FC2ブログ

格付けの旅 カクヅケフレンズ アルッパー何キロ迄持てるかな?(未完)

 ダンベル何キロ持てる?……其れは萌えの皮を被ったマニア向け筋トレ漫画の事。其の世界自体があのヤバ子超宇宙の時点でお察し下さい。然も所々に求道大宇宙やケンガンアシュラ及びケンガンオメガ大宇宙の登場人物がカメオ参戦している時点でやはりマニア向けは避けられない。其れを除けば真っ当な筋トレ漫画で中々に為には成る。最近は筋トレネタが枯渇したのか『ヒカルの碁』をパロったりする等長期連載だからこそ生じる弊害が出て来ているのも事実なのだ。
 って俺はダンベルじゃねえええええ--凡そ四か月ぶりにアルッパーは叫ぶのだった!
 ヒカルの碁……其れはジャンプ超宇宙圏では打ち切りコースと呼ばれる囲碁将棋部門で華やかなるブームを起こした本格囲碁漫画。此れをきっかけに囲碁が大ブームに成ったと言っても良い……最初だけ。どっかの空気読めないゴブリン共がイチャモン付けてから迷走を開始。何と相棒が死ぬという衝撃展開を迎えて納得がいかぬ侭連載終了するという事態を招いた。やはり滅ぼすべきだな、あのゴブリン共は!
 デュアンとアルッパーは現在何処に居るのか? 其れは地球に在る『神室町』のプラチナマンジムという場所に居た。
「うえええ、何か知らないけどターバン来た人と外で涎誑す巨大鯨がやって来たよ!」
「流石に趣味じゃないのよね」
「というか何で鯨が居るんだ?」
「いや、ツッコむ所其処じゃないでしょ!」
「やあ、君達も入会者かね?」
「いや、俺に筋トレの趣味はない。其れよりも此の写真に写る連中の紹介で『東条英機会』に赴こうと思っている所だ」
「はああああ……素晴らしい筋肉ばかりの『東条英機会』ねええ!」
「早速筋肉フェチが涎を垂らしているよ!」
「というか色々とやばいのか、東条英機って名前にしないと?」
「其れ以前に此の子達はヤクザでしょ?」
「ハッハッハ、彼等は素晴らしい筋肉を持つじゃないか。良いでしょう、デュアンさん……貴方は見た目の筋肉こそ鍛えるべきでしょうが魔法の筋肉は誰よりも美しいと見えている!」
「魔法の筋肉ぅぅぅ!」
 だから俺に筋トレの趣味はないっつーの--と『ジェノス鳴造』の眼にはデュアンは華奢な男には見えなかった様子。
 ジェノス鳴造……其れはジャージ破りの異名を持つ世界最高峰レベルのボディビルダー。今はトレーニングジムのコーチとして初心者から上級者迄幅広く尚且つ懇切丁寧に教える優男。だが、此の男が只の隠れマッチョ且つ優男で済むならダンベル何キロは語るべき物語と呼べないだろう。此の男の凄い所は或る時、神社の神主として崇めまつられ、或る時はポージングしただけで数多のライバルビルダーに敗北の味を舐めさせ、又或る時は筋肉霊能力者として『モブ』よりもハイブリットな霊能力者として活躍する程。性格も良くハイスペックで尚且つ何処にもマイナスポイントを見出し辛いと最早笑うしかないな!

