FC2ブログ

格付けの旅 少年デュアンの憂鬱 魔導学園

 魔導学園……改めて説明するとそこは全ての魔術師が魔道師に成る近道として志願する。才能ある者は魔道師へと上り詰め、更には権力さえ握り始める。才能のない者は努力で魔道師へと至って行く。
 ふう、駄目だな。僕にはどんなに頑張っても才能がない。院長が言った事は間違いだった。僕に魔法の才能があるというのは。無理なんだよ、こんだけ有象無象居る中で教師に認められるなんて。僕はデイズ人なんだよ。デイズ人は魔法の才能がないんだ。出来ないんだよ、魔術回路が乏しいから。
 僕はここへ来て二年頑張った。毎日本を読んでばっかり。『マジカルネット』で見つけたマル秘魔法なんて物を覚えてみたけど、全然当てに成らない。ああ、『マジカルネット』? 知らない。僕はその辺に詳しくない。とにかく僕には零詠唱は出来ても下級魔法より先は覚えられない。結局僕には才能はなかったんだ。だから僕は荷物担ぎとして上級生に扱き使われる。
「おい、デイズ人! ファイアーボールしか覚えられないデイズ人」「仇名はファイアーボールで良いよ」「とにかくこいつ何で魔導学園に入ってるんだ?」ファイアーダガーやファイアブリットといった火系下級魔法を覚えられない。だから上級生は僕にそんな仇名を付ける。
 虐める上級生は三人。リーダー格のスモール五回生であるユミル人のマリック・ディンリィ。神童として謳われ、今のペースでいけば僅か十五歳で魔導士に成れるほどの存在。但し、他虐精神と選民思想に溺れる。故に能力の低そうな人間を見つけては僕のように虐め抜いて楽しむ下劣な人間性を持つ。
 小太りはスモール四回生であるユーロ人のバン・バラン。魔法の才能こそ凡庸だが、腕っ節が強い。『魔武道』の才能に恵まれ、風手の黒帯に後一段と迫る。だが、彼もまたマリックと同じく虐めっ子気質。故に弱い相手に暴力をふるっては楽しむ下劣な人間性を持つ。
 最後が出っ歯が特徴的なスモール四回生であるローマ人のスンネ・ホネッガ。金持ちの御曹司でなおかつ自慢話が鼻に吐く性格。何かと虎に媚びへつらい、狐のように威張り散らす。魔法の才能は凡庸だが、我儘で手に負えない。気に入らない相手がいると家の力で抑えつける困った人間性。但し、三人の中じゃあまだ話が通じるかもしれない。
 とにかく僕は重い荷物を必死で運びながらあいつらを格付けする。僕の唯一ある才能こそ格付け。とにかく良くも悪くも僕は格付けだけは誰よりも優れる。それがデュアン・マイッダー。
 僕はとにかくあいつらへの復讐を考えたりもする。荷物運びしながらある教室に到着すると僕以外は中へ入る。ファイアーボールの応用でスンネの服にほんのちょっと焦げを付ける。大丈夫、焦げ臭いのは最初だけ。そうして僕は中へ入る。このように単純でみみっちい復讐をするだけ。でも、それが大惨事を招く事に成るのは……その教室で僕はいつものように集団暴行を受けた後だった。
「ふう、気分晴れるぜ」「普通の奴を虐めるのは両親が傷つくけど、デイズ人ならどんなに虐めても教師がスルーするしなあ」「んん?」全く身体中痛いよ。
「さっきから臭わねえか?」「それ以前に息苦しくないか?」「頭が痛くなってきやすが」ざまあみろ、お前ら--密閉した状態では一酸化炭素が充満してるんだぞ、しかも徐々に。
 でも洒落じゃなくなるのは直後だ。急に膝を付ける上級生達。それから呼吸困難に陥り、意識を失う。
 大丈夫ですか、先輩方--僕は揺さぶるけど、全く意識が戻らない。
 僕はこの事態を避ける為に窓を開けようとするけど……結界が張られて自力では開かない! 何時誰が結界を? あいつらも僕もそんな事出来ない。
 という事は--そう独り言を呟きながら僕は入って来た方の扉を開けようとする。
 やはり駄目だった! 何度扉を叩いても、何度開けようとしても無理だ! 誰かがあいつらを殺そうとしてる! それも僕を餌にして! 誰の仕業? ねえ、開けてよ! 僕は叫ぶ! 自らの過ちから逃げようと必死に扉を開けようとする僕! でも僕は……僕は--

「オイ、起きろ!」「一瞬死んだかと思って心臓止まるかと思ったぞ」「急に気を失うな、デイズ人」どうやら夢を見ていた--火を点けようとする所まで夢なのか?
「僕は? そうだ! どうして気絶したんだ?」
「ああ、スンネの服に火を点けて直ぐだ」「全く僕ちんに何の恨みあるってんだ?」「零詠唱するからだ、バーカ」そうか、あれはそうゆう意味だったんだね。

 僕は一向に他の属性を覚えられない。才能がないから? デイズ人だから? 違う……恐かった。あの夢が僕を縛る。人を殺し、僕を閉じ込めるあの教室。いくら力を込めても抉じ開ける事が出来ないあの扉。横たわり、今にも死にそうな上級生達。あれは何を意味するんだ? 僕は何をしでかそうとしたんだ? あれは悪夢だったのか? 僕は夢を見始める。








 そこはやはりあの教室。そして結界が張られていくら魔法を出してもびくともしない。どうしてか? 窓を調べてわかった。ここは『時の迷宮』……だから時間が進まない。
 時の迷宮……それは当時の僕が考えるには時が止まった世界では老いる事も成長する事もない迷宮としか答えられない。
 そんな所にどうして僕みたいなデイズ人が閉じ込められるのか? 誰かが僕をそうしてるのか? この扉が開かないのもそうだ。そして足下には屍が増える。僕はやってない! やれないんだ! こんな事やりたくないんだ! 僕は僕は僕は!








