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最初に書いたものに皆が従うオリジナリティ!

 どうもいつの間にかweb拍手を貰っています(?)darkvernuです。
 今回はタイトル名にちなんだショートストーリーをどうぞ!

 オリジナリティについて日々議論する二人の物書きによるお喋り話です。
 現在、とある別荘で何を書いてもオリジナリティを出せる漫画家とオリジナリティ
出そうとしてパクリ小説を生んでしまう小説家が同じ部屋にいます。二人は高校時代の同級生です。毎日のようにメジャー作品を語り合う親友の間柄です。
 けれどもある一点の話になると二人は口喧嘩する。それは--
「何でお前だけは個性溢れるモン出せるんだよ!
 俺は何かいても『パクリ! パクリ!』と言われて心ヘトヘトなんだよ!」
「それはあなたが自分だけの物語を作らないのがいけないのよ! あたしはこう見えて自分だけの作品造るの得意だしー!」
「何がだ! 俺は意識して自分独自の作品を書いてんだぞ!
 なのに発表したらネラー共は『パクリ! パクリ!』の連呼で鬱陶しいんだよ!
 俺は偉大なる人達の作品に感動してもそれを盗まないように細心の注意をしてるのによ!」
「ああ、見た見た! あなたの作品って毎度毎度文章のトレスが凄くて笑けて来るもーん!
 ネラーもニートだかプロだか知らないけど、あそこまでリサーチ出来るなんてどこからあんなエネルギーが出るかわからないわね!」
「ああ、わからんな! あんなエネルギーを使う暇があるなら俺みたいに物書……
ってそんなことはいいんだよ! 俺が言いたいのはどうしたらお前みたいに独自色の出せるものが造れるか聞きたいぞ!」
「知らないわよ! あたしって気がついたらオリジナル出せるんだからさー。
 むしろあなたからパクリ技術を教わりたい気分よ!」
「ねーよ、そんなものは! とにかくこれだけは言うぞ! 俺はパクリを造る意識は持ってないぞ!」
「それ何回目?」
「三十回? いやそんなに言ってないな? 二十九回目なのか?」
「知らないわよ! とにかくあなたもいっそのことフェアリーTの作者みたいに吹っ切れたらどうよ!」
「俺はあの方ほどパクリは意識出来ねーっつーの!」
「じゃあ一生オリジナル出せないよ!」
「傷つくな、オイ!」
 その後の話は高校時代の思い出に移った……


 このお話はクリエイターなら誰もが悩むオリジナリティについてのお話です。著作権というものが出来て以降、クリエイターは自分だけの作品を造れなくなっていると自分は考えます。何しろ似たような作品を造っただけで最悪の政治制度民主主義の下に潰されたクリエイターは数えきれません! 無論自分も明日か一ヶ月後にその身になるのか日々怯えております。いや本当に!
 しかし、そんな憎らしくなおかつ愛おしい民主主義の洗礼を乗り越えたクリエイターはタイトル名の通り皆が従うオリジナリティを持ち、万人に愛されます(勿論万人に憎まれもしますが)。
 ちなみにタイトル名の元ネタはレース物と見せかけたスタンドバトル漫画における大統領直々の言葉です。その場合はナプキンの取り方ですが。
 とりあえず言えることは自分は万人に愛されるクリエイターに成れるかと言えば、時事ネタや作品内容を見てる読者ならよくお分かりだと思いますが、多分無理でしょう。
 というか暗黒面が強すぎますから。自分で言うのも何ですが(辛)。
 以上でショートストーリーの解説は終わります。

 では第九話の解説に入りますよ。
 今回のお話は間接的ではありますが、八話からの続き物になってます。勿論舞台は大きく違います。
 主人公真島ギャラッ都はストルム・ササーキーと出会った馬族の子供の子孫です。それ故に彼は何が何でもエウク町を取り戻すことに誰よりも執着します。何せ先祖の思い出の町を子孫である物が興味ないなんて有り得ませんから。物語でわかりにくかったと思いますが(今でもわかりにくいか)、彼は戦う者の代表です。なのであちこちの場所で顔が利きます。身内のことはもとより、大企業の社長のみならず、町のトップとだってお話し出来る。というよりも遊びながら会談してる時点で異様な光景だ! とにかく彼は高い位置にいるからこそあちこちの者と気軽に話せます。
 ではパート毎の説明に入りますね。第一パートは戦闘して居るということを描いてます。戦闘はあっという間に終了します。
 第二パートでは町を挙げた追悼式を描いております。はっきり言って読んでる者にとってはこれを切っても問題ないだろという思いがあったのではないかと自分で思います。確かに自分でも思いました。ただ、これ以降のパートでも切ってよい物がいくつか出てる気がするからこれだけのせいにするわけにもいきません。
 第三~第五は事前準備のためのお話です。戦争には金は掛かります。要員が必要です。それだけ経済効率の悪い公共事業と言ってもいいでしょう。ただし、手を抜くと国が滅びますので手を厚くする以外に方法はありません。平和論じゃ共は平和憲法さえあればとか会話だけで国が保てると勘違いしますが、そんな物は所詮まやかしです。カルタゴやチベットを見ろと言いたい! そんな物だけで平和が守れる程世の中甘くできてない! 遠すぎるかこの世界でもその法則は存在します。オット、話を戻しますね。とにかく準備という物は早めにやらないと後で苦労します。そうゆうパート達です。
 第六パートも切っていいのではと思ったパートですね。多分読者は。
 第七パートは夫婦仲睦ましい所を見せるパートです。ここだけは希望溢れる一番の場面だと自分では思います。ここ以降は……な。
 第八~第十はまあ、そうゆう事です。特に第十パートは第四話と並ぶ吐き気催すパートになってます。少し希望を持てる物もあります、がそれでも救いがなさ過ぎる(苦)。
 とにかく第九話は戦いまでのお話の集大成になりますのでパート数は第五話以上。
 そして、結末は一兆年の夜恒例のバッドエンディングになった。本当にどこが勧善懲悪なんだよ! と思ったあなたは的確だと自分は思います。前にも書きましたが、自分は何でも極端に書きます。なので善を勝たせるためにはどうしてもそこに至るまでの過程を書かなくては行けないと思ってついそうゆう風に書きます!
 オット、話は脱線しました。ちなみに望遠刀と物部刃を少し説明します。ズバリ弓矢です! 第一パートをよく読んでいればそれが弓矢であるとわかります。
 以上で第九話の解説を終えたいと思います。

 それにしても第九話は本当に辛かった! 次からは今日ゲーム買ってきたのでそれに併せて話しも短くなります。多分第一話か第二話くらい短くなると自分は思うね! というか第十話は初めから話が短くなるつもりで明日書いていくつもりです。初めての中編(?)物なのでブログ名通り三日坊主に今度こそなるかもな!
 では今後の予定をコピー&ペーストでさらっと載せるよ!

 四月
 一日~六日      第十話  天同生子 始動篇        作成日間
 八日~十三日     第十一話 天同生子 建国篇       作成日間
 十五日~二十日    第十二話 天同生子 激動篇       作成日間
 二十二日~二十七日  第十三話 天同生子 継承篇      作成日間

 起承転結で全四話構成に成ってます。とにかくこれ以降のお話は自分で言うのも何ですが、迷走させるつもりです。何しろ、この中編物は一兆年の夜最初のターニングポイントとなります。ここを抜けると生命体達は希望を求めて迷走していかせるつもりです。それは見えないゴールポストを求めて……
 つい症五病患者の文章を書きましたが、この辺でさよならしますね!

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(十)

 生命体側は八名生き残る。そのうちの一名はキュプロ町に帰還し、現在七名。
 総指揮官真島ギャラッ都。第四後方組長ギャングゥ・グルゥリィ。偵察員二名。
遊撃員三名。
 合計七名は廃エウク町に入った。そこで彼等が視たモノとは……
「建物もお、風景いも、そしてえ大地も! 何もおかもがあ!」
 彼等の顔は歪む。渦巻きのように歪む。原形を留めないように歪む。
「そ、うか。もうここはあエウク町いではあ、無いいんだあな」
 顔が歪んでいく内にいつの間にか生存者は六名になった。
「ハハ、建物はあどろどろ。空気は吸えたあものでえは、無あい」
 生存者は五名。骨と思われるモノが二つあった。
「大地? ハハハ、どううしよう? 何で柔らかい? 気持ちいの良くうない感触をおしていいて?」
 生存者は四名。骨は三つ。
「あれ? 今度はギャングゥ殿が居なあいけど?」
 生存者は二名になった。骨は五つ。
 生存者はギャラッ都一名になってしまった……
「何いもかも全えてお前らのやありたい放題だあよな!
 と言ううこおとはキュプロ町いはどおうなるるんだろう?」
 気がついたらギャラッ都の周りには彼のモノ達が十以上囲んでいた。今にも食らおうかと待ち望むように。
「お前らの死体いは簡単んに埋めえてはいけえないってのはあよくわかったあよ!
 こんなあに好き放題するるんだから。お前らあは神様にい対してえ礼儀をお持ってえいるるのかよ?」
 ギャラッ都は聞いても意味はないとわかっていながら彼のモノ達に聞いた。
 しかし結果は--ギャラッ都の首が猫型に噛まれる!
「が、あ、ア」
 ギャラッ都は死を前にして光り溢れる光景を思い出していく。
(パト留は無事なあ、んだ? き、と? メ、ル、デリ、エ? コド、モ、デキ、ァ……)




 意識はそこで途切れた!


 ICイマジナリーセンチュリー三十八年九月七十三日十時零分零秒。

 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う 完

 第十話 天同生子 始動篇 に続く……

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(九)

 ギャラッ都はブルウから口渡しされた果物包丁を持って、北東東から飛来した燕型を迎撃!
「避けたなあ! こんんな……ん?」
 西から物部刃に似た物がギャラッ都に突っ込む! 彼は小指の長さくらいギリギリでこれを避けた!
「ギャラッ都! 西に望遠刀を使う食らいしモノがいるぞ! パト留達をそこへ向かわせて情報を集めろ!」
「しかし、パト留では戦いいは出来いない! 行ったところろであいつらはあ--」
「それならア、このわしに任せろオ!」
 リチャウドが行った時にエランに向かって物部刃が来る!
「ワット! リチャウド殿なら何とかなりそうだな!
 しかし、あなたが言ったら五十名の遊撃員の指揮は--」
「いや、遊撃員の中に鰐族の雄がいるる! そいつをお護衛に向かわあせたららどうだ?」
 ギャラッ都は烏型と燕型を相手にしながらエランに提案した!
「そうだな! 他には足細の馬族の者と鷹族の者も護衛に回そう! いいかな?」
 ギャラッ都はようやく燕型を倒した時にエランの言葉を聞いて、首を下に振った!
「どうやら決まったナア! 早速そいつラアが生きてるか確かメエ、命令するゾオ!」
 リチャウドは望遠刀に物部刃を挟み、下から来た蛇型に向けて放ちながら答えた!
(三名はあ無事のおようだ!
 しかし、一名、またあ一名と部下があ死んでいく!
 先の戦いいにおいてえ数はこちららが優勢だあったのに、今回は逆だあ!
 俺達は生き延びれれるのおか!)
 ギャラッ都は三つ目を倒すと、持っていた果物包丁を捨てた!
 そしてすかさず第四後方組の方へと向かって、組長のギャングゥから足斧一個貰った!
「ぼっうや! こっれはさすがの私もきついのじゃ!」
「きついのはお互いい様だ! だが、俺があ動かなあきゃ誰が動く! 数うで有利じゃあないならら心で有利にいなるるまでよ!」
 貰った足斧で人型に下方から振り上げた--人型は両手の平で挟むように止めた!
(何! こんなことが--)
 ギャラッ都が油を断たれた瞬間を狙ったのか、背後から蠍型が鋭い尾をギャラッ都に振り下ろした!
「真島さあああん!」
 第一先頭組組長光明がギャラッ都を庇うように尾を脇腹に受けた!
「グブゥウウ!」
「こ、光明いいい!」
 ギャラッ都は光明の最後を見た--口から噴水のように血を吐き、目は一瞬にして光を失う。
「お、まえ、らあああああ!」
 ギャラッ都は身体を捻って強引に引き離した後、蠍型を右方から横薙ぎに斧を突き刺す!
 そして、後ろ左足で人型を蹴り飛ばした!
「こ、れが……死なんん、だあよ!」
 絶命し蠍型から足斧を引っこ抜くと、蹴り飛ばした人型へと飛んだ!
「これれが死なんだよおおお!」
 人型の右の頸動脈を深く抉った--血は扇形に吹き出した!
「ハア、ハア……」
「だ、大丈夫、か? ギャラッ都」
「エラン。お前の左腕はどうした?」
「へっ! どうやら『死ぬみたいだナア』と。どう? 熊族に似て、た?」
「腰砕けるる場合か! 今すうぐ手当てえするぞ!」
 エランは断るように持っていた縄を左の付け根に巻き付くように縛った!
「縄でしば、てりゃなんとかな、るだろ?」
(な、にがだ! しかあもまだ戦おおうと! ん?)
 エランの足下の地面が盛り上がった! それに気付いたのか、ギャラッ都は足斧でそこを振り下ろした!
「へへ、血が出てるというオ、ト、ハ……」
「エ、エラン?」
 エランは立ったままあの世に逝った。
(毛光明、エラン・ボルティーニ……俺えは、俺えはああ!)
「うわああああああ!」
 ギャラッ都は叫ぶ! 叫びながら敵を切り刻んで行く! 刃が毀れてもなお!

 午後十時二十七分一秒。
 彼のモノ達は残り十を切ったところで突然退却した!
 生命側が残り八名という状況でありながら。
「に、逃げーたのか?」
「はは、ど、うやラア。わしらは勝ったんダア、ナア?」
 リチャウドはギャラッ都の前足の中でそう呟いた。
「も、もおう喋るるな! これ以上は--」
「こ、れ、以上? へへ、あ、るじゃないカア? エ、ウク、マチを……」
 そこでリチャウド・真鍋の時は止まった。残ったのは魂の抜けた肉体だけだった。
「副官は皆ー死にまーした。組長ーはグルゥリィさーんしか生きてまーせん!」
「わったしは涙を見せません! なっみだを--」
(見せえてどうするる! 涙を出すう暇があるるのならあ死に往く者達のおためにも俺達は--)
「往くぞお皆の者! エウク町をおこの足でえ取り戻すためえにも……」
 八名は行こうとしたその時、偵察官佐藤パト留の足が止まる!
「どううした、パト留?」
「先に行ーって下さいー! 自ー分はこの山ーに放置さーれたみんなーを持ち帰りーたいのです! その為ーにも一旦ーキュプロ町にー戻ります!」
 パト留は何か思うことがあるとギャラッ都は感じた。
(本来なあら強引にいでも連れれて行くだあろう! 一名いでも欠けえたら次にい
来るる彼のモノ達いには太刀い打ち出来ない!
 でもおな! もう俺達には残された物は……無い!)
 ギャラッ都達は知っていた! 手斧も足斧も望遠刀に使うべき物部刃も鋤も鍬も皆刃が毀れている。或いは折れて使い物にならなくなっていることに! その為ギャラッ都はこう答えた。
「いいだろろう! たあだし、帰りはあ周りにい注意しいろ! 彼のおモノは油を断つう瞬間を狙ううからな!」
「はいー! ありーがとうございーます! ど、どーうか生きてーエウク町をお取り戻ーして下さーい!」
 そう言ったパト留は五の分くらい頭を下げた後、行った道を辿るように走っていく!「ではあ、改めえて行くぞお、皆のお者!」
 ギャラッ都達は向かう先に希望を求めて足を進める!

 九月七十三日午前七時零分一秒。
 場所はエウク山エウク町方面標高成人体型二百付近展望。
 一行は朝食を済ませるとエウク町に向かって降りて行く!
(もう、すうぐ……俺達は取り戻せるるんだ! 先祖、いやあ、真島家え思い出のお地を!)
 朝七の時より降り始めて十五の分が経過--外へ出た。
「あっれは! まっちが見えない? みっえないのはどうゆうこと?」
「近づけばあわかあるかも」
 一行は町が見えるまで足を進める。

 午前九時零分零秒。
 場所は廃エウク町南門前。
「な、な、ナ! これ、がエウク……マチ?」

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(八)

 九月七十二日午前九時五十七分一秒。
 場所はキュプロ町北門付近。
 エウク町奪還作戦開始まで後三の分はあった。
 奪還作戦に参加するものは合計九十名だ。彼等の構成を見てみると、総合指揮官は真島ギャラッ都。全体指揮を執る。その下に五名の副官がいる。
 補佐副官には齢三十七にして六の月と八日目になるゼノン馬族宮本サイレ雅。足は細く機動力に優れている。
 頭脳副官には齢二十七にして一の月と三十日目になるストテレス人族の
エラン・ボルティーニ。生命の物真似をしたがる困ったちゃんだ。
 先頭副官には齢三十五にして五の月になる大陸藤原鹿族の藤原トガ務。相手の話を無視しやすいが、戦いになると率先して先頭を鼓舞する熱い鹿だ。彼の下には五組いる。
 第一先頭組の合計は四名。皆足の太い馬族で構成される。齢二十三にして
二日目になるキュプロ馬族の毛光明が組長を務める。
 第二先頭組は合計四名。皆豚族で構成される。齢三十にして三の月になる
キュプロ豚族の珍豚重が組長を務める。
 第三先頭組は合計三名。こちらは馬族、猿族、牛族と混合組になる。齢二十一になったばかりのキュプロ猿族のモンキン・ド・ベルジェンが組長を務める。
 第四先頭組は合計三名。こちらも混合組であり、羊族、熊族、鹿族で構成される。齢三十一にして五の月と五日目になる大陸藤原鹿族の藤原トガ奈が組長を務める。彼はトガ務の弟にあたる。
 第五先頭組は合計四名。こちらも混合組であり、鳩族、燕族、鴨族、九官族、梟族で構成される。齢二十六にして一の月になるエウク鳩族の柊ミズ歩が組長を務める。
 以上が先頭副官兼五組だ。副官紹介に戻る。
 後方副官には齢四十にして二十九日目になるエピクロ猪族のブルウ・ブルンデットである。猪族の割には温和しめの性格だ。彼の下には四組いる。
 第一後方組は合計四名。皆牛族で構成される。齢二十になったばかりのエピクロ牛族の上山ブフ市が組長を務める。
 第二後方組は合計四名。皆羊族で構成される。齢三十一にして十九日目になる
パネス羊族のダンワッカ・ダワンダが組長を務める。
 第三後方組は合計四名。こちらは蟻族、蠍族、蟷螂族、百足族で構成される。そんな混合組の組長を務めるのは齢二十四にして十二の月と二十四日目になるメデス蟷螂族のジルドウ・ムシャリーニである。
 第四後方組は合計三名。こちらは鶴族、烏族、鴎族の混合組だ。組長は齢四十六にして八日目になるキュプロ烏族のギャングゥ・グルゥリィが務める。
 以上が後方副官兼四組である。再び副官紹介に戻る。
 派遣副官は齢三十になったばかりのテレス熊族のリチャウド・真鍋だ。彼の役目は六十名もいる遊撃員の指揮だ。以上で副官紹介を全て終える。最後に偵察官を紹介する。
 齢三十三にして三の月と三十日目になるキュプロ犬族の佐藤パト留が務める。彼の役目は四名いる偵察員の指揮にあたる。
「長々あと我々をお紹介したあのはいいがあ、これでえも先の戦いにい比べたらら
四千名い近く少ない。それも--」
「わかってるるわ。あなたあと違い死んだあ生命や後遺症うを患あった者がいるるみたいね。
 で、でえもあなたならら必ず生きて帰るるわ! 私は信じてるるから!」
「ああ、必ずだあ!」
 そう言ってギャラッ都とメルデリエは最後の言葉を交わした。他の者達も、自分達の身内に最後の言葉を掛け合った。それぞれの思いは同じではない。
 けれども皆共通することは一つ--生きてエウク町を取り戻すこと!
 それだけだ! それだけを誓い、エウク町へ向かってキュプロ町を出発した!

 午前十時五十八分一秒。
 場所はキュプロ川流域。
 五十四日に行われた戦いの爪痕はまだ残っていた。
(当然だあ! ここでえ四千名以上うが死んんだ。いくらら水で流しいても記憶まあで流れれてたまるるか!)
「なあギャラッ都? お前の身内のポニー太に頼んでもこれだけしか集まらなかったのかよ。
『兄者あ、従兄弟の頼みを何とか聞いてえ!』って言ったのか?」
「エランよお。それでえ兄者が動くうと思うか? これだけえでも十分兄者は頑張ったんだぞお!」
「それでも三十名は皆遊撃員だぞ! リチャウドがいくら優れていても全てを指揮出来ると思うか?」
「そおのために自分と真島殿がいるではなあいかあね、ボルティーニ副官殿?」
「ま、まあ知ってるよ、そんなこと。
 だが万が一機能しないこともあったらどうする?」
「その時は気合いいでどうにか……でえすよね、真島殿?」
(はあ、緊張感が薄れるなあ)
 そんな会話をし続けることで彼等は川を渡りきる。

 午後二時八分十九秒。
 場所はエウク山標高成人体型五百付近。
 ギャラッ都達は山を登っていく。
(我々の持ち物はあ果物包丁が百個。望遠刀はあ九十個。物部刃は二百十二個。
手斧五十個。足斧七十個。鍬二十三個。鋤十一個お。縄が成人体型三千分ん。
携帯望遠鏡十個。どうにも足りりないな、これえじゃあ)
「し、指揮官殿オオ! 食料は現在イイ、おにぎりに百七十個。テレスプリ九十個。
米成牛三頭分。薪は一の週の間分。油は……五の日分しかないイイ!」
「それはあ大変だな。報告ありがとうブルウ殿!」
「はっ! 有り難きお言葉に感謝感激ですウウ!」
(佐藤殿の上方によれれば、今のおところ彼のモノ達のお動きはないな。
 しかし、きつうい! メエデル総長の努力の賜物とは言え予定よりもお少なすぎいた。いくらあ要員が集まららなくともこれでえ乗り切れるかあ?)
 ギャラッ都の心配をよそに一行はエウク町を目指して登っていく。

 午後六時零分一秒。
 場所はエウク山標高成人体型二千付近展望。
 ギャラッ都達は食事をしていた。
「偵察官の情報ではここら一帯には食らいしモノ達はいないみたいだな」
「そうかあ、良かったあねギャラッ都ど--」
(えっ?)
 宮本サイレ雅の最後になるなど思いもよらなかった--彼の喉元に物部刃に似た物が刺さった! そのままサイレ雅は仰向けに倒れ、絶命した。
「ま、真ー島さあああん! 北東東に剥きー出しが来ーます!」
「何だあと!」
 パト留の情報通り北東東に彼のモノが三十飛来した!
「ギャラッ都のクソ坊主ッツ! 下から彼の連中が十いや二十来るぞッツ!」
「本当だ! トガ務殿の言うとおりだ!」
 ギャラッ都達が登ってきたところから彼のモノが二十登ってきた!
「ま、真ー島さああん! 部ー下の情報ーでは北北西、北西西、南西西にーも
剥き出しがー来ます!」
 パト留達の情報通り三方からそれぞれ十五、二十、二十五が飛来……
 いや、中には担がれてきたモノまでいた!
「合計百十……
 俺達以上うの数で責めてえくるるのおか!」
 死闘はこれにて開始される!

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(七)

 九月七十一日午後十一時零分五十一秒。
 場所はキュプロ町南西地区四番地で五番目に小さな民家。
 ギャラッ都は事後だ。もうすぐ寝ようとしていた。
「どうしたあの、ギャラ君?」
「メルと初めて結ばれたあこと、初めえての新婚巡うり。
 そして、さあっきやった初めてのお子作り。俺は今幸せでえ一杯だよ!」
「そううね、私も幸せだあわ。だってえ、お腹あには新しい命があ芽生えてくるる気がするもおの。
 でも明日が安じ得ないわ……」
 メルデリエの安心出来ないこと--明日はギャラッ都がエウク町奪還しに向かう。それは一歩踏み外す年が待つ。メルデリエにとって明日が訪れないことを願っていたが--
「どうせ明日になってえしまあう。時間は元通りになれれない。
 俺達はあただ明日に進まざるるおえない! それだけはあ真実だ!」
「でもギャラ君があ生きるることはあ真実にしいてね! 死んだらお腹の子にどう言ええばいいの!」
 メルデリエの気持ちを十分理解していたギャラッ都。だからこそ彼は彼女を安心させようと慰めはしたが--
「無理よお! いくらら言葉にい力を込めてえも私はああなたが死ぬ姿あを想像うしてしまうわ!」
「ならばもう慰めるのは止めだ! 俺はメルをお諦めてえ他の雌にああたるぞ!
 例え罪をお背負おってもこの世おで美しい雌うをな!」
 ギャラッ都は言った後に後悔した! 「自分はあなんて神様に礼をお欠く行為いをした!」と。
「……そう。ごめんなさい。あなたの気持ちを考えない私がいけないわ! これじゃあ私はこのお世で最もお美しいいとされる天同生子様あにギャラッ都の目がいってしまあうわ! 私があもっと頭あを冷やあしていたらこんな事には--」
「いやあ、さすがのお俺でもお多種族うの少女にいまで手を出あせないよ!
 特に秘境神武うを継いだあばかりの神武人族の第一子である生子様あまでは!」「でも多種族のお雄の一名があ話すうにはあ神々うしいくらいい美しく強おい御方ですわあ。誇れるるくらいい大きくう言われてるるかも知れないけどお、生子様はこのお世で最も美しい方なあのよ! 私じゃあとてもではなあいけど--」
「生子様はこのお世で美うしい!
 けど、俺の中で一番美しいのはメルデリエ! 君だけえだよ!」
「で、でも--」
「反論はあ無しだ! 俺の中で一番美しいいことはあこの世でえ一番ん美しいいを
遙かにい超えるるんだあぞ! 誇りりを持て、メル!」
 この言葉は自分に言い聞かせた言葉でもあった!
「わかあったわ! 私は明日あ、何と言われよおうともあなたをお信じるるわ!
 それは私達の誇り……いええ、私達三名いの誇りりだもの!」
 三名--ギャラッ都とメルデリエ、それに彼女の中にいると思われる赤ん坊を指していた。
「それじゃああ、気分を晴れれやかにいしてもうう寝ましょう! 明日は早いんんだからあ、ギャラ君は寝坊しないいようにっとお!」
 二名は毛布にくるまり、互いを抱き合いながら目を瞑った。
(俺は生きてえ帰るる! いやあ、必ずエウク町いを取りり戻してえ帰って来ないいと良おくない!
 それ、が……)
 やがて二名の意識は無意識の空間に沈んでいく。

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(六)

 九月七十一日午前十一時三十分八秒。
 場所はキュプロ町中央区天同四門像前噴水付近。
(俺はここで妻のメルデリエの待ち合わせえをしてえいる。約束時間はあ十二の時。ちょうどお日様が真上に位置するる頃だ。まだ三十の分くららい早く来たあけど、どううやって油売りいの真似をしよおう?)
 ギャラッ都は考えていた。後三十の分くらいどうするのかを。
 その時、彼は自分を見ている者達の眼を見てしまった。
(くっ! この目で見つうめられるるのは嬉しくうない! 俺を穢れれた者として見つめえるならまだあ良いい!
 しかし、そんな可哀想な眼えで見つめえられれるのはやめえてくれ! 俺はそんなあ眼で見いつめられる程お強くないんだあよ! 俺はあ穢れてるんんだ! たくうさん死なあせたんだあ! 俺はあ、俺のお両前足は血で穢れてるるんだよ! 穢れてるんだあよ! お願いいだかあら……)
 彼自身の顔は自らの罪の重さで変形したような表情になっていた。それが更に見つめる者の眼を哀れんでいく。
 それはまるで下へと螺旋を描くように互いの心を落としていった--がそんな状態は噴水の方から出た声で現実へと引き戻す!
「何をッオー悩むか、若者よッヨー!」
 ギャラッ都は不意を突かれたのか、噴水の方に目を向けた! すると……
「な、何だあ。驚かせえないで下さあい、蘇我コユ巳殿」
 噴水の中にいたのは齢三十八にして五の月になるラテス鯉族の蘇我コユ巳だ。
「全くお前さんはッアーいけないのう! 人生というモノはッアー津波のようにッニー激しく翻弄するのじゃ!
 拙がお前さんのッノーように誰かをッヲー死なせる生命ではないが、少なくックーともお前さんの年の頃は悩んだな! 一杯悩んだぞ!」
「いくら津波でえあってもおこれとは次元は--」
「次元が同じでッエーなくとも、少なくともッモーお前さんはッハー津波であることを
認めッルーるんだな。んん?」
 その言葉を言われたら返す言葉を中々思いつけないギャラッ都であった。
「まあ論破するためにッニー拙はお前さんと話をッヲーしたのではないが、ふと良くないことを知らッセーせようと話しかけたんじゃ」
「良くないいこと? それはあ一体!」
「どうも十二の日くらい間、この町の水が気持ちッイーよくないような気ッガーがするんじゃ」
「はて? よくわかりりかねませえんが……」
 ギャラッ都はコユ巳の話に疑問を感じる。
「ど、どうゆゆうことでしょううか、蘇我殿?」
「いや、何とットーいうか水の味が美味しくなくなっていく気がするのじゃ。
 水が美味しくないットーと土も美味しくないといッウーうじゃろ? そうするッウーと空気まで美味しッイーくなくなるような? はて? 老いが頭中を駆け巡ってッキー
きたじゃろうかの?」
 コユ巳が理解出来ないようにギャラッ都も話を理解出来なかった。理解しようと脳の活動を早めようとした。その時--
「早い到着ねえ、ギャラ君! あらあ、その間、蘇我お爺さんとおお話しいてたの?」
「あ! メルが来たよ! は、話のお続きはまたあ今度にしよおう、蘇我殿!」
「そ、そうじゃの! お二方はッアーゆっくり新婚巡りを楽しみッナーなされ!」
 ギャラッ都とメルデリエは北地区二番地の方に足を進めた。
「拙は感じるんだッアーけどのう。ここに四門様ッガーがおられるならおかしいとットー言ってくれるのに……」

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(五)

 九月六十八日午後十時零分十秒。
 場所はキュプロ町中央区町長官邸。
 一階にある娯楽室でギャラッ都は齢四十三にして三十日目になるキュプロ栗鼠族のダナトミー・メデリエーコフと遊びながら会談した。
「果物包丁に変わるん物を作るんのは鰐族がいくらあ顎が強くんても難しいことじゃて。折角遠くんまで飛ばせるん望遠刀を持ってるんだからいいじゃないか」
 ダナトミーは自分の手札を二枚代えながら言った。
「しかしいですね、町長! 望遠刀うも物部刃があ無くなれば飾るる以外に使いい道が無くなるるのですよ!」
 ギャラッ都は自分の手札を四枚代えながら反論した!
「んん? 札が揃わないぞ。んん!
 おっといかんのうん。そうかい、じゃあもっと物部刃を守屋村から買わないとなあ。わしの全財産が無くんなりそうんだけどいいかのう?」
 互いに手を出した! 結果はギャラッ都が二の揃いで勝利。二名は大富豪に遊びを変えた。
「自分は札混ぜは出来ないいですので、町長があやって下さい!
 町長、無理はあなさらないでえ下さい! 町のお存続が出来るくららいの財政規律でえお願いしまあす!
 戦いいは穢れを背負ううべき者達があ責任をお持って行いいます!」
 ギャラッ都は渡された手札に困った様子だ。
「この勝負、わしの勝ちかも試練のう。
 そうはいかんぞ、真島殿! わしら戦わない者は戦わない者だけの戦いというんのもあるん!
 それこそ戦うん者を全面支援するんことこそ彼のモノ達への戦いに繋がろうんて。同じで非ずか?」
 先鋒のギャラッ都は葉っぱ印の三から出した。ダナトミーは大きく石印の十一を
出した!
「同じです! ですうが、万が一にも町にい彼のモノ達いが来たららどうやあって戦ううんですかあ!」
 ギャラッ都は一旦遊びを止めて、ダナトミーに訴えるように言った!
「その時はわしら死が迫るん者達だけでも戦い、若い者達、特に雌子供共はさっさとこの町から避難させるん! 彼等に死なれては死んだ者達に面を上げきったままだ!」
 ダナトミーもまた一旦遊びを止めて、ギャラッ都へ反論した!
「覚悟がお有りいなんですねえ、町長も。わかありましたあ。
 ですが、必ず町長達はあ生きてえ下さいい! 生きてえいれれば必ず希望はありりますので!」
「そりゃわしの言葉じゃあ! 真島殿戦うん者達こそ生きるんべき希望じゃ!
 もう話の線を脱けるんのは終りじゃ!
 さあさあ一の週の後におけるん要員の構成、それに必要物資についての話に戻るんぞい!」
 二名は大富豪を再開した! 同時に一の週の後におけるエウク町奪還作戦の話も再開した。
「八切りはあ、やりまあすね!
 やはり熊族のお者はあ後三名必要です。それかあら鼻を活かあして犬族をお二名追加あ。それとお自分とお同じ足太のお馬族をお三名、いやあ二名ぐらいい必要ですがあ……」
 二名の会議および遊びは明日の午前四の時まで続いた。

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(四)

 九月六十六日午後十時零分三十二秒。
 場所はキュプロ町東地区一番地陸上流通商業本部。
 ギャラッ都は裏門近くで待っていた。
(彼のモノお達を死なせるる物は三回刺すうと神が宿らあなくなるう。血に含まあれる物やあ骨があ理由だからな。それ以外いにもおこれは俺達から穢れが出ているるという証拠だろう! 罪い深い! 俺はあ罪深い! それえでもなおお戦ううというのおだからどうしよううもないな!)
「悩むのも無理はないいーな。だけども自分だけ悩むのはいいーけないいー。私も一緒に混ぜるべきだよ」
「ワアッ! 相変わあらず急に出てえくるよなあ! メエデル総長は!」
 ギャラッ都を驚かした中年は齢三十六にして十一の月になるアデス羊族の
メエデル・メヒスイト。かつて真島マル子に総長の座を譲られたメレエの子孫にあたる。
「んで頼みである品々だが、これだけの物品では足りないいーぞ!」
「そこおをどうかあ頼みまあす! 彼のおモノ達とのお戦いではあ必ず戦いいは避けられれません!
 それに要員んをひたあすら集めてえもそれに見合ううだけの道具うでなけれれば数が揃おっていても必ずず我々は全て死にまあす! なのおでこれだけでおお願いします!」
 ギャラッ都は頭を地面にぶつけるが如く下げた--その衝撃でおでこから血が
流れた。
「コラアアアーア! お願いする時に地面に衝突してまで頭を下げるルーんじゃないいー! 私は情だけで動く羊だと思ってのおじきかいいー!」
 その言葉を繰り返し言われ続けたギャラッ都としてはたの見込みを工夫すべきだと思い、後悔した。
「その言葉が出るると言うことおはメエデル総長うは引き受けてえくれないいというう合図ですね!」
「当たり前だろ! 私は商者だぞ! 消費者の信頼を預かる物としての誇りで動く者だぞ! 情で動いいーて他の消費者に迷惑かけたら部下の者にまで迷惑をかけるのだぞ! 商者の心は常にいーお客様は神様を扱うように丁寧に扱え! わかるよな、その心は!」
 先祖がメヒスイト家に座を譲ったとはいえ、かつての真島家も商者の家だ! 知らない心ではなかった。
(その心は自ららを常に大切にしなあければいけないい心。神様にお礼をおするる心を忘れないいこと。ありがとうう、メエデル・メヒスイト陸上流通商業総長殿お!)
「その眼をしたと言うことはどうやら私への口説き方を改めてわかったといいーう眼だな!」
「はい! 俺は商いいの心にい誓ってお願い申しい上げえます! この町を守るるためえにも、更にはあお客様に再びいエウク町という住処あを取りり戻すためにもおどううか頼まれただけえの物品でおお願いした品々を通おして下さいい!」
 今度は地面から小指の太さの距離で止まって、頭を下げた!
「やってみようか! ただし、私は商者だ! 予定よりも少なくなったら諦めてもらうよ。いいかな?」
「いえ、総長ならら必ずう実現します! 何故ならら先祖があ譲ってしまううくらいいの方ですからあその子孫だって同じです!」
 さすがによくわからない言葉を言われたメエデルは両眼がしばらく焦点が合わなかった。
「ま、まあいいいー。油売りの真似はここまでだ。物を使い過ぎないのと同じように生命も使い過ぎるものではないぞ! 神々はお怒りになってしまっては後悔ばっかりになるからな。それじゃあ頑張れよ、真島の荒くれ馬よ!」
 メエデルは裏門から陸上流通本部の中へと入っていった。それを見守りながら
ギャラッ都はメエデルに感謝の気持ちを表していく。
(ありがとうう! あなたのおお陰で俺はあ大事な心をお思い出すうことが出来まあした!
 真島の心です! 真島のお心、それはあ配達員と生命とおの繋がりりを強めること!
 配達員とは違うう道にしてえ、要員が行くうべき道! それに必要うな心だ!
 俺はあメエデル総長うのお陰で思いい出すことがあ出来ましいた!
 ありりがとうございいます!)

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(三)

 九月六十五日午前十二時五分九秒。
 場所はキュプロ町南西地区四番地真島労働派遣本部。
 四番地で最も大きい建物である真島労働派遣本部。本部長を務めるのが
真島ポニー太。ギャラッ都の二つ年上の従兄弟にあたる。ギャラッ都は今、ポニー太がいる四階の本部長室におり、羽毛が一杯詰まった椅子に座ってくつろいでいた。机を挟んでギャラッ都と向かい合うようにポニー太が同じ椅子に座っていた。
「何度も言ううが戦いいのためにい要員を派遣んするなんてえ認めないぞお! 
ギャラ坊! いつまでえも我が儘あが通ると思ううなよ!」
「ポニー兄者! もう少しで俺達のエウク町を取り戻せるんだよ!
 頼むむからあこの通りいお願いいだ!」
 ギャラッ都は深々と頭を下げるが、ポニー太は首を振らない。
「僕は別に戦いそおの者をお認めないいわけではあない。ただあ僕はあ部下を
思ってえ首いを振らなあいんだぞ!」
 ポニー太には大事な部下がいる。その部下一名一名を思って彼は反対している。ギャラッ都は既に気付いてはいたのだが、それでも譲れなかった。
「それは十分わかあることだあ!
 でもおな! ここで取りり返さなけれえばどこでえ取り返すう!
 真島派遣本部創設の切っ掛けになったあのエウク町を!」
 真島派遣本部創設秘話。代々真島家の者だけしか知り得ない事だ。
 創設の切っ掛けは九十八の年より前、当時齢五の子供だった創業者真島マル子はある時上空配達本部で働いていた齢三十を超える燕族の中年と出会う。マル子は中年との話を通じて配達本部の厳しさと同時に誇り高さを知った。それ以来彼は配達員になるべく必死の努力を続けていく。
 十三の年より後、彼は陸上配達員になった。配達員となったマル子は五の年もの間に及ぶ下積みの後、彼は上空流通商業初代総長陽孫諾にスカウトされた。彼はそこで陸上流通商業を設立。配達員時代の経験を生かした戦略で企業を大きくしていく。
 企業設立から十の年より後、陸上流通商業を部下であるアデス羊族の
メレエ・メヒスイトに譲り渡す。同じ年にエウク町南東地区三番地に真島派遣本部を設立。要員不足で発生する過労死を抑えるために設立された。
「……俺達の先祖であるるマル子のお夢でもああった睡眠不足をお少しでえも削るためえに設立されたあって事だよお! ただあ子供のお頃の夢をそのままあにしてなな! わかるよなあ、ポニー兄者!」
 ポニー太もその話は知っていた。何故なら彼は真島家の馬である。それ以上に彼は本部長だ。知っていないと身崩しでしか成らない。
「だからといってえ要員をお戦いのたあめに派遣するることにい首は振ららないぞ!
例ええそれがあ先祖の思いい出の場所でえあったとおしても、だ!」
「思い出えの場所おだからこそお俺は、いやや俺達はあ取り返さなあければ誰があ取り返すう!
 息子のお代か! 孫の代かあ! それれとも曾孫、夜叉孫お! 子孫んに借りを残しいてどうするる! いいのかそれでもも!」
 ギャラッ都の必死の訴えにさすがのポニー太も心が折れたのか--
「考えることはあしてやるるよ! ただあし、僕は戦いに使ううのは了承しいないことだけはあわかってえくれ! 部下をお戦地に赴くうのは心があ痛む!
 でもお、ギャラ坊の意見をお無下にはあ出来ないい! その為考えることは
するるよ! それえでも満たし足りないかあ?」
 ギャラッ都の顔に諦めの表情が浮かぶ。
「そうか。そうだあよな! ポニー兄者にいは頼まんんよ! 戦ってえくれるものはあ他にい当たってえみるよ! 急にい頼み込んでえ御免な! じゃああ仕事頑張れよよ!」
「ああ、期待を外してえ済まなあかった! これかららはそううならないよおうに気を付けるるよ! 身体にい気を付けえながらまたあ来いよ! ギャラ坊があいないと
寂いしいよ!」
 ギャラッ都は前左足で手を振った後、前右足を器用に使って取っ手を回して扉を
開けて部屋の外に出た。
「あの世にいるるマル子爺さんは僕にいなんて言ううだろう? 怒るのかな?
 いや、怒るだろうな。いけないな、やっぱり僕は戦わなきゃならないな!
 神々のためえでもありり、町のためえでもあり、生命いのためでもあり、先祖のお
ためでもあり、家族のためでえもあり、一族のおためでもおある。
 そして何よりい自分自身をお見つめるためにもお!」

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(二)

 九月五十八日午後九時零分十秒。
 場所は西物部大陸ユークリッド地方キュプロ町中央地区慰霊場。
 五十四日の戦いで犠牲になった生命および彼のモノ併せて約四千五百未満への
葬儀が行われた!
 会場にいる物の五分の四が涙を流しながら別れを偲んだ。残りのモノ達は悲しみをこらえるか、或いは怒りそのものを抑えようと必死であった。
 勿論新妻と共にここで追悼した真島ギャラッ都は怒りその者を抑えようと自分に言い聞かせた!
(メルデリエがあ涙を流しいてるといううのに俺はあどうしてえ赤いモノを出さあなければあいけなあい! 彼のおモノ共があそこまで足るる程に怒りたあいのか! そうではあないはずずだ! 良くないいことだ! 悲しまあなければいけないってのに!
 俺は罪深あい! 穢れえに満ちているる! これで神々にい何と説明すうる! 
どうし--)
「ギャラ君! グス、無理しいなくてえ良いのよよ!
 あたいがあ好きなあだけえ聞いてやるうから……」
「ご、ごめんんよメル!」
 齢二十七にして九の月と十二日目になるギャラッ都の新妻メルデリエのお陰で
ギャラッ都は自らの怒りから我を取り戻した。
(そ、そううだ! 俺達がここおに足を運んだあのは死いんでいった者達いにいつかあ必ずエウク町を取りり戻すことおを誓うためえなんだよお! でなあければあ死んだあ者、死なれえた者の供養はあ果たせないい! 我々生命のお魂いは奪われれたあままあ前へえ進めなあい! 何より俺のお先祖代々いから続くく誇りを取りり戻せなくなるる! 俺はその為えに今を生きいる! 今を戦あっているうんだよ!)
 ギャラッ都はそう心の中で誓い、そして--
(だからあどうかあ安心しいて眠ってえくれ! 安心してえ我々生きるる者達をお
見守ってえくれ! 俺達いはたくさあん涙を流しいて大地に潤いいを与えねばあならない! 与えねえば……)
 ギャラッ都は目をつむりながらとうとう涙を流した! 彼に続くように堪えていた
者達は次々と涙を流していく! 枯れた大地に生命を与えるかのように涙は慰霊場を濡らしていく!
「オオオオオオオオオ!」
 ギャラッ都はとうとう声を出して泣いた! 
 その日のキュプロ町は住民の涙で包まれていた!
 そして明日になると彼等は町の北東地区三番地にある墓場に犠牲者達を一日かけて埋葬し、その上に大きな墓石を建てた!
 戦いの悲劇を忘れないため、生命が今も自分達の中で生き続けることを忘れないため。



 しかし、彼等は気付いていなかった!
 墓を建てた場所の土が徐々にではあるが、ゆっくりと枯れていくのを!
 死んだ生命と共に彼のモノ達を埋葬したことが後に生命の循環を妨げようとは、
この時まだ誰も理解出来なかった……

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う

 ICイマジナリーセンチュリー三十八年九月五十四日午後十時八分四十二秒。

 場所は西物部大陸ユークリッド地方東キュプロ川流域。
 生命達と彼のモノ達が戦いを繰り広げていた。双方併せて五千にも満たない数が
互いの倒すべき相手に向かって死を与えていく。
 彼のモノ達は目を見出すために水しぶきによる戦法をかける。或いは相手を盾に
して隙を与えるなどの戦法をかけた後、相手が油を断たれたところをそのまま食らう。
 一方、生命達はただ真っ直ぐに戦う。果物包丁を初めとして、手斧、鍬、鋤、
更には三の年より前に開発された望遠刀が使用された。
 望遠刀は三日月状に切られた細い木をキュプロ枝と呼ばれる弾力性の強い枝で
両端にかけて、先端に果物包丁の刃先を付けた細長く切られた木を引っかけて力強
く放つことで遠くにいる標的の身体を貫くことが出来る物である。
 生命達はこれらを使い、彼のモノ達を次々と死なせていく。
 戦いは午後八の時より始まり、現在二の時が経過。双方の数は千を切っていた。
圧倒的に生命達が優位に立っていた。
 これについては生命側で総指揮を執る齢二十七にして九の月と九日目になる
エウク馬族の青年、真島ギャラッ都は知っていた。
(良くないいことをお考えるかもお知れなあいけどお、我々えには果物包丁がああ
るう! 鍬があある! 望遠刀うがあるう! そしてえ何よりい怒りいを戦いいに向け
るう意気込みいがあるう!
 我々はあそれがあるう限りおお前らあなんかあに食われえないのだあよ!)
 ギャラッ都は後ろ左足で犬型を蹴った後、前右足にある手斧を投げて頭に刺す!
犬型は頭から血しぶきを上げて命を絶つ。
(気分はあ良くないい! 気分はあ良くなあい! でもおここでえやらなあきゃ
キュプロ町はあ守れなあい!
 俺達はあ戦うってえ決めたあから穢れえを背負ううんだよお! 穢れえの代償はあ
お前らを全てえ死なせえた後に償うう!)
「皆の者お! もうすぐう終わるぞお! だがあ、油をお断ってえは成らあんぞ!
 戦いいが終わあるまでえ気を引きい締めろお! いいなあ!」
「「「「「「「オオオオオオオ!」」」」」」
 ギャラッ都は生命達の戦意を高揚させていく!
 生命達は戦いが終わるまで力を引き締め続けた!

 午後十一時四十五分三十一秒。
 彼のモノ達全員は死に、戦いは終わった……
(いやあ、まだ終りいではなあい! これはあ始まりいに過ぎなあいのだ!
 俺達のお目標はあ五十五の年よりい前にい食われたあエウク町をお俺達のお、
足で取りい戻すことおなんだあよ!
 だがあ、今は日常にい戻らないいといけえないな……)

誤字は増えて、文章は活力を失う

 どうもオリジナリティが全く溢れないdarkvernuでございます。
 いつも通り時事ネタをやりますね!

 私のハンドルネームは友好を謳う兎(以下、兎)。今日は一日中K国の友人で
ハンドルネーム李舜臣サイコー(サイコー)とネット電話します。
(注:テレビ電話ではありませんので誰々の顔はわかりません)
 早速サイコーに電話しましたが、明らかに違う人が電話に出ました?
「はい、ハンドルネーム『D島はK国の領土』です。あれ? あなた誰?」
 それはこっちの台詞だよ! っておかしいな? ちゃんと登録した番号にかけたのに……
 まっいっか! では改めてかけなおすか!
「も、申し訳ありません。かけ間違えました、すみません!」
 即座に回線を切った。フウ、危なかったぜ。もう一度、えっと今度はかかるかな?
番号は……よっと!
「はい、ハンドルネーム『S諸島はCの領土』です。もしもーし?」
 あれ? 話してる言葉が違う! どうやって回線切ろう? ここは力業で--
「ファファビビヨヨヨオオン」
 フウ、意味不明な言葉で切ってやったぜ! 言葉はわからないが恐らくC国の人に繋がったことはわかった! 明日、外を出歩けるかな? 心配になってきた……
 そんなことよりも今度こそ繋げないとな! えっとサイコーの番号を入念に押さないとな。今度こそ繋がれええ!
「はい、ハンドルネーム『KGBの生き残り』です。はじめ--」
 やばい! すぐに切ってやったぜ! 何でRの国のやばそうな人の所に繋がったんだよ!
 それよりも今日はおかしいぞ! 何でサイコーの所に繋がんねーんだよ! ん?
 誰からだろう? 非通知だな? 切っとくか? いや念のため繋げてみよう!
「もしもしハンドルネーム『友好を謳う兎』ですが--」
「俺だよ兎! 何で今日はすぐに連絡かけなかったんだよ! そんなに俺のことが
嫌いになったのかあ?」
 サイコーだったのか! でもどうして非通知になってたんだ?
「サイコーにはずっとかけたんだぞ! しかも三回も! それなのに何故か違う奴の方にかかるんだよ!」
「そんな言い訳は聞きたくない! どうせ俺のことをK国人と思って信頼してなかったんだろ! どこまで日本人は俺達を苦しめれば気が済むんだよ!」
 は、始まった! サイコーは悪い奴じゃないんだが、こうゆう所だけはイラッと
来るんだよな。
 ってそんなこと考えてる場合か!
「別にそうゆう事じゃないだろ! 所でどうしてそうゆう状況になったのかを詳しく話し合えばわか--」
「そうやって今度は俺達の大事なD島を奪うんだろ? T島を我が物にするんだろ?
見損なったぞ兎!」
 駄目だ! 俺は解決の糸口を話そうとしてるのに聞き入ってもらえない!
 どうする、俺!
「いやいやそんなことは政治家や活動家に任せればいいじゃないか! 俺達はそこまで踏み込めないしよ!
 それよりも今日はサイコーと馬鹿馬鹿しい会話をしようと思って--」
「もう兎となんて絶好だあああ!」
 切れる音がした。電話を一方的に切られたみたいだな。ハア、一応馬鹿馬鹿しい会話はしたみたいだな。悪い意味で。
 でもどうして非通知になってたんだ? 結局別の所にかかる謎とかはわから
ずじまいなのか。
 次の日、K国でサイバー攻撃のニュースが報道された! そしてネットで調べてみると信じられない情報が飛んできた。昨日のことはサイバー攻撃が原因なのか? 本当だとしたらあいつはこれからちゃんとやっていけるのかな?
 心配になってきたよ……


 とまあ今日はアジア各国(笑)のグローバル優等生国のサイバーテロニュースをネタにしてみました。一応言っておきますが、事実をちゃんとつかめたわけではありませんので話のリアリティは薄いと思います。
 とにかくこれをググる内にとんでもないことを知りました。何とK国の預金データが吹っ飛ぶと言う嘘か真かよくわからない事実を知りました! ま、まあ政府はその事実を認めているとは言えさすがに冗談で済む話じゃないぞ!
 とにかくこれだけは言える。K国の皆様、ご愁傷様です! 以上時事ネタを終わります。

 それでは解説の前にタイトル名からもわかりますが、お詫びをしなければなりません。
 基本的には誤字であれ脱字であれ出したものは直さないというのが自分の主義です。直したとしてもこっそり直すだけですから。ところが今回は誤字のみならずキャラの名前や測り間違いをやらかしました!
 以下、自分の知る限りの間違い。 

第二パート ~苦悩するザブングをヘネリアは~
 誤 → 正 
 ヘネリア→ヘネリエ

 同パート ~堪えかねたヘネリアは~
 誤 → 正 
 ヘネリア→ヘネリエ

 第四裏パート ~成人体型二百まで高度を~
  誤 → 正 
 二百→ 二

 第五パート ~高度を成人体型とコンマ一まで~
  誤 → 正 
 百  → 一

 以上です。成人体型についてはあれは二月二十四日付のブログで詳しく書きました。なので知りたい方はそちらをどうぞ!
 とにかく、読者の皆様方には本当に申し訳ありません! 誤字脱字については自らの主義故ですが、まさかキャラの名前や測りを間違えるってのはやっちゃならないと自分で思います。ですので本当に申し訳ありません!
 以後再発防止に努めて参りたいと思います!

 では第八話の解説に入りますね。
 今回の主人公は豚にしようとは思っていましたが、親子それぞれが主人公になるという設定を思いついたのが、
八話に取りかかる直前です。そして書いていく内にまさか父親、母親、そして息子の全員が主人公を務めるとは思いませんでした! 自分は本当に後先考えずに書く奴なんだなあと改めて蔑んで見えるよ。
 とりあえずパートごとに誰が主人公を務めているかを説明しますね。
 第一パート~第四表パートは父親であるザブング・クロレットが主人公を務めます。
 第四裏パート~第七パート前半は息子のザブリス・クロレットが主人公します。
 んで第七パート後半は母親であるヘネリエ・クロレットが締めます。
 それぞれ立場が違っていて、それが彼等の考えに繋がります。
 まずザブングは公の立場にいる為、穢れたことを好みません。それ故に戦うことだけは何としても避けようと努めます。一方でただ一頭の父親という私の役割を忘れていません。ですので息子の考えを認めつつも、行為そのものを否定します。なので親子は互いに喧嘩していても最後は息子の考えを認めて息を引き取ります。
 次にザブリスについて説明します。彼は子供の頃から戦い以外に方法はないと言い続けます。その考えは十年経っても変わることはありません。その為、父親と反りが合いません。ただ一方で父親の偉大さを認めていて、それは父親が死ぬ直前で初めて顕わします。その後から彼の成長物語へと繋がり、最後は戦いの代償を受けます。そこが父親との決定的な違いと言えるでしょう。
 最後にヘネリエを紹介しますね。彼女は主に二頭を見守る立場です。ザブングには愛する妻として。ザブリスには愛する母親として。彼女の考えはザブングに近いですので、ザブリスにはこうであって欲しいという母親的な感情が出ます。けれども母親らしく巣立つ息子を止めたりはしないです。その部分が第七パートの締めで顕われてます。あれは母親だから断言出来る考えです。
 とまあこんな風にそれぞれの主人公について説明しました。他に説明するとしたら生命達の政治形態が今回で明らかになっていくところと、この世界というかこの惑星にも地震はあるんだなあとわかること。後は繰り返し言うかも知れませんが、現在の我々と違ってこの世界では簡単に意思疎通がはかれるというのが内容から伝わります。それだけですかね?
 とにかく彼等は戦いの一歩を踏み出していきます。これからあのモノ達と戦うというのは多くの犠牲を生み出して行きます。肉体だけでなく心にも深く。一方のあのモノ達は両親が全くありませんのでひたすら食らいつくしていくでしょう。
 以上で第八話の解説を終えます。

 最後にこれからの予定をコピペを駆使して載せます。

 三月
 二十五日~三十日  第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う  作成日間
 四月
 一日~六日      第十話  ???? 始動篇        作成日間
 八日~十三日     第十一話 ???? 建国篇       作成日間
 十五日~二十日    第十二話 ???? 激動篇       作成日間

 自分は基本ネタバレに触れることはネタをバラした後でないと書きませんので注意して下さい!
 ではこれにて『明日晴れるといいな』と言ってさよなら~! 

一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(七)

 ICイマジナリーセンチュリー三十七年九月百二十日午後一時零分零秒。

 場所は町長邸中央庭園。
 ザブリスが駆けつけた時、壇上は赤一色と成っていた! 壇上の周りには数十
では納まらない骨が原形を留めない状態で散乱していた。
「こ、これは……」
 壇上に立つのは獅子型。骨を首飾りにして弄んでいるようだった。
「ザ、ザブリス! い、生きてたんだぶ!」
「お、母さんこそ! 無事で良かっぶ!」
「ンゥわ、ォォ私も幸い無事だったが、クゥここにいる物全員があのモノの、ゥゥウウ!
 ゥゥどうして私は生き恥なんてことをぉぉ!」
 ヘネリエとデュオは自らが今こうして生きていることに強い後悔の念を露にした。
 だが、ザブリスは一方で違う見解を示していた。
「いや、悔いないでくれないぶ! 生きてぶのはお母さんや町長様だけじゃないでは
だぶか! いや、お父さんは肉体は尽きても魂は残ってぶじゃないか!」
「わ、わかぶの? あなたはなんだか左のほうをあまり意識してなぶような気がすぶ
のに?」
 ザブング・クロレットの肉体は今も原形を留める。ザブリスは見えなくともそれだけ
はわかっていた。
「ゥィザブリス君。ンンどうやら君は穢れを纏ってしまったね。ゥスそれでも自らの前足
にさらなる穢れをつけるのかね?」
 デュオはザブリスに問いかけた! 答えはすぐ帰ってきた!
「ああそうぶ! 俺は子供の頃から戦う道を選ぶと言い続けぶ!
 でなければ俺に戦いをやめさせよぶとしたお父さんに自ら諦めぶことを認めぶ
じゃないか! お父さんはお父さん! 俺は俺で考えは常にぶつかっどきぶ!
 でも俺は土壇場になって初めてお父さんの偉大さを知らされぶ!
 だったら今度はお父さんに俺の道をこの場で知らしめなぶといけなぶんだよ!」
 二名はその言葉を聞いて諦めた--だが、彼等の目には後悔の念は微塵も
なかった。
「ザブリス! 私達の力が必要ぶ?」
「いや、ここは俺の足であいつを死なせぶ!
 ん? 話はここま--」
 獅子型はザブリスに向かって飛んだ!
「ンンああ、ゥゥ眼が、ィィ眼があああ!」
 ザブリスの左眼に獅子型の前左足中爪が食い込んだ!
 しかし--
「ググ、左は死んでも前に進ぶのみいいい!」
 ザブリスは衝撃を利用してすかさず持ってきた果物包丁を噛み締めると、回転して
獅子型の前左足の腱を深く切った!
「ザ、ザブリス! だ、大丈夫だの?」
 ザブリスは果物包丁を持っているせいか、返事が出来ない。
(大丈夫ではだぶ! 俺は左眼をやられぶ!
 いや、もう既に初めて死なせぶ時から俺の左眼の機能は死んどぶ。これは俺自身
への戒めだ!
 そして戒めを追えたら俺はお父さんの命のお返しをしないといけない!
 それが--)
「ごがあああああ!」
 ザブリスと獅子型は互いに傷を受けながら死と隣り合わせの荒野を駆けていく!
(死……ぶのか? 俺はここで? 穢れに何も出来ぶまま? それじゃあお父さんに
教えを説かれぶしまぶな。でも易くなんてもっと良くなぶ。誰にも顔向け出来ない。
一体どうしよう)

 午後五時七分十六秒。
 中央庭園に住民が集まってくる。しかも住民はあちこち傷だらけ。
「ムゥみ、ゥゥんな生きてたんだね」
 朝までにいた数の五分の三しかいない。当然ながらそれ以外は皆食われて
しまったか、あるいは--
「その傷が元で亡くなってちまった……」
 右腕の食われたところを包帯を巻くことでなんとか止血した鶴田チュウ蔵は悲し
そうに言う。
「折ー角の嬉しーい日なのーにこんーな悲しいー日になるなんてー」
 犬丸ラビーは大量の血が付いた前右足を見ながら言った。
「でもな! 悲しい時だからこそ俺達はここで死んどいっぶ多くの生命への黙祷を
しなくどぶならないんだぶ! たくさん悲しんぶ、悲しみ尽くしどら明日から俺達は
これから産まれてくぶ生命のためにも今を精一杯生きよぶ!
 それが先に行っど生命への追悼ぶ!」
 ザブリスは左眼を失い、身体中傷だらけになりながらも生き残った住民達を励まし
た!
 そして最後は壇上に再度登り終えた町長デュオ・ジニンが締める!
「ェェ私は何も出来なかった。ゥゥ結局は皆の力がないと自分を奮い立たせられない。
クォ今日という日ではそれが一番良く表れていた。ツァ戦うのも私には無理だった。
 ンンだからといって私はここで諦めることはしない!
 ァァ私はプロティ町の町長だ! ツェ戦えなのなら戦い以外のことで私は皆を守ろう
ではないか! スゥそうと決まればたくさん悲しんだ次の日より私は町をもっと大きく
すべく万物の神々を拡大させようではないか! ィィ神が増えれば生命はより活力を
増す! スァそれは先に行く者達への手向けでもあり、ムィ未来に現れる生命への
贈り物、スゥそれ以上に私達今を生きる者達がやるべき課題だ! 以上である。
 クォこれより今日亡くなった生命への黙祷を始める!
 ムェもくとおおおう!」
 プロティ町の住民は一斉に黙祷を始めた!
(ザブング……結局ザブリスの立派な姿を見せられなぶてごめんなさぶ。
 あなたの言ぶとおりあの子は穢れを全身に覆ってしまっぶわ。これからあの子は
生涯それを背負っど生きていぶわ。膝を折ってしまぶかも知れなぶわ。私はその時
にはもう。
 でも、でもね。私は信じてるわ! あの子ならそれでも前に進んでいぶってね。
 何故ってそれは私ヘネリエ・クロレットはザブング・クロレットの母親だぶらよ!)
 母の確信ある限りザブング・クロレットは前進していく!
 戦いの一歩を踏み出した生命達もまた見えない荒野であってもただ前へ前へと
進んでいく!
 それが遠すぎる過去であったとしても……

 ICイマジナリーセンチュリー三十七年九月百二十日午後五時十五分一秒。

 第八話 戦いへの一歩を 完

 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う に続く……

一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(六)

 ザブリスは想像し難い夢を見ていた。
(ここはどこぶ? 俺は何がしたいんぶ? 何で青い球体があっど灰色? だったよぶ? 灰色の球体があぶ? いやそれよりも青い球体の周りにいぶ数百、数千いや、もっとあぶ水筒の形をした物は何なんだ? わけわからない! それ以前にここはどこぶ? 俺は何をやってぶんだ? 俺は、えっ!)
 ザブリスは夢の内容はわからないが、自分の中で知っているモノだけは眼にしても分かった!
(あ、あれはお、お、おもい……)
 ザブリスの目の前は白い光で溢れ、やがて--
「思い出したぶううう!」
 ザブリスが目覚めた時、目の前は太陽の光が眩しく光っていた!
(そう、か! 俺は烏型のあいつに突撃しぶ、勢い余っど民家にぶつかっぶまま何の時が過ぎどか?)
「やっーと目を覚ーましたか、ザブリスー!」
 覗き込むようにラビーが見下ろす。
「先生! そう言えばあいつはどうなりましぶか!」
 ザブリスは起き上がるなり、ラビーが前左足で指した方角を見た! 方角の示した場所には住民が周りを囲うように黙祷していた。ザブリスは駆けつけた!
「そ、うか。俺はとうとう穢れを身につけたか」
 烏型は左襟首から溢れんばかりの赤い液体が流れ息絶えた。
「起きたか! イチェチェ、わいももうちょい身体を鍛えるべきだったでチュ!」
 チュウ蔵は痛みがまだ抜けないのか、動きがぎこちなかった。
「俺は実感がわかだぶ! やっぱり死なせどことで心の中に空間が出来たようぶ
感覚があぶような? これから俺はどうすればいぶ?」
 ザブリスは死なせたことに強い衝撃を受けて自分を見失っていた。
 それを見かねたラビーは--
「何をやってーる! お前は戦うーんじゃなかーったのか! それにおー前は今やらなければいけーない事は何なーのか思い出してみろー! 誰ーか大ー切な者は
いるのかを思ーい出してみろ!」
 ザブリスは左側にラビーが居ることに初めて気付いた様子なのか、一瞬だけ反応が遅れた!
「ああ、そうだ! 今俺はあいつを死なせぶ物を持っていぶ!
 急いで町長邸にむかわ--」
「キャアアア! な、何っけが上から来たっぞおお!」
 鶏族の婦女の悲鳴が響き渡る--聞きつけた住民達は見上げた!
「本当なのでちゅか! まだあれらがこの町に来るなんチェ!」
(しかも一つじゃなぶ! 二つ、三つ、四つ、いや十くらいはいぶ!
 まだ死なせどぶとならないか! でもこうしていぶ間にも町長邸は--)
「ザブリスーはそのまま町ー長達の加勢に回ーれ! ここかーら先は僕達一番ー地にいーる者で穢ーれを背負うー!」
「で、でも自分と違ぶ先生達は--」
「腰砕けなことを言う年の若造がわしらに指図するうっど!」
「あたしらはこう見えって神様が一番恐いっと思ってるんだっから心配しなくて
いっよ!」
「ということでちゅ! ここからは諜報官鶴田チュウ蔵と町の住民達であれらを死なせてみせまチュよ! 一名ばかり背負ってはかえってわいらも穢れで溢れるだけ
でチュ!
 行きなチャい、ザブリス・クロレット君!」
「行くーのだ! お前がどんなー穢れを背負っーたかは僕はよく知っーている!
 でーもな! ザーブングさんの意志を継ーぐお前だからこーそ戦って背負った物
だー! それがーどんなに辛くても言い訳はーするな! 僕達も穢れを背ー負っても言い訳はーしない! いや、するなーんて神々に礼ーを欠きーすぎる! そーんな事言っーてる間にあのーモノ達ーがこんなに高度ーを下げてるー!
 行けーザブリス!」
「はっ! 陸上配達研修生ザブリス・クロレット!
 瞬時に町長邸に出戻り致しまぶ!」
 ザブリスは左側の感覚に異常がありながらも駆け足で町長邸に向かった!
(あの夢は現実ではなぶ! でも真実だって写していどうぶ!
 戦いへの一歩を踏み出しぶ時、俺達は逃れぶ事なき穢れの道へ落ちていぶのであぶとあの夢は示してぶんだ!)

一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(五)

 ザブリスは再び果物包丁を上下前歯で掴んだ--烏型を迎撃するために!
(痛めつけぶのはあいつの方が一枚上手だ! そんなことは十分わかぶ!
 でもな、俺は怒りで一杯なんだ! あいつらのせいでお父さんや町のみんな、それにプトレ村やその他いろいろと俺は怒りで一杯なんどぶ!)
「怒ーりで満たされてーるか? 実ーは僕もザブリスーと同じ心ー境だ! これはー罪ー深いし、穢ーれに満ちた心境だー! でもね、怒りを出さなーきゃ誰があの
モーノ達に怒る? 今はそんーな感じだよ」
「自分も同じ意見でぶ!」
 二名は会話をすることで怒りを抑制した。それを見た烏型はザブリスやラビーの方は食らい難いと判断したのか、真ん中より四番目に大きな民家の一階右窓近くで
怯えている羊型の中年に狙いを絞り、降下した!
「ヒ、ヒイイイ!」
「させチュかあああ!」
 人型の人差し指の中程ギリギリで羊型の中年は助かった--烏型の右襟首に
食らいつく者のお陰であった!
「お、おー前は鶴ー田チュウ蔵! ありーがとうチーュウ蔵!」
 齢二十九にして五の月と三十日目になる青年鶴田チュウ蔵は礼を返す暇は
なかった。
「ま、まぐい! ばびぐばびゅぐびょうばんう゛ぉぶびお--」
「離れちゃ! でも左手でも掴んででもやるでチュ!」
「ま、まーずいぞチュウ蔵ー! そーれこそあーのモノの狙いーだ!」
 ラビーの言葉通り、烏型はチュウ蔵が左手で掴んでくるのを狙ってか、旋回して真ん中より三番目に大きな建物の一階と二階の間の正面と右側面の角にチュウ蔵の背中を叩きつけた!
「ギイイイイ!」
「チュウぞおおーう!」
 チュウ蔵は叩きつけられた反動で気を失う--烏型はチュウ蔵を食らおうとした!「させてたまると思うたかああ!」
「ちゅうぞうさんはだいしんさいのひに、ぼくのいのちのおんじゃです!」
 燕族の少年とインコ族の少女が親指ギリギリの所で烏型に噛みつき、チュウ蔵は助かる。
(二名だけじゃない! 熊族のお爺さんも鶏族のおばさんもその他みんなが町を
守ろぶと死を覚悟してぶんだ! でもいつまでも持つとは限らなぶ! ん?
 烏型の高度は今成人体型どれくらぶ? もしかして今なら--)
 ザブリスは確信めいた考えが浮かび上がる--烏型は一番地の住民達の活躍もあり、高度を成人体型百とコンマ一まで落としている。
「今だーザブリス! おー前の戦うー意志を示すーんだああ!」
(恐いんぶ、恐いんぶ! でもこれは怒りの先にあぶ何かを死なせぶことをさせないための壁!
 その壁を俺は今、前に倒す!)
 烏型は鳩族の老年を食らった--その時から姿はザブリスの方に目を向ける!
 ザブリスは前歯の力をより強く噛みしめて、烏型の左襟首を深く切り刻んだ!
「ブガアウブ!」
 ザブリスはチュウ蔵がぶつかった場所より馬の頭一つ分下に頭をぶつけた!
 ザブリスの意識は深くまで落ちていった。

一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(四裏)

 ICイマジナリーセンチュリー三十七年九月百二十日午前十一時二分三十五秒。

 場所はプロティ町北東地区一番地。
 ザブリスは勢いよく転んだ!
「いてて、み、みんなはここにも逃げてぶのか?」
 ザブリスは獅子型から逃げ惑う住民達を見てそう呟いた。
(立ち上がらないぶ! 立ち上がっどあいつを死だせぶ物を持たないと俺は町を守れ
どう!)
「なーに重荷抱えーたこと考えーてるのさ、ザブリス!」
 立ち上がろうとするザブリスに近づく者がいた。齢二十九にして五の月と十四日目
になるザブリスの教官犬丸ラビーだった。
「ラビー先生! 生きていどぶですね!」
「あったり前ーだろ? 僕はー陸上配ー達本部の一番ー星なんだーぞ! そーれより
ザブリースは何しようーとしてるー?」
 ザブリスは真剣な眼差しで--
「じ、自分は町長邸に今いぶ獅子族型のあいつを死なせよぶと考えてまぶ!」
「そーうか、どーうやら広ー報官の意ー志を曲げるー気だーね?」
「いえ、意志を受け継ぐどめに自分の道を示しまぶ! これは曲げぶこととは同じで
ありませぶ!」
 ザブリスは応えるのと同時に水からの眼に真があることをラビーに感じさせた!
「そうかー、そうー答えると思ーっていたよー! はーい、これどうーぞ!」
 ラビーは後ろ右足から果物包丁をザブリスめがけて投げつける--ザブリスは
上下前歯で取っ手を掴む!
「だげぇ?」
「決まーってるだろ? お前は戦いーたいんだろ? 皆を守ーりたいんだろ?
 ベアール・毛ー利になりたいんだろー? 母をー守りたいんーだろ? 万物ーの
神々を守ーりたいんだろ? そしーて何より父ーに意志を示したいんだーろ?
 守って見せーろ、それがザブリース・クーロレットという生命のー意志だ!」
「あ、ありがとぶございまぶ! 有り難きお言葉に感謝で一杯でぶ!
 そして言われぶことは守りまぶ! 今、この時--」
 突然ラビーの上方から烏型が突撃した--ラビーは気付くのが早かったため、
ギリギリで左側方へ飛んで回避!
「僕も果物包ー丁は持っていーるが、死ーなせるのは心ー苦しい!」
「でもここで自分達が動かだぶれば町は、守れなぶ!
 穢れは全て自分が、引き受けまぶ!」
 烏型は成人体型二百まで高度を上げた! 突然の烏型の出現に一番地に逃げ
延びた住民達は更に混乱する! ただし二名だけは--
「全てーは大きすーぎる! せーめて半ー分でも僕ーが背負う!
 無理するーな!」
「分かりましぶ! 自分は父に示しまぶ! 『これが俺が選んだ道です!』 と!」
 ザブリスは自らの内にある怒りを発動させて、烏型と今戦う!

一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(四表)

「わた、しに構っていぶとあのモノが、今、でぃも……」
「お、きあがっぶのか? お父さんの頭突きを受けど、も?」
 獅子型は起き上がるとすぐさまヘネリエを食らおうとした--が獅子型の背後から猿型の少女が首に巻き付いた!
「よっくも婆ちゃんを死なせったな! あたいが婆ちゃんに変っわってあ--」
 獅子型はわざと転倒して、猿型の少女を話した後、そのまま少女を食らった!
「い、今のはあなたがやっど見せぶことを、あ、あのモノも出来、ぶの?」
 ザブリスとヘネリエは改めて獅子型を恐がるように怖れた! そしてまたしても
ヘネリアを食らおうとした!
「さ、ぐううう!」
 ザブングはもはや身体すら動かせない状態だった。
「俺の彼女を死なせたテメエにゃ! 俺が渇を入れてやるにやアアア!」
「ニャン朗ッス! お前だけじゃないぞッテ! 俺も加勢してやるッチ!」
「あたしもいるう! 牛族の雌を甘く見んでう!」
 猫族のオカマ青年に、蜂族の青年、牛族の雌など町の住民が次々と獅子型へ突撃した!
「あ、あいつらが出来ど俺が出来ないなんぶ! 俺は所詮口だけだっどか!」
「そ、う、じゃなぶろ? 口だけども、私に反抗しぶ、グブルル!」
「あなた! も、もう喋ってはならないぶ!」
 ザブングは自らの死期が迫ってもなおザブリスに意志の強さを見せようとした!
「わかったぶ! それがお父さんの強さなんだぶ! それが俺に戦いを諦めぶように説くお父さんの信念なんど! でも俺はお父さんの意志であっども戦いだけは諦めないぶ!
 いやむしろお父さんが意志を示さなけれぶ折角、心に誓っぶことを忘れぶところどよ!」
 ザブリスの目からは恐怖も迷いも消えた--ザブングはそう感じた。
「ふ、ど、どう、やら、穢れぶことすら避けなぶなっどよう、ぶ、な。さ、ん、さ、あ、
言って、きぶという、のに」
「子供は私達の思ぶとおりにいかないみたいぶ、あなた」
 ザブングとヘネリエは残念な気持ちと嬉しい気持ちで溢れていた。
「お、父さん?」
「行け、ザブリス! グウウ! 今はあのモノを皆が、ガアア! 抑えぶ、グハアア!
 ハアハア、でもナア、そ、れ、ま、で、二あのモノが皆を!
 お前が鍵ぶ、ザブリイイス!」
 それがザブングが口から出す最後の言葉であった!
「わかったぶお父さん! あいつらを死なせぶ物は確かプロティイムの木の近くに
置いてぶかも知れない! さよならは言わない!
 また会えぶ日まで俺はこの町を守ぶ!」
 そう言ってザブリスは町の北東地区二番地にあるプロティイム果樹園に
向かった!
「あなた、あの子は行ったぶ! これからあの子は傷ついていぶけどそれどもあの子は真っ直ぐ進めぶかな?」
(進めぶ、さ! 何故なら、私、達の自慢、ノ、ムス、コ、ダブ!)

 ICイマジナリーセンチュリー三十七年九月百二十日午前十一時二分三十四秒。

 ザブング・クロレットは三十九にもなる年の人生に幕を閉じる。

一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(三)

 ザブングは目撃した! 猫族の青年の頭を食う存在を。成人体型百三十ある
獅子型の食らう存在を。
(私だって怒らないはずはないんぶ! ここからじゃ駆けつけども次に死んでしまう者は出ぶ! でもな--)
「でもな! ここで動かぶして対話を実現出来ぶかあああ!」
 ザブングは新町長邸に響くほど大きな声を上げながら獅子型に向かって突撃
した!
「あ、あなた!」
「お父さん!」
 獅子型は青年の死体を近くにいた猿族の老婆に投げた!
「ギャッキ!」
「はっ!」
 ザブングは被害を受けた老婆の方に意識が向いた。次の瞬間、ザブングは
前左足の感覚に違和感を覚えた!
「お父さああん! 前左足が、前左足が……」
「うぐううあ! アガアガあ!」
 ザブングは転倒した! 前左足を失い、その部分から大量の液体を出しながら!
 そして獅子型はザブングが苦しむ間に投げつけた老婆の方に突っ込み、
老婆を食らった!
「どこまでもおおお! これ以上はやらせんぶ!」
 ザブングは残りの足を叩きつけて獅子型に突撃した! 獅子型はゆっくりと
ザブングの頭の方から食らおうとしたが--
「豚族の雄を甘く見ないことだ!」
 ザブングはわざと転倒することで攻撃をかわす--反動を活かして獅子型の
左側頭部に頭突きを与えた! 獅子型は思わず右側面に倒れ込んでしまった!
「お、お父さん! な、何で動けぶんだよ! 何で戦ってぶんだよ!」
 ザブリスはようやく動けるようになり、ザブングの方に駆けつけた!
「これは、これは戦いではなぶ! わた、しはあのモノと対話をしていぶのだよ、お」
 ザブリスは出血多量で身体のあらゆる機能が失われつつあった。
「あなた! あなたああ!」
 ザブリスに続いてヘネリアもザブングに駆けつけた!
 だが、ザブリスから流れ出る血は水辺を作るほど深刻な状態になっていた。

一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(二)

 ICイマジナリーセンチュリー三十七年九月百二十日午前九時零分三秒。

 場所は新プロティ村新村長邸中央庭園。
 雪解け水が村全体に染み渡るように流れる快晴の日。そこには村中の住民が
何かの開会式に参加していた。
 村長邸の表口より南に成人体型四十離れた所にプロティイムの木で作られた壇上
があった。そこの真ん前に立つ齢三十一にして一月と三日目になる蟻族の中年が
大きな声を上げた!
「ゥェこれより新プロティ村……ンァいやプロティ町誕生式を挙げる!」
 プロティ町誕生を宣言されたことにより村……いや町中の住民が歓声を上げた!
まるで大雨のように町中の者達が町誕生を喜んだ!
 蟻族の中年は話を続けた。
「ェエ私、ゥゥテレス蟻族のデュオ・ジニンは村長に就任して三の年。スゥ就任からの
悲願であります町発展のために様々な努力をして参りました!」
 デュオの右斜め後ろにいる齢三十九にして五の月と十日目になる老年は考えに
耽っていた。
(私の先祖はプロティ豚族。ザブング・クロレットは先祖が生まれぶ村に暮らして
十の年。おもでば私は山と谷を両方経験しぶ。
 この村に入っど頃の私は谷底だぶ! 私は旧村長の薦めで広報官に就任しぶ。
 しかし、当時は一向に村に来る者達は現れだかった。むしろ出ていぶ者が相次ぐ
ばかりぶ。当然ぶ!
 私はプトレ村を食らわせぶ一因を作ったのどから無理もなぶ!
 私は就任前から何度も辞退、辞任の手紙を村長の机に置いぶ!
 けれどもその度に村長は礼無き覚悟で破っていぶ--村長は私を信頼なさっど!
その度に村長から説教された! そして私が広報官に就任しぶ五の年より後に
ようやくこの村に家族連れの者がやってきぶ! それは正に神様からのお礼の
ようであっど! 私達は嬉しいぶ!
 ようやく新プロティ村に新たな住民が来ぶことを喜んだ! 人生の山場にさし--)
「あなた! 何考えていぶのよ?」
 突然、左後ろにいた齢三十七にして十一の月と七日目になる妻のヘネリエに注意
された!
「ッワ! 御免よヘネリエ! 実は新町長の宣言で今までのことを思い出しとっぶの
じゃよ!」
「考え事はいけだせんぶ! ザブリスが見たらなんて言ぶの!」
 ザブングは息子ザブリスの名前を聞いて、あることを思い出した!
(ザブリスは十の年より後になっども変わらなかっぶ。まだ戦ぶことから諦めてくれな
ぶ! 現職業官の犬丸ラビーの薦めで陸上配達本部に研修させども、三の年より前
にピタゴラス地方全土を襲った大震災で救援活動をしども、二の年より前の
台風接近でザブリスを庇って土に帰ってしまっぶ村長の思いがあっども……
 私は考えを押しぶけるのが良くないのだろうぶ?
 いや、そうではなぶ! 私は考えを押しつけてだどいなぶ! 私はあの子の考えを
尊重しぶのだ! 私はあの子の前足が穢れで溢れぶことだけは避けど!
 これが親の気持ちだ! 戦いを簡単に口にすぶものではない! 戦いは穢れ多き
故、神様へ顔向け出来なぶこと。あの子には、あの子には--)
 苦悩するザブングをヘネリアが静かに見守る中、開会式は綺麗に終わろうとしてい
たが--
「そ、いえ新町長! 何故自分達はあいつらと戦えなぶですか!」
 齢十六にして二日目になる少年ザブリスは突然デュオに質問を投げた!
「ゥゥき、クォ君は陸上配達本部の研修員ザブング・クロレットだね?
 ムェまだ私の宣言は終わって--」
「この村は町になりましぶ! でもあいつらがいぶ限りこの町は新プトレ村のように
食われまぶ! だからどうか--」
 間髪入れずにザブリスは質問を続けた! それに挟むように--
「ザブリス! いつまどそんな事言ぶ! 戦いをしよぶなどとするぶ!
 穢れをどうすぶ! 母になんて顔を見せぶ! 神様にどう謝ぶ!
 いつもそれを--」
「五月蠅いんだぶ! お父さんはどうして戦ぶのをしてくれなぶ!
 戦えばあいつらだっど--」
 親子ゲンカはこの後十の分の後も続くが、それに堪えかねたヘネリアは--
「いつまで他所様に迷惑かけぶの! ここは公共の場だから喧嘩は私達の家でやり
なさぶ! しなぶと一の週より一日一食にするぶ!」
 それを聞いた二名は息をすることもままならないくらい静まった。
 ヘネリアの迫力を間近で見ていたデュアは両中足を震えながら--
「ンンはは、ゥゥ他にないよね?
 ヅァではこれにて開会式を終えたいとおも、ンァオモ?」
「どうしぶ? う、こ、これは!」
「あ、あなた! うう、ううわわうわ!」
 三名は恐怖で呼吸が覚束無い状態になった!
「な、腰砕けな事良くないぶ! ど、どうしたんど?」
 目線が反対を向けている者達には何なのかはわからなかった。
「「「「「ウワアアアアアアアアアア!」」」」」
 ザブリスの後ろから悲鳴が聞こえた!
「な、なんだよい、たえ?」
 ザブリスは振り返ることで事の真相を知った--恐怖心を発動させながら。
「う、うわああああああああ!」
(だから言っどのに! 戦いといぶ言葉を簡単に口に、すぶものどないと!)
 ザブングは恐怖心を抑えるべく自らの怒りを呼び起こそうとしていた。

一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を

 ICイマジナリーセンチュリー三十五年三月百二十四日午後九時八分八秒。

 場所は新プトレ村村長邸二階村長室。
 齢二十九にして五の月と八日目になる青年が椅子に腰をかけていた。
 そこへ勢いよく扉が開かれた! 入ってきたのは齢十九にして五の月と
二十八日目になる少年だ。
「た、た、大変でありまチュ!」
「なんだぶ! 礼を欠いた行為をすぶからには全てを話すんだ!」
「そ、村長! じ、自分は自らの罪を償うためにプトレの森を探索中にあれらと遭遇し
てしまいましたでチュ!」
 村長は少年を不思議そうにと見つめた。どうやらあれらとは具体的に何なのかが
分からない様子だ。
「別に驚くほぶなどか? もっと詳しいことを聞きたぶ」
「そ、それが。我々を食うあれらでチュ!」
 村長はそれをキイテ腰掛けていた椅子を勢いよく倒した! 倒した反動で村長自ら
も飛ぶようにうつ伏せに倒れた--椅子の影に寄り添うように。
「イダダ、そ、それは一大事だぶ! い、今すぐに--」
 村長が言おうとした直後に別の誰かが勢いよく部屋に入ってきた!
「た、た、大変ーだ! 食らうーやつが村の南ー門に侵ー入してきーたぜ!」
「え、え、え、は、早いでちゅよ! それは本当でちゅか、ラビー!」
 ラビーと呼ばれる者は齢十九にして五の月と十二日目になる少年だ。
「本当ーだ! だーからこうしーて礼を欠く覚悟でー村長ザブング・クロレット様ーに
報告したーんだよ!」
「そ、そ、それじゃあ村の住民はこうしていぶ間にもあのモノどもに!」
 ザブングと呼ばれる村長の顔は水色に近いほど青くなった。彼は僅か二十七で
再生した小プトレ村の村長となった青年だ。住民の期待を一身に背負って村長に
なった彼は就任してわずか翌の年で小新プトレ村を新プトレ村へと大きくさせた!
 そして彼の政策が軌道に乗り出す二の年目という時期に二つの良くない報せ……
 顔がそこまでの青さになるのにも無理はなかった。
 しかし--
「テレス犬族の犬丸ラビーよ! 報告はわかったぶ! お主はさっさとこの村から
住民を脱出させぶ! これ以上の死者を出さないたべにも!」
 顔がそうなっても彼は村長という誇りを持ってラビーに命令した!
「はっ! すーぐに各地区ー長に連絡しーて周りーます!」
 ラビーは燕族に近い勢いで村長室から出て行った!
「じゃ、じゃあ自分はどうすればいいでちょうか?」
「お主は引き続き、ひき、う、よ、良くないぶ、こんだの!」
 ザブングは迷っていた! いま言うべきことは下手をすれば鼠族の少年を死なせる
命令になると思って。
「村長様! 自分はゼノン鼠族の鶴田チュウ蔵はいつだって村のためなら、神様の
ためなら死と向き合う覚悟はありまちゅ!
 なのでどうか自分に気を使わないで下ちゃい!」
 チュウ蔵と呼ばれる少年は既に覚悟を決めていた!
 ザブングは彼の熱意に押されてついに--
「わかっぶ! 今からお主は引き続きであぶが……あのモノどもの動向を探るぶ!
 ただし見つかっぶ場合は命を大切にすぶのだ、いいな!」
「はっ! 村長様の命令を確かに聞き入れまちた!
 では自分はこれにて食らうモノを見張りまちゅ!」
 チュウ蔵はザブングに三分間深く頭を下げた後、部屋からゆっくりと退出した!
(私は舞い上がっどぶよ! 自分なら何でもうまぶいくと舞い上がっどた!
 それがこんなこぶに! 罪深ぶ! 穢れ多きことぶ!
 私は神様どころか住民や家族に申し訳がつかぶ! このまま生きぶ恥を注ぐど
か! それとも自らあのモノに捧げぶのか! それではプトレ村の存在意義を--)
戦ぶんだよ、お父さん!」
 ザブングは子供の声に我を取り戻す。気付いたら部屋の中に齢六になった子供が
いた。
「ザブリスか。勝手に入ぶなと言ってぶだろうに。部屋に入ぶ時は右前足で二回
叩いた後に--」
「そんなことは後で神様やお母さんにあやまっとぶから。それよりも勝手に入って
ごめぶなさいお父さん! 実は礼を欠くかも知れなぶけど、戦えばあいつらから村を
守れぶんじゃないかと思ぶんど! 俺はそう思ぶんど、どうしてそれをしないの?」
(戦えば村を守れぶか。四十の年より前にプロティ村を救った熊族の少年については
知ってぶ。子供の頃に良く父から耳から血が出ぶほど聞きすぎどぶからな。
彼のやり方なら村を守れぶかも知れないぶ)
 ザブングは息子のザブリスからの質問を理解していた。しかし--
「それだけは良くなぶ! 誰かの命を死に至らしめぶことは穢れを生涯残す行為!」
「どうしてそうやっど逃げぶの!」
「逃げではなぶ! これは私の方針だ!
 私は村長になる時に誓った生涯の方針ぶ!
 それともザブリスは簡単にあのモノの命を死なせぶ権利があぶのか! 帰りを
待つ者に顔を上げられぶのか! 答えてみぶだ!」
 ザブングはそう言いながらザブリスの答えを待っていた。
 しかし、その前に部屋に入る者が答えを遮る!
 その者は齢二十七にして十一の月と五日目になるザブングの妻だった。
「ザブリス、いい加減にしなさぶ! 村の皆様が命をかけど逃げていぶのに
お父さんを困らせど神様になんど言えばいいわけ?」
「ご、ごめぶなさいお母さん! 俺がよくなかっぶ! も、もうしなぶから!
 で、でもお父さんに言ったことはぜったい良いとおも--」
「理屈にならない理屈を言わなぶの! そうゆぶのは大きくなっどからちゃんと考え
なさい、良いね?」
「……はい」
 母に説教されたザブリスは黙り込んでしまった。
「そろそろここからザブリスと共に出なぶとな、私の愛すぶ妻ヘネリエよ!」
 ザブングはヘネリエにそう言った。ヘネリエは頭を半ば下げて応えた。
 十の分より後、三名は村長邸を出て行った。それから一の時より後、村の北門から
三名は外へと脱出した。
(ヘネリエとザブリスの身体を冷やしどいぶ雪か! 豪雨のように激しく私達に向けど
浴びせぶといぶのか! 私は罪深ぶ! 私は戦えぶ良かっどか!
 いや、そんなことをして住民達の幸せを創れぶか!
 血で穢れぶ前足で家を建てられぶのか!
 出来ない! 私は戦えない! そんなことであぶゆえ、雪の神様はお怒りど!
 だが、私達はそんな怒りを受けどぶ生きなけれぶ!
 そして死に行く者達の遺志を受け継がでば!)
 そうして三名は新プロティ村を目指して行く。
 それから十の年より後の月日が経つ……

歴史は繰り返す

 どうも悪ふざけが過ぎるdarkvernuです。
 今回は自己満足気味なショートストーリーをどうぞ!

 2013年3月17日午前9時0分5秒。
 場所は不明。とある三流小説家は悪夢に冒されていた。
「売れないくらいで俺が消えてたまるか!」
「世は弱肉強食だ! 日本は今新たなる戦乱の夜を迎えた。わかるだろう?」
「ワケ分からんことは俺だけが言えば良いんだよ!」
「これは神代の時代から永遠に繰り返す理。日本人はどいつもこいつも試練好きで困るよ。どこまで自虐的なんだか」
「そんなにあの会見で失望しているのか!
 だがな、あんなのは毎年恒例だから今更どこに望みを失う!」
「失うだろ? 折角日本を復活させる政権だと思ったら日本を更なる茨へと落とす!
 これを失望と言わずして何になる?」
「だからって俺が諦めるようなたまではあるまい! 売れないくらいで禿鷹共に
くたばると思うなよ!」
「いや、くたばるのを想像出来る! 我は知っているぞ!
 何故ならお前も我と同じ--」
「ええい、他人を恨んでたつもりが俺を恨んでいたなんて!
 どこまで鏡面反射だよ! だったら俺はそんな茨を自ら歩こうじゃないか!
 その先に真の日本復活を願って! 真の日本人覚醒を願って!」
 次の日、また同じ悪夢をみる。永遠に……


 今回のショートストーリーはドイツの哲学者ニーチェの考案した永遠回帰的な意味が含まれます。とにかく金曜日の会見で失望した一人ではあるが、同時に暗い未来を進めることに邪悪なる喜びすら感じている自分を嘆いてもいます。本当に日本という国は不思議なもので、戦後初の社会党政権の時も、熊本のお殿様政権の時も、宇宙人政権の時も日本はどこまで自虐的なのか分かったものじゃありません。
 一応それよりも前でも日本は馬鹿を演じては何故か乗り切ってしまうんですから今回も乗りきれるというわけの分からん自信だけはあるんだよな。だって古くから言えば天智天皇がやらかした大化の改新、道鏡の天皇簒奪未遂事件、南北朝時代、足利義満による天皇簒奪未遂事件、応仁の乱以降の戦国時代、新井白石による失政、幕末の開国による混乱、隈板政権、浜口・井上の失政、二・二六事件、太平洋戦争、GHQ……
 数えたらキリがありません。こんなにも国難に遭っているというのに今の今まで日本が生き延びることが出来たのが不思議だ! 絶対日本にはデウス・エクス・マキナのような絶対的な何かがあるに違いない!
 ということでショートストーリーの解説を終えたいと思います。

 第七話の解説に行きます。
 この話では主人公ベアールが最終的には全生命体の希望になるお話です。とにかく今まで生命体はあれらとは対話をしてわかり合おうとしましたが、その度にあれらは食らっていきます。しかも無情に。あれらによって滅ぼされた村の数はキリがありません。んでようやくあれらに武器を取るというのが今回のお話です。何だか主旨と違うな。まあ自分は捉え方が常人とかけ離れてるから仕方ないか。
 最後の結末には希望が込められてます。グレートリセットではありませんが、滅んだ村を一から作り直すのは大変な道です。再生は破壊よりも難し。ですが、村は再生するでしょう。でしょうって、オイ!
 ついでにプロティイムについて解説しますね。あの果物は七話の中で少し解説されてます。もう少し解説するなら、あれは見た目が檸檬になってます。けれども色は冬の果物だけ合って白です。中を開けるとゼリー状の液体が出ます。食べると蜂蜜に近い味になります。ついでに蜂蜜はこの世界ではありません。そもそも動物同士での食物連鎖自体存在しません。話を戻しますと、採れるのは十二月中でそれ以降は甘味成分を失ってバリウムみたいな食べる気のしない味になります。なので採りたかったら十二月にしましょう。あっ、そもそもそんな果物は存在しないか。
 さて勧善懲悪が始まりました。本来小説には勧善懲悪とはマッチしません。ですが、会えて自分はそれを題材にします。しかも自分は他の小説家と違って加減は利きませんので善であろうと悪であろうと極端まで描く気であります。というか悪よりも善を描くのは難しくて困るがな。
 ではこれにて第七話の解説を終えたいと思います。

 最後にこれからの予定を載せますね。

 三月
 十八日~二十三日  第八話 戦いへの一歩を         作成日間
 二十五日~三十日  第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う 作成日間
 四月
 一日~六日     第十話 ???? 始動篇        作成日間
 八日~十三日    第十一話 ???? 建国篇       作成日間。

 自分は一兆年の夜という物語は規模の小さいだけで留めるつもりはありません。いずれは銀河そのものすら兵器に出来るくらい大きくしたい。出来るわけねえよな(笑)
 ではこの辺でまた来週!

一兆年の夜 第七話 はじめての戦い(八)

 ICイマジナリーセンチュリー二十五年三月百日午後九時五十二分二十七秒。

 場所は小プロティ村果樹園跡。
 大雪が炎を包み込む。生命の悲しみを包み込む。やがて雪は解けて水となり
村全体を浄化する。
 果樹園は無くなった。それだけは事実である。
 ここへ来た主のデュア・ジニンは自分が丹精込めて作り上げた果樹園が跡形も無く
なった事を受け止めた!
「クァこれで一からまた作り直すしかないな。ゥゥそれまでわしはすべてを教えられる
か、ァァダガン?」
「ジュ自信はありません! ンンわしはこれまで一度もプロティイムが無い果樹園を
見たことがおありでないので!」
「ツィ作り直すよりもむしろ新しく作るってのはどうかしら? ゥンそれなら心機一転
できるかも?」
「コラコラサンメイガタ! ソンナコトモダイジダケドモットダイジナノハ--」
「ゥヅだからこうして心を入れ替えようと親父たちは必死なんだよ! ンェ誰も
悲しまないなんて本当じゃないだろ!」
 親善大使一行とキュツ男は悲しみを抑えられなかった!
「ァスわしは妻よりも長く生きてしまったこと。ェム皆よりも長く生きてしまったこと。
 スゥそして、ヅォ誰よりも皆の希望となった--」
「クァこんなことを認めるのは難い。ォズだが、ァォこれを希望と言わずしてわしは
何て言うんだ!」
「ゥゥ希望になったんだねべアールちゃん!
 ァァ大人になったんだねべアールちゃん!」
 彼らの眼前に見える人型はもう動くことすらままならない。
 何故なら左胸のあたりに果物包丁が刺され、それが致命傷となった。
「コレハユルセルコウイデハアリマセン! ダケドコレヲワタシタチハキボウト
ヨバズシテナントヨボウカ!」
「ァァ永い眠りにつくんだ、ァァ小プロティ村の希望。
 スゥそしてあの世でプロティイム競争をベティ江と共にして、ゥゥ決着をつけろ!
 ェェそしておれたちは死んでいった者たちを弔う!
 ォォ希望を語り継ぐためにも……」
 べアール・毛利は齢十年にして二の月と五日の生涯を終えた。
 前左足と後右足が欠けた状態でベティ江のほうへ前右足を出しながらうつ伏せに。
 ここからが戦いの始まりだった……

 ICイマジナリーセンチュリー二十五年三月百日午後十時五分零秒。

 第七話 はじめての戦い 完

 第八話 戦いへの一歩を に続く……

一兆年の夜 第七話 はじめての戦い(七)

 村は火に包まれていた。ベアールの両親になった毛利の家は全焼。村長邸は見る影もなくなるくらい赤黒く変色。他の民家もまた……
(そ、そうだ! プロティイムのあるところオならみんないるかも!)
 ベアールは果樹園の方へ走った! 骨だらけの道を! 骨を踏まないように気を付けて走り続けた!
 そして二十の分が過ぎた。ようやく辿り着いた時、現実がベアールに突きつけた!
「うあ、ベ、ベ、ベティ江エエエエ!」
 業火で倒れていく果物の木々。それは一つの命が今失っていく姿だ。その中の
一番斜め右にベアールは走っていく!
「べあ、る、く、うぅ、ん?」
「何なんダアヨ、これ!」
 毛利ベティ江は果物包丁を背中に刺されたままうつ伏せの状態であった。
「こんな、こんなのは生きている者のスウルことなのカア!」
「よ、く、な、よ、おこ、た、ら」
 息絶え絶えになりながらもベティ江はベアールの怒りを鎮めようとした。
「良くないよ! こんなの! そ、ソオウだ! 今すぐベティ江の傷を防がないと、
って、アレ?」
 ベアールは今何がしたいのか分からなくなった。それに気付いた頃にはベティ江がもう助からないのではないかという諦めの気持ちが広がっていく。
(僕は何したいんだ? あいつを倒すんか? いやベティ江を助けたいんか? あ、アレおかしいな? 僕は分からないよ! ワカラナイヨ! ワカ、ワカ……)
 ベアールは迷っていた。怒りを優先すべきか、大切な者を助けるべきなのか。
 その二者択一の迷いは考えを降着させ、自らの意志すら手放していくのであった。そんなベアールに対して--
「あ、た、し、ぃ、ぉ、ら、くぅに、し、ぃ--」
「な、何を言イってるベティ江! それは僕に君を死な--」
「し、な、すぅ? そう、じぁ、な、ぁ、ぁ、の。こ、れグウウ!」
「ベティ江! もう口を動かさないでくれ! 僕が君をラアクにしてやる!」
 ベアールはベティ江の訴えにより、今までの迷いを吹き飛ばした!
(僕は今まで忘れていた! 僕は実奈通兄ちゃんカアラ言ワアれてるんだ!
 僕は全せいめいたいの……希望ナンダ!)
 そしてベティ江に刺さっている果物包丁に前右足で掴むと--
「僕は全てを受け入レル!」
 そのまま引き抜いた--血しぶきを上げ、齢十一の少女は解放された顔つきに
なり息を引き取る。
「ハア、ハア、今すぐベティ江を……何?」
 ベアールは急にベティ江の死体を飛び越えたその時--何かがさっきまで居たところに落下してきた!
「お、お前は、そうか! 僕を食らオウとしたな!」
 ベアールは何故食らうモノが広報から飛び込んでくるのを分かったのかを理解
出来ない。ただ、ベアールは食らうモノが四の年より前にプトレ村を食らった人型と同じであるという確信を持てた!
「僕を今までみタイに出来イルと思わないで下さい! 僕は必ずお前を死なセル!」
 人型の左足は一瞬だが、震えた! ベアールが確実に倒す気なのを直感で感じたのか。
(僕はようやく分かったよ!
 大人になることがみんなを守るための方法だったのを!
 大人になるには目の前の現実に目をつぶらないことなんだね!
 見えない現実に意地を張らずに諦めて進んでいくことなんだね!
 現実を認めて未来へ一歩一歩進む生命のことなんだね! 
 そして僕自身も過去へと還って、現在を見守っていくことなんだね!
 それが全生命体の希望僕自身はその為に礎になるよ!)
 ベアール・毛利はゆっくりと歩を進める。影と影が触れた瞬間!
 果物包丁を握り、駆け抜ける--遠すぎる過去へ!

一兆年の夜 第七話 はじめての戦い(六)

 ICイマジナリーセンチュリー二十五年三月百日午後二時一分十一秒。

 場所は小プロティ村南門。
 そこには親善大使一行と彼等を見送る者達が集合していた。
 親善大使一行を簡潔に紹介する。ただし、先に紹介したベアールは除く。
 親善大使はデュア・ジニン。ダグン・ジニンの曾孫にあたる。お供を務めるのは
デュアの子供達で構成される。
 まず齢二十にして二の月と五日目になるデュアの第二子ダガン・ジニン。彼は
多卵性一胎児として産まれており、第一子であるジギンとは同い年である。
 次に齢十九にして三の月と三十日目になるデュアの第二十七子レイデ・ジニン。
彼女もまた多卵性一胎児である。
 最後に齢十六にして十の月と十日目になるデュアの第三十一子ドラグル・ジニン。
彼は多卵性一胎児ではない。
 見送る者達の中にはデュアの妻であるレデイ。デュアや三兄弟に親しい者達も
いた。
「ベアール君! 必ず生イキて帰ってね! お互い六十二勝ダアもの。
 明日こそ必ずあたしが勝つんダアから! だからお願い……」
「心配イラないよ! 僕は全せいめいたいのきぼう。必ず生きてここに戻ルウよ!」
 ベティ江は今日プロティイム採取競争でベアールに勝ちを取られたばかりだった。
彼女はベアールのことを何より心配していた。彼女の心配はベアールも理解してい
た。
 彼女以外にも心配していたのは彼女の両親である毛利べく蔵やベティ奈だけで
ない。見送る者達全員がデュア親子と同じくらいベアールを心配していたのである。
(にんぷの者もイルし、僕より年下の者、六個くらい卵をかカアえた者まで。
 僕は彼等を守るためニモ、デュアおじさん達を守るためにもやつらを倒さナイと!)
 親善大使一行は見送る者達に一礼し、村の外へと振り返り歩き出した。
 親善大使一行の目的は勝プロティ村の南に位置するベアールの故郷であった
廃プトレ村で食らいしモノと対話をすること。
 対話方法は肉体同士がぶつかり合うことで彼等に食らうことを諦める。
 もしくは親善大使デュア自ら食らわれること。
 そして他の方法は--
(僕がやつらを倒す! それでデュアさん達や村のみんなを守ルウンだ!)
「クゥ考えているところで申し訳ないが、ンァわしは自らの意志で親善大使になった!
 エィベアールよ! ォォこれだけは大人であるわしの務めだ! ゥゥお前はまだ
子供だ! クゥこれは大人であるわしからのお願いだ! ツィ確かにお前の気持ちは
分かる! イァあれがわしを食らって満足するとは思えないことは分かる!
 クァけれども子が親より先に死んではならないように子供が大人より先に死んでは
ならないのだ! ゥゥお前達はわしよりも長く生きてくれ! スェそれだけをお前達に
伝える!」
 その言葉は大人だから言えるのだとベアールは思った。
「ツォ父上の言うとおりだ! ンィわしも大人だから分かる! ウェ大人の世界で
はわしらは自分勝手だ!
 けれどもわしはこれから待つ現実を未だ認められん……」
「ゥゥあたいは認めないわ。ェェたった一者の父を死なせることを。
 ヅゥでもあたしは蟻族の雌である以上父の意志は意地でも尊重させないと
母が悲しむわ!」
「ンィ俺達が勝手なことを認めなければ神々にどう説明すればいい! クァ子供に
とって都合良くないことだらけとはな!」
 三兄弟は皆、葛藤した。傍らで見ていたベアールもまた--
(僕は行動すベエきなのか!
 でも行動してデュアさんだけデエナく兄ちゃん達まで死んだらどオウしよう!
 これが大人として生きていくことならどうスレばいい!)
 葛藤した!
 一行は葛藤しながらも目的地まで歩き続けた。雪が降り積もる道を削れた氷を砕く
音を出しながらただひたすらと。
 そうして三の時が過ぎ、ようやく廃プトレ村に到着した。
 だが、一行は意外な者と出会う。
「ンンお前は三の日より前に兄上からの手紙を届けた配達員じゃないか!」
「キ、キ、キテシマワレタノデスカ! ドウシテココニワザワザキタノデスカー!」
 齢十八にして一の月と八日目になる九官族の少年は叫んだ!
「ゥゥ話が見えないぞ、ジュ上空配達員臨兵キュツ男殿。ォォ何をそんなに
怖れて--」
「ワタシハプトレマチガドウナッタノカヲミヨウト、モドッテイルトチュウデコノハイソンノ
ジョウクウカラ、アレガマッスグアナタタチノムラニムカッタノヲミタンデスカラ!」
 その上方を聞いた一行は凍えるような寒さを内部で感じた。そう、それは--
(恐怖心! ソレエに僕の場合は--)
 怒りで我を忘れたベアールはすぐに小プロティ村方面に振り返り、走った!
「ゥゥベ、ァァベアールめ! ンィわしらだけでなく自分まで忘れるなんて!」
 ベアールは走った! それは犬族よりも速く、兎族よりも速く走った!
「イッデ!」
 滑って地面にたたきつけられても立ち上がた!そして虎に速さが追いつくくらいの
勢いで走り続けた!
(間に合え! 間に合え! 間に合エ!)
 彼は小プロティ村に来た頃、八十年前のテレス村事件を聞かされていた。
 親善大使となったテレス牛族のソウスブ・ブルホルは自分以外の者が死に悲しみ
に明け暮れたことを! そして彼はその日から--
(ソウスブさんはその日イから僕と同じようにやつらを生かすことを認めナクなった!
 僕はソウスブさんとは同じジャア無い。けど、ソウスブさんのいしをついでデエモ
僕はみんなのきぼうにナアルんだ!
 そうシイナいと僕は自分が何で走ってイイルのか分からナアクなるよ!)
 ベアールが走り続けておよそ二の時が過ぎた。
「ハア、ハア、やっと、着ウいた、ハア、ハア……」
 少年の目に映るものは--四の年より前の光景に丸写しだった。
「ま、に、アアわない、なんて」

一兆年の夜 第七話 はじめての戦い(五)

 ICイマジナリーセンチュリー二十五年三月九十八日午前二時零分五十八秒。

 場所は村長邸一階寝室。
 ベアールは眠気に襲われながらも待っていた。そして……
「入ぶがよい」
 出番が回ると強烈な眠気を吹き飛ばして--
「現プロティくま族ベアール・毛利! 礼を欠カアセて頂きまス!」
「ンゥわしが読んだ手紙の内容は村長から聞きなさい!
 ゥィお前も大人になるのならどんな運命であろうと、ルォ両眼両耳共に真っ直ぐで
いるのだぞ!」
 交差する傍ら、デュアはベアールに告げた。
 そしてベアールは一礼して扉の取っ手をゆっくりと回し、木と木が擦るような音を
静かに出しながら開けた。
 眼前に毛布を被る老年が腰を上げていた。
 齢四十六にして七の月と三十一日目になるプロティ豚族の
老年ブルタンヌ・クロレットがそこに待ち構えていた。
「全く実奈通は大変な子供を助けたのぶ。寝ぶ時間を削ってまでわしに何を頼ぶ?」
「やつらトノ話し合いはやめて下サアイ! やつらは何を言っテエも何をいためテエモ
僕達せいめいたいを死なセマアす!
 ですのでドオうかデュアおじさんを親善大使にシイないで下さい!
 お願いシマす!」
 ブルタンヌは彼の気持ちは理解出来た。しかし……
「わしからの答えぶ前にデュアが何の手紙を渡されぶのかを聞かそぶ!
 それはデュアからの頼みでもあぶかだの。聞くどは好かぶか?」
「いえ、お願いします!」
 ブルタンヌは重苦しい口調で手紙の内容を読んだ。
 エウク町に住むデュアの第一子ジギンが上空配達で送ってきた手紙。そこには
信じられないことが書かれてあった。
 内容はエウク町に食らいしモノ達が五個で侵入。彼等に対応すべく残っている
上空配達員、陸上配達員を総動員。かつてのササーキー隊、ベンデルウム特別隊
のように身体にぶつかることで彼等との対話を試みた。
 だが、彼等は仲間同士の連携を模倣! 瞬く間に配達員達は食らいつくされる。
 ジギンは上空配達員の生き残りに現時点での状況を綴った手紙を送らせた!
 現在ジギンは生きているのかわからない。ただこれだけは分かる。それは--
「エウク町はもう存在しだいと言ぶことだ」
「四の年より前と同じダア! やつらはいのちヲオ死なせることを楽シインでる!
 怒らナアい方がおかしい、こんナアの!」
「だからどいっど死だせて解決すぶのか? 彼等も命に代わりはなぶのだぞ。
 ベアール君が良く採ぶ果物だって命だぞ。命を死なせぶ行為は罪だのぞ。
わしらはその罪から逃げられなぶ。神様から与えらでた罪でもあぶが、何よりも
わしらが自覚すべき罪などぞ。生きていくたべのな。それなのに彼等を死なせぶ
ことで何か得られぶのか? 生きていぶ命を死なせぶことに罪は起こぶもどぞ。
 念が残るよぶだが、わしはベアール君のしよぶことを認めなぶ」
 ベアールは自らの主張が聞き入れられない現実を感じて天井の木が崩れ落ちて
押しつぶすかのような絶たれた望みを味わう。それでも--
「僕はそれデモやつらを死なセエる以外に方法はないと思います! 僕は自分の
タアメだけではなくみんなのためにやつらヲオ死なせようと考エエています!
 だからどうかデュアおじさんの親善大使ニイシないで下さい!」
「親善大使にしだいといぶ願いは捨てて貰う」
 一度決めた方針は覆らない。大人としての風格を醸し出す老年ブルタンヌは
曲げることをしなかった。
「そんな」
 けれども……
「ベアールは明日から親善大使のお供としど行動しろ!
 ただし、お主が持つ者ど制限を加えないと言ぶことだな」
 決めた方針の中で追加という抜け道を作って。
「あ、ありがトウございます! そ、そんなことを決メテエもらえることを光栄ニイ思う
所存でごザアイます!」
 ベアールは貧乏揺すりするかのように体中が興奮で止まなかった。
「感謝すぶのはむしろわしの方であろぶ。
 わしもまだまだ大人に成りきれぶと言ぶことを改めてわかっど。これじゃあ
死んだ女房や神さまに申し訳が着かなぶのう」
 抜け道を作ったことを後悔していた。
 こうしてベアール・毛利は親善大使特別お供と成った。
 そして、これが後の傭兵へと繋がることになるとは誰も想像が付かなかった。

一兆年の夜 第七話 はじめての戦い(四)

 午後十一時三十分一秒。
 場所は村長邸近く。
(何だ? 扉の前ニダガン兄ちゃん、レイデ姉ちゃん、ドラグル兄ちゃんが立ってる。これってモオシかして--)
「まさか親善大使にナアルの、デュアさんは!」
「ワッ! い、いたんだベティ江!」
 ベアールは意に反して声を響かせてしまった!
「シー! 見つかったらどオウするの?」
 二名が隠れるのも空しく、ダガン、レイデ、ドラグルに発見された。
「ァウあら? イェべアちゃんにベティちゃんじゃない?
 ウォお姉さん達に隠れて何してたの?」
「クォ子供は寝る時間だぞ! クゥこのダガンと分かっていて隠れるとはなんて礼に欠く行為! ムォ明朝しっかり教えを説かないとな!」
 ダガンは怒り心頭、レイデは興味津々。一方のドラグルは--
「スゥそうか、ウォ大人になりたいか!
 ィエ念が残るつもりで言うが俺達は大人になる方法を知らない。ォゥ子供の頃からずっと知らずに大きくなったんだ。ムォ最も俺はまだ少年と呼ばれる齢だ。オゥ大人でも何でもないよ!」
 二名が何となく大人に関する事柄を分かろうとしていたことを察知した。
「だっタアラダガン兄ちゃんやレイデ姉ちゃんなら知って--」
「スィ知るわけないじゃない。ゥウ私は純粋な雌だけど、アゥ大人と呼べる立派さは
ないし」
「ヲォわしは大人だが、イァ大人になる方法なんて考えは残ってない!」
「ソオうか、勝手なんだね! 大人にナル方法は知らなイト言って自分達だけでそれを満足スル! 僕はもう大人になんてならないからね!」
「またベアール君のワガママが始まったわ!」
 ベアールはごねるように帰ろうとしたが、ドラグルが止めた!
「ゥイいや、フォ方法はあるぞ!」
「何なの? 教えテエヨ!」
「ゥハ本当じゃないことを言うなよ、ィィドラグル!」
「ゥスそれはな、ィィ今すぐ村長邸に入ってみろ!」
 ドラグルは方法にならない方法を二名に教えた!
「ツェ適当なことを言うなドラグル! ォオ本当に入ったらどう--」
 ダガンが言った頃にはもう遅かった。
「僕の名前はベアール・毛利!
 礼を欠けるこういで申し訳あアリません!
 僕はプトレくま族の者ベッグル・マウグスタの第一子トオして! 今はプロティくま族の毛利ベグ蔵の養子とシイて!
 プロティ族の長、ブルタンヌ・クロレットにえっけんに参リイマした!」
「ォァダガンお兄は一足遅かったわね」
 ベアールは大人という言葉を開発したのは飛遊羽美である。
ICイマジナリーセンチュリー十九年八月百十一日の出来事である)
 そのことを彼女の弟である実奈通から耳が蜂の巣だらけになるくらい聞かされた。
当時は子供という言葉を使うのは容易かったが、大人という言葉だけは生命体達は
躊躇った。
 何故なら言葉の中にが入るため、人族以外で使用するにはどうしても同化
できない部分が起きてしまうからである。ところがこの言葉を人族以外でも使うように
奨める者が現れた。それが--
「本来なら後の日に来いと奨めぶつもりだぶ、子供相手にはさぶがの大人であぶ
わしも代表として謁見を許そうではないか!」
 ブルタンヌ・クロレットこそ大人という言葉を広めた貢献者である。

一兆年の夜 第七話 はじめての戦い(三)

 デュアは手紙を読んで顔を引きつる。
「ねえデュアおじさん! 手紙にハアどんなこと書カアれてたの?」
「スゥそれはベティ江ちゃんの知ることではないよ。クォ今日は帰った帰った!」
「まさかやつラアの事じゃないよね! だったラア僕が--」
「ウォ親父の言うことを聞け! ォウお前らはさっさとお家に帰れ!
 ウィ今すぐに!」
 デュアよりも先にドラグルと呼ばれる少年が二名に怒鳴った!
 それは彼なりにデュアやベアール、ベティ江に気を遣っていた!
「そ、そうだよね。ドラグル兄ちゃんの言うトオりだよ。行キイましょうベアール君!」
「あ、ちょっとベティ江--」
 ドラグルの気持ちを何となく理解したベティ江はベアールの前右足を強引に掴んでそのまま果樹園から離れた!

 午後二時三十分五秒。
 場所は四番目に小さな民家。
 昼ご飯を済まして一の時が経過。
 ベアールは納得のいかない様子だった。
(デュアさんは何イカをかくしている。きっトオやつらのことなんダア!)
 ベアールは四の年が過ぎても忘れることの出来ないことがあった。
 それは故郷を食らったやつらと呼ぶモノ。内にある炎に似た赤いモノ。
 そして……
(実奈通お兄ちゃんカアら言われてルウんだ!
 僕はぜんせいめいたいのきぼうなんだと!)
「何前足をにぎっテエいきがっテエるの、ベアール?」
「ワ、ワ、な、な、な、何故こコオにイイる!」
 我を忘れていたベアールは声をかけられて踊るように飛び上がった!
「ひともので遊んでるノオ? そうじゃナアいでしょ!
 それにあたしならズウっとここにいたわよ」
「そ、そ、そうだヨオな。ご、ごめんベティ江!
 じ、実は手紙のことが気になっタアンだよ!」
「知らなくていい事だってアアルのよ。あたし達はマアダ子供なんだから大人アに
なってからにしよう」
「そ、そうダアヨね。大人にナアったらね。僕とベティ江はいつ大人ニイなれるかな?」
 その言葉は毎日の言葉とは明らかに違っていた。本来ならら彼等子供達は新鮮に感じ、その言葉に大喜びする。
 だが、二人は毎日が変わらないことに慣れていた。その言葉を聞き、ベティ江は案じない気持ちになる。
「お父さんは教えてくれない。お母さんだって教えてクウレないわ。デュアおじさんも、ダガン兄ちゃんも、レイデ姉ちゃんもドラグル兄ちゃんも村長様もみンナア大人に
ナアレる年を教えてくれナアイよ。なアンデ大人って勝手なノオ?
 教イイえて、ベアール!」
 痛すぎる思いを突きつけられたベアールは答えることが出来なかった。
(こンナアの大人なんて分からなイイヨ! 僕が分アカラないのに大人ガア
分かっテエくれるの!)
 少年はまだ子供。子供にとって重い課題は背負えない。
 そう思うのは必然であった。
 二名の間に思い空気は流れたが、晩ご飯を経てその空気は緩和された。

 午後十一時零分五十七秒。
 ベアールはこっそり目覚めた。
(大人になる方法なんテエ分からナアイ! でも、行動する方法ナラ分かるんダ!)
 十分後、彼は家を出て、村長邸に向い走り出す!
「僕は全せいめいたいノオきぼう! 答えは行動シイテ決める!」

一兆年の夜 第七話 はじめての戦い(二)

 ICイマジナリーセンチュリー二十五年三月九十七日午前九時七分三秒。

 場所は東物部大陸ピタゴラス地方小プロティ村の四番目に小さな民家。
 そこでは四名の熊族の家族が住んでいた。うち一名は……
「それじゃア行こうゼエ、ベティ江!」
「ちょ、ちょっとオ、べアール君! 食器くウらい片付けなアさいよね!」
「ああ、すまなアかっタヨオ! それだけしイてからア、プロティイムを採りに行イくか」
 齢十にして二の月と二日目になった少年ベアールはベティえに言われるとおり
食器を片付けて彼女と一緒に外へ出た!
「行ってらアっしゃい、ベアール、ベティ江!」
「「いってきまアス!」」
 ちなみにベティ江について紹介する。齢一一にして零の月と一日目になるプロティ
熊族の少女だ。
「もう、ベアール君ったらア、足が速インだから!」
「僕はこう見えエて人族の二足歩行を応用しタア走法を使ってるんだアよ!
 ベティ江には真似デエきないんだね、これって!」
「それでどうやったラそう速くなんノヨオ!」
「それ以上はア……言いイたくないよ!」
「ごめんン、ベアール君」
 ベアールの走法は飛遊実奈通から教えて貰ったものであること。それに触れること
はベアールにとって我慢出来ないことであった。
 一の時間より後、二名はプロティイム果樹園に着いた。
「クゥ来たか、小童共!」
 主である齢三十九にして五の月と十八日目になるテレス蟻族の中年が
働いていた。
「あれ? デュアさんだけエ? ダガン兄ちゃんとドラグル兄ちゃんハア?」
「ィォちょうど手紙を鳥に村野外で待機中だ」
「危ないよオ、お外ニイいたら。あれが来イタらどうするの?」
 その言葉にベアールは過剰反応した!
「それはいけなアイ! 今すぐ二名のトオころにい--」
「ンァ待て! ィイ日頃から避難出来るようにしとるから安心せい!」
 デュアと呼ばれる中年はベアールを注意した!
「ご、ごめん。そ、そうだよネエ。兄ちゃん二名はアアれで身体鍛えてるから大丈夫ウだよ
ね」
「ゥウわかったようだな。ゥスそれじゃあプロティイム採取を始めるぞ!」
「うん! じゃあ、あたしは持ってきた果物包丁で一番斜め右にあるノヲ採るよオ!」
「あ、ずるいゾオ、ベティ江! そレエ僕が採ろうと思ってたノニイ!」
「こうゆう場合ハアお姉さんに譲るのが一番ヨオ!」
「誰がお姉さんトオ思っタア! 勝手な事言っテエ!」
「ゥフ微笑ましいな、二名とも!」
 デュアの監視下で二名はプロティイムを採り続けた。それから三の時が経過。
「キゥ今日はここまでだ! ヌゥ二名ともお疲れ様!」
 ベアールとベティ江は合計百九十七個採った。
「ハア、ハア、僕ハア九十八個だよ! 後一個あっタラ、同数だったのに!」
「へあ、へあ、今日はあたしの勝ちダヨ! これで六十一の勝ち星ネエ!」
「明日は絶対に勝ってやルンだから!」
「クゥラ! ゥウプロティイムは限り在るんだからいつまでも採り続けると神様からの
お叱りを受けるぞ!」
 プロティイムは十二月に栽培され、来年の十二月初日前後に実が成る。
 ただし、月を過ぎると甘味成分が無くなる。これはプロティイムが木へと成長する
段階にきたため。よってプロティイムが味わえる期間は十二月に限定される。
「ンァまあプロティイムは果物の中では筍に近いと言えるかもな。種がない代わりに
果物そのものが果物の木になるって事よ。
 ンゥだからつまらない競争はやめんかあ!」
 デュアは二名に怒鳴った。彼にとって、それは日常茶飯事である。
「ごめんナアさい、次からはきょうそうしまセエん」
「あたしモオ同じく」
 ただし、二名はこの言葉を言った次の日、また同じように競争をする。
 このようにベアールにとって四の年は、同じような毎日が繰り返された。
 今日も同じような事が繰り返されると思われていた。
「ウォ親父! ァァ大変だ!」
「ゥウ何だドラグル! ンァやけに急いでる感じだな、ィイ一体何があった?」
「ィイ決まってんだろ! ゥォこの手紙を読んでくれ! ィア早く!」
「ドラグル兄ちゃん? そんな息あらクウて大丈夫なの?」
「ゥゥんなわけあるか! イィ一大事なんだよ!」
「ゥア渡せ!」
 ドラグルは言われたとおりデュアに手紙を渡した。そこに書かれてあること。
 それは日常の終りであり、小プロティ村の終りを意味するとはこの時、誰にも分か
らない。

一兆年の夜 第七話 はじめての戦い

 ICイマジナリーセンチュリー二十四年三月九十八日午後九時八分七秒。

 場所は東物部大陸ピタゴラス地方プトレ村北地区三番目に小さな民家。
 燃えさかる場所で齢六にして二の月と三日目になる少年は凍り付いた!
(コンアノナイナイナイ! ボクハボクハボクハボクハ)
 少年は眼前に捉えた事実を認めなかった。眼前には今も何かが食事をしていた。
(ああ、ああ、お母さん……お母さん!)
「おかああさあああん!」
 少年は何かに向かって突撃しようとしたが--右前足を掴まれた!
「逃げろ、ベアール! もうお前の母親は手遅れだ! もうあれに食べられてみるも
堪えられない姿になっていくんだ!」
 掴んだのは齢二十九にして一一の月と十二日目になる青年だった。
「お兄さん、でモ僕にとってはお母アさんなんだよオ!
 プトレくまぞクで、たダひともののお母さんなんだよオ! そんなアお母さんを--」
 ベアールと呼ばれる少年が青年に訴えかける暇もなく、食事を追えた何かは
二名に突進する!
「させるか! こう見えても俺は飛遊の雄だ!
 一般生命をみすみす死なせるものか!」
 飛遊と名乗る青年は右肩を突き出した体当たりをかける!
 だが、それは飛び上がることで回避--すかさず握った右手を青年の後頭部めが
けて振るった!
「が、あ」
「おにいさアアん!」
 青年は昏倒した。
「うう、うわああああ!」
 ベアールは恐怖のあまり、燃えさかる民家から出た!
(いやだいあだいえだいうだ……)
 ベアールは訳の分からないことを考えながらもひたすら逃げた!
(お兄さんをおいてエいった! お兄さんをおいたア! オニイさんをおオいた!)
 訳が分からなくてどうしようもない。それでも少年は逃げた!
 プトレ村の外へ! 吐く息が激しくなっても!
 しかし--あれは逃がさなかった!
「え? ぉぅぃ・・・・・・ぇ?」
 あれは北地区の門に先回りしていた--少年は万事休すと感じた!
「俺の名前を宣言する! 俺は実奈通みなつ! ゼノン族の長にとして飛遊兎通実うつみの第四子であるぞ!
 若い命をここで死なせてたまるかああ!」
 実奈通と名乗る青年はあれに飛び込んだ--あれは両足を掴まれて後ろへと
倒れ込んだ!
「お兄さん!」
「行け、ベアール! お前は全生命体の希望だ!
 ここで死んだら--」
 それは遺言となった! 実奈通の首筋まであれの口に入った!
「お、おにいさああああんン!」
 あれは頭から実奈通を食べ始めた。それをみたベアールは。
(お兄さんがア、お兄さんンが、いやもうここかラ出なアいとお兄さんに怒オられる!
 僕はお兄さんのきぼうウなんだ! ぼくウがきぼうなんだ!
 ボオクガキボウナンダ!)
 そう念じるようにベアールは門から村に出て行った!

 午後十一時三十分三十秒。
 場所は北プトレ道。村から成人体型二千離れた雪原。
 前後の両足は雪に浅く埋まっていた。ひりひりしながらもベアールは赤いモノを全身
まで流し込む!
(たおレないと! あれは僕の足でタオれないと!
 僕はキボウなんだア! 僕は全せいめいたいノ……
 キボウウナンダ!)
 ベアールの両眼は怒りで満ちていた!
 両眼から放つ怒りは四の年より後になっても消えることはなかった。

売りは負けてないんだ!

 どうも初めてのコメントに舞い上がる能なしのdarkvernuでございます。
 早速ですが、時事ネタにいきたいと思います。

 WBC第一ラウンドB組。
 最大のライバルK国はまさかのダークホース風車共和国にストレート負けを
喫した!
「悔しいね、悔しいね! でも次の相手羊毛共和国には負けないもんね!」
 宣言通り羊毛共和国にストレート勝ちをすることが出来た!
「この調子で湾国もボコボコにするね!」
 この日。湾国サポーターによるK国へのネガティブキャンペーンが展開された!
「どうしてウリが悪いようなことを! ウリは何か悪いことしたか!」
 彼等が自分達が今までどんな無礼なことをしてきたのかをすっかり忘れていた。
「悔しいね! 悔しいね! 湾国には表舞台に出られないほどボコボコに
してやんよ!」
 結果は一点差でK国が勝利! しかし……
「ムッキー! ウリが勝ったのに敗退ってどうゆうこと!」
 K国はまさかの一時ラウンド敗退が決定! 一方K国は--
「何を言ってますか? 負けを決めるのはお前らじゃないもんね!
 ウリが負けを認めなきゃ負けとは言わないもんね!
 湾国にはわざと一点差になってやったんだから!
 本気を出せば羊毛共和国みたいにボコボコにだって出来るもんね!」
 しまいには--
「今回湾国に一点差での勝負になったのは湾国を影からそそのかし、
湾国サポーターのふりをしてウリ達をネガキャンした大和国のせいなんだよ!
 あいつらはいつまでも過去の反省をしないからウリ達は一時ラウンドを
敗退したんだ!」
 その後も永遠と敗退の言い訳が続く……


 とりあえず、二次ラウンド進出ならず残念でございます(喜)。
 前二大会でのあなた様のお国と我が国がやるたんびに選手も応援しているファンも、それに楽しんで視聴する自分達も勝敗関わらず心の中で良い気分になれた感じではありませんでした。あ、勝ったら良い気分になれたかな?
 とにかく、負けるのは誰だって辛いのは分かります。それは全ての事柄では負けは死と隣り合わせでありますから。ですが、あなた様に負けるともっと辛くなるんですよ。勿論マウンドが(怒)。
 あなた様が野球の試合で他国に勝つ度にマウンドが傷つきます! 太極陰の旗を刺されることで(怒)。

 っていうかマウンドに国旗なんか刺すな!
 そのたんびに整備する作業員が苦労するんだよ!
 つーかマウンドは国旗を指す場所じゃねーよ! 少しは
マナーを守れ馬鹿国家が!


 すみません、文章が荒げてしまって。三度目がないよう心がけたいと思います。
 話を戻しますが、あなた様に勝つのも何か嬉しくありません。何しろ負け犬の遠吠えみたいな事を言ってきて気分が晴れません! ですので今大会の敗退を聞いてとてもとてもあの気分の晴れない試合が出来ないことを残念であります(喜)。
 さてとK国は今回の記事タイトルみたいな事を言ってます。元ネタはガンダムAGEの魔少年さんの言葉だと思います。ショートストーリー内では知っている限り、バキの毒手拳死刑囚の言葉やアビスの親善大使の言葉が出てます。まあショートストーリーは全てが本当ではないのですが、少なくともK国はこんな事を本当に言ってるから質が悪いです。K国の話はこれで終りにします。
 さて、WBCはまさかのオランダの躍進には驚かされます! 他にはイタリアも結構強いです!
 今回は欧州の二国が国の威信をかけてベースボールに殴り込みをかけるところが面白くしてくれてますね!
 いったいどこが世界一になるか分からなくなります、本気で!
 時事ネタはこの辺で終わりましょう。

 では第六話の解説に入りたい思いますが、その前にパート六の件でお詫びをしたいと思います。
 いくらブログだからと言っても書いたことはしっかり守らなくては駄目だと思います。なので木曜に仕上げるはずだったのを金曜までずれ込んだことをここで謝りたいと思います。
 すみませんでした!
 第六話の主人公はシュラッテー・ベンデルウム。何故沖田スラ貴やフッケン・メッサーシュミット、木戸デュー雄、
陽孫諾、藤原カエ彦みたいな喋る燕の誰かにしないか。それは六という漢字の語呂合わせで適当に決めました。
 だって六を音読みにすると 「む」 って読みじゃん。本当にそれだけでシュラッテーを主人公にしました。
 とまあそんな感じで初の無口主人公に挑戦したけど、これが中々困難だったよ!
 何しろ一言も台詞に出さずにシュラッテーの言いたいことを表現させるためにナレーションの仕事が増えたと感じます。それをできるだけ少なくするために九官鳥に代弁さたけど、自分の力量不足で空回りに終わってしまったよ。もっと精進しないといけないな(汗)。
 今回は前話の続きになりますので、シュラッテー以外のメンバーのその後どうなったのかをパート序で済ませた。彼等の性格や生き様はパート序や他パートで補足説明したけど、もっとやりたかったなあと今になって感じます。特にフッケンなんかはやられっぱなしで終わらせたのがいけないなあと感じます。ただ、デュー雄に関する話は感慨深かったと自分は感じます。
 第六話では第五話との大きな違いについて説明します。大きな違いは勿論メンバーとその数です。
 第五話においてはササーキー隊の配達員全員が燕族で構成されているのに対して、第六話では燕族、九官族、
烏族、鳩族、雁族で構成されます。現実世界ではこのメンバーでは連帯行動はとれません! しかも初日の内から! 遠すぎる過去の世界だから実現できたメンバーです! 他には第五話では全七名に対して全五名となります。予想では台詞の大幅な縮小は出来ると思ったが、シュラッテーの為に余計なナレーションが入ってしまったために五話以上に負担が大きくなったと自分で感じます。無口主人公はやらないことをお勧めするよ。本気で!
 他の解説としましては第一話における小テレス村とかの矛盾を村から町へと発展する過程や新たに小ティスノス村というかつてあった小村を話に出すことで解消しようと試みた。まあこれでも解消できないよな(苦)。
 第六話の結末は明るい方に締めました。というよりか、今回で対話に関する事柄は終わります。
 第七話以降はようやく勧善懲悪に関する話をします。
 ただし、まだまだ彼等の歴史は浅いのでハッピーエンドで済ませる話は少ないと思いますので気を付けて下さい。
 
 最後にこれからの予定を載せますね。

 三月
 十一日~十六日   第七話 ???????         作成日間
 十八日~二十三日  第八話 ???????         作成日間
 二十五日~三十日  第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う 作成日間
 四月
 一日~六日     第十話 ???? 始動篇        作成日間

 十話以降始まる 「????~」 は中編(長編?)ものとなります。予定では十三話くらいやります。
 ではこの辺でさいなら~!
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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