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来週から一兆年の夜外伝始まる

 という訳でタイトル名で期間限定の一兆年の夜をやる事を予告した自分darkvernuです。
 但し、外伝ですのでかの政治屋バトルみたいに<雑文特別編>のカテゴリに成りますのでご注意を。
 それじゃあ今回はツイッター市長と黒軽部の殴り合いをアレンジした物をお届けします。

 大阪市庁舎の地下である戦いが繰り広げようとしていた。男達は眼鏡をかけ、いかなる戦略を繰り出すかを練っていた。

『私の名前はアンチジャーナリストの野々村直樹。主に許さんぞオの会としばいたろっか隊による合戦を目撃してまいりました。赤コーナーは許さんぞオの会の会長苗……じゃなくて近藤……じゃなくて黒軽部エエエエ!』

 黒軽部は小太りの体形に似合わず、軽快なフットワークでリングへ降り立つ。
 それから五分後に--

『青コーナーは大阪市長ツイッター! 弁護士時代から培われた恫喝術とタレント弁護士時代に培われた容赦のない話術、極めつけは大阪府知事時代に培われた政治力。リングに立つと早々に挑発してきたああ!』

「オイ、お前!」
「何ですか、遅れてきて第一声は!」
 ツイッターと軽部の戦いは幕を開ける。最初に仕掛けて来たのはルール違反同然のツイッターによる挑発だった。だが、ツイッターによる政治的判断により合法と成った。だが、それも軽部の想定内。軽部はツイッターの仕掛けるストレートにめげず、ジャブによる攻撃でポイントを稼いでゆく。
「あのねえ、お前みたいなのを差別主義者と言うんだよ」
「じゃああいつらも差別主義者って事に成りますよ」
 ツイッターは今まで通用してきた大技による攻撃が体形に似合わない軽快なフットワークで空を切り、なおかつ軽部の巧みな連携攻撃で追い詰めらててゆく。
「そんなに不満なら選挙に出れば良いだろうが!」
「政治に興味ねえ。俺は一市民としてデモを行ってきたんだよ!」
 そしてついにツイッターはマイオスに助けを求めて来た。
「呼んだか?」
「助けて、マイオス。あのデブが僕を虐めて来るんだ」
「一々わしを呼ぶな、散々わしの邪魔をしてきた男が」
 だが、マイオスは政治的判断によりツイッターの頼みを拒否。
「この差別主義者あ!」
「逃げんのか、お前!」
 僅か十分足らずで試合終了。ツイッターの政治的判断で引き分けにされたが--
「見て下さい、皆さん! ああゆう男なんですよ!」
 この動画は全世界に流され、ツイッターのメッキは剥がされる事に成った……


 マイオスと野々村以外はほぼ実在の人物で構成され、動画の内容を吟味しながら面白おかしく書いてみた。いやはや、あの野郎はああゆう勝負に持ち込んだと言いますが傍から見てもどう頑張っても軽部の勝ちです。いや、どう転んでもあの野郎は結局逃げたとしか言いようがないんだよ。別にどっちも支持するつもりはない。だが、ツイッターさんは今まで噛ませ犬ばっかり相手してきたのでここにきて達人級の相手に同じような戦法を仕掛けて見事に敗走していきました。駄目ですなあ、軽部相手にはそんなもん通用しないっての。更に厚かましいのは「僕ちゃん負けてないもんね」のような事を言う始末。駄目だね、あの野郎は。とにかくツイッターさんは負けた言い訳ばっかり考えないで負けた理由は何なのかをじっくり考え、今度相手する時にどのように攻略すればいいかを研究でもしなさい……応援しないけど。
 ちなみにマイオスを出したのは自分のせいです、いけないなあ自分も興奮しては(笑)。ついでにボクシングのような表現しましたが、正確には言葉のボクシングを演じてます。言葉で殴り合ってるので興味あったらあの二人の十分足らずのバトルを見ればさらに面白いと思います……削除されていなければの話ですが。
 以上で時事ネタの解説を終えます。

 んじゃあ一兆年の夜外伝はどうゆう奴かを紹介すると、まあ自分が連載再開に向けて思い出してゆく事を目的にしてます。つまり、第一話の時代から別の地域でどうゆう事があったのかを短い文章で毎週進めてゆくお話に成ります。但し、期間限定ですので今回の場合は十一、二話くらいで終わる予定です。ご注意を。
 そんじゃあ今日はここまで。さあ自分は誰かと相手して敗走した時にどんな言い訳すればいいか考えとこう!