 やりたくないんだあああ--と大声で叫びながら起きる事に。
 まだ太陽は来ない。そんな時間に僕は目覚める。

 何時まで経っても僕は魔法を覚えられない。黒魔法と白魔法の区別も付かない。『マギ』の歴史も覚えられない。でもわかる事がある……誰かが僕を貶めて僕の力を発揮出来ないようにしてるんだとか。そんな風に考えると益々情けなくなる。魔導学園では運動はあまり重点に於かない。但し、ランニングは日々欠かさない。何故って? マナがいくら多くても魔法使いも運動不足じゃ長時間の戦闘は無理。僕ぐらいの人間にはどうし運動しなくちゃいけないのかわからないだろうね。でも必要なんだよ、体力って。戦いでは何処まで行っても力のない人間は生き残れない。これは『マギ』創生時代から培われた常識。骨を扱う頃から全く変わらない。
 だが、何時頃なのか? 人間が『マギ』を手にしだしたのは? クーラクの小説によるとモノリスが原因だけど、現実はどうかな? どうして『マギ』を手にし出してから同族で争うように成るのか? ついでにあれを説明しておこう。
 マギ……それは全ての魔法及び呪術の原点。何かを生け贄にして魔の法を得るという点では呪術に近く、自らのマナを消費して火を起こす奇跡を示す点では一般的な魔法に近い。だが、そんな説明ではつかないのがマギ。僕でもそこまで詳しくない。
 だからこそ僕はマギを知りたい。マギを知れば僕は誰よりも上に届ける。いや、誰よりも深淵に至る。でも自信がない。見えない。そして部屋に閉じ籠もる。僕は一人ぼっち……

 一年が経過……僕は九歳。現在、火系のみならず水系、風系もやっと習得したばかり。これからどうゆう風に僕は魔術師としての道を選ぶか? 何故こんな事を考えるかって? 実は魔術師には三種類の道があるんだ。一つは『陽魔術師』、二つ目が『陰魔術師』、三つ目が極少数の『結魔術師』だよ。
 陽魔術師……それは火、水、風を専門とする魔術師。数が最も多く、なおかつ闇に浸りにくい。
 陰魔術師……それは地、氷、雷を専門とする魔術師。陽魔術師に次いで多いが、闇に浸りやすい。
 結魔術師……それは光、闇、重を専門とする珍しい魔術師。極少数で習得が最も困難。
 陽魔術師を目指すのも良い。でも僕が目指すのは三つではない。第四の道『総合魔術師』さ。
 総合魔術師……それは九つの属性魔法を習得した者の事をそう呼ぶ。結魔術師以上に困難でなおかつそれぞれ異なる属性を備える為、マナの量も尋常ではない。だが、この道を進める者は否応なくして魔道師へと至る。それだけに至高の道。
 何て格好付けても始まらないか。僕は確かに努力した。火以外にも水や風だって覚えた。だけど、デイズ人らしく肝心の魔力は高まらないばかり。攻撃魔法だってバリエーションが少ない。こんな物で何の自信が持てるのだろう?
 僕の悩みは年月が経とうとも変わりはしない。現在、こうして月を眺めるのは何故だろう? 月はどんな世界であっても変わらずそこにある。崖の上から眺めるとそれは最高に自分を酔い知る感覚に陥らせる。あれ? 酒を飲んだ事もない僕がどうしてこんな訳の分からない事が考えられる? 最低だよ、僕は。何の才能もなく、更には産まれた頃からデイズ人である事を強いられる僕に何の価値があるんだ? いっそここから飛び降りて、月に召されたら最高なのに。そう思った時……誰かのくしゃみが僕の思考を途切らせる。
 僕はくしゃみの発生源に顔を向ける。それは暗くて良く見えない? いや、ちょうど光が彼に当たらないせいかな? それならはっきりわかる距離まで近付こうと思考してると向こうから迫る。
 ここで何してるんだ、君--声を掛けるのは肌が緑色のやや高身長の人。
「月を眺めてたんだ。月はどうして何時も太陽の光を浴びて綺麗に映るんだろう、て」
「月ね」細長い物を腰に掛ける男は僕の言った事を確かめるべく、月に目を向ける。「兎が餅搗きしてるんじゃないかって子供の頃は思ってたんだけど」
「それはない。だってあそこには空気がないんだよ」
「え? 行った事あんの?」
「ないよ」
「じゃあどうして空気がない事知ってる?」
「そりゃあ学園の授業で学んだよ。月には自然の重属性が薄く、なおかつ空気がない。ほぼ宇宙と同じくらい声さえ届かない」
「おまけに寒かったり暑かったりするから動かずには居られんよな」
 ちょっと待って--僕はその人がまるで体験でもしてるかのような言い方に疑問を抱かずにいられない。
「何かおかしい点でもあった?」
「あるよ。どうしてあなたはさも体験したような口ぶりなんだ?」
「実際に何度も月に行った事ある」
「まさか宇宙船に乗った事--」
「ない。自力で行けるわいがどうして宇宙飛行士の訓練受けにゃならんのだ」
「自力では無理だよ。だってジャンプしても限界があるんだよ。仮に宇宙を出られる跳躍力があっても熱でやられてしまう」
「あのさあ」男は僕に対してこう尋ねる。「幾つだ?」
「九歳。あなたは?」
「すっかり年齢を忘れてしまった。僕は人より数倍長生きな種族に改造されたらしい。後は武者旅行に行く内にどれくらい生きたかもすっかり忘れちゃったよ」
「適当だよ、あなた。世の中を舐めてるとしか言いようがないよ」
「世の中を? 別に舐めちゃいない」
「いや舐めてる。そうやって無計画に人が生きられる訳がない。何時だって困難が待ち構え、何時だって高い壁が立ちはだかるこんな世の中をどうして無計画に生きられるか!」
「高い壁? 壊せば良いだけじゃないか」
「いや物理的な事を言ってるんじゃない。精神的な--」
 そんな物は俺とアズナーが居れば大丈夫--細長い物から何かを抜き出すと月に向かって鋭い所を突き刺す男。
 彼が勢いよく抜き放った衝撃で思わず僕は吹っ飛ばされ、何かにしがみつく事で崖から落ちる事は免れた。何もかも出鱈目な男でも僕を吹っ飛ばした衝撃は先程までの嘘八百を本当にさせる説得力を帯びるのに十分だ! その証拠に月は……真っ二つに割けた!
「あ、いけね。あ、ああ君? 今のは見なかった事で良いよね。じゃ、じゃあ元気出すように」
「あ……ええ」
 男は逃げるように何処かへ去った。僕は暫く這いずり、元の位置まで戻ると再び月を眺める。そう、月は割けた状態。あの男は間違いなく手加減を知らない。だが、何だろう? 僕は男と何処か共通する物を感じた。あの男は確か月を真っ二つにしたんだよな。何故だろう? 僕は出来そうな気がする……あの男に出来る事は僕なら何でも。この日、僕は……誰にも負けない自信を身に付ける。
 デュアン・マイッダーは自らの存在は例え神であろうとも止める事は出来ないという傲岸極まりない自信を身に付ける……悪魔のような笑顔を帯びながら!