tag : 格付けの旅 小説 SF 冒険 ファンタジー

格付けの旅 アルッパーが如く 令和元年 格付ウォーズ

 5001年ヤクザウォーズ……其れはクラークとキューブリックの合作2001年宇宙の旅をパロったスペースヤクザ物。そして作画があの『ケン・イシカワ』という事も在って宇宙規模の戦闘が此れでもかと言わんばかりに凄まじさを誇る。というかヤクザの肩書が既に宇宙規模というのは如何ゆう事か!
 さて、『ロイド・アーヴィング』と『ゴジラ』に依る一戦が此処『神室町』に向かう『蛍火』の上で行われようとしていた。
「『怪獣王』だろうと此の『ロイド・アーヴィング』の絶頂を揺るがす者は生かしては成らない。一瞬にして終わらせる!」
 次の瞬間、『ゴジラ』の背中から胸元迄強力な一撃が銜えられていた--ほぼ即死の一撃……思わず、『ゴジラ』の肉体は『蛍火』の上から崩れて行く!
 ゴジラ……其れはアルッパーが尊敬する先祖の事。アルッパーはゴジラの子孫という設定で誕生した。なので只管ゴジラの素晴らしさを説いておこう。ゴジラとはビキニ水爆をきっかけに人間への怒りを為すが侭に日本に突如上陸して来た恐るべき鯨のような姿でゴリラのような人型から現地の人間が彼の事をゴジラと総称。後はゴッドとジラを組み合わせてゴジラという説も在る程。だが、神の如く日本国内で様々な都市を破壊し尽くしては口から出る放射能熱線で焼き尽くしたりと暴虐の限りを尽くす。自衛隊機が出動しても余りにも的が大き過ぎる上にほぼ真っ直ぐしか飛ばない機体はゴジラの餌食と成るのが落ち。というか機銃もミサイルも効いた試しがない。効いた事が在るか、今迄一度だって? そんなゴジラにも最期は訪れる。最初の最期はゴジラにとって人間側の宿敵にして眼帯の男『芹沢博士』が開発した『オキシジェンデストロイヤー』に依って海中で骨に成り其の侭死んでいった。其の死に様は『芹沢博士』の死の前の悲痛な叫びすらも掻き消す程に壮絶で痛々しい。此れ程迄に酸素破壊剤は恐ろしい平気だとは思わなんだ。尚、令和元年にまさかの借りを返す事態が訪れるとは当時は思わなかったな……兎に角アルッパー曰く『芹沢博士』はゴジラの人間側の宿敵との事。ゴジラを殺したという点では間違いなく彼は宿敵に違いない。では怪獣側の宿敵は誰か? 御存知『柴千春』の背中に刻まれたあの『キングギドラ』。奴は登場回数が非常に多く最もゴジラを苦しめたという点では宿敵に相応しい宇宙怪獣。詳しくは『キングギドラ』の方で。尚、ゴジラのそっくりさんには『ビオランテ』、『スペースゴジラ』、そしてハリウッド版が黒歴史化する事態を招いたあの『ジラ』も居る。ハリウッド版は二作目が出る迄黒歴史化してゆく。兎に角、其れ等三つのそっくりさんはゴジラであってゴジラではない。宇宙環境に適応した『スペースゴジラ』なら兎も角としてもな。一応説明しておくがゴジラは決して正義の味方ではない。如何も怪獣総決戦シリーズ以降のゴジラはファミリー向けに善玉化が激し過ぎる。其の結果があの不細工な『ミニラ』を誕生させてしまうのだからな。本当は人類の敵であり、人類への裁きなのがゴジラ。其の為、ゴジラを語る際は念入りに注意が必要。決してゴジラは人類の味方ではない。だが、宿敵『キングギドラ』や強敵『スペースゴジラ』とか『デストロイヤー』が襲って来た際は人類そっちのけでそいつ等に立ち向かってくれる……が、ゴジラはあくまで人類への裁きの一つだから過信しないように!
 『ロイド・アーヴィング』はあのゴジラを倒した事で絶頂気分を味わう。後は『蛍火』に居るクレッセントごと関係者を抹殺すれば自分の秘密を探る者は一人も居なく成るのだからな。そんな彼の背後にてあの薫が立っていた--坂本雄二との一戦で受けた傷が癒えない侭に薫は『ロイド・アーヴィング』に挑もうとしている!
「ステゴロの餓鬼が。此の『ロイド・アーヴィング』に向かって来るとはな--」瞬時に『ボルフォッグ』にて時を飛ばしながら一瞬にして死角に入り込んだ……「--何いい、やるな!」だが、喧嘩師の勘で基本も知らない右回転大振るいにて『ロイド・アーヴィング』を下がらせた薫。「やるな……デュアンみたいに血の水滴を使わないで此の俺を迎撃するとはな!」
「……」
 だが、終わりだああ--其れでも『ボルフォッグ』の無敵なる能力の前では喧嘩師でも無力なのだ!
 其の時、クレッセント・オーガスも姿を現す--其れも阿頼耶識を最大限に発揮して!
「あんたも敵だな。まあ良い、死んだカッパードの為にも確実に殺してやるよおお!」
「貴様等如きが--」
「其処の不審者、此の私が直々に叩きのめしてあげるからね!」
 『ロイド・アーヴィング』に不運が憑き物。まさか乗客の一人で在るヤンクミ迄戦いに参加するとは思いもしない事態に。其れでも『ボルフォッグ』の前ではどんな主人公補正も無力と化す!
 ボルフォッグ……其れはと在る忍者系勇者の事。サポートメカ二台と合体する事でビッグボルフォッグと成って更に強力な必殺技を繰り出す事も可能に成る。此処ではと在る時間系能力の事を説明しよう。其の能力は一桁秒迄の時を飛ばして其の間は自分は自由に動く或は攻撃を躱した後に時間が正常に動き出すと同時に対象を不意打ちするという極めて吐き気催す物。然も時間を吹っ飛ばす間に如何ゆう軌跡を辿るかを能力者が自由に閲覧出来るのだから洒落に成らない。更には副産物として『ヨハン・トリニティ』を持つ。此れは一桁秒先の避けられない未来を見る事で其れに備わる物で此れだけなら未だ吐き気催す能力には成らない……筈。兎に角、こんな無敵過ぎる能力の対処法があの血の水滴の量が異常に増えたのを合図に迎撃するか或は『レクイエム』化して上回る能力で対処するかしかないのだから。全く、ちゃんと能力を考えようぜ……モナリザ飛呂彦よお。
 ヨハン・トリニティ……其れは遠距離攻撃主体のガンダムに乗るマイスター。クローン人間であり、然も計画遂行の為に生まれて遂行の為には手段も択ばない非情な覚悟を持つマイスター。此処では在る未来透視能力を指す。此れに依り、数秒後の避けられない未来を事前に知って対処する事が可能らしい。まあ避けられない未来なので気を付けるように。
 『ロイド・アーヴィング』も気付いている通り、複数戦だとボルフォッグは不利に成りやすい。仮に反応出来なくとも仲間の一人でも気付けば迎撃されやすく成る。其れ位に暗殺向き且つ複数戦に向かない能力。其処で繰り出すのは……「薫ウウウウウウ!」そう、『ナランチャの悲劇』で在る!
 ナランチャの悲劇……其れはボスを倒したと思った直後に時間が跳んで気が付けば全身を串刺しにされたナランチャの変わり果てた姿。余りにも呆気ない死と尚且つボスの魂が一つではないという重要なヒントに成るという衝撃シーン。もっと知りたい人は其の話を読む事を勧める。場所はあのカメナレフが行動を共にする時だ……其処を入念に読み進めれば如何に衝撃的なシーンかがお分かりだと思うぜ。
 まさかの薫が倒されるシーンにはヤンクミだけじゃなく普段は無反応気味なクレッセントが大いに反応を示して『ロイド・アーヴィング』へと突進。だが、時間飛ばしの前では両足を吹っ飛ばされて『蛍火』から転げ落ちる!
「強いわ。何で何時の間にかクレッセントが落ちているのか全然わからない位に!」
「無駄だ、此の俺に何人たりとも触れる事は出来ない--」
 探したぞおお、勝負だあ--宇宙空間で在るにも拘らず唐突に現れた『バットマン』は上半身半裸と成って龍の刺青を見せ付けながら『ロイド・アーヴィング』に向かって突進してゆく!
「愚かな、ボルフォッグの前に砕かれるが良い!」
 目潰しか、させんンン--何と目潰しに使われた血液を鋭利な鋏にして『ロイド・アーヴィング』目掛けて飛ばして右足首を切断したではないか!
「クソウ、そんな対処法を仕掛けて来るとは!」尚、目潰しで使用される血液では鋏どころか釘一つ精製出来ない鉄分量で在る事を此処に断っておく。「だが、二度目はない……此の鋏で逆に返り討ちにしてくれるわああ!」
 ヨハン・トリニティに依る予知と時を吹っ飛ばすボルフォッグの組み合わせの前に流石の『バットマン』も此れ迄か? だが、其処へあのゴジラが自称子孫を名乗る……「自称じゃねええええ、先祖の援護をするぜえええ!」アルッパーが放射能を分け与える事で完全覚醒したゴジラが放射能熱線を放った!
 馬鹿め、ボルフォッグ……数秒程度吹っ飛ばすだけで、躱せるわああ--哀れ、吹っ飛ばしの能力の前にゴジラの攻撃も全く通じないとは!
「そう思って」だが、此処でデュアンは何とゴジラにデュアンロールを掛けて時飛ばしを向こうにしていたあ。「今だあ、『怪獣王』!」
 そして繰り出される太陽迄吹っ飛ばす放射能熱線の前に哀れ『ロイド・アーヴィング』は死に地獄を味わう事と成った!
 ロイド・アーヴィング……其れは攻略王且つ二刀流が二倍の能力だと勘違いした二刀流使い。此処ではギャング組織のボスについて紹介しよう。其の男は過去を全て消して来た男で唯一と在る女性とセックスした事で誕生した娘がきっかけで其の娘を殺す為にわざわざジッパーおかっぱを始めとした護衛チームに仕事を依頼した事から転落人生へと歩む道を踏み出す。何よりも死んだ筈のジッパーおかっぱが『ワキガ男』や『セリエAの選手に憧れるようにギャングスターに憧れる金髪コロネ』に依って僅か数日だけ生き永らえるという不運のせいで最終的に肝心の矢が手元から離れて永遠の死に地獄を味わうのだから洒落に成らない。尚、『セリエ~コロネ』が入団して僅か十日足らずでボスの座から転落するそうだ。其れも相まってジョジョラスボスの中で最もヘタレの称号は避けて通れない。能力とか異常な身体能力は評価されるのに性根が小物で尚且つ帝王のプライドが逆に仇に成る位だから間抜けにも程が在るだろうが。
 こうして何事も無かったかのように『暗殺チーム』のリーダーを仲間にした『蛍火』一行は『神室町』目指して地球に降下して行く……
「オイ、二本足よ」
「細かい事は気にするな。此れも又打ち切りエンドだと思ったら良いから」
「納期間に合わないにも程が在るだろうがああ!」


 白魔法06 アルッパーが如く END

 NEXT PAGE 白魔法の章 カクヅケフレンズ

tag : 格付けの旅 小説 SF 冒険 ファンタジー

格付けの旅 アルッパーが如く アルアルの奇妙な冒険 反捕鯨の風

 ジョジョ……其れは現在も続くホラー映画大好きな吸血鬼疑惑が濃厚な土方歳三とモナリザの顔に良く似た漫画家の長編シリーズ。今は八部目に入るが第一部はと在る誇り高き紳士の坊ちゃんと其の家にやって来たスラム街出身の悪党の息子の青春を描いた物語。途中で悪党の息子が本性を表し、更には人間を辞めた事でバトル物に変化。バトル物の恒例としてボンボンは『波紋』と呼ばれる究極エネルギーを得る事でで悪党の息子の打倒に乗り出してゆく。そして二部からはボンボンの子孫達が悪党の息子と関りが在る連中と部を追って激闘を繰り広げて行く。二部なら吸血鬼化を齎したあれを作った連中との戦い、三部では新たな異能力『スタンド』を駆使して復活した悪党の息子と最後の戦いを繰り広げ、四部からは悪党の息子が残した負の遺産を消化する為にボンボンの子孫達が尽力し、四部ではあの有名な弓と矢を巡る物語が始まり、五部では悪党の息子の息子が主人公と成ってセリエAを目指すようにギャングスターを目指す物語が展開し、第六部では漸く悪党の息子の負の遺産を全て払拭する物語が展開する。尚、第七部からは全く別の物語と成っているからな。というか本来はジョジョでやるつもりが無かったのに結局ジョジョから抜け出せなかった為にジョジョに成った物語。第八部は……まあお察しして下さい。
 アルッパーが戦うのは『ツレイン』という絶対零度を武器とするあの『一方通行』。ホワイトホエールで体当たりするも……「甘いな、俺にはそんな物は効かねえ……鯨外生物のアルッパー!」明らかにどっかの生物を生み出す能力使いと違ってパワーも段違いな筈なのに此方は全く罅も入らずに防ぎ--逆に顔面を凍結させるじゃないか!
 顔面凍結で何も喋る事が出来ないアルッパーは体内の熱を顔面付近に回すという恐るべき血流法で体内温度を上昇させて『ツレイン』に依る絶対零度の攻撃を退ける……「ハアハア……俺を其の名で呼ぶなあああ!」尚、忘れている読者にも紹介しておくがアルッパーはアルッパーと呼ばれるのを極端に嫌う--故に奴は其れを呼ばれる事に奮発するように怒り狂うのだ!
「流石はメアリー・スーのアルッパー--」
 又言ったナアアア、灼熱の炎で其のスーツを焼いてやるうう--アルッパーの放射能熱線ゴジラファイナルウォーズが炸裂し、流石の氷使いの『一方通行』も万事休すか!
 ところが……「俺に放射能熱線は通じないんだよお!」あの有名な攻撃が炸裂し、何とアルッパーは自分の放った熱線を浴びて『蛍火』周辺を転げ回って火星の軌道に呑まれてしまった!
「危なかった。『イーグレット・イング』を発動しなければあの鯨野郎に焼かれていた所だったぜ!」
 ツレイン……其れはウィンキーソフトの命運を分けたかも知れない何の為の出したのかわからない新米魔装機操者。恋人役のメフィルの方がシナリオ的にも目立つ上に未だ良い歳した大人にも好評な分だけ彼はエンディングでも不遇だったりする等、扱いに困る。さて、此処ではあくまでスーツ型のスタンドの事を指す。其の防御力は幾らパワーCの『ゴールドエクスペリエンス』と言えども少し罅が入る程度しか効かない頑丈さを備え、然もスケートや果てはバタフライも可能にするという機動性にも優れたスタンド。然も弱点は後ろ首のやや亜門下に在る空気孔のみ。だが、此の弱点を此のスタンドの持ち主で在る『一方通行』はとんでもない方法で塞ぐから洒落に成らない。其の方法こそ『イーグレット・イング』だ!
 『一方通行』はアルッパーとの戦いの後、『プリニーバール』に連絡をする。其れは近況報告を知る為。
「オイ、『プリニーバール』!」
『--大丈夫だ、未だデュアンの血液は残っている。ヤンクミ以外の素体を探して再び追跡するだけだ!』
「良し、其れで良いぞ。さっさと……って如何したあ!」『一方通行』は電話の向こう側に居る『プリニーバール』に何かの異変を感じ取る。「何やってんだ、若し若しー!」
 そして、悲鳴のような声を聴いて直ぐに『一方通行』は次のように悟った……「チクショーが、『プリニーバール』もかよおお!」と『蛍火』の中に入って直ぐにエアコンのリモコンに蹴りで八つ当たりして!
 プリニーバール……其れはディスガイアシリーズではお馴染みの最強の隠しボス。旧シリーズを知る者なら超魔王バールを倒した後にもう一回其のステージをプレイすると登場する最強の隠しボス。まあ最近のシリーズだと更に凶悪な隠しボスも居るんだけどね。此処ではあのセックスの体位を見ず知らずの女に尋ねたりする変態スタンド使いの事を指す。奴は暗殺チームの四番手(マンモーニを別カウントすれば五番手かも知れんが)として登場。其れなら未だしも此の変態は敵対チームのリーダーの血液採取した後に何とVIPルームに入って其処で文句ばっかり言う性悪女に向かって様々な物を漁ったり、其の女性がビンタで抵抗すると其の破壊力を味わって喜んだり、そして女性の血液を調べる為に舐めたりと変態のテンプレートを其のまんま実行。当時の読者から大いに引かせる事に貢献。というか幾ら自らのスタンドの為とはいえ、そんな面倒な手続きが必要って何とも酷いスタンドだと思わないか? 因みに被検体と成った女性は生まれて来たスタンド『高須竜児』の餌と成ってフェードアウトした模様。幾ら痕跡も残さずに対象を殺す為とはいえ、被検体にされた女性を犠牲にするとは……此れも又、非常に極悪極まりないスタンドだと言えよう。尚、黙っていればイケメンらしい……が、黙っていなくても変態は変態で在る。というか普段からあの格好の人間が居たら例えイケメンだとしても速攻で通報される事間違いないと思うがな。
 高須竜児……其れは在るラノベの主人公。目つきが悪い且つ下の名前がドラゴンで在る事からメインヒロインがタイガーだという事も在って其の作品名の題名の後半に繋がる。まあ少し説明下手で申し訳ないが、此処では変態のスタンド名の事を指す。此れは被験者の女性一人を変態質問と様々な変態仕打ちで様々なデータを入力した後に被験者に本体を……として生み出す母子分離のスタンドだったかな? いや、遠隔操作型スタンドの方がしっくり来るな。まあ、細かい説明はどっかのホラー漫画みたいなバトル漫画がちゃんと詳しく語るから良いとしても此のスタンドは被験者の女性の質、教育の質、更には其の他不確定要素に依って最終的なパラメータが決まるという特殊なスタンド。其の為に教育次第では最弱に成ったり最強に成ったりする等極めて安定しない。然も遠隔操作型なのでスタンド主の言う事を百パーセント効かない為に暗殺任務に失敗する可能性も孕む扱いの難しい能力なのだ。だが、其の強さは折り紙付きで自由に物を分解する事が可能。其れに付け加えて教育次第では成長する為に油断して勝てる相手ではない。其の為なのか、本体は護衛チームと顔を見せる事なく毒蛇に噛まれて死ぬ事に成るんだよなあ。まあ、あのまま生かしたらさらに強力なスタンドで登場するから収拾付かないって話も在るんだけどなあ。
 物に当たっていた『一方通行』に近付く『バットマン』。
「何だ、『バットマン』?」
「例の物の解析が済んだ。此れで俺達二人はボスに近付ける」
 こ、此れはああ--解析した物とは一体!

 『蛍火』内でヤンクミを使ってプリニーバールを仕留める事に成功したデュアンは突然、見えざる攻撃を受けた。其れは気が付けば腹に強力な一撃を貰っていたという。其の一撃を与えた張本人こそ、『暗殺チーム』が命を狙っている例の『ロイド・アーヴィング』。奴は『ボルフォッグ』で『吐き気催す邪悪』を執行しようとしていた!
(『ロイド・アーヴィング』の奴は俺達が在る何かを掴もうとしている事に気付いて『遥』を急遽奪還して来たな。全く、自分の秘密が知られたくないからって其処迄やるのかよ。呆れて物が言えないぜ!)
 吐き気催す邪悪……其れはジョジョに於けるラスボス達の事を指す用語。どんなふうに吐き気催すのかを一言で表すなら過程やホウホウなんぞ知った事ではない……な、わかりやすいだろ? 要するにジョジョ達は過程や方法を大事にするのに対してラスボス達は只管結果だけを求めたがる傾向に在る。本当か如何かを各部で紹介すると一部ならヒロインに向かって何の断りもせずにキスした事からも過程が何の意味がないと思っている節が目立つ。二部なら主人公の母ちゃんを不意打ちで倒して重要アイテムを奪った時の台詞が『何で在ろうと勝てばよかろうなのだああ!』からも過程を一切無視した思想が露と成る。三部は一部と同じラスボスだが、彼の在る台詞『此の~は勝って支配する。たった其れだけなのだ。過程や方法なんぞ如何でも良かろう!』と言った台詞からもわかりやすい。四部は若干過程を大事にする傾向が在るが実際は自分を満たす為に手の美しい女性を殺して其の美しい手で自慰行為に及ぶという方法の時点で既に間違っている。五部はスタンドが過程を吹っ飛ばして結果だけを残す点からも先の用語通りの台詞をもう一人の主人公に言わせるきっかけを作る。六部の場合は「こんな悲劇が起こるなんて知らなかったんだ。だったらこんな悲劇も含めてみんなに覚悟を持たせよう」という余りにも周りを垣間見ない過程論を持ち出して世界を二回も変えた独善家。七部だと六部と少し思想は似るがスタンド名は『いともたやすく行われるえげつない行為』からもわかる通りやっぱり独善家。八部……は知らん。な、吐き気催す邪悪だろ? 奴等は過程や方法を一切大事にしないからこそ結果の為ならどんなえげつない行為をしたって知らん顔をしていられる。結果は確かに大事だが、結果へと至る過程や方法があれならば結局は自他共に成らん事を七部迄見て来たラスボス達のやり方を見て反面教師にするように。
 デュアン・マイッダーよ、貴様はやり過ぎた--『ロイド・アーヴィング』は『ボルフォッグ』の持つもう一つの能力『ヨハン・トリニティ』でデュアンがどのような行動をするかを事前に予測して先回りするように警告する。
「やり過ぎか如何かは知らんが、何者からの依頼だ?」
「其れを--」『ロイド・アーヴィング』は既に時間を飛ばして背後に回っていた。「知る事はない、此処で死ねええ!」
 知っていたさ--デュアンは『カメナレフ』が考案した対『ボルフォッグ』用の戦法で『ロイド・アーヴィング』を迎撃……『ロイド・アーヴィング』は直撃こそ免れる物の、ダメージは甚大で何時倒れてもおかしくなかった!
 カメナレフ……其れは『ありのままに起こった事を話そう』でお馴染みのあの特徴的な髪型を持つレイピア使い。其の男は五部で衝撃的な姿で再登場。ジッパーおかっぱ達が『アバ茶』汲みの男が命を懸けて残した手掛かりで各所にハッキングする中でクラッキングしてパワーアップアイテムを餌にコロッセオに来るように呼び掛けたのだ。そしてカメナレフは無事コロッセオに来たジッパーおかっぱにパワーアップアイテムを渡す前に真の姿を現した『ロイド・アーヴィング』に力空しく倒されてしまった。だが、倒される寸前に自らに矢を突き刺して其れがきっかけで『ロイド・アーヴィング』を倒す道筋を開かせた。尚、カメナレフという名称は……本編を詳しく知れば自ずとわかる事だ。兎に角、彼は一度『ロイド・アーヴィング』に敗れた際に対『ボルフォッグ』用の戦法で在る血の滴り落ちた数が異常に増えるのを利用して確認と同時に迎撃するという物を開発。勿論、一度目しか成功しない為に二度目は視覚に血の目潰しで封じられる為に繰り返し出来る物ではない事を断っておく。
 其の戦法で一度は瀕死に迄追い込むデュアンだったが、二度目は全く通じずにどんなにシックスセンスを心掛けてもメアリー・スーに成りかねないデュアンは『ボルフォッグ』の前に敗れ去った!
「ハッハッハッハ、此の『ロイド・アーヴィング』は常に頂点に立つのだああ。メアリー・スー如きが簡単に倒せると思うなよ!」
(だよなあ。何で俺達はやられ役が板につくんだよ。全く……何時も何時も悔しい!)
 デュアンが勝ってしまうと其れは「他の作品のキャラを余裕で倒せるんだよ」という意思表示に成りかねない。なので常に引き分け以下でしか戦果を挙げられない。但し、苦戦させる事なら可能では在るが……

 さて、『一方通行』は何をしているか。何と突然やって来た『ゴジラ』の前に追い詰められていた!
「此の野郎、我武者羅に俺を、俺をおお!」流石に誰もが認めるチート氷能力使いの『一方通行』も『怪獣王』の前ではツレインの『イーグレットイング』で只管決死の覚悟で対処に臨まないといけない。「押し切られるか、押し切られて堪るかあああ!」
 何とか耐え切り、首の後ろの付け根に突き刺さった棘を後ろ側で凍結させて固める事で何とか此れ以上食い込まないようにした『一方通行』。其れから跳ね返った即死級の放射能熱線を『ゴジラ』目掛けて叩き込む……「勝ったあああ!」
 だが、『一方通行』は全く気付いていない。其れは『邪王炎殺黒龍波回復』と呼ばれる物と同等で然も此の『ゴジラ』は喝を入れられたかのように『バーニング化』してしまった!
 何だってええええ--哀れ『一方通行』……強力な放射能熱線で敢え無く塵と化してしまった!
 一方通行……其れはイン何たらの第二の主人公。性別不詳で学園都市最強の超能力者らしい。此処では『根掘り葉掘り』や『ベニス』の件でキレる氷使いの事を指す。眼鏡を掛けており、一見すると引き籠りのようなファッションをした男で些細な事でキレる事は勿論の事、兎に角脈絡なく切れる。だが、其の割には能力は凍らせる事を主体とした物。其れもスーツ型。其れで居ながらも高速道路の中でのカーチェイスで車から叩き落されたり、或は高速で走っている中でスケートリンクを引っ掛けられた際に道路にキスするという強烈な一撃を喰らおうとも執拗に立ち上がって追って来る様とか先程の『イーグレットイング』のような応用法を思い付く事からもわかる通り頭も非常に切れて尚且つ運動神経が滅茶苦茶良い。まあ、バタフライで追っ掛けてきた所からも悪かったらスーツ型の奴に成らんだろうしなあ。そんな奴は『暗殺チーム』では読者の誰もがトップツーに入ると認めてしまう程だ。確かにあの能力は実際に会ったら如何やって攻略するかわからんもんな。
 イーグレットイング……其れは絶対零度にして銃弾を跳ね返すというチート応用法。能力消費は激しいが、一度使用すれば例え首の後ろ側の付け根という弱点が在ろうとも簡単には銃弾が入らない仕組み……らしい。相変わらず判定がガバガバなのは気にしない。尚、名称はスーパーロボットマガジンで新連載が始まったのに廃刊と共に僅か二ヶ月で連載終了した在るスパロボ漫画の主人公の名前。其の後、五年以上の月日を経てOGシリーズに登場。『ヒュッケ』が全滅するというスパロボ史上最大の悲劇と共にエグゼクスバインでヒュッケの意思を受け継ぐシーンはヒュッケファンを大いに沸かせたとか何とか。
 ヒュッケ……其れは第二次スーパーロボット大戦オリジナルジェネレーションと呼ばれるエピソード3に於いてまるで処刑されて下さいと言わんばかりにマップ上に並んで『ガリルナガン』と呼ばれる通称創通からの使者に依って破壊されたリアル『バニシングトルーパー』の事で在る。余りにもヘッドパーツがと在る何かに似ている為なのか、アニメ版オリジェネでは度々別の機体に挿げ替えられる悲劇のパーソナルトルーパー。
 一方通行を倒した『ゴジラ』の前に立ち塞がるは『ロイド・アーヴィング』。
「誰の差し金か知らんが、お前には死んだ事さえ感じさせない!」
 此処に東城会のボス『ロイド・アーヴィング』と怪獣王『ゴジラ』の一戦が幕を開ける!


 NEXT PAGE 令和元年 格付ウォーズ

格付けの旅 アルッパーが如く かくせん

 ヤンクミ……其れは『ラピス・ラズリ』の事でもなければ『負けない愛なんて』を歌っていた歌手でもない。極道一家唯一の孫娘として唯一の跡取りとして教員免許を持つ極道の教諭。極道故に格闘技術は高く、ドラマではアクションは不得手との悪評を抱きつつも数多の半端者共を次々と熨してゆく様は正に半端に喧嘩が強い生徒では太刀打ち出来ない現代に必要な教師像其の物で在る。そんな事も在ってドラマは三期作られ更には映画にも成った程。
 さて、いきなりこんな人物を紹介する事に成った主な理由は丁度薫に依って『坂本雄二』が宇宙空間に放り出された時の事で在る。間一髪で目覚めた『ジャイアン』は『平家将臣』と呼ばれる釣り竿のような物で『坂本雄二』の手首を貫通させて何とか放り出されない所で助ける。
「ハアハアハアハア、危なかったぜ。流石はステゴロ最強の喧嘩師だ。俺はお前の事を侮っていたかも知れない。侮った事を此処に詫びる。如何やらお前は例え此の場で干からびる迄老化したって俺を倒す迄攻撃を止めない凄い男だ。だがな、其処のステゴロ」相手の力量を認め、自分の非を認めようともやる時はやるのが『坂本雄二』。「お前はついてないステゴロだな……此の侭、宇宙の芥と成れ!」
「……」
 左手で『坂本雄二』の右足首を掴みつつも右手の拳を固めて対象を攻撃する瀕死の薫……「鈍いわ、今のお前は既に一つ一つを攻撃するだけで精一杯……其の侭、俺から離れろおお!」
 だが……『坂本雄二』は油断した。其の右拳は初めから打撃の為に使われていない。使ったのは奴の貫通した掌の首元を掴む為--そして瀕死で在るにも拘らず超握力で引き千切る!
 何いい、貴様あああああ--千切られた『坂本雄二』は勢い良く『蛍火』から放り出されて幾つものデブリに全身を打たれ続けるのだった!
 其れから薫は一時的に老化から解放され、引き千切った手首に貫通するように引っ掛けられた釣り糸に自ら突き刺さる事で放り出されずに静かに『蛍火』へと戻る為に釣り糸を辿って艦内への帰還を試みる。

 一方の『ジャイアン』は『平家将臣』に掛かる重量が一人分に成った事で薫が倒されたと一時は思った。だが、傍に居たクレッセントとカッパードの老化が消えつつ在る事に気付いて叩き落されたのが兄貴分の『坂本雄二』だと気付いて泣き崩れる--マンモーニな『ジャイアン』は兄貴分が死んだと思って泣き崩れるしかない!
 だが、そんな時に異変が起こった--何とクレッセントとカッパードが再び老化を始めるではないか!
「まさか」『ジャイアン』がと在る窓から何とか弾き飛ばされないように窓の機能を駆使して覗き見ると其処には本来は居ない筈の誰かが見えた。「……兄貴いイイ!」
 坂本雄二……其れはと在る『JOJO』或は『GEOGEO』表記される奇妙奇天烈なヨガポーズと妙に演劇風な台詞回しが得意な者達だけが集まる『土方飛呂彦』超宇宙のジョジョの奇妙な冒険大宇宙に在る黄金の風太陽系第三惑星のイタリアマフィア『情熱』に所属していた『暗殺チーム』のと在る老化能力使いにして『JOJO三大兄貴』の一人。有言実行を旨とし更には弟分の『ジャイアン』に数々の暗殺者としていや本物のギャングとしての心得を次々と言葉だけでなく行動で示す正に上司の中の上司。其の上司の鏡ぶりは昨今の注意だけして行動として示さない口先だけの仕事人には是非共爪の垢を煎じて飲ませたい程。尚、だからって目的の為に大量の乗客を連続老化死させた事は許してはいけない。其処は人として決して許せない一面として評価しないとテロリスト賛美に成るから気を付けるように。尚、坂本雄二という名前はと在る『大丈夫じゃない、ファミ通の攻略本だよ』の親会社が一緒な系列会社の有名ラノベに登場するF組の生徒。其れは在る事件をきっかけに勉強する意義を見失った神童の事。何故そう成ったのかは其のラノベを読む事を勧める……今の俺はバカテスに興味が無い。
 偉大なる死……其れはアニメでは三話分も尺を割いた黄金の風ベストバウトランキング上位を独占する話の事。此処ではスタンド能力の事について紹介しよう。其れは体温が高い者を積極的に老化させる広範囲型のスタンド。然も此のスタンドは確かに直接戦闘では並に数えられるレベルなのに直接戦闘が得意なスタンドを相手にしても先の説明通りに体温の上昇に伴って老化が早まる特性の御蔭で何と互角以上の戦いを繰り広げる事が可能という厄介極まりない能力。其の為にジッパーおかっぱはわざと自分ごと其のスタンド使いを高速で移動する列車から飛び降りるという自殺同然の戦法を取らないといけない程に厄介な相手で在る。確かに相性の良いスタンドだと楽に勝てるかも知れない。だが、相性の良い筈の飛行機使いが真っ先に老化の影響を受けてしまった為に相性上戦いにくい4という数字に怯える銃使いとジッパーおかっぱで挑むしかなく成った。其れ位に『暗殺チーム』の中では恐らく三本の指に入る程の強さと戦い上手だと言えるだろう、其の使い手は。
 坂本雄二は既に薫に引き千切られた左手首がないだけが主な怪我ではない。何と左眼は既に失明し、頭には大量の出血を起こして更には両足は見るも無残に曲がり、其れでなく折れた骨が外に突き出る程……と挙げたらキリがない程の重傷を負っていた。そんな状態で坂本雄二は『蛍火』に刺さったラー・カイラムにしがみ付く形で宇宙空間の塵に成る事無く其処から能力を再発動させた。
「何て状態だ……最早兄貴は助からない。絶対に助からない。なのに兄貴は偉大なる死を解除しない……俺の為に、俺の為に!」尚、オリジナルでは此のシーンは黄金の風屈指のシーンなので漫画なりアニメなりを観る事を勧める。「わかったよ、坂本雄二の兄貴」
 『兄貴の覚悟が言葉ではなく行動で理解出来た!』--其の時、涙を拭いた『ジャイアン』の顔付きは其れ迄のマンモーニからプロのギャングのような凄味を帯び始める!
 其れから『ジャイアン』はカッパードの後ろ首の所に乗ると次のような台詞を口にしながら……「ぶっ殺すと心の中で思ったら其の時行動は終了したんだね」と言って力を入れて初の殺人を終えた。其の感想は流石に此れ以上流用すると拙いらしく此の辺で止めておく。
 兄貴の覚悟が言葉ではなく行動で理解出来た! ……其れはヘタレでママっ子な弟分が優秀で有言実行な兄貴分の決死為る行動に感激して自ら立ち上がる時の台詞。其処から先の台詞は諸事情で記す事はないが兎に角、此の覚醒の名言は後にジッパーおかっぱにして『幸運無くして~はなかった』や『最も恐れるべきは吊り男だ』というような台詞を言わせて見せる程の凄味を持つ事に。まさか弟分が兄貴分が死んだ事を受けて覚醒するとは思いも寄らないだろう。というかジッパーおかっぱは大体弟分を引き受けておきながらも彼を最も苦しめたのが何時も其の弟分だよな。先程の『ジャイアン』といい、『国語の教師か、てめえは!』とか言うようなセリフを吐く泥使いといい……まあだからこそそんな厄介な相手を前にして常に勝利して来て黄金の風のもう一人の主人公として黄金の風人気トップに登り詰めるんだろうけどね。

 一方のと在る場所ではヤンクミと呼ばれる赤ジャージ姿をした教師が在る変態……もといペンギンのような姿をした何かに絡まれていた。其のペンギンみたいな何かはヤンクミの荷物を物色するなり突然嗅ぐとも舐めるとも捉える事の出来る変態行動を行おうとしていた。
 離れなさい--ヤンクミの右平手打ちが其のペンギン男の左頬周辺に炸裂!
「ウグギィ……す。『凄く良いビンタ』!」其のビンタを受けたペンギン男は突然、マゾヒスティックな発言をし出す。「腰のスナップといい、君の健康は間違いなく!」次の瞬間、ヤンクミの表情が蒼褪める程の事をペンギン男は実行する。「良好だ!」
「ヒイイ、舐めた……気色悪ウウウウ!」蛇のように動く舌で舐められたヤンクミは思わずビンタした右手を離した。「何、よおお!」
「良好っと……まあ色々在るが」尚、色々在って此れ以上コピペする訳にも往かない為に一部台詞を省略する。「君の血液型とデュアンの血液型は非情に相性が悪い……だからこそ素晴らしい!」
「今直ぐに叩きのめして--」
 ところで、『カーマスートラ』に在る物の中で好きなのは在るかい--ヤンクミの前に見せ付けたのは……キス描写しかない不完全な其れではない。
 ヒイイ、誰か……あぁ--哀れ、ヤンクミはペンギン男の持つレイプ装置に後ろから羽交い絞めされた!
「フムフム……最も凶悪な物を!」
 そしてヤンクミを羽交い絞めした『高須竜児』の一部はヤンクミを母体にデュアンの血液を組み込んだ其れを生んでゆく!

 一方のデュアンはバットマンとの戦いに敗れながらも何とか生き残る。如何にかして『蛍火』に取り付いて例のラー・カイラムを極限魔法で破壊しようと試みる。そんな時に母体のヤンクミを食べて襲い掛かる『高須竜児』!
「最近出番がないと思ったら其処で俺がこんな変態が作り出した其れと戦うのかよ!」
『<プリニーバール>、デュアンを発見しました。攻撃を開始します!』
『--<ディモールト>、良くやった!』
 果たしてデュアンは白い方では勝てない主人公組の汚名返上が出来るだろうが!
(出来る訳在るかああ!)
 ディモールト……と在る国の言語イタリア語に依ると素晴らしいらしい。但し、ディモールトの後にベネを付けるのは誤用らしい。
 序盤はデュアンがデュアンロール内に『高須竜児』を囲い込む事で対メアリー・スー対策を取りながら内部で極限魔法三連単を仕掛けて撃破してゆく。だが、『高須竜児』の恐ろしい所は其処から始まる。其れは……何とデュアンロールを元に戻した途端に何の支障もなく再生した!
「はあ、此れだから『分解を得意とする異能力』は厄介なんだ……ガグウ!」デュアンは突然、右腕をもがれて悶える。「対メアリー・スーとして編み出したデュアンロール内で敵を撃破するという戦法が……デュアンロールを自分の所に戻した途端に、此れだもんな!」
 デュアンは自らのメアリー・スー対策の裏を掻かれた--何と相手が『分解を得意とする異能力』を主能力にする『高須竜児』で在った事に!
 分解を得意とする異能力……其れは『アトミック侍』が最も苦手とする分裂能力持ちの事を指す。考えてみてくれたまえ、『バイバイン』のように二のX乗ずつ数が増えて行く敵と戦う事の恐ろしさを。『栗饅頭問題』の場合は五分に二倍のペースで増えて行く計算だが、分裂能力の持ち主は倒された瞬間に分裂する。其の為に陪乗する毎に劣化しようとも此の能力に出会うと確実に増えれば増える程不利に成ってゆく。何しろ、最終的には内部から相手を倒す事が出来る。然も分裂能力の他に合体能力迄加われば最大迄分裂した後に相手の内部に入って再合体を行えば容易に相手を倒すなんてトリッキーな戦法も可能。此れが此の異能力の悍ましい物さ。未だ分解能力だけなら……何とか成る、訳でもないが。
 そうしてデュアンは右腕だけじゃなく『高須竜児』の成長に合わせて首の頸動脈を分解する一撃や心臓が在る胸部を分解すると言った攻撃を受けて倒されてしまった!
『<プリニーバール>、格付師デュアンを倒しました』
『--良くやった、<高須竜児>。至急、此方に戻って--』
『待って下さい、<プリニーバール>。デュアンが持っていたデュアンロールから、御母さんが出て来ました!』
『--馬鹿な!
 確かお前が分解して食べた筈、じゃあ!』
 何の話か知らないけど、良くも私に変な事してくれたなああ--デュアンは保険を掛ける事も辞さない……其れは『高須竜児』をデュアンロールで倒すだけじゃなく其の中で分解されて栄養源とされていたヤンクミを密かに再構成していたのだ!
 そして、ヤンクミの前に高須竜児はノックアウトされてしまった!

 忘れていた事だが、『ジャイアン』と薫の戦いは如何成ったか? カッパードが例の死に方をした為に選手交代する形で老化を物共せずに『ハシュマル』戦で限界突破を果たしたクレッセント・オーガスに依る猛攻撃を受けていた。だが、其処は流石に覚悟が据わった『ジャイアン』だけに光の能力も備わった『平家将臣』の攻撃に徐々に追い詰められてゆくクレッセント。更には……「ウグッ、真っ直ぐ!」『ジャイアン』が腕から心臓或は脳に到達する攻撃から真っ直ぐ急所を狙う攻撃に切り替えた事で一気に危機へと立たされたクレッセント。
「今の俺は真っ直ぐだぜ。何が在っても最短距離だぜ!」
 そんな『十年分の修羅場を潜り抜けたような顔』をした『ジャイアン』に向かって……「やれ、『ジャイアン』、お、れは、見守って、いるぜ、ぇ」と声なき声援を送る瀕死の坂本雄二。
 十年分の修羅場を潜り抜けたような顔……其れはジッパーおかっぱが再び『ジャイアン』と対峙した時に見た顔。其れは今迄の兄貴分に頼っていた甘ったれた顔付きではなく、気高き覚悟で溢れる殺戮者の顔で在り尚且つ小細工一つさえも通用しないかのような凄味を帯びた空気を纏う。そんな顔をされたら本気を緩める訳にも往かなく成るのもわかる。
 クレッセントは心臓に針を刺されて今にも即死寸前。そして……「ぶっ殺おおおす!」と叫びながら『ジャイアン』は殺戮を始める--其れに対してクレッセントは其の糸を両手で掴みながら勢い良く手繰り寄せて手にした鈍器を一気に『ジャイアン』の首を砕くかのように引っ張ったではないか!
「アッグウウウ--」
「『ぶっ殺すって言葉は終わった後に言うべきだよ』、特に俺達みたいなのはね」
 ぶっ殺すって言葉は終わった後に言うべきだよ……其れは殺し屋は決してぶっ殺すという言葉を対象が死んでから言うべきって事。要するに殺気説明した通り使う暇がないって事だよ。だが、未熟者は簡単にぶっ殺すという言葉を使ってしまう。其れに対する冥途の土産のような注意で在る。何が言いたいか……其れ言われちゃあお終いだって事さ。
「お、俺は死ぬのか」『ジャイアン』は『平家将臣』の能力を解除して『蛍火』の全開放装置のスイッチを押そうとしていた。「だ、だが、只では死なない。お前の心に絶望を、残して、死んで、やるさ!」
「あ、っそう。何かがっかりだね。あんたには『さっき迄気高き精神が在ったのに……堕ちたね、下衆野郎の精神に』!」
「はあ、堕ちるだあ? 宇宙の藻屑では、在るが、堕ちて砕けるの、は、此の船の全員、だあああ!」そして全開放装置にスイッチを押そうとする下衆野郎の『ジャイアン』。「間に合わない……終わったぜええ--」
 させないよっと--冷酷なクレッセントは既に左手に拳銃を以て既にダブルタップで事を終えた後だった!
「何をやっても上手く行かないんだよ」クレッセントは今日か窓硝子を破って蜂の巣にされる『ジャイアン』を見てそう切り捨てる。「下衆野郎って奴はね」
 さっき迄気高き精神があったのに……堕ちたね、下衆野郎の精神に……其れはさっき迄十年分の修羅場を潜って来たような精神力が何を間違ってか、相手の嫌がる事をするのに注力するような下衆野郎の精神に落ちた事を意味する物。此れは別に創作物の世界だけに起こる成長の悲劇ではない。身近にも存在するのだよな、トラウマを払拭して心身共に成長する筈だったのに調子に乗って出来ない人間をディスって周りからの嫌われ者と化す奴が。成長にも良い物と悪い物が必ず存在しており、悪い成長とはイキリ野郎に成るという物。こう成らない為に成長する時は初心を忘れないようにしないといけない……まあ俺は無理だったけどな。
 ジャイアン……其れは兄貴分に懐いてばかりで半人前なマンモーニの事。頭はココナッツみたいな物で首と顔が一体化したようなビジュアルが特徴的な可愛いブサメン。最初の方は泣き言ばっかりで兄貴分を困らせるばかりの可愛い奴だが、兄貴分が後少しで死ぬ寸前で在っても尚且つ自分の為に命を懸ける姿を見て成長してからは恐るべき強敵に成長。異能力『平家将臣』の恐るべき能力と共にジッパーおかっぱにして『最も警戒するべきは吊り男の方だった』や『幸運無くして辿り着けなかった』と言わしめる迄に強くなった。だが、最後の瞬間で下衆野郎に堕ちたのは何とも悲惨であり然も『アリアリラッシュ』でバラバラに成った時には本当に悲しく成るもんだ。つーか此れも不本意も含まれるだろうが民間人を巻き込んで迄任務を果たそうとした兄貴分への罰だったのかも知れない。どっち道、成長にはもっと時間を掛ける必要が在ったという事例だな。因みにジャイアンは餓鬼大将で有名な『お前の物は俺の者、俺の物は俺の物』という英国の在る諺を体現した名台詞を吐いた事でも有名な自己中心的な人物の事。
 平家将臣……其れは女性漫画家上条先生の二作目のヒット作に出て来る光能力使いにしてジョーカー的役割を持つキャラの事。此処では釣り道具の形をした異能力の事を紹介する。此の能力は相手を吊り上げるだけじゃなく、此の能力に掴まれた相手が釣り糸に少しでも切断しようと攻撃を加えると其の侭攻撃を返すという恐るべき代物。然も釣りをする相手は詳細に掴んだ部分を把握する能力を知る事も出来るから厄介極まる。更には幾ら分解能力に優れていても素早く捕捉するから中々逃げられない。だからジッパーおかっぱは自らをバラバラにするだけじゃなく一か八かの心臓を二つに分けるという事をして迄捕捉から逃れようとする程だ。運が悪ければ敗れていたのはジッパーおかっぱの方だった位にやばかったな!
 あ、老化の奴も死んだんだね……カッパードが既に元に戻っているよ--例え死んだ事に変わりがなくともカッパードが進む道は変わらない……そう思ってクレッセントはカッパードの意志を継ぐように『蛍火』を止めないので在った!

 其の頃、漂流中のアルッパーは『一方通行』と対戦していた!
「『プリニーバール』の所に駆け付けようと思った時に……お前かよ、鯨野郎がああ!」
 あああ、何で俺が些細な事でキレるお前と対戦するんだよおおお--アルッパーの扱いの悪さは今回も変わらないので在った!


 NEXT PAGE アルアルの奇妙な冒険 反捕鯨の風

格付けの旅 アルッパーが如く 格付け非外伝 創付

 強く成る為に努力する事は女々しい……其れは生まれながらの強者がと在る強者に依って語られる弁。要するに男らしくしたいなら努力をするな……という意味ではない。強者足り得る者、強さが目の前に在るのに如何して努力をしようと心掛けるか? 作者の解釈ではそう捉える。一般的な解釈に依ると駆け引きや策略を一切用いずに真っ向勝負で全て勝利するという意味。此れは弱者には縁が遠く深い言葉に成るだろう。
 というか俺達は女々しいって事じゃねえか--とアルッパーは自分達が技や努力を用いて戦う事に対して先程の単語を当て嵌めて自分達が女々しい事を指摘する。
「心配するな、アルッパー。あくまで其れは生まれながらに井の中の蛙が保障されない連中に対して用いられる言葉だ……がそんな奴が居ると思うか?」
 止めろ、そうゆう反論は野暮じゃないか--何処か人間臭いアルッパーは冒頭の名言に対する反論はすべきではないと主張する。
(其れにしても『暗殺チーム』は確か七人だったよな? ハリハム・ハリーとジェレミア・ゴッドバルトを倒したから残り五人。次来るのは『坂本雄二』、『ジャイアン』、『プリニーバール』、そして『一方通行』だろうな。そしてリーダーは最近の『バッドマン』か或は『堂島の龍』の何方かだろうな。
 特に版権物の連中としては出て来て欲しくないのが『坂本雄二』の方だろう。あいつの能力は俺達には通用しないけど、他の連中にとっては溜まった物じゃない。さて、如何した物か?)
 デュアンの予想通り、『蛍火』に侵入する影が二つ。彼等は某阿修羅の闘技者と自己中心的な餓鬼大将だった。
「予定通りに蛍火に乗り込んだ。出来れば切符を買わずに済めば良かったのだがな」
「どっちでも良い、デュアンとアルッパーをぶっ殺す!」
「チイ、アルッパーの鯨野郎はでか過ぎて宇宙空間の中だから後回しで良い。問題はデュアンロールも含めて何をするかわからんデュアンの方だな」
「どっちでも良いよ、兄貴。ハリハム・ハリーとジェレミア・ゴッドバルトの仇だ……ぶっ殺してやる--」
「五月蠅えよ、ぶっ殺すぶっ殺すって」
「え、何で--」
「オイ、『ジャイアン』。餓鬼大将か何か知らんが、お前の為にも言っておくぞ。そうゆう軽々しい言葉は口にするもんじゃねえ」『坂井雄二』は次のように例の台詞を真似してみる。「俺やハリハム・ハリー達は其の『ぶっ殺すって言葉を頭に浮かべた時には既に体が勝手に動いて終わっていたんだよ……だから使いたくても使えないんだよ』。わかったか、此の言葉の意味を?」
 ぶっ殺すって言葉を頭に浮かべた時には既に体が勝手に動いて終わっていたんだよ……だから使いたくても使えないんだよ……正に口で語るよりも行動に移す方が早くねって事を体験者が口にするだけで説得を齎す魔法の言葉。後に『ぶっ殺すと心の中で思ったなら其の時行動は終わっているんだ!』にも繋がる有難い御言葉だぜ。
「お、おう--」
 あ、言っておくが『ぶっ殺した……なら使っても良い』ぜ--説教だけで済ませない『坂本雄二』の懐の大きさを表す付け足しで在る。
 ぶっ殺した……なら使って良い……終わった後なら何度使っても軽々しく成らない正に言葉の綾という物。あくまで行動を済ませた後に一回程度の使用に限るだけだし或は説教されて気を悪くした弟分を少しだけ勇気付ける為の気遣いなので決して万能の言葉ではない事を忘れずに!
「あ、兄貴いイイ!」
 助言を終えた『坂本雄二』は弟分の『ジャイアン』と共に先ずはデュアンを抹殺しに乗組員のフリをして接近してゆく。そんな様子をデュアンが知らない筈がない。
(如何する? 直接、『偉大なる死』で俺の老化を早めるつもりか? 其れとも『平家将臣』という明らかにキャライメージの違った方法で俺に向かって来るかのどっちかだろう。其れに幾らメアリー・スーでも俺は老化で殺せない。さあ、如何する?)
「うおああああわああ、もうやるんですかあ!」
 ああ、爪先から天辺迄やるぞおおお--予告も無しに『坂井雄二』は『偉大なる死』を敢行……此処だけは元ネタとの乖離で在る事を忘れずに!
「ど、如何したんだ? クレッセント……何でお前は勝手に白髪が生えているんだ?」
「あれ、何か、言った?」
「なあ、団長!」其処へ絵描き少年が白髪を増やした状態で現れた。「何か、体が、怠いんだけど!」
「まさか……此れは!」カッパードは『蛍火』内に於ける老化が悍ましい物に見え始める。「クレッセントがこんな状態に成る迄、俺はああ!」
「待て、カッパード」其処に喧嘩師(ステゴロ)の『薫』が老け顔な上に殆ど老化をしない状態で名乗り出す。「敵は一人か? なら俺がやる」
 ああ、頼んだ--カッパードは頭を下げて『薫』に御願いするしかなかった!
 薫……其れは初登場時は若干十五歳にしてヤクザの組の長を務める老け顔。傷が多いから老け顔ではない。明らかに十五歳とは思えない面と寡黙過ぎる性格から老け顔で在る。然も只の老け顔ではなく、握力が大人顔負けで其れを利用した『握撃』は今でも語り草。そして『握撃』だけが唯一の武器ではなく、並外れた握力と其れを支える超肉体から繰り出す格闘技の素人染みた戦法は並の武術家顔負けでゴリ押し戦法で勝ちを物にして来た。然も背中の刺青は象徴的で其の刺青は後で紹介するとしてもわざわざいれておきながら不十分だと判断すると敵対ヤクザの組の建物に乗り込んで自ら背中に傷を入れる事で完全な物にする等刺青一つをとっても拘りを持つ老け顔なのだ!
 其れからデュアンを他所に『坂本雄二』と『薫』が徐々に、徐々に……「其処だああ、引っ掛かりやがったぜええ!」と其の前に『ジャイアン』の繰り出す『平家将臣』が炸裂--左手に食いこまれた見えない釣り針に引っ張られる形で薫は『蛍火』内を引っ張り上げられてゆく!
 だが、薫は尋常じゃない握力で床を叩き付けると『平家将臣』を使用する『ジャイアン』を尻餅させる。
「な、何だこりゃあ。だが、そんな……ウヒイ!」そして尋常じゃない握力で床を引き剥がすと其れを真っ直ぐ投擲して『ジャイアン』が思わず能力を解除する程に震え上がらせる。「ヒ、ヒイイイ!」
 能力が解除されると知ると薫は其の侭直進して『ジャイアン』に迫る。無言で迫る薫の前に『ジャイアン』は小便を垂らしながら逃げて行く。何を目指すのか? 其れは氷の回収である。我に返る方法は氷しかないのはどの世界の『ジャイアン』も同じ。氷無くして『偉大なる死』が蔓延する『蛍火』では老化も避けられない。故に別の部屋に逃げ込んで氷の回収に向かおうとした時……「何だ、此のジジイは!」幾ら子供が多いとはいえ、デュアンも含めて大人とは思えないレベルの大人や老人も含まれる。其れでも成人男性レベルの子供が多い『蛍火』内でも『偉大なる死』の攻撃を受ければみんな年相応の体格で老人と化す。其れは赤子だろうと子供だろうと避けられない。故に『ジャイアン』に絡んで足を止めた老人は紛れもなく怪しいとは考えられない。
 『未だやるか?』--其れは『スペック』を追い込んだ薫の端的且つ圧の強い台詞で在る。
「放せ、放せよ……ウワアアア!」老人が絡み付く御蔭で薫からの強烈な一撃を偶然左小指が原型を留めないだけで済んだ。「うギイイイ……何て打撃だよ!」
 『未だやるか?』--尚も圧を掛ける薫は『ジャイアン』を大いに戦慄させに行く。
「ま、まさか連れを探しているのか? し、知らん。ど、何処に居るのかもわからないんだよ!」
「未だや--」
「助けてくれよ、あんた」
「今から助けるから待って--」
 掛ったな……『直は効くぜ』ぇええ--突然、老人は薫を直接老化せしめる!
「ま、まさかあんたが!」
「な、何、ぃい」薫はまんまと不意を衝かれた。「力、が!」
「ぱわぁぁぜんかぁいの直触りぃぃぃぃ」
 ま、『未だやるか?』--老化されようとも闘志は消えず……だが、力が入らずに薫は仰向けに倒れてしまった!
 未だやるか? ……其れは死刑囚の一人『スペック』を追い詰める単純な言葉。只の言葉なら此処迄連打の達人である死刑囚を追い詰める事もないだろう。何が恐ろしいか? 其れは口の中を炸裂弾を詰められたかのように爆発させられ頭部をシェイクされようとも更には口に中に直接銃弾をぶっぱなされて死に掛けようとも更には例の連打の達人に依る無呼吸打撃と残虐な戦法で肉体がズタボロに成ろうとも尚もゴリ押しするという所に此の台詞の凄味が出ている点だ。そして、薫は満身創痍の状態で在りながらも並々ならぬ執念で遂に『スペック』を倒して初めて死刑囚の一人に敗北の味を知らしめたので在る!
 そんな誰よりも執念の強い薫を倒した此の老人……「まさか、あんた……兄貴なのか?」あの『坂本雄二』だというのか。そう思うと此の男は何時の間にか何かに掛けてあったジャケットを羽織ると急激に若返ってあの『坂本雄二』に戻るではないか!
 直は効くぜ……其れはと在る能力バトル物では如何にも範囲型の能力でも直接触れる事で確実に相手に効果を浸透させるという恐ろしいメッセージとも受け取れる。まあスタンド能力を持っていない諸氏が若しもスタンド能力を身に付け、更には範囲型を身に付けたなら先ずは範囲攻撃よりも直接攻撃で相手を倒す事から始めよう。そうする事で直に効果を発揮する事だって在るぞ。
「流石は兄貴、凄い……げっぶウウ!」
 此の『マンモーニ』めええ--早速、『坂本雄二』は裏拳の末に『前借り』して途切れないラッシュで『ジャイアン』を顔が腫れる程にタコ殴りすると衣服を片手で掴んで顔を近付けながらママっ子のイタリア語の呼び方で罵る!
「も、もう殴らないでくっれえ!」
「未だわからねえのか? 俺が怒っているのは其処じゃねえ。確かにお前の考えも良くわかる」説教を始める際は相手の気持ちを理解してから始める『坂本雄二』。「あのステゴロみたいに信じられない怪力でいきなり床を揺らした後に厚い鉄板を引き剥がして其れを力一杯投げて来やがったんだ……俺だってビビるさ、あんな訳わからんレベルの事が来られたら!」
「だ、だろうが。あ、兄貴い……」
「俺が話をしているんだ、反論は後にしやがれ。黙って聞けえ」其れから『坂本雄二』は次のような助言を口にする。「だがなあ、俺達の仲間はあんな信じられない攻撃が来ようとも絶対に能力を解除しねえ。例え骨だらけに成ろうとも髑髏に成ろうとも……なあ!」
 マンモーニ……其れはママっ子の事で在る。別に両親が居るからママっ子と蔑称されるのではない。甘ったれだからこそママっ子と蔑称される。そう呼ばれない為には成長するしかない。自力で何とか出来る自分に成るしか道はない。
 未だ未だ『坂本雄二』の説教は終わらない。奴は薫が投げ飛ばした剥がされた鉄板を手にすると先程『ジャイアン』をタコ殴りにした『前借り』を使って持ち上げると次のような事を口にしながら実行して見せるのだった……「良いか、『ぶっ殺すと心の中で思ったのならなあ……其の時既に終わっているんだああ!』」哀れ、頭部に減り込んで死んだか--薫よ!
 ぶっ殺すと心の中で思ったのならなあ……其の時既に終わっているんだああ! ……心と体が一つに成った時、既に説明し終えた後だった!
 余りの事に硬直する『ジャイアン』に向かって『坂本雄二』は「行くぞ、俺の勘ではあのステゴロの他にもとんでもないステゴロが中に居る。ほら、氷の塊だ!」尚、元ネタが如何で在ろうとも氷の塊を放り投げる事だけは変わりがないので在る。
 絶体絶命の危機が『蛍火』に訪れる。そんな時、デュアンとアルッパーは何処に居るのか?

 そう、奴等はいきなり脇見せポーズをした『尾張の龍』からの猛攻撃を受けていた……「『俺はお前に近付かない』」宇宙空間に居たアルッパーは体内の鉄分をラー・カイラムに変えられて引き摺り出された状態でノックダウンした後だった!
(馬鹿な、幾ら何でもお前が出て来るのは早過ぎだろう……然も『バットマン』ではなく『堂島の龍』かよ!)
 俺はお前に近付かない……其れは両脇を見せるようなグラビアポーズでストラップや蛙や煙草の吸い殻を受話器にする謎の少年に向かって言った台詞。其の余りにも怪し過ぎるファッションと吸血鬼みたいな黒目、そして例の両脇を見せるような両手組みしながらのグラビアポーズは当時の読者を大いに沸かせた。というかあのポーズを取る意味は一体何なのかは未だにファンの間で議論の的と成る。直後にナイフを投げた事からあれがナイフ投げのポーズと主張する読者も居るようだが、軍事専門家からは「いや、あんなナイフの投げ方じゃあ標的を上手く当てられないだろ」という反論も寄せられる。何れにせよ、記憶に残るグラビアポーズだけは確かだ。
「まさかお前が俺の前に出て来るとは予想外だぞ。だが、俺はお前の射程の範囲外から魔法を撃てるんだぜ。後は鉄分探知だって出来るんだぜ。如何やって戦う?」
「いや、お前の相手は俺じゃない--」
 若しかして俺が相手をするんですか--デュアンは呆気にとられ、飛んで来た『高須竜児』を背に受けて盛大に吹っ飛ばされてしまう!
(野郎……アルッパーを倒したのは俺を倒す為の布石だったのか、完敗だ!)
「俺だ、『プリニーバール』……見事だ。後は『蛍火』に居る『遥』を確保して『ボス』の弱点を調べるのみだ」
『--<ディモールト>、了解した!』
 此の野郎、さっきは良くも俺の体内からラー・カイラムを取り出したな……黒目野郎--腐ってもアルッパーは未だ戦闘継続する模様。
「流石だな。だが、既に出来上がっている!」
 グワアアア、何でいきなりバットマンの武器を使って俺をおお……ギャアアア--『堂島の龍』と侮ったアルッパーは鉄分で出来た無数の手裏剣を体内から取り出される或は周囲の鉱物が変化した無数のブーメランの串刺しにされてデュアン共々吹っ飛ばされたのである!
(拙いぜ、こりゃあ誰かに助けを求めたいな。誰があいつ等を倒せるのかわからないが)

 一方の『蛍火』では『坂本雄二』と『ジャイアン』が『遥』誘拐の最終段階を迎えようとしていた。其れはクレッセントとカッパードに向かって恫喝をする。然も只の銅渇ではない。拷問を加えるという恫喝。徐々に老化で干からびて行くクレッセントとカッパード。万事休すか……そう思った時--何と剛腕が『坂本雄二』を吹っ飛ばす!
「何いいい、馬鹿なああ!」危うく窓硝子を突き破って宇宙空間に放り飛ばされる所だった『坂本雄二』は殴り飛ばした相手を見て驚愕する。「貴様あ、確かに老化した上に駄目押しした筈だああ!」
 し、死んだ筈じゃ、無かったのかあ--『ジャイアン』は直後に其の対象の持ち上げ気味のアッパーを受けて天井を跳ね飛ばされるように気を失う!
「……」其の男、死んだ筈の薫。「未だやるか?」
「やるな。其処迄のタフさには『ほんのちょっぴり』驚いたぜ」
 ほんのちょっぴり……其れはと在る吸血鬼の疑いが強い漫画家が多用する表現。ほんのちょっぴりと可愛らしくする事でほんの少しを表現しているようだが、多用し過ぎると本当にほんのちょっぴりと呼べるのかが怪しい。
 だが、気付いているんだろう……タダでさえ直触りで老化が激しいのに更にはそんなに激しく動いたら、熱が一気に回るぜ--既に薫は瀕死で在った……最早立つ処が動くのもやっとな程に!
「……」
 だが、其れでも薫は仁義を貫く為に限界を超えて動く。其れがトラック十台分を引き摺る程の重さで在っても。其れから百トンバーベルを引っ張る程の重さで拳を揮う!
「甘いわ、そんなノロマな徒手空拳が俺に届くか!」だが、地面に向かって弾かれる薫の右拳。「取ったぞ……今度は骨の髄迄老化させてやるわ!」
「……此れで良い!」何と薫は弾かれる事を想定して強引に床板を剥がしていき……「此れで良い!」先程『坂本雄二』を吹っ飛ばした壁に向かって亀裂が走り、其れがやがて巨大化して二人を放り出す穴と化した。「此れで良い!」
「き、貴様あ、正気かあああ!」『坂本雄二』は薫の自らの命さえも省みない行動に身の危険を察知して止めるよう訴える。「き、貴様も死ぬぞおおお!」
 だが、遅かった。二人は虚空の宇宙に放り出されてゆく!


 NEXT PAGE かくせん

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR