インデックス

 さあさあ、本番直前のリハーサルという事でこのブログについて紹介しましょう。これは三日坊主の悪あがきという名称で自分自身が飽きっぽく、何をやっても長続きしない事からそう総称しました。目的は現在絶賛休載中の『一兆年の夜』を読んで貰う為のブログで御座います。
 オリジナル版を読まれたい方はこれをHP版を読まれたい方はこちらをどちらも独自のウィンドウで開くようにしてます。
 内容の方はオリジナルもHP版も変わりありません。あるとしたらHP版の方が誤字脱字は少なく、やや読みやすい所でしょうか? そんだけです。
 因みに更新情報は雑文や趣味で連載してる『格付けの旅』やFC2小説で趣味として連載してる『アズナーの戦士神計画』、そしてHP版の情報のみ。序に九つ目以降の更新情報は最も古い方の更新情報を一つずつ削除する事に成りますのでその辺を宜しく。
 それから更新情報以外も紹介すると連載中なのが下記四つ。休載中なのが三つ。完結済みが僅か一つ。ほとんどが更新情報に載らずにFC2小説で執筆してる作品ばかりですので読まれたい方は自由にクリックを。但し、FC2小説での執筆はブログと違うのでご注意を。
 それじゃあどうぞお楽しみを。

 今週は休みだが、未完成品を如何ぞ。



 大体の形をやる作業と消す作業は初歩中の初歩だが、問題は消す作業で何度もフリーズ起こすからな。うーん、専用のソフトでも買おっかな? ま、気が向けばの話だが。


 連載中
 一兆年の夜 
 ハヤトは死なず 2 
 格付けの旅
 暗殺者の日常
 アズナーの戦士神計画
 お金様



 掌編集および後書き集
 掌編集 2 3 4 5 6 7 8
 短編集 2
 後書き集


 休載中
 一兆年の夜外伝  二前 二後
 ブラムヘイム 2 3 4 5 6


 完結済み
 二つを彷徨う魂 2 3 4 5 6 7 8
 ヴァイオレンスバレット  


 お詫びの実験作
 狂言師我聞 試作品 
 お金様 試作品   続々
 お金様 試作品2   続々 続三
 お金様 試作品3 
 迷探偵市子ちゃんのデビュー 試作品    続々
 迷探偵市子ちゃんの反抗期 試作品 
 ドリーマーズアゲインよ  永遠に   続々 続三 続四
 進行順調法 試作品   続々




 更新情報
 四月四日    HP及び短編を更新。
 四月七日    HP及び格付けの旅青魔法の章04の四ページ目及び五ページ目を更新。
 四月八日    雑文前半後半及び格付けの旅を更新。
 四月十一日   HP及び短編を更新。
 四月十四日   HP及び格付けの旅アズナーの戦士神計画更新。
 四月十五日  雑文前半後半及び格付けの旅青魔法の章04の五ページ目及び白魔法の章05の一ページ目を更新。
 四月十八日  HP及び短編を更新。
 四月二十一日  HP及び格付けの旅アズナーの戦士神計画更新。
 四月二十二日  雑文前半後半及び格付けの旅を更新。
 四月二十五日  HP及び短編を更新。

 予定
 4月23日~28日       第百十話  時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き            作成日間
   30日~5月5日     第百十一話  時間旅行 証明者アントルー・ワームドの証明      作成日間
  5月7日~12日      第百十二話  時間旅行 生物学者シーン・マウンテインの見た遺伝学  作成日間
   14日~19日      第百十三話  時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着        作成日間

 
 報告
 前のパソコンの画面の修理は無理だったみたいだ。代わりにデータのバックアップが返ってきた。此れでHP版の作業が再開出来るぞ! 序に進行順調法の作業を再開出来そうだ。期待しないでお待ちを!

 追記
 ドリーマーズアゲインの所をちょっと模様替えしたぞ。『ドリーマーズアゲインよ、』をクリックすると0/5に飛び、『永遠に』をクリックすると2/5に飛べるようにしたからな。後はまあ、追々だよ。

 お詫び
 第百三話と第百四話を入れ替えて申し訳ない。其れも此れも自分の管理の怠りが招いた過ちです。今後このような事が無いように再発防止に努めて参りたいと思います。

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(激)

 午後八時三十二分十八秒。
 今日完成した新たな研究所の装甲板……其れは四の年掛けて三回も付け直したり、付け焼刃で作ったりと試行錯誤を繰り返した物。やっと付け焼刃ではない物を完成したにも拘らず、其れは僅か三の時程で銀河連合の突進で破壊された。
「あちゃあうん、また衝撃の内に死ぬ生命が出てきてしまうなあうん」だが、最も思い深い筈のファウ俊は呑気に迎撃準備を始める。「まあうん、又作り直せば良い……そんでおむ、二名共準備は良いなあうん?」
 アンタハ此れを現場監督を叱りつけながら作ったんだろう……なのに如何してそんな前向きナンダヨ--ガン流豆はそんなファウ俊の精神力に呆れつつも酒樽を転ばせるべく其の上に乗っかる。
「そうゆう雄だよーオ、ファウ俊という男はアーア。経験値が高いーイ故に失敗の一つや二つをまるで道の一つだと考えてしまう程に歳を摂り過ぎたんだよーオ!」
「ダガ、相手は象族ダ。ソレニ経験値を物ともしない銀河連合ダ。アンタタチは歳を摂り過ぎて奴にカナワナイダロウ!」
「かも知れないがうん、だから如何したうん?」
 私達は若造に勝てる要素があるーウ……其れが太々しーイく生きるという前向きさだアーア--ヒツ市は此の前に自らを助けたファウ俊の持っていた自作製四足歩行用電磁望遠砲を背中に担いでから線に繋がった引き金に蹄を通す。
「オマエタチハ既に死んでも構わないと思っても子供達はそうはオモワナイゾ!」
「まだまだ歳を摂っていーイないな、太間ガン流豆よ。本当に歳を摂るって言うのは見返りも後先も考えないで悲観も楽観もしない生き方が正しーイのだよ!」
「そうゆう事だうん。歳寄りは甘やかされるよりも図々しく若造達の立ちはだかる壁でなくてはいけないんだよおむ……そろそろ会話は終わりだうん。行くぞおむ、老いたる足枷共よおおおむ!」
 オレマデ……まあ年齢的にそうだけどさあ、ソウダケドサア--ガン流豆は自らも老いぼれの一員であると何時かは認識しなくてはいけないと思いつつもまだ心の中では若造だという思いが強い模様。
 だが、ガン流豆の言葉通りに象型相手に簡単には行かない。ヒツ市は試しに望遠砲を放とうとしても象の技の原点たる長い鼻の最大射程は思った以上に脅威--つまり放つ前に両前足を浮かされて奪われまいと下がりつつも回収する羽目に!
(あんなにイーい届く物か、象の鼻は。もっとゾウ真さんから間合いについて尋ねるべきだったアーア!)
 そう言いつつも既にヒツ市もファウ俊も実は銀河連合との戦いを熟知しており、お陰でガン流豆に依る酒樽倒しは成功し、転ばされるのを避ける為に動いた筈の象型……其処にファウ俊の射撃が繰り出されて前右足に一発当たる--象は望遠弾を足に一発撃たれても問題なく動かせる程に尋常じゃない皮膚と筋繊維、そして骨を持つ……だが、其れはあくまで従来の望遠砲で受けた時のみ!
「ゾウガタが右前足を崩しただと……今がショウキ!」ガン流豆は敢えて自ら囮と成って惹き付ける。「オレハ此処で死なん……だが、此処で出なくて時間旅行が果たせるとオモウナヨ!」
 象型はガン流豆を相手にしている場合ではないとわかっていた。狙うべきは砲台と成って狙撃し続ける四十代後半の二名……だが、ガン流豆の狙う場所が一般生命及び銀河連合にとって生命線の一つである眼--視力に頼るのはどんな存在でも同じ故に反射的にガン流豆に向けて鼻を伸ばしてしまう!
 結果、ヒツ市の一撃をガン流豆が狙うのとは対照的な左眼に受けて怯んだ--其の隙に牽制だったもう一つの方を突進の嘴攻撃で少し尖った部分を丸くしつつも潰したガン流豆!
「いやあうん、止めはわしですかうん」そして粛々と左眼に向けて撃ち込むファウ俊。「まあ脳天迄届くかは別ですがなうん」
 脚に一発当てるだけで膝を崩す程の威力を持つ自作製電磁望遠砲。意外と頑丈な眼球を潰すだけじゃなく、其の眼球事脳天に押し込むなど朝飯を食べるよりも早く可能とは此れを指す--そして象型は俯せに倒れて……果てた!
 ウグ……イデデデ--釣られるように激しく地面に打ち付けるガン流豆。
「だ、大丈夫かアーあ!」
「除去作業は後にして誰か医に心得のある者を呼びに……ウググ、又腰がうん!」
 ダ、大丈夫だ……俺は受け身の取り方を、シッテイル--打撲だけで済んだガン流豆。
「まさか此れも--」
「アア、ソウダ。オレは時間旅行に戻ると大分昨日の時代では証明されているらしい……最も俺は過信しないケド」
 ガン流豆は必ず生きる……其の事についてヒツ市は何か考える。
(時間旅行とて一体何が起こるかわからないーイ。特に時間旅行しいーた生命が死ぬような事に成ればあらゆる因果は元に戻そうと機能する……此れも又、世界観補正の為せるウーう話。だが、同時に様々な矛と盾も発生するうー。其れを解消するべく、私達学者は日夜無用な事に首を突っ込んでゆくーウ。特にスチューブの言ってたように親死なせの矛と盾がある限りは時間旅行は実現しないーイ。光が最速だと証明されたように実現しない物は実現しないーイ……が例外として必ずしも確実ではないという完全じゃない状態なのが今の世界。矛盾山の存在も太間ガン流豆の存在もそうであるようにイー!)

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(立)

 午後六時十二分一秒。
 場所は標高成人体型百九十九中央側。
 其処にはファウ俊の研究所がある。但し、ファウ俊を始めとした老者達が移住を始めたのが四の年よりも前。依って研究所としてはまだ完成途上にある。此れについて、到着早々にヒツ市は次のように記す。
『--恐らく、何かの状況に陥らなければ早くて後二十の年より後に完成するだろう。
そう、算出するのは工事の状況を見て判断したまでだ。ファウ俊は此れが完成する前に
此の世を去る事に別段思い残す事が在れども悔いはないだろう。何しろ、矛盾山なの
だからな。矛と盾がぶつかり合うような山では一体何時世界観補正が引っ繰り返るか
わからない。銀河連合は未だ出没して舞の年に年毎に此処に移住する一般生命は命を
落とす。だが、仕方がない。四十以上で心身共に老いて行く身を如何して若い者達に足を
引っ張って貰う必要があるのか。
 さて、悲しい観方は此処迄にしてファウ俊が此れを建造しようと考えるのはたった
二つだ。一つは蒼天電光を作りたかった。老後迄自分の趣味に精力を尽くすのは
正しい事だからな。余り悲しい死に方をせずに済む。好きな事をして果てるのが老後の
生活の理想郷だ。もう一つは矛盾山の謎の解明だな。此れは重要な事であり、現在も
矛盾山が安全か如何かを探る上で必要な事。其の為に老後の生活で心身を動かさない
私達四十代以上の生命を動かす事にも繋がる。
 とまあこんな感じか。今は--』

 午後八時二十八分三十二秒。
 場所は紺柴ファウ俊研究所一階居間。
 ヒツ市とガン流豆、そして研究所の主であるファウ俊は会話を交わす。
「成程、つまり太間ガン流豆さんは……明日の時代からやって来たという訳じゃなうん」
「ヒツイチの言う通り確かにそうかもシレナイ。ソノ証拠に俺は明日の時代で出会った筈の数多の生命の事が全然思いダセナイ」
「時間旅行をする代わりいーでしょうな。確かに時間旅行をした生命は一般生命史では複数存在しーイた。だが、どれも明日に跳ぶだけで昨日に跳ぶ訳じゃないー。そうゆう訳で昨日に跳ぶ彼は世界観補正も相まって明日にーイも昨日にーイも跳ぶ事が可能に成った。代わりに明日の世界で出会った数多の生命の名前も種族もあらゆる時間にーイ影響する事柄を其の時代に合わせて封じるように」
 ホッホッホうん、困った補正じゃうん--呑気に酒樽の蓋を開けるファウ俊。
「マテ……又酔うのは勘弁してクレ!」
「私もだーア。流石に何度も二日酔いすると死んだかみさんに叱られてしーイまう!」
「まだまだ若いのおむ、ヒツ市君はうん」
 オレカラ言わせればみんな年寄りダロウ--少なくとも此処にはガン流豆を除けば若い生命は一名も居ない。
 彼等は矛盾山が安全である事を立証する為に隠居を決め、自らの生命を燃やし尽くす事で其処に潜む銀河連合と戦いを繰り広げる。
 そして……酒樽から酒を注ごうとする時--矛盾山に潜む銀河連合の意思は安全を求めない!
(物音に気付いてみたら……折角作った装甲板を叩きーイ壊す象型ですか!)

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(再)

 午後八時二十三分十八秒。
 ヒツ市と彼を助けたファウ俊は埋葬と食事を挟みながらずっと会話を楽しんだ。
「……だよなうん。大体、最近の若い者はヒック……光を絶対視するうん!」
「そうだそうだ……既に光は中性微子に追いーイ越されたんだ。そんな事は私が……ヒックーい」確かにヒツ市の予言通り、遥か先の時代に於いて一時は光の最速説が揺らいだのも事実。「私が予言するんだーイ。光が絶対的な速度は近い明日に崩れる事と成るーウ!」
「そうだそうだう……ン?」
 ノボセヤガッテ……ん、何だあの縞馬族のジイサンハ--ガン流豆は全身を土塗れの状態で帰還した。
「おーウ、ヒック……酒飲むかあ?」
「アア、呑んでやるサア!」ガン流豆は嘗ての自宅が跡形もない事を受けて心に大きな傷を受ける。「コンナコトに成るならいっそ時間旅行なんかしなければヨカッタンダアアア!」
 オオ、まだまだあるからジャンジャンと行こうじゃんかうん--と五十手前とは思えない怪力で立方成人体型一もある酒樽を運ぶファウ俊だった!
 三名は明くる日の零時十八分まで酒を飲み干して大いに科学談義をしたのであった。
『--ええ、其れが昨の日の始まり迄やらかして二日酔いを起こした原因。私達が
こうして必要分の古酒を全て空っぽにしたのは後に成って見れば子孫達に申し訳ない
気持ちで一杯に成る。酒の恐ろしさとは即ち、酔いが醒めた後に始まる。二日酔いで
恐ろしいまでの悔いの念として襲い来る事だ。酒は少量呑めば薬と昔から言われ続けても
多量に呑むと生命の感覚を狂わせる。何でも酒は脳細胞に良くないそうだ。
 あ、先に序に補足すると脳細胞はある年齢を超えると少しずつ細胞は想念の海に
旅立つ。決して、細胞分裂する事はない。いや細胞分裂は勿論する。けれども脳細胞の
細胞分裂の速度では想念の海に旅立つ細胞を埋め合わせる事は絶対に有り得ない。
 こうして私も日記を記すのは私も既に脳の細胞が工夫では如何しようもない状態に
あるからだ。歳を取ると肉体だけでなく、脳まで衰えが激しい。酒に溺れるのは妻の死が
徐々に忘れると同時に浮かび上がる強烈な孤独感が私にそうさせてしまう。何と言う事
だろう。益々私は才能ある者達との差が広がるばかりじゃないか。其れで--』

 十二月二十日午前八時四分十一秒。
 日記を記すヒツ市にガン流豆は声を掛ける。
「チョット俺は時間旅行機を組み立てにファウ俊という変わった祖父さんの所にユク」
「まさか……蒼天電光の中で時間旅行機とやらを組みーイ立てる気か?」
 イケナイカ--ガン流豆は其処までして元の時代に戻りたい模様。
「そんな事をしても意味がないーイ。抑々、貴方は時間旅行機が如何して時間旅行を果たせたのかをまだ詳しく知らないーイのだろう?」
「イヤ、大体はワカル」
「じゃあ聞こうか、どんな仕組みなのかをーウ」
 挑戦的な生命と嘗て会った事が在るだけにガン流豆は少し意地に成る。其の為、ガン流豆の説明は三の時と十八の分も掛けた。
「……という訳で俺は--」
 待てーイ、昼食の時間だぞ--余りの長さにお日様の位置は既に頂上まで上っていた。
「コウシテイル間にも俺の時間だけが進むばかりだ……俺は、オレハ!」
「まあ、完璧を求めるのが科学者の務めじゃなイー……そうゆうのは数学者に任せるのだ、太間ガン流豆」
 科学者は誤差修正だけで十分……ヒツ市は其れを強く主張する。
「ダナ……じゃあ昼食でも摂ってからあの爺さんの所までイコウカ」
 そうソーウ、其れで良い--ヒツ市は二日酔いが醒めて嬉しいのか、今日は陽気な模様。
(そうそう、私が発見した自発的対称性の破れとは科学の原点に立つと別に美しーイさの必要がない……そうゆう所から由来する。若しくは美しイーさの余りに心理から目を背けない為に編み出された物かも知れない。まあ何れにしたって……あ、そう言えば時間旅行機の仕組みについて少し気に成る点があったなーア。昼食の後に尋ねてみよう)
 昼食の準備の一の時、食事は半の時も掛ける二名。決して此れは歳を摂る事で食べる速度にも影響したという話ではない。どの道、食事は焦らずに食べる方が健康に良い為に行われる。其れからヒツ市は気に成った事を尋ねる。其れは一般生命にわかりやすい事ばかりではない。時には説明しても難しい事である。なので此処は敢えて省く事にしておこう。
 重要なのは其の後にガン流豆自身が語った時間旅行の条件について。此れについてヒツ市は何かを閃く。
(時間旅行に於ける素材と銀河連合……だが、何方も今迄の拙が正しいーイなら必要だっただろう。でも、何か完璧すぎる気がするーウ。私は其処に新たな課題を投入する必要があると思うーウ。其れもーウ……ンン?)
 ドウシタ、ヒツイチ--ガン流豆はヒツイチが閃くのを察知した。
「ところで太間ガン流豆よ」
「ナ、ナンダ?」
「時間旅行するーう前はどなたの所に居た?」
「ソレハ……ウググ」其れを言おうとして突然、頭を痛めるガン流豆。「ナ、ナンダ……今迄こんな事が無かったノニ!」
 やはりそうか--ヒツ市はある仮説に納得してゆく。
「ド、ドウシタンダ?」
「道理で何か貴方と会って違和を感じーイた」
「ソンナのわかり切った事だろうさ、俺が--」
「そうじゃなくて、貴方は明日から此の時代に時間旅行しーイたのでしょう!」
 アス……そんな馬か鹿な事がアリウルカ--ガン流豆は信じない模様。
 だが、ヒツ市は信じ得る理由として……「では今迄で時間旅行した中で其の度に初めて出会った生命の名を出しイーて欲しいーイ」
「そんなの決まっている……ウグ、えっとハイゼ・ベルルグ、ショーイ・ノーマグ、シュレイ・ディングァ、ゲロルギー・ガーモス、トーヨル・ターニヤ、スチューブ……其れと、ナアア!」ガン流豆は実に三度も頭痛を起こす。「サンメイだけ思いダセナイ!」
 やっぱりーイそうだったか……此れで証明出来た--ヒツ市は此のガン流豆がある明日の時代に時間旅行し、其処で此の時代まで巻き戻されたのだと確定した!

一兆年の夜 第百十話 時間旅行 天才南野ヒツ市の閃き(発)

 午前十一時十二分三十四秒。
 ヒツ市は睡眠を摂った後、改めてガン流豆と会話をする。其れに依ると太間ガン流豆の研究所が矛盾山の高度成人体型百六十七密林地点にあるとの事。だが--
「ナニ、既に跡形もない……ダッテ!」
「あーア、そうだ。最早君が残した物は何処にもないいー」
 ソンナ馬か鹿な事があるカア--思わず、飛び出すガン流豆!
「待て……って私が追っても間に合わないーイな。まあ、本当だったとはなーイ」と言ってゆっくり勉強机に凭れるように椅子に座るヒツ市。「だが、若しーイもあの男が例の太間ガン流豆だとしたら……いや、今は私にとって日記を執筆する方が先だ」
 ヒツ市は次のように日記を記してゆく。
『--太間ガン流豆と私と太間ガン流豆との出会いは矛盾山を巡る新たな世界観補正を
生み出す発見するに至る出来事。かつて矛盾山が出現顔を出した時と同じく私達は
銀河連合との戦いに巻き込まれてゆく。然も戦うのはガン流豆を除けば全員が若造共に
後れを取る生命ばかり。鬼族が居れば良かったが、其の鬼族が一名も居ない。私達は
鬼族抜きで年齢や銀河連合と格闘しなくてはいけないか。
 おっとまだ始まらん。私は始まりそうな予感がすると思って執筆した。だから此れは
鵜呑みにしては成らない。私は丁度ガン流豆が自分が住んでいた嘗ての自宅を確認する
為に飛び出した後だったので追うのも疲れが溜まりそうだったので日記を記しただけだ。
とは言ってもまさか矛盾山にあったとされる焼け跡。正確には何かが燃やされ、其の侭に
雑草が隠そうと木の根と共に隠した銀河連合の仕業だと思われていた。やっぱろ全く
考古学は当てに成らんな。ね。勝手な推測でさも大発見したと糠喜びするような学問何て
結局は意味がないね。まあ仕方ないさ、無から調べるなんて銀河連合を証明するのと
同じ位に難しいからね。有から証拠を集めるのは簡単だが、異なる事なるな、段落を
変えないと。
 数学と科学は常に密接な一つの真理がある。其れが少しでも崩れると一旦考え直しが
入るという事。後者はまだ微調整で済む話だ、だが前者は初めからやり直しする羽目に。
だからこそ私は後者の道を進む。前者は余りにも余裕がないにも程があるからな。確か、
自然数の最終定理というとんでもない難題があったね。あれは長い間、銀河連合も裸足で
逃げる難題だとされた。だが、其れが解かれようとしてあの難題には困った性質があって
何処まで答えがないのかを証明しろという話が厄介だね。まるで無い事の証拠集めを
しろと我々に問うて何が出来るか。銀河連合を証明しろと唱える程に其の数学の難題は
私にとっては君が良く成るとは思えなかったな。だから私は数学の分野は求めない。
求めない。
 其の前に証明は有から証拠を集める事から始まるのが大原則。無から証拠を集める
のは無を証明しろと呼ぶに相応しい荒唐無稽。荒唐無稽の前では最早銀河連合に
食べられたって文句はない。
 其れから--』
 ヒツ市は筆を止める。開きっ放しの玄関より内側に入ろうとする何かが眼鏡の枠に映った為--其れは剥き出したモノだった!
「銀河連合も……いや、銀河連合だと証明しーイなければ私も恐怖で机より動かないという選択肢を優先する事もないーのだけどね」
 そう言っても銀河連合鼠型は俊敏な動きを止めない--僅か二秒でヒツ市の額に噛みつこうと跳躍してみせる!
 そして……鈍い音を放って死は訪れる--亡骸には後頭部に丸い物を抉り込まれた状態で赤い水溜りを形成する。
「フウウ……如何やら紙には付着しーイないという事が起こったね」
 何呑気に言ってますかうん、南野すわん--齢四十九にして十の月と十日目に成るプトレ縞馬族の老年が自作製の望遠砲で鼠型を仕留めた模様。
「又貴方に助けられましたなアアー、ファウ俊さん!」
「ウゲ、又腰がうん!」紺柴ファウ俊も又、老後の為に矛盾山で生活していた。「自作製でもおむ、所詮は老骨に鞭を与える物ですなあうん」
 因みにファウ俊は中性微子を観測した史上初めての物理学者であるとの事。彼が観測の為に用いた観測機の事を歴代仙者である蒼天電光と呼ぶ。後に更に遥時代に於いて更なる中性微子の発見に建てられた観測機の事を蒼天電光に因んだ超蒼天電光と呼ばれるが、其れはまだまだ先の話という事で。
プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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