 NEXT PAGE 恥ずかしき中学時代

雑文特別編 一兆年の夜外伝乙話 流れ星は訪れる

 どうもHPの作業をサボリ気味なdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』の青魔法の章01の一ページ目が終わりました。読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>或は<青魔法の章>をクリックして下さい。
 では中々スイッチは入りませんが、やりますか。

 秘境神武から仙者は出ない。居たとしても歴史上彼が最初かも知れない。彼の名前は天道狼……母の愛に彷徨う齢二十歳にして十四日目に成る神武人族なり。
(秘境神武の外に出ては見たものの、空気がどうにも馴染まない。俺はどうして罪深い事をしたのか? 俺は産まれた時から罪深い。母がもう居ない。俺は母を求めて今まで生き続けた。親父には散々母の事を聞いた。兄貴からも散々聞いた。アラッフにも夏斗にも他大勢にも……でもわからない。母は俺が死なせたような物だ。俺が罪深い為に母は死んだ。母は母は--)
 ここで何をして居る--そこへ齢三十九にして五の月と五日目に成るクレイトス人族の老年が腰に気を付けながら狼を追いかけてきた。
「な、夏斗か! いい歳なんだから無理するな!」
「無理をするぞ、狼様! あなた様がやんちゃばかりするから豪様も極様も夏代も怒り心頭だぞ!」
「怒られるのは何時もの事だ! だがな、俺の方が怒りたい! どうして豪や兄貴じゃなくてあんたが追ってくるんだ!」
「罪がわかってるならどうして外へ出かけるのですか?」
「わかるだろう、母の愛を知らない俺がどうして母の事を知りたいかを!」
「別にあなた様のせいで要様が死なれたのではありません。あの方の命は尽きようとしていたのです!」
「それでも俺は母を死なせてしまった……俺を産んだばかりに!」
「それで要様が納得しますか?」
「母なら納得しない……わかっていてもこの感情だけは抑えきれないんだよ!」
「気持ちを理解するのは困難なのは知ってます。ですが、共有しようと心掛ける事なら出来るでしょう。私めがその任に当たります」
「もういい歳だろ? 無茶するな、腰だって悲鳴を上げてるんだし」
 だろうな、ハハハ--夏斗は笑ってみせる。
(全く俺みたいな男にここまでやるなんて泣かせるよな)
 狼は徐々に涙を流す。涙で前が見えなくなり、夏斗にもたれ掛かろうとした時だった……流れ星は真っ直ぐ二名の元へと降る! そして狼は感涙から……悲涙へと変わった!
(あれ? 夏斗の胸から下がある? いや、おかしいぞ! 腹筋から上がないなんて! いやそれ以前に骨が見える。骨ってのは火葬した時に初めて見るものだよ。後は埋葬して大分月日が経ってから掘り返すと神様によって死んだ生命の皮膚や筋肉が剥がれて骨を露にすると言う風に……いや、それ以前に死んだのか? 死ん……ウワアアアア!)
 狼は流れ星の衝撃で後方に成人体型六十六以上も吹っ飛ばされる。元々仙者な為だったのか、気を失う事ない受け身が出来た。立ち上がると、彼は生死を確認すべく色葉夏斗と思われる亡骸に近付こうとした。だが、二歩足を動かした時に右肩の感覚を失う……確認すると血を流し、肩から下が何もない。
(痛みを感じるけど、右腕が痛むという感覚じゃない。俺は……)
 右腕を喪失させた原因の何かはその方向で剥き出しながら狼を見つめる。彼はそれを間近で見ながら新たな感情が芽生える。
(何故骨も内臓も剥き出す? 心臓なのか、中心にあるのは? 震え、震え、え、る! 形は人族。頭には俺達人族が持つ桃色だったか? で、で、でもも、あれえ、れは……赤黒く! オ、オ、俺は、は、は、アア!)
 その心……恐怖! 思考でさえ恐怖で正常に働かない。そんな狼でも一つだけわかる事があった……それは数秒後に己が骨に成るまで皮膚も内臓も筋肉も食べられる事だった……

 IC(イマジナリーセンチュリー)零年一月二十一日午後十一時五十九分の出来事だった……

 第乙話 完

 第甲話 に続く……


 という訳で第乙話はバッドエンドに成りました。二代目仙者のキャラが定まらないまま終わるってのは非道い話です……自分で書いておいてなんですが。第甲話以降は銀河連合は登場します。そこから先はまあいつもの感じで物語は進みます。どうゆう風に進めるか? 第甲話では天同豪の死、天同家のある夫妻の死とその遺児を託される三代目仙者、銀河連合との和解方法が倒すことしかない事に死の直前に気付く三代目仙者といった具合に進めます。ってか何処まで整合性があるのかわかりませんがそうゆう風に進める所存だ。
 という訳で来週から吐き気催す邪悪が何時も通り登場します、お楽しみ。

 では青魔法の章01の一ページ目の解説に入ります。いやあ、駄目だね。デュアンはどうやっても普通のキャラに仕上がらない。六歳児の癖に色々知りすぎだろ! しかもこの頃から既に人間離れの兆候が見られたりと書いてて作者でも制御出来ない事が判明した模様。まあ、彼ら神殺しは説得力をもたらす為に色々やり過ぎた。その反動は思い出話にも表れてますね。いや、表れすぎてこれからどうやって『あそこ』まで繋げていこうか……『あそこ』とはネタバレなので語りません。とにかくデュアンの生まれた星では自分達の世界でいう核戦争が勃発して世紀末世界と化してます。そんな中でも魔法は星の重要文化財として機能してます。その魔法がどんな風に解説されるかは思い出話が進む度に明らかと成っていきます。只これだけははっきりする。六歳児でこれほどませていたらこの先碌な成長しないな、デュアンは(笑)。
 以上で青魔法の章01の一ページ目の解説を超スピードで終えます。

 全く自称脳科学者といい本当にサヨク病を患った馬鹿共は卑怯すぎて吐き気がする。何が卑怯かって? 小学四年生に化けるなんて小学生に謝れ、お前ら! とにかくサヨク病の連中が日本……いや天の川銀河から追放されれば良いんだよ!
 という訳で今日はここまで。あ、自分が卑怯? そんなのわかりきってる事じゃないですか、ハハハ……

雑文特別編 一兆年の夜外伝乙話 長く生きる困難

 どうも風邪気味の自分darkvernuです。
 早速始めましょう。

 天同豪は四十八にして三の月と九日目に成った。彼は中央空間のある岩に一週間も飲まず食わず座り続ける。それを止めようと齢十八にして七日目に成る神武人族の少年は一週間も飲んで食いながら説得を続ける。
「ですからこんな事しても親父の所へ行けない! もう親父は死んだんだぞ!」
「五月蠅い、狼(ろう)! 五月の蠅族みたいに喧しくわしに説教するなぞ!」
「もう親父が死んで一ヶ月……どうしてそこまで親父の元へ往こうと必死なんだ、豪!」
「弟が兄より先に逝くんだ……うぐ!」
 だから無茶しちゃいけないのに--狼は豪が転げ落ちそうになる所へ駆けつけ、彼を支える。
「後、少しか?」
「死なないでくれ! こんなのは一兆年の神々は了承しない!」
「それじゃあどうしてわしらは長生きする? どうして苦しんでまで生きようと思う?」
「それが仙者の務めだろ、豪。俺は仙者になれて良かった。確かにお袋の温もりがなくて辛いけどそれでも--」
 ここに居たのか、狼もおじさんも--齢二十にして十の月と八日目に成る神武人族の青年は齢二十八にして二の月と二十五日目に成る神武八咫烏族の青年と共に現れる。
「兄貴か! 姉貴と一緒じゃないのか?」
「夏代(かよ)は物の手入れで忙しい。それに腹が出てて大変だって知らないのか、狼!」
「もう無理為さらないで下さいだ、豪様だ! もうすぐ孫が出来るあなたがそんな事では仙者として情けなくありませぬかだ!」
「ほっといてくれ、わしの事は。どうせ長生きしたって良い事は--」
 ありますよ--狼の兄極(ごく)は微笑みながら即答。
「極よ、それは何なのか申せ」
「夏代の手料理じゃないか!」
「あんなに美味くない料理を平らげろと?」
「確かに料理は美味くない。僕でさえ夏代の料理を食べて最後まで残さず食べられるかわからない。でもあいつの料理を残すと泣くんだぞ。だからそれを我慢して最後まで食べるんだ、僕は」
「泣くって? 俺は逆に怒られたぞ!」
「料理の美味くなさと長生きする事の何処に共通点が--」
 必死になって命を貰う点に共通点があるのですだ--八咫烏族のアラッフ・アルティニムムは断言。
「美味しくない料理を食べたら余計に行きたくなくなると思うが--」
 何が美味しくないって--そこへ齢十九にして十一の月と三日目に成るクレイトス人族の少女が膨らむお腹を衣服で隠しながら極の左手に駆け寄る。
「もう手入れ終わったのか。相変らず色葉の技には驚かされる」
「あんなのは一の時以内にやらなくてどうしますの……それよりも」色葉夏代の視線は豪に向けられる。「聞き捨てなりません。僕の料理が美味しくないって」
「本当の事だろう、夏代。あんな美味しくない料理を作って極達を困らせるな」
「じゃあ腕を見せますのでどうか中へ!」
「わしはここから離れん」
「我儘仰るなだ、豪様だ!」
 仕方ない、手伝え兄貴にアラッフ--掛け声と共に狼と極とアラッフは強引に豪を羽交い締めにする。

 無理矢理席に座らせた事を謝罪する三名。豪は当然、許す。その間実に一の時。そうしてようやく夏代の手料理が豪の前に差し出される。豪は器に載ったご飯をクレイトス豆腐と焼き賭のクレイトスピーマンなどを混ぜ合わせた物に全身に痺れるような何かが走る。
「どうせ余計に食べる事を断らせるだろう」
「今度のは僕の最高傑作だぞ」
「無理して全部食べるなよ、豪。後は俺達三名が平らげるから」
「そうだよ、おじさん。残しても良いんだよ」
「ささだ、お食べだ」
 頂く--豪は狼と極の忠告を無視するように全て一気飲みする。
 味あわずに全ての味を確かめながら少しずつ咽へと運ぶ豪。その表情は苦悶に満ち、なおかつ無理して口に詰め込んだせいで今にも皿へ戻そうと藻掻く。それでも彼はやり通す。
「どう?」
「益々他の料理を口にしたくなった」
「エエ、どうして僕の最高傑作が良くないの?」
「感想を言おう……普通に作る事から始めなさい、夏代。それが出来てようやく創作料理が始まる」
「そんなに僕の料理は良くないの、傷付く。うえええん」
 泣くな、夏代--大泣きする夏代を抱きしめる極。
「これでわかっただろ、豪」
「夏代様の料理を通じて生きる喜びを見出せる事にだ」
「そうだな。どうして死のうと考えた。夏代の料理がこれほど美味しくないのならこれから夏代の料理が美味しくなる喜びを味わう事さえ断って何になるというか!」
「だったら生き続けるんだ、豪! 俺達はその使命を帯びるんだ! どれだけ長生きで膝を折りそうになっても夏代の料理の美味しくなさを思い出せばまた長く生きようと思えるだろうが、豪!」
 有難う--豪は四十八にして二度目の涙を流す。
 こうして生命だけの物語はここで終り、遠すぎる過去は流れ星という試練に入ろうとしていた……


 これにて銀河連合が来るまでの話は終り、次から待ちに待った極悪非道な連中を織り交ぜた物語が始まります。そうしてようやくIC(イマジナリーセンチュリー)は幕を開ける。

 上島竜平のパチモノの街頭演説がこれほどまで居ないというのも何だか哀れに思える。あれでも元総理なんだぞ、いくら何でも酷すぎる。仕方ないか。お遍路さんはかの衆議院選の街頭演説で有権者から野次の突っ込みを受けたし、ジャスコフランケンさんもまた同様の野次突っ込みを受ける。漫才の為に政治屋に成ったのか、こいつ等は(哀)。
 という訳で今日は多分、ここまで。
「このお話をつまらない物にしたのは--」
 お前の腕が悪いせいだあ--とdarkvernuは読者のサイレントな突っ込みを受けた!

雑文特別編 一兆年の夜外伝乙話 命のサイクル

 どうもさぼり癖が益々酷くなる自分darkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が土曜日に数行更新しました。読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>または<青魔法の章>をクリックして下さい。
 じゃあ行こうか、遠すぎる過去へ。

 夜は何時も生命の活動を鈍くさせる。そう、秘境神武という場所のある者達以外は寝静まり、長い冬を越えるべく冬眠を始める時代……天同豪は三十にして三の月と二日目に入ろうとしていた。
(要の第二子が産まれる。今度は女の子なのか? それとも男の子であるのか? それも想念の海から聞こえる声に従う以外ない)
 豪は木々に囲まれた場所で座禅を組み、目を閉じる。それから両の手を組み、両の肘は出来る限り円を描くようにする。そうして彼は予報を始める。
(水の、大地の、山の、火の、風の、空の、重力の、そして宇宙に生きる一兆年の神々よ! 何を思い、何を為し、何を視られますか!
 我々全生命体に神々の意志をお教え願いたい! 我々はその代わりとして一度の汗と涙の結晶を神々に捧げる所存で御座います! なのでどうかどうかどうか……)
 豪の瞳に映る映像は黒から灰という色に、赤く青い色、やがては想像の海である桃色を越えた色に変化。そこから映し出されたのは灰色が中心部に青い色を宿し、苦しそうにする姿。青い色を取り出そうとする朱色と橙色、蚊帳の外で必死に祈る緑色。それから無事、青色が鳴き声を上げながら灰色から取り出され、皆を喜ばせる……が--
(こんな情が感じられない結末を……そんなはずは--)
 豪の両眼が開け始めた瞬間、産声が耳に入った。
(聞こえる! この声は誰の者でもない。産まれたのか、新たなる仙者が!)
 座禅を解き、立ち上がる豪。そして、声の発する場所に向かって走り出す!
(間に合ってくれ、間に合ってくれ! こんな事は悲しすぎる!)

 豪はようやく辿り着く。そこには産まれてくる赤子を祝福するような活気さはなかった……一つの命が誕生し、一つの命に終りを告げた後--誰もが母親の死を悲しむだけ。
 駆けつけた豪に初めて声を掛けたのは齢二十六にして三の月と二日目に成る弟の武。
「遅すぎるよ、兄さん!」
「ああ、遅かった……武よ、最後の言葉を聞いたのか?」
「聞いたさ、要が言いたい事を……聞く機会さえなくしてどうするんだ、僕は!」
「オギャアオギャア!」
 新たな生命は鳴き声を上げるだけ。齢二にして十の月と一日目に成る兄は只、母親が寝てると思い必死に起こそうとするだけ。
「ねえ、おとうちゃん? どうしておかあちゃんはねてるの?」
「それはね、極。母ちゃんは想念の海に旅立ったんだよ」
「ねえ、おきることあるの?」
「この世ではもう起きる事はない。だから極……そっとしてやりなさい」
 右手に極を抱き、左手に赤子を抱く武。それを見守るしかない豪。
「済まない、要。祝福さえ出来なくて!」
「兄さん……兄さんだけでも祝福してくれ! 僕達は要しか頭に入らないんだ! だから祝福するんだ、でないとこの子は抱えてしまうんだよ!」
 弟の思いに答えるように兄は只一名だけ……「おめでとう、そして有難う!」と祝福した。
「こちらこそ有難う、兄さん! やっぱり兄さんは強いよ!」
「いや、弱い。こうしてお前に後押ししないと新たな仙者を祝福出来ないんだ……弱くて当たり前なんだ!」
 とうとう目から酸味のある水を流す豪。
「あれ? おじちゃんいたいところあるの?」
「アア、痛いんだ……心が!」
 じゃあぼくがなおしてあげる、いたいのいたいのとんでけ--極は豪の胸に右手をやるとそう唱えた。
「有難う、治ったよ……ああ、治った!」
「よかったあ」
 豪はこの時気付く……狼族のように群れを好かない新たな仙者の未来に! それを後日、武に告げると--

「ああ、つまりこの子は狼(ろう)で良いんだね」
「この子を支えるのは極しかいない。俺達と同じように兄弟で支え合わなくちゃいけない」
「だよな。仙者はどうしても群れに合わないかもね。だって兄さんがそうだし」
「馬か鹿か、お前は」
「ハハハ、だよね!」
 この会話で豪は新たな事にも気付く……この会話を最後に二度と武と会わなくなる事も!


 まだ銀河連合は出ません。というかそろそろ人族以外の奴を主役にした話もやろうかな?
 来週に続く……

 それにしても駄目大人党は来る日も来る日も失望させたり、糠喜びさせたりと何がしたいんだろうね、って。まあ、サイボーグ化した総理がいつも通り働き盛りなせいなのか各所で八面六臂な働きをしてくれて有り難いよ……とにかく特定アジアの三ヶ国や中核派を始めとした反社会的団体をぶっ潰してくれたら自分としては有り難いね。取り敢えず関係ないけどパヤオは口を出すな! 仕事もするな! もののけ姫が住む森に永住して残りの余生を過ごせ、この老害め!
 という訳で今日はここまで。若造は適当に過ごすぜ!

雑文特別編 一兆年の夜外伝零話 流れ星の前振り

 どうもどっかのブラック企業が大きく経営不振に陥ってるのを知ってゲスのように満足する自分darkvernuです。
 では一兆年の夜外伝でも行きますぜ。

 天同豪にはある悩みがあった。
(齢二十七にして五の月と二日目になった俺。夜が明ければ三日目になる。このまま俺は想いを打ち明ける事なく過ごすべきなのか? 二人の恋をこのまま見守るべきなのか? 罪深い! 少しでも流れ星が見られたら俺の心は晴れるのに……俺は何て罪深い! 武の恋を遮ろうと思ってるなんて!)
 彼は武要に恋心を抱く。昔馴染みであり、弟武と共に過ごした時間は長い。例え両親がこの世を去った悲しみでも彼女が居ればそれも和らげた。だが、彼はどうしようもなく辛い。弟である武もまた要に恋してる事に。
(俺は仙者だ。俺は全生命を背負う者として恋なんて物をするべきではない。それでも打ち明けるべきか……この想いを)
 天同豪は神武聖堂の屋根に登り、星々を眺めながら悩む。苦しみながら悩む。そんな時、彼と同じく屋根に上る影が潜む。齢二十五にして五の月と二十九日目になる用命人族の女性が豪を心配して登ってくる。
「ねえ、豪君?」
「君か、要」
「顔色良くないよ」
「関係ない話だ」
「目を逸らさないで。あなたは無理してる。何を言いたいかは私に伝えても良いのよ」
「だろうね。俺は悩みがあると君に告げる良くない癖があってね。でも今度だけははっきり告げられない」
「どうして?」
「君と武の事だ」
「うん、武君の想いを私は受け取ったよ。つまり豪君は私へ想いを伝えたいの?」
 馬か鹿か--豪は顔周辺の温度を一気に高める事に。
「はっきりしてもいいのよ。私も豪君のこと好きだから」
「でも俺は仙者だ。恋なんて--」
「してもいい。実は私、武君よりも--」
「いや、君は武と結ばれるべきだ!」
「で、でも私は豪君と一緒に居たいの! 仙者である豪君。誰よりも好きな豪君……でもあなたはそれを認めないのね!」
「俺は気付いてるんだ。呼吸も何もかも異なれば多分、寿命だって異なる。君や武があと二十年も生きられるかどうかわからないのなら俺はその先だって生きてるんだ。そんな時、俺が君と一緒に居られると思うか?」
「それでもあなたと一緒に居たいの!」
 豪は要の想いが自分の想像を遙かに超える事を知った。そして二の分だけ空白が出来る。
(それでも俺は受け取れない……俺は全生命の為に生きる事を一兆年の神々に誓った以上は!)
 ねえ、豪君--沈黙を破ったのは要の方だった。
「あ、そうだな。答えを聞きたいか? 念が残るようだが、君は武と一緒に居ろ! あいつは必死にここへよじ登ろうとしてる」
 え--要は下を振り向く。
「どうして兄さんも要ちゃんも登れて僕は登れないんだよ!」
 齢二十三にして五の月と二日目に成る神武人族の青年は頑張るものの、やはり無理だった。
「あいつは君の力がないとここまで登れない。俺は誰の力も借りなくてもここへ登れる。だから君は武と結ばれるんだ」
 豪君--要はここで気付く。
「あなたはそこまでに……」
「武を牽引してやってくれ。俺には君と結ばれるような欠けた部分がない。そんな男と一緒に居るのは余計に辛い。だが、武は違う! 武は俺が出来る事も出来ない。辛いと思えない事も辛い……だからこそ君は武の欠けた部分を補わなくちゃいけない!」
 うん--要は武の手を取り、屋根に登らせた。
「情けないよ。屋根の上さえ女性の手を借りなくちゃ登れないなんて」
「情けないくないよ、武君」
 要は武を抱きしめる。
「兄さんが見てるよ」
「良いのよ、武君。あなたの想い……受け取るわ」
「兄さんのことが好きでも?」
「豪君は遠すぎる存在。だから私は手近な人を人生懸けて支えると決めたの」
「御免よ、要ちゃん。で、でも必ず僕は君に相応しい男になるよ。例え歩くような速さで君に愛想なくなりそうになっても」
「愛想はなくならないよ。だって二人共好きなんだから」
 豪は背を向ける。
(そろそろアルラウンは五月蠅い。俺はあいつに怒られる前に降りよう。二人はまあ、あいつが来る前に降りるんだぞ)
 この日を境に武と要の距離は接近し、それから一の年より後に第一子を儲ける……名前は極(ごく)。これはまだ流れ星が災いをもたらす前振りでしかない。流れ星が降り注ぐよりおよそ三十の年より前の出来事……

 第零話 完

 第乙話 に続く……


 という訳で第零話はこれにて幕を閉じる。つーか銀河連合の居ない話は実につまらない。仕方ない……次回は第二の仙者が産まれる話、二人の死、そして悲劇の流れ星という順に乙話を展開します。つまりあと三回でようやく銀河連合が出て来る流れですね。
 という訳で来週も宜しく。

 カジノ法成立しないか。それはいいね。だってカジノ=マフィアという常識がある以上はやらなくて結構だよ。全くこれを推進してる政治屋共はパチンコ中毒じゃないのか? そう思えてくるよ。
 という訳で今日はここまで。今回は格付けの旅をお休みさせて頂きます。

雑文特別編 一兆年の夜外伝零話 秘境神武にて仙者は悩む

 どうもdarkvernuです。
 早速ですが、一兆年の夜外伝を始めます。

 仙者豪は齢二十二の年。彼にはもう両親は居ない。但し、肉親は居る。名を武(たける)。豪の四つ年下である。
「ねえ、兄さん」
「何だ、武?」
「どうしてアリゴラスもサンショウ零も居なくなったんだろう?」
「寿命だよ、武」
「アルラウンやシシキノキミ、それにニャルタミチは居てくれるのに」
「みんな後からここへ来た生命ばっかだ。俺は未だに孤独を感じる」
「確か、ここ『秘境神武』で?」
「俺は何を名乗ればいい? 両親は名字を捨てたとか言ってて名前で呼ばれる事が多い」
「別に困る事ないんじゃね? だって兄さんは『豪』で僕は『武』だよ。一々アルラウン・アルティニムムとかカゲヤマノシシキノキミとかニャルタラノニャルタミチと呼ぶ物なの?」
「だよな」
 豪は斜めに立つ五つの屋根がある建物に上る。武もそれに続こうとするが、豪との身体能力の差でそれが叶わない。
「情けないぞ、武」
「兄さんの身体能力が凄すぎるんだ。生まれつき呼吸の異なる僕と兄さんとでは差が開くばっかりだよ」
「『武』と父から名付けられてるというのに情けない」
「ハハ、あれはここが『秘境神武』だから一文字借りて僕の名前になったんだよ」
 豪は天に夢中に成り過ぎて武の言葉を聞きそびれる。「ん? 何か言った?」
「生命の話は聞かないと……とにかく僕の名前は『秘境神武』の一文字を取ってるんだよ」
「そうだったな」
 兄弟の会話に割り込む影が一名。齢二十にして二十八日目になる用明人族の女性。「やっほお、お元気?」
「要か。君は良いよな、『武要(ぶ かなめ)』という名前があって」
「豪君も相変わらずすぐ悩むね。そんなに自信ないの?」
「仕方ないさ、要ちゃん。兄さんは産まれた時から他の生命と異なるんだし」
「どう異なるの?」
「呼吸だ。他には武や要、それにアルラウン達と大きく異なる身体能力。いくら種族の壁でもこれだけ差が付くと--」
「まるで天と同じ」
「何か言ったか、要?」
「うん、豪君。あなたは天と同じなのよ、その位置といい」
「天と同じ? という事は『天同』?」
「どうゆう意味なんだ、要?」
「細かい事は気にしない。あたしの両親はこの地に来て『武』という名字に変えたのと同じ。あなたはこの神様の上に何の苦しみもなく上った。そして天を見上げながら悩むその様からあたしはあなたを『天同豪』と呼ぶ」
「『天同豪』が兄さんの?」
「武君も『天同』なのよ」
「ぼ、僕はさすがに上る事まで--」
「でも豪君の弟だから名乗っちゃえば……『天同武』というのを!」
「天同、豪……」
「天同、武……それが僕の名前」
 こうして彼等は天同家を興した……


 昨日試験運用したばっかで中々だが、何時もの一兆年の夜らしい話が出来ない。まあ、銀河連合が出てないのもあるんだろうな。来週も零話をやりますぜ。

 いやあ、さすがブーメラン党……維新のなんチャラも含めて日本を転覆させようとする党は因果地平の彼方に行けばいいんだよ! ついでに外国人参政権なんか約束した政治屋共も含めてな!
 え? どうして時事ネタ? 一応雑文カテゴリですのでそうゆう事は呟きます。という訳で今日はここまで。来週でもまだICは出ませんのでお気を付けを。

雑文特別編 一兆年の夜外伝零話 こうして仙者は始まった……

 どうも早速ですが試験運用します。

 遠すぎる過去に遡る。全ての生命が些細な争い事で済んだ平和な時代。地図には載らず、常に移動し続ける秘境が一つ。何か良からぬ物を察知するかのように一名の類い稀なる赤子が産まれた。
「あ、あなた。この子の息遣い」
「自由な暮らしを求めて地図にも載らないこんな不可思議な場所に辿り着いて新たな生活を始めようという時に一体!」
「で、ですがこの子はひょっとすると神様かも知れない?」
「適当な事を言うなっがん! 山椒魚族だから『どうせ神様が産んでくれた子供?』とか抜かすっざ!」
「そんな事言いません? 僕は一兆年の神々に感謝する形で--」
「どっちでも良いだろう、ヤマビコノアリゴラスに山一サンショウ零よ! この子は何て豪快なんだ!」
「あなた……ひょっとしてこの子を『豪』と名付けるおつもり?」
「そう、この子は『豪』……今日から『豪』なんだ!」
 水の惑星で初めて他とは異なる生命が誕生。
「ですがだ、この特徴を持ったまま成長するとだ……『豪』君もさぞ辛くなかろうかだ?」
「それはある。どうすれば良い、アルフィルウ?」
 その後も齢二十五にして二の月と五日目になるテレス人族の青年と齢二十二にして三の月と十五日目になるストテレス人族の女性と齢二十四にして十一の月と二十八日目になる武烈鰐族の青年と齢二十六にして三十日目になるエウク山椒魚族の青年と齢三十七にして二の月と二十八日目になる継体八咫烏族の老年の五名による議論は続く。その結果ー-
「『仙者』? アルフィルウの爺さんもよく考える」
「爺さんでないと思い付かんもんだろだ?」
「彼は『仙者』か? じゃあ僕達は『普通生命』?」
「堅苦しい呼び名は好きじゃないっがん。俺達は普通に名前呼びか一族名でいきゃ良いだろっだん!」
「『仙者』ね。何だか長く生きそうだわ」
「生命は五十の年までが限度だ。それ以上長生きせんだ」
 こうして『仙者』は誕生した……


 試験運用なので今日はここまで。

 それにしても日韓議員連盟の屑共はどうかしてるぞ! 参政権はその国の人間のみに与えられるもんだろう! それを他の国の奴等に与えるとか頭に蛆でも湧いてるんじゃないのか、あいつら! という具合に怒りをぶちまけてみました。
 という訳で今日はここまで。明日も雑文特別編を書くぜえ!
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR