘書なら俺が助けた生命の事後も安心出来る」
 ギガントルと躯伝……部の道問いの道を極めし二名の絆はやがて来るであろう運命の日を迎えるまで断ち切られるような代物ではない。
(今回模大事似端至らなかった……科。それは有難い……乃だが、いかん那。液状型似依る手口端徐々似回りくどさ於増してゆく。カモミチ先生端結局予言めいた事於仰らなかった牙……これ出端カモミチ先生乃無念乃繰り返しだ。俺端何斗して模躯伝様於通じて俺牙望むべき理想社会於伝えない斗……だが、それ端本当似正しい乃科?
 俺似端わからない!)
「まだ俺に伝えたいと思わないな……構わないさ。俺はお前の気が向いた時に何時でも準備する。お前の道は俺の道ではない……お前の望むように進むのが適切だからな」

一兆年の夜 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった(序)

 ICイマジナリーセンチュリー二百二十年十月六十九日午前九時四十二分十四秒。

 とある生命の命が尽きようとしていた。彼は選挙法に照らし合わせれば後二の年で選挙に立候補する年齢に達しようとしていた。だが、腕に絶対の自信があろうとも最後に己を死なせるのは遥か格下の銀河連合。液状型の姑息な戦法に倒れたのか……否。策謀型に翻弄されたのか……否。ふとした心の緩みが彼の良く見える図太い頸動脈に犬型の鋭い噛み付きを許してしまった。
 それでも彼を救助しようとたまたま通り掛かった一名の鬼族の少女が必死に流れ出る血を抑えようと断裂した頸動脈を塞ぐものの……彼はそれを拒む。理由は次の通り。
(医者乃一族似生まれた俺だからこそわかる。これだけ頸動脈於引き千切られ、尚且つ溢れんばかり乃血於流した。仮似三分乃一似達しなく斗模生命活動端やがて、止まるだろう。俺端死ぬ乃科、やっとカモミチ先生乃所把、逝ける乃科。だが、やり残した事牙多過ぎる。俺端後二乃年出立候補して十乃年掛けて先生乃目指した国しよう斗、思って、居た乃似!
 そ、そうだ。死ぬ前、似、思い出そう。そうだ、あれ端、あれ端--)























「……トル?」
(聞こえる。俺於呼ぶ声牙聞こえる。それ似、体牙重く、ない?)
「ギガントル・ダジャール。起きろ、朝だ」
(この声端……そうだ、俺端今日やらなけれ芭成らない事牙あった!)
 齢二十三にして十一の月と五日目に成るテネス鬼族の青年は目覚める。齢三十二にして十の月に成ったばかりの神武人族の中年が彼を起こした。
「また貴方です科。何時模思います化戸、他乃者似頼んで下さい」
「そうはいかない、ギガントル。まだまだ中堅の議員だぞ、俺は。何でも真古式神武とは違って俺を認める奴らは少なくてな。だからこそこうして雑用成り何なりをして何れは……いや、齢四十の年以内に最高官の座に上り詰めるつもりだよ」
「そうです科。相変わらず乃謙虚さ斗それ似見合う恐るべき自信乃持ち主です袮」
 青年の名前はギガントル・ダジャール……二回生議員でもあり、新古式神武最高官だった天同優央やさおの遺児である天同躯伝くでんの秘書を務める。
「です牙、早め似帰って下さい。奥方端何時模心配しておられます余」
「心配要らん。俺はここで死ぬような生命ではない」
 そしてこれは後に向かえる躯伝の物語の序章。その序章としての青年ギガントルの物語である。

 ICイマジナリーセンチュリー二百二十年十月五十九日午前五時十一分二十七秒のほんの些細な早朝であった……

二回目も時事ネタなし

 如何もdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』の黒魔法の章04の四ページ目が終わり、五ページ目が始まりました。なので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<黒魔法の章>をクリック。
 さあって、今度はあれとそれを総括してみよう。

 最強議論程不毛な物はない。ドラゴンボールでは全王、ワンピースなら恐らくカイドウ、ジョジョなら究極生命体カーズ、ラッキーマンならラッキーマン、ワンパンマンならサイタマ、型月なら恐らく最強の死徒オルト、ゲットバッカーズなら赤屍さん……とこれに反論すれば不毛な戦いが始まる。最強議論程不毛な物はない。いっそ決まってさえいれば……ってハッピーケミストリーの守護霊じゃああるまいか。
 さて、こちらも総括しよう。主にdarkvernu又は市丸代が考案した最強の数々。但し、こちらの場合は最強イコール頂点ではない事を念頭に置くように。この作品世界では最強とはあくまで無限大と同じく属性に過ぎない。なので最強だけでは無限大だけでは或は零だけでは強豪犇めくこの世界を乗り越える事は難しいように形成される。
 さて、総合的な意味を含めて最大を除く最強……つまり一部を除いてどの相手にも負ける事のないキャラを一体ずつ紹介しよう。先ずは第二期シリーズからゆくと欠番……何が恐ろしいかを説明するとそれは神殺しもとい神才最強と謳われる恐るべき存在感と戦闘力、何よりも別作者の作品キャラでも余裕で勝つのではないかと恐れるが余りに通った後には彼の痕跡は残らない。勿論倒した事も倒された事も何も残らない。それだけじゃなくて詳細なビジュアルすら紹介するのも憚る実力者。当然作者は墓場まで詳しい設定を持って行くつもりだ。詳細な設定は却って神殺しの九十九の不完全さの証明を妨げるのだから。
 次はエンドラス……全生命体の敵の中で最強の部類に入る存在。常に未来を絶望し、自らに挑戦する者達を本気に成れば返り討ちに合わせる事も容易。だが、基本は未来に絶望する為に絶望した分だけ手加減するのがオチ。その為、真の本気を見せる事は叶わない。いや、本気を出す場面があるとしたらやはり自分を脅かす存在が必須だろう。其れこそ最大存在以外ならば欠番以外に本気を出してくれる存在は皆無だろうか? それは誰にもわからない。何故なら本気を出す場面がそうそう訪れない以上は。
 最後は現実最強の闇の圧力者。あの番長ですらも降参するという闇の支配者。圧力に屈した者に必ず寄り付き、カルト的に信者獲得に乗り出してゆく……まあ今日考案しただけのマスコットだよ。圧力というのは現実世界では例え厨な設定を考案した子供も大人だって逆らえないし、仕方ない。
 因みにこの三体が戦って誰が生き残るかを論じるのは止めよう。何故ならある三竦みが正立する。欠番は闇の圧力者に屈し、その圧力者はエンドラスの果てない未来の絶望に屈し、そのエンドラスは欠番に屈する。もっともこれは三対が揃う場合に限るがな。実際は如何かは論じる気は毛頭ない。


 という訳で自慢話に付き合って申し訳ない。だが、これが自分の作品に出て来る二期シリーズに於ける最強キャラ達だよ。三期シリーズは今の所、設定が未成熟なので出さない物とする。因みに最大存在は省いた。あいつらは厨を越えて最早反則その物……いや、反則さえ烏滸がましいか。
 取り合えず欠番が何故最強なのかを説明するとやはりあらゆる制約を全く無視した存在ってかなり厄介じゃないか。、其れこそゲットバッカーズに出て来る赤屍みたいじゃないか。あれも限界をイメージ出来ない為に折角勝ったと思ったらしっかり番を仮死状態にするという底知れなさを見せる訳だからな。というかあれだけの激闘をしたのに何銀次の案内役やってるんだよ。どんだけ疲れ知らずな事か。それを想像すればわかるように欠番とはそうゆう存在だからな。だからこそ彼については出し渋るのではなく、出してはいけないと思って出さない訳だよ。
 続いてはエンドラス。こちらはツクール4で制作する中で考案した隠しボス。当時は未来に絶望し、倒されても未来を憂う発言しかしない設定にしたからな。但し、本格的な設定だとさっきの総括みたいにあの状態だって本気じゃないという訳だよ。本気だと格下相手に空間に入った時点でケリを付ける程だからな。話し掛けるまで時間を与えるだけでも隠した連中は助かっているといえように。
 最後が今日考案した最新マスコットの闇の圧力者。マスコットなのに最強議論に参加するのかって? 細かい事は気にしないように。こちらは現実世界の常識に照らし合わせて自分に都合の悪い事は圧し潰すのだからな。圧し潰した後に自分の思想を字数制限と行数制限ギリギリまで垂れ流す魂胆だよ。だから気を付けるように。
 という事で総括の解説を終える。

 さて、黒魔法の章04の四ページ目の解説を始める。本当はこのページで終わる筈が予定だと五ページ終わりと成る。だからこそ予想外なのだよな。まさかそうゆう風に去年の自分が設定していたというのを。さて、あの有名なマユユに始まり、無駄足を辿るように邪悪極まるお杉を呆気なく退場し、デマばかりのデマノイは何の見せ場もないままに退場させ、イソコは自爆させる。そんな風に進めているといよいよボス戦の始まり。真宮寺是清学園には禿げ野郎が襲来し、家計簿側では最近話題のかりあげ野郎が降り立つ訳だ。さあどう成るか?
 という訳で黒魔法の章04の四ページ目の解説を終える。

 それじゃあ今回はここまで。さあ、エンジンを掛けてゆくぞおおう!

格付けの旅 コンスは止めろ! 甘利神拳は無敵なり

 甘利神拳……それは武田四天王の一人である甘利虎泰の子孫に当たる『アマリン』が持つ、相手を転ばせる術の事。それが披露されたのが彼の天の川銀河にある太陽系第三惑星地球のある列島にて悪夢のブーメラン党時代の時だった。当時は日本人以前に宇宙人みたいに頭のおかしい奴が総理していた時代だったな、『ダイブ三宅』が勝手に転んだことを受けて彼が一族秘伝の甘利神拳の使い手だと判明してお祭り騒ぎと成った。実際は『アマリン』自体は何もしていなかったと『レスラーハセ』も空気を読まないマルクス党のある議員も証言した為に無実は証明された。これを機に只の支那寄りの政治屋から一子相伝の暗殺拳の持ち主としてランクアップした。これを機に彼の評価はやや好意的な物へと変化したのは紛れもない事実。
 デュアンとカリアゲ黒電話との戦いは何時の間にか倒されたタマキンを横目に激しい打ち合いと成る。デュアンは『ビットコイン』を使って無理矢理外貨建てで本来の力に近い状態で上級魔法を繰り出す。当然、戦闘継続時間は僅か一週間しかなく、明日更新しない場合はその時点で底を尽きる模様。
 一方のカリアゲ黒電話土管は膨大なパチンコマネーと総連及び『新羅学校』の授業料から得た様々な違法資金源、更には三代に亘って溜め込んだ隠し資産を駆使して来週だろうが再来週だろうが戦闘を継続出来る。
(ヨウツベから得られる金が少ない。一動画当たりの再生数が僅か五桁じゃあ広告を載せて貰えないからな。そこで俺は四ページ目と五ページ目までの間に『ビットコイン』を採用して無理矢理外貨を引き出した……といっても継続して一週間だけ。それまでに決着を付ける事が出来れば有難いがな!)
 ビットコイン……それは全く新しい国際通貨の事。勿論、国内で使う事もあるが『三つ子の赤字神』曰くそれはあくまで国際取引で便利に成るだけ。国内の、特に引き続き国内通貨を用いる人間にとっては不便以外の何物でもない。何故ならいきなり「ビットコインで払います」と言って対応出来る店があるのか? ビットコインと言えども扱う企業によって大きく異なる。例えば『半染めフラッシュ』がやらかしたあのビットコイン会社もそうだし、ビットコインは扱う企業によって異なる。そんな状態で国内で使用するなど無理がある。それじゃあ金銀交換と変わらない。という事はやはり国外でのやり取りに使われる訳だ。大昔の人間が金交換で貿易したように。因みにビットコインの発案者は『ポケモンゲットだぜ!』である。え、誰を指すのだ? 自分で調べろ……俺は興味ない!
 新羅学校……それはとある天の川銀河にある太陽系第三惑星のある島国に寄生する連中の拠所の一つ。行定勲曰く将軍様万歳と謳うテロリスト育成学校である。奴等の弁に従えばこの学校が持つ意味は強制連行されて行き場を失った物たちの為らしい。だが、そんなのは全くの嘘で地上の楽園と謳われた祖国がサタンの支配する地獄だと知り出した為に更には戦後負け犬の仲間である事を否定する為に火事場泥棒的に島国中を暴れ回り、不法占拠してきた過去を隠す為にそんな理由を付けたと言っても過言じゃない。裏付けとしては最近滅茶苦茶な事で有名な現都知事『セル百合子』が関東大震災新羅人虐殺に疑問を呈して慰霊を中止した事に関係する。その疑問とは実は井戸に毒を投げ込んだり、暴れ回っていたのが真実ではないかという話。いや、真実である。デマを流したのが『クラヤマ』の大好きな『吉野作造』他たくさん。だが、デマではない根拠としてはやはり震災で亡くなった数が一桁ほど多い点だろう。おっと話が脱線し過ぎたな。兎に角、こんな胡散臭い学校に補助金を出す事が如何に愚かなのかを考えて貰いたい。何故なら総連とこいつらは拉致事件の関係者だぞ。北の関係者だぞ。あの近々崩壊予定のネオブーメラン党党首『前バタトルジ』をまんまとハニートラップに掛けた一味だぞ。早急に叩き潰して関係者含めて全員祖国に送り返しても罪に成らんだろう。
「お前むかつく。俺のテポドンガトリングを受け付けないか!」
「五月蠅いぞ、人造人間二十号……タイダルウェイブ!」デュアンの水系上級魔法は中々核の炎を消し飛ばすに至らない。「全くこれだから金が力の全てである大宇宙は嫌なんだよ!」
 如何するデュアン? 継続出来るのは明日までだぞ(H二十九年九月三十日現在)!

 一方その頃、アルッパーとストーンフリーは何とストーンフリーが途中で帰ってしまった。代わりに薬剤会の『ボウズ』が参戦するも資金不足も相まって--
「馬鹿な、この俺が、この俺が出落ち退場だ、何て、ガク……!」
「俺をハゲハゲハゲハゲ言った罰だ、この野郎!」
 ボウズ……それは黒軽部ノライバルを自称するトニーの公式チャンネルをパクってエガエガ及びヨウツベで名を挙げて来たボウズキン肉バスターの主。かつてはボウズ姿で出て来ては保守的な発言と様々なニュース記事を引用して一躍ネット界でやや人気を博すものの、煽り耐性が少しだけ低いらしくて自分の批判にはネットサヨクのせいにする時が多々あって日頃から政治的な事を忌み嫌う界隈からの評判は頗る宜しくない。それだけでなく、一度薬事法違反で逮捕された経験あり……まあ、攘夷党の白いヒロユキも最近は最早誰も話題にしないメガネもそうだけど保守界隈と言えども犯罪に手を染めた事がある連中は『ガッデム隊』を悪く言えない所もあるのだよな。まあ、懲役を終えた(ちゃんと調べてないので確信出来ないが)後は薬剤会を名乗って懲りずに動画配信したり、萌えマスコットを掲げてライバル視する黒軽部同様に政治運動を展開してみたりと徐々にではあるが、草の根運動を広げてゆく。まあ品性などはしょうがないとしても政治的な発言や医者ならではの生物学的な見地から来る的確な読みは正しいからな。そうゆう意味では彼も必要な人間かも知れない……まあ全てとは言わないが。
 其れなのに作者がこ奴の扱いを知らないのか、ハゲゾエの噛ませ犬にするとは--恨むなら実力不足ではなく、作者を恨め……ボウズ!
「あのボウズめ、やられに出て来るなんて……って床板なんて卑怯だぞ!」
「それは違うネ。僕は訳あって床板で君に攻撃したんだヨ」
「五月蠅い、この……な」アルッパーは身動き一つ取れない。「う、動けないぞ!」
「駄目だよ、アルッパー。神様を信じないなんて。だから六親等まで罰が当たったんだよ」
「これが僕の忖度衝波だヨ。まあ君を姉さんのお友達にするのは気が知れるけど、今は僕達夫婦の邪魔をしたサイボーグ夫妻に復讐する為にも生贄に成って貰わないとネ」
「五月蠅い、そこの美術部の仕込み針で俺の動きを止めたんだろうがあああ!」
「オヨオヨ、是……じゃなくて夫の忖度衝波が破られていくよ!」
「ウオオオオオ!」アルッパーは端金でホワイトホエールを仕掛けた。「夫婦纏めて刑務所にぶち込まれにいけえええい!」
 だが、資金不足も相まってアルッパー……返り討ちに遭う--加勢したハゲゾエのテコンドー奥義である奉昌(ボンチャン)を受けた為!
「ガアアア、こんな禿に俺がああ!」
「テコンドー一万二千年の歴史に敗北という二文字はない!」
 アルッパーが倒れた……何という事だ。三島一八は倒れ、出落ちの如くボウズが倒れ、アルッパーに至っては何時も通り。このまま真宮寺是清学園問題は延々と流されるのか!
「そろそろ止めを刺さないとネ」
「主は言いました……三人共死刑だって!」
「という事で籠の子夫妻よ、テコンドー究極奥義統一(トンイル)を浴びせたれ!」
「乗り気ではないけど……ま、仕方ないネ」
「それじゃあテコンドー最終奥義--」
 させるかアアアアアア--そこへ五百年の歴史を持つ甘利神拳伝承者が夜長……いや籠の子夫人に甘利獄屠拳にて一撃で仕留める!
「ウウウウウ、オオオオオオ……こ、こんなの、こんなのは」夫人を倒され、情緒不安定に成る籠の子学園長。「何が甘利神拳だ。そんなのまやかしじゃないか、出鱈目じゃないかああ!」
「黙れ、売国奴」人の事は言えないが、籠の子夫妻は紛れもなく逸れである。「補助金を不正に受け取り、議論するべき問題を遠ざけたお前達夫妻と都政を無茶苦茶にした貴様は……この『アマリン』が断罪する!」
 アマリン……それは元経済産業大臣。国売りの原因でもあるTPP交渉で髪が白くなるまで頑張り、試算では十年間で三兆しか伸びないと言われた増益をほんの少し伸ばした事で有名な仕事人。だが、お金の魔力に弱いせいなのか……秘書の罪を被って辞任してしまった。その結果、自ら責を取った事で非難こそ消えないにしても筋を通したとして有権者からのマイナスイメージは消え、何と政権自体のダメージを削減したという凄い男でもある。まあだからって特亜の利権に釣られた部分までは免罪されないけどね。因みに最近頭角を上げる『シンジロー』の恩師。
「こう成ったら真宮寺……いや学園長。二人で最終奥義統一を仕掛けようか!」
「あ、ああそうだね。忖度魂の為にもやろうカ」
 さあ、囲まれるアマリン。果たして打つ手はあるのか!
「君が五百年の歴史なら僕達は一万年と二千年もの歴史があるヨ!」
「受けてみろ、日程への恨みが詰まった超奥義……統一(トンイル)!」
 超奥義炸裂……したかに見えた--
「何だって、残像!」
「ウアアアアアアアアアアアア!」
 何とアマリンは甘利神拳奥義風林火山転生を炸裂し、必殺の天破活殺で籠の子学園長を転ばせ倒す!
「そんな攻撃で--」
「お前はもう……死んでいる!」
 な、うわらばあああああ--そしてハゲゾエは時間差で四階ベランダから突き落とす残悔積歩拳に依って韓国面の永久地獄に叩き落とされた!
「甘利神拳は無敵なり--」
 お前そんな事出来ないだろうガアアアア--空気の読めないアルッパーは余り神拳を認めずに叫ぶのだった!