何も思い付かない場合はつまらない物を書くに限る

 どうもやっと寒さに堪えるdarkvernuです。
 今週も何も思い付かないのでつまらない物でも書こう。

 僕の名前は古崎清一。駆け出し中の交渉者。そんな僕は凄い交渉者と出会った。そう、その交渉者は……
「ああ、俺達暴走族に交渉しろってかあ?」
 市議会を占拠してる暴走族に単独で交渉してるよ、しかも僕を連れて。
「何が不満だ? リーゼント出来ない法案が通ってそんなに我慢出来ないか?」
「当たり前だろ、眼鏡! 何がリーゼント禁止法案だ! マルコ族にとってのアイデンティティを奪って俺達どうやって生きていけばいいんだよオオ!」
「人に迷惑をかけるだけマシというのは一般人の解釈。確かに生きていけないよな」
 彼の名前はネイキッズ。交渉相手は全国二番目の規模を持つ暴走族『マルコ族』で主に選挙活動を主軸に暴走族がより良き暮らしが出来る社会を望んでるとか……どんな暴走族なんだ、選挙活動って?
「よくわかってるじゃないか、眼鏡の癖に」
「確かにリーゼントは食い物だからな、お前らの中では」
「全然わかってないだろ、普通そんな考え思い付くか?」
「今のは冗談だ」
 ネイキッズが言うと何事も冗談に聞こえないのは何故か? それは僕達の交渉相手が族長だからだ。そして……
「眼鏡は良く乗り込めたと感心してるけど、どうやら考え方もイカレてるなあ」
「あの程度の警備は素人でも乗り込める」
「武装してんだよ! マシンガンとか戦車とかで警備してっぞ! あの程度と切り捨てらんねえよ!」
 そう、この暴走族はそうやって市議会を占拠して五十人の議員と数十人の関係者を人質に取ってる。それをあの程度という時点で何かおかしい。
「そうだったか。まあいい、とにかく警備する場合は核弾頭を何時でも起爆出来るようにしないとな」
「危ない考えをする男だな。本気で人殺す訳ねえだろうが!」
「そうか? 過去のトラウマを抉られて女装したプログラマーを殺すような奴等ばかりだと思って」
「何の話だ? 漫画の話は余所でしろ! それよりも俺達がどうして軍の一小隊規模でここまでしたかわかるか?」
「本気なんだな、リーゼント法案を廃案にしたくて」
「当たり前だ! より良き暮らし実現を公約に掲げる庶民派暴走族なんだよ、俺達は!」
「止めとけ、そんな公約掲げるのは。ゴキブリが何処まで行ってもゴキブリ並の暮らししか実現出来ない」
「うるせえよ、眼鏡! ゴキブリでも少しは真っ当に生活したい事もあんだよ! いくら人間の屑が集まる俺達でもなあ!」
 交渉が通じなさそうだな、今度ばっかしは。だって相手は暴走族だし。
「そこまでの覚悟があるのか」
「ん? 気のせいだろうけど、一瞬眼鏡が光ったような?」
「じゃあお前らの覚悟とやらを俺に示せ。外に置いてある戦車とミサイルランチャーなど全て使っても良い。それからお前の舎弟全てで俺を殺してみろ!」
「は? 何言い出すんだよ! お前は交渉者だろ? 交渉者のような弱っちい生き物にそこまでしないって」
「臆病だな。その程度でこの議会如きを占拠しようとは」
「何、今なんて言った?」
「臆病だと言った、自称暴走族さん?」
「ああ、てめえふざけんじゃねえぞ! そこまで言うなら俺様の拳で」
 ああ、族長は右ストレートでネイキッズの顔面を狙い撃ち……「おや、どうした?」
「何時の間にこんなに蜘蛛の糸を巡らせた?」
「俺の周囲に巡らしていないが?」
「そうじゃねえ! 俺達の周囲だよ! お前は一体?」
「そういや、古崎は紹介してなかったな」
「あ、僕が交渉を務めると思ってつい……」
「俺はネイキッズ。自己紹介を済まさなくて悪かったな」
「ネ、ネ、ネイキッズだと! 聞いた事あるぞ! 一番規模の大きい『ネズミー族』がある眼鏡によって壊滅させられたって話。しかもそいつは蜘蛛の糸のような物を使って相手を打ち破るって話……あわわ!」
 族長だけじゃなく、他のヤンキーも地べたに座った。
「どうした? 挑まないのか? ならば、自首する準備でもするんだ」
「あ、あのおネイキッズさん? 何時までそこに?」
「全員、警察に自首するまで」
 こうして威光を利用する事で人質を無事解放した。
「やりますね、ネイキッズさん。過去の戦績が功を奏しました!」
「恥ずべき敗北経験だ。あれは駆け出しだった頃に地元の要請を受けて奴等に挑んだものの結局力押しで通してしまった……全くあんな経歴を持ち出されて勝利したんじゃあ意味がない。交渉者はもっとスマートに行かないと」
 全然スマートじゃない……と言っちゃあいけない。交渉者にとって本当に戦ってはいけない。そう、ネイキッズの主義とはそこにある。どうしてなのかはまだ明かされない……


 かのネゴシエーターのほとんどの経歴を敗北だと主張しかねん交渉者の物語『ザ・ネゴシエーター』。FC2小説でほぼ三、四ヶ月に一回はFC2小説に投稿する掌編集に載ってる物です。主人公はネイキッズとかいう眼鏡で最早人外に到達する交渉者。何が人外か? それは人質が立て籠もる場所に当たり前のように潜入して当たり前のようにトップと交渉するような奴……元トータスの相棒や黒革の手帖の主役でも出来ない。かといってかのメガデウス乗りのネゴシエーターみたいな力押しとは別の力押しをやってのける男。まあこのくらいにします。んで狂言回しは普通の交渉者古崎。敗北経験豊富で勝利の影にネイキッズが居るという状況。彼は何時に成ったら自力で勝てるのでしょうか。
 以上でショートストーリーの解説を終えます。

 ではいきなり月に一回の奴を載せますね。

 予定日不明    第五十三話 再誕の火 真正神武最後の最高官 作成日間
            第五十四話 再誕の火 男女は運命に導かれて  作成日間
            第五十五話 再誕の火 火は日を呼び寄せる    作成日間
            第五十六話 再誕の火 再誕の灯火         作成日間

 そっちへの熱が入らず、最近は中々HP版の時点更新が滞る状態。何とかしないといけないなあ。
 という訳で今日はここまで。さあ、行きましょうか!

村上春樹がノーベル賞取らなくて本当に良かった

 どうもあの三人がノーベル賞取ったのは嬉しいけど、村上とかいう男がノーベル賞取れなくても別に残念だと思わない薄情な自分darkvernuです。ショートストーリー始める前に『格付けの旅』の赤魔法の章01が終り、青魔法の章01が始まりました。読みたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>をクリック。また前者は<赤魔法の章>をクリックし、後者は<青魔法の章>をクリックして下さい。
 早速ですが、村上春樹とは全く関係のないショートストーリーを御覧下さい。

