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インデックス

 さあさあ、本番直前のリハーサルという事でこのブログについて紹介しましょう。これは三日坊主の悪あがきという名称で自分自身が飽きっぽく、何をやっても長続きしない事からそう総称しました。目的は現在絶賛休載中の『一兆年の夜』を読んで貰う為のブログで御座います。
 オリジナル版を読まれたい方はこれをHP版を読まれたい方はこちらをどちらも独自のウィンドウで開くようにしてます。
 内容の方はオリジナルもHP版も変わりありません。あるとしたらHP版の方が誤字脱字は少なく、やや読みやすい所でしょうか? そんだけです。
 因みに更新情報は雑文や趣味で連載してる『格付けの旅』やFC2小説で趣味として連載してる『アズナーの戦士神計画』、そしてHP版の情報のみ。序に九つ目以降の更新情報は最も古い方の更新情報を一つずつ削除する事に成りますのでその辺を宜しく。
 それから更新情報以外も紹介すると連載中なのが下記四つ。休載中なのが三つ。完結済みが僅か一つ。ほとんどが更新情報に載らずにFC2小説で執筆してる作品ばかりですので読まれたい方は自由にクリックを。但し、FC2小説での執筆はブログと違うのでご注意を。
 それじゃあどうぞお楽しみを。

 今週はこんなただものだ!



 本当は予定ないけど、描かないといけないと考えて手抜きでもやった。其れだけだ、深い意味はない。

 連載中
 一兆年の夜 
 ハヤトは死なず 2 
 格付けの旅
 アズナーの戦士神計画


 掌編集および後書き集
 掌編集 2 3 4 5 6 7 8
 短編集 2 3
 後書き集


 休載中
 一兆年の夜外伝  二前 二後



 完結済み
 二つを彷徨う魂 2 3 4 5 6 7 8
 ヴァイオレンスバレット  
 お金様
 ブラムヘイム 2 3 4 5 6 7 8
 暗殺者の日常


 お詫びの実験作
 狂言師我聞 試作品 
 お金様 試作品   続々
 お金様 試作品2   続々 続三
 お金様 試作品3   続々 続三
 迷探偵市子ちゃんのデビュー 試作品    続々
 迷探偵市子ちゃんの反抗期 試作品 
 ドリーマーズアゲインよ  永遠に   続々 続三 続四
 進行順調法 試作品   続々




 更新情報
 九月二十三日    雑文及び格付けの旅を更新。
 九月二十六日    HP及び短編を更新。
 九月二十九日    HPを更新。
 九月三十日     雑文前半及び後半及び格付けの旅を更新。
 十月三日      HP及び短編を更新。
 十月六日      HP及び格付けの旅及びアズナーの戦士神計画更新。
 十月七日      雑文及び格付けの旅を更新。
 十月十日      HP及び短編を更新。
 十月十三日     HP及び格付けの旅赤魔法の章05の二ページ目及び三ページ目及びアズナーの戦士神計画更新。
 十月十四日     雑文前半及び後半及び格付けの旅を更新。

 予定
 10月15日~20日     第百二十六話  終わりの始まり 其の名はテンタウ           作成日間
   22日~27日     第百二十七話  終わりの始まり 五武将として             作成日間
   29日~11月5日   第百二十八話  終わりの始まり 其れは正に百獣が如く         作成日間
 11月7日~12日     第百二十九話  終わりの始まり 己の中にあるもう一つの己       作成日間

 報告
 前のパソコンの画面の修理は無理だったみたいだ。代わりにデータのバックアップが返ってきた。此れでHP版の作業が再開出来るぞ! 序に進行順調法の作業を再開出来そうだ。期待しないでお待ちを!

 追記
 ドリーマーズアゲインの所をちょっと模様替えしたぞ。『ドリーマーズアゲインよ、』をクリックすると0/5に飛び、『永遠に』をクリックすると2/5に飛べるようにしたからな。後はまあ、追々だよ。

 お詫び
 第百三話と第百四話を入れ替えて申し訳ない。其れも此れも自分の管理の怠りが招いた過ちです。今後このような事が無いように再発防止に努めて参りたいと思います。

一兆年の夜 第百二十六話 終わりの始まり 其の名はテンタウ(後)

 未明。
 一旦、ニャレーダーは何かを取り出して其れを耳……ではなく、何故か舌に当てる。
「ゲホゲホ……尋ねようとしたら、又吐血か!」吐血の後に一瞬だけ眩みを起こすも、会話だけは止めないライデン。「其れよりも如何して其の通信装置らしき物を舌に当てたんだ?」
「……ふむふにゅ、そうですにゃ。そうですにぇ!」指令を受けたニャレーダーは其れを外すと自らの顔をライデンに向けて会話を再開する。「大変な事が発生しましにゃ」
「何だ、大分明くる時の流れでもう出迎えか?」
「いいえ、そうではありませにゅ。強制的に時を止めた為に本体が干渉を始めましにゃ!」
「干渉? 其れは?」
「時間がありにゃせん!」ニャレーダーは急かし始める。「さっさと話しを終わらせにぇ下さい!」
「出来たら苦労しない。だが、レットとの出会いの物語なら間に合う!」
 ライデンはレットとの出会いの物語の幕引きを急ぎ始める。
(確かあれは祖父さんの式を終えて一の月より後の話だったな。祖父さんの死んだ場所でもあり、レットが俺達の時代に亘って来るきっかけでもあったあの迷宮の洞窟にて--)

 ICイマジナリーセンチュリー三百十一年十一月九十五日午後十一時零分一秒。

 場所は真古天神武大陸藤原菅原地方迷宮の洞窟入り口前。
(あの野郎、何で俺の許可なくして其処へ向かったんだよ。幾ら成長が早く、革仙者の能力があっても未だ若い七つだろうが。俺が保護者に成った以上は勝手な行動を採るんじゃねえ……採るんじゃ、あ!
 あれは……レット!)
 齢十三にして七の月と十五日目に成るライデンは齢七にして一の月と十四日目に成る神武人族の男児レットが齢二十五にして八日目に成る菅原カンガルー族の青年菅原カン烈とカンガルー拳法を嗜んでいる所を目撃。
「レット……其処のおっさんと何やってんだよ!」
 おっさん言ウナ、ライデンノ坊主--カン烈は今の年齢でそう呼ばれるのが好きじゃない生命。
「俺様のせいだ。カン烈とは此処で稽古するって約束した」
「そうそう、レットノセイダ」カン烈は自分への転嫁を好まない性格を持つ。「全くこんな真夜中デ然モ一ノ月ヨリ前ニ立チ入リガ禁ジラレテイル筈ノ所ニ立テ看板を抜こうなんて……何考えるんだ!」
「お前のせいだろ、レットはそんな事しないぞ!」
「痛い痛イ痛イ……毛ガ数十本抜けソウ、痛い痛い!」
「止めて、ライデン」
「わかっているのか、カン烈。幾ら伸びしろが極めて高くても未だ俺と同じ若い生命なんだ。若造なんだよ、レットは!」
「だが、強サハ保障サレテ--」
 其れでも……俺達は自らの強さへの自信があり過ぎて、祖父さんを--ラディルの事を未だ引き摺るライデン。
 ライデンの心境は敢えて記さないでおくとして、彼は一の月経とうとも自らの強さへの過剰な期待から同じ年齢の九名を死なせ、更には助けに駆け付けたラディルを死なせてしまった。其れにより、若き日の驕りは其処で解消した物の悲しみは一の月の期間で拭える重さではない--いや、悲しみの余り後ろ向きに考え始める今日此の頃。
「ライデン、余り自分を責めるのは良くない」
「お前にわかるかよ、去る年に親父が死んで今の年に入って祖父さんが死んでお前以外に肉親一名も居ない此の状態が……わかるかよ!」
 わかるさ……俺様の場合は寧ろ、時代と永遠に離れてしまったと後で気付いた事を--ライデンから目を背けるように語るレットの一聞すると理解が困難な此の言葉。
「何だよ、時代ッテ? 全く未ダ齢七つだろ?」
「本当だったら齢千位あってもおかしくない前の時代から来たんだぞ、レットは」
 又々ソンナ……余リ大人ヲ揶揄ウンじゃないぞ--カン烈は空想話としてそうゆう類は信じない性格だった。
「だが、本当に--」
「いや良いよ、ライデン。如何せ相武様以外には信じて貰えない話だろうし」
「レット……わかった」ライデンは改めて言葉の真意を確かめる。「其れで俺と同じというのは如何ゆう意味だ?」
「わかったんだ、俺様が物心付く前に出たあの言葉の意味が?」
「……覚えてないな、如何ゆう訳か」
「そうじゃない。俺様の名前である『レット・テンタウ』の語源がわかったんだよ!」
「語源? 其れは何処で、だ?」
「藤原バッ戸の著した日記からわかったんだ」
「藤原バッ戸? ライデン、ワカルか?」
 いや、俺は其処迄博識じゃない--ライデンでさえも知らない名前は長い歴史の中に存在する。
「だろうな。だが、其処で俺様は天同烈闘れっとうという名前を見て何かを感じ--」
 危ない、レットオオ--レットの背後から何かが光るのに気付いて庇うようにレットの体に覆い被さる兄貴分のライデン。
「な、何だ此ノ変ナ動キヲスル物部刃は!」
「そりゃあ……銀河連合だ!」物部刃に変化した銀河連合は其の侭、蚯蚓型に変化して二名の体を乗っ取るべく蛇族みたいな移動を始める。「ってこっちに近付いてくる!」
 二名に乗り移らせて溜まるかあ--カン烈は右前足の前脚打ち下ろしで地面に自らの頭部程の大きさもの凹みを起こしながら蚯蚓型を叩き潰した!

一兆年の夜 第百二十六話 終わりの始まり 其の名はテンタウ(覚)

 三月七日午後一時三分一秒。
 場所は迷宮の洞窟入り口前。
 普段は鴨下政治塾が其処で開催される。だが、此の時代に成ると其の政治塾は既に塾生が足りない事を理由に三十四の年より前に廃校。以来、此処は軍者や暇を持て余す子供達の遊び場と化す。
「おいでおいでえ!」ライデンは生後二の月を過ぎた赤子と遊んでいた。「はしってえ!」
 其の赤子は生後十の日に寝返りを打ち、十三の日に這いずり回り、二十の日に立ち始め、一の月を過ぎる頃には歩き出し、そして三十八の日に走る所迄成長。現在では銀河連合ごっこで遊ぶ迄に走り回れるように成った!
「まだまだだよなあ、おまえは。やっぱぼくがいちばんはやい!」
「あうあう、あう、あう?」赤子はまだ名前が付けられていない。「あああた?」
 ん--ライデンは其の赤子が何かを覚え始めるのを感じた。
「てん、てん」
「アマテラスことばを? もしかしておまえは、あまてらすことばを?」
「あま、あま、て、て、ら、ら?」
「ひょっとしてことばつうじるの?」
「つう、つう、つう?」赤子は徐々に言葉を習得し始める。「じ、じ、じ、る?」
「まだまだそうゆうのははやいっておじいちゃんがいってたからね。だからおまえはことばおぼえるのはあとにしてよ」
「まだ、まだ、まだはやい?」
「え?」子供にとって己よりも幼い生命が追い付くだけじゃなく……「そ、それはまだはやいからさ」追い越すと成れば危機感を覚えるのは自然の摂理。「だ、だからもっとはしっていればいいからことば、ことばおぼえなく、ていいよ!」
「おぼえなくて、いいよ? おぼえ? あ、いいから?」
 如何したのだ、ライデン--其処へラディルがやって来る。
「あ、おじいちゃん。じつはあかちゃんがことばまでおぼえはじめたよ」
「いやいや、這い這いを飛び越えて歩いたり走ったりしても流石に言葉はそう簡単に--」
「いやいやいやいや? はえ?」
 何……何て赤ん坊だ--思わず尻餅を付いてしまったラディル。
「だろ? あかちゃんなのにことばおぼえたよ。こんなことってあったの?」
「ないな。抑々言葉なんて長い年月を掛けて脳に叩き込んで更には羅列を手足尻尾翼のように理解するだけの脳の拡大が無いと難しい高等技術だったと死んだ父親が言ってた」
「られつ? こう、とう? んん?」
「またおぼえた。どんどんえっとなんだったっけ? なんとかにしていきはじめたって」
「手足のように……其れが何か名前も知らない赤ちゃんにわかる訳がない」
「なまえ? なまえ? ね、なまえ?」
「ああ、何か名前に反応しているみたいだ」
「うん、そうだね。でももうそんなのおぼえさせなくていいって」
「いや、気のせいかも知れない。だから試しに赤ちゃんの名前は何か尋ねてみるのもアリだ」
「たず、ねて、みる、の、、お?」
「おい、赤ちゃん。名前というのはそうだな、俺は菅原ラディル。普段はラディル、と呼んでくれ」
「すが、わら? ら、ど、ぅ、ぃ、うる?」
「ラディル、ラディルだ」
「らどぅぃうる、らでぃうる、らでぃ、る?」
「そうだ、其の調子だ。其処で赤ちゃん、君のお名前、は、お名前は言って、くれませんか?」
「おな、まえ、は、は、いって、いって?」
「此のように」ラディルは自身の掌を開くように口から出す事を『言う』と表現。「此のような事を、『言う』だよ。『言う』って、だよ」
「いう、いう、こおおおお、いいいいいううううう」
 ああ、もうこれいじょうなにもおぼえないでえ--危機感を覚える年頃の子供であるライデン。
「良いじゃないか。如何せ名前は言えないし、抑々名前なんて後で明らかに成るんじゃないか?」ラディルは楽観的な生命であるのか、記憶について過剰に期待を寄せる模様。「だから若しかすると覚えているかも知れないだろう、自分が付けられた名前について」
「そんなのぜったいにないよ。ためしにいってみてよ、おまえ」
 なまえ、なまえ……れっと、れっと、れっと--生後間もない赤ん坊の記憶には其れが何なのかは今でも明白ではない。
 だが、ライデンとラディルは驚きを隠せないし、隠し通せる筈もない。
(れっと、れっと、レット!)
 なまえ、なまえ、れっと、れっと、てん、てん、てんた、てんた、てんたう--そして赤ん坊の名前はこうして決まった。

(『レット・テンタウ』という名称の由来を俺は尋ねられた事がある。其の度に俺は奴に此の話題を取り上げて出したんだ。奴の一名称が『俺様』なのは自らがそうゆう高い地位にいる生命である事を忘れない為以外にもある。赤ん坊の頃に言葉を覚えたばかりに其れ以外の一名称を思い付かなくなった。正確には其れ以外の一名称にすると己の中で何か違うような感覚の和にぶち当たるというらしい。俺には最後迄其の違和が何なのかを知る由もない。
 其れよりも『レット・テンタウ』という名前でこんな話もあったな--)

一兆年の夜 第百二十六話 終わりの始まり 其の名はテンタウ(序)

 未明。
 未だに終わりが見えないライデンとニャレーダーの周囲。ニャレーダーはライデンの気を遣う。
「気にするな、俺は未だ死ぬつもりはない。けれども、時計は止まらない」
「止めて見せましたにゃ。だからこうして貴方にお話をしているにゃ」
「そうだな。一体何処迄……ああ、そうだ。今度は俺にとって唯一無二の親友でもあるあいつの話でもしよう。大丈夫だ、前に比べたら短い話に留まるつまらん話さ。其処迄長くはない」
 大体そういう時に限って話が長くにゃるんでしょ--ライデンが頭脳労働者の一面を持つ事を理由にそう皮の肉を指摘するニャレーダー。
(だろうな。昔から親父に『今日は昨の日に比べて早く帰る』と信じた為に其れよりも遅い時間に帰って来られると一体どれだけ満足し得ない感情が芽生えた事か。あの日もそうだったな。そして祖父さんもそうゆう日に限って帰って来なかった時があった。確か--)

 ICイマジナリーセンチュリー三百十年二月二月五十六日午前八時七分十一秒。

 場所は真古天神武大陸藤原菅原地方道真県第八北地区菅原ラディル邸。
 齢六にして六の月と十日目に成る菅原人族の男児である菅原ライデンは朝五時に起床して食事を始めとした家事を八の時迄に終わらせる。
「ごちそーさまあ」たった一名でも神様に感謝する心は忘れない。「ごちそーさまあはたしかかみさまにごちそうをありがとう、だったかなあ?」
 其れから食器を片付け、生ものを小さな体という条件の下で分けて行く男児ライデン。
(おとうさんだけじゃなくおじいさんもおそいなあ。なんでだろう、なんでおそいんかなあ?)
 齢六の男児にとって通常通り帰って来た身内が今回に限って帰宅しない場合は安心出来ない思いが募る。だが、ライデンは既に父が通常通り帰宅しない事を経験済み。故に一の週迄帰宅しない場合があってもそんな心境に成る事はない。寧ろ、自分の力だけである程度の生活の糧を得る手段を持ち得る。
 そんなライデンだったが、そうゆう思いの時間は僅か二の日位で済んだ--齢三十八にして六の月と十日目に成る菅原人族の中年が生後三日目に成る赤子を連れて帰宅してゆくのが見えた!
「おじいちゃん、おじいちゃんだあ!」ライデンは喜びを隠さない飛び跳ねるような走りをする。「よかったあ、てっきりぎんがなんとかごうにくわれているんかっておもったあ!」
「俺がそう簡単に食べられるかっての……其れよりも見りゃあわかる通り、少し大変な拾い物をしてしまった!」
「おじいちゃんのかくしごお?」
 オイオイ、歳相応の言葉しか覚えないようにしろよ--孫であるライデンが既にそんな単語を覚えている事に其のような返事をした後、溜息を吐く。
「まあ良い、迷宮の洞窟内である飛蝗族の坊や……だったか?」
「だった?」
「まあ良い。其の方が連れて来た赤子だったが、突然にして其の方が行方を晦ましてしまった。昨の日からずっと探していたんだが……今の日の朝に成ったので一旦、食事も兼ねて--」
「あ、おじいちゃん。そのひだりうでのきずはあ?」
 何、軽傷さ--尚、大分前の話では百獣型に左肩を噛まれて以降、一切動かなくなった旨の説明をした……が後にラディルはある名医の施術を受けて一の年より後に前に比べれば柔軟でないにしろ、動ける迄に回復した事を付け加える。
「それでそのあかちゃんは?」
「ああ、此れは大事な大事な借り物だ。何れ、元の方に帰す為に俺達が大事に育てなければ成らない」
「え、かえすの?」
 ああ、もう一度時の扉が開いた時に必ず--知っての通り、此の赤子が元の時代に戻る事は二度とない。

(俺がほぼ覚えていない歳頃の中で初めて弟の代わりが出来た。死んでしまった弟に代わって奴は元の主に帰すという期間限定的な意味合いで育てられるように成った。まあ最初はそんな借り物同然のあいつにどれだけ苦労した事か。直ぐに泣くなら未だしも尿を掛けたり、突然糞を出したりやりたい放題。喜びの動きでは俺と同じく歳相応に苦労させられた。其の癖、俺よりも早く物事を覚えたり未だやった事もない技術を模倣したり……正直背中を追っかける筈の存在が気が付けば先頭に立つ存在に変わってしまった。当時は奴の成長速度の速さに劣る様な感情が芽生えたのは確かに真実だ。
 まあ其の話は後にして先に話すべきは奴が言葉を覚え始める頃だったか? 二の年? 一の年と十の月? 其れが--)

二回目の雑文……物事を決定する時に気を付けるべきは情緒

 如何もdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<赤魔法の章>をクリック。
 ではあるショートストーリーでも書いてみようかなあ。

 とある本能山に聳える二つの村。一つは情緒で全てを決定する感情村。もう一つは経験則で全てを決定する理論村。其々同じように見えて全く違う。最初は感情村から見て行こう。
「良し、決めた。理論村と話し合いをしよう」
「村長、我慢出来ませんよ。あいつら何時も屁理屈ばっかりで頭に来るんだ」
「わかっているよ。だから先に話し合いをしてから最終決定をしようと思う」
「でもやっぱ攻め込もうよ、ねえ」
「だから駄目なもんは駄目だって」
「舐められっぱなしじゃあ我慢出来ないっすよ。わかってるでしょ、攻めましょう、村長!」
「そ、其処迄怒り心頭かい?」
「ええ、怒り心頭ですよ」
「で、でも……うーん、わかった」
「やったああ。じゃあ早速戦争の準備を始めましょうか」
 と此の様に一斉に攻め立てられると最初に決めた事は一瞬で覆してしまう。そんな感情村。一方の理論村では如何成るか?
「やはり話し合いは無理だ。感情村に備えて戦争態勢に入る」
「村長、其れじゃあ余りにも横暴ですよ。話し合いの道は如何したんですか?」
「そうですよ、村長。向こうだって話せばわかる筈です」
「駄目だ駄目だ。もう言ってしまった以上は今更決定は覆らない。此れは決定事項だ」
「でも向こうの中にも話が聞ける人間だって居る筈ですよ」
「最終決定は覆らない。わかったか、最終決定だ」
「横暴だ、俺達の意見は如何したあ!」
「村長は私だ。其れに戦争態勢の理由は幾つか用意する」
「本当に納得出来る理由なのか?」
「ああ、向こうは一時の情緒で今迄の話し合いを全て覆す村だ。そんな村と何度も交渉を試みた所で無駄だとわかった。だから此方は準備をしようと考える。わかるだろう、昨日の決定を今日の感情一つで翻す事の愚かしさを」
「た、確かにそうだけど……でも、だからこそ和平交渉派の村民とコンタクトして和平運動へと持って行けば話し合いへと繋がるんじゃないのか?」
「其れが出来たら苦労しない。其れにそんなのは初めからやらないと意味がない。此処迄来た時既に遅い。故に私は戦争態勢に踏み込む。此れ以上の異議申し立ては一切受け入れない。決定した以上はさっさと始めんかい!」
「頑固だなあ」
 と此の様に理論村では最終決定した以上、何が何でも決定事項を遂行する事を義務付けられる。こうしてみると二つの村は何方も目糞鼻糞に見えるだろう。しかし、明くる日に成ると如何なるか?
 先ずは感情村から行こう。
「え、戦争準備は?」
「やっぱ話し合いにしましょう、ねえ?」
「早々、向こうすんげえ武器を備えていますぜ」
「で、でも昨日は戦争しようって言ってたんじゃないの?」
「そ、其れは昨日の事じゃないか。俺達は日々成長する村だからね」
「だ、だから戦争しないの? 昨日は舐められっぱなしじゃあ我慢出来ないって言ってたじゃないか」
「そ、其れはあくまで熱く成り過ぎたんだよ」
「そうだよ。酒に酔っていたらそう成ったんだ」
「どんな理由だよ。其れに向こうは話し合いに応じる雰囲気じゃないよ」
「でも丸腰だったら向こうも手を止めてくれるし」
「そうだよ。だから戦争は止めよう、人死ぬし」
「うーん、わかった。そうしよう」
「流石村長だね、わっかりやすー!」
 昨日の事が今日の感情で全て覆す事に。何という村なのか? 一方の理論村では如何成るか?
「昨日と同じだ。最終決定は覆らない」
「でも向こうは白旗を上げております」
「駄目だ。昨日、武装して此方を威嚇した事実は変わらない。其れを此方が武装した理由で白旗を上げるとしたら今後も向こうは挑発行為をする可能性も踏まえて徹底して潰さないと駄目だろう」
「でも無抵抗な相手に牙を向けるのは余りにも非人道的ではないでしょうか?」
「其れは向こうもやるかも知れない事だ。其れに白旗を上げた此の時こそ、絶好の攻め時だ。そして、昨日の決定はやはり覆る事が無い。残念ながら村の存続の為、無垢なる村民の安全を守る為に感情村を攻め込む」
「あのう、村長。向こうの使節が話し合いを要求しましたよ」
「追い払え。昨日決定した事は一切覆しては成らん。決定は覆らない!」
「そんなあ」
 理論村の決定は依然として変わらず。結果、感情村は理論村を挑発した罪で攻め滅ぼされて其処に暮らしていた村民は全て理論村の奴隷と成った。其れだけではない。理論村は再発防止の為に感情村の土壌に塩を撒いて二度と人が住めない土地にしましたとさ……完!


 まあ少しわかりにくいから解説する。何時如何なる取引でも昨日と今日で大きく意思決定が異なると取引先の心証を損なう。なので意思決定する時は必ず今日の情緒でしない事。此れと同様に感情村の滅亡は民主主義の悪い手本として未来永劫語り継がれる。一時の情緒で全てを決定すると大変な事に成る。一度決定した事は如何なる時でも覆しては成らない。民主主義の基本はあくまで民衆の多数決で選ばれた代表の決定はどんな国民世論であろうとも覆る事が絶対にあっては成らないのが基本。だが、衆愚政治の場合は一々民衆の顔色ばかり窺う代表はまともな決断が出来ない。結果、外交は迷走に次ぐ迷走をする羽目と成る……例えばあの国とかあの国とかあの国とか。昔なら最後に会った人の意見に従って発言を覆すルーピー。幾ら官房長官や外務大臣がフォローしてもルーピーの一言で混乱を招く訳だからな……全く誰だよ、あいつを要する政党に票を投じた連中は(自分は違うからな……だからこそあの悪夢の三年超は今でも日本の足を引っ張っていると考えるからな)。
 要するに感情村の村長みたいな奴程、最も民を苦しめるトップは存在しない。幾ら下々がそう言っても一度取り決めた事を絶対に覆しては成らない。でないとカルタゴ民のように一族総奴隷にされたって過言ではない。一方で理論村の村長みたいに決断したら例えどんな罵りを受けようとも実行するトップは民を幸せに出来る。何しろ、周りから見れば筋が通っていて男らしく映るのだからな。そうゆう意味じゃあ昨今の政治屋どころか選挙屋に落ちぶれた連中は一回民主主義の基本とは何たるかを知らしめないと駄目だ。幾ら其れに不満があるからって其れは多数決で選ばれた代表が決定した事で在り、其れが不満なら選挙に出て代表に成って政治を変えるのが筋だろうに!
 此れは政治の世界だけじゃない。個人にも当て嵌まる。優柔不断な人間は何一つ決定出来ずに周りから非難を受ける事と成る。一方で決断力のある人間は例え一時的に周りから引かれるような事があっても最終的に周りが付いて来る。決断とは即ち、自分を示す絶好の指標だ……だから自分は其れに近付こうと頑張る物の、中々上手く行かないんだよなあ(辛)。
 という訳でショートストーリーの解説を終える。

 情緒による決定で最もやってはいけない例がやはり裁判の判決だろう。あれは判例に凡例を重ね、更には国民的な感情……ではなく、法律上ちゃんと適合出来るかを判断してから裁きを下す物だ。だが、とある地裁の裁判官や人権派を騙る弁護士共やある国の検事や弁護士共は此の基本を理解してないが為に一々感情で判決を下して法令順守の精神を歪ませてゆく。考えてみろよ、感情で全ての裁判が決まる悍ましさを。万引き事件で犯人が自分の親友という理由だけで無罪判決を出す意味を。殺人事件で殺された側が元虐めっ子だったという理由で無罪判決を出す愚行を。そう思うと如何に人間の感情が当てに成らないかがわかる筈だ。そう考えるとあの国の司法が如何に狂っているかを理解出来る筈だ!
 そうゆう訳で二回目の雑文は此処迄。後、検事や弁護士は絶対に筋読みするな。其れする位なら先ずは証拠を集めて理詰めしていかないと真実には辿り着けんぞ!
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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