 一方のデュアンは……あろう事か俯せに倒れていた--今週で切れた為に集中砲火を浴びて真っ黒に染まるではないか!
「正義は勝つ。お前死ね」
(仕上げのテポドンが俺の方を向ける。継続時間が切れるとこれだからさあ……もうお金で強さの決まる大宇宙はもうコリゴリだ。俺の力が削り取られるなんてあんまりだろうが!)
 ミサイルが発射すると同時にデュアンに助け舟が訪れる--誰が読んだか『十津川警部』がミサイルを廻し受けで百光年先まで飛ばしてしまった!
「呼んだか、デュアン・マイッダー君?」
「保険は、掛けておいて良かったぜ……早速だが、五行以内にあいつを倒してくれないか?」
「それなら容易い!」ここから『十津川警部』の活躍が始まる。「先ずは中段打ちであのデンデン腹を打ち抜く訳だ」と言って宣言通りカリアゲ黒電話のたるんだ腹から背中まで貫通する順突きを……残り三行。「次に食い込んだ顔の肉目掛けて上段打ちをするだけだ」そして即死必死の逆突きでカリアゲ黒電話をノックダウン……残り二行。「フウ、これで良いだろう。俺ももう向こうで閻魔大王と喧嘩して来るから後は宜しくな!」
 契約通り『十津川警部』は五行でカリアゲ黒電話を倒すと築いた砂の城が崩れるように砂へと還って行った!
 十津川警部……それは二時間ドラマを始めとした多くのドラマで真似が難しい演技をして一躍有名と成った西部警察でお馴染みのテツヤの弟。今年亡くなった俳優ではあるが、俳優としても戦闘能力という点でも知らぬ者は居ないと言われる伝説の俳優。後者の戦闘能力は本当に人外の領域であの力也が勝負に成らない位で更には優作及びイワキのようなエラであっても腕は確かな俳優でさえも十津川警部の前では月と鼈と自称して負けを認める程。あのゲッチュでさえも十津川警部の前では赤子と謙遜してしまう程の恐ろしさ。何よりもプロボクサーだったジョーが内田に泣きつくレベルで恐がるのだから如何に十津川警部が人外なのかが良くわかる。因みに思想関連は不明だが、あえて申し上げるなら彼の持論である「スターに学問は要らん、映画は肉体労働」(出典:wikipedia渡瀬恒彦 項目 人物:仕事に対する姿勢)とあるようにそんな事を聞くのは野暮だろう。
 流石は当時喧嘩最強の俳優……カリアゲ黒電話くらいの小物なら僅か五行で始末出来るとは--惜しむらくは全盛期の状態でキムコカシコイのような半端物ではなく、彼が格闘技イベントに参加していたらシュルトだろうと強敵と恐れただろう!
 何とか難を逃れたデュアン。だが、デュアンに休みはない。何と……天より『コンス』の嵐が降り注ぐ!
 コンス……それはあの国の奇妙なお辞儀の事。これについては工作員チェックしようがない今の日本人に対するお辞儀の誤解がある。まあエラの尖った何かの域が掛かったトレーナーのせいもあるだろうが、あのお辞儀ははっきり言って日本では失礼以外の何物でもない。何が失礼なのか。それは肘を尖がらせてお辞儀する所だろう。あれでは手を組む時にお腹を曲げて姿勢の面で宜しくない。あ、皇后陛下が……あれは違う。あれは扇子を持つが為に姿勢は扇子を隠すようなお辞儀に成るのだよ。コンスとは違うのだ。本来正しいの肘を伸ばした状態で左右の足に手を付けて腰を曲げる事。コンスと比べれば一目瞭然。どちらが美しい御辞儀なのかわかる筈だ。コンスのような支那からの真似で凝り固まった物とは違うのだよ!
 そのコンスによる肘のハリケーンがデュアンを総攻撃。忽ちの内にデュアンは大気圏外へと追いやられる!
(もしやこれは……三鬼神最後の一人である『ポッポ』の仕業なのかああ!)
 デュアンの予想した通り、十五万光年離れた太陽系第五惑星にて金星エネルギーを背負った『ポッポ』が怪しい光を放って見つめるのだった……


 黒魔法04 コンスは止めろ! END

 NEXT PAGE 黒魔法の章 セル百合子の野望 何でもゼロ

今回は敢えて時事ネタやらずに都道府県選抜のように今まで何も考えずに出して来たマスコットの総括でも使用

 如何もdarkvernuです。
 始める前に恒例の『格付けの旅』が土曜日に更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<黒魔法の章>をクリック。
 さて、やるか。今まで出した分とこれから出す予定のマスコットキャラを。

 さて、マスコットと言えば会社ではシンボルマークの一つ。ブラック企業の代名詞である佐川なら飛脚を、ヤマトならクロネコとシロネコ、奈良県ならあのせんとくん、熊本県ならくまもん……マスコットとは組織の客寄せパンダあるいは組織の象徴としての役割がある。
 ところがdarkvernuは如何だ。市丸代は如何だ。客寄せに相応しいマスコットが居ないではないか。作品出す度に無秩序にマスコットキャラの安売りをし、何処に焦点を当てているのかさっぱりわからない。これじゃあ作品群を代表するマスコットが見えない。作者の顔が見えない。寧ろ作者の方向性が曖昧な事、確実ではないか。
 なので今回は代表マスコット選手権をここに開催。選手入場の際にそれぞれどの時期に誕生したのかも記す。さあ、始まるぞ!
 先ずは最古参の二巨頭の一つであり、その世界線であろうとも問題なく登場する謎の異生物……ただものおおお! 〇かいて直角三角形の両眼と片仮名のなの一番天辺の栓を抜いた奴を口にするだけで完成するという超簡単な造形は絵の下手糞な作者でも書けるぞ。そして、こちらは作者が小学一年の時に金田一少年の事件簿に嵌った際に落書き帳で容疑者リスト入りする異生物として今も作者は黒歴史にせずに堂々と出してゆく。得意技はターンXの如く全身バラバラに成ってオールレンジ攻撃するという。
 続きましては作者が大学一年生時代に自分のお金で購入した落書き帳に書いた自作RPGの中で出したアンチ種の象徴的なマスコット。その名もジョニーマン。武力介入という名の無自覚なテロに依り、戦場を荒らしては過去作での成長を忘れて悩んだり迷うというあんまりにあんまりな性格。今では種に対する行き過ぎたアンチを少しは反省こそする物のやはり脚本家が死のうともあの種及び種死が大した実力もないシリーズ構成に依って管理され、そして無茶苦茶なままに描かれた事を今でも根に……おっとそこまでにしよう。兎に角、アンチ種の象徴としてジョニーマンは今も残る。必殺技は福田のせいで無理矢理ハイマットモードとフルバーストモードを融合させられたあのはいまとふるばーすと。
 三番目に登場するのは作者が高校時代にツクール4で作成したRPGの雑魚キャラ……その名も一般市民。街を歩くと出会う暴力的な一般市民。彼らはプレイヤーが自由に歩き回る事に不満を持ち、直ぐに襲撃。理由は不明だが、何でも今直ぐ襲わないと死んでしまうかも知れないという悲しい性質。例え遊説中の政治屋も腰の曲がったお年寄りだろうと駅弁を売る売り子だろうと呉一族の如く余所者が来たら襲い掛かる。その実力は例え素人のような攻撃でも全盛期のフィリオ並みの破壊力を発揮。なので一般市民が居に立ち入らないように。必殺技は特になし。
 四番目に紹介するのは去年考案したマスコット……その名も無駄君。存在自体が無駄で登場する意味も無駄。無駄に無駄を重ねた会話シーンに何の為に出て来るのかを考えるだけでも無駄。それ故に無駄に無駄を重ね、それから無駄に邪魔な無駄君。存在意義を何度とおうとも結論は同じなので別の視点を示すだけで無駄。そんな無駄な必殺技は特に無駄なので無し。
 五番目は去年考案したあの有名人のマスコット……その名もコムナオ君。作者が最終的な意見の食い違いがあろうともその天才っぷりには逆立ちしても勝てないと認める作者が尊敬の念を籠めて適当に開発されたマスコット。小室直樹のように毒が強く、皮肉の中に知性を垣間見られるその内容は作者が無理して小室直樹に似せようとする努力が滲み出る。作者が小室直樹並みに論理的であったらもっとコムナオ君の発言に説得力が出るのに。そんなコムナオ君の必殺技は超精密予言。ソ連崩壊と支那の市場原理の導入を全体的な説明を以って結論付けた小室直樹の全能感を示す予言。
 六番目は一昨年にFC2小説で執筆したヴァイオレンスバレット内で出したスーパーピーポン君。決してピーポー君ではない。ピーポー君は警察の版権なのでそれと一緒にしないように。ともかく、ピーポン君は後で設定が構築され、何故か夜警独裁国家の恐怖的存在と化した。作者が如何に真左翼のオーウェルの作品の影響を受けているのかが良くわかる設定だ。因みに必殺技はピーポン憑神。心臓の鼓動を早めて爆発的な運動エネルギーにするというどっかの格闘漫画からパクった技。因みにピーポン君なので副作用の影響はなし。
 七番目は恐らく大学か社会人成り立ての時代に開発したであろう東京番長。三頭身で全長三メートルの巨体。学生服を着用して全国各地の不良から妙に崇められる存在。勿論、実力は確かでマスコット内では上から数えた方が早い強さ。一切言葉を発せず、可愛い子を見付けると直ぐにお持ち帰りをしてしまうという困った御方。一方でお菓子が拙いだとか少しちょっかいを受けるだけで直ぐに怒り出すなど精神年齢はやや低いかと。そんな番長の必殺技はのしかかり。あの三頭身の巨体から繰り出される圧し掛かりは死にたく成るの一言。
 八番目は最早何の為に存在するかわからない北川。北川が何者でマスコットだったのかどうかはこの際問題ではない。問題なのは存在意義が何処にもない点。その為、数多くのマスコットが様々な場面で活躍する中で北川だけは活躍の場を与えられないという悲しい出来事に。因みに必殺技はなし。
 九番目は最近発明した金髪君。文字通り金髪が特徴。決して金髪豚の何とかダイスケではない。この金髪君は……特に意味が見出せない。金髪以外の意味はこれから作れば良いじゃないか。という訳で必殺技はさっき思い付いたコミュニケーション能力。何時の間にかアルバイターをしたり、株主総会に出る等、妙に人脈がある所かな。
 十番目はさっき考案したデモンストレーションマン。常に意味不明なデモを起こして住民の迷惑をかける存在。その為、ピーポン君とは大層仲が悪い。しかも有名なフジデモだけじゃなく、総連解体反対デモにも参加するなど、デモというだけで参加するでもマニア。必殺技はデモ参加。
 十一番目は去年考案したどっかの音楽家とは真逆の存在である右村河内攻。耳が聞こえるふりをし、常に手話は通じないふりをするなど恐ろしく勘が良くて尚且つ聞こえる詐欺の常習犯。そんな彼の必殺技は卍解。あの音楽家が久保帯人に似ている事からそう設定された。
 十二番目は一般市民と同じ時期にツクール制作中に考案された詐欺師。只の詐欺師ではない。傷を治したり、蘇生したり、物を出したり、空飛んだり、或は時間旅行するなど其処には何かしらとんでもない詐欺行為が存在するに違いない。必殺技は詐欺。努々彼の詐欺行為には気を付けるように。
 十三番目はさっき考案したムエタイ君。ムエタイするだけの一般通行人で様々な場面で鬱陶しくムエタイを披露する。窓ふきの仕事で首相撲やったり、配膳で五月蠅く飛び膝蹴りした状態で移動するなど、背景係として活用される。そんな彼の必殺技は背景に溶け込む事……うーん、使用率の低そうなキャラだね。
 十四番目もさっき考案したアシスタント君。主に作者の代わりの人が代筆する際に登場し、書き終わりの時に登場する又しても使用率の低そうなキャラ。今はまだ一人で全てを賄う状態なので人手を入れる場面があればムエタイ君同様に本格的に登場するだろう。必殺技は作者不在。
 十五番目もさっき考案した闇の圧力者。こちらはやり過ぎて訴えられた場合や諸事情で何の予告もなく原稿落した際に後で登場。その場合は削除された穴埋めとして彼が登場し、圧力があった事を仄めかすような独り言で埋め尽くす。その内容は読んでいてつかれるを通り越して洗脳されてゆく。必殺技は文字数無理矢理完了。どんなに意味のない言葉でも良いから百行だろうと千行だろうと二千字だろうと埋め尽くすべきだ。
 最後は最古参の二巨頭の一つである……おかもとおおおおおう! 元ネタはナイナイの岡村なのだが、当時はおかもとと勘違いした事から誕生。四角書いて天辺に髪を加えて左右に耳書いて四角の中に一本眉毛日本とその下に一本線書いてから最後に口を書けば完成するという超簡単な造形。ただもの同様に落書き帳で金田一少年の事件簿みたいな奴の容疑者リストに入れて良く活用していた。ただもの同様に黒歴史に成らず、しかも細かい家族設定を持つなど彼は今もマスコットとして生き続ける。そんなおかもとの必殺技はばくねつごっどふぃんがー。Gガンダムのパクリですね、はい。
 そんな十六体のマスコットがdarkuvernu或は市丸代の代表マスコットを巡って争われる。主にトーナメント方式で代表に選出される。果たしてどのマスコットが作品群の方向性を代表するのだろうか……


 という訳で余りにも氾濫したマスコットキャラ達を総括してみた。ただものとおかもとはどの世界線だろうと難なく出せるが、他のマスコットはそうはいかない。主に第二期か第三期で登場するのが多い。後はこれから出すであろうマスコットや緊急時用のマスコットを登場させるなどしてマスコットも様々な場面で活用される事をここに示す。というかムエタイ君やアシスタント君は人雇わないと出せないキャラだからな。だってムエタイ君は背景……つまり漫画作業で言うならアシスタントが良くする仕事の一つじゃないか。ラッキーマンなら背景としてストゼロのキャラが通行人や第四小宇宙側に居るし、こち亀ならタフと並ぶマネキンモブだろうよ。それからアシスタント君なんてゴーストライター専用のマスコットだからな。そもそもゴースト必要な状況じゃないし、仮にやったとしても堂々と「私ゴーストです」何て言う作者が居るか? 相棒でもゴーストライターの話出て来るけど、其れも不用意にゴーストの存在は出さなかった訳だからな。最後は前々から危惧する圧力問題担当の闇の圧力者だろう。こちらはもしも圧力あった場合に登場し、HPからFC2小説まで闇の圧力者の独り言で埋め尽くされるだろう。今は雑文の段階でしかないが、こいつを出す時こそ自分も圧力に屈する程にまで名を挙げた証拠だろうな……まだそこまで名が売れてはいないけどね(悲)。
 という訳でマスコットの総括の解説を終える。

 では第八十三話の解説を簡単にしよう。今回の話は吉田松陰に因んだタイトルなのでずっと授業の話が中心核を担う。その上であの環境を生き延び、穢れ無き世界で活動する生命に待つ適応のデメリット。適応というのは良いように聞こえるかもしれないけど、あくまでAからBに肉体を対応させるのであって能力上昇という意味ではない。徐々に切り替えるという事は前にあった体の対応は忘れ、戻ってきた際には既に戻った場所の環境についていけないという現実がある。国で言うなら東西ドイツの事だろう。東西ドイツが統一した弊害として今のドイツはああゆう風に歪な状態と成った。もしもあのまま統一せずに突き進めば東土井宇はそのまま没落し、西ドイツは今のように韓国面に落ちたシュレーダーや支那寄りの東ドイツ出身のメルケルに汚染される事もなかっただろう。だからこそ適応とは恐ろしい話だよ。肉体が穢れの多い場所を心地良くするなら最早、元居た場所に戻っても対応出来る訳がない。福島を離れた人が死亡しやすいのもその為だよ。だからこそ適応を良い事だと思わないように。
 とまあこんな感じで第八十三話の解説を終える。

 ではでは今後の予定を如何ぞ。

     九月二十五日~三十日    第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった 作成日間
     十月二日~七日       第八十五話 躯伝の空 躯伝、雄略大陸に着く     作成日間
       九日~十四日      第八十六話 躯伝の空 躯伝、政治に参加する     作成日間
      十六日~二十一日     第八十七話 躯伝の空、躯伝、最高官に就任する    作成日間

 接続の章は次で最後。ラストは少々長く成るので覚悟しとけよ。
 という訳で今回はここまで。先週までに完成させると言っておきながらまだ修正も不十分かよ。うーん、今回は四周するとは……宣言してないな、多分。

試作品 貧困調査

 如何もdarkvernuです。
 今回は例のあの方のあれ……ではなく、あれと同じく本来の意味が全く違う貧困調査物を如何ぞ。

 貧困調査……貧困、貧困。調査、調査。僕はあるガールズ喫茶で指名した女の子から詳細な情報を得ているよ。
「そうそう、それでねえ。最近じゃああんたらみたいなのは後山のおっさん同様に信用成らないってみんなの中じゃあ有名だしー」
「だったら教えてくれませんか?」
「何を? 格安でやってくれる子?」
「違いますね。僕は貧困の原因を調査する為に派遣された裏方でありまして。通常だと仮定に不満を持ちまして夜に一縷の希望を持つ若者が今ではどんな種類の貧困を抱えるかを調査しております」
「んー、正直おじさんの言う事わかんない」
「何時も言われるんですね。近道を使わず遠回りとね」
「それでそれでただ私達とやりたいって雰囲気じゃないのわかった。つまり本当の貧困調査したい心―?」
「そうですね。但し、定義上の貧困調査ではありません。そうですね。最近の若者は……人殺しする気概もないのか、ですね」
「こわこわだけどー、それ」
「いやいや江戸時代の元禄文化の頃じゃあ若い武士達は良く言われましたよ」
「いや、歴史の授業されてもわかんないしー」
「あ、そうそう。それでどんな心の貧困がありますか? 簡潔に答えて頂けると有難いと思いましてね」
「んとねー、あ……そうそう。最近じゃあ深刻なルーズソックス不足が話題って……如何?」
「ルーズソックスですか。ガングロブームと重なるように流行したという登山用靴下のブーツソックスを起源としたあれ……あ、これはウィキ参照ですので詳しくはファッションの歴史を齧る事をお勧めしますね」
「誰に向かって言ってる訳―?」
「今はマチさんにですよ。おっとそろそろ指名時間が迫りますね」
「それにしてもおじさんって不思議な魅力を感じちゃうね」
「どんな魅力でしょうか?」
「何て言うか、クール、いやミスティー? そうそう、ミスティーな魅力で思わず股を開きたくなっちゃう……みたいな!」
「それは誤解ですね、マチさん。ではそろそろ時間ですので次の子を」
「はいはーい、ミホがおじさんのあっちを解消しちゃいまーす!」
「違いますね。僕は其方がメインではなくて、貧困調査についてミホさんにお聞きしたいのです」
「えー、あっちが趣味じゃないのー?」
「一応、僕は裏方の人間です。ですので僕が欲するのは体ではなく、情報」
「がっかりよねえ。今時こうゆう場所で萎える事を頼むおじさんなんてー」
「いえいえ過去現在未来掛けてもこんな場所で僕みたいな事を頼む官僚なんておりませんよ、ミホさん」
「何か気難しいね、おじさんって。あたしそうゆうタイプ苦手―」
「わかりました。では単刀直入に申し上げます。昨今の君達の間で深刻なルーズソックス不足だと前の子が言っておりましたが、本当ですか?」
「あ、知らないのー? あたし達の界隈じゃあけっこう有名なのよー」
「何故なのです?」
「実はねえ、おじさん?」
 成程、『ルーズソックス依存症』でしたか。最近の貧困とは。だとしたら早急に対策を整えないといけませんね。女子高生がルーズソックスを巡ってまさかの血の流れる事件が起こってからでは間に合いません。
 という訳で今後も貧困調査を宜しく……


 という訳で『貧困調査(仮)』をお送りしました。断っておくがビーチみたいに貧困調査という名の売春じゃないからな。但し、本来の意味の貧困調査と思ったらいけない。心の貧困の定義が従来の家庭内事情の話ではなく、学生が真に求める物の深刻な上に依って起こる様々な事件を文章に表す物だから……って如何も巧い文章が出来ないな。文に表すと何故か間違った英語教育みたいに形に拘るような他人が読めば曖昧な物に成りがちだしな。
 兎に角、こいつはまあ試作品なので何時か本格的な物語に成るかは……大分薄い望みだな。だって書いてて面白いと思わないからさ。

 という訳で試作品はここまで。さて、格付けの旅をやるとしようか。

試作品 迷探偵市子ちゃんの反抗期 需要ないのに続編とか有り得るかよ、試作品(5/5)

 如何もツインバードストライクはやっぱり極悪人排出テレビ局だと井上のクソ野郎の非人間的な発言を見て改めて理解する自分darkvernuです。
 では唐突だが、市子ちゃんを如何ぞ。

 ケース10 灘真陽流トラック破壊事件

 午前十時三十二分……突如として轟音が鳴り響く。又しても市子ちゃんはワゴン車から脱出して様子を確認すると金田一国道と杉下国道との分岐点にてトラックが炎上。トラックを運転していた人はその直前にUターンを仕掛けたバイク運転手と言い争いに成り、難を逃れた模様。
「あららー、早速道路の真ん中でテロ事件起きちゃったね」
「オイ、お嬢ちゃんよお。あんまり近付くと火傷するぜ!」
「そうだぞ、警察来るまで歩道に避難していろよ!」
「いやいや、黒田光秀の犯行に違いないわ!」
「はあ?」
「いや、何の話?」
「トラック炎上事件の話よ。きっと黒田が猫轢かれそうに成ったのを阻止する為に阿修羅と化して素手でトラックを壊したのよ!」
「いやいやいや、誰だよ」
「お嬢ちゃん、この時間帯は学校で授業受けてるんでしょう。だったらこんな所に居る場合じゃないべ」
「あ、そうだったわ。今私は誘拐されてる身だったわ。じゃあねえ」
 市子ちゃんはそのまま誘拐犯のワゴン車に乗ってゆく。
「誘拐……まあ兎も角として--」
「オイ、猫が横切ったぞ。ま、まさか本当に!」
 後に警察発表に依るとトラック炎上の犯人は鼠だった模様。恐らくはジェリーがトムに悪戯しようと試みて間違って起爆剤を齧ってしまい、爆発炎上したと見られる。とまあこんな感じで小さな事件は呆気ない幕閉じと成り、大きな事件は尚も続く……


 とまあ流石にふざけ過ぎたな。では今度こそ事件をするぞ。

 ケース11 ジュラル星人ハイジャック殺人事件

 タイトル名は物騒だが、この物語では殺人事件の類は一切起こらない。だが、警察官が市子ちゃん救出作戦に向かう時に異変が起こった。何と我藤以外の誘拐犯三人が全員気を失っていた。市子ちゃんに依ると突然、ネットサヨク十人が一斉に襲い掛かった模様。その内の九人が誘拐犯四人に圧倒された模様。勿論、重傷を負っただけで死んではいない。問題なのは最後の一人。何とこの一人が誘拐犯四人を気を失う程倒したそうだ。そして最後の一人は警官二人が駆け付けた時には既にワゴン車周囲に群がる野次馬七人の中に混じっていた。
「えっと今の時刻は午後零時二十一分だな」
「奴らが身代金を受け取りに来たのは午前十一時五十分なのだから犯行時刻は午前十一時四十五分から午後零時五分の間ですね、警部」
「それで市子ちゃん。犯人の素顔を見たかい?」
「御免、全員『奥田』と記された覆面被っていて今のされている九人しかわからないよ」
「九人全員は簡単な取り調べしたのか?」
「いや、まだですね」
「直ぐに取り掛かるぞ」
 九人に確認した結果、何と全員ネットサヨクの自称『ヤマシロ』に集められた見ず知らずである事が判明。集合する際に全員『奥田』と記された覆面を被って互いに01から10で呼び合っていたとの事。無論、覆面には『田』の中に識別出来るように数字が記されていた。それで区別がつきやすいようにして何も知らない九人は誘拐犯四人を襲撃し、力の差を見せ付けられるがままにのされてゆく。それが覆面集団『奥田』の概要。尚、その中には前の事件でお世話に成ったプロパガンダ市民の平和五月さんも居た。市子ちゃんは近付くなり、彼女に尋ねる。
「お金欲しくて襲撃犯に成ったの?」
「あいつらは『ヤマシロ』さんに依るとサイボーグの手先らしかったの。だから私は参加して打ち倒そうとしたのよ、九条の為に!」
「そして返り討ちに遭い、手錠を掛けられてる訳ね……旦那さんが可哀想よ」
「五月蠅いわね、年端のいかない中学生の癖に。サイボーグはモリカケ問題を隠して日本を戦争の出来る国にして北にミサイルを飛ばさせたのよ。その極悪非道と言ったら--」
「わかったからさっさとパトカーに乗れよ、電波おばさん!」
 市子ちゃんはこうゆう場合は容赦を知らない。余りの殺気に思わず青褪める平和さん。
「君もさっさと帰りなさい。現場検証の邪魔だからさ!」
「名探偵宮塚市子を知らないとはモグリのようね!」
「名探偵……金田一耕助の真似事は止めるのだ。この先は我々がその『ヤマシロ』を突き止めに入るのだから!」
「そのヤマシロヒロジが六人の中に居るのだったらこの私が警察の本格捜査が始まる前に突き止めれば良いのだからね!」
 と警部白田進士(しろた しんじ)さんと直属の部下である刑事の黒川美里(くろかわ みさと)さんの前で高らかに宣言。名前の割に男である黒川さんは市子ちゃんを退かそうとするが白田さんは長年の刑事の勘から彼女を容認。ここにベテラン及び若手の刑事と中学生迷探偵のトリオが結成された。
 何でまた警察が俺の所に来るんですか……今回みたいな犯罪に手を染めませんから--昔薬事法違反の罪で逮捕経験がある薬剤会の代表を務めるボウズこと笠沢敦(かさざわ あつし)さん。
 ポリめ、又俺を逮捕しに来たのかああ--身長約一ハイドにも満たないと思われるガッデム隊のリーダー格である活動家でネットサヨクの野間博治(のま ひろじ)さん。
 え、君って誘拐されたのに何で刑事さんと一緒に捜査してるの--と疑問を口にするのはたまたま戦う皇族さんと打ち合わせしに時間を潰していたオンザビートの代表取締役のペンネームワダ多忙さん。
 はあ、官房長官の記者会見に向かってる時に何取り調べしてるの--と若干不満そうな頭狂新聞社会部記者のペンネームイソコさん。
 これはこれは大変な事件に巻き込まれ、ましたね--と粘り気ある喋りを披露するのは三子赤明の友人で同じく経済評論家のペンネーム戦闘のプロさん。
 きっとこれもサイボーグの仕業に違いない--と陰謀論を口にするのは福沢諭吉大学の経済学部の教授を務める銀親負(かねおや まける)さん。
 また君か、いい加減にしてくれよな--前にお世話に成った自称金髪君。
「この中に十人目が居るというのか……だが、誰なのだ?」
「発言を聞いた所に依ると誰一人として怪しい事を言ってないように思えるがな」
「うーん、難しいわね」
「やっぱり君は帰った方が良いよ。後は僕達刑事が一生懸命懸けて--」
「別に犯人特定は難しくないのだけど……誰にしようか迷っちゃうのよ!」
 その探偵とは思えない事を口にする市子ちゃんを見て白田さんは自分の勘を少し疑い始める。
「あ、双六の結果……犯人わかったわ!」
「ま、まあ双六なら仕方ないな」
「警部、この子の推理を本気にする気ですか。如何考えても信用出来ませんから!」
「馬鹿野郎が、黒川!」と白田さんは部下を説教する。「子供の意見を無視すれば俺達は刑事以前に汚い大人の仲間入りだって気付かないのかああ!」
「ハ……そうでありました。刑事である以上に僕達は大の大人……子供の意見の一つや二つくらい聞かないなんて何と情けなくも悪い大人だったか!」
「そうだ。子供の意見に少しは耳を傾けてこそ刑事でもあり、俺達大人だろうが。思い出したか!」
「はい、初心を思い出しました。如何も有難う御座います!」
「ふふーん、良い刑事はドラマの中だけだと思ってたけど……リアルも捨て難いわね」
「ま、まあ……そろそろ君の推理ショーを見せてくれないか?」
「そうだね。では発表しましょう……真犯人、それは」市子ちゃんは自信満々に指差す。「何時もねちっこい戦闘のプロさん、貴方です!」
 何だってえ、あのお花畑共をおお--驚く笠沢さん。
 あの若頭が率いるあいつらまでこの人が--驚くワダ多忙さん。
 ええええ、まさかこの人が犯人--驚くイソコさん。
 まさか適当な事言ってんじゃないのか、この中学生探偵は--鼻から信用しない金髪君。
 何、サイボーグの仕業じゃないのか--何でもサイボーグのせいだと思っていた銀親さん。
 てっきり俺を犯人にするかと思ったぞ--何か疚しい事がありそうな野間さん。
 ホホウ、是非とも推理をお聞かせ下さい--と他人事のように振る舞う戦闘のプロさん。
「それはね。何時もマスゴミ崩壊の手口やらパチンコパチスロ崩壊ニュースを丁寧に伝える戦闘のプロさんだよ。しかもコニシキ亡命に関するアンケートだって取ってしまう程の卓越した能力を鑑みればネットサヨクに化けてお花畑九人を呼び出す事くらいは容易よ。にしてもまさか戦闘のプロらしく格闘技まで精通していたなんて驚いたわ!」
「格闘技? 残念ながら……えっと誘拐犯四人でしたっけ? 彼らって刑事さん、肉体的に私みたいな人間でも倒せるでしょうか?」
「いや、無理だろう。幾ら素人九人とはいえ、並大抵の実力者でないと失神させる程の打撃は難しいですね」
「そうですか。残念ですが、アンケートを採ったり更には募集したりする事でしたら私でも可能でしょうが……流石に九人を返り討ちに合わせる四人を私一人で倒すのは無理がありますね」
「え、格闘技駄目なの?」
「ええ、経済議論だったら自信ありますけど……流石にプロレスは知りませんね」
 やっぱり市子ちゃんの推理は外れた。
「期待した僕が馬鹿でした」
「いや、真犯人わかったぞ!」ところが白田さんは市子ちゃんの迷推理から犯人に繋がる糸口を見出した。「たった一人だけ犯人でないと有り得ない事を口走ったぞ!」
「え、本当ですか!」
「何故ですか」そして犯人の前に立つ白田さん。「ペンネームワダ多忙さん!」
「え、俺!」
「え、この人が? この人だって根拠は何処にありましたか、警部?」
「それは誘拐犯についてだよ……ねえ、ワダ多忙さん?」
「俺がそれについて何を言ったのですか?」
「恍けても無駄ですよ。貴方は確かこんな事を言ってましたよね……『あの若頭が率いるあいつらまで』って」
「そ、それが如何したのですか?」
「いや、おかしいぞ。だって現場を見て下さいよ!」
 ワダ多忙さんの発言の不自然さ。それは野次馬達が誘拐犯四人の事を表面上でしかわからない事。そして誘拐事件の首謀者であるとある暴力団の若頭我藤については一切知らない。取り調べに於いても『奥田』については口にしても誰一人としてリーダーの我藤については知る由もない。何故なら我藤は身代金受け取り場所に向かい、そこで別の刑事達に依って挟み撃ちに遭ったのだから。じゃあ何故彼が『若頭』を口にしたのか? それは誘拐グループと繋がりがある事。そして一連の誘拐事件について知る人物である事。それだけでなく、タイミング良く誘拐犯達が乗るワゴン車を襲撃出来たのか……それら不自然な糸の先にこの事件の真相があるのだから!
「ウググ、俺が誘拐事件と誘拐犯襲撃事件の真犯人だって言いたいのか。証拠がないぞ。そもそも俺である証拠が!」
「まあ別動隊からの連絡を受ければあんたも自白せざる負えない状況に追い込まれる……がその前に自供して貰うぞ。『若頭』とやらは何処で口に出た?」
「グ、偶然だ。俺は複数の生放送チャンネルを持つ。三島一八君だけじゃなく、戦う皇族さんや更にはプロレスチャンネルやゲームチャンネルなど幅広い分野を担当する。そ、その中に--」
「放しを逸らすな。あんたが運営するチャンネルじゃなくて誘拐犯四人から如何やって『若頭』って言葉が出るのかを聞いてるのだ!」
「うううう、だが俺があの四人を倒したという証拠はないぞ」
「いや証拠出てるけどね……さっき話を逸らした際に」
「何、何処に証拠を提示した!」
「ああ、確か『--戦う皇族さんや更にはプロレスチャンネルやゲームチャンネル--』と言ったな」
「うぐうう、ううう!」
「特に『プロレスチャンネル』は重要だな。ひょっとしたらワダ多忙さん、あんたはプロレス経験がおありじゃないか?」
「うんうん、前に三島一八さんと仲良くプロレス談義してたわね」
「君は一体幾つだよ。本当に中学生か?」
「まあ何れにせよ、もうチェックメイト--」
「ここで俺が終わって堪るか!」
 何とワダ多忙さんは黒川さんを掴むと関林ばりのグランドスラムでノックダウンさせるじゃないか!
「ふえええ、実は強かったんだね!」
「幾ら愛国ビジネスでも資金面で限界があるのだよ。だが、同時に我藤君を負かしたという小学生探偵にも挑戦したかった。そんな公私混同の末に一連の誘拐事件と『奥田』襲撃事件を起こし、『ヤマシロ』を自称して起こしたんだよ」
「成程ね。だが、プロを舐めるなよ!」
「俺だって伝説のレスラーであるゴッチ二世からみっちり扱かれたのでな。ここで負ける気はしないな!」
 程なくして現役のベテラン警部と実は強かったオンザビートの社長との一騎打ちが始まった。一陣の風が流れる時……二人はガンマンの如く仕掛け、一瞬で決着!
「グオオオオ、俺が投げ飛ばされたああ!」
「ペンネームワダ多忙……複数の容疑で逮捕する!」
「うーん、誘拐事件楽しそうだから乗ってみると首謀者はまさかの三島一八と仲良く喋っていたワダ多忙さんだったなんてねえ」
「どんな人間も一皮剥けたら……こんな物だよ、小さな探偵さん。だから君も大人に成る時は俺みたいに成るなよ!」
「うん、わかったよ」
 こうして複雑に絡み合った誘拐事件は幕を閉じ、不登校を強いられた(?)市子ちゃんの中学生探偵四日目は幕を閉じた……


 うーん、長かったな。『迷探偵市子ちゃんの反抗期』のブログ公開版はここで幕引きとなります。エピローグや冒頭を読みたいという方は誠に残念ですが、商業用を二百五十円出して読んで下さい。こうゆう読者にお金を出させるのは余り好きじゃないからな、自分は。でも生活掛かると誰だってなりふり構わなくなるからな……今回最後の事件はそうゆう愛国活動の限界として纏わるお金に関する話だからな。実際の彼はそんな事はしないとは信じてはいますがね。只、結果として犯行の可能性があったという理由で無理矢理強キャラ設定にしてしまったからな。ボウズも背の小さすぎるあいつもイソコも戦闘のプロもキムコもマスコットの金髪君も無理があり過ぎるからな。だからウヨサヨパヨ関係なしに彼にしてしまった……申し訳ない。ここに謝罪する。

 という訳で今回はここまで。さあ、今週中に仕上げに掛からないとなあ!

試作品 迷探偵市子ちゃんの反抗期 需要ないのに続編とか有り得るかよ、試作品(4/5)

 如何もマユユに禿呼ばわりされた工作員秘書が泥船野党ネオ・ブーメラン党から出馬すると聞いて工作員が確実視されたと納得するdarkvernuです。
 それじゃあ四日目の事件を始めよう。

 ケース9 エラ当てクイズ事件

 市子ちゃんが誘拐されてから一時間後の午前六時五十四分……とある金田一国道沿いのコンビニ『グスタフ』前で店員と客の殴り合いが起こった。思わず市子ちゃんは両手を縛る縄を範馬刃牙流の血流法を以って解くと誘拐犯三人の金的をしつつも車から脱出して事件現場へと駆け付ける。
「如何したの、朝っぱらからストリートファイトして?」
「はあはあ、この店員が俺を泥棒だと言って殴りに掛かったんだよ!」
「実際、そうだろうが。何白昼堂々と飲料コーナーの所からブスブラック無藤を飲むんだよ!」
「だから俺じゃないって。今も店内に隠れている三人の中の誰かだろうが!」
「いや、お前に決まってる。リーマンの黒スーツを着て洋服の繁晴のネクタイを着用してるのは!」
「あの三人だって黒スーツで繁晴のネクタイ着用してっだろうが!」
「良くわからないけど、つまり無銭飲食事件って事なの?」
「そうだよ、お嬢ちゃん。今からこいつを警察に突き出すんだ」
「だから俺じゃないって。立ち読みこそしたけど、そんな事しないって!」
「ねえねえ、ところで飲み物を口にする時は如何するの?」
「はあ?」
「聞いてるのよ。水を飲む時は如何ゆう風に飲むの?」
「そりゃあ片手で飲むに決まってるだろうが!」
「お嬢ちゃん、何故それを?」
「質問に質問で返すのは吉良に怒られるからやらないけど、犯人を当てる方法として私は提案してみたの」と理由を尋ねた後に店員に次のように尋ねる。「ねえ、店員さん。店員さんが目撃したという人はどんな飲み方したの?」
「そりゃあ左手で口元隠すように飲んでいたが」
「じゃあこの人犯人じゃないよ!」
「はあ? 君はいきなり何を言い出すんだ!」
「だって富井飲みしない人が店員さんの目撃した通りに飲む筈ないじゃないの」
「富井? 飲み? よくわからないけど、お嬢ちゃんは俺の無実を晴らしてくれるのか?」
「まあその前に事件の詳細について教えて欲しいなあ」
 事件が発生したのは午前六時四十七分……十分前に従業員用出入り口から入り、五分掛けて着替えを終えた後に控室から出てレジに入ろうとする店員こと三十代前半の正岡毅(まさおか こわし)さんが目に入ったのは七三分けして飲料コーナーからコーヒーブスブラック無藤を飲む犯人を目撃。レジを飛び越えずにお客様用出入り口前の所からわざわざ出て本棚と化粧品コーナーの間を通り抜けてトイレ行き止まりを左に曲がった所で転がっていた空の缶コーヒーを拾っていた二十代後半のとある会社に勤める社員で犯人と同じ格好と同じ七三分けをしていた吉岡幸次郎(よしおか こうじろう)さんを目撃し、現在に至った。
 と容疑者候補三人を従業員用出入り口に集めて事件の詳細を尋ねている時に誘拐犯のワゴン車が注射を完了し、運転席よりリーダーで過去に市子ちゃんに酷い目に遭わされたとある暴力団の若頭である我藤茂三(がとう しげぞう)さん三十六歳が関係者六人の表情を強張らせてやって来た。
「オイ、宮塚市子。てめえは何、勝手に逃げたんだよ!」
「事件の臭いがしたから仕方なく出たんだよ、我藤さん」
「わかってるだろうが、てめえは……いや、何でもない」ヤクザとはいえ、犯罪行為を報せる訳にはゆかない我藤さん。「ところで事件とはどんな内容だ?」
「かくかくしかじか……」
「ふーん、つまり防犯カメラ見りゃあ良いじゃねえの!」
 確かに防犯カメラの映像を見れば犯人が誰なのかわかるだろう。ところがその場に居た店長である山川豊五郎(やまかわ とよごろう)さんはとんでもない事実を次のように告げる。
「実はカメラ故障してるのじゃよ。だから修理が来るまで使えないんだわ」
「ええええ、折角犯人わかると思ったのにい!」
「ここがオセアニアだったら店長さんは合い上昇に送られて今頃は存在しない人間と成ってたわよ!」
「オセアニア、存在しない?」
「オイ、お前は本当に中学生かよ!」
「まあ細かい事は後にして早速、容疑者三人の聞き込み開始よ!」
 言っておくが俺はやってないからな--エラだけじゃなく、細目が目立つ七三分けは犯行時刻にお菓子コーナーに居たと主張する会社員で二十代後半の金田一吉(かねだ いちきち)さん。
 そいつが犯人じゃないのかよ--惣菜コーナーに居たと主張するエラだけじゃなく、吸い付こうとするような唇をする七三分けの四十代後半の会社員である松居和義(まつい かずよし)さん。
 あーあ、こっちはこれから忙しく成るって時によお--お酒コーナーに居たと主張するのは三十代後半でエラだけじゃなく、耳が貧相である会社員の秋山仁樹(あきやま よしき)さん。
「うわあ、全員在日じゃん!」
 ああ、てめえ埋めるぞ--突然大声で怒鳴る金田さん。
 謝罪と賠償を要求してやるから覚悟しろよ--と大袈裟に言う松居さん。
 ああ、この餓鬼は喧嘩売ってるのかアアア--怒りの余り呂律が回りにくく成る秋山さん。
「中学生を相手に取り乱すなんてみっともねえ玉無し共め!」
 そんな三人も我藤さん相手には飼い犬のように大人しく成る。
「ところで犯人わかるのか?」
「そりゃあわかるわよ。名探偵市子ちゃんを舐めないでよね!」
「ま、まあな」
 我藤さんは正直、市子ちゃんの推理に不安を覚える。そんな不安とは他所に市子ちゃんは推理を始めた。
「この事件の犯人がわかったわ!」
「え、本当か!」
「俺達を喧嘩させる程の事をした薄汚い犯人とはどいつだ?」
 薄汚いとは失礼な--と反応する松居さん。
 そこまで日本人は僕達の事を差別して--同じく金田さんも。
 それで犯人は誰なのだ--一方で犯人に興味を持つ秋山さん。
「犯人……それは秋山さんよ!」
「はあ、俺が犯人だって。俺は酒コーナーに居たのだぞ!」
「そう、酒コーナーに行ってあたかも立ち読みコーナーに居た被害者と接触しないように上手い事、あの店員さんが来る前に逃げ果せたのでしょう?」
「え、立ち読みコーナー? いや、その時刻では俺は遅い用を済ませてから飲料コーナーで今のような出来事に出くわしたぞ。その時、こいつはトイレから出た際に確か酒コーナーで何かの酒を触っていたぜ」
「うッ!」
「やっぱりそうだよな。全く推理に期待する俺達が馬鹿だった」
「ふーんだ、ふんだ」
 推理が外れ、意地を蹴折られる市子ちゃん。
「ううむ、現場がどんな物なのか知りたいな」
 我藤さんは陳列棚を確認した。そこで明らかにするのは店員が目撃したという七三分けの犯人が飲んでいた場所はコーヒー棚。主にコーヒーだけを陳列し、客から見て右側以降にお茶、ジュースと並んでゆく。因みにコーヒー棚の隣は冷酒だなと成り、酒コーナーに置かれる日本酒やワイン、マッコリとは違ってビールや冷酒を陳列する。その更に左隣は冷蔵室と商品倉庫と成る。其処に犯人が隠れた可能性はない。何故ならその時間帯に店長が商品の補充をしに来ているのだから。それから冷蔵庫から見て一番右端にはチルドコーナーを始めとした冷凍食品や弁当コーナーが並ぶ。弁当コーナーと向かい合うのは惣菜パンを始めとしたコーナー。説明はこのくらいにしよう。
「それでえっと兄ちゃんの名前は?」
「正岡ですが」
「正岡さんがその富井飲みしたと思われる犯人以外で目撃した者は居るか?」
「いいや、店長しか見てないね」
「じゃあ確定だな……オイ、そこのおっさん!」
「な、俺を疑うのか。お菓子コーナーに居た奴は疑わないのか!」
「いいや、お菓子コーナーとはちょうどレジの近くにある。だからもしも金田の兄ちゃんが店員さんが本棚に向かうまでに移動したなら必ず飲料コーナーからお菓子コーナーに移動してる所を目撃する筈だぜ……つまり消去法でお前しか居ねえんだよ!」
 こうして犯人を特定した。だが、それだけじゃあ犯人は自供しない。
「そ、そんな事で俺が犯人にされる謂れはねえぞ。だ、第一に俺が飲料コーナーに居たという証拠が、証拠がねえぜ!」
「ねえねえ、店長さん。このおじさんが移動してる所見たあ?」
「そう言えば何かを捨てるような手の動きを見せながら総菜コーナーに移動してる所を目撃したなあ」
 完全とは言えなくも……こうして証拠は発覚。
「う、ウウウ、日、人違いに、日と違いに決まってるニダ。き、きっとそこのチョッパリが、チョッパリが--」
「ああああ、じゃあさあ、お前はこれを飲んでみろよ」
 我藤さんは飲みかけの二百五十ミリのペットボトル飲料をわざわざ蓋を開けて松居さんに手渡した。松居さんは犯人と特定され、先程から顔中に汗を流していた。その結果、手渡された飲み物を言われた通りに飲んでしまった……左手で口元を隠しながら右手で飲み口の角度を徐々に下げて!
「え、えっと美味しかった……ニダ?」
「ああ、この飲み方はあああ!」
「あ、あんな飲み方を始めてみましたよ」
「珍しいな。久方ぶりに同胞を見たぞ!」
 他の二人はその飲み方をしないような口ぶり……つまりここで犯人を確定させる事に。
「ウ、ウ、ウ、ウ、ファビョオオオオオンン、アグアアアアア!」
 民族特有の病を発症し、事件は解決。我藤さんが松居さんの首元を抑えながら尋問した所、彼は手元にお金がなくて仕方なくコンビニに入って犯行をした模様。しかもこれだけじゃなく、店長が補充品を運んでいる間にコンビニおにぎりを二商品も手を付けるという余罪が発覚。敢え無く警察に突き出される事となった。
「有難う御座います」
「いえいえ、如何致しまして……うーん」
「事件も解決した事だし、さっさと車に乗り込もう!」
「あ、ああ」
 こうして小さな事件は解決し、大きな事件は続行された……
「……そう言えば今日は金曜日だよね? あの子って学校通ってるのではないの? 制服着て……ってそんな事言ってる場合じゃない。早く会社に向かわないと!」


 という訳で『迷探偵市子ちゃんの反抗期』をお届けしました。動画に挙げられる複数の奴等に関する話を基に組み上げた事件。しかも容疑者は皆、在日がこぞって使う苗字だから少々わかりにくいようにしたまでさ。とはいっても陳列棚の位置で犯人は特定出来るので少々呆気ない形と成るけどね。

 という訳で今回はここまで。蒟蒻ババアに関するセンテンススプリングネタかあ。駄目大人党を貶める報道なのだろうけど、蒟蒻ババアに関してだけは問題ない。どうぞやってくれ……あのババアは日本にとって不要だからさ!

試作品 迷探偵市子ちゃんの反抗期 需要ないのに続編とか有り得るかよ、試作品(3/5)

 如何も話の聞く所に依るとイソコは戦う皇族さんと同じ大学で同じ所で一緒に切磋琢磨していたらしいな。全く手遅れな状態までやってくれたな、戦う皇族さん……と少しは同情したい所だけど不倫までするようなイソコには一切同情心が湧かない自分darkvernuです。
 といっても次回の雑文のテーマにはしないけどね。

 ケース8 アリーシャの逆襲事件

 午後五時十二分……二人の親から電話が掛かる。直ぐ様、二人は帰路へと向かおうとしてる中で事件が発生。何とフードで顔を覆った何者かが眼鏡掛けたショートカットの女性の青、黄、緑をコントラストに描く手提げ鞄を盗んで路地裏へと逃げ込んでいった。二人は必死に追うも見失った。
「参ったよ。ひったくり事件が起こるなんて!」
「うううう、折角雷神流に倣って二年前に標高三千メートル近い山に登って命懸けの修行をして--」
「もう何も言わないでくれ、市子ちゃん」
 市子ちゃんのマニアック路線は広がる一方。その時、悲鳴が二人の耳に届く!
「キャアアア、如何して他人の手提げバッグを持ってる訳!」
 その悲鳴を聞いて二人は飲食店『ザイゲリア』のお客様用出入り口前まで走る。するとそこで二人が見たと思われる模様の手提げ鞄を持った五人を発見。
 えふ、ふぅう、わたしじゃ、ありますえん--やや引っ込み思案なのはエリート校に通う保健委員の蜜柑さん。
 え、私が、私の手提げ鞄が--日本語が上手な外国人の少女であるペンネームウマゴンさん。
 折角数多君と再会出来ると思ったのに--学園内では余りにも爆発して欲しいと願ってしまうような専門学校の学生である鈴城さん。
 今はバルバロッサを打倒する為にわざわざ平和ボケしたこの国に来たというのに--とまるでファンタジーの世界からやって来たと主張する外国人は自称セレン何とかと名乗る。
 折角もやし食べ放題を体験する所だったのにい--と不自然に乳を揺らすのはとある忍者学校に通う自称YOMIさん。
 それから二分後に被害に遭った白銀露世(しろがね ろぜ)さんがやって来るもどれが自分の鞄なのか区別がつかない。そもそも二人はこう考える。
「あの悲鳴は誰が発したんだろう?」
「うーん、茅野愛衣ボイスなのは確かだったけど……五人共それだから区別がつかない!」
「似た声の人は探せば見つかるとは聞くけど……五人全員が同じ声だと誰が発したのかわからない!」
「兎に角、中身さえ分かれば犯人がわかるわ!」
 ところが二人の考えとは逆に五人全員、被害者の白銀さんが見覚えある持ち物を持参していなかった。
「嘘でしょ。ねえ、君達は本当に探偵なのー!」
「ウムムム、今回の犯人はキッドかルパンか何かなのー!」
「本当は五人共代かもしれないよ!」
 ねえ、早くしましょうね……食べ放題が終わってしまわれますわ--鞄の中には白いハンカチと折り畳み式大剣、替えの帽子三着ともやし柄の財布を入れるYOMIさん。
 困りましたわね、これで大丈夫でしょう、かぁ--鞄の中にグランティードフィギュアとスパロボJのカセット、びーちでゅえらーずのディスク、そして一日分のお菓子を入れるウマゴンさん。
 あのですねぇ、ふゆぅ、これで、大丈夫でしょうかあ--鞄の中に一式揃えた医療用具にネイルアーティストの何かをぶっ刺した巨大折り畳み注射器に空の仮死用薬剤入れに誰かのプロマイド写真を入れる蜜柑さん。
 何も疚しい物などない--鞄の中に毒蜘蛛のマーカーをされたシミターと代えの着替えを一式入れるセレン何とかさん。
 あ、この子は違いますよ--鞄の中に謎の生物と代えの下着とそれから誰かのプロマイド写真を入れる鈴城さん。
「そうか、そうゆう事だったのね!」
「わかったの、犯人が!」
「ええ、そうよ。犯人はやっぱり五人の中に居るわ!」
「そ、そうなの。じゃあこの中の誰かが私の鞄を盗んだのね!」
「真犯人である正ヒロインの座から引き摺り下ろされたアリーシャ……忍者のYOMIさんしか居ないわ!」
「あらあ、この私を? 何の証拠がありまして?」
「それはもやしを食べる為にロゼの鞄を盗み、更には容疑者だとばれない為に謎の悲鳴を上げて同じような声の他の四人と一緒に偽装して逃げ果せようとしたのよ。中々やるわね、アリーシャと良く似た声の癖して!」
「ハアア、確かにもやしを食べたい程に生活に困りますけど……だからってそんな下賤な事を私はすると思ってるのですか」
「直ぐお金をばら撒く癖に良く舌が回るわね、この忍者」
「舌が回るも何も私はやっておりませんわ。第一何が盗まれたのか御存知ないのですわ」
「あ、そうだよね」
 市子ちゃんの推理は的を大きく外した模様。市子ちゃんは肝心の盗まれた物について詳細に尋ねなかった模様。
「あ、御免ね。盗まれたのは黒髪赤目をした毛髪店もびっくりの髪型をした男の人のプロマイド写真とそれから様々なコスプレ道具の写真シールをこれでもかってくらいに貼った四角くて細長い財布と他にはダビングしておいた希望篇だけを載せた裏表に何も描かれてないブルーレイディスクよ!」
「……まさかねえ。でもこれで正しいかな?」
「言いなさいよ。どうせ山田君の下手糞な推理なんて私くらいしか聞かないし!」
 山田君は若干苛立つ様子で犯人の可能性がある者を指差した。
「え、わ、私が、ですか!」
「はい、ウマゴンさん。僕は貴女が最も怪しいと思います」
「な、何が怪しいのですか?」
「持ち物ですよ。実は僕達で出すのではなく、各自出させるようにした為にわかり易いように確認する事が出来ませんでした。ところが市子ちゃんが推理ミスした後に白銀さんに中身を聞いた時に少しだけ光明が差したように感じました。この中で最も可能性があるとするならブルーレイディスクを持ったウマゴンさんしか居ないと思いまして!」
「う、ううう!」
「えっと……あった」市子ちゃんは戦艦大和のスタッフ並みに用意周到にも携帯ブルーレイレコーダーを持参していた。「これ本当にピクチャードラマ見れるでしょうねえ?」
「う、ウウウ……済みません、でしたあ」
 希望篇の映像が再生されると同時にウマゴンさんは自供を始める。証拠こそ不十分であり、ひょっとすると警察が駆け付けないと逃がしていたであろう場面で二人は犯人を言い当てる事に成功。動機はお菓子食べたいという俗な理由からだった。何とも欲望をコントロール出来ない犯人であるか!
「御免、市子ちゃん。僕はここでさよならするよ!」
「コラアアアア、私を置いて先に帰るんじゃないのおおおう!」
 こうして三日目は終わり、予想外の四日目へと移った……


 という訳で『迷探偵市子ちゃんの反抗期』をお届けしました。ううむ、ミステリーってのはやっぱり難しい。市子ちゃんは不真面目に事件やるけど、その不真面目を貫く為に事件の犯人をわかり易く提示するのは何とも難しい話だな。どれも突き詰めればツッコミ所は必ずあるのは認めるけど、今回の場合は少し無理矢理感を出し過ぎたな。本編でも説明される通りに犯人を示すには証拠が不十分だからな。だからこそ今回は今まで以上に力づくで行かせて貰ったな……うーん、ミステリーって難しいなあ。

 とまあこんな感じで今回はここまで。シンドバッドで思い出したけど……ミストラスめ、遂にフラグ回収しに来たな。次週で無事が確認されるかそれとも……何れにせよ、マギ本編では奴は故人扱いだからな!

試作品 迷探偵市子ちゃんの反抗期 需要ないのに続編とか有り得るかよ、試作品(2/5)

 如何も色々ないけど夕方以降の投稿に成ってしまったdarkvernuです。
 さあ早速迷推理を披露していきましょう。

 ケース6 FLASH黄金事件

 午前十時二十八分……金田一国道沿いにある大手百貨店『流石兄弟』二階玩具売り場にて事件が発生。チャンピオンを立ち読みしていた市子ちゃんと人気WEB漫画『ファーストレディ』の第五巻を探していた山田君はカスタネットの音に反応して玩具売り場まで駆け付ける。
「何かあったのですか!」
「大変よ。カスタネット男が約五秒掛けてぱちぱちした後に逃走したの!」
「それは大事件ね!」
「これ事件にする意味あるの?」
 と山田君が奇怪な事件に呆れる中で燃える市子ちゃんは店員に犯行時刻を聞き出す。そうしてアリバイのない六人を割り出した。
 何で俺が疑われる、常識的に考えて--休憩中に何故か玩具売り場で徘徊していた携帯売り場のドカマレジ担当の三十代後半の社員屋良屋良内男(やら やらないお)さん。
 お前もカスタネット男に違いない……だっておおおおお--と商品であるジョニーマン人形を三度以上叩いて後で呼び出しを喰らう事に成る常連で無職の二十代後半の遣遣夫(やる やるお)さん。
 こんな時に休憩を潰されるとは……致し方ない--大した業績でもないのに何故か百貨店の救世主的存在として崇められる一階食品売り場のおでんコーナー担当の四十代前半の社員鋼旧清守(こう ふるきよもり)さん。
 ぶーん--それしか言葉が出ないのに社員を務める食品売り場生鮮コーナー担当の五十代後半の内藤千兵船(ないとう ほらいぞん)さん。
 ズズッズ--内藤同様に何故社員なのかわからない寝てばかりの三階衣服売り場のレジ担当の四十代前半の荒巻須加流茅野腐(あらまき すくるかの)さん。
 全くノマノマイエー出来ないじゃないの--六人の中で社員を偽って現場近くに徘徊するのはえいべっくそで務めるカスタネット担当の三十代後半の野間猫(のま びょう)さん。
「これは一発で犯人わかるね、市子ちゃん」
「ええ、犯人は……荒巻スカルチノフ、貴方よ!」
 犯人以外が転んだのは説明するまでもない。それでも市子ちゃんの迷推理は止まらない。
「この万年寝太郎は寝ながらあのパチモン猫にカスタネットを命じて今回の威力業務j妨害事件を引き起こしたのよ。全く寝ながらよくもまあ悪知恵を働かせるわね!」
「ぶーん」
「え、荒巻さんは内藤さん以外と会話しないって……市子ちゃん、推理間違ってるよ」
「あ、れ?」
 市子ちゃんの推理は間違えたが、真犯人の野間さんは自供を始めた。今回の事件を起こした背景にはやはり過去のえいべっくそノマネコ事件で自身が風評被害に遭うという過去を持つ。しかも風評被害を受けたのがよりにも依ってこの玩具売り場。そこで彼は復讐の為に自宅で十年以上もカスタネット男の研究をし、今年に入って実行に移した。何とも優柔不断にして下らない犯行なのか。そもそも威力業務妨害に当たるか如何かについての結論も紹介しよう。
 たまたま来ていた社長の茂名御前(もな おんまえ)さんはこの事件の詳細を聞いて「面白いのでこれからも店に来店して欲しい」と異例の恩赦をした為に罪に問われる事はなかった。
「この会社は一体!」
「でも事件解決して良かったね、山田君!」
「そもそも事件にすら成ってないし!」
 こうして事件にすら成らない事件は幕を閉じた……


 という訳でフラッシュ黄金時代に於いて伊集院光のラジオネタに嵌った自分はこんな事件を考案したまでだ。
 それじゃあどんどん行ってみよう。

 ケース7 ツイッター自爆事件

 午後一時十八分……ツブヤイターにとある全裸写真が投稿され、あるアルバイトが罷免寸前に追い込まれる。そんな時に市子ちゃんと山田君は遅い昼飯休憩の為にその店にやって来て、空気の読まない市子ちゃんはその職場に入ってゆく。
「わあ、何だ君は!」
「どんなに取り繕っても一度中を見れば会社って警察みたいな取り調べもするのねえ」
「馬鹿な、鍵を掛けたのに如何やって入れた!」
「鍵なんて飾りだよ、駆能のお祖父さんの経営する工場が作ってるこれに比べたらね」
「ピッキングで開けたのね、えっと君小学生?」
「残念、中学生でした」
「ああ、ここに居たんだね。勝手に入っちゃ駄目だよ!」
「事件の臭いがしたので来たのよ!」
「事件だって。帰った帰った。これはうちの問題なのだ。君みたいな--」
「ああ、もう録音も録画もしたから……これツブヤイターで拡散するけど!」
 市子ちゃんに付け入る隙を与えては成らない。山田君は改めて市子ちゃんの恐ろしさを再認識する瞬間だった。勿論、担当の店長もこれには参り、事情を説明せざる負えなかった。
 それでは今回の事件の登場人物を一部紹介しよう。問題のアルバイターに退職届提出を説得するのは食品チェーン店で経営する店長の太山忠義(ふとやま ただよし)さん、四十五歳独身。問題のアルバイターの名前は葛城慶四郎(かつらぎ けいしろう)さん、二十八歳独身。
 事実上解雇通知のきっかけと成ったのはツブヤイターに投稿されたある画像。そこには店の冷蔵庫内で全裸のまま入る葛城さんが映る。背中越しで顔までは判明しないものの、其処に浮かぶのは右尻に浮かぶ大きな黒子と左肩に浮かぶ桜のような痣、そして金髪刈り上げ。葛城さん本人も金髪刈り上げをしており、この事から太山さんは彼を呼び出し、解雇を呼び掛けるが--
「だから僕じゃないって。僕はこんな事してないって!」
「ビ-ル飲んで酔った勢いでやった可能性があるじゃないか!」
「だから昨日はビール飲んでないって!」
「ちょっと御免」
「わああああ、な、何をするんですか!」
 市子ちゃんは気付かれぬようにベルトを外してチャック全開にした状態からボクサーパンツごと葛城さんのズボンを脱がす。当然、彼は一瞬で成りだけを隠しながら急いで着衣し直す。
「市子ちゃん、下手すると犯罪だよ!」
「大丈夫、尻だけ見たから!」
「そうゆう問題じゃないよ」
「幾ら女の子だからって訴えたら君の人生が終わるよ」
「その代わり、おじさんの冤罪は晴れるよ」
「おじさんじゃなくてお兄さん……って、えっ!」
「君、葛城君が犯人じゃないと言いたいのか!」
「うん、だってこのおじさんの尻にでかい黒子なかったもん」
「そ、そうなの?」
「それに痣だって……やっぱり」
「だから本人の許可なく勝手に脱がそうとしないでよ」
「店長さん、このおじさんは無実だよ。犯人である可能性零に近いよ」
「そ、そうなのか」
「こうゆう場合の市子ちゃんは真面目だからね」
「コラ、山田君!」
 逆切れする市子ちゃんは菩薩掌を仕掛け、危うく脳震盪を起こす所だった山田君。
「ウウウ、目が眩むよ」
「うーん、やっぱり現実に菩薩章は無理ね。レーサーと同姓同名の癖して決め技がファンタジーなのだからねえ」
「そ、そんなの知らないよ」
 気を取り直して山田君は店長の太山さんに昨日の夜十一時から今日の零時までの登校時間内にアリバイのない人物は誰なのかを尋ねた。すると店長はそこで三人だけアリバイがない事に気付き、今日非番の一人を含めて二時五十分までにこの場に呼び出した。
 何でわざわざここに呼ばれなきゃいけないんだよ--茶髪で右肩に桜の痣がある三十四歳彼女持ちアルバイターの竹崎行平(たけざき ゆきひら)さん。
 ゆっきーをここに呼び出すとか……ってこの部外者達は何--竹崎さんの彼女である二十六歳アルバイターの末木芳美(すえき よしみ)さん。
 如何よ、この金髪は--年齢不詳の自称金髪君はアルバイター。
「うーん、難しいねえ」
「何処が難しいの、山田君? 犯人わかったわ!」
「え……また早とちりじゃないだろうねえ?」
「お、教えてくれよ。僕を嵌めた奴について!」
「誰なのかね、葛城君以外の犯人は?」
「その犯人……それはぽっと出の金髪君、お前よ!」
「え、俺が? 何かやったの?」
「しらばっくれないでよ、何時もツブヤイターで自爆する自称ネットジャーナリストの金髪豚!」
「あんな在日言われたくらいで表情変える奴と。そ、それに如何して俺だと思うんだよ!」
「それはお尻にでかい黒子がある事よ!」
 でかい黒子……それ何か知ってる、ゆっきー--と恋人に尋ねる末木さん。
 んな事言われても俺みたいに特徴的な黒子をこいつが持ってるのか--と自身の黒子は特徴あると答える竹崎さん。
「何イイい、よもやこの俺のダイスケ似顔絵の黒子を見せ側に知られてしまうなんてえええええ!」
「ほう、自白したのね」
「ああ、見せてやろう」
 金髪君はわざわざズボンを脱ごうとしたが関係各者に止められた。それから市子ちゃんは息を荒くしながら更に畳み掛ける。
「じゃあ何故昨日のツブヤイターでこの支店のアカウントを使ってあんな画像を流したの!」
「はい? そんなの知らんけど」
「コラ、自白したんじゃないの!」
「それは尻にあるダイスケ型黒子の事を自白したのであって身に覚えのない話を自白する意図は更々ない」
 如何やら市子ちゃんは相手の居ないリングでフィニッシュブローを決めていた模様。余りにも恥ずかしい為か、隅に向かって体育座りをする市子ちゃん。
「思わず納得しかけましたが……如何やら違う話ですね」
「何だよ、犯人金髪君じゃないのか!」
「確かに市子ちゃんの推理は見当違いでした。でもお陰で真犯人がわかりました」
「な、何だって。君、それは本当かね!」
「だ、誰なのだよ。僕を貶めた犯人は!」
「真犯人……貴方です」と山田君は指差す。「竹崎さん」
 指差されて表情を引き攣る竹崎さん。
「ええ、ゆっきーが犯人だって!」
「何を言ってるのだ、餓鬼。俺が会社のアカウントであんな画像を送ったと言いたいのか!」
「はい、市子ちゃんの推理中に貴方は『俺みたいに特徴的な黒子をこいつが持ってるのか』と言いましたね」
「そ、其れの何処がおかしいんだ?」
「いやあ、其れおかしいねえ。さっき竹崎ちゃんの呟きで引っ掛かる事あったんだけど……改めて聞くと確かにおかしいぞ、おかしいぞ!」
「黙れ、似顔絵黒子金髪!」
「いやおかしいんですよ。だってあの時の市子ちゃんは金髪君さんを犯人と決めつけて彼に向かって『お尻にでかい黒子がある』と言っただけなのですよ。大きさだけを言っただけですよ」
「あ、言われてみれば何も『奇怪な』だとか『個性的な』とは言ってなかったね!」
「如何ゆう事ですか、竹崎さん!」
「き、きっとゆっきーは普段から黒子気にして呟いてしまっただけよ、き、きっと!」
「そ、そうだぜ。だ、第一に画像見ないと判断、で、出来ないだろうが」
「お願いします」
「わかった。えっと」太山さんは証拠の画像を見せる。「これが問題と成った画像だね」
「うわあ……一体誰がこんな事したのよ!」
「それは竹崎さんでしょう」
「お前じゃねえの、葛城い?」
「何をう、僕は尻に黒子もないしそれから左肩に痣だってないぞ!」
「俺も同じだよ、葛城」上半身裸に成って右肩にしか桜の痣がない事を示す竹崎さん。「だが、画像には左肩に付いてるぜ」
「た、確かに」
 とこのように竹崎さんは皆の疑いを逸らす。一転して危機に立たされる山田君。そんな時、体育座りしている筈の市子ちゃんは竹崎さんの鞄から折り畳み式手鏡を取り出す。
「ってこの餓鬼は何してるんだよ!」
「え、それは探偵特権で鞄の中に何か入ってないか調べてたら……特殊な二面式の折り畳み手鏡を見付けたわ!」
「こ、これは……有難う、市子ちゃん。君はやっぱり名探偵だよ!」
「そんな手鏡の何処に俺を示す証拠があるんだよ!」
「あるんだよ。それを用いれば左右反対に画像を保存出来るからさ。ほら、歯磨きする時に洗面所で鏡を見るでしょう。その時に鏡の中では自分の顔も反転するんだよ……それと同じ方法を用いて--」
「馬鹿野郎が、そんな事する筈がねえ。するくらいだったらスマホの機能を使って鏡に映った画像を……あ!」
「あらあ、バカヤイターみたいに自爆したね」
 こうして事件は解決した。
「嘘でしょ、ゆっきー?」
「如何して僕を嵌めた? 如何してそんな事を!」
「フン、そりゃあなああ……何でお前が出る時は店の売上上って俺が出る時は売り上げが半分も落ちるんだよおおおおう!」
 実力主義の弊害によって起きた悲劇。そして竹崎さんはわざわざ金髪に染めて犯行に及んだ。目の上たん瘤なアルバイターを排除する為に。事件後に竹崎さんは事実上の解雇宣告を受けて幕引きと成った。
「随分と手を込んだ割りには黒子や痣だけは消していかなかったなんて……最後の自爆同様に本当は間抜けだから売り上げに貢献出来なかったんじゃないの?」
「どちらにしても許せないよ。何の罪もない人を巻き込み、更には店に甚大な被害を及ぼすような行為をするなんて!」
 会社で働く皆さんもくれぐれもツブヤイターする時は馬鹿をやらないように。人生を棒に振る所じゃあないよ!


 という訳で『迷探偵市子ちゃんの反抗期』の二エピソードをお届けしました。二つ目が異様に長く成ってしまったな。基本的に市子ちゃんの物語は市子ちゃんが迷推理をし、山田君が何とかまともな推理に修正するというテンプレートが成立するからな。まあ山田君いなくても成立すると言えば嘘ではないが。

 という訳で今回はここまで。今週中に市子ちゃん中学生編終わるかなあ?

一兆年の夜 第八十三話 松陰は何故、功罪を遺したか(五)

 午後零時一分十一秒。
 体調が穏やかだと判断したカモミチは最後の講義を始める。
「もう無理しーないで下ーさい!」
「後ーは僕ー達だけでこの塾を続けますかーらもう先生は休んーで下さーい!」
「休んだ所で残り寿命が長く成るだけね。其れならこの日に最高の授業をして人生に幕を下ろさせて貰うね」
「で、でも--」
 好き似させろ、お前達--ギガントルは年長者の面子を以って三十七名の口を止める。
「有難うね、ギガントルね」
「最高乃授業じゃなかった羅無理矢理起こします曾、先生」
「わかったね。最後の授業は何と言っても神様についてね」
「神様?」
「神様といーうのはこの一帯全ての事じゃーないか?」
「いいやね、神様はね。そもそも定義づけが曖昧な物ね。それ以前に僕達は神様について余りに無知な所があるね。大体神様というのは一般に言う万物に神が宿るという考えを基にして物を大切にするという考えを育む為にあるね。そもそも物を大切にする生命を育てるにはやはり神様は何時も見ているね、と子供の頃から教えないと育まれないからね。その為に黒板ね、石灰筆ね、後はその木で作った机なんかもそうね。神様とは即ち物である……誰もがそう思うね。
 けれどもその考えだと何かしら説明のつかない事もあるね」
「くらっしゅな説明のつかない事? だいなみっくにそれは一体?」
「それが一兆年の神々の事ね」
「わんだふううるな話だあああ!」
「それで授業盛り上げようつもりなのか、バンディロス君?」
「まあまあね。今は神の話を進めるのが先ね。如何して神様の定義として物だけじゃなくね、歴代仙者が行う特殊な予報の中に登場する一兆年の神々まで出て来るのかね。其れだと物が神であるという定義に揺らぎが生じるね。何故かね? 物はあくまで目に見える触ったり動かしたり出来る概念の事を指すね。なのに想像だけじゃあ絵に描いた餅の可能性が高いね。全然合理的じゃないね。合理的じゃない物を黒板を始めとした物と同一に扱うのは自然じゃないね。
 そうゆう訳で神とは何かね? 振出しに戻る訳ね。これを突き詰める学問の事を神学と呼ぶね」
「神学は僕の目指す分野じゃあーりません。でーすが、先生の最後の授業……避ーけて通ーるなど致しーません!」
「余り気合を入れるなね、最後くらいは羽を伸ばすね」
「洒落でーすか?」
「ああね、洒落ですね」
 それが最後の洒落と成った。さて、講義はまだまだ続く。それは僅かな時間の間に神学の歴史についてカモミチが少しだけ冗長に話す。先ず歴史の起こりは銀河連合が来る凡そ千の年より前とも語られる。或は生命誕生の時代から新街区は始まったと主張する学者が居る等、今も意見が対立して纏まりが付かない。そんな神学は銀河連合が降ってくるまで議論らしい議論も起こらずさらに発展らしい発展もせずに一つの結論を持って進められてきた。その一つの結論こそ次で話される。
「それが神は唯一無二ではない事ね。唯一無二ではない理由を古代種達が結論付けた理由は様々だがね、やはり彼らは何処かで髪は安っぽい存在であるが故に平気で生命は神の名を口にする事を挙げると主張する説もあればね、或は神は全ての生命の内側に居てずっと見守り続けるとする内的神論を基にして結論付けたとする説もあるね。どちらにせよね、確固たる結論付けとはいかないね。
 そんな結論を揺るがしたのがやはり銀河連合の存在ね。銀河連合が次々と先祖達を喰らい始めてから神学は議論を再開したね。皮の肉なのかね、一つの結論以降から全く進まない……下足へそくすると神学その物が一旦終わってもおかしくない程一つの結論で停滞した神学ね。それを銀河連合が再開させたのだから困った話ね。銀河連合とはやはり……グブウウウブウウ!」
「「「「「先生イイイイイイ!」」」」」
 そしてカモミチはその場に倒れ、三十八名の塾生に見守られる中で最後を迎えようとしていた……
(まだね、まだね、授業は終わってね、ないね、ないね……でもね、でもね、もうね、時間がね。神様の話ね、をね、したくね、成ったのはね、夢でね、一兆年の神々のお告げがね、だからね、だからね、やりたかったね……最後にね。最後にね、みんなの意見をね、みんなの……ああね、御免ね、レオ田蔵さんね、そしてね、みんなね・……でもね、幸せだね。こうしてね、塾生達にね、囲まれたね、状態でね、し、ね、ぇ……)

 ICイマジナリーセンチュリー二百十八年十月六十九日午後一時零分零秒。

 第八十三話 松陰は何故、功罪を遺したのか 完

 第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった に続く……

一兆年の夜 第八十三話 松陰は何故、功罪を遺したか(四)

 十月六十八日午後三時零分二秒。
 場所は迷宮の洞窟前。
 水曜の授業が終わり、これから六の時までカモミチは個別で二十五の分掛けて疑問に思う事、主張したい考えなどを抱く塾生達と相談する。しかもカモミチ一名だけで最大で六名と個別の勉強会を開くのだから労力は甚大。特に余命二の日を切ったカモミチにとっては六名を相手にするのも難しい話だろう。しかも二十五の分ちょうどに終わらないと後が閊える以上は。
 ところが今日に限り、ギガントルがトビ男と共に相談役を務めるように成る。年長者ながらにわかり易くする心掛けが上手いギガントルと塾生一の勤勉家のトビ男。二名はカモミチの為に足りない塾生の相談を手伝い、彼を助けた。これを見てカモミチは六の時に二名を残らせた。
「まさかお叱りすーるのでーすか?」
「いやその反対に有難うね。お前達さえいればこの塾は存続するね」
「それ端異なりましょう、先生。先生牙居て来楚塾端誕生しました。身寄り乃ない子供達弥一縷乃希望於託して預けた親乃願いあって築いていきました。それ於先生無し出続けるなん照言わない出下さい!」
「そうでーす。先生無ーしでこの鴨下政治塾があーりません!」
「だから如何科先生端何時まで模長生きして下さい。俺端親父似連絡して先生似有効那治療法於得よう斗試みております。それだけ俺……俺達端先生乃知識於もっと知りたい乃です!」
 君達ね--カモミチは二名の熱意に圧倒される。、
 結局、カモミチは二名を説得する事が出来なかった。その為、半までに帰すつもりが午後七の時まで熱意を聞く羽目に成った。

 十月六十九日午前八時五十二分十八秒。
 カモミチは珍しく遅れる。その為、無理を押して両翼に身の丈に余る量の風を取り込んで飛行。上手く行けば時間通りに到着する……筈だった--
 なね、何だね--カモミチの空路を妨げるモノが一体!
 鳶型銀河連合は上昇する速度に於いては空中型の中で上位に位置する。そんな鳶だからこそ遅刻で心身共に焦っていたカモミチは少し体調が良かったら串刺しに成っていただろう。それくらいに突然の発作で螺旋を発生させ、僅かな間合いで鳶型の一撃を躱せた己の幸運に感謝しながら吐血してゆく!
 吐血も又、己の肉体をまま成らない状態にするのなら中途半端に冒される事も命を危険に晒す。既に曖昧な境界線を選ぶしか生き残る道がないカモミチ。通常の己ならば実戦経験を持って鳶型を倒せる。だが、今のカモミチは満足に翼も動かせない。木に吊るされながらも周囲を確認するカモミチ。このまま鳶型を無視して迷宮の洞窟前まで飛ぶべきなのか? それとも今後の憂いを断ち切るべきなのか?
 カモミチは悩まずに選ぶ……後者を。彼は授業に間に合うよりもかわいい教え子を守る為に今後の憂いと成る鳶型に挑む。
「この選択が如何であってもね、僕は後悔しないね。レオ田蔵さんが己の選択を公開しなかったように僕もこの選択を決して後悔しないね。だから僕は只では死なないね!」
 高度成人体型五百にてカモミチと鳶型が交差する時……そのまま加速する何かと落下する何かが決定された!

 午後零時一分八秒。
 場所は迷宮の洞窟前。
 塾長の突然の遅刻に心配する三十八名。その内の二名はカモミチに代わって教鞭を振るい、午前十一時に成るまで勉強に励んだ。そして昼食休憩の終わる午後零時に入り、その二名は三十六名に休憩終了の合図を知らせに行く。
 その二名とはギガントルとトビ男。二名はカモミチに代わって授業を進めた。始めこそ身持ちが難く、談話を始めたり、欠伸を出す他の塾生を注意する際に研かが始まって満足に進まない試み。だが、十の時と半に入ってようやく三十八名の心が一つに集約し、一つの課題に向かって議論が開始された。それは僅か二十八の分もの間ではあったが、濃厚な内容と成った。
 その内容とは『真古式神武旧領に残った生命の適応力』について。そこで活動を続ける生命は穢れに満ちた世界で何ゆえに生き残る事が果たせたのか? 更には食糧はどうやって確保したのか? 子供ながらに三十八名は議論した。時には良い考えだと思うと一斉に騒音に近い程に互いが互いに譲らない。譲らなく成る時、ようやく時間が来た。本来勤勉家で冷静な筈のトビ男が時間を気にしない程夢中に成るその恐るべき議題……唯一、冷静に時間を報せたのはせっかちなワン兵衛。せっかちな彼の性格が他三十七名に時間を報せた!
 そして休憩時間が終わり、授業再開という時にマイ世は発見した--左翼だけで迷宮の洞窟前まで飛んで来るカモミチの姿を!
「あああ、先生であれええい!」
「何……本当似先生だ!」
「片方だけで飛ばーれ為ーさって!」
「みーんなああああ、先ー生の所まーで駆け付けるーぞおおおう!」
 三十八名は走る飛ぶ、そして近付く。自分達の求めていた先生の元まで!
(そろそろね、ここで翼を止めてもね、あの子達はね、拾うさね。それからね、僕はね、最後のね、最後の授業に臨まないといけないね、ンだね)

一兆年の夜 第八十三話 松陰は何故、功罪を遺したか(三)

 十月六十七日午前九時二分十八秒。
 場所は迷宮の洞窟前。
 カモミチは今日に入ってから翼を使わずに徒歩で教壇に立つ。火曜日にして今日の天気が曇り時々雨という事もあって塾生の誰もがカモミチの身体を心配する。理由は前に語られた通り。詳細は後程説明される。
「心配は要らないね。先生は君達が元気で居る限りは勝手に想念の海には行かないね。だから昨の日に続いて今の日も始めるぞね」
「始めるーと言っても何を教えるーのですーか?」
「そう言え芭ICイマジナリーセンチュリー似つい照まだ知らない事牙たくさんある。あれ似つい照俺端もっと学びたい」
「僕は星はどうして引力を放ーつのかを知りーたい!」
「おらは子供がうまれるかていを知りたい?」
「じゃあおれは一名しょうの意味を知られとう!」
「じゃあじゃあおれはおれは--」
 一遍にあちこちは応えられないね--流石に今日は仮眠記した予定の事柄を教えるつもりが予想以上に要望が多く、更には範囲外のものまであってカモミチは困り始める。
 カモミチは一旦、十の時まで要望書を提出するようお願いする。そうして集めた要望書を今日の全ての授業過程が済み次第に余った時間を何とか作って要望を纏めてゆく。漏れた要望があればそこで伝えて後日組む事を約束する。しかも一の週もの間までに。そうしてカモミチは教え子たちの為にやる……残り寿命が少ないという状況下で!
「ええね、そろそろ日の曜日の授業を始めるね。今回は国の歴史について振り返っていきましょうね」
 歴史でしょうか--齢八にして十日目に成る菅原燕族の菅原マイは目を光らせる。
「といっても国と呼ばれる存在は歴史が短いね。最初の旧国家神武が誕生したのは七百の年以上前ね。僅か八の年もの間ね、歴代最高峰とされる仙者生子が興しね、執政は同年齢の弟である読四よみしを始めとした者達が執り行うね。しかもこの国では今では当たり前の文者と軍者それぞれ独自で動くよう適っている訳ね。元々ね、旧国家神武は生子、読四、そして現在の天同家の父祖を辿れば必ず行き着くぜろの三兄弟が興したと言っても過言ではないね。但しね、零様を亡くして更には最初の一大軍団の落下に依って国土が小さい旧国家神武は地上から消えてしまったね。でもね、種は残して現在の新天神武に至るまでの道程を遺した訳ね」
「それは壱生いちせい様でーすね。零様とその方に嫁いーだリモート様の遺しーたあの方でーすね」
「それから百の年足らずで壱生様の孫に当たる仙者の参花さんか様が国家神武を最高為さった訳ね。参花様から七様までの国家神武を生子様が興した国家神武と区別して新国家神武と呼ばれる訳ね。新国家神武以降は水の惑星の軍備増強の時代でもあるね。旧国家神武みたいに喰われないように歴代の最高官達は……天同家の主は様々な施策を試みて来たね。そしてね、この新国家神武に於いて分岐点と成ったのはやはり星央ほしおね、八弥やつみね、そしてななの時代からね」
「堅実那指導者出ある星央様似軟派出天才的那閃き於する八弥様似、そしてどちら乃才能模持たない牙特殊那面出最終的似端全生命体乃希望斗成った七様です袮」
「三兄弟の時代は新国家神武を終末へと導いたのは確かね。それと同時に三つに分岐して国の種類を増やした一例でもあるね。堅実にして古風な考えが中心の星央様ね、柔軟で且高い技術と戦闘力を持つ当時は今時の若者の感性よりな八弥様ね、そしてどちらの考えも尊重した上でどちらも考案しなかった明後日の事柄を発明した七様ね。そうして星央様の三名の子供達を中心に最高官は必ず天同家にして仙者という伝統的な考えを中心に国を治める真正神武とね、八弥様の二名の子供を中心に最高官こそ天同家又は人族以外でも実力さえあれば成れるがね、象徴は必ず天同家の仙者が成るという二大指導者を中心とした古式神武ね、最後に七様を中心に選挙で選ばれた国民の代表者が任期満了まで最高官を務められる我が新天神武が誕生した訳ね。そうして国家神武の時代は終わりね、三国分領時代が始まる訳ね」
「でもその内の二国はくわれたんでしょオオ?」そう主張するのは齢九にして八の月と十一日目に成るゲネス猪族の子供である近藤イノッ士。「わけた意味なイイ」
「いやね、意味はあったね。余り良い表現ではないしね、こうゆうのは罪深い言い方だけど……真正神武が喰われた際に一方の古式神武と新天神武は喰われずに済んだね。それと同じように真古式神武が喰われたけどね、一方で新天神武は無事に済んだね。当時の生命はそうゆう事を主張するのは憚りね、余りやりたくないね。今だからこそね、今だねが、らね、こ、ぞぶううぽおおお!」
「「「「「「せ、せんせいいいいい!」」」」」」
 突然の吐血に三十八名はカモミチの所へ駆け寄る。ダッジャール家の雄であるギガントルはカモミチの吐いた血の量を見て……幾許もないと悟った。そんなギガントルに勘付かれたカモミチはギガントルを三十七名が効かない所まで案内するよう呼び掛ける。ギガントルもそれに応じて年長者として昼御飯休憩を告げた。まだ十一の時まで後一の時と二十一の分もあるというのに。
 それからカモミチとギガントルは面と向かって会話を始める。
「恐らく今日をね、除いてね、後二のね、日ね、しかないね」
「それじゃあ朝似何乃為似要望書於提出させた乃です科亜、先生!」
「可愛い教え子達にね、僕のね、容態をね、知らせてね、要らない足を加えたらね、いけないとね、思ってね」
「既似俺牙気付いている蛇ありません科、先生!」
「まだ大人に成る前段階のギガントル君だから良いのね。だがね、他の生命はそうもいかんね。余り可愛い教え子達にね、心配させるのはね、ははね、全くね、僕とした事がね」
「だった羅教えて下さい。その持病端如何して発生した乃です?」
 教えようね--ギガントルにだけ話すカモミチの過去。
 それはギガントルにとって何もかもが新鮮だった。何よりも生命一名たりとも居ないと思われた新古式神武旧領に生命が生きていた事、そしてカモミチはその生き残りである事も。それだけじゃなく、カモミチは変容した新清麻呂の森を抜け出して大中臣地方へと脱出した唯一の生き残りである事も。
 そしてギガントルは気付いた--新古式神武旧領は穢れで満ちていた……環境に適応した結果、カモミチの肉体は新鮮な安息の地では蝕む物と化して今に成ってそれが発現したと!
「成程ね、面白い発想ね。でもそれを証明するにはね、まだ材料がね、足りないね」
 これだから大人乃世界端、大人乃世界端--考えが硬直しがちな大人の世界では証拠が全てであり、翔子がなくとも面白い考えだったら採用される子供の世界の常識は通じない……故にギガントルはまだ己が子供である事に歯痒い思いを抱く!
(ギガントルの考えを認めない訳ではないね。でもそれだと全生命が適応と呼ばれる肉体の神秘を信じられなく成るね。適応さえ信じられなく成ったらね、僕達はこれから何を持って信じる事が出来るね!)

一兆年の夜 第八十三話 松陰は何故、功罪を遺したか(二)

 十月六十六日午前九時零分五十四秒。
 場所は迷宮の洞窟前。
 そこで異変が起こった。それは迷宮の洞窟より突然現れた猿型と犬型。その対処に塾長であるカモミチと熟成にして最年長であるギガントルがそれぞれの獲物を以って挑む。それぞれ十八の秒と一の分にして二十七の秒を以って終わらせる。
「物部棒を使った戦いを以ってね、最小で犬型を仕留めたね」
「こちら端猿出模速度弥力模犬型乃方牙上那乃似如何して先生乃方牙早く倒せる? 力模獲物模俺乃方牙上那乃似!」
「確かに力や速度では大きいモノ程速くも大胆さも上ね。でもね、技だけじゃなくて心も経験も大きく上回れば多少の若さくらいなら軽くあしらえるね」
「だいなみずむな事じつだね」そう驚くのは齢十にして四の月と八日目に成る武内バンディクート族の子供であるバンディロス。「あぐれっしぶにどうしたら先生みたいに強くなれる?」
「それは銀河連合の死体を片付けてから教えましょうね」

 午前十時三十分一秒。
 二体の死体は只埋めるだけでは埋めた場所を中心に穢れが進行する。その為、埋める前に死体を墨で覆い、それから塩を入念に撒いて包み込む。最後に菅原紙で全身を包んだ後に掘った穴に放り込んでから土を被さる。それから一の分掛けて黙祷する。こうして黙祷を終えた塾長含む三十九名は月曜の授業を始める。
「今日の授業は満ち潮についてだね。如何して月の日に限って潮が影響を受けるのかね」
 遠過ぎる過去に於いては未だ重力の成り立ちについて彼らは得手しない。それだけ天体に関する情報収集がまだ不十分であるが為に。故にカモミチはそれについては自分の知る段階でしか答えない。
「月に依りね、成人体型一に満たない浜辺も何故か二或は三まで迫るね。これにはある事が関係するね」
「きっとお月ー様が降りてー来て水面ーを高くしーたんだ」
「だからこれで四回目ね、ワン兵衛君ね。早とちりは良くないって言ってるのに百回も二百回も注意するのは大変だね」
「ごめんーなさーい、先生ー」
「わかれば良いのですね。僕は君の出来が良くないから注意するのではないね。可愛いから注意するね。教え子を持つ先生は教え子を可愛いが余りに出来る限り良い大人に成って貰いたくて注意するのですね。可愛くなければ今頃は注意しないね」
「わかりましたー。こーれからも--」
 だかrってね、何度も同じ事を注意し続けられるほど僕も懐の広い生命ではない事を念入りに……ね--釘を刺すカモミチ。
「ううーう」
「ではでは話の続きと行きましょう……っと言ってもね、満ち潮についてはまだまだ知り得ない情報も多いから憶測でしか説明出来ない事をここに詫びるね。ではでは前座はこのくらいにして如何して月の影響で満ち潮が起こるのかね?
 それは引力が働くからね。何でも月に近付けば近づく程に海は月の方に引っ張られ、自然と成人体型一にも満たない潮がそうゆう時に限って二或は三以上も到達する訳ね。引力は有り得ないって言いたいね?
 引力は林檎を枝から切り離す際に地面に落下する理由を踏まえればわかる通りに星に住む僕達が空中種族以外が飛べない理由にも関係しているね。それだけじゃないね。僕みたいな空中種族が風を受けて空を飛べる理由にも関係するね。確かに体重が軽くね、少しの空気を翼に浴びるだけで飛べるけどそれは星の内部で行き来する空気が受ける引力次第ね。もしも引力が働かなければ僕は上手く風を受け流せないね。引力のない世界とは即ちね、力の流れがない世界……自分自身がばたつかせるだけであっち行ったりこっち行ったりして危ないでしょうね。だからこそ引力はこの星に於いてもね、我々生命にとっても大事な要素ね。
 そんな引力を月も持ってるね。だからこそその月が放つ引力で満ち潮が発生するね。これを覚えておくと便利ね」
「でも疑問がありーます」挙足するのは三十八名の中で最も勤勉な齢十二にして九の月と二十一日目に成るボルティーニ鳶族の少年畑トビ男。「風まで引力に左右さーれる事でーす」
「良い所に気付いたね。確かにその通りね。何故引力に左右されるのかね? そもそも星の内部で発生する風というのは元々空気の塊を押しのけた際に受ける物ね。ほら団扇で仰ぐ事がそうだろうね。あれって力一杯空気の塊を押し退けるから発生するね。
 但しね、引力と風の関係については明日始める予定の……ウウウね!」
 突然、左手羽先で胸を抑えるカモミチ。心配で駆け付ける三十八名の塾生。どうやらカモミチには持病を抱える模様。それについては後程語られるだろう。
(今回はね、ここまでね。四の年より前に生き残りはした物の……代償として僕は長く生きられない体に成ってしまったね。でもね、それでもね。僕はこの命尽き果てる前に可愛い教え子達にね、僕の全てをね、教えねばね、成らないね!)

一兆年の夜 第八十三話 松陰は何故、功罪を遺したか(一)

 ICイマジナリーセンチュリー二百十八年十月六十三日午前九時八分十一秒。

 場所は大陸藤原大中臣地方迷宮の洞窟前。
 そこで齢二十三にして七日目に成る応神鴨族の青年が齢七から十五までの子供から少年まで全部で三十八名集めて講義を開く。
「今日から第三回目の講義を始めるね。今回は曜日について勉強するね。現在は金曜日だから覚えておくと便利だね」
 彼の名前はダドロギノカモミチ……ICイマジナリーセンチュリーで言えば一年前に藤原レオ田蔵の元で新清麻呂の森を攻め立てて、唯一生き残った生命。生き残った彼は奇跡的にも新清麻呂の森を抜けて新天神武菅原軍に保護され、こうして大人と成った。だが、彼の心には今もあの頃の思い出が渦巻く。その話は各区分の終わりに紹介する。
 先ずは曜日に関する講義を追ってゆこう。
「良いね、曜日とは働く日と休む日を明確にする為に考案されたのではないね。これには深い訳が……って足上げるのが早いね、菅原ワン兵衛君ね」
「じゃーあさあ、日曜以ー外は別に月ー、火、水、木ー、金……と分けるー必要なーいと思います」
「それに付いてを説明しようと思っていたのに君は三の日連続で早とちりね。話は最後まで聞いてこそ深い意味があるのですね」
「えーえー、面倒ー臭い」
「まあまあ、その為に紙の記録帳を採ってるね。それを採る事で頭の整理も兼ねるね。とはいえね、要点はこちらで記すよね。言葉だけ発して黒板に要点を記さずに子供達に気付かせようとする碌でもない教師が居たりしたら其れこそ教える側としても辛いね」
「ところ出曜日於学ぶ意味っ照これ科羅話す乃です科?」
「君もワン兵衛君と同じく忙しな生命ね、ギガントル・ダッジャール君ね」
「それ端善端急げっ照言います支袮」
「最年長の生徒だからって流石に人生を急ぐ物じゃあありませんね」
 因みに二名の出身と年齢を紹介しよう。齢九にして八の月と一日目に成る菅原犬族の菅原ワン兵衛。常に拙速しがちな生命。好奇心旺盛で何事も一の秒よりも早く知ろうと焦る。
 そして齢十五にして十一の月と八日目に成るテネス鬼族のギガントル・ダッジャール。医学を目指すダッジャール家では珍しい鬼族本来の闘争本能が抑え切れない生命。
 さて、彼らを紹介した所で本題に入る。それは曜日が作られた理由。遠過ぎる過去に於いては次のようなカモミチの主張した通りと成る。
「先ずは休みが中心的な割合を占める日の曜日ね。こちらはお日様と呼ばれる朝ね、昼を照らす星の神に捧げる為の曜日であるが故にほぼ全ての生命がこの曜日に休みを摂るね。全身にお日様の光を浴びて仕事に於ける考えを一旦休ませて心身に光を溜め込むのが目的ね。
 次に月の曜日ね。こちらはお月様と呼ばれる夜を統べる星の神に捧げる為の曜日であるね。この曜日では逆に夜を知りね、仕事を思い出す為にこの日に多くの生命は仕事に励んでいくね。だからこそ月の曜日では僕達は心身共に鈍いのはね、仕事を思い出すのが辛いからなんだね。
 三つ目が火の曜日ね。それはここ水の惑星の隣でありね、お日様から離れた星の事を指すね。其処を統べる神様に捧げる曜日として僕達生命は仕事を活発にさせるね。故にこの曜日では心身共に激しく感じてしまうと思うね。それはきっと火の星の神様が本格起動した証拠ね。
 四つ目が水の曜日ね。こちらは僕達が住む水の惑星……を示した曜日ではないね。実は灰の惑星を示した曜日ね。お日様に最も近い灰色の星の神様に捧げる曜日として僕達は全身を灰のように済ましね、えね、わからないってね? 確かに灰なのに水の惑星なのかね? 実は元々灰の惑星は水の惑星……読み方としてはすいの惑星と命名される筈だったね。ところが当時惑星を決める学者達はこの星の瑞々しさにこそその名称が相応しくね、更には灰の惑星には望遠鏡で幾ら見たって水と呼べる色彩を見出せなかった為に結局今の名称と成ったね。それを惜しんだ曜日学者が灰ではなく、本来付けられる筈だった水という曜日を付けたね。もう少し理解したいなら後で質問しに来てね。
 五つ目が太陽系で最も大きいと言われる木の惑星に因んだ曜日ね。こちらでは仕事を積んだ分がやがて木の幹のように太く分厚くなる時期ね。ほら、徐々に一息付けられそうな程に仕事の成果が上がった曜日だと思わないかね。心身共に境目に入り、ここから先は下ってゆくようにね。この曜日は木の星の神に捧げる為なのか、ほぼ七つある曜日の中で中間点に位置するかのようね。それくらいに尊いね。
 六つ目が金の曜日ね。水の惑星の隣でお日様に近い位置にあるこの金の惑星の神様に捧げる曜日なのかね、この曜日では心身共に金色のような状態と成るね。いうなれば下り坂に転がり続けるせいなのかね、誰を感じないと思わないかね? それは脳が休みの信号を届ける為ね。だからこそこの曜日で必ず仕事を済ませる事が重要に成るね。でないと体が休まらないと僕は思うね、あ……まね、いっかね。
 最後が土の曜日ね。こちらは木の惑星に次いで巨大な土の惑星の神様に捧げる為の曜日ね。だからこそこの曜日では土の様に心身が怠く成るね。だからこそ週休二日を主張する評論家達はこの曜日も含めて生命は休むべきだと主張するけど……中々いかないね。何せ残った仕事を済まさずして休むなんて神々に何と申し訳ないと思うかね。
 まね、そんな感じで全ての曜日を大体説明したね。次からはICイマジナリーセンチュリーについて語って行こうかね」
 こうして第三回の鴨下かもした政治塾は好調のまま始まる……
(絶対に変えてやるからね。僕はこうして生きているのにも意味があるね。絶対にみんなの仇を取って僕の生きる意味を見出さなくちゃいけないね。その為に僕は奴等への果たし合いの前にレオ田蔵さんの遺志を受け継ぐ若き芽に様々な事柄を教えなくちゃいけないね!)

雑文二百回記念

 如何もdarkvernuです。この度、雑文は通算二百回を記録しました。長くやった甲斐があったね。
 早速始める前に『格付けの旅』が更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<黒魔法の章>をクリック。
 それじゃあ二百回を記録してやって行きましょう。

 お金稼ぎはちと大変だな。お金についてやはり無知な自分はお金稼ぎする為には積極的に売り込む事が大事であり、尚且つ交友関係を大事にして彼らを宣伝係にする……だが、自分はその努力を怠って四年。ホームページ立ち上げ時期を踏まえれば五年……未だ芽吹かず。
 だが、同時に安心もする。有名に成りたいという俗心を持つ一方でこそこそしたいという下卑た心も同時に育つ。一躍有名に成るとその分だけ誹謗中傷が集まる。自分は恐いのだ。誹謗中傷が。心を抉る言葉の数々に備えはすれども其処は慣れない身。勝算が大きいという感情よりも勝る。心傷付き、下手な反論をしてしまうのではないかと恐がる。二十台に入る前から形成された人間性は一朝一夕では引っ繰り返る事が有り得ないように自分も又、引っ込み思案の性格が治る事は一生ないだろう。
 それでもこうして活動する意味は何か? 国の為、家族の為……否、自分はそこまで愛国戦士ではない。じゃあ何か? 自らを精進させる為……これに尽きる!
 精進こそ自分に課せられた使命。有名に成りたいだのちやほやされたいだの……そんな物は三の次。本当は精進する為に五年間も活動し続けた。そう思えると依った心身も清浄へと近付けるだろう……


 という訳で時事ネタでも試作品でもなく、本音の一つを語った。やっぱ本音を隠して活動を続けるのはこれがまた難しい。何故なら何れは本音の重さに圧し殺され、活動を断念せざる負えない。それだけに本音とは貯めて良い物ではないしな。
 という訳でつまらない物の解説はこのくらいにしよう。

 二百回記念にしてはしみったれると思った貴方……正しい。だが、自分はそうゆう事に気遣える人間ではないのでこれからもマイペースに活動を続ける。それじゃあ今回はここまで。活動を続ける際のポイントはやはり無理な目標を立てない事、次に人目を気にしない事……今はこれくらいしか言えないな!

陰謀論がもしも本当だったら

 如何もやっぱほっしゃん、って屑だな……と元芸名でストレートに星何とかを言う自分darkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が土曜日に更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<黒魔法の章>をクリック。
 早速だが、何とか山英利を悪く言う物ではなく……パヨパヨチーンが良く口にするある陰謀論について紹介するぞ。

 時は二十一世紀……日本では暗黒の独裁政権が幅を利かせる。奴の力は強大で少しツイートするだけで匿名だろうと相手を特定して青服が不当逮捕する時代。それだけでなく、何か拙い事があるとアメリカにトマホーク五十九発撃たせ、人口台風に依る選挙妨害も果敢に行い、北にミサイルを撃って自分に有利なように事を運ばせる。余りにも全知全能故にブログでちょっと批判の書き込みをしようものなら即務所に送られる。少し不具合があると直ぐに人工地震を起こし、太陽フレアを起こして居のままに操る。
 彼の名前は内閣総理大臣サイボーグ……歴代最強の総理大臣を欲しいままにする全知全能の力を持つ。中東をコントロールし、更には強面のロシア新皇帝すら思うがままに動かすサイボーグ。お腹のサイボーグ手術を受けて第一次政権に比べて遥かにパワーアップしたサイボーグは最早誰も逆らえない。
 何か起こる度に人々は心の中でこう思う--水爆実験も清原逮捕もガソリーヌの不倫も前何とかの過去のオモニ写真もヨシフ先生が間抜けなのも全部全部サイボーグのせいだって!--と。
 そんなサイボーグの独裁体制に光が差し込む……その名もアベノセイダーズ。彼らは事ある毎に現総理のせいにする事を生き甲斐にし、却って現総理を強くしてしまう困った集団。
 ……本音を言うと冒頭で紹介したように他国を気ままに動かし、自然を動かす力があったらとっくの昔にあんたらは牢屋行きだぞ!


 という訳で結局は不真面目を貫けない自分だった。本当にねえ、あいつらの妄言は馬鹿々々しくて嫌に成るんだよ。
 兎に角、陰謀論の馬鹿らしい所は奴等がそれを示す証拠を出さない事。本当に出来たら必ず証拠が出る筈だからな。ところが、調べて来ると必ず陰謀論の欠陥が浮き彫りと成る。例えば南京事件然り、慰安婦然り。百人切りが本当で更にレイプし続けるのだったら必ずレイプされて生まれた子供達が出て来るのが普通だろう。実際、ベトナム戦争では南新羅軍によってレイプされて生まれて来たライダイハンという子供達が出てきている訳だからな。今でもベトナムにとって拭えない傷跡として語り継がれる……マズゴミは反戦は主張してもこうゆう所は無視するからな(だから塵呼ばわりされるのだけどな)。仮に三十万以上殺したのなら必ず帳簿が合わないと意味がない。故に南京大虐殺もアウシュビッツの大虐殺も捏造の可能性が高い。実際に三十万人も殺されたのなら足りない分は何処から出て来たのか? 六百万人も殺されたのなら如何して戦後間もない時期のユダヤ人の数と帳簿が合わないのか? 後はどうして同じファシズムなのにイタリアだけは虐殺の話が出ないのか? まあこれを覆すと困るのが常任理事国だからな。故に東京裁判もニュルンベルク裁判も……おっと脱線し過ぎた。
 兎に角、陰謀論では歴史は動かない。陰謀こそあれども結局はその当時の最高指導者の決断で物事は動く。なのでそこに魔王ガーネフの陰謀だとか何だとかを言ったって空しいだけだといい加減にセイダーズ共は気付こうぜ!
 という訳でショートストーリーの解説を終える。

 第八十二話の解説をするぞ。今回は大塩平八郎の乱が僅か一日で終わったように本編もそれに合わせてあっという間に瓦解する様を綴った。正にバッドエンドの常道であり、如何に銀河連合は加減を知らないのかを物語る。奴等の領域に入る前に入念な作戦を立てなかったせいであっという間に組織は瓦解する……正に大塩平八郎の乱が乱としてはお粗末であったかを物語るように。あの与力は民の為と言っておきながらやった事は私怨も含めた余りにも人の為にやる物のする事じゃない。おっと大塩平八郎の悪口はここまでにしよう。兎に角、追い詰められた組織程……脆い集団は居ない。追い詰められると確かに力を発揮するけど結局はそこまで。故に上に立つ者はそうゆう失敗を教訓にもっとずっと現実的な立ち回りをする事が大事だろうな。
 以上で第八十二話の解説を終える。

 それじゃあ予定表と行こう。

     九月十八日~二十三日    第八十三話 松陰は何故、功罪を遺したのか      作成日間
      二十五日~三十日    第八十四話 大久保は何故殺されなければ成らなかった 作成日間
     十月二日~七日      第八十五話 躯伝の空 躯伝、雄略大陸に着く     作成日間
        九日~十四日    第八十六話 躯伝の空 躯伝、政治に参加する     作成日間

 九月中に市子ちゃんの奴は終わるが、商業用が発売する月は十月に成りそうだな。まあ、そうゆう事さ。
 という訳で今回はここまで。東芝がここまで無能だったとはな。つーかTPPもそうだけど経産省の除鮮もやる必要あるな。

試作品 迷探偵市子ちゃんの反抗期 需要ないのに続編とか有り得るかよ、試作品(1/5)

 如何も格付けの旅を一取り執筆したばかりのdarkvernuです。
 早速市子ちゃんをやって行きましょうか。

 ケース4 張五飛クロスオーバー黒歴史事件

 午後一時五分……市子ちゃんと駆能ちゃんが昼食を食べ終えて一組の前を通り過ぎようとした時に事件が起こる。
「いてえ、いてええ!」
「何するのだよ、チャン君!」
「それはこいつが悪だからさ!」
「止めろよ、そんなの殴る事ないだろうに!」
 一組教室内で留学生の張勇仁がクラスメイトで元北新羅人の金田狩生(かねだ かりお)君を三度も殴った。止めに入るのは日本人の朝霧雄一と元南新羅人の文正良英(ふみまさ よしひで)君。
「何するのだよ。俺が何かしたって言うのか!」
「こいつは文正の言葉を鵜呑みにして殴りかかったに決まってる!」
「んな事言うな、チョッパリ!
 俺はこうゆう名前だけど、そんな争いを煽る事言ってない!」
 収拾がつかないと感じて市子ちゃんは駆能ちゃんの腕を引っ張り、その輪に参加。
「ねえねえ、何してるの?」
「決まってるだろ、このエラ野郎に正義の鉄拳を食らわしてるのだよ!」
「イデデ、俺が張君の机の引き出しからマオカード盗んだ覚えないって!」
「嘘吐くな!」
 殴りに掛かろうとした所を市子ちゃんが編み出した菩薩拳が炸裂して張君が尻餅する。
「凄い、市子ったらまた変な技を覚えてる!」
「漫画読んで一ヶ月掛けて練習したら出来た」
「無駄な事には……じゃなくて争いの原因を突き詰めなくちゃ!」
「ねえねえ、本当にカリアゲ黒電話が盗んだと思うの?」
「俺の名前は金田狩正だって」
「ああ、こいつが俺の机の中から右手やる瞬間をこの目で見たからな!」
「俺も証人だ」
「えっと南新羅大統領のムン工作員?」
「チョッパリめ、何処までも日本人憎い!」
「まあまあ、兎に角……二人の証言があるから金田に疑いの目がある訳ね」
「俺が間違いだと言いたいか、二人は!」
「そうよ。それに真犯人は……この中に居ないのよ!」
「え、そうなの!」
「ええ、真犯人……それは張君を洗脳したズール皇帝なのよ!」
 当然、その場に居た全員がバナナの皮に滑って転ぶように転んだのは説明するまでもない。だが、お陰で文正君のポケットの中からマオカードが出て来たのは不幸中の幸いなのか?
「あ、ああああ!」
「まさか文正が!」
「あ、こ、これは、これはあれだ!」
「何があれだ、オイ文正あああ!」
「ズール皇帝の仕業ニダ!」
「そんな言い訳が通じるかあああ!」
 この後、先生が止めに入るまで真犯人である文正君が張君に蛸殴りにされたのは言うまでもない。この後、二人は担任にして国語科の鏡京谷(かがみ きょうや)先生に叱られたのは説明するまでもない。
「流石は私の名推理ね!」
「ううう、何か納得しないよ!」
 推理は外れようとも犯人を炙り出す事に納得出来ないのも無理はない……


 という訳で自分のお気に入りで会えるスパロボのある迷場面を事件にした内容。しかもアジアのある国々の状況も取り入れて事件にした訳だよな。全く特亜三国はさっさと滅んでくれないかな?

 ケース5 冤罪掛けられるカイト事件

「誰じゃああ、廊下にこんな傷を付けたのはアアアア!」
 午後二時十一分……用務員で五十代前半のベテラン原田和日郎(はらだ かずひろう)さんの雄叫びを聞いて教室に飛び出す市子ちゃん。彼女は一分もしない内に一階東棟の廊下に到着!
「如何したの、又からくりサーカスの続編迫られる--」
「来て早々に何阿呆な事言うのだ、君は。それに廊下を走るのじゃない!」
「それはそれ、これはこれ……ところで何か!」そこで市子ちゃんは気付く。「あ、これって三爪痕?」
 それは外に向かう傷の他に対照的でほぼ同じ長さの傷と左右の足を結ぶかのように同じような長さの扇形の傷。外に向かう傷以外は胃とされて出来上がるようにも捉えられる悪質な器物損壊。怒って当然だろう。
「そうじゃ。来てみたら何者かが傷を入れたのじゃ」
「えっと前見た時は何時頃?」
「確か一時に十分頃じゃ。その時はこのような傷は無かったな」
「という事はトライエッジがここに来て誰かを未帰還者にしたのね!」
「何の事か知らんが、兎に角……じゃ。こうゆう悪戯した奴は見つけ出し次第に取っちめないとな!」
「うーん、一体如何やってその犯人を呼び出そうかなあ?」
 だが、市子ちゃんには時間があった。その為、原田さんにその時間帯に怪しい人間を片っ端から読んで貰い、体育館に集められた。
 午後三時四十分……市子ちゃんが体育館に入るとそこには原田さんを除く六名もの容疑者が集まる。
 君は確か彩峰くんの言ってた少女探偵かね--校長の矢田歪図(やた わいず)先生。
 困るよ、君--教頭の天城灰(あまぎ はい)先生。
 その時間暇だからってどうして私まで--市子ちゃんとは切っても切れない縁を持つ国語科の彩峰先生。
 全く散々美奈子ちゃんを困らせおって--前科持ちで今では彩峰先生の夫である二組副担任で社会科の栗林洋三郎(くりばやし ようざぶろう)先生は妻のしりを触り、この後に右ストレートを浴びる。
 全く最近の若い者はSAO絶頂期の御時勢に何サイバーコネクトの中古に嵌ってるのですか--六年前の事件でお世話に成った用務員のペンネームグッチ小物界の大物さん。
 てめえ何か言ったか、最近タカスの野郎がむかつくからよおー-突然怒り出すのは六年前の前科持ちである同じく用務員のペンネーム海砂利水魚アリタンさん。
「わかったぞい、犯人が」
「ええ、確かこの六人が犯行時刻にアリバイないのよね。じゃあ犯人は彩峰先生にセクハラした……前科持ちの栗林先生ね!」
「イデデ……え、俺?」
「……理由を聞こうじゃないかね」
「フッフッフ、そりゃあねえ。あれだよ……栗林先生は。hackのファンよ!」
「確かにファンで十一月に発売予定の新作を買うつもりだけど……だからって如何してここに呼ばれたのかわからねえぞ!」
「え、事情を説明してないの?」
「あ、忘れていちゃわ」
「コラ、市子ちゃん。早とちりは探偵として失格よ!」
「ががーん……そんなあ、これじゃあジェラシーボンバーが!」
「何だよ、それ?」
 其処を落ち込む所に市子ちゃんの常人らしからぬ部分。
「……でもわしも思わず早とちりする所だったな。有難う、小さな探偵さん」
「え、如何ゆう意味?」
「犯人はそう……海砂利水魚アリタンさん!」
「お、俺かよ。俺はやってない。だ、第一さっきから何の話か知らないからさあ!」
「うん、この子が推理するまでわしはお前が犯人だと思った。前科者だしな……でも違った。犯人は……グッチ小物界の大物、お前じゃ!」
「な、何を馬鹿な。私が、私が何をやったというのだ!」
「さっきから何の話をしてる?」
「そうよ、何の事件があったの?」
「実は--」
 市子ちゃんと原田さんは現場まで案内させた。すると--
「これは酷い」
「それで呼び出したのね」
「え、という事は!」
「そうじゃ……五人は現場を見るまで何の事件でわしに呼ばれたのかわからなかった。ところがある者だけは現場に来る前にまるで知ってるかのような事を呟いた……そこのグッチ、お前じゃよ!」
「私は犯人じゃない!」
「じゃあ何故『全く最近の若い者はSAO絶頂期の御時勢に何サイバーコネクトの中古に嵌ってるのですか』という言葉が出る? わしは説明し忘れた事なのにさも知ってる様な口振りじゃないか!」
「う、それは!」
「た、確かにおかしい発言ね。ここに来ないと少しはそんな言葉出る訳ないし……市子ちゃんは喋ったの?」
「全然」
「という事はつまりじゃ。お前の可能性が高い訳じゃな」
「ば、馬鹿にしやがって。だ、第一に私は六限目だったか……その時にここへ訪れたのだよ!」
「それを証明する人間は?」
「う、そ、それは!」
「その可能性は有り得ないな。だって彼は六限目の時に……えっと天城君?」
「ああ、ちゃんと私に叱られましたね。二階西棟の廊下にある柱を蹴ってる現場を目撃したので私が一回中央にある校長室まで連れて行ってね!」
「ヒグウウ!」
「柱蹴ってたのね。幾ら最近グーグルアース発言以降活躍出来ないからって」
「う、ウウウウ、うオオオオオオオオオ……闇の組織と戦う為にやってたんだあああ!」
 ここにグッチは自供した。本当の理由はとある備品を運ぶ際に誤って廊下を傷付けた。それを隠す為にわざと意味深なように二本付け加えて誤魔化した。その傷にしたのは最近売り払う前にGUをプレイしたら久方振りに嵌ったのでそれを基にこのような事件を起こした為。よく見ると確かに外に向かう傷以外は何か意図して傷を入れてるように捉えられる。成程、事故を誤魔化す為に愉快犯の仕業にしたか……それに依り、グッチ小物界の大物は御用と成った。
「全く蒼炎のカイトのせいにするラッセの兄貴は酷い奴よね」
「何の話か知らないが、罪を被る者は何時だって理不尽だという事を知らないとな……わしも君も十分反省しようじゃないか!」
「う、うううう!」


 という訳で『迷探偵市子ちゃんの反抗期』をお届けしました。基本、自分は意図するように犯人を決めていない。書いてゆく内に自然と犯人を選ぶ方が良いと思ってやってるからな。だから緻密なんてあってないような物だからね。特に市子ちゃんの場合は犯人捜しよりも寧ろ市子ちゃんの迷推理が主なポイントだからね。

 という訳で今回はここまで。慶応の教授が陰謀論を主張するとはな……陰謀論を主張した時点で教授として終わりだぞ。ふざけるのも大概にしろよ!

試作品 迷探偵市子ちゃんの反抗期 需要ないのに続編とか有り得るかよ、試作品(0/5)

 如何も北に徹底した態度で臨む時に阿呆な食糧支援をやろうとするどっかの南の大統領には最早何も期待しないと感じてしまう自分darkvernuであります。
 では今回も市子ちゃんをやって行きましょう。

 ケース2 ルガール五回目の自爆事件

 放課後の三時五十二分……体育準備室入り口前で脳震盪を受けて倒れている二年生を発見した市子ちゃんと山田君。
「あちゃあ、顎に強烈な一撃が来てる」
「酷いよ、これ。直ぐに保健室に運ぶよ」
 五分後、平衡感覚が少しまともに成った二年四組の生出流(はいで る)先輩から事情を聴く二人。するとある生徒から飛び回し蹴りのような一撃を受けて倒れたとの事。
「きっとジェノサイドカッターね」
「ゲームでしか通用しない技が上手くヒットしたね」
「兎に角、俺達は喧嘩してたさ。只、誰と喧嘩したのかわからないのだ。確か喧嘩した相手は四人組の筈だから」
 とそこへ保健室表口が開いて入って来るのは金髪、茶髪、眉毛無し、そしてベッカムヘアーと今も変わらないような不良がズボンずらし気味の姿で登場。
 ここに居たかあ、生出--制服を開けるのは金髪で二年五組の葉和戸基秀(はわど ぎす)先輩。
 如何だい、俺のジェノサイドカッターを浴びた感想は--同じく制服を開ける茶髪で生出先輩と同じクラスの新井規夫(あらい のりお)先輩。
 五面ねえ、実は大将の恋人が来たと思って逃げちゃって--と現場に居ない理由を告白する制服をベルト代わりにするシャツ一枚で眉毛無しの二年六組の灰寺亜出(はいじ あでる)先輩。
 今度はギガティックサイクロンでも試そうか--ベッカムヘアーなのはSNK系列の格ゲーに詳しい同じく制服をベルト代わりにするシャツ一枚の二年五組の根岸昭人(ねぎし あきと)先輩。
「ああ、一発でわかりましたね」
「ええ、生出先輩を脳震盪にした犯人……それは灰慈先輩、貴方ですね!」
「いや、僕はまだ喧嘩してない!」
「じゃあ根岸先輩の仕業ね」
「俺は考案するだけでまだやらないぞ」
「じゃあ大将と思われるナイトメア葉和戸先輩」
「はあ、ナイトメア? それよりも俺達はこいつと一緒に帰りにここへ尋ねたのだよ。それに喧嘩じゃなくてあれは敵対校との予備演習の為に生出と新井が互いに技を掛け合ってたのだよ!」
 こうして謎が判明。それを裏付けるかのように生出先輩の記憶が蘇り、彼は喜びの握手をカウンターするかのようにクロスカッターが炸裂してリベンジを果たした!
「全く不良はこれだから子供染みてて寒いのよ」
「市子ちゃん、君の方がずっと寒いと認識されるよ……それ!」


 という訳で少し低空飛行気味だが、続きと行きましょうか。

 ケース3 猪木ハニートラップ事件

「ない、ない、ないいいいい!」
 午前八時十二分十三秒……しゃくれ顎の三年一組担任で体育科担当の猪狩純一(いがり じゅんいち)先生は職員室内にて悲鳴を上げる。この場に居る五人の教師の他に自由行動ごっこをしていた市子ちゃんも駆け付ける。
「如何したの、ハニトラに掛かりやすい猪狩先生?」
 コラ、宮塚さん……失礼よ--と注意するのは市子ちゃんと山田君、そして青野駆能(あおの くのう)ちゃん所属の一年二組の担任である現在三十二歳の彩峰美奈子(あやみね みなこ)先生。
 もう、猪狩先生ったら大袈裟ねえ--昨日よりも美人な四十代後半の三年二組副担任で国語科担当の安藤宇月(あんどう うづき)先生。
 きっとまた愛人と寝て何か取られたに決まってるわ--と普段の猪狩先生の女癖の悪さを知る一年五組副担任で理学科担当の小保方靖子(おぼかた やすこ)先生。
 って宮塚……お前何しに来てるんだ--実は昨日に続いて事件に巻き込まれるのは三年六組の副担任の数学科担当の深川涼雅先生。
 まあ、これが噂の宮塚さんなの……スカートの丈を長くして臍出しなんて時代間違ってるわよ--実は元スケバンだった五十代前半の一年五組担任で英語科の須毛番(すげ ばん)先生。
「ああ、ここに居たのね!」
 とそこに地毛が青色の青野さんがやって来た。彼女は一昨日から自宅の機械工場にて最新のヨーヨーを盗んだ市子を取っちめる為に朝早くから息を荒らして探していた。
「あ、駆能ちゃん。良い所に来たね、ちょっと手伝ってよ」
「それよりもお祖父さんのヨーヨー返しなさい!」
「あ、そうそう猪狩先生は何かあったの?」
「このマイペース人間め!」
 苦悩は諦めて市子の手伝いをする羽目に。そこでわかったのは何と昨日の夜十一時に猪狩先生はラブホテルにて彩峰先生以外の今職員室に居る先生とセックスに講じた模様。その際の三人の中の誰かにプロレスチケット入りの財布を盗まれたとの事。
「良かったわ。私は容疑者から外されるね」
「俺はノンケが趣味じゃないし」
「うう、益々先生信じられなくなるって!」
「まあまあ、学生セックスするよりマシだし」
 そうゆう問題で済ますのが市子ちゃんである。彼女は一般中学生とは倫理観が隔ててある。
「えっとこの中で財布盗んだ人は居るの?」
 え、私は盗まないわ--と答える小保方先生。
 誰があんな炎上系が出場するチケット入った財布盗む物ですか--と答える須毛先生
 それって前に見たけど、氷室選手出場の格闘技イベントと何が違うの--と逆に尋ねる安藤先生。
「良しわかったわ!」
「ほ、本当か……宮塚!」
「はあ、一応宮塚さんの推理を聞くわね」
「市子……またおかしな推理したらボディーブローよ」
「大丈夫大丈夫。今回は理路整然とするよ!」
「ハイハイ……それで宮塚さんの推理はどんな感じ?」
「そりゃあねえ。犯人は……綺麗に成った安藤先生よ!」
「え、私? 私が綺麗に成った事で犯人扱いされる訳?」
「そりゃあそうでしょ。綺麗に成るという事は猪狩先生とセックスした証拠よ!」
「この馬鹿ちんがああ!」ボディーブローを決める駆能ちゃん。「それさっき猪狩先生が証言したでしょうが!」
「コラ、暴力は止めなさい!」
「でも……わかったぞ、犯人が!」
「ゲホゴホ、ええーふかわりょう先生が答えるの?」
「深川涼雅だ、宮塚」の後に咳き込んでから犯人を指さす深川先生。「犯人は須毛先生……貴方ですね」
「え、私!」
「須毛先生が、盗んだの?」
「何を馬鹿な。あんなしゃくれ顎の財布を盗む物ですか!」
「じゃあさあ、何故『あんな炎上系が出場するチケット入った財布』と答えた?」
「え、そ、それは、あ、実は財布の中身に入ってたチケットの字が見えたの」
「いや、チラ見では誰の試合かわかり辛いよ。しかも対戦する相手の顔は映るけど、あそこには関林選手と蔵地選手以外の選手は映ってなかったよ」
「え、そ、それは、あ、実は試合見て来たのよね。その時に前座として炎上系の柴田勝家(仮)が勝手に参戦してたのよ!」
「え、あいつってプロレス出来たの?」
「其処つっこむ所じゃないでしょ、市子!」
「んん、チケットにそんな事書かれてなかったぞ」
「え、え?」
 ここで墓穴を掘る須毛先生。
「確かに今日の夜明けまでに柴田勝家(仮)選手が出て来ましたね……でもこれアップされたのが今朝の八時だぞ。須毛先生は如何やってその情報を知った?」
「え、とえっと……ウウウウ、ウワアアアア!」
 元スケバン……ここに撃沈。動機は関林選手が久方ぶりにマーヴェラスとして帰って来ると聞いて限定のチケットの購入をしようとするも抽選から外れ、放心中に猪狩先生とラブホテルで羽目外そうと思った時にチケットが飛び込んでそしてお金目当てに偽装して財布を盗む事に。
 こうして事件は解決。淫行含めて猪狩先生、安藤先生、小保方先生、そして須毛先生は謹慎一から三ヶ月の処分を受けた。
「流石わたしよ!」
「市子は黙っててよ!」
「中学生に成っても迷推理に拍車が掛かるわね!」
「知ってるのですね、彩峰先生は!」
 市子ちゃんの活躍はまだまだ止まらない……


 という訳で『迷探偵市子ちゃんの反抗期』を紹介しました。先生方の闇というのはこの作品では軽く流して紹介されますのでここでは市子ちゃんの迷推理を中心に数々の事件の謎を解決してゆくという方針を採っておりますぞ。

 それじゃあ今回はここまで。グレート巽はもう無理だな。あそこまで情けないならさっさと議員辞職して静かに老後を満喫すれば良いのにな。

試作品 迷探偵市子ちゃんの反抗期 需要ないのに続編とか有り得るかよ、試作品(肩慣らし)

 如何もガソリーヌ改めパコリーヌに下半身が重荷な前何とかさんに地方ではガーター装着写真投稿の変態区議……キャミソールも居る事だし、ここは変態党に改名して良いんじゃね? そう思う自分darkvernuです。
 今回は暇を有効活用する形で仕方なく三作の中で需要が少ない(いや、自分の作品は酷い時は一回にお客さんが来ない程需要が少ないとは突っ込むな……悲しくなる)市子ちゃんでもやっておきますね。

 山田君はバーロー公園にて衝撃的な物を目にする!
「市子ちゃん……中学生にも成って何してるの?」
「ああ、決まってるだろバーローめ。ガキ大将だよ、ガキ大将!」
 市子ちゃんは放課後の公園にてスカートの丈を長くし、へそ出しルックの状態で尚且つヨーヨーを左手に公園のブランコに座って小学生の男女五人を集めて集会を開いた。その集会の名前は次の通り。
「友達百人目指すあの民族学者被害者の会よ!」
「え、何?」山田君がそうゆう反応も無理はない。「その格好と小学生を集める意味がわからないから」
「だって私は就寝一時間前にロンパーズV3やってそのクロの悍ましい動機のせいで昨日は夜も眠れなかったの!」
「それ聞いたけど、何故今時の女子中学生もしない格好をするの?」
「え、そうなの!」市子ちゃんは中学生とは思えない認識を示す。「最近流行りのスケバンなのに!」
「スケバンって……市子ちゃんの世代じゃないよ、きっと」とつっこみつつも再度問い合わせる山田君。「それよりもこの格好の意味って何?」
「それは塩から不合格通知を受ける為なのよ!」
「……これ以上つっこむとドツボに嵌る。それよりも市子ちゃん」
「コラ、ガキ大将は一日一時間という多忙なんだから手短にお願いしてね!」
「……えっと、そうだ。探偵の仕事は?」
「最近お父さんの顔を見るのが嫌だからこうしてガキ大将して仕返ししてるの」
 それを聞いた山田君が何かツッコミをしたい顔に成ったのは説明するまでもない。市子ちゃんの考える事は常人には理解しがたいのだから。
「それよりも何の用、山田君?」
「それはまあ、市子ちゃんと一緒に帰りたくてここに来たんだけど」
「ああ、いいよ。ちょうど集会が終わる頃合だったから……それじゃあキッズの皆さんはちゃんと塩を掛けて図書室で砲丸に当たらないように家に帰りましょう!」
「塩は別に良いけど、図書室と砲丸の関係性を知りたいよ!」
「まさか山田君はロボット差別する気?」
「今度は何の脈絡もなくロボットの話……御免、市子ちゃん。僕、その話に付いていけないよ!」
「山田君はこれだから……じゃあ一緒に神様について話しましょう」
 尚、市子ちゃんはロンパーズV3に嵌ってる模様。彼女が二日後にクリアしてどちら側に就くかが焦点と成るだろう。因みに二人を紹介しよう。
 先ずは中学生探偵を自称する時代遅れの格好をした中学生こそこの物語の主人公の宮塚市子(みやつか いちこ)ちゃん。探偵を天職とし、数々の事件を解決に導く……但し推理が決定的に問題があるけど!
 もう一人は市子ちゃんの助手を務める幼馴染で彼女と同じ中学に通う山田菊太郎(やまだ きくたろう)君。市子ちゃんの迷推理を何時も山田君がカバーする。
 そんな二人は中学生に成ってもまだ探偵ごっこを続ける。果たして彼らに解けない難事件はあるのか!


 それは殺人事件だけです。ですが、市子ちゃんは殺人事件は一切受けませんのでお気を付けを。理由は最後に説明しますので今は続きを如何ぞ。

 ケース1 ツイッター合戦誹謗中傷事件

 バーロー中学一年三組に所属する高津理恵子(たかつ りえこ)ちゃんの机に『オイ、お前を体操部から追放するぞ!』という悪質な落書き事件が発生した。しかも落書きは油性であり、雑巾がけでは取れないという代物。たまたま三組の教室にやって来るは市子ちゃんと山田君。
「如何したのー、新体操部の理恵子ちゃん?」
「大変よ、市子ちゃん。的外れな落書きをされたのよ!」
「的外れ……どれどれ?」
「あ、本当だ。高津さんは新体操部なのにこの落書きをした誰かは体操を一括りにしてるよ」
「全く美容外科学会と整形外科医学界の区別もつかない先生の仕業に違いない!」
「え、何の話?」
「気にしないで、高津さん。市子ちゃんは少し詳しい分野がおかしいから」
「ああ、山田君の意地悪……ネバーランド貸さないからね!」
「……今は誰がやったのかを捜査しないとね」
 事件発生時刻は午前十一時五十分。つまり四十五分から始まる十分休憩中に事件は発生した。三組は四組と合同で男女それぞれの体育の時間と成る。それから男子は女子より先に帰って来る。しかもその中で重要なのは高津さんの席が出入り口付近。自分のクラスに変える際にそこから入っていったのは全部で五人。内三人はその周辺に集まってお喋りに講じる。その三人は次の通り。
 はあ、俺が落書きするかって--三人の中でグループリーダーを務める前司誠二(まえつかさ せいじ)君。
 言っておくけど、僕は油性ペンで落書きしてないからね--と怪しい発言をするのは時々、不良グループに何か良からぬ事を言って来る有下吉府(ありした よしふ)君。
 きっとサイボーグの仕業に違いない--と陰謀論を口にするのは記者に成る事を夢見る姉が居る望月磯兵衛(もちづき いそべえ)君。
「犯人わかったわ!」
「やっぱりそうなんだ!」
「それは前司君……君ね!」
 バナナで滑るように転がる山田君。
「え、俺? 何の証拠があるんだ、宮塚!」
「市子ちゃんと呼び為さい!」
「いや、親しくないし……じゃなくてどうして俺なんだ?」
「それは前に永田君の偽メール問題の前科があるからよ!」
「あのさあ、宮塚……じゃなくて市子ちゃんで良いか?」
「うん、如何ぞ」
「それ……五組の前原だぞ」
「あれ……オノレエエ、騙したな山井君!」
「山井関係ない……じゃなくて俺は高津と仲良くない上に全然話した事ないぞ」
「え、そうなの? うーん、この推理で行けると思ったけどね」
 やはり不発に終わったか。
「だよね……えっと犯人を言い当てる前に先ずは高津さん。この中で会話した事あるのはどの子とどの子?」
「実は……あ、有下しか居ない。しかもこいつは何時も女子更衣室覗く変態だよ。それを私は何度も注意してるのに一向に辞めないの。ってかあんたの後ろポケットに出してる書き物みたいなの……何?」
 事件はスピード解決した。調べてみると有下君の両手は油塗れ。後ろポケットに入っていたのは油性ペン。試しに書いてみると一致。そして先程の『油性ペンで落書き』という発言。実は油性ペンについては今しがた伝えた事。なのにどうしてそれを有下君が知っていたのか……それは犯人であったから。ところがちょうどチャイムが鳴り、予言眼には間に合わない。
 なので午後十二時四十一分にて理由を尋ねにわざわざ三組の教室にやって来た市子ちゃんと山田君。
「馬鹿だねえ。体操部だけじゃあ何処に入ってるのかわからないわよ、有下君」
「五月蠅い、あの女さえ居なければ楽しい学園ライフが楽しめるのに!」
「捕まるよ、有下君」
 こうして事件は幕を閉じた。


 という訳で『迷探偵市子ちゃんの反抗期』をお届けしました。昨今話題と成った時事ネタを織り交ぜながら院長とみんな大好き共産主義者のあの人の勝負に成らないツイッター合戦の模様を事件にしてお届けしました。あれは中々の見物だね……主にリサーチすらまともに出来ないポロリン先生の間抜けなツイートに対して冷静に対処する院長の微笑ましい姿が。
 それよりも何故殺人事件は受け付けないのか……そりゃあ洒落に成らないからね。迷推理ってのは殺人事件以外で効力発揮する物で殺人事件だとはっきり言ってふざけ過ぎる。人が死んでる状況で迷推理してる場合じゃないだろ、普通は。そうゆう訳で市子ちゃんでは殺人事件は取り扱わないという方針を貫く。

 それじゃあ今回はここまで。昔は女子の着替えが遅くて体育の後の授業では大変迷惑したなあ。全く考えて欲しい物だよ。喋る時間を省けば十分に次の授業まで間に合うだろうによお。

試作品 プロレス戦争

 如何もまるで北の奴等に完全に懐柔されたグレート巽を馬鹿にするようなタイトルをやってみたdarkvernuで御座います。
 ま、今回はパチンカスレスラーの試合を少し見てこいつってプロレスラーだったんだな、と意外と面白い試合に感化された形でこんな試作品を書いてみた。

 時は25世紀……人類が戦争のやり方をミサイルや核、そして電子兵器を用いずにそれぞれの国の代表プロレスラーに戦わせてプロレスしながら条約締結をし続けるというとある部族同士の取り決めにしてからはや百年が経った。
 何でもその当時は各国の代表者が漫画をこよなく愛し、その中で商人同士が自ら代表に選んだ討議者同士を戦わせて雌雄を決するという取り決めを日本にある徳川政権第七代将軍家継が決めたと勘違いした代表による全く新しい戦争。正に一般市民を巻き込まず、領土問題もプロレスで取り決め、台本も何でも取り決めしながら各国が代表するレスラーが命を懸けてリング上での戦争を行う。
 おっと長たらしい説明は省いて早速とある竹島で行われる領土間戦争を催した会場リングでの試合を覗こう。
『赤コーナー……日本代表のスモウレスラー、ネオ播磨灘!』
 プロレスは何でもあり。その為、プロレスの定義さえ守ればプロレスは成立する。相撲取りがプロレスに参加するのは別に不思議でも何でもない。
『青コーナー……ネオカン代表のテコンドーレスラー、ゴル・リーオ!』
 アマゾン帰りのテコンドーファイター。全く新しいテコンドーを駆使して竹島名称を懸けた戦いに参戦。
「ドクットはウリの領土にだ!」
「ふざけるのも大概にしろよ、細目エラ野郎。俺の相撲に死角はねえさ!」
 どちらも喧嘩上等、そして体重差は僅か二十五キロ。果たして竹島を巡る戦いに決着はつくのか?
『それじゃあ両者構えて……・始めえええい!』
 オオオっと、ゴル選手が台本破りのヒップアタック炸裂だあ。これには播磨選手は怒り心頭。何しろ、事前の取り決めでは最初に播磨選手が張り手を仕掛け、それからゴル選手がネリチャギを決めて一気に畳み掛けるという進行だった。如何やら約束を守らない国だからこそ事前の取り決めを反故するのも平気なのか。だったら如何するのか?
「喰らえ、そのままウリのサバ折りを……って何イイい!」
「そういや偉いさんに言われたな。台本を破られた際には……右張り手えええ!」
 決まったああ、播磨選手の渾身の右張り手が。そして怯んだ所に播磨選手はコーナーポストに乗ってまさかの地盤からフィニッシュアーツであるケツ爆弾をゴル選手の頭部に直撃イイイイ!
「アイゴオオオオう!」
 幸い、播磨選手が加減したのかそれともふらつくゴル選手の運が良かったのか……首断裂を齎さない角度に落下してゴル選手が仰向けに倒れたああ!
「おおっと、まだまだこれからだ。台本では俺はこれで決める。でもなあ、台本破りでは……お前を赤コーナーに持って行って!」
 ゴル選手の髪を右片手で掴んで赤コーナーまで引っ張るとそのまま彼をコーナーポストに叩き付けると同時に--
「鬼頭突きで終いじゃあああ!」
 出たああ、即死は必死な播磨選手の禁じ手であるエドモンド本田針の頭突きが炸裂してそのままゴル選手ダウン!
『ワン、ツー、スリー……試合終了!
 勝者……青コーナー、ネオ播磨灘選手うう!』
 こうして波乱の幕開けと成った台本破りの場外試合は日本政府が台本破りを想定して決めた隠し台本通りに持ち運び、勝負に成らない程の一方的な試合運びでネオ播磨灘が決めましたああ!
 ……ふう、そうゆう訳だ。時代が移ろうとも世界各国は何時も狡猾で何処でルールブックを破るかわかった物じゃない。それを想定して各国政府は代表選手に対してルールブック破りが発生した際のルールブックを説明する。そうしてルールブック破りを対処してきた。
 だが、ルールブック破りは一向に減らない。何故なら各国政府は自然と八百長を嫌う性質があるのだから……


 という訳で『プロレス戦争(仮)』をお届けしました。モノローグ要らんな。お蔭で面白さが半減したと書いた後に気付いた。うーん、これは色々失敗してるな。これじゃあプロレス的と言えないな。プロレス的……それは単純に面白い事。だが、これは面白くない。依ってプロレス的じゃない。だからこそ残念だな。
 さて解説するともしもこのまま戦争の形態がプロレスという形に成ったら……という無茶な設定を基にしたお話だよ。どっかの格闘漫画みたいな話ではあるが、リング上だけ血を流す戦争の方が銃弾やらミサイルやら飛び交う戦争よりも犠牲者の数が少なくて済むと自分は思うからな。なんだかんだ言っても戦争すれば生きていて欲しい人間が死に、死んで欲しいのがのうのうと生きる現象が起こるじゃないか。例えば鳩兄弟の弟が死に、鬱陶しい兄がのうのうと生きてるという理不尽が。そんなの気分晴れないだろ。悲しいだろ。だからこそ戦争というのは正当化してはならないと自分は考える。
 だからって戦争しないと勝ち残れない国が居る事も民族が居る事も事実。戦争しないという事は独裁政権に圧政を強いられて生きてゆくのと同じだと考える人間はたくさん居るからな。そうした人間も考えずに反戦を叫ぶのは傲慢の極みでもある事を知らないといけない。けれどもミサイルの打ち合いやサイバー攻撃による見えない戦争はやはり多大なる犠牲が憑き物。そこでこの物語の各国政府が考案したのがプロレスで白黒つけようという誠に単純なやり方。これなら戦争したい国も満足する。しかもプロレスだから各国の取り決めで進行が決まる訳だから平和的な解決が図れる……筈。
 以上で試作品の解説を終える。

 ケンガンアシュラで思い出したけど、あの求道の拳もトーナメント終わった後に新展開やった訳だしな。あれと同じく最終的には看視者と戦うのかな? だとしたら天地流空手の奴とも戦うのだろうかな? 一応、空手贔屓のヤバ子の事だから天地流の上に居る神鶴流とかの奴とも戦いそうだしなあ。まあ先ずは無事に決勝戦がやれるかどうかだろうな。何せあのヤバ子だからな。求道も準決勝以降はサマトと辰吉戦以外はほぼカットしていた訳だしな。まああれは流石の主人公補正でも遥か上位互換である辰吉相手には勝てなかった事もあるだろうけどな。只ケンガンの場合は違うからな。勝たないと後がないという設定に成っちゃってるから王馬さんは何が何でもアギトに勝たないと駄目な状況だしなあ。絶対準決勝じゃあ王馬さんの事だから若槻相手にどつき合いでやりそう。恐らく一虎(王馬のもう一人の師匠の名前がそれかどうかは知らんが)流習ってそうなアギトがその次に控えるのだから奥義が決まるかどうかわからんぞ……あ、因みに次の部じゃあ絶対規模第二位の煉獄との戦争だろうな。モッキーの所の社長がわざわざ規模第三位の毘沙門の方から引っ張り出した事を考えればあのケロイド小物会長速水のバックには絶対煉獄の臭いがプンプンするぜ。
 ってな感じで今回はここまで。ケンガンアニメやるんだったら無駄に声優代掛かりそうな本編ではなく、前日談の滅道又はエリオ主役の遠い前日談の話を十二話ぶっ通しでやるってのは如何だ? まさにガレイ式じゃないか。下手に本編やるよりもアニメ見て新規購読者集めする方が最低でも五十話やらんとトーナメント終わらない本編やるよりもコスト面で安く済みそうだしさあ。
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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