 俺は日本人では三人目のノーベル文学賞を取った芥川寅之助(28)※。俺が受賞した理由を挙げればこうだ。

 先ずはアメリカで有名な作家アイザック・C・ハインライン(58)※による評。
「ミスター芥川の小説はSF兼ミステリー兼教養小説を得意とする私でも素晴らしいと思いましてね。中でも代表作『2765年宇宙の戦士はロボット』は一見すると冒険物かと思いきや過酷な新兵時代に於いて大切な何かを探し、更にはヒロインであり科学者の子が実はロボットだった主人公に三原則の基本を教えるシーンは感動するね。ヒロインの子がロボットへの感情移入場面といい、最後に主人公がスターチャイルドに成る所といい……文学賞に値する傑作だ」

 続いてはロシアで有名な宇宙飛行士ユーリィ・毛利(48)※による評。
「俺達の寅之助は素晴らしい。中でも『銀河兄妹』は素晴らしい名作。内容は子供の頃に銀河の彼方を目指す事を約束した兄と妹。大人に成ると兄はサラリーマンをしていて、妹の方は順調に宇宙飛行士の道を歩む。そんな中、兄は子供の頃の約束を忘れる事が出来ない。そんな時、応募すれば宇宙飛行士に成れる広告に目を付けた。吊られた兄だったが、その内容は過酷で千名以上居た受験者も第七試験を受ける時にはわずか十五人まで減少。それでも優秀な妹の為にも、夢の為にも諦めきれない兄は真っ直ぐ試験に臨み、念願か内藤問う宇宙飛行士に成ったサクセスストーリーは感動するぜ! その後の展開は果てしない銀河と波瀾万丈の人生を送り、中でも双子のパラドックスは涙を誘うね……おっとここから先はネタバレなので実際に読んでみる事だ」

 三人目は共産主義者トロツキー土井こと本名土井タカミ(33)※による評。
「芥川は右翼だ! 何でもあいつの代表作『革命に流れる血』は駄作ね。何が駄作かってそうだね……主人公蟹川迫(カニコウセ)が反捕鯨を掲げて捕鯨船賀露を占拠し、日本に宣戦布告した話は素晴らしかった。だけど、その度に憎き日本を美化するような表現に偉大なるレーニンや我等の母おたかさんへの言われなき侮辱、挙句の果てには主人公に革命精神の否定を言わせる台詞を吐かせるラストシーンには何かしらノーベル賞を取りたいという浅ましさがあった! だから憎い! 芥川が憎い! どうしてノーベル賞を取った事を受けて喜ぶんだ、私は!」

 四人目は市民運動家桜井修平(45)※による評。
「奴はとんでもない作家だよ。何がとんでもないか! それは『運動の終焉に見る国』というタイトルからして文法がおかしい小説に表れてる。何処がとんでもないか! 俺達を実名で堂々と載せている点だよ! 普通有り得るか、小説で! 死んでもおかしくないぞ、こんな冒険小説なんて……いや、冒険物じゃないが芥川君が色々冒険しててね。中でもあるカルトへの批判とか本当にあった事を堂々と載せるなんてよく編集者は止めずに載せた……と誉めたい! 最早バックにはとある政党の支援でも受けてるのか? それとも何かしらの権力を有してるのか? 嫌がらせを受けてるなら俺達に相談してくれ! 自殺に見せかけて殺されても遅いぞ!」

 五人目は『~なろう』で有名な作家佐島礫(29)※による評。
「ライトノベルから普通のノベルまで書いてみせる俺の後輩。別にあいつが『~なろう』や他のネットで公開する小説を投稿してるという事実はない。ただ、凄いと思うのが『ソードアートの劣等生』だ。何せオンライン学校に通う主人公は劣等生として入学。同じ歳の妹は優等生である。オンライン学校はある日、現実世界に戻る事が出来なくなった。戻ろうとすれば機械がプレイヤーの脳を破壊、或はオンライン上で死ねば同じくプレイヤーの脳を破壊。どのみち現実世界で死亡する。そんな世界で主人公は隠し持ってた人外成る力を覚醒し続ける。更には強敵との戦いで死亡したはずなのに脳が破壊されて死ぬルールの穴を突いて何度でも復活。そう、最強のプレイヤーキャラと成って次々と敵を倒していく様は爽快感極まる。只、最後に実は主人公自身は現実世界ではまともに活動できないことが判明していく様は物悲しげに思える。何しろ、オンライン上で既にプレイヤーキャラに殺され、復活した事実は彼の人権その物を蹂躙してるようにも感じる。だが、実際蹂躙したのは自分自身であったという事実もあって何ともやりきれないな。ああ、ここまでだ。詳しい話は実際の小説を読んでみようぜ」

 六人目は漫画家鳥山正和(56)※による評。
「あいつが原作する漫画『ドラゴンマン』は凄い!」

 最後は速筆兼ヘビーライトノベルの達人鎌池たける(38)※の評。
「俺なんて精々三週間に一本のペースでしかも一本あたり平均八百ページ程しか書けないぜ。なのにあいつは凄い。特に『とある魔術のホライゾン』なんか前の発売から僅か二週間でしかも千ページを超すボリュームだぞ。とてもではないけど、真似出来ない。それだけじゃなく、読んだら嵌ってて気が付いたら昼飯を取る事を忘れる勢いだぞ!」

 これだけみんなから評価を受ける俺。是非、俺の小説を読んでくれ!



 ※架空の人物ですので実際にそのような本は出てません、御注意を!




 とまあこんな作家は絶対居ないけど、もしも居たとしたら幅広い人達からこんな評価を受けるだろうと思い、書き殴りました。ってか二人目まではまだ許そう。三人目からおかしい! 特に五人目が語った小説はSAOやお兄様無双のライトノベルだけじゃない。つい最近終わった漫画の内容まで入ってやがる。とまあこんな感じでパクリ小説を出しまくった芥川君は見事ノーベル文学賞を取った訳です。まあ実際には三人目の日本人ノーベル文学賞受賞者はそんな奴とは思えません……何度も言うが、、村上だけは止めて欲しい。大江とかいう爺さん以上に醜態を晒しそうだから。
 以上でショートストーリーの解説を終えます。

 では赤魔法の章01の解説に入らせて頂きます。いやはや実にインフレしてるバトルですねえ。でも結局は主人公達が必ず勝つから面白くないって? まあそこについては曖昧にしておく。とにかく、様々な科学用語が飛び交い、それをいちいちデュアンが解説するから微妙にテンポは悪い……まあ解説自体はデュアンが格付士という立場にあるからこそ物語の大部分を占めているといっていい。それに解説無くしてバトルばっかりやっても本題から大きく逸れるからね。只、反省すべきなのはいちいち規模をでかくし過ぎる事だな。どうにも制限を振り切ると表現ではどうにも成らない壁にぶち当たってしまう。この辺の解消が今の自分の筆では出来ないのが情けない話だ。まあ、次の話では規模を縮小させると思う……多分。
 ついでに最後にある神殺しの九十九についてですが、まだ全てを明らかにしてません。残り三十五体は赤魔法の章02で多分、明らかに成る……はず。但し、全てが明らかに成りません。だってそいつ等全員描くのは並大抵の体力が必要になるし、明らかにしてはいけないのが一部居ますし。
 とこんな感じで赤魔法の章01の解説を終えたいと思います。

 どうして村上春樹にとって欲しくないのか? 理由はシンプルにあんな低俗な小説で悦に浸る男を調子づけては駄目だと自分は思ってる所存。勿論、自分は彼の作品を読んでないのでどれくらい素晴らしいかはわかりません。但し、彼の思想がどうにも大江と同じく吐き気催す。こんな男が日本を代表する文学者であったならそれは大問題だと思う。何が大問題なのか。そこには反政府主義が見え隠れしてるんだよ、言動の数々に……とまあ自分なりに受賞して欲しくない理由を挙げました。とにかく三人目の文学賞は彼ではなく、もっと高潔で政治活動してなさそうな人とか良いです……勿論そこには自分は含めません。自分は賞を取りたいと思う心あってもそれを理由に三流小説を書く気はない。あったならこんな所以外でも活動してるでしょう(笑)。
 とまあ書き殴って申し訳ない。ここで今日は終り。来週はまたつまらん駄文を書くかもなあ、ハハハ……

格付けの旅 少年デュアンの憂鬱 孤児院の日々

 思い出……それは全ての生物が誰しも必ず抱える物。時には楽しく、時には封印さえしたい物。思い出は記憶と同一かと説明するとそうであって異なる物。記憶がいわば善悪関係無しに保管されているなら思い出とは決して忘れる事のない印。
 俺がどうしてこんな事を説明するのか? ついつい思い出したんだよ。何処で? 教えない。
 それよりもどんな事を思い出したかって? それは今から何千年? いや何万年に遡るかな? 俺の体感するくらいの昔……最初はどうしよう? 俺が『僕』だった頃で良いか?

 そう僕には親は居ない。『第三次魔導戦争』によって世界は魔導砲の冬を迎える……人間の争いは果てる事を知らない。指導者はどうして簡単に大量破壊兵器の使用に踏み切れるか? 僕だって知りたい。知れば目の前で両親も死ぬ事がないのに。あ、ついでに--
 魔導戦争……それは当時の世界規模で行われる世界大戦の事をそう呼ぶ。僕の住む星は確か惑星<ディー>だったかな? エーテルが実質支配していて、ヒッグスは全ての物質に質量を持たせ、電波の存在は否定された宇宙。話が違うって? そうだった。えっと、魔導大戦についてだよね。魔導大戦は僕の知る限りでは全部で三つ。一つ目がイーゲルシュテルン半島にあるテレジアの国の皇太子夫妻がミロシェビッチに住む青年の魔銃によって殺される事件を切っ掛けにテレジアがミロシェビッチに宣戦布告。テレジアを支援する様にビスマルク、メフメドなどの同盟国が参戦し、片やミロシェビッチにエリザベス、ピョートル、ナポレオンが支援する様に参戦。本来ならこのままで良かったが、どうゆう訳か火病遺伝子のローマにヘタレだが意固地なワシントン、八百万もの神が集うアマテラスまで参戦してさあ大変。泥沼と化したユーロ大陸。様々な魔導兵器が登場し、長期化。終わってみるとどうゆう訳かピョートルはレーニンへと国を変貌し、世界一だったエリザベスの帝国は地位を捨て、田舎者だけが集まるワシントンは台頭し、何故か不完全な国際連盟が築かれる。
 あ、御免。最初の魔導大戦だけに説明で打ち止めする。長いし、まだまだ勉強の余地あるから。何故って? 僕はまた先生に怒られて廊下に立たされてるんだ……水魔法で貯めたバケツ二つを両手でそれぞれ持って。
「--ええ~、皆さんはこれから主神ディアナの御加護がありますように」
 主神ディアナか。僕が焼け跡から彷徨ってる時にそれを信奉する団体に保護されたんだっけ? えっと、両親が死んだのは二年前だから……確か四歳の頃だったかな? 外は魔導砲から放たれる大量のマナで汚染されてたな。僕はそれを間近で吸い込んだっけ? 結果、僕は生きてるけど両親の顔は酷い。思い出したくない。皮が剥がれ、目ん玉が飛び出る父さん。身体はなくなり、影だけが残る母さん。けれども僕は生きてる。庇ったお陰で生きてる。けれどもとお産は庇う前に受けちゃって、母さんだけは庇ったはずなのに影しか残らない。これがアマテラスで代々伝わる魔導砲の恐ろしさかな?
「コラア、デュアン! バケツを持たされるだけじゃ済まないか! 今度独り言吐いたら孤児院を一周するって約束だろ! さっさとこれ--僕は悪魔の子ですと書かれた札--を掛けて走れ!」
 とまあこんな感じで僕には何の説明さえ与えてくれない! 僕は孤児院選びに失敗したんだ。みんな悪い奴等で比較的劣悪な生徒をこうして虐待するんだよ。ハアハア、疲れる。走りながら僕はあいつらへの復讐を考える。

 僕の名前はデュアン・マイッダー。僕は『デイズ人』。それが原因で僕には『マインドスピーカー』が装着されてる。
 デイズ人……それは第三次魔導戦争を引き起こし、<ディー>を焦土にさせた民族だと言われる。たったそれだけで僕は。説明がまだだよな。デイズ人は髪が緑で眼は黒く、魔術回路が未熟な民族。但し、発明好きが多く、今でもデイズ人の技術を世界中の権力者は欲する。その発明好きが魔導砲を開発し、そして魔導砲の撃ち合いで焦土へと追いやった。だが、トリガーを引いたのは何もデイズ人じゃないはず。それでも作った民族に罪を被せるのが権力者達。
 とまあ僅かだけデイズ人を紹介した。じゃあこれも紹介しとく。
 マインドスピーカー……それは前科を犯した者が再犯防止の為に身に付ける物。これにより、泥棒や殺人を食い止められるらしい。どんな物か? 心の声が聞こえる。このように説明してる事も周囲には聞こえる。いわゆるサトリと思えばいい。サトリが常時発動中の人間をサトラレと呼ばれる。僕はそんなサトラレと同じ状況にある。違うとしたらサトラレは自分がサトラレだと思ってない。自覚し出すと自殺する可能性が濃厚。それくらい不安定な存在なのさ。但し、サトラレも使い所によっては仕事の効率化を促す。まあそんな感じだよ。
 僕がこうして長い説明が出来る理由? 何時も通う崖っぷち。あそこで僕は一人に成る。ここなら誰にも聞かれる事はない。
 ああ、それとマインドスピーカーについて補足。これは僕の胸に埋込まれてる。外せばドカン。擬音で表現すればそうだ。仮に外せてもマインドスピーカーの不調ではないかと疑われる。そうして触診されてバレ、より強力な物を埋込まれる……の繰り返し。僕はこれを外す術は知ってる。でも外す気はない。まだその時期じゃない。
 孤児院は悪質だ。僕がデイズ人だと知るやら色々と差別を行い、苛めだって黙認。終いには食事だって一日一食。空腹をどうしてるか? 暇な奴から何時も--
「またここに居たのね、デイズ人」
「君か、また暇だからパン取ってきたんだ?」
「食べる?」
 有り難くな--僕は意地を張らない、だから食らいつける。
「一日一食ってきつくない?」
「差別よりか平気」
「嘘ね。デイズ人は食べ物欲しがってた癖に」
「それで『ユミル人』さんは何を思ってる?」
 ラキ・ベルフェルよ--それが暇な奴の名前。
「僕の事を民族名で呼ぶ癖に都合が良い」
「差別してると思わせないと」
「『ユミル人』は確か、流浪の民族と呼ばれてたはずだが」
「もう流浪の時代は終わったの。今では<ディー>の支配者。えっと、何時もの説明は?」
 ユミル人……第二次魔導戦争から第三次魔導戦争を経て、<ディー>人の頂点に立つ民族。かつてはハヤトの十戒でも有名な流浪の民。魔術回路が優れ、それでいて勤勉で優秀な民族。故に他民族からは嫌われ、数千年にもわたって弾圧されてきた。その例としてベネテアの商人が有名。そんな流浪の旅も第二次魔導戦争の終結と共に終り、聖地に国を建てる。ところがここで--
「そこまでで良いよ、デイズ人」
「君も大人げない」
「子供よ、私もあなたも」
「僕は何かを格付けるのが大好きなんだ。最近では孤児院に--」
「駄目よ、デイズ人。また酷い事を受けるよ」
 どうだろうね--この呟きの後にラキはどっかに行った。
 彼女だけだ。僕の味方をしてくれるのは。だから僕は今日決行する。この、マインドスピーカーを解除して!

「デュアンが居ないぞ!」「何だと、あの糞餓鬼があ!」「デイズ人は逃がすな、最悪殺してでも良い!」何て今頃は叫んでるだろうかな?
 僕は自由を求めて逃亡を図る。僕の自由は何か? 革命を起こして住みよい世界? デイズ人だけの世界に暮らす? どちらも違う。僕は何かを格付けするのが好きな性分。その性分を好きなように出来る自由を求めてマインドスピーカーを外した。
 僅か五分で奴等はもう僕のルートを探ったのか! マインドスピーカーは確かに外したら外したポイントがどこかを孤児院に知らせるのは知ってた。でも僕がこのルートで逃げる事までは読めない。ならば何か? 『告発者』が潜んでいたな?
 告発者……それは独裁国たらしめる悪意の証言者の事。大昔なら平安京のアマテラスでキヨモリ政権下の告発者もそうだ。近代ならレーニンのヨシフ政権。彼等は独裁者にとって都合が良く、自分の反逆する目を根こそぎ引き抜く為に彼等を寵愛する。告発された者はたまったものではない。中には一族根絶やしにされた者だって居たとか。
 何て考えても仕方ない。僕を告発する人間は誰か? マインドスピーカーを最後に聞いた奴か? 吐かされたな、あいつは。まあ、誰も信じてないけどね。
 岩陰に隠れ、去ったのを確認すると走り出す僕。更に岩陰に……の繰り返し。僕は極度に心臓の鼓動を高める。あまりの恐怖に心臓は鼓動を速める。僕は恐怖する。彼らに捕まれば死ぬという恐怖に! 仮に生かしてもあいつらの事だ。より過酷な事を僕に押しつける。それは嫌だ。だから僕は鼓動を速めながら逃げる。心臓の音は自分自身にしか聞こえない。そんなに耳が良い奴らじゃない! 『エーテル』の波が僕の心臓の音を拾ったりはしない。
 エーテル……それは惑星<ディー>を構成するエネルギー。エーテルは魔法学の発展に寄与。かつてはジュールの名作海底二マイルに登場した潜水艦。今ではない方が珍しい潜水艦にマナという動力が使われた背景にはジュールの卓越した『MF』考証があっての事。どうしてか? 彼がエーテルに精通してる故。
 はあ、もっと勉強しとこう。ちなみにもう一つも今までの知識を駆使して紹介する。
 MF……それはマジカル・フィクションの略。魔法学に基づいて遥か未来を描く小説の事をそう呼ぶ。代表的な作家は中世なら物理学者ケープラ。革命後の中世ならタイムマシンのウェールズ、月世界旅行のジュール。近代ならゴーレムと帝国のアシッモ、宇宙の賢者のハイライン、幼年期の終わりのクーラク。とにかく彼らの未来魔法学を想像して描いた物は今ではほぼ全てがフィクションじゃなくなる。但し、当時の考えもあってか予想と食い違い部分は多少あるのも仕方ない。まあ、フィクションだから仕方ない。
 エーテルの波は僕の鼓動まで拾わない。僕はそう考える。悪影響だもんな、『ペースメーカー』持ちがエーテルの波を受けたら異常をきたし、死んでしまったら困るだろうに。それと同じだ。
 ペースメーカー……それは心臓が弱い人間に付けられた装置。これがあると生きていられるとか何とか。但し、携帯電話の発するエーテルを受けるだけで異常をきたしやすい。さすがに僕の時代にはそれも解消されてるとはいえ、油断は禁物。なので第三次魔導戦争が始まるまでの通勤ラッシュ時に電車内での携帯、スマートホンの電源を切るかマナーモードにするのはその為。余分なエーテルで人を殺したら困るからね。
 もうすぐ崖だ。僕はそこへダイブしようと腹を括ってる時に追手が迫る。
「見つけたぞ、デュアン!」「お前はもう逃げられない!」「飛び込もうとしてるのか、止めとけ!」そう聞こえた。
 飛び込めば死ぬ。わかってる。向こう側が見えない。考えればすぐわかる事。だからどうした! 僕は逃げる為ならそんな理屈なんて吹っ飛ばす。そう考えた後に飛び込む!
「あの餓鬼が!」「たった六歳児の癖に大人みたいな頭の良さは一体!」「関係ない話すな!」「死体でも良いから見つけろ、あのデイズ人を!」という声が聞こえる。
 寒い。風邪を引いた。風邪が引いたという事は徐々に熱を出して体が重く成るのか? 状態異常を治す魔法でも記憶しておく……関係ないか。俺にはファイアーボールしか使えない。後は俺が発見した詠唱法とやらで……『零詠唱』で。
 零詠唱……それは詠唱時間を零にする画期的な詠唱法。但し、早口であればある程威力が落ちるように零詠唱だって威力の保証は出来ない。
 と成るが、俺は威力を維持しつつ詠唱する方法を発見した。いざという時はこれで--
「見つけたぞ、デイズ人!」フード被ってるという事は本気で殺す気か、こいつら!
「二対一を卑怯と思って……あ、六歳時には難しいかな?」
「理解出来るよ、それ。卑怯だよな、子供相手に大人が二人掛かりなんて!」
「ませた餓鬼だな、デイズ人」
「お前のようなデイズ人が世界を滅ぼしたんだよ」
「どうして子供の僕にそんな罪を被せる訳?」
「黙れ、デイズ人!」
「貴様らみたいなのが居るから俺達は活躍出来ないんだよ!」
「へえ、さすがは二枚舌で有名な『ユーロ人』だね」
 ユーロ人……それはルールさえ平気で捻じ曲げる卑しき民族。古くから彼等は自分達の都合が悪くなるとルールの穴を突いて勝手なルールを提案する。それさえ不可能に成ると今度は暗黙の内にルールを破る。但し、破る場合は戦時下の限られる。何故か? 平時に於いてはルールを破るのは自らの立場が危うく成る為。よって勝てば官軍が出来る戦時中に奴等はルールを破る……そう、一般人が暮らす民家への無差別爆撃や大量破壊兵器による人体実験--
 説明の途中で僕は前方に居るゴリラ顔の男に顔面を蹴られた。鼻血は出てる。多分、止まらない。角で蹴った以上は花の中で大量の血液が出てる、傷口を塞ぐべく。
「ユーロ人だとかそんな事で言い訳済んじゃねえ」
「どうやら焼かれないとわかんねえみたいだね、デイズ人は」
 手を翳して唱え出す。終わるのは四秒弱か? だったら僕は試しに右手を翳しながら--
「オイ、魔法なんて出すのか?」
 ああ、出す--零詠唱のファイアーボールで詠唱中の男を焼く僕。
 男は悲鳴を上げて海に飛び込んだ。
「おかしい! 唱えたのはワイジのが先だぞ!」
 ウグウ、身体中が痺れる! 喉が枯れる! さらに熱が僕に襲いかかる!
「やっぱそうだ! 副作用がない方がおかしい!」
 こ、れが、零、え、いしょ、うの……

 気が付くとまたマインドスピーカーを首に嵌めこまれ、両腕を縛る錠と両足を固定する錠。そうか、戻されてゆくんだ、僕は。
「零秒で詠唱したあのデイズ人」「身体検査した結果だけど」「おかしい! デイズ人の癖に魔術回路が異常だぞ!」何て聞こえる。
 僕にとって魔術回路を増築するのは容易い。でも力がない。力のない僕だからこそたった一回の魔法を出しただけで恐らく一週間も寝込むなんて。
「容易いだと?」「六歳時とは思えない頭の良さ」「デイズ人は自分の身体にまで改造手術を施せるように成ったのか?」あ、マインドスピーカーで全て丸聞こえか。
 僕は一体どこへ連れて行かれるんだろう?
「何でもある賢者がそのデイズ人をスカウトするそうだ」「どうせ人体実験だろ、魔導砲に耐えられるかどうかの」「こうでも言えばあのデイズ人は怯えるぜ」何て僕を怖がらせることばっかり話す奴ら。
 音からして水の音が聞こえる? 滝? 地理の詳しくない僕だ。適当な事を考えてみる。どうやって自殺しようかな?
「オイ、あのデイズ人が死のうとしてるぞ!」「奴の思考を読め、バダラ!」「まさか手足縛られてる状態で魔法を使う気か?」そのまさかだぞ。
 僕は迫る中で様々な考えを巡らし、あいつらを大いに混乱させる。あんな所に戻るくらいなら死んだ方がましなくらいの度肝を抜きそうな考えを!
「止めるぞ!」「もう止めた! 我慢ならん!」「オイ、デイズ人の分際でええ!」車を止めた上にわざわざ後部座席にまで体を乗り出してくれるなんて!
 恐いなあ、触診かな? どうせ暴力で--
「オイ、外してやったぞ」やった、外れた! 「嬉しいのはここまで。後はお楽しみタイムだよ」
 三人が不用心に僕へ近付く。安心しきった所で……撃つぞ!
「まさか--」
 そのまさかの……僕は一瞬にしてハンドルがある座席まで潜り抜けると!
 自殺する--と叫びながら扉を開けると橋の柵を素早くよじ登り、川へと飛び込んだ!
「最初からこれが目的か!」「何て糞餓鬼だ!」「マインドスピーカーでここまで惑わされるなんて!」僕が単一で考えると思ったのが運の尽き。
 でも、流れが速い! 手を伸ばしても届かない! 水が口か耳か鼻に入って来る! 駄目だ、息継ぎが! 端っこに届かない! だ、駄目だああ……

 気が付くと僕は手足を縛られ、天井を? 天井……そうか、寝かせられてるのか? 誰かが覗き込んでる? 皺が目立ち、口よりも顎の髭が気になる?
「目覚めたか、童?」
「院長? 僕にこんな事させて実験でもするのですか?」
「人体実験はせん。只、お前みたいなデイズ人は珍しくてな」
「もう調べた後じゃないんですか?」
「マインドスピーカーは付けない。これからお前はある所に入学して貰わないとな」
「ある所?」
「『魔導学園』とやらにな」
 魔導学園……それは全ての魔術師が魔道師への近道として志願する世界有数の学園。
「わざわざ説明しなくていい。色々お前については興味深い」
「人種差別しておいてよくそんな事が言えますね」
「魔導砲を直に受けながら何の後遺症もなく生きてるお前には何か秘密があると思ってマインドスピーカーなどで観察してた」
「デイズ人だから差別しただけじゃなく僕を実験道具としてみるなんて人の屑だな」
「お前みたいな童に言われたらお終いだ、わしは。とにかくお前の知能指数ははっきり言って高すぎる。その物言いはとても六歳児の段階じゃない。後は零詠唱……この歳でその術に辿り着けるなんてさぞかし恐くてのう」
「普通じゃないか、これくらい」
「そう思う事こそ普通じゃない。わかるか、デュアンよ。お前は魔道師でさえ到達し得ない零詠唱を僅か六の年で到達しおった。しかも副作用があまりなく」
「つまり僕は『天才』だと言いたいのですか?」
「この場合は『神童』……と言えるかの、それは?」
 僕は自らは何なのか僅か六の歳で悩み始める。院長に指摘されるまで気にする事がなかった僕。僕は『天才』ではない。かと言って『神童』なのか? 僕は何なんだ?
「悩むのはこの歳では普通じゃない。がこれだけははっきりしようかの。もうわしはお前を保護するのを止める。これからは魔導学園に保護を頼む」
「何かをぶん投げる訳ですね。で、どうします?」
「ああ、拘束具かえ? 心配無用じゃ。身柄引き取りの際は向こうに外して貰うようにするから」
 そうか--そう呟くと僕は天井の照明器具を見つめる。

 僕が搬送される時、誰も彼もが妬みと憎しみの眼差しで見つめる。中には聞こえないように陰口を言ってる奴等も。仕方ないか。デイズ人である僕が魔導学園に入学するなんてあっちゃいけない事なんだし。でも誰だろう? その中で僕に悲しそうな眼差しで見つめるのは居たような? 忘れた……僕には関係のない話だし。車の扉は締まり、『クリスタルドライブ』が起動する。
 クリスタルドライブ……それはエーテルとマナで動かすハイブリッドエンジン。こちらについては僕でも詳しくはわからない。何でもクリスタルドライブは種類によっては意味が変わる以上は。
 車が動き出す時、誰かが走り出す。徐々に距離を離して行く双方……僕は拘束されているから誰が車を追ってるのかわからない。声さえ聞こえない。でもわかる。誰かは唯一僕に複雑な感情で接してくれた。一体誰の事だ? 僕には誰一人として信じるべき人間は居ない。マインドスピーカーで垂れ続ける僕の思いをどうして誰かに理解されるのか? もういいか。僕の妄想だ、何もかも。
 僕は勘違いをしてるのだよ。これって僕くらいの年頃の人間なら当たり前のようにそう思い込むんだよ。夢だ。幻だ。そう僕は諦める。諦める? 口まで拘束されてないせいで酸っぱい物が流れるよな。決してお漏らしした訳でもないのにどうしてだろう? ああ、そうか……泣いてるんだね。



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またしても思い付かないので原点に返って練習

 どうも寝不足気味なdarkvernuです。
 ショートストーリー始める前に『格付けの旅』が土曜日に数十行程更新したので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>または<赤魔法の章>をクリックして下さい。
 ではダラダラと始めます。

 例題に出すのはある物語。

『昔々あるところに竹取の翁が今した。彼は何時もの様に竹を切っていると何やら光る竹を見つけました。それを切るとそこには竹の様なおなごが居ました。翁はその子を自分の養子にしてかぐや姫と名付けました』

 ではこの後の物語を三人のクリエイターにやらせてみた。
 一人目は井荻君。かつては救済のある白い方と皆殺しが大好きな黒い方で分裂してます。ここでは黒い方を優先します。
 二人目はパヤオ君。アカいのが大好きで何時もロリッた感じのお話が得意。
 三人目は良輔君。ついついリアリティを追求している内に最後はファンタジーっぽくなる。
 四人目は守君。少々哲学的になりがちだ。
 最後は克洋君。SFチックでありながら時代に合わせた作風が得意。

 有名順に紹介しよう。悔しいけど、先ずはパヤオ君から行きましょう。

「成長したかぐや姫は全ての者を引き付ける魅力に溢れていた。貴族共はこぞってかぐや姫を我が妃にせんと手を出しに罹る。そんなかぐや姫はある条件を出した。それは仏の石鉢に蓬莱山の玉の枝に火鼠の皮衣に竜の首の玉に燕の子安貝の内どれかを持ってきたら……である。そんな無理難題を押しつけられたらどうにも成らない。ところがかぐや姫はそれを月の迎えが来るまでに持ってくる様に頼んできた。そう言われると黙っていられない貴族達はかぐや姫争奪戦を開始。貴族の中には若い者も居て、苦難の道を経て五つ全てを取ってきた若い者は月の使者が迫る前にかぐや姫にそれを披露し、こうして二人は結ばれましたとさ……めでたしめでたし」

 物事を気合で何とか出来ると勘違いしたパヤオ君ならではのお話ですね。
 次は井荻君から行きましょう……あ、黒い方だったね。

「成長したかぐや姫にはオーラロードを開かせる力が秘める。それを危惧した本人は貴族達の誘いを断らせる為に月世界にしか存在しない五つの宝を一生懸けて探させる様に頼んだ。それでも諦めきれない貴族達はあの手この手でかぐや姫に迫る。堪忍袋の緒が切れたかぐや姫は自らに宿るオーラ力を解放して月の使者を呼び出す。そして貴族達と月の使者との戦争が勃発し、双方とも全滅。残ったかぐや姫は屍と成った竹取の翁に別れを告げて月へと帰ってゆく……めでたしめでたし」

 白い方だったらハッピーエンドだったのに。
 次は守君の番だ。

「成長したかぐや姫にはたくさんの貴族から結婚の誘いが入る。かぐや姫にとっては自分から妻に成る程軽い女と見られるのを嫌った。その為、彼女は無理難題を押しつける。一人目には仏の石鉢。二人目には蓬莱山の玉の枝。三人目には火鼠の皮衣。四人目には竜の首の玉。五人目には燕の子安貝。どれもこの世に存在し得ない物。決められた宝を探し出し、それを手に入れ、かぐや姫に渡せば婚約を受け入れるとあっては五人の貴族は俄然やる気を出す。一人目は仏の石鉢を手に入れるべく出家し、勉強を重ね、とうとう仏その物に成ってしまった。二人目は蓬莱山の玉の枝を手に入れるべく扇動に突き進み、遂に玉の枝を手に入れるも仙人に成ってしまった今では本来の目的が何なのかがわからなくなってしまった。三人目は火鼠を探すべく噴火中の火山に身を乗り出し、返らぬ人に成ってしまった。四人目は竜を探しに海を渡り、竜殺しに明け暮れる内に故郷へ帰る術を見失う。五人目は普通に子安貝を手に入れようと考えたが裏を読んで燕の観察に明け暮れる内に子安貝とは何なのかを見失い、燕その物に成ってしまわれた。五人の失敗を聞いたかぐや姫は肩の荷が下り、イケメンを探しに月へと旅立った……めでたしめでたし」

 随分と哲学的だな。原点に一番近いのに何かおかしい気が……?
 次は良輔君さ。

「成長したかぐや姫の寿命は月から使者が来る日まで。それまでに彼女は一生を翁と共に楽しく過ごしたい。けれども貴族達はそれを許さない。そこで彼女は彼に無理難題を押しつける。五つの宝の内、最後の燕の子安貝だけは入手可能な条件があった。だが、そんな願いも五人の中でまだマシな貴族にだけ提示した条件。故に彼女は必死だった。無理難題の前で次々に脱落してゆく貴族達。そんな時、燕の子安貝を入手した貴族。彼は大急ぎでかぐや姫の所まで持ってくるも時既に遅かった。こうして望んでいた物を入手した貴族はかぐや姫が眠る月に旅立ち、そこで一生を終えた……めでたしめでたし」

 随分とリアリティに富んでるはずなのに最後だけファンタジーなのは何故だ?
 最後は克洋君だ。

「成長したかぐや姫には魔性の魅力をもたらす。それは嫁ぐ先に何かしら不幸を呼び寄せる魔性を。そこで竹取の翁はかぐや姫の夫に成る死角として五つのこの世に存在し得ない宝をそれぞれ持ってくる様に申し出た。当然、五人はそれを見つけ出す事は叶わず、諦めた。ところが月世界からかぐや姫を手に入れんが為に月の貴族達がそれを手に入れてきた。危惧した翁は朝廷に頼み、かぐや姫を護衛する様に頼む。だが、そんな願いも空しくかぐや姫は月に旅立つ事に。その後、月に生命が住まなくなったのを考えれば如何にかぐや姫の魔性は恐ろしいかがわかったであろう……めでたしめでたし」

 ……あれ?
 以上で四人のかぐや姫の物語を紹介し終えました。どれが魅力的ですかな?


 有名な五人には失礼したよ、特にアキラの監督のイメージを正確性を欠いて申し訳ない! とにかくここでは有名なアニメ監督の描写をイメージしながらかぐや姫の物語を作っていった。Gのレコンキスタの監督は敢えて黒い方で設定し、意味不明なエネルギーが物語に大きく関係する様に設定した。んで最近引退したはずの髭のお爺さんは昔ながらの無理を気合で何とかする手法で描いてます。それからボトムズの総監督の場合はリアリティ溢れる描写で最後はファンタジックにしました。それから押井の場合は五つの宝を少々哲学っぽく考えさせるという描写にしてます。なので手に入れた代償を五人全員払います。最後の方だけど……自分はもう少し彼について勉強しないといけないなあ、あれじゃあ駄目だ。
 以上でショートストーリーの解説を終えます。

 明日からは寝過ごさないぞ。という訳で今日はここまで。
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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